JPH09124884A - アルコール耐性消火用泡濃縮物 - Google Patents

アルコール耐性消火用泡濃縮物

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JPH09124884A
JPH09124884A JP24496996A JP24496996A JPH09124884A JP H09124884 A JPH09124884 A JP H09124884A JP 24496996 A JP24496996 A JP 24496996A JP 24496996 A JP24496996 A JP 24496996A JP H09124884 A JPH09124884 A JP H09124884A
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foam
weight
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radical
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JP24496996A
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Gilbert Garcia
ジルベール・ガルシア
Christian Collette
クリステイアン・コレツト
Elisabeth Morillon
エリザベート・モリオン
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Elf Atochem SA
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    • A62LIFE-SAVING; FIRE-FIGHTING
    • A62DCHEMICAL MEANS FOR EXTINGUISHING FIRES OR FOR COMBATING OR PROTECTING AGAINST HARMFUL CHEMICAL AGENTS; CHEMICAL MATERIALS FOR USE IN BREATHING APPARATUS
    • A62D1/00Fire-extinguishing compositions; Use of chemical substances in extinguishing fires
    • A62D1/0071Foams
    • A62D1/0085Foams containing perfluoroalkyl-terminated surfactant

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  • Business, Economics & Management (AREA)
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  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多糖の使用に関する全ての問題を克服して、
極性液体火災での泡濃縮物の挙動を高めるようにフッ素
含量の多いコポリマーを含むアルコール耐性泡濃縮物を
製造する。 【解決手段】(a)ペルフッ素化側鎖を有する少なくと
も1種のモノマー、イオン性又はイオン化性親水性側鎖
を有する少なくとも1種のモノマー、及び任意である非
イオン性側鎖を有する1種以上のモノマーから製造され
た少なくとも1種の水不溶性フッ素化コポリマー0.5
〜10重量%と; (b)5〜18個の炭素原子を含む線状又は分枝状アル
キルラジカルを含む少なくとも1種の炭化水素界面活性
剤1〜20重量%と; (c)1g/l水溶液の20℃での表面張力が25mN
/m未満、好ましくは20mN/m未満である少なくと
も1種のフッ素化界面活性剤0.5〜10重量%と; (d)少なくとも1種の水混和性有機溶媒5〜50重量
%とを含んでなる水性分散液からなることを特徴とす
る、多糖を含まないアルコール耐性消火用泡濃縮物を提
供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は消火、特に炭化水素
火災及び極性液体火災の両方に対して効果的なアルコー
ル耐性消火用泡濃縮物に関する。本発明の泡濃縮物は、
チキソトロピックで親水性の多糖型高分子量ポリマーを
含んでおらず、従って低温でも完全に液体である。多糖
を含むアルコール耐性泡濃縮物とは対照的に、本発明の
泡濃縮物はニュートン流体型のレオロジー特性を示し、
即ち粘度が剪断速度とは無関係であるため、濃縮物使用
時において注入及び希釈系内での流れが容易になる。
【0002】
【従来の技術】消火用泡濃縮物は可燃性液体火災の効果
的な抑制手段である。使用時に、泡濃縮物を市水や海水
に希釈して、一般に3容量%(即ち97容量の水に対し
て3容量の泡濃縮物)又は6容量%(94容量の水に対
して6容量の泡濃縮物)の濃度にする。いずれの希釈度
であっても、必要とされる最低の消火活動を満足させる
のに必要な活性物質の量は同一なので、3%に希釈でき
る泡濃縮物は6%に希釈できる泡濃縮物の濃度の2倍で
あり、そのため、使用者が貯蔵する泡濃縮物の量は少な
くてすみ、場所を節約して貯蔵コストを削減することが
できる。最近、より濃縮度の高い製品が求められるよう
になったため、製造業者は1%まで希釈することがで
き、利用空間が非常に限定される船又は油田プラットフ
ォームの防火に特に有用な泡濃縮物を開発しようとして
いる。
【0003】泡濃縮物を水で希釈した後に得られた混合
物は、空気を取り込み、消火ホースノズル又は他の任意
の起泡器を介して機械的エネルギーを導入することによ
って水性泡を発生する。この泡は可燃性液体火災上に供
給されて、完全に鎮火するまで空気遮断及び冷却機能を
果たす。
【0004】炭化水素火災の消火に対して、合成AFF
F(水性膜形成用泡)膜形成用泡濃縮物が開発された。
この濃縮物は、フッ素化界面活性剤と炭化水素界面活性
剤と一般にはグリコール族に属する泡安定化溶媒との混
合物を主成分として含んでいる水溶液である。AFFF
泡濃縮物の例は例えば、米国特許第3,562,156
号、米国特許第3,772,195号、フランス特許第
2,347,426号及び米国特許第5,085,78
6号に記載されている。他の主な種類の泡濃縮物はフッ
素化プロテイン(fluoroprotein)泡濃縮
物からなる。この場合、起泡基材は、フッ素化界面活性
剤及び泡安定化溶媒を添加した動物性タンパク質水解物
からなる。このような泡濃縮物は例えば英国特許第1,
280,508号及び英国特許第1,368,463号
に記載されている。
【0005】上述の泡濃縮物はそのままでは、極性液体
火災の消火には使用できない。事実、上記泡濃縮物から
発生した泡は極性液体によって破壊され、上記火災の抑
制には使用できない。極性液体による泡破壊現象につい
ては様々な説明が提起されており、例えばCharov
arnikov A.F.「Etudes surle
Mecanisme de Destruction
de Mousses par des Subst
ances Organiques [Studies
on the Mechanism of the
Destruction of Foams by O
rganic Substances]−Kolloi
dnyi Zhurnal, Vol.42, No.
4,pp.797−799,(1980)」、Plet
nev M. Yu. 「Mechanism of
the Antifoaming Action of
Polar Organic Liquids−Ko
lloidnyi Zhurnal, Vol.43,
No.4, pp.826−827,(198
1)」、及びDervichian D.G. 「Le
s Mousses:Formation, Stab
ilite, Destruction [Foam
s:Formation, Stability an
d Destruction]−Bulletin d
e la Societe Chimique de
France−5th series, pp.15−
22,(1955)」が挙げられる。
【0006】本明細書で使用する「極性液体」という用
語は当業者によって理解されている意味であり、即ち水
に対してある程度の親和性を示す液体、最も一般的には
アルコール(例えばメタノール、エタノール及びイソプ
ロパノール)、ケトン(例えばジメチルケトン及びメチ
ルイソブチルケトン)、エステル(例えばn−ブチルア
セテート)並びにエーテル(例えばメチルt−ブチルエ
ーテル)を意味する。
【0007】極性溶媒火災の抑制のために最も広範に使
用されている方法は上述の2種の泡濃縮物のいずれか一
方に高分子量親水性ポリマーを組み込むことからなり、
一般にはチキソトロピックでアルコール反発性の多糖が
使用される。このようにすれば、アルコール耐性泡濃縮
物、即ち炭化水素火災及び極性液体火災の両方に使用で
きる濃縮物が得られる。極性液体火災の消火中に、泡内
に含まれる多糖が極性液体と接触して沈殿し、ゼラチン
質の保護膜を形成し、この膜が極性液体の破壊的作用か
ら泡を遮断する。次いで、泡がゼラチン質の膜上に拡散
して火を消すことができる。このようなアルコール耐性
泡濃縮物は米国特許第4,464,267号、米国特許
第4,149,599号、フランス特許第2,206,
958号及びWO92/15371号に記載されてい
る。
【0008】泡濃縮物中に存在する多糖の量が増加すれ
ば、アルコール耐性泡濃縮物を用いた極性液体火災の消
火はより効果的になる。しかしながら他方で、水溶液中
の多糖は増粘性高分子なので、泡濃縮物の最終粘度が大
幅に増加して、特に冷時において注入及び希釈系でポン
プ効果の問題が生ずる。このような状況のため、アルコ
ール耐性泡濃縮物の大半は、極性溶媒火災に対しては6
%までしか希釈できないような量の多糖を含んでいる。
上記アルコール耐性泡濃縮物の炭化水素火災での消火効
果は多糖以外の成分にも依存するので、炭化水素火災で
は3%に希釈できるものもあれば、6%にしか希釈でき
ないものもある。従って、6×6型(炭化水素火災では
6%に希釈し、極性液体火災では6%に希釈)及び3×
6型(炭化水素火災では3%に希釈、極性液体火災では
6%に希釈)のアルコール耐性泡濃縮物が得られる。
【0009】最近、(炭化水素火災及び極性液体火災の
両方に対して3%に希釈することができる)3×3アル
コール耐性泡濃縮物が開発された。6×6泡濃縮物に比
べた場合の上記3×3泡濃縮物の利点は、同一の効果を
得るのに半分の貯蔵量で足りることである。3×6泡濃
縮物に比べた場合、火災の種類を問わず1つの同一の混
合系で使用できるため、計量間違いの危険がなくなると
いう利点がある。
【0010】極性液体火災での消火効果の改善、並びに
そのための3×3泡濃縮物の開発は、2通りの経路で実
施され得る。
【0011】まず、多糖の粘度を低下させることができ
る。ヨーロッパ特許第595,772号は、3×3アル
コール耐性泡濃縮物の組成物の一部を構成する低粘度溶
液の調製を可能とする多糖とアニオン性親水性ポリマー
との組み合わせを記載している。ヨーロッパ特許第60
9,827号は多糖とアルギン酸塩との組み合わせを記
載し、多糖とアルギン酸塩との相対的な比率を調整する
ことによって、3×3アルコール耐性泡濃縮物の粘度を
低下させることができることを示している。粘度は、他
の炭化水素界面活性剤濃度に対するアリール−又はアル
キルアリールスルホン酸塩濃度の比率を調整して低下さ
せることもできる。しかしながら、粘度が低くても、多
糖水溶液では疑可塑性泡濃縮物が生成し、粘度は剪断速
度と共に変化する。
【0012】スペイン特許第2,040,176号によ
れば、多糖は疎水性コロイド状シリカを用いて分散され
た形態であり、泡濃縮物中の含水率は、水だけに溶ける
多糖が泡濃縮物の最終粘度を上げないように、なるべく
小さくしている。このようにすれば、炭化水素火災及び
極性液体火災の両方に対して、水に1%にまで希釈する
ことができる1×1泡濃縮物が得られるよう、多糖の量
を増加させることができる。水分をできるだけ少なくし
なければならないこの種の泡濃縮物では、分散媒質はグ
リコール族由来の水混和性溶媒である。このような状況
では、希釈水を同等量の溶媒に代える必要があるため、
コストの高い泡濃縮物となる。
【0013】粘度を低下させるための他の手段は、泡濃
縮物中の多糖の量を減少させることからなる。しかしな
がら、最終泡濃縮物で同一の消火特性を維持するには、
多糖の効率向上が必要である。フランス特許第2,63
6,334号及び第2,637,506号は、ペルフル
オロアルキル基を多糖の親水性側鎖上にグラフトさせる
ことからなる多糖の化学的改質を記載している。ペルフ
ルオロラジカルが存在すれば、多糖のアルコール反発性
が増し、極性溶媒表面での不溶性ゲル形成における多糖
の効率が改善される。これにより、多糖含量を、従って
泡濃縮物の最終粘度を低下させることができる。しかし
ながら、この化学的グラフト反応では、50〜70℃で
2時間加熱する必要がある。ヨーロッパ特許第524,
138号は、多糖をフッ素化コテロマーと組み合わせる
アルコール耐性泡濃縮物に関する。フッ素化コテロマー
は、フッ素化テロゲンを非フッ素化アクリル又はメタク
リルモノマーの混合物とラジカルテロ重合することによ
って得られる。この場合でも、コテロマーを多糖と組み
合わせると効果が増し、導入量を少なくして、より粘性
の低いアルコール耐性泡濃縮物を生成することができ
る。粘度が低下するにもかかわらず、これらの泡濃縮物
は疑可塑性を保持し、粘度は剪断速度と共に変化する。
【0014】多糖を含まないアルコール耐性泡濃縮物は
米国特許第4,536,298号に記載されている。こ
の場合、多糖に代わり、多官能性カルボン酸で中和した
ポリアミン、ポリアミド及びポリイミン族由来の水溶性
カチオン性ホモポリマーが用いられている。2種の物質
を組み合わせると、相乗作用によって極性液体に対する
消火泡の強さが増す。
【0015】米国特許第4,563,287号は、ペル
フルオロアルキル化側鎖及び親水性側鎖を有する高分子
量コポリマーを含む、料理油火災用の消火剤組成物を記
載している。親水性モノマーの量は、コポリマーを水溶
性にするに足る量である。
【0016】フランス特許第2,438,484号は、
親水性モノマー及びペルフッ素化鎖を有するモノマーか
ら製造したコポリマーの使用を記載している。水に十分
溶けるように、コポリマーはペルフッ素化鎖を有する各
単位毎に1〜10個の親水性単位を含まねばならない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、多糖の使用
に関連する全ての問題を克服して、極性液体火災での泡
濃縮物の挙動を高めるようにフッ素含量の多いコポリマ
ーを含むアルコール耐性泡濃縮物を製造することを目的
とする。
【0018】しかしながら、フッ素化モノマーの量が多
いと、コポリマーは完全に水不溶性になる。
【0019】炭化水素界面活性分散剤と水混和性有機溶
媒とを一緒に使用すると、水性相に水不溶性フッ素化コ
ポリマーを均一に分散させることができることが知見さ
れた。従って、親水性モノマーに対するフッ素化モノマ
ーのモル比が1〜10であり得るフッ素化コポリマーを
含む泡濃縮物を、水に希釈することができる安定な水性
分散液の形態で得ることができる。
【0020】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、 (a)ペルフッ素化側鎖を有する少なくとも1種のモノ
マー、イオン性又はイオン化性親水性側鎖を有する少な
くとも1種のモノマー、及び任意である非イオン性側鎖
を有する1種以上のモノマーから製造された、少なくと
も1種の水不溶性フッ素化コポリマー0.5〜10重量
%(好ましくは1〜5重量%)と; (b)5〜18個(好ましくは8〜14個)の炭素原子
を含む線状又は分枝状アルキルラジカルを含む、少なく
とも1種の炭化水素界面活性剤1〜20重量%(好まし
くは2〜15重量%)と; (c)1g/l水溶液の20℃での表面張力が25mN
/m未満、好ましくは20mN/m未満(特に17mN
/m未満)である、少なくとも1種のフッ素化界面活性
剤0.5〜10重量%(好ましくは1〜5重量%)と; (d)少なくとも1種の水混和性有機溶媒5〜50重量
%(好ましくは10〜30重量%)とを含んでなる水性
分散液からなることを特徴とする、多糖を含まないアル
コール耐性消火用泡濃縮物を提供する。
【0021】
【発明の実施の形態】フッ素化コポリマー(a)は、一
般式: −[M1x−[M2y−[M3z− (I) [式中、M1は2〜20個の炭素原子を含む線状又は分
枝状ペルフルオロアルキルラジカルを含んでいる、1個
以上のアクリル又はメタクリルモノマー単位を示し;M
2はイオン性又はイオン化性親水性側鎖を有する、1個
以上のアクリル、メタクリル又はビニルモノマー単位を
示し;M3は非イオン性(好ましくは疎水性)側鎖を有
する、1個以上のアクリル、メタクリル又はビニルモノ
マー単位を示し;x、y、zはそれぞれコポリマー中に
ランダムに配分されたM1、M2、M3単位の質量の相対
比率を示し、xは50〜95(好ましくは72〜90)
であり、yは1〜25(好ましくは8〜18)であり、
zは0〜25(好ましくは0〜10)であり、M2に対
するM1のモル比は1〜10、好ましくは1〜3であ
る]で表され得る。
【0022】M1単位は、式:
【0023】
【化8】
【0024】[式中、Rfは4〜16個の炭素原子を含
む線状又は分枝状ペルフルオロアルキルラジカルを示
し、Bは炭素原子を介してOに結合し、1個以上の酸
素、硫黄及び/又は窒素原子を含み得る二価鎖を示し、
Rは水素原子又はメチルラジカルを示す]で表されるも
のが好ましい。これらのM1単位は、非制限的な例とし
て、式:
【0025】
【化9】
【0026】[式中、Rfの意味は上述した通りであ
り、Xは酸素もしくは硫黄原子、又はCOO、SO2
CONR′−もしくはSO2NR′−基を示し、R′は
水素原子又は1〜4個の炭素原子を含むアルキルラジカ
ルを示し、nは0〜20(好ましくは0〜2)の整数を
示し、Xが酸素又は硫黄原子のときにnは0ではなく、
pは0又は1であり、同一であるか又は異なる記号m、
q、rはそれぞれ1〜20の整数(好ましくは2又は
4)を示す]で表されるようなフッ素化アルコールのア
クリレート又はメタクリレートに由来する。式: Rf−CH2CH2−OH (III−d) で表されるフッ素化アルコールのアクリレート又はメタ
クリレートを使用することが好ましい。
【0027】M2単位は、一般式:
【0028】
【化10】
【0029】[式中、R′は水素原子又はメチルラジカ
ルを示し、B′は1〜4個の炭素原子を含む線状又は分
枝状アルキレンラジカル(好ましくはCH2CH2ラジカ
ル)を示し、同一であるか又は異なる記号R1及びR2
それぞれ、水素原子、1〜12個(好ましくは1〜4
個)の炭素原子を含む線状もしくは分枝状アルキルラジ
カル、ヒドロキシエチルラジカル又はベンジルラジカル
を示すか、或いはR1及びR2は、これに結合している窒
素原子と一緒になって、モルホリノ、ピペリジノ又は1
−ピロリジニルラジカルを形成する]で表される、任意
に四級化されたアクリル又はメタクリルモノマー単位の
中から選択することが好ましい。
【0030】式(IV)のM2単位となるモノマーの非
制限的な例としては、以下のアミノアルコール:2−
(ジメチルアミノ)エタノール、2−(ジエチルアミ
ノ)エタノール、2−(ジプロピルアミノ)エタノー
ル、2−(ジ−イソブチルアミノ)エタノール、N−t
−ブチル−2−アミノエタノール、N−t−ブチル−N
−メチル−2−アミノエタノール、2−モルホリノエタ
ノール、N−メチル−N−ドデシル−2−アミノエタノ
ール、N−エチル−N−(2−エチルヘキシル)−2−
アミノエタノール、2−ピペリジノエタノール、2−
(1−ピロリジニル)エタノール、3−ジエチルアミノ
−1−プロパノール、2−ジエチルアミノ−1−プロパ
ノール、1−ジメチルアミノ−2−プロパノール及び4
−ジエチルアミノ−2−ブタノールのアクリレート及び
メタクリレートを挙げることができる。
【0031】M2単位となるモノマーの他の非制限的な
例としては、 −アクリル又はメタクリル酸及びそのアルカリ金属塩又
は第四級アンモニウムイオン塩; −アクリルアミド及びその誘導体:N−メチルアクリル
アミド、N−エチルアクリルアミド、N,N−ジメチル
アクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N
−メチル−N−エチルアクリルアミド、N−プロピルア
クリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N−
(ヒドロキシメチル)アクリルアミド、N−(3−ヒド
ロキシプロピル)アクリルアミド及びN−(2−ヒドロ
キシエチル)アクリルアミド; −N−ビニル−2−ピロリドン及びその誘導体:N−ビ
ニル−3−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−4−
メチル−2−ピロリドン及びN−ビニル−5−メチル−
2−ピロリドン; −ビニルアセトアミドを挙げることができる。
【0032】好ましくは疎水性非イオン性側鎖を有する
アクリル、メタクリル又はビニルモノマーに由来するM
3単位は、一般式:
【0033】
【化11】
【0034】[式中、R″は水素原子又はメチルラジカ
ルを示し、YはCOOもしくはOCO基又は酸素原子を
示し、R3は1〜18個の炭素原子を含むアルキル、ヒ
ドロキシアルキル又はメトキシアルキル基を示す]で表
されるものの中から選択することが有利である。
【0035】上記モノマーの非制限的な例としては、 −ビニルエステル、例えばビニルアセテート、ビニルプ
ロピオネート、ビニルイソブチレート、ビニルイソデカ
ノエート及びビニルステアレート; −ビニルアルキルエーテル、例えばセチルビニルエーテ
ル、ドデシルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテ
ル及びエチルビニルエーテル; −アリル、メチル、エチル、ブチル、イソブチル、ヘキ
シル、へプチル、2−エチルヘキシル、シクロヘキシ
ル、ラウリル、ステアリル、2−メトキシエチル、2−
ヒドロキシエチル又は2−ヒドロキシプロピルのアクリ
レート及びメタクリレートを挙げることができる。
【0036】コポリマー(a)は、好ましくは不活性溶
媒又は不活性溶媒混合物の溶液中で、公知であるモノマ
ーのラジカル共重合法によって製造され得る。合成用溶
媒は水混和性であっても水不混和性であってもよい。泡
濃縮物の製造時には、コポリマー(a)を水混和性溶媒
に溶解する必要がある。コポリマー合成用溶媒が水不混
和性の場合は、この溶媒を、コポリマー(a)が溶ける
水混和性有機溶媒に代えることが適切である。コポリマ
ー(a)用溶媒は場合によっては成分(d)であっても
よい。
【0037】炭化水素界面活性剤(b)を溶媒(d)と
組み合わせれば、コポリマー(a)の安定な分散液をえ
ることができる。これは起泡作用を有するので、泡濃縮
物の膨張を改善することもできる。
【0038】泡濃縮物で使用できる炭化水素界面活性剤
は、アニオン性であっても、カチオン性であっても、非
イオン性であっても、両性であってもよい。非制限的な
例としては、以下の式:
【0039】
【化12】
【0040】
【化13】
【0041】[式中、RHは5〜18個(好ましくは8
〜14個)の炭素原子を含む線状又は分枝状アルキルラ
ジカルを示し、Mは1当量のアルカリ又はアルカリ土類
金属又は第四級アンモニウムイオンを示し、sは1〜6
の整数(好ましくは1又は2)であり、tは6〜20
(好ましくは8〜16)の整数であり、t′は1〜6
(好ましくは2〜4)の整数である]で表される化合物
を挙げることができる。
【0042】本発明で使用すべき1種以上のフッ素化界
面活性剤(c)は、非制限的な例としての式:
【0043】
【化14】
【0044】[式中、RFは少なくとも6個の炭素原子
を含む線状又は分枝状ペルフルオロアルキルラジカルを
示し、uは0〜6の整数を示し、R4は水素原子又はメ
チルもしくはエチルラジカルを示し、v、wは1〜5の
整数であり、w′は2又は3であり、同一であるか又は
異なる記号R5、R6、R7はそれぞれメチル又はエチル
ラジカルを示し、u′は1〜6の整数である)で表され
る化合物の中から選択され得る。
【0045】フッ素化界面活性剤(c)の例としては特
に、以下の式:
【0046】
【化15】
【0047】で表される化合物、式:
【0048】
【化16】
【0049】で表されるベタインの混合物、式:
【0050】
【化17】
【0051】で表されるスルホベタインの混合物、式: Ck2k+1−CH2CH2−SO2NH−CH2CH2CH2
−N(CH32→O で表されるアミンオキシドの混合物を挙げることがで
き、上記式中、kは6〜16の偶数であり、混合物中に
613ラジカルを含んでいる化合物の比率は少なくと
も50重量%である。
【0052】水混和性有機溶媒(d)はコポリマー
(a)に対して良好な不活性溶媒でなければならない。
溶媒は1種の水混和性溶媒であってもよいし、数種の溶
媒の混合物であってもよい。後者の場合、混合物は1種
以上の水不混和性溶媒を含み得るとしても、水と完全に
混和しなければならない。非制限的な例としては、モノ
もしくはジエチレン(もしくは−プロピレン)グリコー
ルのモノアルキルエーテル、ケトン(例えばアセトン、
メチルエチルケトンもしくはメチルイソブチルケト
ン)、アルコール(例えばメタノール、エタノール、イ
ソプロパノールもしくはt−ブタノール)、N−メチル
ピロリドン、γ−ブチロラクトン又はDMSOを挙げる
ことができる。n−ブチルジグリコール又はプロピレン
グリコールのtーブチルエーテルのような数種のグリコ
ールエーテルは更に良好な泡安定化力を有し、泡濃縮物
の膨張を増大させる。従って、これらを上述の溶媒との
混合物として使用することが推奨される。凍結防止剤と
してよく知られているエチレングリコールの場合も同様
で、これを他の1種以上の溶媒と組み合わせて使用する
ことができる。
【0053】泡濃縮物は、成分(a)、(b)、
(c)、(d)の他に更に、 −エチレングリコール又はプロピレングリコールのよう
な凍結防止剤、 −トリルトリアゾール又は亜硝酸ナトリウムのような防
食剤、 −安息香酸ナトリウム、ホルムアルデヒド、o−フェニ
ルフェノール又はジクロロフェンのような防腐剤、 −アンモニア、ジエタノールアミン又はトリエタノール
アミンのようなpH安定化剤のような種々の添加剤を含
み得る。
【0054】最適な挙動を得るために、本発明の泡濃縮
物は少なくとも4、好ましくは6〜8のpHで安定化す
ることが有利である。
【0055】泡濃縮物は、単に成分(a)、(b)、
(c)、(d)を任意に他の物質と共に室温で混合する
か又は攪拌しながら中温で加熱することによって調製さ
れる。次いで、全体の100容量部に対して0.5〜6
容量部、好ましくは1〜3容量部の比率でもって、泡濃
縮物を市水又は海水で希釈する。得られた消化剤組成物
は炭化水素火災及び極性液体火災の抑制に使用される。
【0056】本発明の泡濃縮物の挙動は、以下の試験に
よって評価することができる: 膨張 膨張(又は膨張比)は、初期液体の容量に対する3%泡
濃縮物水溶液から発生した泡の容量の比率である。膨張
を調べるために、100mlの3%泡濃縮物水溶液を1
Lのメスシリンダーに導入し、次いで中央に金属棒の付
いた穿孔円形ピストン(直径5mmの穴が30個あり、
表面積の25%を占める)を用いて、溶液を1ストロー
ク/秒の速度で1分間泡立てる。
【0057】炭化水素上での拡散試験 膜を観察できるように外面を黒く塗ったペトリ皿(直
径:11.8cm)内に50mlの炭化水素を注入し
て、炭化水素の表面上での水性膜の形成速度を示すこの
試験を実施する。炭化水素の表面に動きがないときに、
小型ピペットを用いて0.5mlの3%泡濃縮物水溶液
を付着させる。溶液はまず中心から偏心運動によって一
滴ずつ付着させなければならない。最初の一滴が付着す
ると時計をスタートし、膜が炭化水素の全面を覆うとス
トップする。時間を記録する。1分以内で完全に被覆さ
れなければ、1分後に被覆された表面のパーセンテージ
を記録する。
【0058】極性液体に対する泡の不浸透性試験 記録計に接続した自動秤を使用することができる。秤の
トレー上に置かれた直径9.8cmの結晶皿に50ml
の極性溶媒(アセトン)を注入する。泡濃縮物を市水で
更に3%まで希釈し、電気ビーターを2分間使用して起
泡する。約18gの泡が極性溶媒上に付着する。秤をゼ
ロに戻して、極性液体の蒸発による重量損失を時間の関
数として記録する。結果はmg/分で表す。
【0059】極性液体蒸気に対して不浸透性の泡を得る
のに最良の泡濃縮物は、mg/分で表す蒸発が最も少な
いものである。
【0060】極性液体火災に関してより厳しい条件下で
更に試験を実施する。この場合、手順は同一であるが、
極性液体を発火させて90秒間燃焼させた後に、泡を注
入して消火する。使用した極性液体の量は150ml
で、約50gの泡を注入する。
【0061】アセトンの蒸発速度は低温試験では85m
g/分未満、燃焼試験では150mg/分未満でなけれ
ばならない。
【0062】
【実施例】本発明を非制限的に例示する以下の実施例で
は、示すパーセンテージは重量基準で表し、使用する主
成分は簡略化のために、以下の略語で表す: M1a=式: CH2=CH−COO−C24−(CF2nCF3 で表され、以下の重量組成:
【0063】
【表1】
【0064】からなるフッ素化アクリレートの混合物; M1b=式: CH2=CH−COO−C24−N(CH3)−SO2
24−(CF2nCF3 で表され、以下の重量組成:
【0065】
【表2】
【0066】からなるフッ素化アクリレートの混合物; M2a=式: CH2=C(CH3)−COO−C24−N(CH32 のN,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート; M2b=式: CH2=C(CH3)−COO−C24−NH−C(CH
33 のN−t−ブチルアミノエチルメタクリレート; M3a=式: CH2=C(CH3)−COO−C24−OH のエチレングリコールメタクリレート; M3b=式: CH2=CH−OCO−CH3 のビニルアセテート; B1=Zschimmer & Schwartz社か
らAmphotensid B4の名称で30%水溶液
として市販されている式:
【0067】
【化18】
【0068】の(C12及びC14)アルキルアミドプロピ
ルベタイン; B2=Henkel社からDeriphat 160C
の名称で30%水溶液として市販されている式:
【0069】
【化19】
【0070】のN−ラウリル−β−イミノジプロピオネ
ート; B3=Rewo社からRewoteric AMVSF
の名称で50%水溶液として市販されている式: アルキル−CONH−CH2CH2−NH−CH2CH2
CH2CH2COONa の(C8及びC10)アルキルアミノエーテルプロピオネ
ート; B4=Union Carbide社からTriton
CG−110の名称で60%水溶液として市販されて
いる(C8及びC10)アルキルグルコシド; B5=Witco社からSochamine A752
7の名称で40%水溶液として市販されている式:
【0071】
【化20】
【0072】の(C12及びC14)アルキル−N−ヒドロ
キシエチルイミダゾリン; B6=Henkel社からTexapon 842の名
称で42%水溶液として市販されているオクチル硫酸ナ
トリウム; B7=Witco社からNeopon LOSの名称で
30%水溶液として市販されている式: C1225−(OCH2CH22−OSO3Na のラウリルエーテルスルフェート; B8=Zschimmer & Schwartz社か
らGM 9011の商品番号で30%水溶液として市販
されているラウロイルサルコシン酸ナトリウム; B9=Ceca社からNoxamine C2−30の
名称で30%水溶液として市販されている式: アルキル−N(CH2CH2OH)2→O のアルキル(ヤシ油ラジカル)アミンオキシド; B10=Ceca社からNoramium MC 50の
名称で50%水溶液として市販されている式:
【0073】
【化21】
【0074】の第四級アルキル(ヤシ油ラジカル)アン
モニウム塩; B11=Ceca社からNoxamium MS 2−5
0の名称で50%水溶液として市販されている式:
【0075】
【化22】
【0076】の第四級アルキル(ヤシ油ラジカル)アン
モニウム塩; B12=Rewo社からRewominox L408の
名称で30%水溶液として市販されている式: C1225−N(CH32→O のラウリルジメチルアミンオキシド; C1=本出願人から40%水性/アルコール性溶液の形
態で市販されている式: C613−CH2CH2−SO2NH−CH2CH2CH2
N(CH32→O のフッ素化アミンオキシド; C2=本出願人から27%水性/アルコール性溶液の形
態で市販されている式:
【0077】
【化23】
【0078】のフッ素化ベタイン; C3=以下の重量組成:
【0079】
【表3】
【0080】からなり、本出願人から27%水性/アル
コール性溶液の形態で市販されている式:
【0081】
【化24】
【0082】のフッ素化ベタインの混合物。
【0083】実施例11は、以下の組成:
【0084】
【表4】
【0085】からなるモノマー混合物をラジカル重合す
ることによって得られたフッ素化コポリマーを指す。
【0086】a)コポリマーP1の合成 攪拌器、温度計、還流冷却器、滴下漏斗、窒素入口及び
加熱装置を備えた500mlの反応器に、90gのN−
メチルピロリドン、20gのアセトン、15gのモノマ
ーM2a、0.8gの4,4′−アゾビス(4−シアノペ
ンタン)酸、及び85gのモノマーM1aを導入する。こ
の混合物を窒素雰囲気下にて85℃で6時間加熱し、次
いで150gの水中の8gの酢酸を添加する。この混合
物を75℃で更に1時間保持し、次いで室温に冷却す
る。かくして、コポリマーP1が固体含有率27.9%
の溶液として得られる。
【0087】b)泡濃縮物の調製 コポリマーP1及び他の成分を適量用いて軽く攪拌しな
がら室温で混合し、次いでジエタノールアミンを添加し
てpHを7に調整する。このようにして、本発明の泡濃
縮物が得られる。該濃縮物の活性材料含有率は以下に示
す通りである:
【0088】
【表5】
【0089】このアルコール耐性消火用泡濃縮物は以下
の特性を示す: −屈折率(20℃):1.369 −粘度(20℃−10.8s-1):8.8mPa・s −表面張力(3%の市水):18.6mN/m −界面張力(3%の市水/シクロヘキサン):3.5m
N/m −シクロヘキサン上への拡散係数:+3.2mN/m。
【0090】この泡濃縮物を上記試験に付すと、以下の
挙動結果が得られる: −膨張率:7.5 −シクロヘキサン上への拡散:38秒 −アセトンへの不浸透性試験−低温試験:42mg/分 −アセトンへの不浸透性試験−燃焼試験:86mg/
分。
【0091】実施例22は、以下の組成:
【0092】
【表6】
【0093】からなるモノマー混合物をラジカル重合す
ることによって得られたフッ素化コポリマーを指す。
【0094】a)コポリマーP2の合成 手順はP1の合成の場合と同一であるが、15gのモノ
マーM2aを添加した後に、9gのモノマーM3b、次いで
76gのモノマーM1aを添加する。このようにして、コ
ポリマーP2が固体含有率27.9%の溶液として得ら
れる。
【0095】b)泡濃縮物の調製 コポリマーP2及び他の成分を適量用いて軽く攪拌しな
がら室温で混合し、次いでジエタノールアミンを添加し
てpHを7に調整する。本発明の泡濃縮物が得られる。
該濃縮物の活性材料含有率は以下に示す通りである:
【0096】
【表7】
【0097】このアルコール耐性消火用泡濃縮物は以下
の特性を示す: −屈折率(20℃):1.370 −粘度(20℃−10.8s-1):7.4mPa・s −表面張力(3%の市水):18.3mN/m −界面張力(3%の市水/シクロヘキサン):1.2m
N/m −シクロヘキサン上への拡散係数:+5.8mN/m。
【0098】この泡濃縮物を上記試験に付すと、以下の
挙動結果が得られる: −膨張率:5 −シクロヘキサン上への拡散:8秒 −シクロヘキサン/n−ヘプタン(75%/25%)混
合物上への拡散:12秒 −シクロヘキサン/n−ヘプタン(50%/50%)混
合物上への拡散:19秒 −アセトンへの不浸透性試験−低温試験:31mg/分 −アセトンへの不浸透性試験−燃焼試験:61mg/
分。
【0099】実施例3〜23 実施例2aと同様に処理することによって、本発明の他
のフッ素化コポリマーP3〜P6を合成した。その組成を
以下の表にまとめる:
【0100】
【表8】
【0101】実施例1b、2bと同様に処理することに
よって、一連のアルコール耐性消火用泡濃縮物を調製し
た。その成分(泡濃縮物中の種類及び含量)を以下の表
に示す。成分の比率は活性材料の質量%で表す。泡濃縮
物は水を加えて100%にする。
【0102】
【表9】
【0103】
【表10】
【0104】
【表11】
【0105】
【表12】
【0106】これらの泡濃縮物を上記試験に付すと、以
下の挙動結果が得られる:
【0107】
【表13】
【0108】比較例1及び2 実施例3と同様に処理して泡濃縮物を調製するが、コポ
リマーP2は用いず、代わりに同等量の水を使用する
(比較例1)。
【0109】更には、実施例1bと同様に調製するが、
フッ素化界面活性剤C2は用いず、代わりに同等量の水
を使用する(比較例2)。
【0110】この泡濃縮物を上記試験に付すと、以下の
挙動結果が得られる:
【0111】
【表14】
【0112】比較例1の泡濃縮物中にはフッ素化コポリ
マーが存在しないので、極性溶媒に対して安定な泡を得
ることはできない。泡はすぐに消滅し、アセトンの蒸発
速度は非常に高い。比較例2の泡濃縮物中にはフッ素化
界面活性剤が存在しないので、シクロヘキサン上に水性
膜を形成することができない。これら2種の泡濃縮物は
アルコール耐性ではない。
【0113】実施例24〜26及び比較例3 NF規格S 60225−基準試験に従い、0.25m
2のアセトンを用い一連の消火試験を実施する。希釈度
は市水で3%である。消火試験の結果を以下の表に示
す:
【0114】
【表15】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/17 C08K 5/17 5/42 5/42 C08L 33/04 LHV C08L 33/04 LHV C09K 21/06 C09K 21/06 21/08 21/08 21/10 21/10 21/14 21/14 (72)発明者 クリステイアン・コレツト フランス国、75005・パリ、リユ・ボクラ ン、19 (72)発明者 エリザベート・モリオン フランス国、92400・クールブボワ、リ ユ・フランソワ・クプラン、7

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ペルフッ素化側鎖を有する少なく
    とも1種のモノマー、イオン性又はイオン化性親水性側
    鎖を有する少なくとも1種のモノマー、及び任意である
    非イオン性側鎖を有する1種以上のモノマーから製造さ
    れた、少なくとも1種の水不溶性フッ素化コポリマー
    0.5〜10重量%と; (b)5〜18個の炭素原子を含む線状又は分枝状アル
    キルラジカルを含む、少なくとも1種の炭化水素界面活
    性剤1〜20重量%と; (c)1g/l水溶液の20℃での表面張力が25mN
    /m未満である、少なくとも1種のフッ素化界面活性剤
    0.5〜10重量%と; (d)少なくとも1種の水混和性有機溶媒5〜50重量
    %とを含んでなる水性分散液からなることを特徴とす
    る、アルコール耐性消火用泡濃縮物。
  2. 【請求項2】 フッ素化コポリマーが、一般式: −[M1x−[M2y−[M3z− (I) [式中、M1は2〜20個の炭素原子を含む線状又は分
    枝状ペルフルオロアルキルラジカルを含んでいる、1個
    以上のアクリル又はメタクリルモノマー単位を示し;M
    2はイオン性又はイオン化性親水性側鎖を有する、1個
    以上のアクリル、メタクリル又はビニルモノマー単位を
    示し;M3は非イオン性(好ましくは疎水性)側鎖を有
    する、1個以上のアクリル、メタクリル又はビニルモノ
    マー単位を示し;x、y、zはそれぞれコポリマー中に
    ランダムに配分されたM1、M2、M3単位の質量の相対
    比率を示し、xは50〜95であり、yは1〜25であ
    り、zは0〜25であり、M2に対するM1のモル比は1
    〜10である]で表される請求項1に記載の泡濃縮物。
  3. 【請求項3】 xが72〜90であり、yが8〜18で
    あり、zが0〜10であり、M2に対するM1のモル比が
    1〜3である、請求項2に記載の泡濃縮物。
  4. 【請求項4】 M1単位が、一般式: 【化1】 [式中、Rfは4〜16個の炭素原子を含む線状又は分
    枝状ペルフルオロアルキルラジカルを示し、Bは炭素原
    子を介してOに結合し、1個以上の酸素、硫黄及び/又
    は窒素原子を含み得る二価鎖を示し、Rは水素原子又は
    メチルラジカルを示す]で表されるものの中から選択さ
    れる、請求項2又は3に記載の泡濃縮物。
  5. 【請求項5】 M2単位が、一般式: 【化2】 [式中、R′は水素原子又はメチルラジカルを示し、
    B′は1〜4個の炭素原子を含む線状又は分枝状アルキ
    レンラジカルを示し、同一であるか又は異なる記号R1
    及びR2はそれぞれ、水素原子、1〜12個(好ましく
    は1〜4個)の炭素原子を含む線状もしくは分枝状アル
    キルラジカル、ヒドロキシエチルラジカル又はベンジル
    ラジカルを示すか、或いはR1及びR2は、これに結合し
    ている窒素原子と一緒になって、モルホリノ、ピペリジ
    ノ又は1−ピロリジニルラジカルを形成する]で表され
    る任意に四級化されたアクリル又はメタクリルモノマー
    単位の中から選択される、請求項2から4のいずれか一
    項に記載の泡濃縮物。
  6. 【請求項6】 B及び/又はB′がCH2CH2ラジカル
    である、請求項4又は5に記載の泡濃縮物。
  7. 【請求項7】 M3単位が、一般式: 【化3】 [式中、R″は水素原子又はメチルラジカルを示し、Y
    はCOOもしくはOCO基又は酸素原子を示し、R3
    1〜18個の炭素原子を含むアルキル、ヒドロキシアル
    キル又はメトキシアルキル基を示す]で表されるものの
    中から選択される、請求項2から6のいずれか一項に記
    載の泡濃縮物。
  8. 【請求項8】 1種以上の炭化水素界面活性剤が、式: 【化4】 【化5】 [式中、RHは5〜18個(好ましくは8〜14個)の
    炭素原子を含む線状又は分枝状アルキルラジカルを示
    し、Mは1当量のアルカリ又はアルカリ土類金属又は第
    四級アンモニウムイオンを示し、sは1〜6の整数(好
    ましくは1又は2)であり、tは6〜20の整数(好ま
    しくは8〜16)であり、t′は1〜6の整数(好まし
    くは2〜4)である]で表される化合物の中から選択さ
    れる、請求項1から7のいずれか一項に記載の泡濃縮
    物。
  9. 【請求項9】 式: 【化6】 【化7】 [式中、RFは少なくとも6個の炭素原子を含む線状又
    は分枝状ペルフルオロアルキルラジカルを示し、uは0
    〜6の整数であり、R4は水素原子又はメチルもしくは
    エチルラジカルを示し、v、wは1〜5の整数であり、
    w′は2又は3であり、同一であるか又は異なる記号R
    5、R6、R7はそれぞれメチル又はエチルラジカルを示
    し、u′は1〜6の整数である]で表される化合物の中
    から選択される、請求項1から8のいずれか一項に記載
    の泡濃縮物。
  10. 【請求項10】 1g/l水溶液の20℃での表面張力
    が20mN/m未満、好ましくは17mN/m未満であ
    るフッ素化界面活性剤を含有する、請求項1から9のい
    ずれか一項に記載の泡濃縮物。
  11. 【請求項11】 1〜5重量%のコポリマー(a)と、
    2〜15重量%の炭化水素界面活性剤(b)と、1〜5
    重量%のフッ素化界面活性剤(c)と、10〜30重量
    %の有機溶媒(d)とを含む、請求項1から10のいず
    れか一項に記載の泡濃縮物。
  12. 【請求項12】 少なくとも4、好ましくは6〜8のp
    Hで安定化された請求項1から11のいずれか一項に記
    載の泡濃縮物。
  13. 【請求項13】 更に凍結防止剤、防食剤及び/又は防
    腐剤を含んでいる、請求項1から12のいずれか一項に
    記載の泡濃縮物。
  14. 【請求項14】 炭化水素火災又は極性溶媒火災を抑制
    するための、請求項1から13のいずれか一項に記載の
    泡濃縮物の使用。
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