JPH0912517A - 4,4′−ビス(ジアルキルアミノ)ベンズヒドロールの製造および単離方法 - Google Patents
4,4′−ビス(ジアルキルアミノ)ベンズヒドロールの製造および単離方法Info
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- JPH0912517A JPH0912517A JP7183245A JP18324595A JPH0912517A JP H0912517 A JPH0912517 A JP H0912517A JP 7183245 A JP7183245 A JP 7183245A JP 18324595 A JP18324595 A JP 18324595A JP H0912517 A JPH0912517 A JP H0912517A
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- bis
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 4,4′−テトラアルキルジアミノジフェニ
ルメタンを有機溶媒中、有機酸又は無機酸の存在下、ハ
ロゲン又はシアノ基により置換されたベンゾキノンで酸
化し酸性水溶液にて処理することを特徴とする4,4′
−ビス(ジアルキルアミノ)ベンズヒドロールの製造お
よび単離方法。 【効果】 本発明により、重金属酸化物を使用すること
なく、容易な操作により4,4′−テトラアルキルジア
ミノジフェニルメタンから感圧又は感熱性色素、染料等
の主要な原料としての4,4′−ビス(ジアルキルアミ
ノ)ベンズヒドロールを効率よく製造、単離することが
できる。
ルメタンを有機溶媒中、有機酸又は無機酸の存在下、ハ
ロゲン又はシアノ基により置換されたベンゾキノンで酸
化し酸性水溶液にて処理することを特徴とする4,4′
−ビス(ジアルキルアミノ)ベンズヒドロールの製造お
よび単離方法。 【効果】 本発明により、重金属酸化物を使用すること
なく、容易な操作により4,4′−テトラアルキルジア
ミノジフェニルメタンから感圧又は感熱性色素、染料等
の主要な原料としての4,4′−ビス(ジアルキルアミ
ノ)ベンズヒドロールを効率よく製造、単離することが
できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は4,4′−ビス(ジアル
キルアミノ)ベンズヒドロールの製造および単離方法に
関するものである。
キルアミノ)ベンズヒドロールの製造および単離方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】4,4′−ビス(ジアルキルアミノ)ベ
ンズヒドロールは染料、感圧、感熱色素の主要な原料と
して使用されている。4,4′−ビス(ジアルキルアミ
ノ)ベンズヒドロールの製造法については種々検討され
ているが4,4′−テトラアルキルジアミノジフェニル
メタンを酸化する方法が知られている。現在最も一般的
な方法としては、4,4′−テトラアルキルジアミノジ
フェニルメタンを二酸化マンガン、二酸化鉛で酸化する
方法が知られているが、二酸化マンガンを使用した場合
は収率が低く、二酸化鉛を使用した場合は収率は高い
が、有毒な鉛イオンが排出液中に漏出しないように十分
な措置と配慮が必要である。
ンズヒドロールは染料、感圧、感熱色素の主要な原料と
して使用されている。4,4′−ビス(ジアルキルアミ
ノ)ベンズヒドロールの製造法については種々検討され
ているが4,4′−テトラアルキルジアミノジフェニル
メタンを酸化する方法が知られている。現在最も一般的
な方法としては、4,4′−テトラアルキルジアミノジ
フェニルメタンを二酸化マンガン、二酸化鉛で酸化する
方法が知られているが、二酸化マンガンを使用した場合
は収率が低く、二酸化鉛を使用した場合は収率は高い
が、有毒な鉛イオンが排出液中に漏出しないように十分
な措置と配慮が必要である。
【0003】従来法では4,4′−テトラアルキルジア
ミノジフェニルメタンの塩酸又は硝酸酸性水溶液に、氷
冷下で二酸化鉛を添加して酸化反応を行った後、硫酸ナ
トリウム及び硫酸を加え硫酸鉛を沈澱させ瀘過し、瀘液
を苛性アルカリ性にして4,4′−ビス(ジアルキルア
ミノ)ベンズヒドロールの結晶を採取し、一方、瀘別し
た硫酸鉛は炭酸ナトリウムで炭酸塩とし、次いで次亜塩
素酸ナトウリムで酸化して再生するという複雑な工程を
要し、しかも有毒な鉛イオンが排出液中に漏出しないよ
うに十分な措置と配慮が必要である。
ミノジフェニルメタンの塩酸又は硝酸酸性水溶液に、氷
冷下で二酸化鉛を添加して酸化反応を行った後、硫酸ナ
トリウム及び硫酸を加え硫酸鉛を沈澱させ瀘過し、瀘液
を苛性アルカリ性にして4,4′−ビス(ジアルキルア
ミノ)ベンズヒドロールの結晶を採取し、一方、瀘別し
た硫酸鉛は炭酸ナトリウムで炭酸塩とし、次いで次亜塩
素酸ナトウリムで酸化して再生するという複雑な工程を
要し、しかも有毒な鉛イオンが排出液中に漏出しないよ
うに十分な措置と配慮が必要である。
【0004】又、4,4′−ビス(ジアルキルアミノ)
ベンゾフェノンの水素還元、ボロンハイドライド等の還
元剤により4,4′−ビス(ジアルキルアミノ)ベンズ
ヒドロールを製造することもできるが、経済的な問題が
有る。
ベンゾフェノンの水素還元、ボロンハイドライド等の還
元剤により4,4′−ビス(ジアルキルアミノ)ベンズ
ヒドロールを製造することもできるが、経済的な問題が
有る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は重金属酸化物
を使用することなく、容易な操作により4,4′−テト
ラアルキルジアミノジフェニルメタンから感圧又は感熱
性色素、染料等の主要な原料としての4,4′−ビス
(ジアルキルアミノ)ベンズヒドロールを効率よく製
造、単離することを目的とする。
を使用することなく、容易な操作により4,4′−テト
ラアルキルジアミノジフェニルメタンから感圧又は感熱
性色素、染料等の主要な原料としての4,4′−ビス
(ジアルキルアミノ)ベンズヒドロールを効率よく製
造、単離することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
につき鋭意検討の結果、4,4′−テトラアルキルジア
ミノジフェニルメタンを有機溶媒中、有機酸又は無機酸
の存在下ハロゲン又はシアノ基により置換されたベンゾ
キノンで酸化し、酸性水溶液にて処理した後、中和する
ことにより、4,4′−ビス(ジアルキルアミノ)ベン
ズヒドロールを収率よく製造、単離することが可能であ
ることを見い出し上記目的を達成した。
につき鋭意検討の結果、4,4′−テトラアルキルジア
ミノジフェニルメタンを有機溶媒中、有機酸又は無機酸
の存在下ハロゲン又はシアノ基により置換されたベンゾ
キノンで酸化し、酸性水溶液にて処理した後、中和する
ことにより、4,4′−ビス(ジアルキルアミノ)ベン
ズヒドロールを収率よく製造、単離することが可能であ
ることを見い出し上記目的を達成した。
【0007】本発明をさらに詳細に説明する。
【0008】本発明において原料として使用される4,
4′−テトラアルキルジアミノジフェニルメタンは、上
記一般式(I)で表され、具体的には、4,4′−テト
ラメチルジアミノジフェニルメタン、4,4′−テトラ
エチルジアミノジフェニルメタン、4,4′−テトラ−
n−プロピルジアミノジフェニルメタン、4,4′−テ
トラ−n−ブチルジアミノジフェニルメタン等である。
なお、これらの4,4′−テトラアルキルジアミノジフ
ェニルメタンは,通常の方法例えばN,N−ジアルキル
アニリンをホルムアルデヒドと縮合させることにより容
易に製造することができる。
4′−テトラアルキルジアミノジフェニルメタンは、上
記一般式(I)で表され、具体的には、4,4′−テト
ラメチルジアミノジフェニルメタン、4,4′−テトラ
エチルジアミノジフェニルメタン、4,4′−テトラ−
n−プロピルジアミノジフェニルメタン、4,4′−テ
トラ−n−ブチルジアミノジフェニルメタン等である。
なお、これらの4,4′−テトラアルキルジアミノジフ
ェニルメタンは,通常の方法例えばN,N−ジアルキル
アニリンをホルムアルデヒドと縮合させることにより容
易に製造することができる。
【0009】本発明においては、まず上記の4,4′−
テトラアルキルジアミノジフェニルメタンを有機溶媒
中、有機酸又は無機酸の存在下において、ハロゲン又は
シアノ基により置換されたベンゾキノンで酸化反応を行
う。
テトラアルキルジアミノジフェニルメタンを有機溶媒
中、有機酸又は無機酸の存在下において、ハロゲン又は
シアノ基により置換されたベンゾキノンで酸化反応を行
う。
【0010】その際に使用される有機溶媒としては、例
えばトルエン、キシレン、酢酸エチル、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、エチレング
リコールジメチルエーテル、アセトニトリル、メタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、クロロホル
ム、テトラヒドロフラン、テトラクロルエタン、テトラ
クロルエチレン、ジクロルエタン、塩化メチレン、クロ
ルベンゼン、ジクロルベンゼン、ジエチルエーテル、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、酢酸等が挙げられ、これらは単独で又は二種
以上を混合して使用することが可能である。好適な溶媒
としては、有機酸存在下の反応においてはトルエン、酢
酸エチル、酢酸、またはそれらの混合物等であり、無機
酸存在下の反応においてはN,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド等が好ましく用いら
れる。なお、有機溶媒として酢酸または酢酸を含む混合
溶媒を用いる場合には有機酸又は無機酸のさらなる添加
は必ずしも必要ではない。
えばトルエン、キシレン、酢酸エチル、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、エチレング
リコールジメチルエーテル、アセトニトリル、メタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、クロロホル
ム、テトラヒドロフラン、テトラクロルエタン、テトラ
クロルエチレン、ジクロルエタン、塩化メチレン、クロ
ルベンゼン、ジクロルベンゼン、ジエチルエーテル、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、酢酸等が挙げられ、これらは単独で又は二種
以上を混合して使用することが可能である。好適な溶媒
としては、有機酸存在下の反応においてはトルエン、酢
酸エチル、酢酸、またはそれらの混合物等であり、無機
酸存在下の反応においてはN,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド等が好ましく用いら
れる。なお、有機溶媒として酢酸または酢酸を含む混合
溶媒を用いる場合には有機酸又は無機酸のさらなる添加
は必ずしも必要ではない。
【0011】本発明において使用される有機酸として
は、例えば蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、安息香酸
等が挙げられ、これらのうち酢酸が好ましく用いられ
る。その添加量は、基質の4,4′−テトラアルキルジ
アミノジフェニルメタンに対して1〜50倍モル量を使
用することが出来、とくに1〜40倍モル量が好ましく
用いられる。
は、例えば蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、安息香酸
等が挙げられ、これらのうち酢酸が好ましく用いられ
る。その添加量は、基質の4,4′−テトラアルキルジ
アミノジフェニルメタンに対して1〜50倍モル量を使
用することが出来、とくに1〜40倍モル量が好ましく
用いられる。
【0012】また本発明において使用される無機酸とし
ては、例えば硫酸、塩酸、硝酸、燐酸等が挙げられ、こ
れらのうち硫酸が好ましく用いられる。その添加量は、
基質の4,4′−テトラアルキルジアミノジフェニルメ
タンに対して1〜3倍モル量を使用することが出来、と
くに1〜2倍モル量が好ましく用いられる。
ては、例えば硫酸、塩酸、硝酸、燐酸等が挙げられ、こ
れらのうち硫酸が好ましく用いられる。その添加量は、
基質の4,4′−テトラアルキルジアミノジフェニルメ
タンに対して1〜3倍モル量を使用することが出来、と
くに1〜2倍モル量が好ましく用いられる。
【0013】本発明において使用されるハロゲン又はシ
アノ基により置換されたベンゾキノンとは次のものをい
う。すなわちベンゾキノンのテトラハロゲン置換体又は
ジシアノジハロゲン置換体をいい、ハロゲンとは塩素、
臭素、フッ素であって、その具体例としては、クロラニ
ル、ブロマニル、テトラフルオロー1,4−ベンゾキノ
ン、2,3−ジクロル−5,6−ジシアノ−1,4−ベ
ンゾキノン等が挙げられる。そのうちクロラニル、ブロ
マニル等が好ましく用いられる。このハロゲン又はシア
ノ基により置換されたベンゾキノンは基質の4,4′−
テトラアルキルジアミノジフェニルメタンに対して1〜
3倍モル量を使用され、とくに1〜2倍モル量が好まし
く用いられる。
アノ基により置換されたベンゾキノンとは次のものをい
う。すなわちベンゾキノンのテトラハロゲン置換体又は
ジシアノジハロゲン置換体をいい、ハロゲンとは塩素、
臭素、フッ素であって、その具体例としては、クロラニ
ル、ブロマニル、テトラフルオロー1,4−ベンゾキノ
ン、2,3−ジクロル−5,6−ジシアノ−1,4−ベ
ンゾキノン等が挙げられる。そのうちクロラニル、ブロ
マニル等が好ましく用いられる。このハロゲン又はシア
ノ基により置換されたベンゾキノンは基質の4,4′−
テトラアルキルジアミノジフェニルメタンに対して1〜
3倍モル量を使用され、とくに1〜2倍モル量が好まし
く用いられる。
【0014】4,4′−テトラアルキルジアミノジフェ
ニルメタンに、所定量の上記の有機溶媒および有機酸又
は無機酸を加えて4,4′−テトラアルキルジアミノジ
フェニルメタンを溶解し、さらに上記したハロゲン又は
シアノ基により置換されたベンゾキノンを添加し所定時
間酸化反応を行う。
ニルメタンに、所定量の上記の有機溶媒および有機酸又
は無機酸を加えて4,4′−テトラアルキルジアミノジ
フェニルメタンを溶解し、さらに上記したハロゲン又は
シアノ基により置換されたベンゾキノンを添加し所定時
間酸化反応を行う。
【0015】この酸化反応における反応温度は、0〜5
0℃好ましくは0〜30℃、また反応時間は2〜72時
間、好ましくは2〜40時間である。
0℃好ましくは0〜30℃、また反応時間は2〜72時
間、好ましくは2〜40時間である。
【0016】このようにして得られた反応混合物からの
目的物の単離には、通常反応混合物中の有機溶媒および
有機酸を30℃以下にて減圧により回収した後に酸性水
溶液による処理が行われるが、有機溶媒の回収を行わず
反応混合物に直接酸性水溶液を加え処理することもでき
る。ここでいう酸性水溶性としては、塩酸、硫酸、硝酸
水溶液等が挙げられ、そのうち塩酸、硫酸水溶液が好ま
しく用いられる。酸性水溶液による処理は濃度1〜20
%、好ましくは2〜10%の酸性水溶液により、温度5
〜40℃、好ましくは10〜35℃で行われる。また処
理時間は1〜20時間、好ましくは2〜10時間であ
る。
目的物の単離には、通常反応混合物中の有機溶媒および
有機酸を30℃以下にて減圧により回収した後に酸性水
溶液による処理が行われるが、有機溶媒の回収を行わず
反応混合物に直接酸性水溶液を加え処理することもでき
る。ここでいう酸性水溶性としては、塩酸、硫酸、硝酸
水溶液等が挙げられ、そのうち塩酸、硫酸水溶液が好ま
しく用いられる。酸性水溶液による処理は濃度1〜20
%、好ましくは2〜10%の酸性水溶液により、温度5
〜40℃、好ましくは10〜35℃で行われる。また処
理時間は1〜20時間、好ましくは2〜10時間であ
る。
【0017】酸性水溶液にて処理された処理液は、必要
に応じアルカリで中和する前に瀘別し、使用したベンゾ
キノンが変化してできたハロゲン又はシアノ基により置
換されたヒドロキノンを回収する。このものは再度キノ
ンに酸化され再使用することができる。瀘液は水で希釈
後、5〜20℃で苛性アルカリ水溶液にて酸の中和を行
い、pH4.3以下で析出する未反応4,4′−テトラ
アルキルジアミノジフェニルメタンならびに4,4′−
ビス(ジアルキルアミノ)ベンゾフェノン、その他の副
反応生成物を瀘別、除去した後、さらにこの瀘液を5〜
20℃で苛性アルカリにてpH7.0以上に調整するこ
とにより、本発明の目的物である4,4′−ビス(ジア
ルキルアミノ)ベンズヒドロールを析出させ、単離す
る。
に応じアルカリで中和する前に瀘別し、使用したベンゾ
キノンが変化してできたハロゲン又はシアノ基により置
換されたヒドロキノンを回収する。このものは再度キノ
ンに酸化され再使用することができる。瀘液は水で希釈
後、5〜20℃で苛性アルカリ水溶液にて酸の中和を行
い、pH4.3以下で析出する未反応4,4′−テトラ
アルキルジアミノジフェニルメタンならびに4,4′−
ビス(ジアルキルアミノ)ベンゾフェノン、その他の副
反応生成物を瀘別、除去した後、さらにこの瀘液を5〜
20℃で苛性アルカリにてpH7.0以上に調整するこ
とにより、本発明の目的物である4,4′−ビス(ジア
ルキルアミノ)ベンズヒドロールを析出させ、単離す
る。
【0018】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0019】実施例1 4,4′−テトラメチルジアミノジフェニルメタン1
0.2gに酢酸40gと酢酸エチル40gを加え25℃
で撹拌溶解した。同温度でクロラニル10gを加え6時
間撹拌し反応させた。反応終了後、酢酸エチルおよび酢
酸を減圧にて30℃で留去後、5%硫酸水溶液100g
を加え25℃で5時間撹拌後瀘別した。瀘液に水400
mlを加え、撹拌しながら30%水酸化ナトリウム水溶
液を10〜20℃で加えpH4.3に調整した。調整後
瀘別し、瀘液にさらに30%水酸化ナトリウム水溶液を
10〜20℃で加えpH10〜11に調整した。析出し
た結晶を瀘取し乾燥して4,4′−ビス(ジメチルアミ
ノ)ベンズヒドロールを9.5g得た。収率は88%で
あった。
0.2gに酢酸40gと酢酸エチル40gを加え25℃
で撹拌溶解した。同温度でクロラニル10gを加え6時
間撹拌し反応させた。反応終了後、酢酸エチルおよび酢
酸を減圧にて30℃で留去後、5%硫酸水溶液100g
を加え25℃で5時間撹拌後瀘別した。瀘液に水400
mlを加え、撹拌しながら30%水酸化ナトリウム水溶
液を10〜20℃で加えpH4.3に調整した。調整後
瀘別し、瀘液にさらに30%水酸化ナトリウム水溶液を
10〜20℃で加えpH10〜11に調整した。析出し
た結晶を瀘取し乾燥して4,4′−ビス(ジメチルアミ
ノ)ベンズヒドロールを9.5g得た。収率は88%で
あった。
【0020】実施例2 4,4′−テトラメチルジアミノジフェニルメタン1
0.2gに酢酸40gと酢酸エチル40gを加え25℃
で撹拌溶解した。同温度でブロマニル16.9gを加え
6時間30分撹拌し反応させた。反応終了後、酢酸エチ
ルおよび酢酸を減圧にて30℃で留去後、5%塩酸水溶
液100gを加え25℃で5時間撹拌後瀘別した。その
後は実施例1と同様の方法で処理することにより4,
4′−ビス(ジメチルアミノ)ベンズヒドロールを9.
8g得た。収率は90.5%であった。
0.2gに酢酸40gと酢酸エチル40gを加え25℃
で撹拌溶解した。同温度でブロマニル16.9gを加え
6時間30分撹拌し反応させた。反応終了後、酢酸エチ
ルおよび酢酸を減圧にて30℃で留去後、5%塩酸水溶
液100gを加え25℃で5時間撹拌後瀘別した。その
後は実施例1と同様の方法で処理することにより4,
4′−ビス(ジメチルアミノ)ベンズヒドロールを9.
8g得た。収率は90.5%であった。
【0021】実施例3 4,4′−テトラメチルジアミノジフェニルメタン1
0.2gに酢酸7.22gとトルエン72.8gを加え
25℃で撹拌溶解した。同温度でクロラニル10gを加
え6時間撹拌し反応させた。反応終了後、トルエンおよ
び酢酸を減圧にて30℃で留去後、5%硫酸水溶液10
0gを加え25℃で5時間撹拌後瀘別した。その後は実
施例1と同様の方法で処理することにより4,4′−ビ
ス(ジメチルアミノ)ベンズヒドロールを8.8g得
た。収率は81.1%であった。
0.2gに酢酸7.22gとトルエン72.8gを加え
25℃で撹拌溶解した。同温度でクロラニル10gを加
え6時間撹拌し反応させた。反応終了後、トルエンおよ
び酢酸を減圧にて30℃で留去後、5%硫酸水溶液10
0gを加え25℃で5時間撹拌後瀘別した。その後は実
施例1と同様の方法で処理することにより4,4′−ビ
ス(ジメチルアミノ)ベンズヒドロールを8.8g得
た。収率は81.1%であった。
【0022】実施例4 4,4′−テトラメチルジアミノジフェニルメタン1
0.2gに酢酸40gとエチレングリコールジメチルエ
ーテル40gを加え25℃で撹拌溶解した。同温度でク
ロラニル10gを加え7時間撹拌し反応させた。反応終
了後、エチレングリコールジメチルエーテルおよび酢酸
を減圧にて30℃で留去後、5%硫酸水溶液100gを
加え25℃で10時間撹拌後瀘別した。その後は実施例
1と同様の方法で処理することにより4,4′−ビス
(ジメチルアミノ)ベンズヒドロールを6.5g得た。
収率は60.0%であった。
0.2gに酢酸40gとエチレングリコールジメチルエ
ーテル40gを加え25℃で撹拌溶解した。同温度でク
ロラニル10gを加え7時間撹拌し反応させた。反応終
了後、エチレングリコールジメチルエーテルおよび酢酸
を減圧にて30℃で留去後、5%硫酸水溶液100gを
加え25℃で10時間撹拌後瀘別した。その後は実施例
1と同様の方法で処理することにより4,4′−ビス
(ジメチルアミノ)ベンズヒドロールを6.5g得た。
収率は60.0%であった。
【0023】実施例5 4,4′−テトラメチルジアミノジフェニルメタン1
0.2gに酢酸80gを加え25℃で撹拌溶解した。同
温度でクロラニル10gを加え32時間撹拌し反応させ
た。反応終了後、5%硫酸水溶液100gを加え25℃
で5時間撹拌後瀘別した。その後は実施例1と同様の方
法で処理することにより4,4′−ビス(ジメチルアミ
ノ)ベンズヒドロールを7.0g得た。収率は64.5
%であった。
0.2gに酢酸80gを加え25℃で撹拌溶解した。同
温度でクロラニル10gを加え32時間撹拌し反応させ
た。反応終了後、5%硫酸水溶液100gを加え25℃
で5時間撹拌後瀘別した。その後は実施例1と同様の方
法で処理することにより4,4′−ビス(ジメチルアミ
ノ)ベンズヒドロールを7.0g得た。収率は64.5
%であった。
【0024】実施例6 4,4′−テトラメチルジアミノジフェニルメタン1
0.2gをN,N−ジメチルホルムアミド80gに撹拌
溶解した。10℃以下で98%硫酸4.02gを滴下
し、25℃でクロラニル10gを加え8時間撹拌し反応
させた。反応終了後、N,N−ジメチルホルムアミドを
減圧にて30℃で留去後、5%硫酸水溶液100gを加
え5時間撹拌後瀘別した。その後は実施例1と同様の方
法で処理することにより4,4′−ビス(ジメチルアミ
ノ)ベンズヒドロールを8.0g得た。収率は73.8
%であった。
0.2gをN,N−ジメチルホルムアミド80gに撹拌
溶解した。10℃以下で98%硫酸4.02gを滴下
し、25℃でクロラニル10gを加え8時間撹拌し反応
させた。反応終了後、N,N−ジメチルホルムアミドを
減圧にて30℃で留去後、5%硫酸水溶液100gを加
え5時間撹拌後瀘別した。その後は実施例1と同様の方
法で処理することにより4,4′−ビス(ジメチルアミ
ノ)ベンズヒドロールを8.0g得た。収率は73.8
%であった。
【0025】
【発明の効果】本発明により、重金属酸化物を使用する
ことなく、容易な操作により4,4′−テトラアルキル
ジアミノジフェニルメタンから感圧又は感熱性色素、染
料等の主要な原料としての4,4′−ビス(ジアルキル
アミノ)ベンズヒドロールを効率よく製造、単離するこ
とができる。
ことなく、容易な操作により4,4′−テトラアルキル
ジアミノジフェニルメタンから感圧又は感熱性色素、染
料等の主要な原料としての4,4′−ビス(ジアルキル
アミノ)ベンズヒドロールを効率よく製造、単離するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井垣 哲夫 徳島県徳島市応神町吉成字有天104番地1 株式会社伏見製薬所徳島工場内
Claims (2)
- 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 [式中R1 、R2 は、C1 〜4 のアルキル基を表す。]
で表される4,4′−テトラアルキルジアミノジフェニ
ルメタンを有機溶媒中、有機酸又は無機酸の存在下、ハ
ロゲン又はシアノ基により置換されたベンゾキノンで酸
化し酸性水溶液にて処理することを特徴とする下記一般
式(II)で表される4,4′−ビス(ジアルキルアミ
ノ)ベンズヒドロールの製造および単離方法。 【化2】 [式中R1 、R2 は、C1 〜4 のアルキル基を表す。] - 【請求項2】 酸性水溶液にて処理した反応混合物をp
H4.3まで中和して沈澱物を瀘別除去した後、瀘液を
さらにpH7.0以上に中和することによる請求項1に
記載の4,4′−ビス(ジアルキルアミノ)ベンズヒド
ロールの製造および単離方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7183245A JPH0912517A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 4,4′−ビス(ジアルキルアミノ)ベンズヒドロールの製造および単離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7183245A JPH0912517A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 4,4′−ビス(ジアルキルアミノ)ベンズヒドロールの製造および単離方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0912517A true JPH0912517A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=16132322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7183245A Pending JPH0912517A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 4,4′−ビス(ジアルキルアミノ)ベンズヒドロールの製造および単離方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0912517A (ja) |
-
1995
- 1995-06-28 JP JP7183245A patent/JPH0912517A/ja active Pending
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