JPH09125028A - 熱接着布およびその製造方法 - Google Patents

熱接着布およびその製造方法

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JPH09125028A
JPH09125028A JP30977595A JP30977595A JPH09125028A JP H09125028 A JPH09125028 A JP H09125028A JP 30977595 A JP30977595 A JP 30977595A JP 30977595 A JP30977595 A JP 30977595A JP H09125028 A JPH09125028 A JP H09125028A
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正則 小川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、熱接着布の熱接着効率を高め
ると共に、該熱接着布表面の見栄えを改良することにあ
る。 【解決手段】合成樹脂を含浸させることによって目止め
処理を施した基布1にホットメルト接着剤6を斑点状に
塗布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱接着性を有する布およ
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【発明の背景】例えば自動車の内装材は基材にホットメ
ルト接着剤シートを裏打ちした表皮材を熱接着すること
によって製造される。該表皮材は例えば繊維編織物、不
織布等である。しかし該表皮材にホットメルト接着剤シ
ートを裏打ちすると基材との熱接着の際に接着圧が面的
に及ぼされるから有効かつ均一に働かず、したがって大
きな接着力が必要であり、また接着むらの生ずるおそれ
がある。更に該ホットメルト接着剤シートにより表皮材
の通気性が阻害されて防音性が低下するし、接着時に表
皮材と基材との間に空気が閉じ込められてしまうと言う
問題点もある。
【0003】
【従来の技術】上記ホットメルト接着剤シートを使用す
るための問題点を解決する手段として、最近はホットメ
ルト接着剤粉末を表皮材裏面に斑点状に塗布した熱接着
布が提供されている。上記熱接着布によれば接着圧は点
的に及ぼされるから有効かつ均一に働き、また表皮材の
通気性も阻害されない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術にあっては、表皮材を基材に圧着する際、表皮材裏
面に斑点状に塗布されているホットメルト接着剤粉末の
軟化物が該表皮材の表面にまで移行し、該表皮材表面に
ブツブツを生じて外観が著しく損なわれると言う問題点
があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、合成樹脂を含浸した基布
(1) の一面にホットメルト接着剤(6) を斑点状に塗布し
た熱接着布(7) を提供するものである。上記熱接着布
(7) を製造する好ましい方法としては、合成樹脂を含浸
した基布(1) の一面にホットメルト接着剤粉末を曳糸性
増粘剤を溶解した水に分散させた分散液(4) をスプレー
(3) 塗布した後乾燥する方法がある。また上記基布(1)
に含浸する合成樹脂として望ましいものは熱硬化性合成
樹脂である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1〜図4
に示す。図1において基布(1) は例えばポリエステル繊
維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリアミ
ド繊維、アクリル繊維、ウレタン繊維、ポリ塩化ビニル
繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、アセテート繊維等の合
成繊維、パルプ、木綿、羊毛、ヤシ繊維、麻繊維等の天
然繊維、ガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維、石綿
等の無機繊維等の編織物または不織布であり、該基布
(1) には例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレ
ン、ポリ酢酸ビニル、フッ素樹脂、熱可塑性アクリル樹
脂、熱可塑性ポリエステル、熱可塑性ポリアミド、熱可
塑性ウレタン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重
合体、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレン共重合体等の熱可塑性合成樹
脂および/またはウレタン樹脂、メラミン樹脂、熱硬化
型アクリル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、レゾルシ
ン樹脂、アルキルレゾルシン樹脂、エポキシ樹脂、熱硬
化型ポリエステル等のような熱硬化性合成樹脂が含浸さ
れる。該合成樹脂の含浸量は通常2〜500g/m2
する。該基布(1) に合成樹脂を含浸させるには上記合成
樹脂の溶液またはエマルジョンに浸漬するか、あるいは
該溶液またはエマルジョンをスプレーガン、ロールコー
ター、ナイフコーター等によって該基布(1) の片面また
は両面に塗布しその後乾燥させる。熱硬化性合成樹脂を
含浸させた場合には上記乾燥の時点で該熱硬化性合成樹
脂を加熱硬化させてもよい。該基布(1) はロール(2) か
ら引き出されて裏面(上面)にはスプレーガン(3) によ
ってホットメルト接着剤粉末分散液(4) がスプレーされ
る。
【0007】上記ホットメルト接着剤粉末分散液に用い
られるホットメルト接着剤は例えばポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、低融点ポ
リエステル、ポリエステル共重合体、低融点ポリアミ
ド、ポリアミド共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体等の単独あるいは二種以上の混合物であり、該ホット
メルト接着剤は通常50〜300メッシュ程度のサイズ
の粉末とされる。
【0008】上記ホットメルト接着剤粉末は通常水に1
0〜60重量%の範囲で分散され、分散剤としては曳糸
性増粘剤を使用することが望ましい。上記曳糸性増粘剤
としては、例えばポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、
アルギン酸等のナトリウム、カリウム、リチウム等のア
ルカリ金属塩、ポリエチレンオキサイド等の水溶性合成
高分子、トロロアオイ、グルテン、ビロウドアオイ、ノ
リウツギ等の植物性粘質物からなる水溶性天然高分子が
あり、特に望ましい曳糸性増粘剤としてはポリアクリル
酸ナトリウムがある。上記曳糸性増粘剤の添加量はその
分子量によって左右され、通常スプレー時の該ホットメ
ルト接着剤粉末分散液の粘度が100〜10000 cps
/25℃になるように添加される。例えば粘度平均重合
度が約38000のポリアクリル酸ナトリウムの場合の
添加量は0.01〜1.0重量%程度である。
【0009】上記ホットメルト接着剤粉末分散液には例
えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピ
レン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビ
ニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、スチレン系樹脂、
酢酸ビニル系樹脂、フッ素系樹脂、熱可塑性アクリル系
樹脂、熱可塑性ポリエステル、熱可塑性ポリアミド、熱
可塑性ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿
素樹脂、フェノール樹脂、レゾルシン樹脂等の熱硬化性
樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン共重合体等の合成樹脂エマルジョンやアク
リルゴム、ブチルゴム、ケイ素ゴム、ウレタンゴム、フ
ッ化物系ゴム、多硫化物系ゴム、グラフトゴム、ブタジ
エンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、ポリイ
ソブチレンゴム、ポリブテンゴム、イソブテン−イソプ
レンゴム、アクリレート−ブタジエンゴム、スチレン−
ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、
ピリジン−ブタジエンゴム、スチレン−イソプレンゴ
ム、アクリロニトリル−クロロプレンゴム、スチレン−
クロロプレンゴム、スチレン−ブタジエン−スチレン共
重合体、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体、ス
チレン−水素添加ポリオレフィン−スチレン共重合体や
ブタジエン−スチレンプロック共重合体、スチレン−ゴ
ム中間ブロック−スチレン共重合体等のブロック共重合
体等の合成ゴムやエラストマーの粉末やエマルジョンが
添加されてもよい。更に必要ならば炭酸カルシウム、タ
ルク、石膏、カーボンブラック、木粉、クルミ粉、ヤシ
ガラ粉等の充填剤、顔料、染料、難燃剤、防炎剤、防虫
剤、防腐剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、蛍光染料、界
面活性剤、発泡剤、パラフィン、ワックス等の軟化剤、
離型剤や可塑剤等を添加してもよい。
【0010】上記ホットメルト接着剤粉末分散液のスプ
レー塗布量は通常固形分として5〜40g/m2 であ
る。上記曳糸性増粘剤を使用したホットメルト接着剤粉
末分散液は曳糸性のある構造粘性を有するので、スプレ
ーするとミスト状に分散されず、団塊状飛沫になって被
塗面に付着する。このような団塊状飛沫は被塗面にけば
があってもけばの間に入り込まず、けば表面に付着す
る。したがって乾燥後は被塗面表面にホットメルト接着
剤粉末が効率良く付着した状態が得られる。
【0011】上記したように基布(1) の裏面にホットメ
ルト接着剤粉末分散液(4) をスプレー塗布した後、該基
布(1) は乾燥室(5) 内に導入されて加熱乾燥せしめられ
る。該加熱乾燥の条件は通常使用されるホットメルト接
着剤の融点以上の温度で100〜150℃、1〜5分程
度である。該基布(1) に熱硬化性合成樹脂が含浸されて
いる場合は上記加熱乾燥の時点で該熱硬化性合成樹脂を
硬化させてもよい。
【0012】このようにして図2に示すように基布(1)
の裏面にホットメルト接着剤(6) が斑点状に塗布された
熱接着布(7) が製造されるが、本発明では該ホットメル
ト接着剤(6) を基布(1) の裏面に斑点状に塗布するに
は、ホットメルト接着剤粉末液(4) をメッシュローラー
で該基布(1) 裏面に塗布してもよく、また該ホットメル
ト接着剤粉末分散液(4) の分散剤としては曳糸性増粘剤
以外の他の増粘剤、例えばメチルセルローズ、メトキシ
セルローズ、エチルセルローズ、エトキシセルローズ、
カルボキシメチルセルローズ等が使用されてもよく、ま
た高級アルコールサルフェート(Na塩またはアミン
塩)、アルキルアリルスルフォン酸塩(Na塩またはア
ミン塩)、アルキルナフタレンスルフォン酸塩(Na塩
またはアミン塩)、アルキルナフタレンスルフォン酸塩
縮合物、アルキルフォスフェート、ジアルキルスルフォ
サクシネート、ロジン石鹸、脂肪酸塩(Na塩またはア
ミン塩)等アニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェノ
ールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、
ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレ
ンアルキロールアミン、ポリオキシエチレンアルキルア
マイド、ソルビタンアルキルエステル、ポリオキシエチ
レンソルビタンアルキルエステル等のノニオン性界面活
性剤、オクタデシルアミンアセテート、イミダゾリン誘
導体アセテート、ポリアルキレンポリアミン誘導体また
はその塩、オクタデシルトリメチルアンモニウムクロラ
イド、トリメチルアミノエチルアルキルアミドハロゲニ
ド、アルキルピリジニウム硫酸塩、アルキルトリメチル
アンモニウムハロゲニド等のカチオン性界面活性剤等の
界面活性剤が使用されてもよい。
【0013】更に該基布(1) の裏面にホットメルト接着
剤(6) を斑点状に塗布するには、該ホットメルト接着剤
の溶液、エマルジョン、溶融物等のスプレー塗布、ある
いはグラビアロール印刷、スクリーン印刷等が適用され
てもよいし、またホットメルト接着剤(6) を基布(1) の
裏面に散布してもよい。
【0014】図2に示すような裏面に斑点状にホットメ
ルト接着剤(6) が塗布された基布(1) からなる熱接着布
(7) は例えば自動車内装材の表皮材として基材(8) に接
着される。該基材(8) としては例えばレジンボード(繊
維を合成樹脂をバインダーとして結着したフェルト)、
ダンボール、ポリスチレン発泡体、合成樹脂含浸ポリウ
レタン発泡体、硬質ポリウレタン発泡体、合板、ハード
ボード、パーチクルボード、繊維補強ポリエステル樹脂
(FRP)ボード、表皮材に使用される繊維と同様な繊
維あるいはガラス繊維、セラミック繊維、ロックウール
等の無機繊維をポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレ
ン、ポリ酢酸ビニル、フッ素樹脂、熱可塑性アクリル樹
脂、熱可塑性ポリエステル、熱可塑性ポリアミド、熱可
塑性ウレタン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重
合体、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレン共重合体等の熱可塑性合成樹
脂やウレタン樹脂、メラミン樹脂、熱硬化型アクリル樹
脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、レゾルシン樹脂、アル
キルレゾルシン樹脂、エポキシ樹脂、熱硬化型ポリエス
テル等のような熱硬化性合成樹脂によって結着した繊維
ボード等が使用される。そして該基材(8) に該表皮材
(熱接着布(7))を接着するには図3に示すように上型
(9) と下型(10)とからなる圧着型(11)が使用される。該
基材(8) は該表皮材(7) を圧着する前に成形されてもよ
いし、また該表皮材(7) を圧着すると同時に成形されて
もよいし、更に表皮材(7) を圧着した後に成形されても
よい。このようにし例えば図4に示すような自動車のサ
ンシェード(12)が製造され、該サンシェード(12)は該基
材(8) と該表皮材(熱接着布(7) )とからなる。
【0015】本発明の熱接着布(7) の基布(1) には合成
樹脂が含浸せしめられているので、該合成樹脂による目
止め効果により、該基布(1) の裏面に斑点状に塗布され
ているホットメルト接着剤(6) の軟化物が圧着時に該基
布(1) の表面に移行して来ない。したがって該熱接着布
(7) 即ち該表皮材の表面はこのようなホットメルト接着
剤(6) の移行によるブツブツが存在せず見栄えが向上す
る。更に該基布に含浸されている合成樹脂は該基布の剛
性を高め、該基布の温度変化や湿度変化に対する寸法安
定性を向上せしめる。
【0016】本発明の熱接着布(7) は自動車内装材の表
皮材として使用される以外、自動車内装材の基材の裏打
ち材、衣服等の芯材等にも使用される。
【0017】〔実施例1〕次の処方でホットメルト接着
剤粉末分散液を調合する。 エチレン−酢酸ビニル共重合体*1 35重量% ポリアクリル酸ナトリウム*2 0.2 〃 残余 水*1 :融点90℃,200メッシュパス*2 :粘度平均重合度 38000 基布としてはポリエステル繊維からなる不織布をアルキ
ルレゾルシン樹脂の50重量%水溶液に浸漬し、その後
100℃、5分加熱乾燥したものを用いた。該基布の樹
脂含浸率は固形分として20g/m2 とした。上記ホッ
トメルト接着剤粉末分散液をスプレーによって上記基布
表面に15g/m2 の量で塗布し、その後150℃,2
分間加熱乾燥によって乾燥し、同時に基布に含浸されて
いるアルキルレゾルシン樹脂を硬化させる。上記スプレ
ー塗布によると該分散液は該基布表面に団塊状に付着す
る。上記ホットメルト接着剤が塗布された該基布の接着
剤塗布面に接着剤が塗布されていない布を重ね、掛け面
140℃のアイロンでプレスして両者を熱接着する。該
熱接着後に該基布表面を観察した結果、該基布表面には
該ホットメルト接着剤の移行によるブツブツは認められ
なかった。その後該貼合わせ試料を引張り試験機を用い
て180°引はがし試験を行なった結果、接着強度は
1.2kg/cmであった。
【0018】〔比較例〕次の処方でホットメルト接着剤
粉末分散液を調合する。 エチレン−酢酸ビニル共重合体*1 35重量% ポリビニルアルコール*2 5 〃 残余 水*1 :実施例1と同一のもの*2 :鹸化度95モル%,粘度平均重合度2000 実施例1と同様なホットメルト接着剤粉末分散液を用い
て、合成樹脂が含浸されていない実施例1と同様な基布
表面にスプレー塗布した。上記ホットメルト接着剤粉末
分散液を塗布した基布は実施例1と同様に加熱乾燥され
そして実施例1と同様に接着剤が塗布されていない布と
熱接着した。該熱接着後に該基布表面を観察した結果、
該基布表面には該ホットメルト接着剤の移行によるブツ
ブツが認められた。該貼合わせ試料を実施例1と同様に
180°引はがし試験を行なった結果、接着強度は0.
9kg/cmであった。
【0019】〔実施例2〕次の処方でホットメルト接着
剤粉末分散液を調合する。 ポリアミド*1 30重量% ポリアクリル酸ブチルエマルジョン*2 10 〃 ポリエチレンオキサイド*3 0.3 〃 残余 水*1 :融点130℃,200メッシュパス*2 :固形分50重量%*3 :粘度平均分子量250万 基布としてはポリプロピレン繊維不織布表面に尿素−フ
ェノール樹脂の50重量%水溶液をスプレー塗布し、そ
の後150℃、5分加熱乾燥し同時に該樹脂を硬化せし
めたものを用いた。該基布の樹脂含浸率は固形分として
15g/m2 とした。上記ホットメルト接着剤粉末分散
液を該基布の表面にスプレー塗布する。塗布量は10g
/m2 とした。塗布後160℃,1分間の加熱乾燥を施
した。上記ホットメルト接着剤が塗布された基布と接着
剤が塗布されていない布との貼合わせ試料について基布
表面を観察した結果、実施例1と同様該基布表面には該
ホットメルト接着剤の移行によるブツブツは認められな
かった。更に該貼合わせ試料について実施例1と同様な
180°引はがし試験を行なった結果、接着強度は1.
4kg/cmであった。
【0020】
【発明の効果】基布に斑点状にホットメルト接着剤が塗
布されているので、熱接着時の圧力が接着に有効に作用
し、また熱接着布の基布には合成樹脂が含浸されている
ので、該合成樹脂の目止め作用によってホットメルト接
着剤が該基布表面に移行することなく、該基布表面の外
観が損なわれない。
【図面の簡単な説明】
図1〜図4は本発明の一実施の形態を示すものである。
【図1】熱接着布製造工程図
【図2】熱接着布側断面図
【図3】熱接着時の説明図
【図4】熱接着布が使用されたサンシェードの切欠き斜
視図
【符号の説明】
1 基布 3 スプレーガン 4 ホットメルト接着剤粉末分散液 5 乾燥室 6 ホットメルト接着剤 7 熱接着布

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂を含浸した基布の一面にホットメ
    ルト接着剤を斑点状に塗布したことを特徴とする熱接着
  2. 【請求項2】該基布に含浸されている合成樹脂は熱硬化
    性合成樹脂である請求項1に記載の熱接着布
  3. 【請求項3】合成樹脂を含浸した基布の一面にホットメ
    ルト接着剤粉末を曳糸性増粘剤を溶解した水に分散させ
    た分散液をスプレー塗布した後乾燥することを特徴とす
    る熱接着布の製造方法
  4. 【請求項4】該基布に含浸されている合成樹脂は熱硬化
    性合成樹脂である請求項3に記載の熱接着布の製造方法
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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