JPH09124506A - 組織因子凝固系インヒビター含有動脈硬化治療剤 - Google Patents

組織因子凝固系インヒビター含有動脈硬化治療剤

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JPH09124506A
JPH09124506A JP7328075A JP32807595A JPH09124506A JP H09124506 A JPH09124506 A JP H09124506A JP 7328075 A JP7328075 A JP 7328075A JP 32807595 A JP32807595 A JP 32807595A JP H09124506 A JPH09124506 A JP H09124506A
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JP
Japan
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tfpi
smooth muscle
therapeutic agent
arteriosclerosis
muscle cells
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JP7328075A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nakahara
洋 中原
Yuushirou Asada
祐士郎 浅田
Kosuke Marutsuka
浩助 丸塚
Akinobu Sumiyoshi
昭信 住吉
Yuichi Kamikubo
勇一 神窪
Sumiyo Takemoto
澄代 嶽本
Tsuyoshi Hamuro
強 羽室
Seiji Miyamoto
誠二 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chemo Sero Therapeutic Research Institute Kaketsuken
Original Assignee
Chemo Sero Therapeutic Research Institute Kaketsuken
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 組織因子凝固系インヒビター(TFPI)を
有効成分として含有する動脈硬化治療剤。 【効果】 本発明のTFPI含有動脈硬化治療剤によ
り、血管平滑筋細胞の増殖及び/または遊走により惹起
される動脈硬化を効果的に治療することができる。さら
に、本発明のTFPI含有製剤は、経皮経管的血管形成
術や他の血管拡張術後の再発性狭窄症を防止するための
極めて有効な治療剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平滑筋細胞の増殖並び
に遊走を効果的に抑制しうる、組織因子凝固系インヒビ
ター(Tissue Factor Pathway Inhibitor;TFPI)
を有効成分として含有する動脈硬化治療剤に関するもの
である。特に、経皮経管的血管形成術や他の血管拡張術
(アテローム切除術等)後の再発性狭窄症を防止するT
FPI含有製剤に関するものである。
【0002】
【発明の背景及び従来技術】動脈硬化は動脈壁の肥厚、
改築、硬化、機能低下を示す局在性の動脈病変の総称で
あるが、病理学的には、細小動脈硬化、中膜石灰化、粥
状動脈硬化の3つに大別される。その中で、粥状動脈硬
化が虚血性心疾患や脳卒中、脳梗塞の原因となることか
ら、臨床的上最も重要な問題となっている。この粥状動
脈硬化は大動脈、冠状動脈などの大、中型弾性型および
筋性動脈に好発し、最終的に臓器、組織障害を引き起こ
し、その結果心筋梗塞、脳梗塞などを誘発する。この病
変による基本的変化は、血管内膜を病変部とした血管
平滑筋細胞やマクロファージの増殖、細胞間基質の増
加、細胞内、細胞外へのリン脂質、コレステロールエ
ステルを主とする脂質の沈着である。一般に、高脂血
症、高血圧、加齢、喫煙等が動脈硬化の主要な危険因子
と考えられている。
【0003】動脈硬化の治療に関しては、危険因子の治
療薬として抗高脂血症剤、抗圧剤がその進展抑制のため
に用いられており、また、その発症原因を抑える治療薬
として抗酸化剤、抗血小板剤、血管拡張剤、抗凝固剤等
が用いられているが、現在までのところ、それらの治療
効果は臨床的に十分なものではない。
【0004】さらに、動脈硬化によって引き起こされる
狭心症や心筋梗塞等の虚血性心疾患の初期的な血管拡張
の治療法として、経皮経管的血管形成術や粥腫切除術
(アテレクトミー)、レーザー切除術法が臨床的に試み
られている。特に、経皮経管的冠動脈形成術(Percutan
eous Transluminal Coronary Angioplasty, PTCA)
は血流確保を目的として広く用いられている。PTCA
は冠動脈バイパス術(CABG)よりも簡便であり、繰
り返して行うことが容易で、高齢者でも術後の合併症が
少ないことなどから狭心症に対する根治的治療法として
急速に普及し、昨今では狭心症の治療法の1つとして定
着している[Landau, C., N. Engl. J.Med.,330,p981(1
994)]。
【0005】しかし、これらのPTCAやアテレクトミ
ー等の血管拡張術の方法には手技の改善、器具の改良、
新たな手法の開発が行われてきたにも拘わらず、依然と
して重要な問題が未解決のまま残されている。その問題
とは、術後3〜5カ月で25〜49%の患者に見られる再発
性狭窄症の問題である。この再発性狭窄症はPTCAや
CABG等の再治療を必要とすることから、患者生活へ
の負担、保険財政の圧迫を考慮すると非常に深刻な問題
である。
【0006】再発性狭窄症の発症機序については検討段
階ではあるが、近年の研究から多くの事実が解明されつ
つある。現在までに、再発性狭窄症の主な要因として、
elastic recoil、血栓形成、平滑筋細胞の増殖に
よる内膜肥厚、血管remodelingが考えられているが、
本質的には血管壁傷害に対する平滑筋細胞を中心とした
過剰修復反応と考えられている。つまり、再発性狭窄症
はバルーンにより物理的に破壊された血管壁構造を修復
する血管平滑筋細胞の治癒反応に歯止めがかからず、い
わゆる過形成の状態であると推定されている。
【0007】そして、現在までにこの予防には発生のそ
れぞれの過程に対して有効と考えられる薬剤がいろいろ
と試みられてきた。血栓形成を抑制する観点からヘパリ
ン、ワーファリン、抗血小板剤が用いられ、平滑筋細胞
の増殖を抑制する観点から増殖抑制剤、さらに脂質低下
の観点から脂質低下剤も用いられてきた。さらに、最近
では薬剤や遺伝子を再発性狭窄部位の平滑筋細胞に特異
的に直接導入することによって、再発性狭窄症を治療し
ようとする試みがなされたが、十分な効果をあげること
はできなかった[Gimple, L.W. et al., Circulatio
n, 86, p1536(1992),Leclerc, G. et al., J. Clin.
Invest., 90, p936(1992)]。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、経皮
経管的血管形成術や他の血管拡張術、例えばアテレクト
ミー後の再発性狭窄症を防止するために、様々な治療法
が試みられているが、ほとんどの薬剤が動物実験や少数
の患者例で有効性が示されても、実際の多様な臨床症例
では統計学的有意性が示されず、未だ有効な薬剤は見い
だされていない。そこで、本発明の課題は、動脈硬化
症、特に経皮経管的血管形成術や他の血管拡張術後の再
発性狭窄症を効果的に防止しうる薬剤を提供することで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような状況におい
て、本発明者らは鋭意研究した結果、TFPIが血管平
滑筋細胞の増殖や遊走等を効果的に抑制することを見い
だし、この発見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、TFPIを有効成分として含有す
る動脈硬化治療剤を提供するものである。また、本発明
は、経皮経管的血管形成術や他の血管拡張術の術中、術
後のいずれかに有効量のTFPIを投与することによ
り、術後の再発性狭窄症を効果的に防止するものであ
る。以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】本発明者らは、経皮経管的血管形成術や他
の血管拡張術後の再発性狭窄症を顕著に防止する薬剤を
見いだすために、バルーン傷害により作製した血管内膜
肥厚モデル動物と培養平滑筋細胞を用いて、再発性狭窄
症を促進させる重要な因子とその阻害因子の検索を行っ
た。その結果、バルーン傷害により作製されたモデル動
物の血管内膜肥厚部位中の平滑筋細胞に組織因子(Tiss
ue Factor:TF)の異常発現を見いだした。TFは活
性型第VII因子(VIIa)と複合体を形成して第X因子及
び第IX因子を活性化させる血液凝固の実質的開始因子と
して知られており[Davie,E.V. et al., Biochem., 30,
p10363(1991)]、さまざまな病態の凝固亢進状態との
関与も示唆されているものである。さらに本発明者ら
は、このTFが血管中膜内の平滑筋細胞に直接作用し
て、平滑筋細胞を血管内膜に遊走させることにより内膜
肥厚をも促進させることを初めて見いだした。よって、
血管内膜肥厚部位に存在するTFが、経皮経管的血管形
成術や他の血管拡張術後に血管中膜の平滑筋細胞に作用
して血管内膜へ遊走させることで、再発性狭窄症の発症
へ深く関与することが明らかとなった。
【0011】上記の知見に基づき、TFの遊走活性に対
する阻害因子の検索を行った結果、培養平滑筋細胞での
検討により、TFPIがTFの平滑筋細胞遊走活性を阻
害することを見いだした。さらにTFPIには、平滑筋
細胞の細胞増殖やDNA合成量の分析から、平滑筋細胞
の増殖を抑制する全く新規な作用があることも見いだし
た。よって、TFPIが単にTF活性を抑制して血栓形
成を阻害するだけでなく、直接平滑筋細胞の重要な生物
学的反応(遊走、増殖)を阻害する多面的な効果を有す
ることから、TFPIは経皮経管的血管形成術や他の血
管拡張術後の再発性狭窄症を予防する極めて有効な新規
薬剤になりうることが明らかとなった。
【0012】TFPIは分子量42,000の糖蛋白質で、活
性型第X因子を介してTF−活性型第VII因子に結合し
てその凝固活性を抑制すると考えられているクニッツ型
プロテアーゼインヒビターである[Broze,G.J., Proc.N
atl.Acad.Sci., 84, p1886(1987)]。蛋白構造的には主
にクニッツ1、クニッツ2、クニッツ3の3つの領域か
ら構成されており、クニッツ1が活性型第VII因子との
結合部位、クニッツ2が活性型第X因子との結合部位で
あることが明らかとなっている[Girard, T.J.et al.,
Nature, 338, p518(1989)]。
【0013】本発明において使用されるTFPIはヒ
ト、その他の哺乳動物の血液から得られるTFPI及び
遺伝子組換え技術によって製造されるヒト、その他の哺
乳動物由来のTFPIを含むものをいう。なお、本発明
の目的とする再発性狭窄症の予防剤としての効果を得ら
れる限り、血液由来及び遺伝子組換え技術によって製造
されるTFPIと生理学的に同等の活性を有するTFP
Iの全アミノ酸配列の一部が欠損、置換、挿入、追加等
の誘導体も本発明に含まれる。本発明におけるTFPI
の製造方法は特に限定されないが、ヒト血液より分離さ
れるもの、あるいは遺伝子組換え技術によって製造され
るものが含まれる。特に、血液由来のTFPIについて
は血液中の含量が非常に少なく(約100ng/ml)、殆どの
TFPIがリポ蛋白質と結合していることから、比活性
の高い遊離型のTFPIを大量に製造することは非常に
困難である。よって、遺伝子組換え技術によって組換え
型TFPI(rTFPI)を調製することが好ましいと
考えられる。
【0014】そのrTFPIの製法としては、特願平5-1
88746号(亀井ら)や円城寺の報告[Biochem.,34,p5725
(1995)]に記載された以下の方法がある。例えば、ヒト
TFPIのcDNAを導入したCHO細胞の培養上清か
ら、抗TFPI抗体(好ましくはモノクローナル抗体)
を結合させたゲルによるアフィニティークロマトグラフ
ィーを行った後、ヘパリンゲル(Pharmacia-LKB)によ
るアフィニティークロマトグラフィーで精製する方法で
ある。
【0015】また、血液から調製する方法としては、
Novotnyらの方法[J.Biol.Chem., 264, p18832(1989)]
らの報告に従って、Phenyl-Sepharose(Pharmacia-LK
B)、Q-Sepharose(Pharmacia-LKB)と活性型第X因子
によるアフィニティークロマトグラフィーを併用して調
製する方法、抗TFPI抗体ゲルによるアフィニティ
ークロマトグラフィーとヘパリンゲルによるアフィニテ
ィークロマトグラフィーを併用する方法がある。
【0016】上述の方法でTFPIの活性を最大限に維
持するためには、本発明のTFPIが新鮮であるか、凍
結保存しておく方が好ましい。あるいは、有効成分とし
てのTFPIを公知の適当な賦形剤(人血清アルブミ
ン、マンニトール等)と組み合わせて、好適な安定化剤
と共に凍結乾燥して保存することが望ましい。
【0017】本発明のTFPI製剤の投与形態は、T
FPI溶液をドラッグデリバリーカテーテル等を介し
て、血管患部へ直接投与する方法、TFPI溶液をス
テントやバルーン等の表面へ塗布して血管患部へ投与す
る方法、ボーラスもしくは連続的に静脈及び動脈内へ
投与する方法がある。TFPIが肝臓に取り込まれて代
謝されやすい性質[Kamikubo.Y. et al., Thromb.Haemo
stasis., 73, p1261(1995)]と患部での濃度を高めてT
FPIの効果を増強させることを考えると、経皮経管的
血管形成術や他の血管拡張術施行時に前記もしくは
の方法により、少量の、しかし抑制有効量を血管患部へ
局所投与する方が好ましい。また、投与したTFPIの
有効性を考慮するならば、TFPIをコードする遺伝子
を直接患部の平滑筋細胞に導入する遺伝子治療で、TF
PIを過剰発現させる方法も再発性狭窄症の予防法とし
て有効である。具体的な投与量、投与回数および投与時
は患者の病態に依存して変化するが、局所投与を行う場
合、概ね血管形成術施行中および施行直後に、血中濃度
が1μg/mlから50μg/mlの濃度範囲になるように投与す
ることが好ましい。以下、本発明の理解を深めるために
実施例にそって説明するが、本発明はこれらの実施例に
必ずしも限定されるものではない。
【0018】
【実施例】
《参考例1.TFの調製》本実施例で使用する全長型の
TF(全長型TF)及びリン脂質結合型TF(再リン脂
質化TF)はAmerican diagnostica社より購入した。全
長型TFの細胞外領域に相当するペプチド(細胞外T
F)は水口ら(特開平5-219957号)の方法に従って、大
腸菌を用いて作製した。
【0019】《参考例2.TFPIの調製》本実施例で
使用するTFPIは亀井ら(特願平5-188746号)や円城
寺の報告[Biochem.,34,p5725(1995)]に記載した方法
に従い、ヒトTFPIのcDNAを導入したCHO細胞
の培養上清から、抗TFPIモノクローナル抗体(HTFP
I-K9(微工研菌寄14467号))を結合させたゲルとヘパリ
ンゲル(Pharmacia-LKB)によるアフィニティークロマ
トグラフィーを行って精製した。なお、この方法で得ら
れたTFPIはアミノ酸配列分析やSDS-PAGE等の分析よ
り、分解を受けていない比活性の高い全長型のTFPI
であった。
【0020】《実施例1.内膜肥厚血管中のTF発現の
分布検討》ウサギで作製した内膜肥厚モデルを用いて狭
窄部位中のTF発現状況を調べた。内膜肥厚モデル動物
は、ウサギの胸部大動脈の内皮細胞を1300mmHgの圧力で
拡張したバルーンにより剥離して作製した。そして、病
理切片として傷害後4週間目に解剖して内膜肥厚患部を
採取した。内膜肥厚部位のTF発現は抗TFポリクロー
ナル抗体を用いた免疫組織染色法により解析した。
【0021】(1) 抗TFポリクローナル抗体の調製 TFに対するポリクローナル抗体を調製するために、常
法に従いフロイントの完全アジュバンド(Difco社)と
混合した細胞外TFを2〜3週間の間隔でモルモットに
皮下投与して、抗血清を調製した。抗TF免疫グロブリ
ンは抗血清からプロテインAゲル(Pharmacia-LKB)に
より精製した。さらに、免疫グロブリン画分から特異抗
体を調製するために、細胞外TFを結合させたゲルによ
るアフィニティークロマトグラフィーを行った。
【0022】(2) 免疫染色法によるTF発現の分析 採取した胸部大動脈をパラホルムアルデヒドとグルタル
アルデヒドの混合液で固定した後、パラフィン包埋後切
片化して病理標本を調製した。血管標本中のTFは抗T
F抗体を反応させた後、パーオキシダーゼ法により検出
した。その結果、血管内膜肥厚部の平滑筋細胞にTFの
顕著な発現が確認された。なお、血管中膜の平滑筋細胞
での発現は殆ど見られなかった。
【0023】(3) 内膜肥厚部の再傷害 上記のモデル動物の内膜肥厚部を再度同様なバルーン傷
害を起こすと、明らかなフィブリン血栓が確認された。
【0024】《実施例2:TFによる平滑筋細胞遊走促
進作用》 (1) 平滑筋細胞の培養法 遊走の実験に用いる平滑筋細胞はウサギ胸部大動脈中膜
より外植片法(explant法)により採取し、10%牛胎児
血清を含むダルベッコ変法イーグル培地(日水製薬)で
継代培養し、4〜7継代目で実験に供した。
【0025】(2) 遊走活性の評価法 遊走活性は、ボイデンチャンバーの上層部に播種した平
滑筋細胞(細胞数:10万)を下層部の各遊走因子と2%
ウシ血清アルブミンを含む無血清培地と6時間反応させ
た後、下層部のチャンバー方向に移動した細胞数を顕微
鏡下に計測する事で評価した。
【0026】(3) 平滑筋細胞の遊走へのTFの影響 平滑筋細胞の遊走へのTFの影響を調べるために、再
リン脂質化TF、全長型TF、細胞外TFの3種の
TFを用いて行った。なお、陽性対照として、遊走活性
のあることが知られている血小板由来増殖因子(PDGF-B
B)と塩基性線維芽細胞増殖因子(basic FGF)を用い
た。その結果、図1に示したように、3種のTFを10ng
/mlの濃度で培地に添加した結果、どのTFもPDGF-BBや
basic FGFと同等以上の遊走促進活性をもつことが明ら
かとなった。また、この作用はコントロール群に対する
統計学的解析(スチューデントt検定)結果から、危険
率が1%以下、もしくは0.5%以下で有意であることが確
認された。さらに、このTFによる遊走促進作用が方向
性を持たずに無秩序に動き回る運動(化学運動性)、も
しくは走化性因子の影響を受けて方向性をもって移動す
る運動(走化性)のどちらを促進させているかを調べる
目的で、チェッカーボード分析を行った。その結果、こ
のTFの作用は平滑筋細胞の走化性を促進させる作用で
あることが明らかとなった。以上の結果から、血管内膜
肥厚部位に存在するTFが経皮経管的血管形成術や他の
血管拡張術後にフィブリン血栓を形成させるだけでな
く、血管中膜の平滑筋細胞に直接作用して血管内膜へ遊
走させることで、再発性狭窄症の発症へ深く関与すると
考えられた。
【0027】《実施例3.TFの平滑筋細胞遊走促進作
用に対するTFPIの抑制作用》 (1) 平滑筋細胞の培養法と遊走活性の評価法 ウサギ胸部大動脈中膜よりexplant法で調製した平滑筋
細胞の培養及び遊走活性の評価は実施例2と同様な方法
で行った。
【0028】(2) TFの遊走活性へのTFPIの影響 TFの遊走活性へのTFPIの影響を調べるために、ボ
イデンチャンバーの上層部に播種した平滑筋細胞を下層
部の全長型TF(10ng/ml)とTFPIを含む無血清培
地と6時間反応させた後、下層部のチャンバー方向に移
動した細胞数を顕微鏡下に計測した。その結果、図2に
示したように、TFPIは全長型TFの遊走促進活性を
濃度依存的に抑制することが明らかとなった。この作用
はTF添加群に対する統計学的解析(スチューデントt
検定)結果から、危険率が5%以下で有意であることが
確認された。
【0029】以上の結果から、細胞外に遊離したTFは
新たな機能として平滑筋細胞に対する強力な遊走活性を
もち、さらにその作用はTFPIにより抑制されること
が明らかとなった。この現象は、生理的にも非常に重要
な反応であると考えられる。なぜならば、血管内膜肥厚
形成の初期に血管内膜中の平滑筋細胞やマクロファージ
に由来するTFの一部が細胞外に遊離してくると、血管
中膜から内膜への新たな平滑筋細胞の遊走を誘発し、内
膜肥厚形成をさらに助長することが十分考えられるから
である。よって、このTFの遊走活性を抑制するTFP
Iの作用は非常に重要である。
【0030】《実施例4:TFPIによる平滑筋細胞の
増殖性抑制作用》TFPIのヒト平滑筋細胞の増殖性へ
の影響は、以下の2方法により検討した。 (1) 平滑筋細胞の培養法 平滑筋細胞はクラボウ社から購入したヒト大動脈由来血
管平滑筋細胞を用いた。平滑筋細胞の継代培養はクラボ
ウ社のプロトコールに従い、基礎培地(S-BM)にbasic
FGF、上皮増殖因子(EGF)さらには牛胎児血清(5
%)とデキサメタゾンを添加した増殖用培地(S-GM)で
行った。なお、以下の実験には5もしくは6の継代数の
平滑筋細胞を用いた。
【0031】(2) 細胞数測定による分析 a)細胞数の測定法 平滑筋細胞の増殖は、9600個/well(24 穴培養プレー
ト)の細胞密度で播種した平滑筋細胞を増殖用培地で培
養し、経時的に細胞数を求めることで評価した。細胞数
の計測は付着した細胞をトリプシン/EDTAではがした
後、血球計算板を用いて行った。なお、培地交換は2日
毎に行った。 b)TFPIの平滑筋細胞増殖への影響 上記の培地に各濃度のTFPIを添加して平滑筋細胞を
培養すると、図3に示したように、培養8日目にTFP
I濃度に依存して最大で約40%の増殖抑制作用を示し
た。
【0032】(3) DNA合成量での分析 細胞は増殖因子等の刺激によって増殖する際、細胞分裂
の前に活発なDNA合成を行い、染色体を倍加させる。
よって、このDNA合成量を測定することで細胞の増殖
性を分析できることが知られている。今回、TFPIが
平滑筋細胞の増殖に及ぼす影響を検討するために、増殖
を停止させた平滑筋細胞を各種濃度のTFPIを含む増
殖因子培地で増殖刺激し、刺激開始後48〜72時間の間に
細胞内に取り込まれた核酸前駆体類縁物質ブロモデオキ
シウリジン(BrdU)の量を測定した。BrdUの定量は、ce
ll proliferation ELISA(ベーリンガーマンハイム)で
行った。なお、細胞内に取り込まれたBrdU量はDNA合
成量に比例する。その結果、図4に示したように、各濃
度のTFPIを培地に添加して刺激した結果、細胞内Br
dU量がTFPI濃度に依存して明らかな減少傾向を示し
た。よって、TFPIは平滑筋細胞のDNA合成を抑制
することが明らかとなった。以上の結果より、TFPI
は平滑筋細胞に対する増殖抑制作用をもつことが明らか
となった。
【0033】《実施例5.TFPIによるTF凝固活性
の阻害作用とTF発現の抑制作用》平滑筋細胞中のTF
は成長因子の刺激により発現することが知られているの
で、増殖を停止させた平滑筋細胞を増殖因子を含む培地
で刺激した後、実験に供与した。
【0034】(1) 平滑筋細胞の培養法 平滑筋細胞は実施例4と同様に、クラボウ社から購入し
たヒト大動脈由来血管平滑筋細胞を用いた。平滑筋細胞
の継代培養はbasic FGF、EGF、さらには5%牛胎児血清
を含む増殖用培地(S-GM)で行った。なお、以下の実験
には6継代目の平滑筋細胞を用いた。
【0035】(2) TFPIによる平滑筋細胞由来TF凝
固活性の阻害 a)TF活性測定用の細胞調製 増殖を停止させた平滑筋細胞は、800個/well(96穴培
養プレート)の細胞密度で播種した平滑筋細胞をS-GM培
地で5日間培養した後、増殖因子を含まない低血清培地
(0.4%牛胎児血清)に交換し、2〜3日間培養する事
で調製した。その後、再度増殖用培地(S-GM)に交換し
6時間培養後、細胞中のTF活性を測定した。 b)TF凝固活性の測定法 細胞中のTF活性は、細胞に活性型第VII因子(16.7ng/
ml)と第X因子(0.5U/ml)を添加し、37℃で30分間反
応させた後、形成される活性型第X因子量をもとに算出
した。活性型第X因子量は、合成基質(S-2222, 第一化
学)を用いて定量した。なお、第X因子はヒト血漿から
抗第X因子抗体結合ゲルによるアフィニティークロマト
グラフィーを行って精製した。活性型第X因子はヘビ毒
由来の活性化酵素(RVV-X、シグマ社)により第X因子
を活性化して調製した。活性型第VII因子もヒト血漿か
ら抗VII抗体結合ゲルにより第VII因子を調製した後、活
性型第X因子により活性化して調製した。 c)TF凝固活性の阻害作用 上記のTF活性測定時に、各種濃度のTFPIを添加し
て反応させ、形成される活性型第X因子量を指標に阻害
活性を調べた。その結果、図5に示したように、TFP
I濃度に依存したTF活性の阻害作用が確認され、TF
PIにより平滑筋細胞中のTF活性は完全に阻害される
ことが明らかとなった。
【0036】(3) TFPIによるTF発現の抑制 TF発現に及ぼすTFPIの影響は増殖用培地で平滑筋
細胞を6時間刺激した後、TritonX-100で可溶化した細
胞中のTF抗原量を測定する事で評価した。 a)TF抗原量の測定 TF抗原量の測定は、TFに対する2種のモノクローナ
ル抗体(HTF-K14(微工研菌寄11945号),HTF-K180(微
工研菌寄11946号))を用いて、特開平6-148182号公報に
記載の方法に従い高感度のELISA法により行った。 b)TF発現へのTFPIの影響 TF発現へのTFPIの影響は、各種濃度のTFPIお
よび活性型第VII因子、活性型第X因子を添加した増殖
培地で刺激した後の細胞中のTF量を測定する事で検討
した。その結果、図6に示したようにTFPIは活性型
第VII因子と活性型第X因子存在下で濃度依存的にTF
発現を抑制し、その程度は最大で約60%であった。以上
の結果から、TFPIが平滑筋細胞に由来するTFの凝
固活性や発現を抑制することから、凝固反応の結果生じ
る活性型第X因子、トロンビン、さらにフィブリンの形
成量を制御すると考えられた。さらに、この事は、TF
PIが平滑筋細胞の遊走および増殖へのこれらの因子の
影響を間接的に抑制することを示唆している。
【0037】《実施例6:ウサギPTCAモデルにおけ
るTFPIの再狭窄抑制効果》PTCA後の再狭窄は、
ウサギを用いた「2回傷害モデル」で評価した。「2回
傷害モデル」とは、正常なウサギの大動脈血管に対しバ
ルーンカテーテルで内膜傷害を与えることにより、ヒト
の粥状動脈硬化巣に似た内膜肥厚をまず形成させ、その
肥厚部位に対して再度バルーンカテーテルによるPTC
Aを実施して新たに形成される内膜肥厚による血管の再
狭窄を評価するモデルである。かつて一般的に用いられ
ていた「1回傷害モデル」、すなわち正常な動脈にPT
CAを実施し、それによって起こる内膜肥厚を評価する
モデルに比べ、「2回傷害モデル」は動脈硬化状態の血
管にPTCAを実施するという点で、実際の臨床状態に
より近いモデルであると言える。以下、方法の詳細を述
べる。
【0038】実験動物は雄性ニュージーランド白色家兎
(2〜2.3kg)を使用した。まず、大腿動脈よりバクス
ター社製Fogartyバルーンカテーテル(4F)を下行胸
部大動脈に挿入後、1.75atmの圧力でバルーンを拡張さ
せ、10cmの範囲を2回擦過することにより内膜傷害を行
った。4週間後、バルーン傷害により形成された内膜肥
厚患部に対して、バクスター社製サーモダイリューショ
ンカテーテル(5F)を挿入し、同圧で2回目のバルー
ン拡張術を実施した。その際、バルーンを拡張し血行を
停止した状態で被検薬剤4mlを患部に注入し、そのまま
30秒間静置して薬剤を血管壁に投与した。被検薬剤とし
て50μg/mlのTFPIを含む1%アルブミン含有ラクト
リンゲル液を用い、対照としてTFPIを含まない1%
アルブミン含有ラクトリンゲル液を用いた。2回目のバ
ルーン拡張術後4週目に屠殺し、傷害部の光顕・電顕に
よる観察および肥厚内膜巣の計測を行い、術後の再狭窄
に対する被検薬剤の効果を評価した。
【0039】正常血管の内膜は5μm以下であるが、1
回目のバルーン傷害4週後には傷害部の内膜厚は23.1μ
m(4羽の平均)であった。この肥厚状態の内膜に被検
薬剤とともに2回目のバルーン拡張術を実施し、4週目
に傷害部の内膜厚を測定したところ、対照群は39.6±1.
8μm(4羽の平均値±標準偏差)であったのに対し、T
FPI投与群は29.7±2.1μm(4羽の平均値±標準偏
差)であり、TFPI投与群は対照群に比較し、危険率
0.5%以下(スチューデントt検定による)で有意に内
膜肥厚を抑制した。2回目のバルーン拡張術後に新たに
形成された肥厚内膜厚を両群で比較した結果を図7に示
す。以上の結果より、TFPIはPTCA後の再狭窄を
効果的に抑制することが明らかになった。
【0040】
【発明の効果】本発明のTFPI含有製剤は、血管平滑
筋細胞の増殖及び/または遊走により惹起される血管内
膜の肥厚を効果的に抑制することができた。さらに、当
該TFPI製剤は、動物モデル実験の結果、PTCA後
の再狭窄を効果的に防止しうることが明らかとなった。
従って、本発明のTFPI製剤は、経皮経管的血管形成
術や他の血管拡張術(アテローム切除術)後の再発性狭
窄症を防止するためには極めて有効な治療剤である。ま
た、本TFPI製剤は、狭心症や心筋梗塞症、脳梗塞症
のような虚血性心疾患及び脳疾患になる可能性のある動
脈硬化巣をもつヒトに対して有効な治療剤となりうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 TFによる平滑筋細胞遊走促進効果を示す。
【図2】 TFにより促進された平滑筋細胞遊走反応に
対するTFPIの抑制効果を示す。
【図3】 細胞数測定によるTFPIの平滑筋細胞増殖
抑制効果を示す。
【図4】 DNA合成量測定法によるTFPIの平滑筋
細胞増殖抑制効果を示す。
【図5】 TFPIによる平滑筋細胞由来TF活性阻害
効果を示す。
【図6】 TFPIによるTF発現阻害効果を示す。
【図7】 TFPIによるPTCA後の血管内膜肥厚
(再狭窄)抑制効果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神窪 勇一 熊本県熊本市八景水谷3丁目6−28 コー ポ渡辺 (72)発明者 嶽本 澄代 熊本県熊本市坪井4−12−22 (72)発明者 羽室 強 熊本県熊本市龍田町上立田385−6 スカ イハイツ (72)発明者 宮本 誠二 熊本県菊池郡西合志町須屋2066−8

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血管平滑筋細胞増殖及び/または遊走に
    より惹起される動脈硬化を治療するための薬剤におい
    て、組織因子凝固系インヒビター(TFPI)を有効成
    分として含有することを特徴とする動脈硬化治療剤。
  2. 【請求項2】 当該動脈硬化が、血管拡張術後の再発性
    狭窄症である請求項1に記載の動脈硬化治療剤。
  3. 【請求項3】 当該血管拡張術が、経皮経管的血管形成
    術、粥腫切除術、レーザー切除術のいずれかである請求
    項2に記載の動脈硬化治療剤。
  4. 【請求項4】 当該血管拡張術が、経皮経管的血管形成
    術である請求項2または3に記載の動脈硬化治療剤。
  5. 【請求項5】 当該TFPIがドラッグデリバリーカテ
    ーテルを介して血管患部へ投与されることを特徴とする
    請求項1から4のいずれかに記載の動脈硬化治療剤。
  6. 【請求項6】 当該TFPIがステントやバルーンの表
    面に塗布して血管患部へ投与されることを特徴とする請
    求項1から4のいずれかに記載の動脈硬化治療剤。
  7. 【請求項7】 当該TFPIが、ボーラスもしくは連続
    的に静脈及び動脈内へ投与されることを特徴とする請求
    項1から4のいずれかに記載の動脈硬化治療剤。
  8. 【請求項8】 当該TFPIをコードする遺伝子が平滑
    筋細胞内で該遺伝子を発現することができる組換えベク
    ターに含まれたものであることを特徴とする請求項1か
    ら4のいずれかに記載の動脈硬化治療剤。
  9. 【請求項9】 当該TFPIがヒト血液由来もしくは遺
    伝子組換え技術によって製造されるTFPIを主成分と
    する請求項1から8のいずれかに記載の動脈硬化治療
    剤。
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