JPH0912563A - 新規ベンジルアルコ−ル誘導体、その製造方法およびその用途 - Google Patents

新規ベンジルアルコ−ル誘導体、その製造方法およびその用途

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JPH0912563A
JPH0912563A JP7166186A JP16618695A JPH0912563A JP H0912563 A JPH0912563 A JP H0912563A JP 7166186 A JP7166186 A JP 7166186A JP 16618695 A JP16618695 A JP 16618695A JP H0912563 A JPH0912563 A JP H0912563A
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carbon atoms
solvent
alkyl group
hydrogen atom
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JP7166186A
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Inventor
Masakazu Ban
正和 伴
Kiyotaka Shinoda
清孝 篠田
Shuhei Deguchi
修平 出口
Hiroaki Taguchi
裕朗 田口
Mitsuru Takahashi
満 高橋
Takeo Katsushima
健夫 勝島
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 強いアドレナリンα1 受容体遮断作用を有
し、かつ起立性低血圧の副作用の少ない医薬組成物を提
供する。 【構成】 下記の一般式(A)で示される新規ベンジル
アルコール誘導体、その塩またはその溶媒和物。 [式中、R1 は水素原子、C1〜6のアルキル基、ハロ
ゲン原子またはOR6 で表される基、R6 は水素原子、
C1〜6のアルキル基、ベンジル基、C1〜6のアシル
基または置換ベンゾイル基、R2 は水素原子またはC1
〜6のアルキル基、R3 は水素原子、C1〜6のアシル
基または置換ベンゾイル基、R4 は水素原子、C1〜6
のアルキル基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、
ニトロ基、カルバモイル基など、R5 は水素原子、C1
〜6のアルキル基またはハロゲン原子、nは3から6の
整数を示す。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬品として、特にア
ドレナリンα受容体、とりわけアドレナリンα1 受容体
に対して優れた遮断作用を有し、高血圧、肺動脈高血
圧、うっ血性心不全、心筋虚血、不整脈、狭心症、末梢
血管疾患等の血管抵抗の変化による心臓血管障害、血清
脂質の異常、良性前立腺肥大、排尿障害、糖尿病、緑内
障、眼高血圧、肥満症、結腸痙攣、感応性腸症候群及び
便秘症を包含する胃腸運動障害、不能症及び、うつ病及
び老人痴呆のような中枢神経系疾患等の交感神経が関与
する症状の予防及び治療に対して有用な新規ベンジルア
ルコ−ル誘導体または薬学的に許容される塩及びその溶
媒和物、それらの製造方法およびかかる化合物を含む医
薬組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より各種アドレナリンα1受容体遮
断剤の研究開発が行われており、多くの化合物が報告さ
れている。アドレナリンα1 受容体遮断作用を有する化
合物として、例えばアルツナイミッテル・フォルシュン
グ(Arzneim.Forsh.),17巻,305
貢(1967年)に塩酸モキシシリトが記載されている
が、α1 受容体遮断剤として充分な効果を挙げていると
は言い難い。また、塩酸プラゾシンが高血圧及び排尿障
害の治療薬として用いられているが、起立性低血圧等の
副作用があることが報告されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のアドレナリンα
1 受容体遮断剤は、特に高血圧、肺動脈高血圧、うっ血
性心不全、心筋虚血、不整脈、狭心症、末梢血管疾患等
の血管抵抗の変化による心臓血管障害、血清脂質の異
常、良性前立腺肥大、排尿障害、糖尿病、緑内障、眼高
血圧、肥満症、結腸痙攣、感応性腸症候群及び便秘症を
包含する胃腸運動障害、不能症及び、うつ病及び老人痴
呆のような中枢神経系疾患等の交感神経が関与する症状
の治療に対して充分効果を示しているとは言い難い。ま
た、従来のアドレナリンα1 受容体遮断剤は、起立性低
血圧等の副作用を生じることも知られている。本発明は
これら従来のα1受容体遮断剤の欠点を克服し、強いア
ドレナリンα1 受容体遮断作用を有すると共に、起立性
低血圧の副作用の少ないアドレナリンα1 受容体遮断剤
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高血圧、
肺動脈高血圧、うっ血性心不全、心筋虚血、不整脈、狭
心症、末梢血管疾患等の血管抵抗の変化による心臓血管
障害、血清脂質の異常、良性前立腺肥大、排尿障害、糖
尿病、緑内障、眼高血圧、肥満症、結腸痙攣、感応性腸
症候群及び便秘症を包含する胃腸運動障害、不能症及
び、うつ病及び老人痴呆のような中枢神経系疾患等の交
感神経が関与する症状に対して優れたアドレナリンα1
受容体遮断作用を有する薬物を得るべく鋭意研究を重ね
た結果、特定のベンジルアルコ−ル誘導体がアドレナリ
ンα1 受容体遮断作用に優れていること及び起立性低血
圧の副作用を起こし難いことを知り、本発明を完成する
に至った。
【0005】即ち本発明は次の一般式(A)で示される
新規ベンジルアルコ−ル誘導体、その塩またはその溶媒
和物に関するものである。
【化7】 [式中、R1 は水素原子、炭素数1から6個のアルキル
基、ハロゲン原子またはOR6 で表される基で、R6
水素原子、炭素数1から6個のアルキル基、ベンジル
基、炭素数1から6個のアシル基または置換ベンゾイル
基を示す。R2 は水素原子または炭素数1から6個のア
ルキル基を示す。R3 は水素原子、炭素数1から6個の
アシル基または置換ベンゾイル基を示す。R4 は水素原
子、炭素数1から6個のアルキル基、ハロゲン原子、ト
リフルオロメチル基、ニトロ基、カルバモイル基、OR
7 、NR8 9 またはCOOR10で表される基で、R7
は炭素数1から6個のアルキル基をR8 は水素原子、炭
素数1から6個のアルキル基または炭素数1から6個の
アシル基をR9 は水素原子、炭素数1から6個のアルキ
ル基をR10は水素原子または炭素数1から6個のアルキ
ル基を示す。R5 は水素原子、炭素数1から6個のアル
キル基またはハロゲン原子を示す。nは3から6の整数
を示す。]また、本発明は、かかる化合物を含む医薬組
成物であり、加えてかかる化合物の製造方法に関するも
のである。以下詳細に本発明を述べる。
【0006】本発明の前記一般式(A)中、R1 で示さ
れる炭素数1から6個のアルキル基としてはメチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、イソブチル基、t−ブチル基等が、好ましくはメ
チル基、エチル基、イソプロピル基またはt−ブチル基
が、ハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子、臭素
原子、ヨウ素原子が、好ましくはフッ素原子、塩素原子
または臭素原子が、R 2 で示される炭素数1から6個の
アルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t
−ブチル基等が、好ましくはメチル基、エチル基、イソ
プロピル基またはt−ブチル基が、R3で示される炭素
数1から6個のアシル基としてはホルミル基、アセチル
基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バ
レリル基、イソバレリル基等が、好ましくはアセチル基
が、置換ベンゾイル基としてはベンゾイル基が、R4
示される炭素数1から6個のアルキル基としてはメチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基等が、好ましく
はメチル基またはエチル基が、ハロゲン原子としてはフ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が、好まし
くはフッ素原子、塩素原子または臭素原子が、R5 で示
される炭素数1から6個のアルキル基としてはメチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基等が、好ましく
はメチル基、エチル基またはイソプロピル基が、ハロゲ
ン原子としてはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ
素原子が、好ましくはフッ素原子、塩素原子または臭素
原子が、R6 で示される炭素数1から6個のアルキル基
としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプ
ロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基
等が、好ましくはメチル基またはエチル基が、炭素数1
から6個のアシル基としてはホルミル基、アセチル基、
プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリ
ル基、イソバレリル基等が、好ましくはアセチル基が、
置換ベンゾイル基としてはベンゾイル基が、R7 で示さ
れる炭素数1から6個のアルキル基としてはメチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、イソブチル基、t−ブチル基等が、好ましくはメ
チル基またはエチル基が、R8 で示される炭素数1から
6個のアルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル
基、t−ブチル基等が、好ましくはメチル基またはエチ
ル基が、炭素数1から6個のアシル基としてはホルミル
基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブ
チリル基、バレリル基、イソバレリル基等が、好ましく
はアセチル基が、R9 で示される炭素数1から6個のア
ルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t
−ブチル基等が、好ましくはメチル基またはエチル基
が、R10で示される炭素数1から6個のアルキル基とし
てはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基等
が、好ましくはメチル基またはエチル基が、nは3から
6の整数を示し、好ましくは3または4がそれぞれ挙げ
られる。
【0007】前記一般式(A)で示される本発明の化合
物はその塩、例えばその酸付加塩の形で、特にその薬学
的に許容される無毒性酸付加塩の形であることができ
る。また、置換基の種類によっては塩基との塩、特にそ
れらの薬学的に許容される無毒性塩基付加塩であること
ができる。かかる塩としては塩酸、臭化水素酸、ヨウ化
水素酸、硫酸、硝酸、燐酸等の無機酸塩、または酢酸、
マレイン酸、フマル酸、クエン酸、シュウ酸、コハク
酸、酒石酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸、アスパラギン
酸、グルタミン酸等の酸性アミノ酸との酸付加塩、ナト
リウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム等の無機
塩基、メチルアミン、エチルアミン、エタノ−ルアミン
等の有機塩基、リジン、オルニチン等の塩基性アミノ酸
との塩やアンモニウム塩が挙げられる。本発明の化合物
及びその塩は溶媒和物であることができ、かかる溶媒と
しては水、メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ル等が
挙げられる。
【0008】本発明の好ましい化合物としては、以下の
ような化合物が挙げられる。 (1) 3−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)−1
−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジノ]プロパ
ン (2) 4−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)−1
−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジノ]ブタン (3) 1−[4−(5−クロロ−2−メチルフェニ
ル)ピペラジノ]−4−(2−ヒドロキシメチルフェノ
キシ)ブタン (4) 3−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)−1
−[(2−ニトロフェニル)ピペラジノ]プロパン (5) 1−[4−(2−アミノフェニル)ピペラジ
ノ]−3−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)プロパ
ン (6) 1−[4−(2−ジメチルアミノフェニル)ピ
ペラジノ]−3−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)
プロパン (7) 1−[4−(2−アセチルアミノフェニル)ピ
ペラジノ]−3−(2−アセトキシメチルフェノキシ)
プロパン (8) 1−[4−(2−アセチルアミノフェニル)ピ
ペラジノ]−3−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)
プロパン (9) 4−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)−1
−[4−(2−ニトロフェニル)ピペラジノ]ブタン (10) 1−[4−(2−アミノフェニル)ピペラジ
ノ]−4−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)ブタン (11) 1−[4−(2−アセチルアミノフェニル)ピ
ペラジノ]−4−(2−アセトキシメチルフェノキシ)
ブタン (12) 1−[4−(2−アセチルアミノフェニル)ピ
ペラジノ]−4−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)
ブタン (13) 1−[4−(2−ジメチルアミノフェニル)ピ
ペラジノ]−4−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)
ブタン (14) 1−[4−(2,3−ジメチルフェニル)ピペ
ラジノ]−4−(2−ヒドロキシメチル)フェノキシ]
ブタン (15) 1−[4−(2−クロロフェニル)ピペラジ
ノ]−4−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)ブタン (16) 1−[4−(2−カルバモイルフェニル)ピペ
ラジノ]−4−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)ブ
タン (17) 4−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)−1
−(4−フェニルピペラジノ)ブタン (18) 1−[4−(2−フルオロフェニル)ピペラジ
ノ]−4−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)ブタン (19) 1−[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジ
ノ]−4−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)ブタン (20) 1−[4−(2−エトキシフェニル)ピペラジ
ノ]−4−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)ブタン (21) 4−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)−1
−[(3−トリフルオロメチルフェニル)ピペラジノ]
ブタン (22) 3−(2−ヒドロキシメチル−5−メトキシフ
ェノキシ)−1−[4−(2−メトキシフェニル)ピペ
ラジノ]プロパン (23) 4−(4−クロロ−2−ヒドロキシメチルフェ
ノキシ)−1−[4−(5−クロロ−2−メチルフェニ
ル)ピペラジノ]ブタン (24) 4−(2−ヒドロキシメチル−4−メトキシフ
ェノキシ)−1−[4−(2−メトキシフェニル)ピペ
ラジノ]ブタン (25) 4−(2−ヒドロキシメチル−5−メトキシフ
ェノキシ)−1−[4−(2−メチルフェニル)ピペラ
ジノ]ブタン (26) 1−[4−(2−カルバモイルフェニル)ピペ
ラジノ]−4−(2−ヒドロキシメチル−5−メトキシ
フェノキシ)ブタン (27) 1−[4−(2−エトキシカルボニルフェニ
ル)ピペラジノ]−4−(2−ヒドロキシメチルフェノ
キシ)ブタン (28) 4−(2−ヒドロキシメチル−6−メトキシフ
ェノキシ)−1−[4−(2−メトキシフェニル)ピペ
ラジノ]ブタン (29) 4−(2−ヒドロキシメチル−5−メチルフェ
ノキシ)−1−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラ
ジノ]ブタン (30) 4−(2−ヒドロキシメチル−4−t−ブチル
フェノキシ)−1−[4−(2−メトキシフェニル)ピ
ペラジノ]ブタン (31) 4−(4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシメ
チルフェノキシ)−1−[4−(2−メトキシフェニ
ル)ピペラジノ]ブタン (32) 4−(4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル
フェノキシ)−1−[4−(2−メトキシフェニル)ピ
ペラジノ]ブタン (33) 3−(2−ヒドロキシメチル−4−t−ブチル
フェノキシ)−1−[4−(2−メトキシフェニル)ピ
ペラジノ]プロパン (34) 3−(4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシメ
チルフェノキシ)−1−[4−(2−メトキシフェニ
ル)ピペラジノ]プロパン (35) 3−(4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル
フェノキシ)−1−[4−(2−メトキシフェニル)ピ
ペラジノ]プロパン (36) 3−(4−アセトキシ−2−アセトキシメチル
フェノキシ)−1−[4−(2−メトキシフェニル)ピ
ペラジノ]プロパン (37) 3−(3−イソプロピル−2−ヒドロキシメチ
ル−6−メチルフェノキシ]−1−[4−(2−メトキ
シフェニル)ピペラジノ]プロパン (38) 4−(2−ヒドロキシメチル−5−メトキシフ
ェノキシ)−1−[4−(2−メトキシフェニル)ピペ
ラジノ]ブタン 及びこれらの塩。但し、本発明はこれらの化合物に限定
されるものではない。
【0009】本発明の前記一般式(A)で示される新規
ベンジルアルコ−ル誘導体は以下の方法により製造する
ことができる。
【0010】[製造法]本発明の前記一般式(A)で示
される新規ベンジルアルコ−ル誘導体及びその塩は、そ
の基本骨格または置換基の種類に基づく特徴を利用し
て、種々の合成法を用いて製造することができる。以下
にその代表的な製造法を例示する。
【0011】第1製造法 第1製造法は一般式(B)で示される化合物と一般式
(C)で示される化合物またはその酸付加塩を適当な溶
媒中または無溶媒で、塩基の存在下または非存在下に反
応させて、一般式(A)で示される本発明の新規化合物
を得る方法であり、下記の反応式で示される。
【0012】
【化8】 [式中、R1'は水素原子、炭素数1から6個のアルキル
基、ハロゲン原子またはOR6'で表される基で、R6'は
炭素数1から6個のアルキル基、ベンジル基、炭素数1
から6個のアシル基または置換ベンゾイル基を示す。R
2 は水素原子または炭素数1から6個のアルキル基を示
す。R3 は水素原子、炭素数1から6個のアシル基また
は置換ベンゾイル基を示す。R4'は水素原子、炭素数1
から6個のアルキル基、ハロゲン原子、トリフルオロメ
チル基、ニトロ基、カルバモイル基、OR7 、NR8'R
9'またはCOOR10’で表される基で、R7 は炭素数1
から6個のアルキル基をR8'は炭素数1から6個のアル
キル基または炭素数1から6個のアシル基をR9'は炭素
数1から6個のアルキル基をR10’は炭素数1から6個
のアルキル基を示す。R5 は水素原子、炭素数1から6
個のアルキル基またはハロゲン原子を示す。Xはハロゲ
ン原子を表す。nは3から6の整数を示す。]
【0013】更に、この様にして製造した一般式(A)
で示される化合物のうち、R3 が炭素数1から6個のア
シル基または置換ベンゾイル基を示す化合物は一般的方
法により、R3 が水素原子の化合物またはR3 が該アシ
ル基または該置換ベンゾイル基とは異なる他の炭素数1
から6個のアシル基または他の置換ベンゾイル基を示す
化合物に変換することができる。またR3が水素原子を
示す化合物は一般的方法により、R3 が炭素数1から6
個のアシル基または置換ベンゾイル基を示す化合物に変
換できる。一般式(A)で示される化合物のうち、R6
がベンジル基を示す化合物またはR6 が炭素数1から6
個のアシル基または置換ベンゾイル基を示す化合物は一
般的方法により、R6 が水素原子を示す化合物に変換す
ることができる。またR6 が水素原子を示す化合物は一
般的方法により、R6 が炭素数1から6個のアシル基、
置換ベンゾイル基またはベンジル基を示す化合物に変換
することができる。一般式(A)で示される化合物のう
ち、R4 がNR8 9 で示される化合物については、R
4 がニトロ基を示す化合物を還元して、R8 及びR 9
水素原子を示す化合物に、更にその化合物をアシル化ま
たはモノアルキル化またはジアルキル化することによ
り、R8 またはR9 がアシル基またはアルキル基、また
はR8 及びR9 がアルキル基を示す化合物に変換するこ
とができる。一般式(A)で示される化合物のうち、R
10が水素原子を示す化合物は一般的方法により、R10
炭素数1から6個のアルキル基を示す化合物に変換する
ことができる。また、R10が炭素数1から6個のアルキ
ル基を示す化合物は一般的な方法により、水素原子また
は該アルキル基とは異なるアルキル基に変換することが
できる。
【0014】反応溶媒としてはベンゼン、トルエン、キ
シレン等の炭化水素類、塩化メチレン、クロロホルム、
四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭
化水素類、メタノ−ル、エタノ−ル等のアルコ−ル類、
ジエチルエ−テル、ジオキサン等のエ−テル類、ジメチ
ルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、酢酸
エチル等の反応に不活性な溶媒が適宜用いられる。
【0015】反応を塩基の存在下に行う場合はトリエチ
ルアミン、ピリジン等の有機塩基類、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩類が適宜用
いられ、塩基がその反応温度において液体である場合に
は、その塩基を溶媒として用いてもよい。これらの反応
は冷却乃至は加熱下で進行するが、反応を促進するため
に通常は加熱下(還流下)で行われる。更に反応を促進
するためにヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム等の塩を
加えてもよい。
【0016】この様にして製造した一般式(A)で示さ
れる化合物は所望により、これらの遊離の化合物を適当
な有機または無機の酸または有機または無機の塩基の添
加により、その薬学的に許容される塩またはその溶媒和
物に変換することができる。
【0017】第2製造法 第2製造法は一般式(B)で示される化合物と一般式
(D)で示される化合物を適当な溶媒中または無溶媒
で、塩基の存在下または非存在下に反応させて、一般式
(E)で示されるハロアルキル誘導体に変換した後、一
般式(F)で示される化合物を反応することにより、一
般式(A)で示される本発明の新規化合物を得る方法で
あり、下記の反応式で示される。
【0018】
【化9】 [式中、R1'は水素原子、炭素数1から6個のアルキル
基、ハロゲン原子またはOR6'で表される基で、R6'は
炭素数1から6個のアルキル基、ベンジル基、炭素数1
から6個のアシル基または置換ベンゾイル基を示す。R
2 は水素原子または炭素数1から6個のアルキル基を示
す。R3 は水素原子、炭素数1から6個のアシル基また
は置換ベンゾイル基を示す。R4'は水素原子、炭素数1
から6個のアルキル基、ハロゲン原子、トリフルオロメ
チル基、ニトロ基、カルバモイル基、OR7 、NR8'R
9'またはCOOR10' で表される基で、R7 は炭素数1
から6個のアルキル基をR8'は炭素数1から6個のアル
キル基または炭素数1から6個のアシル基をR9'は炭素
数1から6個のアルキル基をR10' は炭素数1から6個
のアルキル基を示す。R5 は水素原子、炭素数1から6
個のアルキル基またはハロゲン原子を示す。X及びX’
はハロゲン原子を表す。nは3から6の整数を示す。]
【0019】更に、この様にして製造した一般式(A)
で示される化合物のうち、R3 が炭素数1から6個のア
シル基または置換ベンゾイル基を示す化合物は一般的方
法により、R3 が水素原子の化合物またはR3 が該アシ
ル基または該置換ベンゾイル基とは異なる他の炭素数1
から6個のアシル基または他の置換ベンゾイル基を示す
化合物に変換することができる。またR3 が水素原子を
示す化合物は一般的方法により、R3 が炭素数1から6
個のアシル基または置換ベンゾイル基を示す化合物に変
換できる。一般式(A)で示される化合物のうち、R6
がベンジル基を示す化合物またはR6 が炭素数1から6
個のアシル基または置換ベンゾイル基を示す化合物は一
般的方法により、R6 が水素原子を示す化合物に変換す
ることができる。またR6 が水素原子を示す化合物は一
般的方法により、R6 が炭素数1から6個のアシル基、
置換ベンゾイル基またはベンジル基を示す化合物に変換
することができる。一般式(A)で示される化合物のう
ち、R4 がNR8 9 で示される化合物については、R
4 がニトロ基を示す化合物を還元して、R8 及びR 9
水素原子を示す化合物に、更にその化合物をアシル化ま
たはモノアルキル化またはジアルキル化することによ
り、R8 またはR9 がアシル基またはアルキル基、また
はR8 及びR9 がアルキル基を示す化合物に変換するこ
とができる。一般式(A)で示される化合物のうち、R
10が水素原子を示す化合物は一般的方法により、R10
炭素数1から6個のアルキル基を示す化合物に変換する
ことができる。また、R10が炭素数1から6個のアルキ
ル基を示す化合物は一般的な方法により、水素原子また
は該アルキル基とは異なるアルキル基に変換することが
できる。
【0020】反応溶媒としてはベンゼン、トルエン、キ
シレン等の炭化水素類、塩化メチレン、クロロホルム、
四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭
化水素類、メタノ−ル、エタノ−ル等のアルコ−ル類、
ジエチルエ−テル、ジオキサン等のエ−テル類、ジメチ
ルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、酢酸
エチル等の反応に不活性な溶媒が適宜用いられる。
【0021】反応を塩基の存在下に行う場合はトリエチ
ルアミン、ピリジン等の有機塩基類、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩類が適宜用
いられ、塩基がその反応温度において液体である場合に
は、その塩基を溶媒として用いてもよい。これらの反応
は冷却乃至は加熱下で進行するが、反応を促進するため
に通常は加熱下(還流下)で行われる。更に反応を促進
するためにヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム等の塩を
加えてもよい。
【0022】この様にして製造した一般式(A)で示さ
れる化合物は所望により、これらの遊離の化合物を適当
な有機または無機の酸または有機または無機の塩基の添
加により、その薬学的に許容される塩またはその溶媒和
物に変換することができる。
【0023】第3製造法 第3製造法は一般式(G):
【化10】 [式中、R1'は水素原子、炭素数1から6個のアルキル
基、ハロゲン原子またはOR6'で表される基で、R6'は
炭素数1から6個のアルキル基、ベンジル基、炭素数1
から6個のアシル基または置換ベンゾイル基を示す。R
2 は水素原子または炭素数1から6個のアルキル基を示
す。R11はホルミル基を示す。]で示される化合物と一
般式(C)で示される化合物を適当な溶媒中または無溶
媒で、塩基の存在下または非存在下に反応させた後、ホ
ルミル基を一般的方法で還元して、一般式(A)で示さ
れる本発明の新規化合物を得る方法である。また、本反
応は一般式(G)で示される化合物のホルミル基をアセ
タ−ル基で保護した化合物を用いて同様の縮合反応を行
った後、脱保護し、ホルミル基を還元して、一般式
(A)で示される本発明の新規化合物を得る方法であ
り、下記の反応式で示される。
【0024】
【化11】 [式中、R1'は水素原子、炭素数1から6個のアルキル
基、ハロゲン原子またはOR6'で表される基で、R6'は
炭素数1から6個のアルキル基、ベンジル基、炭素数1
から6個のアシル基または置換ベンゾイル基を示す。R
2 は水素原子または炭素数1から6個のアルキル基を示
す。R3 は水素原子または炭素数1から6個のアシル基
または置換ベンゾイル基を示す。R4'は水素原子、炭素
数1から6個のアルキル基、ハロゲン原子、トリフルオ
ロメチル基、ニトロ基、カルバモイル基、OR7 、NR
8'R9'またはCOOR10’で表される基で、R7 は炭素
数1から6個のアルキル基をR8'は炭素数1から6個の
アルキル基または炭素数1から6個のアシル基をR9'は
炭素数1から6個のアルキル基をR10’は炭素数1から
6個のアルキル基を示す。R5 は水素原子、炭素数1か
ら6個のアルキル基またはハロゲン原子を示す。R11
ホルミル基を示す。Xはハロゲン原子を示す。nは3か
ら6の整数を示す。]
【0025】更に、この様にして製造した一般式(A)
で示される化合物のうち、R3 が炭素数1から6個のア
シル基または置換ベンゾイル基を示す化合物は一般的方
法により、R3 が水素原子の化合物またはR3 が該アシ
ル基または該置換ベンゾイル基とは異なる他の炭素数1
から6個のアシル基または他の置換ベンゾイル基を示す
化合物に変換することができる。またR3 が水素原子を
示す化合物は一般的方法により、R3 が炭素数1から6
個のアシル基または置換ベンゾイル基を示す化合物に変
換できる。一般式(A)で示される化合物のうち、R6
がベンジル基を示す化合物またはR6 が炭素数1から6
個のアシル基または置換ベンゾイル基を示す化合物は一
般的方法により、R6 が水素原子を示す化合物に変換す
ることができる。またR6 が水素原子を示す化合物は一
般的方法により、R6 が炭素数1から6個のアシル基、
置換ベンゾイル基またはベンジル基を示す化合物に変換
することができる。一般式(A)で示される化合物のう
ち、R4 がNR8 9 で示される化合物については、R
4 がニトロ基を示す化合物を還元して、R8 及びR 9
水素原子を示す化合物に、更にその化合物をアシル化ま
たはモノアルキル化またはジアルキル化することによ
り、R8 またはR9 がアシル基またはアルキル基、また
はR8 及びR9 がアルキル基を示す化合物に変換するこ
とができる。一般式(A)で示される化合物のうち、R
10が水素原子を示す化合物は一般的方法により、R10
炭素数1から6個のアルキル基を示す化合物に変換する
ことができる。また、R10が炭素数1から6個のアルキ
ル基を示す化合物は一般的な方法により、水素原子また
は該アルキル基とは異なるアルキル基に変換することが
できる。
【0026】反応溶媒としてはベンゼン、トルエン、キ
シレン等の炭化水素類、塩化メチレン、クロロホルム、
四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭
化水素類、メタノ−ル、エタノ−ル等のアルコ−ル類、
ジエチルエ−テル、ジオキサン等のエ−テル類、ジメチ
ルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、酢酸
エチル等の反応に不活性な溶媒が適宜用いられる。
【0027】反応を塩基の存在下に行う場合はトリエチ
ルアミン、ピリジン等の有機塩基類、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩類が適宜用
いられ、塩基がその反応温度において液体である場合に
は、その塩基を溶媒として用いてもよい。これらの反応
は冷却乃至は加熱下で進行するが、反応を促進するため
に通常は加熱下(還流下)で行われる。更に反応を促進
するためにヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム等の塩を
加えてもよい。
【0028】この様にして製造した一般式(A)で示さ
れる化合物は所望により、これらの遊離の化合物を適当
な有機または無機の酸または有機または無機の塩基の添
加により、その薬学的に許容される塩またはその溶媒和
物に変換することができる。
【0029】第4製造法 第4製造法は一般式(G)で示される化合物と一般式
(D)で示される化合物を適当な溶媒中または無溶媒
で、塩基の存在下または非存在下に反応させて、一般式
(H):
【化12】 [式中、R1'は水素原子、炭素数1から6個のアルキル
基、ハロゲン原子またはOR6'で表される基で、R6'は
炭素数1から6個のアルキル基、ベンジル基、炭素数1
から6個のアシル基または置換ベンゾイル基を示す。R
2 は水素原子または炭素数1から6個のアルキル基を示
す。R11はホルミル基を示す。Xはハロゲン原子を示
す。]で示されるハロアルキル誘導体に変換した後、一
般式(F)で示される化合物と縮合した後、ホルミル基
を一般的方法で還元して、一般式(A)で示される本発
明の新規化合物を得る方法である。また、本反応は一般
式(G)で示される化合物のホルミル基をアセタ−ル基
で保護した化合物を用いて同様の縮合反応を行った後、
脱保護し、ホルミル基を還元して、一般式(A)で示さ
れる本発明の新規化合物を得る方法も含み、下記の反応
式で示される。
【0030】
【化13】 [式中、R1'は水素原子、炭素数1から6個のアルキル
基、ハロゲン原子またはOR6'で表される基で、R6'は
炭素数1から6個のアルキル基、ベンジル基、炭素数1
から6個のアシル基または置換ベンゾイル基を示す。R
2 は水素原子または炭素数1から6個のアルキル基を示
す。R3 は水素原子、炭素数1から6個のアシル基また
は置換ベンゾイル基を示す。R4'は水素原子、炭素数1
から6個のアルキル基、ハロゲン原子、トリフルオロメ
チル基、ニトロ基、カルバモイル基、OR7 、NR8'R
9'またはCOOR10で表される基で、R7 は炭素数1か
ら6個のアルキル基をR8'は炭素数1から6個のアルキ
ル基または炭素数1から6個のアシル基をR9'は炭素数
1から6個のアルキル基をR10’は炭素数1から6個の
アルキル基を示す。R5 は水素原子、炭素数1から6個
のアルキル基またはハロゲン原子を示す。R11はホルミ
ル基またはホルミル基をアセタ−ル基で保護した基を示
す。X及びX’はハロゲン原子を表す。nは3から6の
整数を示す。]
【0031】更に、この様にして製造した一般式(A)
で示される化合物のうち、R3 が炭素数1から6個のア
シル基または置換ベンゾイル基を示す化合物は一般的方
法により、R3 が水素原子の化合物またはR3 が該アシ
ル基または該置換ベンゾイル基とは異なる他の炭素数1
から6個のアシル基または他の置換ベンゾイル基を示す
化合物に変換することができる。またR3 が水素原子を
示す化合物は一般的方法により、R3 が炭素数1から6
個のアシル基または置換ベンゾイル基を示す化合物に変
換できる。一般式(A)で示される化合物のうち、R6
がベンジル基を示す化合物またはR6 が炭素数1から6
個のアシル基または置換ベンゾイル基を示す化合物は一
般的方法により、R6 が水素原子を示す化合物に変換す
ることができる。またR6 が水素原子を示す化合物は一
般的方法により、R6 が炭素数1から6個のアシル基、
置換ベンゾイル基またはベンジル基を示す化合物に変換
することができる。一般式(A)で示される化合物のう
ち、R4 がNR8 9 で示される化合物については、R
4 がニトロ基を示す化合物を還元して、R8 及びR 9
水素原子を示す化合物に、更にその化合物をアシル化ま
たはモノアルキル化またはジアルキル化することによ
り、R8 またはR9 がアシル基またはアルキル基、また
はR8 及びR9 がアルキル基を示す化合物に変換するこ
とができる。一般式(A)で示される化合物のうち、R
10が水素原子を示す化合物は一般的方法により、R10
炭素数1から6個のアルキル基を示す化合物に変換する
ことができる。また、R10が炭素数1から6個のアルキ
ル基を示す化合物は一般的な方法により、水素原子また
は該アルキル基とは異なるアルキル基に変換することが
できる。
【0032】反応溶媒としてはベンゼン、トルエン、キ
シレン等の炭化水素類、塩化メチレン、クロロホルム、
四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭
化水素類、メタノ−ル、エタノ−ル等のアルコ−ル類、
ジエチルエ−テル、ジオキサン等のエ−テル類、ジメチ
ルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、酢酸
エチル等の反応に不活性な溶媒が適宜用いられる。
【0033】反応を塩基の存在下に行う場合はトリエチ
ルアミン、ピリジン等の有機塩基類、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩類が適宜用
いられ、塩基がその反応温度において液体である場合に
は、その塩基を溶媒として用いてもよい。これらの反応
は冷却乃至は加熱下で進行するが、反応を促進するため
に通常は加熱下(還流下)で行われる。更に反応を促進
するためにヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム等の塩を
加えてもよい。
【0034】この様にして製造した一般式(A)で示さ
れる化合物は所望により、これらの遊離の化合物を適当
な有機または無機の酸または有機または無機の塩基の添
加により、その薬学的に許容される塩及びその溶媒和物
に変換することができる。
【0035】第5製造法 第5製造法は一般式(I):
【化14】 [式中、R1'は水素原子、炭素数1から6個のアルキル
基、ハロゲン原子またはOR6'で表される基で、R6'は
炭素数1から6個のアルキル基、ベンジル基、炭素数1
から6個のアシル基または置換ベンゾイル基を示す。R
2 は水素原子または炭素数1から6個のアルキル基を示
す。R12は水素原子または炭素数1から6個のアルキル
基を示す。]で示される化合物と一般式(C' )で示さ
れる化合物を適当な溶媒中または無溶媒で、塩基の存在
下または非存在下に反応させた後、COOR12で示され
る基を一般的方法で還元して、一般式(A)で示される
本発明の新規化合物を得る方法であり、下記の反応式で
示される。
【0036】
【化15】 [式中、R1'は水素原子、炭素数1から6個のアルキル
基、ハロゲン原子またはOR6'で表される基で、R6'は
炭素数1から6個のアルキル基、ベンジル基を示す。R
2 は水素原子または炭素数1から6個のアルキル基を示
す。R3 は水素原子、炭素数1から6個のアシル基また
は置換ベンゾイル基を示す。R4'' は水素原子、炭素数
1から6個のアルキル基、ハロゲン原子、トリフルオロ
メチル基、ニトロ基、OR7 、NR8'R9'で表される基
で、R7 は炭素数1から6個のアルキル基をR8'は炭素
数1から6個のアルキル基をR9 は炭素数1から6個の
アルキル基を示す。R5 は水素原子、炭素数1から6個
のアルキル基またはハロゲン原子を示す。R12は水素原
子または炭素数1から6個のアルキル基を示す。Xはハ
ロゲン原子を表す。nは3から6の整数を示す。]
【0037】更に、この様にして製造した一般式(A)
で示される化合物のうち、R3 が炭素数1から6個のア
シル基または置換ベンゾイル基を示す化合物は一般的方
法により、R3 が水素原子の化合物またはR3 が該アシ
ル基または該置換ベンゾイル基とは異なる他の炭素数1
から6個のアシル基または他の置換ベンゾイル基を示す
化合物に変換することができる。またR3 が水素原子を
示す化合物は一般的方法により、R3 が炭素数1から6
個のアシル基または置換ベンゾイル基を示す化合物に変
換できる。一般式(A)で示される化合物のうち、R6
がベンジル基を示す化合物またはR6 が炭素数1から6
個のアシル基または置換ベンゾイル基を示す化合物は一
般的方法により、R6 が水素原子を示す化合物に変換す
ることができる。またR6 が水素原子を示す化合物は一
般的方法により、R6 が炭素数1から6個のアシル基、
置換ベンゾイル基またはベンジル基を示す化合物に変換
することができる。一般式(A)で示される化合物のう
ち、R4 がNR8 9 で示される化合物については、R
4 がニトロ基を示す化合物を還元して、R8 及びR 9
水素原子を示す化合物に、更にその化合物をアシル化ま
たはモノアルキル化またはジアルキル化することによ
り、R8 またはR9 がアシル基またはアルキル基、また
はR8 及びR9 がアルキル基を示す化合物に変換するこ
とができる。
【0038】反応溶媒としてはベンゼン、トルエン、キ
シレン等の炭化水素類、塩化メチレン、クロロホルム、
四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭
化水素類、メタノ−ル、エタノ−ル等のアルコ−ル類、
ジエチルエ−テル、ジオキサン等のエ−テル類、ジメチ
ルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、酢酸
エチル等の反応に不活性な溶媒が適宜用いられる。
【0039】反応を塩基の存在下に行う場合はトリエチ
ルアミン、ピリジン等の有機塩基類、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩類が適宜用
いられ、塩基がその反応温度において液体である場合に
は、その塩基を溶媒として用いてもよい。これらの反応
は冷却乃至は加熱下で進行するが、反応を促進するため
に通常は加熱下(還流下)で行われる。更に反応を促進
するためにヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム等の塩を
加えてもよい。
【0040】この様にして製造した一般式(A)で示さ
れる化合物は所望により、これらの遊離の化合物を適当
な有機または無機の酸または有機または無機の塩基の添
加により、その薬学的に許容される塩またはその溶媒和
物に変換することができる。
【0041】第6製造法 第6製造法は一般式(J):
【化16】 [式中、R1'は水素原子、炭素数1から6個のアルキル
基、ハロゲン原子またはOR6'で表される基で、R6'は
炭素数1から6個のアルキル基、ベンジル基を示す。R
2 は水素原子または炭素数1から6個のアルキル基を示
す。R13はホルミル基、ホルミル基をアセタ−ル基で保
護した基、CH2 OR3 またはCOOR14で示される基
を示し、R3 は水素原子、炭素数1から6個のアシル基
または置換ベンゾイル基を示し、R14は水素原子または
炭素数1から6個のアルキル基を示す。Xはハロゲン原
子を示す。nは3から6の整数を示す。]で示される化
合物とベンジルピペラジンまたはその酸付加塩を適当な
溶媒中または無溶媒で、塩基の存在下または非存在下に
反応させて、一般式(K):
【0042】
【化17】 [式中、R1'は水素原子、炭素数1から6個のアルキル
基、ハロゲン原子またはOR6'で表される基で、R6'は
炭素数1から6個のアルキル基、ベンジル基を示す。R
2 は水素原子または炭素数1から6個のアルキル基を示
す。R13はホルミル基、ホルミル基をアセタ−ル基で保
護した基、CH2 OR3 またはCOOR14で示される基
を示し、R3 は水素原子、炭素数1から6個のアシル基
または置換ベンゾイル基を示し、R14は水素原子または
炭素数1から6個のアルキル基を示す。nは3から6の
整数を示す。]で示される化合物に変換した後、一般的
方法により、脱ベンジル化して得られた一般式(L):
【0043】
【化18】 [式中、R1'は水素原子、炭素数1から6個のアルキル
基、ハロゲン原子またはOR6'で表される基で、R6'は
炭素数1から6個のアルキル基、ベンジル基を示す。R
2 は水素原子または炭素数1から6個のアルキル基を示
す。R13はホルミル基、ホルミル基をアセタ−ル基で保
護した基、CH2 OR3 またはCOOR14で示される基
を示し、R3 は水素原子または炭素数1から6個のアシ
ル基または置換ベンゾイル基を示し、R14は水素原子、
炭素数1から6個のアルキル基を示す。Xはハロゲン原
子を示す。nは3から6の整数を示す。]で示される化
合物を一般式(M):
【0044】
【化19】 [式中、R4'''はニトロ基、カルバモイル基、COOR
10で表される基で、R10は水素原子または炭素数1から
6個のアルキル基を示す。Xはハロゲン原子を示す。]
で示されるベンゼン誘導体と縮合して、必要な場合はR
13で示される基を一般的方法により、脱保護、還元し
て、一般式(A)で示される本発明の新規化合物を得る
方法であり、下記の反応式で示される。
【0045】
【化20】 [式中、R1'は水素原子、炭素数1から6個のアルキル
基、ハロゲン原子またはOR6'で表される基で、R6'は
炭素数1から6個のアルキル基、炭素数1から6個のア
シル基または置換ベンゾイル基を示す。R2 は水素原子
または炭素数1から6個のアルキル基を示す。R4'''は
ニトロ基、カルバモイル基、COOR10で表される基
で、R10は水素原子または炭素数1から6個のアルキル
基を示す。R 13はホルミル基、ホルミル基をアセタ−ル
基で保護した基、CH2 OR3 またはCOOR14で示さ
れる基を示し、R3 は水素原子、炭素数1から6個のア
シル基または置換ベンゾイル基を示し、R14は水素原子
または炭素数1から6個のアルキル基を示す。Xはハロ
ゲン原子を示す。nは3から6の整数を示す。]
【0046】更に、この様にして製造した一般式(A)
で示される化合物のうち、R3 が炭素数1から6個のア
シル基または置換ベンゾイル基を示す化合物は一般的方
法により、R3 が水素原子の化合物またはR3 が該アシ
ル基または該置換ベンゾイル基とは異なる他の炭素数1
から6個のアシル基または他の置換ベンゾイル基を示す
化合物に変換することができる。またR3 が水素原子を
示す化合物は一般的方法により、R3 が炭素数1から6
個のアシル基または置換ベンゾイル基を示す化合物に変
換できる。一般式(A)で示される化合物のうち、R6
がベンジル基を示す化合物またはR6が炭素数1から6
個のアシル基または置換ベンゾイル基を示す化合物は一
般的方法により、R6 が水素原子を示す化合物に変換す
ることができる。またR6 が水素原子を示す化合物は一
般的方法により、R6 が炭素数1から6個のアシル基、
置換ベンゾイル基またはベンジル基を示す化合物に変換
することができる。一般式(A)で示される化合物のう
ち、R4 がNR8 9 で示される化合物については、R
4 がニトロ基を示す化合物を還元して、R8 及びR 9
水素原子を示す化合物に、更にその化合物をアシル化ま
たはモノアルキル化またはジアルキル化することによ
り、R8 またはR9 がアシル基またはアルキル基、また
はR8 及びR9 がアルキル基を示す化合物に変換するこ
とができる。一般式(A)で示される化合物のうち、R
10が水素原子を示す化合物は一般的方法により、R10
炭素数1から6個のアルキル基を示す化合物に変換する
ことができる。また、R10が炭素数1から6個のアルキ
ル基を示す化合物は一般的な方法により、水素原子また
は該アルキル基とは異なるアルキル基に変換することが
できる。
【0047】反応溶媒としてはベンゼン、トルエン、キ
シレン等の炭化水素類、塩化メチレン、クロロホルム、
四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭
化水素類、メタノ−ル、エタノ−ル等のアルコ−ル類、
ジエチルエ−テル、ジオキサン等のエ−テル類、ジメチ
ルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、酢酸
エチル等の反応に不活性な溶媒が適宜用いられる。
【0048】反応を塩基の存在下に行う場合はトリエチ
ルアミン、ピリジン等の有機塩基類、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩類が適宜用
いられ、塩基がその反応温度において液体である場合に
は、その塩基を溶媒として用いてもよい。これらの反応
は冷却乃至は加熱下で進行するが、反応を促進するため
に通常は加熱下(還流下)で行われる。更に反応を促進
するためにヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム等の塩を
加えてもよい。
【0049】この様にして製造した一般式(A)で示さ
れる化合物は所望により、これらの遊離の化合物を適当
な有機または無機の酸または有機または無機の塩基の添
加により、その薬学的に許容される塩またはその溶媒和
物に変換することができる。
【0050】本発明の前記一般式中、R1 及びR1'で示
される炭素数1から6個のアルキル基としてはメチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基等が、好ましく
はメチル基、エチル基、イソプロピル基またはt−ブチ
ル基が、ハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子、
臭素原子、ヨウ素原子が、R2 で示される炭素数1から
6個のアルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル
基、t−ブチル基等が、好ましくはメチル基、エチル
基、イソプロピル基またはt−ブチル基が、R3 で示さ
れる炭素数1から6個のアシル基としてはホルミル基、
アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリ
ル基、バレリル基、イソバレリル基等が、好ましくはア
セチル基が、置換ベンゾイル基としてはベンゾイル基
が、R4 、R4'及びR4'' で示される炭素数1から6個
のアルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、
t−ブチル基等が、好ましくはメチル基またはエチル基
が、ハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子、臭素
原子、ヨウ素原子が、好ましくはフッ素原子、塩素原子
または臭素原子が、R5 で示される炭素数1から6個の
アルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t
−ブチル基等が、好ましくはメチル基、エチル基または
イソプロピル基が、ハロゲン原子としてはフッ素原子、
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が、好ましくは塩素原
子または臭素原子が、R6 及びR6'で示される炭素数1
から6個のアルキル基としてはメチル基、エチル基、n
−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブ
チル基、t−ブチル基等が、好ましくはメチル基または
エチル基が、炭素数1から6個のアシル基としてはホル
ミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イ
ソブチリル基、バレリル基、イソバレリル基等が、好ま
しくはアセチル基が、置換ベンゾイル基としてはベンゾ
イル基が、R7 で示される炭素数1から6個のアルキル
基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソ
プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル
基等が、好ましくはメチル基またはエチル基が、R8
びR8'で示される炭素数1から6個のアルキル基として
はメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基等が、
好ましくはメチル基またはエチル基が、炭素数1から6
個のアシル基としてはホルミル基、アセチル基、プロピ
オニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、
イソバレリル基等が、好ましくはアセチル基が、R9
びR9'で示される炭素数1から6個のアルキル基として
はメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基等が、
好ましくはメチル基またはエチル基が、R10及びR10
で示される炭素数1から6個のアルキル基としてはメチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n
−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基等が、好まし
くはメチル基またはエチル基が、R12で示される炭素数
1から6個のアルキル基としてはメチル基、エチル基、
n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソ
ブチル基、t−ブチル基等が、好ましくはメチル基、エ
チル基が、R14で示される炭素数1から6個のアルキル
基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソ
プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル
基等が、好ましくはメチル基またはエチル基が、X及び
X’で示されるハロゲン原子としては塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子が、好ましくは塩素原子または臭素原子
が、ホルミル基をアセタ−ル保護基で保護した基として
は、ジメチルアセタ−ル基、ジエチルアセタ−ル基、
2,5−ジオキソリル基等が挙げられ、好ましくは2,
5−ジオキソリル基が、nは3から6の整数を示し、好
ましくは3または4が挙げられる。
【0051】この様にして製造される前記一般式(A)
で示されるベンジルアルコ−ル誘導体及びそれらの薬学
的に許容される塩を有効成分とする医薬は、通常、カプ
セル剤、錠剤、細粒剤、顆粒剤、散財、シロップ剤等の
経口投与剤、または注射剤、座剤、点眼剤、眼軟膏、点
鼻剤または外皮用剤等として投与される。これらの製剤
は薬学的、薬理学的、製剤学的に許容される添加物を加
え、常法により製造できる。即ち経口剤及び座剤にあた
っては、賦形剤(乳糖,D−マンニト−ル,トウモロコ
シデンプン,結晶セルロ−ス等)、崩壊剤(カルボキシ
メチルセルロ−ス,カルボキシメチルセルロ−スカルシ
ウム等)、結合剤(ヒドロキシプロピルセルロ−ス,ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロ−ス,ポリビニルピロリ
ドン等)、滑沢剤(ステアリン酸マグネシウム,タルク
等)、コ−ティング剤(ヒドロキシプロピルメチルセル
ロ−ス,白糖,酸化チタン等)、基剤(ポリエチレング
リコ−ル,ハ−ドファット等)の製剤用成分が、注射剤
または点眼、点鼻剤にあたっては水性または用時溶解型
剤型を構成される溶解剤乃至溶解補助剤(注射用蒸留
水,生理食塩水,プロピレングリコ−ル等)、pH調節
剤(無機または有機の酸または塩基)、等張化剤(食
塩,ブドウ糖,グリセリン等)、安定化剤等の製剤成分
が、また、眼軟膏剤、外皮用剤にあたっては、軟膏剤、
クリ−ム剤、貼付剤として適切な製剤成分(白色ワセリ
ン,マクロゴ−ル,綿布等)が使用される。
【0052】本剤の治療患者への投与量は、患者の症状
にもよるが、通常成人の場合、1日量として、経口投与
で0.01〜1000mg程度である。
【0053】
【発明の効果】本発明の化合物はアドレナリンα受容体
に対して遮断作用を有し、とりわけアドレナリンα1
容体に対して非常に強い遮断作用を示す。このため、本
発明の化合物は、交感神経系、特にアドレナリンα1
容体が関与する種々の疾患の処置に用いることができ
る。この様な疾患としては、例えば高血圧、肺動脈高血
圧、うっ血性心不全、心筋虚血、不整脈、狭心症、末梢
血管疾患等の血管抵抗の変化による心臓血管障害、血清
脂質の異常、良性前立腺肥大、排尿障害、糖尿病、緑内
障、眼高血圧、肥満症、結腸痙攣、感応性腸症候群及び
便秘症を包含する胃腸運動障害、不能症、うつ病及び老
人痴呆のような中枢神経系疾患等が挙げられる。以下に
本発明の新規化合物のアドレナリンα1受容体に対する
遮断作用及び起立性低血圧作用の強さを確認した。
【0054】[実験例1] アドレナリンα1 受容体に対する遮断作用 1)実験方法 アドレナリンα1 受容体に対する遮断作用は、マグヌス
の方法に従い、ウサギ胸部大動脈の標本を用いて測定す
ることより求め、pA2 値として表した。本発明の化合
物及び対照化合物として用いた前記の塩酸モキシシリト
及び塩酸プラゾシンのpA2 値を下記の表1に示す。 2)実験結果
【0055】
【表1】
【0056】この結果、本発明の化合物はアドレナリン
α1 受容体に対する遮断作用が著しく強力であることが
知見された。そのうち数種のものは、対照化合物である
塩酸モキシシリト及び塩酸プラゾシンと比較して、著し
く強力な作用を示した。
【0057】[実験例2] 起立性低血圧作用 1)実験方法 ジャ−ナル オブ ファ−マコロジカル メソッド(J
ournal ofPharmacological
Method),5巻,53貢(1981年)の方法に
準じて、以下の方法で検討した。ウサギを無麻酔下背位
に起立性低血圧測定装置に固定し、右大腿動静脈にそれ
ぞれポリエチレンカテ−テルを挿入し、動脈に挿入した
カテ−テルを圧トランスデュ−サに接続した。ウサギは
15分間隔で心臓位を回転軸として、水平位から頭部を
上方に90度の角度で速やかに傾斜(Tilting)
させ、1分後に再び水平位に戻した。Tiltingを
3回反復し、一定の血圧が得られることを確認してか
ら、静脈に挿入したポリエチレンカテ−テルより薬物を
投与した。薬物による起立性低血圧作用の強さは、次式
で示されるOrthostatic Index (O.I.)で評価し、O.I.
値が90%を示す化合物の用量で比較した。結果は下記
表2に示す。 Orthostatic Response(O.R.)=(Tilting 終了直前の
血圧)/(Tilting 開始直前の血圧) O.I.(%)={(薬物投与後のO.R.)/(薬物投与前の
O.R.)}×100 2)実験結果
【0058】
【表2】
【0059】本発明の化合物は対照化合物の塩酸プラゾ
シンと比べて、アドレナリンα1 遮断作用の尺度である
pA2 値は同等またはそれ以上の高い活性を示すにもか
かわらず、同じO.I.値を示す用量が大きく、起立性低血
圧を起こしにくい化合物であることが確認できた。
【0060】以下に参考例、実施例を掲げて本発明を更
に詳しく説明するが、本発明は以下の例に限定されるも
のではない。
【0061】参考例12−(4−クロロブトキシ)−3−メトキシベンズアル
デヒドの製造 2−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデヒド(30.4
g )と1−ブロモ−4−クロロブタン(43.6g )をN,
N−ジメチルホルムアミド(250ml )に溶かし、無水炭
酸カリウム(27.6g )を加えて、窒素気流下、30℃で
20時間攪拌した。反応後、溶媒を留去し、水を加え、
酢酸エチルで抽出した。有機層を1N水酸化ナトリウム
水溶液、次いで飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた油状物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィ−(展開溶媒;酢酸エチ
ル/n−ヘキサン)で精製し、表記化合物(33.6g )を
得た。 IR(Neat)cm-1:3400,2950,2870,1690,1595,1580,14
85,1455,1445,1380,1315,1265,1250,1220,1180,1060, 9
101 H−nmr(DMSO−d6 )δ:10.32(1H,s),7.43-
7.15(3H),4.12(2H,t),3.87(3H,s),3.73(2H,t),2.08-1.7
2(4H)
【0062】参考例2 (1) 1−(3−ヒドロキシプロピル)−4−(2−
メトキシフェニル)ピペ ラジンの製造 1−(2−メトキシフェニル)ピペラジン(167.5g)と
3−クロロ−1−プロパノ−ル(189g)を混合し、20
時間100℃で攪拌した。水酸化ナトリウム水溶液を加
え、アルカリ性とし、水層を酢酸エチルで抽出した。有
機層を水、次いで飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナト
リウムで乾燥の後、溶媒を留去した。得られた固体を酢
酸エチル/n−ヘキサンの混合溶媒で再結晶し、表記化
合物(142g)を得た。 融点:92〜95℃ IR(KBr)cm-1:3400,3230,2960,2840,1595,1505,
1460,1440,1375,1345,1315,1275,1245,1175,1140,1120,
1060,1030,1015, 935, 915, 910, 825, 775, 760, 7451 H−nmr(DMSO−d6 )δ:7.01-6.82(4H),4.7
7(1H),3.76(3H),3.52-3.40(2H),3.04-2.85(6H),2.58-2.
37(4H),3.37(2H,t),1.60(2H,t) (2) 1−(3−クロロプロピル)−4−(2−メト
キシフェニル)ピペラジン・2塩酸塩の製造 1−(3−ヒドロキシプロピル)−4−(2−メトキシ
フェニル)ピペラジン(125g)をクロロホルム(750ml
)に溶かし、0℃で塩化チオニル(238g)を滴下し
た。その後、室温で1時間攪拌し、更に2時間加熱還流
した。反応後、ジエチルエ−テルを加え、固体を析出さ
せた。固体を濾取し、ジエチルエ−テルで洗浄した後、
1N水酸化ナトリウム水溶液に懸濁し、酢酸エチルで抽
出した。有機層を水、次いで飽和食塩水で洗浄した。無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた
油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(展開溶
媒:酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製した。得られた
油状物をメタノ−ルに溶かし、塩酸を加え、溶媒を留去
し、固体を得た。この固体をメタノ−ル/酢酸エチル/
ジエチルエ−テルの混合溶媒で再結晶し、表記化合物
(95.2g )を得た。 融点:216℃から分解 IR(KBr)cm-1:3480,3030,2980,2620,2510,2430,
1615,1515,1455,1435,1385,1305,1295,1275,1235,1170,
1120,1060,1020, 995, 980, 895, 875, 845, 815, 775,
7651 H−nmr(DMSO−d6 )δ:11.58(1H,brs),7.1
2-6.85(4H),5.19(1H,brs),3.80(3H,s),3.77(2H,t),3.68
-3.35(4H),3.33-3.10(6H),2.28(2H,tt)
【0063】参考例3 (1) 1−ベンジル−4−(3−ヒドロキシプロピ
ル)ピペラジン・2塩酸塩の製造 1−ベンジルピペラジン(882g)と3−クロロプロパノ
−ル(946g) を混合し、100〜120℃で17.5時
間攪拌した。反応後、酢酸エチル(1500ml)を加えて攪
拌し、析出した固体を濾取した。母液を濃縮し、20%
塩化水素エタノ−ル溶液を加え、均一にした後ジエチル
エ−テルを加えて、固体を析出させた。固体を濾取し、
先の固体とともに20%塩化水素エタノ−ル溶液に溶か
し、溶媒を留去した。得られた固体をエタノ−ル/酢酸
エチル/ジエチルエ−テルの混合溶媒で再結晶し、表記
化合物(204g) を得た。1 H−nmr(DMSO−d6 )δ:7.75-7.59(2H),7.5
0-7.40(3H),4.30(2H,s)3.80-2.98(12H),1.97-1.76(2H) (2) 3−ピペラジノ−1−プロパノ−ルの製造 1−ベンジル−4−(3−ヒドロキシプロピル)ピペラ
ジン(187.5g)をメタノ−ル(100ml )に溶かし、10%
パラジウム/炭素(10.0g )を加えて、水素雰囲気下、
3日間攪拌した。反応後、触媒を濾別して溶媒を留去
し、表記化合物(106.9g)を得た。1 H−nmr(CDCl3 )δ:3.80(2H,t),2.89(4H,
t),2.60(2H,t),2.66-2.30(4H),1.76(2H,dd) (3) 1−(3−ヒドロキシプロピル)−4−(2−
ニトロフェニル)ピペラ ジンの製造 3−ピペラジノ−1−プロパノ−ル(28.8g )と2−ニ
トロクロロベンゼン(31.5g )をトルエンに溶かし、1
6時間加熱還流させた。反応液に水を加え、トルエン層
を分離した。水層は水酸化ナトリウムでアルカリ性にし
た後、酢酸エチルで抽出した。トルエン層は希塩酸で抽
出し、水層を水酸化ナトリウムでアルカリ性とし、酢酸
エチルで抽出した。得られた有機層を一緒にして飽和食
塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶
媒を留去し、表記化合物(26.0g)を得た。1 H−nmr(CDCl3 )δ:7.82-7.72(1H),7.54-7.
42(1H),7.18-6.99(2H),3.82(2H,t),3.06(4H,t),2.73(4
H,t),2.70(2H,t),1.76(2H,dd) (4) 1−(3−クロロプロピル)−4−(2−ニト
ロフェニル)ピペラジン の製造 1−(3−ヒドロキシプロピル)−4−(2−ニトロフ
ェニル)ピペラジン(25.9g )を塩化メチレン(200ml
)に溶かして、氷冷下、塩化チオニル(46.5g )を滴
下した。1時間室温で攪拌した後、1時間還流させ、冷
却後、溶媒を留去して水を加え、水酸化ナトリウムで中
和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去
し、表記化合物(29.2g )を得た。1 H−nmr(CDCl3 )δ:7.80-7.71(1H),7.52-7.
41(1H),7.18-6.96(2H),3.62(2H,t),3.07(4H,t),2.60(4
H,t), 2.55(2H,t), 2.00(2H,dd)
【0064】実施例13−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)−1−[4−
(2−メトキシフェニル)ピペラジノ]プロパン・2塩
酸塩の製造 3−[2−(2,5−ジオキソリル)フェノキシ]プロ
ピルクロリド(11.4g)と1−(2−メトキシフェニ
ル)ピペラジン(11.5g )をN,N−ジメチルホルムア
ミド(100ml )に溶かし、無水炭酸カリウム(6.9g)と
ヨウ化カリウム(8.3g)を加え、50℃で一晩攪拌し
た。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。溶媒を
留去した後、得られた油状物をテトラヒドロフラン(50
ml)に溶かし、濃塩酸(10ml)を加え、室温で3時間攪
拌した。反応液に水を加え、テトラヒドロフランを留去
し、1N水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性にした
後、酢酸エチルで抽出した。溶媒を留去した後、得られ
た油状物をメタノ−ルに溶かし、水素化ほう素ナトリウ
ム(2g)を加え、室温で3時間攪拌した。反応液に水を
加え、メタノ−ルを留去した後、酢酸エチルで抽出し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、これ
をエタノ−ルに溶かし、塩酸を加え、溶媒を留去した。
得られた固体をエタノ−ル/エ−テルの混合溶媒から再
結晶し、表記化合物(18g )を得た。 融点:158〜159℃ IR(KBr)cm-1:3420,2950,2430,1610,1595,1490,
1455,1270,1255,1120,1050,1015, 7601 H−nmr(DMSO−d6 )δ:7.36(1H),7.15(1
H),6.92(6H),4.94(1H,t),4.52(2H,d),4.02(2H,t),3.77
(3H,s),2.97(4H),2.52(6H),1.90(2H) 元素分析値(C21282 3 ・2HCl) 理論値:C;58.74 ,H;7.04,N;6.52 実測値:C;58.53 ,H;6.85,N;6.38 (%)
【0065】実施例24−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)−1−[4−
(2−メトキシフェニル)ピペラジノ]ブタン・1塩酸
塩の製造 4−[2−(2,5−ジオキソリル)フェノキシ]ブチ
ルクロリド(12.8g )と1−(2−メトキシフェニル)
ピペラジン(11.5g )をN,N−ジメチルホルムアミド
(100ml )に溶かし、無水炭酸カリウム(6.9g)とヨウ
化カリウム(8.3g)を加え、50℃で一晩攪拌した。反
応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。溶媒を留去し
た後、得られた油状物をテトラヒドロフラン(50ml)に
溶かし、濃塩酸(10ml)を加え、室温で3時間攪拌し
た。反応液に水を加え、テトラヒドロフランを留去し、
1N水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性にした後、酢
酸エチルで抽出した。溶媒を留去した後、得られた油状
物をメタノ−ルに溶かし、水素化ほう素ナトリウム(2
g)を加え、室温で3時間攪拌した。反応液に水を加
え、メタノ−ルを留去した後、酢酸エチルで抽出した。
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、これをエ
タノ−ルに溶かし、塩酸を加え、溶媒を留去した。得ら
れた固体をエタノ−ル/エ−テルの混合溶媒から再結晶
し、表記化合物(15)を得た。 融点:180〜181℃ IR(KBr)cm-1:3370,2950,2600,1595,1500,1455,
1290,1260,1225,1045,1030, 970, 940, 7651 H−nmr(DMSO−d6 )δ:11.10(1H,brs),7.4
1(1H,d),7.24(1H,m),6.98(6H,m),5.04(1H,brs),4.55(2
H,s),4.03(2H,t),3.79(3H,s)3.50(4H,m),3.16(6H,m),1.
97(2H,m),1.82(2H,m) 元素分析値(C22302 3 ・HCl) 理論値:C;64.93 ,H;7.68,N;6.88,Cl;8.71 実測値:C;64.81 ,H;7.89,N;6.93,Cl;8.78 (%) また、表記化合物は以下の様にしても製造することがで
きる。 (1) 2−(4−クロロブトキシ)ベンジルアルコ−
ルの製造 o−ヒドロキシベンジルアルコ−ル(12.4g )と1−ブ
ロモ−4−クロロブタン(21.8g )をN,N−ジメチル
ホルムアミド(100ml )に溶かし、無水炭酸カリウム
(17.9g )を加え、窒素気流下、50℃で15時間攪拌
した。反応後、溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を1N水酸化ナトリウム水溶液、次い
で飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を留去した。得られた油状物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィ−(展開溶媒;酢酸エチル/n−ヘ
キサン)で精製し、表記化合物(14.8g )を得た。 IR(Neat)cm-1:3400,2950,2870,1605,1590,1495,14
60,1390,1285,1240,1115,1040, 7601 H−nmr(DMSO−d6 )δ:7.45-7.31(1H),7.2
8-7.10(1H),7.00-6.86(1H),4.97(1H,brs), 4.60(2H,s),
3.99(2H,t),3.71(2H,t), 2.05-1.71(4H) (2) 4−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)−1
−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジノ]ブタン
・1塩酸塩の製造 2−(4−クロロブトキシ)ベンジルアルコ−ル(6.4
g)と1−(2−メトキシフェニル)ピペラジン・1塩
酸塩(8.6g)をN,N−ジメチルホルムアミド(60ml)
に溶かし、無水炭酸カリウム(4.2g)を加え、窒素気流
下、50℃で15時間攪拌した。溶媒を留去し、水を加
え、酢酸エチルで抽出した。水、次いで飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、
得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−
(展開溶媒;酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し、油
状物を得た。この油状物をメタノ−ルに溶かし、20%
塩化水素エタノ−ルを加え、溶媒を留去した。得られた
固体をメタノ−ル/酢酸エチル/ジエチルエ−テルの混
合溶媒で再結晶し、表記化合物(9.8g)を得た。
【0066】実施例31−[4−(5−クロロ−2−メチルフェニル)ピペラ
ジノ]−4−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)ブタ
ン・1塩酸塩の製造 4−[2−(2,5−ジオキソリル)フェノキシ」ブチ
ルクロリド(3.9g)と1−(5−クロロ−2−メチルフ
ェニル)ピペラジン(2.1g)をN,N−ジメチルホルム
アミド(50ml)に溶かし、無水炭酸カリウム(2.1g)と
ヨウ化カリウム(2.5g)を加え、50℃で一晩攪拌し
た。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。溶媒を
留去した後、得られた油状物をテトラヒドロフラン(50
ml)に溶かし、濃塩酸(5ml)を加え、室温で3時間攪
拌した。反応液に水を加え、テトラヒドロフランを留去
し、1N水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性にした
後、酢酸エチルで抽出した。溶媒を留去した後、得られ
た油状物をメタノ−ルに溶かし、水素化ほう素ナトリウ
ム(0.5g)を加え、室温で3時間攪拌した。反応液に水
を加え、メタノ−ルを留去した後、酢酸エチルで抽出し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、得ら
れた油状物をエタノ−ルに溶かし、塩酸を加え、溶媒を
留去した。得られた固体をエタノ−ル/エ−テルの混合
溶媒から再結晶し、表記化合物(2.2g)を得た。 融点:174〜176℃ IR(KBr)cm-1:3360,2920,2550,2470,1590,1500,
1465,1415,1290,1095,1055, 970, 950, 865, 810, 7601 H−nmr(DMSO−d6 )δ:11.22(1H,brs),7.3
7(1H),7.20(2H),7.07(1H),7.04(1H,s),6.94(2H),4.54(2
H,s),4.01(2H,t),3.53(2H),3.20(8H),2.23(3H,s),1.96
(2H),1.81(2H) 元素分析値(C22292 2 Cl・HCl) 理論値:C;62.12 ,H;7.11,N;6.59,Cl;16.67 実測値:C;61.89 ,H;7.14,N;6.45,Cl;16.60 (%)
【0067】実施例43−[(2−ヒドロキシメチル)フェノキシ]−1−
[(2−ニトロフェニル)ピペラジノ]プロパン・1塩
酸塩の製造 (1) 3−(2−ホルミルフェノキシ)−1−[4−
(2−ニトロフェニル )ピペラジノ]プロパンの製造 1−(3−クロロプロピル)−4−(2−ニトロフェニ
ル)ピペラジン(3.2g)とサリチルアルデヒド(1.8g)
をN,N−ジメチルホルムアミド(150ml)に溶かし、
無水炭酸カリウム(2.1g)を加え、窒素雰囲気下、室温
で3時間、更に50℃で25時間反応させた。不溶物を
濾別した後、溶媒を減圧留去し、水を加えて酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた油状物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィ−(展開溶媒;酢酸
エチル/ベンゼン)で精製し、表記化合物(2.2g)を得
た。1 H−nmr(CDCl3)δ:10.52(1H,s),7.89-7.70
(2H),7.58-7.43(2H),7.20-6.96(4H),4.17(2H,t),3.10(4
H,t),2.63(4H,t),2.60(2H,t),2.08(2H,t) (2) 3−[(2−ヒドロキシメチル)フェノキシ]
−1−[(2−ニトロ フェニル)ピペラジノ]プロパン
・1塩酸塩の製造 3−(2−ホルミルフェノキシ)−1−[4−(2−ニ
トロフェニル)ピペラジノ]プロパン(0.83g )をテト
ラヒドロフラン(50ml)に溶かし、窒素雰囲気下、0℃
で1NボランTHF錯体(8.9ml )を滴下した。その後
室温で1.5時間攪拌した。6N塩酸(3ml )を加え、
1時間加熱還流させた後、溶媒を留去した。水を加え、
水酸化ナトリウムで中和し、酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、溶媒を留去した。得られた油状物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィ−(展開溶媒;酢酸エチル/ベンゼ
ン)で精製し、淡黄色液体(1.5g)を得た。得られた油
状物をメタノ−ル(50ml)に溶かし、塩酸を加え、溶媒
を留去した。得られた固体をメタノ−ル/酢酸エチル/
ジエチルエ−テルの混合溶媒で再結晶し、表記化合物
(1.3g)を得た。 融点:210−211℃ IR(KBr)cm-1:3400,3350,2980,2950,2720,2610,
1605,1515,1490,1470,1415,1350,1320,1280,1250,1265,
1005, 975,800, 795, 7701 H−nmr(DMSO−d6 )δ:11.02(1H,brs),7.9
5-7.88(1H),7.75-7.62(1H),7.47-7.15(4H),7.00-6.90(1
H),5.04(1H,brs),4.52(2H,s),4.07(2H,t),3.72-3.04(10
H),2.10(2H,tt) 元素分析値(C20253 4 ・HCl) 計算値:C;58.89 ,H;6.43,N;10.30 ,Cl;8.69 実測値:C;58.78 ,H;6.43,N;10.25 ,Cl;8.74 (%)
【0068】実施例51−[4−(2−アミノフェニル)ピペラジノ]−3−
(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)プロパン・1塩酸
塩の製造 (1) 3−[2−(メトキシカルボニル)フェノキ
シ]−1−[4−(2−ニ トロフェニル)ピペラジノ]
プロパンの製造 1−(3−クロロプロピル)−4−(2−ニトロフェニ
ル)ピペラジン(8.5g)とサリチル酸メチル(4.6g)を
N,N−ジメチルホルムアミド(100ml )に溶かし、無
水炭酸カリウム(6.9g)とヨウ化カリウム(0.83g )を
窒素雰囲気下、室温で4時間、その後、50〜60℃で
15時間攪拌した。反応後、溶媒を減圧留去し、水を加
え、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄し、有機
層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得
られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−
(展開溶媒;酢酸エチル/酢酸エチル)で精製し、表記
化合物(7.9g)を得た。1 H−nmr(CDCl3 )δ:7.82-7.72(2H),7.51-7.
38(2H),7.17-6.91(4H),4.12(2H,t),3.89(3H,s),3.09(4
H,t),2.65(2H,t),2.64(4H,t),2.04(2H,dd) (2) 1−[4−(2−アミノフェニル)ピペラジ
ノ]−3−(2−メトキシカルボニルフェノキシ)プロ
パンの製造 3−(2−メトキシカルボニルフェノキシ)−1−[4
−(2−ニトロフェニル)ピペラジノ]プロパン(9.5
g)をメタノ−ル(100ml )に溶かし、10%パラジウム
/炭素(0.5g)を加えて、水素雰囲気下、室温で18時
間反応させた。反応後、触媒を濾別し、溶媒を減圧留去
し、表記化合物(8.5g)を得た。1 H−nmr(CDCl3 )δ:7.81-7.75(1H),7.50-7.
39(1H),7.03-6.87(4H),6.79-6.68(2H),4.13(2H,t),3.96
(2H,brs), 3.89(3H,s),2.95(4H,t),2.65(4H,t),2.63(2
H,t),2.07(2H,dd) (3) 1−[4−(2−アミノフェニル)ピペラジ
ノ]−3−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)プロパ
ン・1塩酸塩の製造 水素化アルミニウムリチウム(1.0g)をテトラヒドロフ
ラン(50ml)に溶かし、0℃で、1−[4−(2−アミ
ノフェニル)ピペラジノ]−3−(2−メトキシカルボ
ニルフェノキシ)プロパン(8.5g)のTHF溶液(50m
l)を滴下し、その後、室温で1時間攪拌した。酢酸エ
チル、次いで水及び1N水酸化ナトリウム水溶液を加
え、室温で1時間攪拌した後、不溶物を濾別し、溶媒を
留去した。得られた油状物を塩化メチレンに溶かし、有
機層を水次いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を留去し、固体を得た。この固体
(1.8g)をメタノ−ルに溶かし、塩酸を加え、溶媒を留
去し、得られた固体をエタノ−ルで再結晶し、表記化合
物(1.7g)を得た。 融点:194−196℃ IR(KBr)cm-1:3360,3250,2930,2700,2650,2600,
1600,1515,1505,1465,1420,1405,1285,1260,1220,1180,
1080,1045,1000, 980,940, 800, 7801 H−nmr(DMSO−d6 )δ:11.12(1H,brs),7.4
5-7.35(1H),7.28-7.16(1H), 7.01-6.76(4H),6.74-6.64
(1H),6.62-6.51(1H),5.04(2H,brs),4.97(1H,brs),4.52
(2H,s),4.08(2H,t),3.82-2.95(1H),2.22(2H,dd) 元素分析値(C20273 2 ・HCl) 計算値: C;63.57 ,H;7.47,N;11.12 ,Cl;9.38 実測値: C;63.28 ,H;7.40,N;11.02 ,Cl;9.56 (%)
【0069】実施例61−[4−(2−ジメチルアミノフェニル)ピペラジ
ノ]−3−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)プロパ
ン・1塩酸塩の製造 1−[4−(2−アミノフェニル)ピペラジノ]−3−
(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)プロパン(3.3g)
と37%ホルムアルデヒド水溶液(8.0ml )をアセトニ
トリル(60ml)に溶かし、シアノ水素化ほう素ナトリウ
ム(1.9g)を加え、室温で1.5時間攪拌した。酢酸
(2ml )を加え、更に1時間攪拌した後、溶媒を減圧留
去した。得られた油状物を酢酸エチルに溶かし、有機層
を1N水酸化カリウム水溶液、次いで飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
し、得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ−(展開溶媒;酢酸エチル/ベンゼン)で精製し、固
体を得た。この固体をメタノ−ルに溶かし、塩酸を加
え、溶媒を留去した。得られた固体をメタノ−ル/エタ
ノ−ルの混合溶媒で再結晶し、表記化合物(2.0g)を得
た。 融点:222℃以上(分解) IR(KBr)cm-1:3370,3320,2930,2700,2610,1600,
1500,1480,1460,1400,1320,1260,1240,1045, 995, 945,
840, 760, 7501 H−nmr(CDCl3 )δ:7.32-7.20(2H),7.03-6.
86(6H),4.67(2H,s),4.12(2H,t),3.34-3.09(4H),2.82(6
H,s),2.78-2.55(4H),2.62(2H,t),2.07(2H,dd) 元素分析値(C22313 2 ・HCl) 計算値: C;65.09 ,H;7.94,N;10.35 ,Cl;8.73 実測値: C;65.21 ,H;7.98,N;10.32 ,Cl;8.83 (%)
【0070】実施例71−[4−(2−アセチルアミノフェニル)ピペラジ
ノ]−3−(2−アセトキシメチルフェノキシ)プロパ
ン・1フマル酸塩の製造 1−[4−(2−アミノフェニル)ピペラジノ]−3−
(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)プロパン(2.7g)
とピリジン(6.0ml )を塩化メチレン(30ml)に溶か
し、0℃に冷却し、無水酢酸(l1.8g )を滴下した。そ
の後、1時間攪拌し、水を加え、塩化メチレンを減圧留
去し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して、溶媒を減圧留去
した。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィ−(展開溶媒;酢酸エチル/ベンゼン)で精製し、
表記化合物の遊離塩基(1.9g)を得た。この一部(200m
g )とフマル酸をメタノ−ルに溶かし、溶媒を留去し
た。得られた固体をメタノ−ル/酢酸エチル/ジエチル
エ−テルの混合溶媒から再結晶し、表記化合物(182mg)
を得た。 融点:152℃から分解 IR(KBr)cm-1:3470,2970,2590,1730,1680,1600,
1590,1520,1500,1455,1380,1265,1120,1050, 985, 805,
7601 H−nmr(DMSO−d6 )δ:8.78(1H,brs),7.94
-7.83(1H),7.38-6.85(8H),6.61(2H,s),5.08(2H,s),4.08
(2H,t),2.92-2.55(10H),2.11(3H,s),2.06(3H,s),1.95(2
H,dd) 元素分析値(C24313 4 ・C4 4 4 ) 計算値: C;62.10 ,H;6.51,N;7.76 実測値: C;62.08 ,H;6.64,N;7.78 (%)
【0071】実施例81−[4−(2−アセチルアミノフェニル)ピペラジ
ノ]−3−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)プロパ
ン・1塩酸塩の製造 1−[4−(2−アセチルアミノフェニル)ピペラジ
ノ]−3−(2−アセトキシメチルフェノキシ)プロパ
ン(1.7g)と水酸化ナトリウム(0.4g)をメタノ−ル
(20ml)に溶かし、室温で1時間攪拌した。塩酸で中和
した後、溶媒を減圧留去し、水を加え、酢酸エチルで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、油状物を得た。こ
の油状物をメタノ−ルに溶かし、塩酸を加え、溶媒を留
去した。得られた固体をエタノ−ル/酢酸エチル/ジエ
チルエ−テルの混合溶媒で再結晶し、表記化合物(1.4
g)を得た。 融点 :171℃以上(分解) IR(KBr)cm-1:3350,2930,2690,2600,1690,1595,
1590,1515,1480,1455,1370,1305,1245,1115,1045,1000,
950, 940, 7601 H−nmr(CDCl3 )δ:8.49(1H,brs),7.33-6.8
7(8H),4.69(2H,s),4.13(2H,s),2.93(4H,t),2.66(4H,t),
2.65(2H,t),2.21(3H,s),2.06(2H,dd) 元素分析値(C22293 3 ・HCl) 計算値: C;62.92 ,H;7.20,N;10.01 ,Cl;8.44 実測値: C;65.85 ,H;7.22,N; 9.92 ,Cl;8.78 (%)
【0072】実施例94−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)−1−[4−
(2−ニトロフェニル)ピペラジノ]ブタン・1塩酸塩
の製造 (1) 1−(4−ベンジルピペラジノ)−4−[2−
(2,5−ジオキソリル )フェノキシ]ブタンの製造 1−クロロ−4−[2−(2,5−ジオキソリル)フェ
ノキシ]ブタン(19.3g )とベンジルピペラジン(27.8
g )を混合して100℃で16時間攪拌した。反応混合
物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩
水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒
を留去し、表記化合物(32.3g )を得た。1 H−nmr(CDCl3 )δ:7.55-7.48(1H),7.38-7.
20(6H),6.99-6.82(2H),6.17(1H,s),4.18-3.97(6H),3.51
(2H),2.71-2.25(10H),1.98-1.54(4H) (2) 1−ピペラジノ−4−[2−(2,5−ジオキ
ソリル)フェノキシ]ブ タンの製造 1−(4−ベンジルピペラジノ)−4−[2−(2,5
−ジオキソリル)フェノキシ]ブタン(32.3g )をメタ
ノ−ル(150ml )に溶かし、10%パラジウム/炭素(3.
2g)を加え、水素雰囲気下、17時間反応をさせた。触
媒を濾別して溶媒を留去し、表記化合物(24.5g )を得
た。1 H−nmr(CDCl3 )δ:7.55-7.47(1H),7.37-7.
26(2H),7.00-6.83(2H),6.18(1H,s),4.20-3.96(6H),3.46
(1H,s),2.89(4H,t),2.63-2.32(6H),1.94-1.58(4H) (3) 1−[2−(2,5−ジオキソリル)フェノキ
シ]−4−[4−(2− ニトロフェニル)ピペラジノ]
ブタンの製造 1−ピペラジノ−4−[2−(2,5−ジオキソリル)
フェノキシ]ブタン(24.5g )と2−ニトロクロロベン
ゼン(13.2g )をトルエンに溶かし、ピリジン(6.3g)
を加え、14時間加熱還流した。水を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後、溶媒を留去した。得られた油状物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィ−(展開溶媒;酢酸エチル/ベンゼ
ン)で精製し、表記化合物(12.5g )を得た。1 H−nmr(CDCl3 )δ:7.80-7.72(1H),7.53-7.
41(2H),7.37-7.24(1H),7.68-6.84(4H),6.19(1H,s),4.20
-3.98(6H),3.09(4H,t),2.16(4H,t),2.49(2H,t),1.95-1.
66(4H) (4) 4−(2−ホルミルフェノキシ)−1−[4−
(2−ニトロフェニル)ピペラジノ]ブタンの製造 4−[2−(2,5−ジオキソリル)フェノキシ]−1
−[4−(2−ニトロフェニル)ピペラジノ]ブタン
(12.5g )をテトラヒドロフラン(150ml )に溶かし、
塩酸を加え、室温で14.5時間攪拌した。反応後、溶
媒を減圧留去し、水を加え、炭酸カリウムで中和した
後、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。有機
層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去し、表記
化合物(11.8g )を得た。1 H−nmr(CDCl3 )δ:10.52(1H,s),7.87-7.72
(2H),7.68-7.42(2H),7.19-6.92(4H),4.13(2H,t),3.09(4
H,t),2.61(4H,t),2.49(2H,t),1.98-1.60(4H) (5) 4−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)−1
−[4−(2−ニトロフ ェニル)ピペラジノ]ブタン・
1塩酸塩の製造 4−(2−ホルミルフェノキシ)−1−[4−(2−ニ
トロフェニル)ピペラジノ]ブタン(11.8g )をテトラ
ヒドロフラン(80ml)に溶かし、窒素雰囲気下、0℃
で、1MボランTHF錯体(45ml)を滴下した。その
後、室温で2.5時間攪拌した。6N塩酸(30ml)を加
え、1.5時間加熱還流した後、溶媒を留去した。水を
加え、水酸化ナトリウムで中和して、水層を酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた油状物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィ−(展開溶媒;酢酸
エチル/ベンゼン)で精製し、油状物を得た。この油状
物(770mg )をメタノ−ルに溶かし、塩酸を加え、溶媒
を留去した。得られた固体をエタノ−ル/酢酸エチルの
混合溶媒で再結晶し、表記化合物(530mg )を得た。 融点:178−181℃ IR(KBr)cm-1:3400,3350,2930,2700,2620,1600,
1530,1495,1480,1460,1410,1360,1280,1260,1240,1050,
980, 940, 860, 775,7601 H−nmr(CDCl3 )δ:7.80-7.72(1H),7.56-7.
40(1H),7.38-6.84(6H),4.70(2H,s),4.05(2H,t),3.09(4
H,t),2.62(4H,t),2.49(2H,t),2.04-1.65(4H) 元素分析値(C21273 4 ・HCl) 計算値: C;59.78 ,H;6.69,N;9.96,Cl;8.40 実測値: C;59.74 ,H;6.75,N;9.89,Cl;8.59 (%)
【0073】実施例101−[4−(2−アミノフェニル)ピペラジノ]−4−
(2−ヒドロキシメチル)フェノキシ)ブタン・1塩酸
塩・1/4水和物の合成 4−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)−1−[4−
(2−ニトロフェニル)ピペラジノ]ブタン(9.5g)を
メタノ−ル(100ml )に溶かし、10%パラジウム/炭素
(0.35g )を加えて、水素雰囲気下、室温で17.5時
間反応させた。触媒を濾別し、溶媒を減圧留去し、油状
物を得た。この油状物の一部をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィ−(展開溶媒;酢酸エチル)で精製した。得
られた油状物(670mg )をメタノ−ルに溶かし、塩酸を
加え、溶媒を留去した。得られた固体をエタノ−ルで再
結晶し、表記化合物(600mg)を得た。 融点:219−220℃ IR(KBr)cm-1 :3430,3310,2970,2950,2700,162
0,1600,1510,1460,1380,1290,1250,1175,1120,1050, 98
5, 935, 765,7501 H−nmr(CDCl3 )δ:7.42-7.18(2H),7.10-6.
68(6H),4.70(2H,s),4.06(2H,t),3.97(2H,brs),3.14-2.8
1(4H),2.80-2.36(6H),2.03-1.67(4H) 元素分析値(C21293 2 ・HCl・1/4H2 O) 計算値: C;63.62 ,H;7.59,N;10.60 ,Cl;8.94 実測値: C;63.58 ,H;7.81,N;10.39 ,Cl;7.16 (%)
【0074】実施例111−[4−(2−アセチルアミノフェニル)ピペラジ
ノ]−4−(2−アセトキシメチルフェノキシ)ブタン
・1フマル酸塩の製造 1−[4−(2−アミノフェニル)ピペラジノ]−3−
(2−ヒドロキシメチル)フェノキシ]ブタン(1.8g)
とピリジン(2.0ml )を塩化メチレン(30ml)に溶か
し、0℃で無水酢酸(1.2g)を滴下し、4時間攪拌し
た。水を加え、塩化メチレンを減圧留去し、酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた油状
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(展開溶媒;
酢酸エチル)で精製し、表記化合物の遊離塩基(1.5g)
を得た。その一部(200mg )をメタノ−ルに溶かし、フ
マル酸を加え、溶媒を留去した。得られた固体をメタノ
−ル/酢酸エチル/ジエチルエ−テルの混合溶媒で再結
晶し、表記化合物(188mg )を得た。 融点:127℃から徐々に分解 IR(KBr)cm-1:3480,3340,2930,2500,1735,1670,
1590,1520,1450,1375,1300,1285,1250,1220,1160,1135,
980, 925,7651 H−nmr(CDCl3 )δ:8.78(1H,brs),7.91-7.8
0(1H),7.38-6.84(7H),6.60(2H,s),5.06(2H,s),4.04(2H,
t),2.92-2.40(10H),2.10(3H,s),2.05(3H,s),1.90-1.55
(4H) 元素分析値(C25333 4 ・C4 4 4 ) 計算値: C;62.69 , H;6.71,N;7.56 実測値: C;62.81 ,H;6.88,N;7.60 (%)
【0075】実施例121−[4−(2−アセチルアミノフェニル)ピペラジ
ノ]−4−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)ブタン
・1/2フマル酸塩・1/4水和物の製造 1−[4−(2−アセチルアミノフェニル)ピペラジ
ノ]−4−(2−アセトキシメチルフェノキシ)ブタン
(1.7g)と水酸化ナトリウム(24g )をメタノ−ル(20
ml)に溶かし、室温で1時間攪拌した。塩酸で中和した
後、溶媒を減圧留去した。得られた油状物を酢酸エチル
に溶かし、有機層を飽和重曹水、次いで飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去し
た。得られた油状物をメタノ−ルに溶かして、1/2当
量のフマル酸を加え、溶媒を留去した。得られた固体を
エタノ−ル/酢酸エチル/ジエチルエ−テルの混合溶媒
で再結晶し、表記化合物(700mg )を得た。 融点 :124℃以上(分解) IR(KBr)cm-1:3380,2960,2850,1685,1600,1590,
1520,1500,1455,1375,1305,1250,1050, 990, 7751 H−nmr(CDCl3 )δ:8.48(1H,brs),7.36-6.8
4(8H),4.71(2H,s),4.08(2H,t),2.94-2.82(4H),2.77-2.4
7(6H),2.20(3H,s),2.08-1.67(4H) 元素分析値(C23313 3 ・C2 2 2 ・1/4H2 O) 計算値: C;65.27 ,H;7.28,N;9.13 実測値: C;65.35 ,H;7.38,N;9.12 (%)
【0076】実施例131−[4−(2−ジメチルアミノフェニル)ピペラジ
ノ]−4−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)ブタン
・1塩酸塩の合成 1−[4−(2−アミノフェニル)ピペラジノ]−4−
(2−ヒドロキシメチル)フェノキシ)ブタン(1.8g)
と37%ホルムアルデヒド水溶液(5.0ml )をアセトニ
トリル(40ml)に溶かし、シアノ水素化ほう素ナトリウ
ム(1.3g)を加え、室温で1.5時間攪拌した。酢酸
(2ml )を加え、更に1時間攪拌を続けた後、溶媒を減
圧留去した。得られた油状物を酢酸エチルに溶かし、有
機層を1N水酸化ナトリウム水溶液、次いで飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留
去した。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィ−(展開溶媒;酢酸エチル/ベンゼン)で精製
し、油状物を得た。この油状物をメタノ−ルに溶かし、
塩酸を加え、溶媒を留去した。得られた固体をエタノ−
ルで再結晶し、表記化合物(1.3g)を得た。 融点:200℃以上(分解) IR(KBr)cm-1:3410,2950,2840,2730,2700,2620,
1610,1590,1500,1400,1315,1235,1195,1155,1145,1060,
1040,1000,985, 945, 7551 H−nmr(CDCl3 )δ:7.33-7.20(2H),7.00-6.
82(6H),4.70(2H,s),4.07(2H,t),3.32-3.07(4H),2.82(6
H,s),2.72-2.58(4H),2.51(2H,t),2.00-1.60(4H) 元素分析値(C23333 2 ・HCl) 計算値: C;65.78 ,H;8.16,N;10.00 ,Cl;8.44 実測値: C;65.55 ,H;8.21,N; 9.92 ,Cl;8.68 (%)
【0077】実施例141−[4−(2,3−ジメチルフェニル)ピペラジノ]
−4−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)ブタン・2
塩酸塩・1水和物の製造 4−[2−(2,3−ジオキソリル)フェノキシ]ブチ
ルクロリド(5.1g)と1−(2,5−ジメチルフェニ
ル)ピペラジン・塩酸塩(4.5g)をN,N−ジメチルホ
ルムアミド(30ml)に溶かし、無水炭酸カリウム(5.5
g)、ヨウ化カリウム(3.3g)、50℃で一晩攪拌し
た。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。溶媒を
留去した後、得られた油状物をテトラヒドロフラン(50
ml)に溶かし、塩酸を加え、室温で3時間攪拌した。反
応液に水を加え、テトラヒドロフランを留去し、1N水
酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性にした後、酢酸エチ
ルで抽出した。溶媒を留去した後、得られた油状物のう
ち(4g)をメタノ−ルに溶かし、水素化ほう素ナトリウ
ム(1g)を加え、室温で3時間攪拌した。反応液に水を
加え、メタノ−ルを留去した後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、得られた油状物をエタノ−ルに溶か
し、塩酸を加え、溶媒を留去した。得られた固体をエタ
ノ−ル/ジエチルエ−テルの混合溶媒から再結晶し、表
記化合物(4.2g)を得た。 融点:135℃より徐々に分解 IR(KBr)cm-1:3300,2950,2400,1605,1465,1395,
1375,1285,1245,1040, 975, 900, 770, 7551 H−nmr(DMSO−d6 )δ:11.22(1H,brs),7.3
8(1H,d),7.20(1H),7.07(1H),6.93(4H),4.54(2H,s),4.01
(2H,t),3.51(2H),3.20(4H),3.15(4H),2.22(3H,s),2.17
(3H,s),1.96(2H),1.81(3H) 元素分析値(C23322 2 ・2HCl・H2 O) 理論値:C;60.13 ,H;7.90,N;6.10,Cl;15.43 実測値:C;59.81 ,H;7.91,N;6.13,Cl;15.29 (%)
【0078】実施例151−[4−(2−クロロフェニル)ピペラジノ]−4−
(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)ブタン・1塩酸塩
・5/4水和物の製造 4−[2−(2,5−ジオキソリル)フェノキシ]ブチ
ルクロリド(5.1g)と1−(2−クロロフェニル)ピペ
ラジン・塩酸塩(4.7g)をN,N−ジメチルホルムアミ
ド(30ml)に溶かし、無水炭酸カリウム(5.5g)、ヨウ
化カリウム(3.3g)を加え、50℃で一晩攪拌した。反
応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。溶媒を留去し
た後、得られた油状物をテトラヒドロフラン(50ml)に
溶かし、濃塩酸(10ml)を加え、室温で3時間攪拌し
た。反応液に水を加え、テトラヒドロフランを留去し、
1N水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性にした後、酢
酸エチルで抽出した。溶媒を留去した後、残渣のうち
(2g)をメタノ−ルに溶かし、水素化ほう素ナトリウム
(0.5g)を加え、室温で3時間攪拌した。反応液に水を
加え、メタノ−ルを留去した後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥の後、溶媒を留去した。得られた油状物をエタノ
−ルに溶かし、塩酸を加え、溶媒を留去した。得られた
固体をエタノ−ル/ジエチルエ−テルの混合溶媒から再
結晶し、表記化合物(2.4g)を得た。 融点:172〜174℃ IR(KBr)cm-1:3370,2950,2600,2470,1605,1590,
1485,1455,1410,1380,1290,1240,1175,1130,1040, 980,
945, 7751 H−nmr(DMSO−d6 )δ:11.24(1H,brs),7.3
2-7.47(3H),7.05-7.22(3H),6.87-6.96(2H),4.54(2H,s),
4.01(2H,t),3.57(2H,m),3.39(2H,m),3.22(1H),1.95(2
H),1.80(2H) 元素分析値(C21272 2 Cl・HCl・5/4H2 O) 理論値:C;58.13 ,H;7.09,N;6.46,Cl;16.34 実測値:C;58.21 ,H;7.07,N;6.45,Cl;16.48 (%)
【0079】実施例161−[4−(2−カルバモイルフェニル)ピペラジノ]
−4−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)ブタン・1
塩酸塩の製造 (1) 1−[4−(2−カルバモイルフェニル)ピペ
ラジノ]−4−(2−ホルミルフェノキシ)ブタン 1−[4−(2−カルバモイルフェニル)ピペラジノ]
−4−[2−(2,5−ジオキソリル)フェノキシ]ブ
タン(4.4g)をテトラヒドロフランに溶かし、塩酸を加
え、室温で一晩攪拌した。反応液に水を加え、テトラヒ
ドロフランを留去し、1N水酸化ナトリウム水溶液でア
ルカリ性にした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得
られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−で
精製し、表記化合物(1.6g)を得た。1 H−nmr(CDCl3 )δ:10.51(1H,s),9.50(1H,b
rs),8.17(1H,d),7.82(1H,d),7.49(2H),7.23(2H),7.00(2
H),6.20(1H,brs),4.12(2H,t),3.04(4H,t),2.65(4H,br
s),2.49(2H,t),2.00-1.65(4H) (2) 1−[4−(2−カルバモイルフェニル)ピペ
ラジノ]−4−(2−ヒ ドロキシメチルフェノキシ)ブ
タン・1塩酸塩の製造 1−[4−(2−カルバモイルフェニル)ピペラジノ]
−4−(2−ホルミルフェノキシ)ブタン(1.6g)をメ
タノ−ルに溶かし、水素化ほう素ナトリウム(0.2g)を
加え、室温で3時間攪拌した。反応液に水を加え、メタ
ノ−ルを留去した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
溶媒を留去し、固体(1.6g)を得た。 IR(KBr)cm-1:3440,3350,3150,2950,1665,1600,
1450,1370,1240,1050,1040, 990, 920, 7601 H−nmr(DMSO−d6 )δ:8.60(1H,brs),7.77
(1H,d),7.56(1H,brs),7.40(2H),7.30-7.10(3H),6.90(2
H,t),4.98(1H,t),4.51(2H,d),3.99(2H),2.93(4H,brs),
2.54(4H),2.41(2H,t),1.90-1.50(4H) 得られた固体をメタノ−ルに溶かし、塩酸を加え、溶媒
を留去した。得られた固体を、エタノ−ル/ジエチルエ
−テルの混合溶媒から再結晶し、表記化合物(1.57g )
を得た。 融点:177〜180℃ IR(KBr)cm-1:3360,3050,2900,2560,2430,1650,
1590,1485,1450,1360,1240, 770, 7501 H−nmr(DMSO−d6 )δ:11.20(1H,brs),8.0
6(1H,brs),7.65(1H,d),7.50(1H,brs),7.40(2H,t),7.17
(3H),6.93(2H),4.53(2H,s),4.01(2H,t),3.57(2H,brs),
3.40-3.10(8H,brs),2.10-1.70(4H) 元素分析値(C22293 3 ・HCl) 理論値:C;62.92 ,H;7.20,N;10.01 ,Cl;8.44 実測値:C;62.91 ,H;7.21,N; 9.88 ,Cl;8.68 (%)
【0080】実施例174−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)−1−(4−
フェニルピペラジノ)ブタン・1塩酸塩の製造 4−(2−ホルミルフェノキシ)−1−(4−フェニル
ピペラジノ)ブタン(3.0g)をメタノ−ルに溶かし、水
素化ほう素ナトリウム(0.33g )を加え、室温で3時間
攪拌した。反応液に水を加え、メタノ−ルを留去した
後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、固
体(2.8g)を得た。1 H−nmr(CDCl3 )δ:7.25(4H),7.00-6.80(5
H),4.70(2H,s),4.06(2H,t),3.21(4H,t),2.61(4H,t),2.4
8(2H,t),2.00-1.67(4H) 得られた固体をエタノ−ルに溶かし、塩酸を加え、溶媒
を留去した。得られた固体を、エタノ−ル/ジエチルエ
−テル混合溶媒から再結晶し、表記化合物(2.9g)を得
た。 融点:143〜145℃ IR(KBr)cm-1:3250,2950,2440,1600,1490,1450,
1240,1010,7601 H−nmr(DMSO−d6 )δ:11.20(1H,brs),7.4
5-7.17(4H),7.05-6.81(5H),4.54(2H,s),4.02(2H,t),3.9
0-3.70(2H,brs),3.65-3.50(2H,brs),3.30-3.10(4H,br
s),2.10-1.70(4H) 元素分析値(C21282 2 ・HCl) 理論値:C;66.92 ,H;7.75,N;7.43,N;9.41 実測値:C;66.80 ,H;7.73,N;7.45,N;9.52 (%)
【0081】実施例181−[4−(2−フルオロフェニル)ピペラジノ]−4
−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)ブタン・1/4
水和物の製造 4−[2−(2,5−ジオキソリル)フェノキシ]ブチ
ルクロリド(5.1g)、1−(2−フルオロフェニル)ピ
ペラジン・塩酸塩(4.3g)をN,N−ジメチルホルムア
ミド(30ml)に溶かし、無水炭酸カリウム(5.5g)、ヨ
ウ化カリウム(3.3g)を加え、50℃で一晩攪拌した。
反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。溶媒を留去
した後、得られた油状物をテトラヒドロフラン(50ml)
に溶かし、濃塩酸(6ml )を加え、室温で3時間攪拌し
た。反応液に水を加え、テトラヒドロフランを留去し、
1N水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性にした後、酢
酸エチルで抽出した。溶媒を留去した後、得られた油状
物のうち(2g)をメタノ−ルに溶かし、水素化ほう素ナ
トリウム(1g)を加え、室温で3時間攪拌した。反応液
に水を加え、メタノ−ルを留去した後、酢酸エチルで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた固体をエタノ
−ルから再結晶し、表記化合物(1.8g)を得た。 融点:68℃より徐々に分解 IR(KBr)cm-1:3420,3150,2950,2840,1610,1595,
1510,1460,1385,1285,1245,1120,1050,1005, 950, 780,
7651 H−nmr(DMSO−d6 )δ:7.37(1H,d),6.88-
7.21(7H),4.97(1H,t),4.52(2H,d),3.99(2H,t),3.00(4
H),2.52(4H),2.38(2H,t),1.73(2H),1.12(2H) 元素分析値(C21272 2 F・1/4H2 O) 理論値:C;69.49 ,H;7.64,N;7.72,F;5.23 実測値:C;69.85 ,H;7.40,N;7.39,F;5.08 (%)
【0082】実施例191−[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジノ]−4
−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)ブタン・1塩酸
塩の製造 1−[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジノ]−4
−(2−ホルミルフェノキシ)ブタン(3.7g)をメタノ
−ルに溶かし、水素化ほう素ナトリウム(0.4g)を加
え、室温で2時間攪拌した。反応液に水を加え、メタノ
−ルを留去した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶
媒を留去し、固体(3.4g)を得た。 IR(KBr)cm-1:3170,2950,2830,1600,1505,1450,
1240,1050,1040,820, 810, 7601 H−nmr(CDCl3)δ:7.26(2H,t),7.05-6.82(6
H),4.70(2H,s),4.06(2H,t),3.13(4H,t),2.62(4H,t),2.5
0(2H,t),2.00-1.65(4H) この固体をメタノ−ルに溶かし、塩酸を加え、溶媒を留
去した。得られた固体をエタノ−ル/ジエチルエ−テル
の混合溶媒から再結晶し、表記化合物(3.1g)を得た。 融点:168〜170℃ IR(KBr)cm-1:3325,2950,2440,1600,1505,1460,
1450,1405,1240,1220,1040, 970, 820, 7601 H−nmr(DMSO−d6 )δ:11.10(1H,brs),7.4
0(1H,d),7.30-6.90(7H),5.00(1H,brs),4.53(2H,s),4.01
(2H,t),3.85-3.00(10H),2.10-1.70(4H) 元素分析値(C21272 2 F・HCl) 理論値:C;63.87 ,H;7.15,N;7.09,Cl;8.98,F;4.81 実測値:C;63.62 ,H;7.33,N;7.01,Cl;9.01,F;4.92(%)
【0083】実施例201−[4−(2−エトキシフェニル)ピペラジノ]−4
−(2−ヒドロキシメ チルフェノキシ)ブタン・2塩酸
塩の製造 4−[2−(2,5−ジオキソリル)フェノキシ]ブチ
ルクロリド(5.1g)と1−(2−エトキシフェニル)ピ
ペラジン・塩酸塩(4.9g)をN,N−ジメチルホルムア
ミド(30ml)に溶かし、無水炭酸カリウム(5.5g)とヨ
ウ化カリウム(3.3g)を加え、50℃で一晩攪拌した。
反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。溶媒を留去
した後、得られた油状物をテトラヒドロフラン(50ml)
に溶かし、塩酸を加え、室温で3時間攪拌した。反応液
に水を加え、テトラヒドロフランを留去し、1N水酸化
ナトリウム水溶液でアルカリ性にした後、酢酸エチルで
抽出した。溶媒を留去した後、得られた油状物のうち
(3g)をメタノ−ルに溶かし、水素化ほう素ナトリウム
(1g)を加え、室温で3時間攪拌した。反応液に水を加
え、メタノ−ルを留去した後、酢酸エチルで抽出した。
乾燥の後、溶媒を留去し、これをエタノ−ルに溶かし、
濃塩酸(3.0ml )を加え、溶媒を留去した。得られた固
体をエタノ−ル/エ−テルの混合溶媒から再結晶し、表
記化合物(2.9g)を得た。 融点:161〜163℃ IR(KBr)cm-1:3380,2990,2470,1600,1515,1480,
1455,1405,1375,1285,1260,1240,1130,1060,1035, 975,
925, 7701 H−nmr(DMSO−d6 )δ:11.12(1H,brs),7.3
7(1H),7.20(1H),6.94(6H),4.53(2H,s),4.04(2H,q),4.01
(2H,t),3.65-3.32(4H),3.30-3.01(6H),2.08-1.69(4H),
1.36(2H,t) 元素分析値(C23322 3 ・2HCl) 理論値:C;60.39 ,H;7.49,N;6.12,Cl;15.50 実測値:C;60.11 ,H;7.38,N;5.97,Cl;15.50 (%)
【0084】実施例214−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)−1−〔3−
トリフルオロメチルフェニル)ピペラジノ〕ブタンの製
2−(4−クロロブトキシ)ベンジルアルコ−ル(3.2
g)と1−(3−トリフルオロフェニル)ピペラジン・
1塩酸塩(6.0g)をN,N−ジメチルホルムアミド(30
ml)に溶かし、無水炭酸カリウム(4.2g)を加え、窒素
気流下、50℃で15時間攪拌した。反応後、溶媒を留
去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。水、次いで飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶
媒を留去し、得られた油状物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィ−(展開溶媒;酢酸エチル/n−ヘキサン)
で精製し、固体を得た。この固体をジエチルエ−テル/
n−ペンタンの混合溶媒で再結晶し、表記化合物(5.6
g)を得た。 融点:90〜91℃ IR(KBr)cm-1:3450,2930,2830,1605,1595,1490,
1450,1360,1320,1300,1280,1240,1160,1120,1040, 995,
950, 780,7601 H−nmr(DMSO−d6 )δ:7.45-7.33(2H),7.2
6-7.11(3H),7.10-7.01(1H),6.99-6.86(2H),4.97(1H,t),
4.51(2H,d),3.80(2H,t),3.21(4H,t),2.51(4H,t),2.39(2
H,t),1.86-1.55(4H) 元素分析値(C22272 2 3 ) 理論値:C;64.69 ,H;6.66,N;6.86,F;13.95 実測値:C;64.77 ,H;6.76,N;6.71 F;13.66 (%)
【0085】実施例223−(2−ヒドロキシメチル−5−メトキシフェノキ
シ)−1−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジ
ノ]プロパン・1塩酸塩の製造 3−(2−ホルミル−5−メトキシフェノキシ)−1−
[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジノ]プロパン
(1.9g)をメタノ−ル(30ml)に溶かし、氷冷下、水素
化ほう素ナトリウム(0.1g)を加え、室温で3時間攪拌
した。反応液に水を加え、メタノ−ルを減圧下留去した
後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得
られた油状物をエタノ−ルに溶かし、塩酸を加え、溶媒
を留去した。得られた固体をエタノ−ル/ジエチルエ−
テルの混合溶媒から再結晶し、表記化合物(1.9g)を得
た。 融点:165℃から徐々に分解 IR(KBr)cm-1:3440,2940,2500,1610,1500,1445,
1290,1260,1190,1110,1010, 7501 H−nmr(DMSO−d6 )δ:11.50(1H,brs),7.0
2(4H),6.60(2H),4.54(2H,s),4.45(2H,t),3.79(6H,s),4.
10-2.80(12H),2.15(2H) 元素分析値(C22302 4 ・HCl) 理論値:C;62.48,H;7.39, N;6.62 実測値:C;62.24,H;7.13, N;6.39 (%)
【0086】実施例234−(4−クロロ−2−ヒドロキシメチルフェノキシ)
−1−[4−(5−クロロ−2−メチルフェニル)ピペ
ラジノ]ブタン・1塩酸塩の製造 2−ヒドロキシ−5−クロロベンズアルデヒド(1.6g)
と1−ブロモ−4−クロロブタン(1.4g)をN,N−ジ
メチルホルムアミド(30ml)に溶かし、無水炭酸カリウ
ム(1.4g)を加え、窒素気流下、室温で一晩攪拌した。
この反応液に1−(5−クロロ−2−メチルフェニル)
ピペラジン(2.1g)と無水炭酸カリウム(1.4g)とヨウ
化カリウム(1.7g)を加え、窒素気流下、60℃で一晩
攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。
溶媒を留去した後、得られた油状物をテトラヒドロフラ
ン(50ml)に溶かし、塩酸を加え、室温で3時間攪拌し
た。反応液に水を加え、テトラヒドロフランを留去し、
1N水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性にした後、酢
酸エチルで抽出した。溶媒を留去した後、得られた油状
物をメタノ−ルに溶かし、水素化ほう素ナトリウム(0.
5g)を加え、室温で3時間攪拌した。反応液に水を加
え、メタノ−ルを留去した後、酢酸エチルで抽出した。
乾燥の後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。溶媒を留去し、これをエタノ−ルに
溶かし、塩酸を加え、溶媒を留去した。得られた固体を
エタノ−ル/ジエチルエ−テルの混合溶媒から再結晶
し、表記化合物(1.7g)を得た。 融点:200〜202℃ IR(KBr)cm-1:3340,2950,2590,1510,1490,1460,
1440,1285,1250,1185,1100,1050,1005, 955, 860, 825,
810, 6701 H−nmr(DMSO−d6 )δ:10.98(1H,brs),7.3
6(1H),7.25(2H),7.02(3H),5.21(1H,brs),4.52(2H,s),4.
02(2H,t),3.52(2H,m),3.17(8H),2.23(3H,s),1.91(2H),
1.80(2H) 元素分析値(C22282 2 Cl2 ・HCl) 理論値:C;57.46 ,H;6.36,N;6.09,Cl;23.13 実測値:C;57.51 ,H;6.39,N;6.10,Cl;22.80 (%)
【0087】実施例244−(2−ヒドロキシメチル−4−メトキシフェノキ
シ)−1−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジ
ノ]ブタン・2塩酸塩の製造 2−ヒドロキシ−5−メトキシベンズアルデヒド(4.6
g)と1−ブロモ−4−クロロブタン(5.2g)をN,N
−ジメチルホルムアミド(30ml)に溶かし、無水炭酸カ
リウム(4.1g)を加え、窒素気流下、室温で一晩攪拌し
た。この反応液に1−(2−メトキシフェニル)ピペラ
ジン・塩酸塩(6.9g)、無水炭酸カリウム(8.3g)、ヨ
ウ化カリウム(5.0g)を加え、窒素気流下、60℃で一
晩攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。溶媒を留去した後、得られた油状物をテトラヒドロ
フラン(50ml)に溶かし、塩酸を加え、室温で3時間攪
拌した。反応液に水を加え、テトラヒドロフランを留去
し、1N水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性にした
後、酢酸エチルで抽出した。溶媒を留去した後、得られ
た油状物のうち(2g)をメタノ−ルに溶かし、水素化ほ
う素ナトリウム(0.5g)を加え、室温で3時間攪拌し
た。反応液に水を加え、メタノ−ルを留去した後、酢酸
エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた油
状物をエタノ−ルに溶かし、塩酸を加え、溶媒を留去し
た。得られた固体をエタノ−ル/ジエチルエ−テルの混
合溶媒から再結晶し、表記化合物(1.5g)を得た。 融点:156℃より徐々に分解 IR(KBr)cm-1:3370,2960,2430,1605,1495,1455,
1430,1370,1280,1225,1160,1050,1020, 970, 810, 7651 H−nmr(DMSO−d6 )δ:11.13(1H,brs),6.9
9(5H),6.85(1H),6.73(1H),4.50(2H,s),3.93(2H,t),3.80
(3H,s),3.70(3H,s),3.51(4H),3.16(6H),1.91(2H),1.75
(2H) 元素分析値(C23322 4 ・2HCl) 理論値:C;58.35 ,H;7.24,N;5.92,Cl;14.98 実測値:C;57.99 ,H;7.29,N;5.92,Cl;14.75 (%)
【0088】実施例254−(2−ヒドロキシメチル−5−メトキシフェノキ
シ)−1−[4−(2−メチルフェニル)ピペラジノ]
ブタン・1塩酸塩・1/4水和物の製造 (1) 4−(2−ホルミル−5−メトキシフェノキ
シ)−1−[4−(2− メチルフェニル)ピペラジノ]
ブタンの製造 4−(2−ホルミル−5−メトキシフェノキシ)ブチル
クロリド(2.8g)と4−(2−メチルフェニル)ピペラ
ジン(3.0g)をN,N−ジメチルホルムアミドに溶か
し、無水炭酸カリウム(1.4g)とヨウ化カリウム(1.7
g)を加え、50℃で一晩攪拌した。反応液に水を加
え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。得
られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−に
より精製し、表記化合物(4.0g)を得た。1 H−nmr(CDCl3 )δ:10.34(1H,s),7.81(1H,
d),7.16(2H,t),7.02(2H),6.54(1H,d),6.44(1H,d) ,4.09
(2H,t),3.87(3H,s),2.94(4H,t),2.62(4H,brs),2.49(2H,
t),2.30(3H,s),2.00-1.65(4H) (2) 4−(2−ヒドロキシメチル−5−メトキシフ
ェノキシ)−1−[4− (2−メチルフェニル)ピペラ
ジノ]ブタン・1塩酸塩・1/4水和物の製造 4−(2−ヒドロキシメチル−5−メトキシフェノキ
シ)−1−[4−(2−メチルフェニル)ピペラジノ]
ブタン(4.0g)をメタノ−ルに溶かし、氷冷下、水素化
ほう素ナトリウム(10.4g )を加えた後、室温で3時間
攪拌した。反応液に水を加え、メタノ−ルを留去し、酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去し、油状物を得
た。1 H−nmr(CDCl3 )δ:7.16(3H,t),7.00(2H),
6.45(2H),4.62(2H,s),4.02(2H,t),3.79(3H,s),2.94(4H,
t),2.63(4H,brs),2.50(2H,t),2.30(3H,s),2.00-1.65(4
H) 得られた油状物をメタノ−ルに溶かし、塩酸を加え、溶
媒を留去した。得られた固体をエタノ−ル/ジエチルエ
−テルの混合溶媒から再結晶し、表記化合物(0.61g )
を得た。 融点:123〜125℃ IR(KBr)cm-1:3375,2920,2670,2590,2450,1610,
1580,1500,1485,1440,1280,1200,1165,1030, 7601 H−nmr(DMSO−d6 )δ:11.00(1H,brs),7.1
8(3H),7.02(2H),6.52(2H),4.85(1H,brs),4.45(2H,s),4.
00(2H,t),3.74(3H,s),3.80-2.90(10H),2.26(3H,s),2.05
-1.65(4H) 元素分析値(C23322 4 ・HCl・1/4H2 O) 理論値:C;64.93 ,H;7.94,N;6.58;Cl;8.33 実測値:C;64.94 ,H;8.00,N;6.47;Cl;8.65 (%)
【0089】実施例261−[4−(2−カルバモイルフェニル)ピペラジノ]
−4−(2−ヒドロキシメチル−5−メトキシフェノキ
シ)ブタン・1塩酸塩・1/2水和物の製造 (1) 1−[4−(2−カルバモイルフェニル)ピペ
ラジノ]−4−(2−ホルミル−5−メトキシフェノキ
シ)ブタンの製造 4−(2−ホルミル−5−メトキシフェノキシ)ブチル
クロリド(2.4g)と1−(2−カルバモイルフェニル)
ピペラジン(2.1g)をN,N−ジメチルホルムアミドに
溶かし、無水炭酸カリウム(1.4g)とヨウ化カリウム
(1.7g)を50℃で一晩攪拌した。反応液に水を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた
油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−で精製
し、表記化合物(1.7g)を得た。1 H−nmr(DMSO−d6 )δ:10.34(1H,s),9.50
(1H,brs),8.19(1H,d),7.82(1H,d),7.49(1H,dt),7.24(2
H),6.57(1H,d),6.44(1H,d),6.00(1H,brs),4.10(2H,t),
3.87(3H,s),3.05(4H,t),2.65(4H,brs),2.50(2H,t),2.00
-1.65(4H) (2) 1−[4−(2−カルバモイルフェニル)ピペ
ラジノ]−4−(2− ヒドロキシメチル−5−メトキシ
フェノキシ)ブタン・1塩酸塩・1/2水和物の製造 1−[4−(2−カルバモイルフェニル)ピペラジノ]
−4−(2−ホルミル−5−メトキシフェノキシ)ブタ
ン(1.7g)をメタノ−ルに溶かし、水素化ほう素ナトリ
ウム(0.15g )を加え、室温で3時間攪拌した。反応液
に水を加えメタノ−ルを留去した後、酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を留去し、固体(1.6g)を得た。1 H−nmr(CDCl3 )δ:9.50(1H,brs),8.19(1H,
d),7.49(1H,dt),7.30-7.15(3H),6.45(2H),6.15(1H,br
s),4.62(2H,s),4.03(2H,t),3.80(3H,s),3.04(4H,t),2.6
3(4H,brs),2.48(2H,t),2.00-1.65(4H) 得られた固体をメタノ−ルに溶かし、塩酸を加え、溶媒
を留去した。得られた固体をメタノ−ル/ジエチルエ−
テルの混合溶媒から再結晶し、表記化合物(0.95g )を
得た。 融点:151〜152℃ IR(KBr)cm-1:3400,3060,2950,2680,2600,1670,
1605,1580,1500,1450,1370,1200,1155,1110,1040,10301 H−nmr(DMSO−d6 )δ:11.20(1H,brs),8.1
0(1H,brs),7.67(1H,d),7.53(1H,brs),7.47(1H),7.30-7.
10(3H),6.52(2H),4.90(1H,brs),4.45(2H,s),4.03(2H,
t),3.74(3H,s),3.60(2H,brs),3.50-3.15(8H,brs),2.10-
1.70(4H) 元素分析値(C23313 4 ・HCl・1/2H2 O) 理論値:C;60.19 ,H;7.25,N;9.16,Cl;7.72 実測値:C;60.07 ,H;7.22,N;9.02,Cl;7.53 (%)
【0090】実施例271−[4−(2−エトキシカルボニルフェニル)ピペラ
ジノ]−4−(2−ヒドロキシメチルフェノキシ)ブタ
ンの製造 (1) 1−[4−(2−エトキシカルボニルフェニ
ル)ピペラジノ]−4−( 2−ホルミルフェノキシ)ブ
タンの製造 4−[2−(2,5−ジオキソリル)フェノキシ]−1
−[4−(2−エトキシカルボニルフェニル)ピペラジ
ノ]ブタン(7.6g)をテトラヒドロフランに溶かし、6
N塩酸(5.0ml )を加え、室温で一晩攪拌した。反応液
に水を加え、テトラヒドロフランを留去し、1N水酸化
ナトリウム水溶液でアルカリ性にした後、酢酸エチルで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。溶媒を留去し、表記化合物(2.5g)
を得た。1 H−nmr(CDCl3 )δ:10.52(1H,s),7.84(d1H,
d),7.71(d1H,d),7.55(1H,dt),7.42(1H,dt),7.10-6.96(4
H),4.35(2H,q),4.12(2H,t),3.09(4H,t),2.63(4H,t),2.5
0(2H,t),2.03-1.68(4H),1.39(3H,t) (2) 1−[4−(2−エトキシカルボニルフェニ
ル)ピペラジノ]−4−( 2−ヒドロキシメチルフェノ
キシ)ブタンの製造 1−[4−(2−エトキシカルボニルフェニル)ピペラ
ジノ]−4−(2−ホルミルフェノキシ)ブタン(2.5
g)をメタノ−ルに溶かし、水素化ほう素ナトリウム
(0.23g )を加え、室温で2時間攪拌した。反応液に水
を加え、メタノ−ルを留去した後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィ−で精製し、表記化合物(2.3g)を得た。 融点:88〜90℃ IR(KBr)cm-1:3140,2950,2820,1700,1600,1490,
1450,1290,1270,1245,1110,1050,1035, 7601 H−nmr(DMSO−d6 )δ:7.60-7.32(3H),7.2
6-6.84(5H),4.98(1H,t),4.50(2H,d),4.25(2H,q),3.99(2
H,t),2.95(4H,brs),2.49(4H,brs),2.38(2H,t),1.85-1.5
0(4H),1.30(3H,t) 元素分析値(C24322 4 ) 理論値:C;69.88 ,H;7.82,N;6.79 実測値:C;69.60 ,H;7.98,N;6.62 (%)
【0091】実施例284−(2−ヒドロキシメチル−6−メトキシフェノキ
シ)−1−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジ
ノ]ブタンの製造 (1) 4−(2−ホルミル−6−メトキシフェノキ
シ)−1−[4−(2−メ トキシフェニル)ピペラジ
ノ]ブタン・2塩酸塩・1/2水和物の製造 2−(4−クロロブトキシ)−3−メトキシベンズアル
デヒド(12.3g )と1−(2−メトキシフェニル)ピペ
ラジン・1塩酸塩(13.7g )をN,N−ジメチルホルム
アミド(100ml )に溶かし、無水炭酸カリウム(27.6g
)を加え、窒素気流下、60℃で15時間攪拌した。
反応後、溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、次いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去した。得られた油
状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(展開溶
媒;酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製した。得られた
油状物をメタノ−ルに溶かし、塩酸を加え、溶媒を留去
した。得られた固体をメタノ−ル/酢酸エチル/ジエチ
ルエ−テルの混合溶媒で再結晶し、表記化合物(15.8
g)を得た。 融点:181〜182℃ IR(KBr)cm-1:3480,2980,2510,2450,1685,1610,
1590,1580,1520,1485,1455,1375,1270,1245,1220,1120,
1060,1025,7651 H−nmr(DMSO−d6 )δ:11.50(1H,s),10.36
(1H,s),7.46-7.18(3H),7.10-6.88(4H,s),4.12(2H,t),3.
90(3H,s),3.81(3H,s),3.67-3.40(4H),3.40-3.08(6H),2.
08-1.70(4H) 元素分析値(C23302 4 ・2HCl・1/2H2 O) 理論値:C;57.50 ,H;6.92,N;5.83,Cl;14.76 実測値:C;57.83 ,H;7.29,N;5.65,Cl;14.36 (%) (2) 4−(2−ヒドロキシメチル−6−メトキシ
フェノキシ)−1−[4 −(2−メトキシフェニル)ピ
ペラジノ]ブタンの製造 4−(2−ホルミル−6−メトキシフェニル)ピペラジ
ノ]ブタン・2塩酸塩・1/2水和物(9.6g)をメタノ
−ル(100ml )に溶かし、氷水浴中で0℃に冷却し、水
素化ホウ素ナトリウム(0.6g)を徐々に加えた。その
後、室温で2時間攪拌した。反応後、溶媒を留去し、塩
酸を加え、一度酸性にした後、水酸化ナトリウムで弱ア
ルカリ性とした。水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を
水、次いで飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウム
で乾燥の後、溶媒を留去し、得られた油状物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィ−(展開溶媒;酢酸エチル/
n−ヘキサン)で精製した。得られた固体を酢酸エチル
/n−ヘキサンで再結晶し、表記化合物(6.9g)を得
た。 融点:100〜101℃ IR(KBr)cm-1:3450,3035,2980,2900,2850,1595.
1505,1490,1475,1440,1395,1340,1320,1285,1260,1240,
1230,1190,1145,1100,1080,1060,1030,1015, 980, 940,
805,780, 7651 H−nmr(DMSO−d6 )δ:7.12-6.80(7H),5.0
0(1H,t),4.54(2H,d),3.89(2H,t),3.78(3H,s),3.77(3H,
s),3.05-2.80(4H),2.60-2.35(2H),2.37(2H,t),1.79-1.4
9(4H) 元素分析値(C23322 4 ) 理論値:C;68.97 ,H;8.05,N;6.99 実測値:C;68.95 ,H;8.15,N;7.00 (%)
【0092】実施例294−[(2−ヒドロキシメチル−5−メチル)フェノキ
シ]−1−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジ
ノ]ブタン・1/2フマル酸塩の製造 (1) 2−(4−クロロブトキシ)−4−メチルベン
ジルアルコ−ルの製造 2−ヒドロキシ−4−メチルベンジルアルコ−ル(6.9g
)と1−ブロモ−4−クロロブタン(10.9g )をN,
N−ジメチルホルムアミド(100ml )に溶かし、無水炭
酸カリウム(7.6g )を加え、窒素気流下、60℃で15
時間攪拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を1N水酸化ナトリウム水溶液、次い
で飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、得られた油状物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィ−(展開溶媒;酢酸エチル/n−ヘキ
サン)で精製し、表記化合物(8.1g)を得た。 IR(Neat)cm-1:3380,2930,2860,1610,1585,1510,14
35,1415,1385,1280,1260,1200,1155,1110,1040,1000, 8
10, 7901 H−nmr(DMSO−d6 )δ:7.23(1H,d),6.77(1
H,s),6.85(1H,d),4.87(2H,t),4.44(2H,d),3.98(2H,t),
3.71(2H,t),2.28(3H,s),2.00-1.73(4H) (2) 4−[(2−ヒドロキシメチル−5−メチル)
フェノキシ]−1−[4 −(2−メトキシフェニル)ピ
ペラジノ]ブタン・1/2フマル酸塩の製 2−(4−クロロブトキシ)−4−メチルベンジルアル
コ−ル(5.3g)と1−(2−メトキシフェニル)ピペラ
ジン・1塩酸塩(6.6g)をN,N−ジメチルホルムアミ
ド(50ml)に溶かし、無水炭酸カリウム(6.9g)を加
え、窒素気流下、60℃で12時間攪拌した。溶媒を留
去し、希硫酸を加えて酸性とし、水層を酢酸エチルで抽
出した。有機層を希硫酸で抽出し、水層を炭酸水素ナト
リウムで中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、
次いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。溶媒を留去し、得られた油状物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィ−(展開溶媒;酢酸エチル/n−ヘ
キサン)で精製した。得られた油状物をメタノ−ルに溶
かし、1/2当量のフマル酸を加え、溶媒を留去した。
得られた固体をメタノ−ル/酢酸エチル/ジエチルエ−
テルの混合溶媒で再結晶し、表記化合物(3.8g)を得
た。 融点:151〜152℃ IR(KBr)cm-1:3500,3350,2940,1620,1590,1510,
1460,1290,1255,1190,1140,1120,1070,1050,1030, 990,
980, 820,7551 H−nmr(DMSO−d6 )δ:7.22(1H,d),6.97-
6.82(4H),7.75(1H,s),7.72(1H,d),5.88(1H,brs),4.47(2
H,s),3.97(2H,t),3.77(3H,s),3.10-2.89(4H),2.72-2.55
(4H),2.49(2H,t),2.28(3H,s),1.85-1.55(4H) 元素分析値(C23322 3 ・C2 2 2 ) 理論値:C;67.85 ,H;7.74,N;6.33 実測値:C;67.62 ,H;7.82,N;6.29 (%)
【0093】実施例304−(2−ヒドロキシメチル−4−t−ブチルフェノキ
シ)−1−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジ
ノ]ブタン・1/2フマル酸塩の製造 (1) 5−t−ブチル−2−(4−クロロブトキシ)
ベンジルアルコ−ルの製 4−t−ブチル−2−(ヒドロキシメチル)フェノ−ル
(9.0g)と1−ブロモ−4−クロロブタン(10.9g )を
N,N−ジメチルホルムアミド(100ml )に溶かし、無
水炭酸カリウム(13.8g )を加え、窒素気流下、50℃
で15時間攪拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を1N水酸化ナトリウム水溶
液、次いで飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウム
で乾燥の後、溶媒を留去した。得られた油状物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィ−(展開溶媒;酢酸エチル
/n−ヘキサン)で精製し、表記化合物(11.1g )を得
た。 IR(Neat)cm-1: 3400,2970,2870,1610,1505,1475,1
445,1395,1365,1300,1245,1190,1140,1110,1040,1010,
895, 8151 H−nmr(DMSO−d6 )δ:7.41(1H,d),7.19(1
H,d),6.98-6.80(5H),4.52(1H,brs),4.51(2H,s),3.97(2
H,t),3.77(3H,s),3.06-2.91(4H),2.69-2.53(4H),2.47(2
H,t),1.84-1.55(4H),1.26(s,9H) (2) 4−(2−ヒドロキシメチル−4−t−ブチル
フェノキシ)−1−[4 −(2−メトキシフェニル)ピ
ペラジノ]ブタン・1/2フマル酸塩の製造 5−t−ブチル−2−(4−クロロブトキシ)ベンジル
アルコ−ル(6.8g)と1−(2−メトキシフェニル)ピ
ペラジン・1塩酸塩(7.1g)をN,N−ジメチルホルム
アミド(50ml)に溶かし、無水炭酸カリウム(6.9g)を
加え、窒素気流下50℃で12時間攪拌した。溶媒を留
去し、希硫酸を加えて酸性とし、水層を酢酸エチルで抽
出した。有機層を希硫酸で抽出し、水層を炭酸水素ナト
リウムで中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、
次いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。溶媒を留去し、得られた油状物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィ−(展開溶媒;酢酸エチル/n−ヘ
キサン)で精製した。得られた油状物をメタノ−ルに溶
かし、1/2当量のフマル酸を加え、溶媒を留去した。
得られた固体をメタノ−ル/酢酸エチル/ジエチルエ−
テルの混合溶媒で再結晶し、表記化合物(3.8g)を得
た。 融点:138〜141℃ IR(KBr)cm-1:3410,2970,2870,2840,2700,2610,
1680,1590,1500,1460,1360,1300,1270,1250,1140,1060,
1040,1000,980, 810, 8001 H−nmr(DMSO−d6 )δ:7.41(1H,d),7.18(1
H,d),6.98-6.80(5H),6.59(1H,s),4.51(2H,s),3.97(2H,
t),3.77(3H,s),3.06-2.90(4H),2.71-2.50(6H),2.47(2H,
t),1.82-1.56(4H),1.26(9H,s) 元素分析値(C28332 3 ・C2 2 2 ) 理論値:C;69.39 ,H;8.32,N;5.78 実測値:C;69.50 ,H;8.61,N;5.78 (%)
【0094】実施例314−(4−ベンジルオキ−2−ヒドロキシメチルフェ
ノキシ)−1−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラ
ジノ]ブタン・1/2フマル酸塩の製造 (1) 5−ベンジルオキシ−2−(4−クロロブトキ
シ)ベンジルアルコ−ルの製造 5−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシベンジルアルコ−
ル(8.1g)と1−ブロモ−4−クロロブタン(7.5g)を
N,N−ジメチルホルムアミド(100ml )に溶かし、無
水炭酸カリウム(9.7g)を加え、窒素気流下、50℃で
15時間攪拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を1N水酸化ナトリウム水溶液、
次いで飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾
燥の後、溶媒を留去した。得られた油状物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィ−(展開溶媒;酢酸エチル/n
−ヘキサン)で精製し、表記化合物(9.1g)を得た。 IR(Neat)cm-1: 3430,2950,2880,1590,1500,1475,1
460,1440,1385,1280,1225,1210,1160,1080,1040,1025,
880, 805,740, 7001 H−nmr(DMSO−d6 )δ:7.48-7.25(5H),7.0
6(1H,d),6.88-6.74(2H),5.03(2H,s),5.02(1H,t),4.47(2
H,d),3.93(2H,t),3.70(2H,t),2.01-1.69(4H) (2) 4−(4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシメ
チルフェノキシ)−1−[4−(2−メトキシフェニ
ル)ピペラジノ]ブタン・1/2フマル酸塩の製造 5−ベンジルオキシ−2−(4−クロロブトキシ)ベン
ジルアルコ−ル(6.4g)と1−(2−メトキシフェニ
ル)ピペラジン・1塩酸塩(5.5g)をN,N−ジメチル
ホルムアミド(50ml)に溶かし、無水炭酸カリウム(6.
9g)を加え、窒素気流下、50℃で12時間攪拌した。
溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を1N水酸化ナトリウム水溶液、次いで飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去
し、得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ−(展開溶媒;酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し
た。得られた油状物をメタノ−ルに溶かし、1/2当量
のフマル酸を加え、溶媒を留去した。得られた固体をメ
タノ−ル/酢酸エチル/ジエチルエ−テルの混合溶媒で
再結晶し、表記化合物(5.8g)を得た。 融点:152〜153℃ IR(KBr)cm-1:3460,2915,2850,1630,1610,1520,
1490,1470,1450,1415,1350,1300,1270,1240,1220,1190,
1170,1140,1070,1060,1000, 945, 880, 820, 780, 7601 H−nmr(DMSO−d6 )δ:7.49-7.25(5H),7.0
8(1H,d),7.00-6.75(6H),6.58(1H,s),5.03(2H,s),4.65(1
H,brs),4.49(2H,s),3.93(2H,t),3.77(3H,s),3.17-2.88
(4H),2.76-2.42(6H),1.84-1.52(4H) 元素分析値(C29362 4 ・C2 2 2 ) 理論値:C;69.64 ,H;7.16,N;5.24 実測値:C;69.24 ,H;7.24,N;5.12 (%)
【0095】実施例324−(4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチルフェノキ
シ)−1−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジ
ノ]ブタン・1/4水和物の製造 4−(4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシメチルフェ
ノキシ)−1−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラ
ジノ]ブタン(2.8g)をメタノ−ル(100ml )に溶か
し、パラジウム/炭素(0.3g)を触媒として、1時間、
常温常圧で加水素分解反応を行った。触媒を濾別し、活
性炭で処理し、溶媒を留去した。得られた固体をメタノ
−ル/酢酸エチル/n−ヘキサンの混合溶媒で再結晶
し、表記化合物(0.9g)を得た。 融点:149〜152℃ IR(KBr)cm-1:3470,2950,2900,2835,1610,1595,
1500,1465,1385,1340,1315,1280,1240,1220,1135,1115,
1080,1060,1040,1020,1000, 990, 950, 920, 860, 810,
795,760, 7251 H−nmr(DMSO−d6 )δ:8.80(1H,s),7.00-
6.80(5H),6.72(1H,d),6.54(d1H,d),4.94(1H,brs),4.44
(2H,s),3.88(2H,t),3.77(3H,s),3.09-2.83(4H),2.76-2.
28(6H),1.82-1.51(4H) 元素分析値(C22302 4 ・1/4H2 O) 理論値:C;67.58 ,H;7.86,N;7.16 実測値:C;67.73 ,H;7.80,N;7.15 (%)
【0096】実施例333−[(2−ヒドロキシメチル−4−t−ブチル)フェ
ノキシ]−1−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラ
ジノ]プロパン・1/2フマル酸塩・3/2水和物の製
4−t−ブチル−2−(ヒドロキシメチル)フェノ−ル
(2.7g)と1−(3−クロロプロピル)−4−(2−メ
トキシフェニル)ピペラジン・2塩酸塩(6.1g)をN,
N−ジメチルホルムアミド(80ml)に溶かし、無水炭酸
カリウム(5.5g)を加え、窒素気流下、50℃で15時
間攪拌した。溶媒を留去し、希硫酸を加え、水層を酢酸
エチルで洗浄した。水層を炭酸水素ナトリウムで中和
し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、次いで飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を
留去し、得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィ−(展開溶媒;酢酸エチル/n−ヘキサン)で精
製し、油状物を得た。この油状物をメタノ−ルに溶か
し、1/2当量のフマル酸を加え、得られた固体をメタ
ノ−ル/酢酸エチル/ジエチルエ−テルの混合溶媒で再
結晶し、表記化合物(2.8g)を得た。 融点:40℃から分解しながら融ける。 IR(KBr)cm-1:3380,2960,2205,2615,1680,1600,
1570,1505,1480,1460,1405,1365,1300,1260,1240,1180,
1130,1115,1080,1060,1045,1010, 990, 965, 900, 815,
7501 H−nmr(DMSO−d6 )δ:7.41(1H,d),7.18(1
H,d),6.97-6.80(5H),6.59(1H,s),4.51(2H,s),3.99(2H,
t),3.77(3H,s),3.07-2.90(4H),2.72-2.52(6H),1.92(2H,
tt),1.26(9H,s) 元素分析値(C25362 3 ・C2 2 2 ・3/2H2 O) 理論値:C;65.17 ,H;8.30,N;5.63 実測値:C;65.47 ,H;8.46,N;5.63 (%)
【0097】実施例343−(4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシメチルフェ
ノキシ)−1−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラ
ジノ]プロパンの製造 5−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシベンジルアルコ−
ル(8.1g)と1−(3−クロロプロピル)−4−(2−
メトキシフェニル)ピペラジン・2塩酸塩(10.7g )を
N,N−ジメチルホルムアミド(100ml )に溶かし、無
水炭酸カリウム(14. 5g )を加え、窒素気流下、50℃
で15時間攪拌した。反応後、溶媒を留去し、水を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を1N水酸化ナトリ
ウム水溶液、次いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた固体を酢酸
エチルで再結晶し、表記化合物(10.8g )を得た。 融点:126〜131℃ IR(KBr)cm-1:3450,3130,2960,2835,1590,1505,
1480,1440,1380,1285,1240,1210,1170,1145,1120,1050,
1030,1000,935, 880, 850, 800, 770, 755, 740, 7051 H−nmr(DMSO−d6 )δ:7.48-7.26(5H),7.0
7(1H,d),6.99-6.75(6H),5.04(1H,t),5.03(2H,s),4.49(2
H),3.95(2H,t),3.77(3H,s),3.07-2.83(4H),2.65-2.38(6
H),1.87(2H,tt) 元素分析値(C28342 4 ) 理論値:C;72.70 ,H;7.41,N;6.06 実測値:C;72.56 ,H;7.54,N;5.98 (%)
【0098】実施例354−(4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチルフェノキ
シ)−1−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジ
ノ]プロパン・1/4水和物の製造 4−(4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシメチルフェ
ノキシ)−4−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラ
ジノ]プロパン(5.6g)をメタノ−ル(150ml)に懸濁
し、40℃に加熱し、均一溶液とした。この溶液に触媒
として10%パラジウム/炭素(0.4g)を加え、常圧40
℃で45分間加水素分解反応を行った。触媒を濾別し、
メタノ−ルを留去し、得られた固体をメタノ−ル/酢酸
エチル/ジエチルエ−テルの混合溶媒で再結晶し、表記
化合物(2.8g)を得た。 融点 : 184〜185℃ IR(KBr)cm-1:3450,3080,2960,2845,1595,1510,
1480,1460,1380,1320,1295,1250,1225,1210,1190,1050,
1125,1055,1025,1005, 955, 935, 925, 810, 800, 7601 H−nmr(DMSO−d6 )δ:8.80(1H,s),6.98-
6.81(5H),6.73(1H,d),6.53(1H,d),4.94(1H,t),4.45(2H,
d),3.90(2H,t),3.77(3H,s),3.06-2.87(4H),2.68-2.41(6
H),1.85(2H,tt) 元素分析値(C21282 4 ・1/4H2 O) 理論値:C;66.91 ,H;7.62,N;7.43 実測値:C;67.09 ,H;7.75,N;7.39 (%)
【0099】実施例363−(4−アセトキシ−2−アセトキシメチルフェノキ
シ)−1−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジ
ノ]プロパンの製造 3−(4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチルフェノキ
シ)−1−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジ
ノ]プロパン(1.9g)を無水ピリジン(30ml)に溶か
し、室温で無水酢酸(3.1g)を加えた。室温で3時間攪
拌した後、溶媒を留去し、水を加えた。水層を酢酸エチ
ルで抽出し、有機層を水、次いで飽和食塩水で洗浄し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥の後、溶媒を留去した。
得られた固体を酢酸エチル/n−ヘキサンの混合溶媒で
再結晶し、表記化合物(1.2g)を得た。 融点:168〜169℃ IR(KBr)cm-1:3460,2940,2685,2595,1750,1590,
1500,1465,1440,1400,1365,1265,1235,1215,1200,1160,
1120,1020,935, 895, 7601 H−nmr(DMSO−d6 )δ:7.16-6.86(7H),5.1
1(2H,s),4.12(2H,t),3.80(3H,s),3.70-3.01(10H),2.38-
2.12(2H),2,25(3H,s),2.10(3H,s) 元素分析値(C25322 6 ) 理論値:C;65.77 ,H;7.06,N;6.14 実測値:C;65.66 ,H;7.13,N;6.02 (%)
【0100】実施例373−(3−イソプロピル−2−ヒドロキシメチル−6−
メチルフェノキシ)−1−[4−(2−メトキシフェニ
ル)ピペラジノ]プロパン・1/2フマル酸塩・1水和
物の製造 6−イソプロピル−2−ヒドロキシ−3−メチルベンジ
ルアルコ−ル(0.72g)と1−(3−クロロプロピル)
−4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン・2塩酸塩
(1.8g)をN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)に溶
かし、無水炭酸カリウム(2.2g)を加え、窒素気流下、
50℃で15時間攪拌した。溶媒を留去し水を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を1N水酸化ナトリウム水
溶液、次いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。溶媒を留去し、得られた油状物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィ−(展開溶媒;酢酸エチル/
n−ヘキサン)で精製し、油状物を得た。この油状物を
メタノ−ルに溶かし、1/2当量のフマル酸を加え、溶
媒を留去した。得られた固体をメタノ−ル/酢酸エチル
/ジエチルエ−テルの混合溶媒で再結晶し、表記化合物
(0.8g)を得た。 融点:199〜201℃ IR(KBr)cm-1:3450,2970,2580,1710,1685,1615,
1510,1460,1390,1365,1255,1215,1180,1125,1060,1030,
990, 930,800, 7601 H−nmr(DMSO−d6 )δ:7.13(1H,d),6.98(1
H,d),7.00-6.81(4H),6.61(1H,s),4.61(1H,s),3.79(2H,
t),3.76(3H,s),3.22(1H,t),3.06-2.92(4H),3.73-2.53(6
H),2.20(3H,s),2.03-1.87(2H),1.12(6H,d) 元素分析値(C25362 3 ・C2 2 2 ・H2 O) 理論値:C;66.37 ,H;8.25,N;5.73 実測値:C;66.38 ,H;7.98,N;5.95 (%)
【0101】実施例384−(2−ヒドロキシメチル−5−メトキシフェノキ
シ)−1−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジ
ノ]ブタン・2塩酸塩の製造 4−(2−ホルミル−5−メトキシフェノキシ)−1−
[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジノ]ブタン
(6.4g)をメタノ−ル(50ml)に溶かし、氷冷下、水素
化ほう素ナトリウム(0.3g)を加え、室温で3時間攪拌
した。反応液に水を加え、メタノ−ルを減圧下留去した
後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、油
状物を得た。得られた油状物をメタノ−ルに溶かし、塩
酸を加え、溶媒を留去した。得られた固体をエタノ−ル
/ジエチルエ−テルの混合溶媒から再結晶し、表記化合
物(3.9g)を得た。 融点:135℃ から徐々に分解 IR(KBr)cm-1:3430,2940,2500,1610,1580,1500,
1450,1290,1260,1200,1110, 7551 H−nmr(DMSO−d6 )δ:11.50(1H,brs),7.0
2(4H),6.60(2H),4.54(2H,s),4.45(2H,t),3.79(6H,s),4.
10-2.80(12H),2.00-1.40(4H) 元素分析値(C23322 4 ・2HCl) 理論値:C;58.35 ,H;7.24,N;5.92 実測値:C;58.19 ,H;7.07,N;5.73 (%)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/495 ACJ A61K 31/495 ACJ ACN ACN ACV ACV ADN ADN ADP ADP AED AED (72)発明者 田口 裕朗 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社医薬研究所内 (72)発明者 高橋 満 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社医薬研究所内 (72)発明者 勝島 健夫 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社医薬研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(A)で示される新規ベン
    ジルアルコ−ル誘導体、その塩またはその溶媒和物。 一般式(A): 【化1】 [式中、R1 は水素原子、炭素数1から6個のアルキル
    基、ハロゲン原子またはOR6 で表される基で、R6
    水素原子、炭素数1から6個のアルキル基、ベンジル
    基、炭素数1から6個のアシル基または置換ベンゾイル
    基を示す。R2 は水素原子または炭素数1から6個のア
    ルキル基を示す。R3 は水素原子、炭素数1から6個の
    アシル基または置換ベンゾイル基を示す。R4 は水素原
    子、炭素数1から6個のアルキル基、ハロゲン原子、ト
    リフルオロメチル基、ニトロ基、カルバモイル基または
    OR7 、NR8 9 またはCOOR10で表される基で、
    7 は炭素数1から6個のアルキル基をR8 は水素原
    子、炭素数1から6個のアルキル基または炭素数1から
    6個のアシル基をR9 は水素原子、炭素数1から6個の
    アルキル基をR10は水素原子または炭素数1から6個の
    アルキル基を示す。R5 は水素原子、炭素数1から6個
    のアルキル基またはハロゲン原子を示す。nは3から6
    の整数を示す。]
  2. 【請求項2】 請求項1における一般式(A)で示され
    る新規ベンジルアルコ−ル誘導体またはその塩を含有す
    る医薬組成物。
  3. 【請求項3】 一般式(B): 【化2】 [式中、R1'は水素原子、炭素数1から6個のアルキル
    基、ハロゲン原子またはOR6'で表される基で、R6'は
    炭素数1から6個のアルキル基、ベンジル基、炭素数1
    から6個のアシル基または置換ベンゾイル基を示す。R
    2 は水素原子または炭素数1から6個のアルキル基を示
    す。R3 は水素原子または炭素数1から6個のアシル基
    または置換ベンゾイル基を示す。]で示されるo−ヒド
    ロキシベンジルアルコ−ル誘導体と一般式(C): 【化3】 [式中、R4'は水素原子、炭素数1から6個のアルキル
    基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、ニトロ基、
    カルバモイル基またはOR7、NR8'R9'またはCOO
    10' で表される基で、R7 は炭素数1から6個のアル
    キル基をR8'は炭素数1から6個のアルキル基または炭
    素数1から6個のアシル基をR9'は水素原子、炭素数1
    から6個のアルキル基をR10’は炭素数1から6個のア
    ルキル基を示す。R5 は水素原子、炭素数1から6個の
    アルキル基またはハロゲン原子を示す。nは3から6の
    整数を示す。Xはハロゲン原子を示す。]で示されるハ
    ロアルキル誘導体またはその塩を無溶媒または溶媒中、
    加熱下または室温で塩基の存在下または非存在下に反応
    して得る一般式(A)で示される新規ベンジルアルコ−
    ル誘導体の製造方法。
  4. 【請求項4】 一般式(B)で示されるo−ヒドロキシ
    ベンジルアルコ−ル誘導体と一般式(D): 【化4】 [式中、nは3から6の整数を示す。X及びX’はハロ
    ゲン原子を示す。]で示されるジハロアルキル誘導体を
    無溶媒または溶媒中、加熱下または室温で塩基の存在下
    または非存在下に反応して得た一般式(E): 【化5】 [式中、R1'は水素原子、炭素数1から6個のアルキル
    基、ハロゲン原子またはOR6'で表される基で、R6'は
    炭素数1から6個のアルキル基、ベンジル基、炭素数1
    から6個のアシル基または置換ベンゾイル基を示す。R
    2 は水素原子または炭素数1から6個のアルキル基を示
    す。R3 は水素原子、炭素数1から6個のアシル基また
    は置換ベンゾイル基を示す。nは3から6の整数を示
    す。Xはハロゲン原子を示す。]で示されるハロアルキ
    ル誘導体を一般式(F): 【化6】 [式中、R4'は水素原子、炭素数1から6個のアルキル
    基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、ニトロ基、
    カルバモイル基、OR7 、NR8'R9'またはCOO
    10’で表される基で、R7 は炭素数1から6個のアル
    キル基をR8'は炭素数1から6個のアルキル基または炭
    素数1から6個のアシル基をR9'は炭素数1から6個の
    アルキル基をR10’は炭素数1から6個のアルキル基を
    示す。R5 は水素原子、炭素数1から6個のアルキル基
    またはハロゲン原子を示す。nは3から6の整数を示
    す。]で示されるピペラジン誘導体またはその塩と無溶
    媒または溶媒中、加熱下または室温で塩基の存在下また
    は非存在下に反応して得る一般式(A)で示される新規
    ベンジルアルコ−ル誘導体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999043652A1 (fr) * 1998-02-27 1999-09-02 Kissei Pharmaceutical Co., Ltd. Derives de l'indole et compositions medicales les renfermant
WO2001016124A1 (de) * 1999-09-01 2001-03-08 Dr. Willmar Schwabe Gmbh & Co. Zimtsäurenitrile, verfahren zu ihrer herstellung und verwendung

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US6310086B1 (en) 1998-02-27 2001-10-30 Kissei Pharmaceutical Co., Ltd. Indole derivatives and medicinal compositions containing the same
WO2001016124A1 (de) * 1999-09-01 2001-03-08 Dr. Willmar Schwabe Gmbh & Co. Zimtsäurenitrile, verfahren zu ihrer herstellung und verwendung

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