JPH09124446A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JPH09124446A
JPH09124446A JP30392695A JP30392695A JPH09124446A JP H09124446 A JPH09124446 A JP H09124446A JP 30392695 A JP30392695 A JP 30392695A JP 30392695 A JP30392695 A JP 30392695A JP H09124446 A JPH09124446 A JP H09124446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
amino group
cosmetic
weight
anionic resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP30392695A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Yamamoto
直史 山本
Junshi Yamaguchi
順士 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】アニオン性樹脂0.1〜10重量%、カチ
オン性界面活性剤0.05〜2重量%、エタノール12
〜80重量%を含有することを特徴とする。 【効果】本発明は、保存安定性に優れ、毛髪に対して使
用時に刺激臭がなく、使用後にはべたつきがなく、しな
やかな感触を付与し、かつ良好なセット保持性を有する
毛髪化粧料が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保存安定性に優
れ、毛髪に対して使用時に刺激臭がなく、使用後にはべ
たつきがなく、しなやかな感触を付与し、かつ良好なセ
ット保持性を有する毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、毛髪化粧料には毛髪をセットする
目的で種々の被膜形成能を有する樹脂が用いられてい
る。特に、アニオン性樹脂はセット保持力に優れており
汎用されている。しかしながら、アニオン性樹脂はセッ
ト保持性には優れているが、多量に配合するとごわつい
たり、違和感のあるものであり、また乾燥の際および高
湿度下でべたつくという欠点があった。
【0003】また、毛髪化粧料には毛髪にしなやかな感
触や優れた櫛通り性を与える目的でシリコーン油、エス
テル油、炭化水素油等の油分を、可溶化、乳化、溶解し
て用いられている。特に、シリコーン油はべたつきのな
さにおいて優れており、近年多用されている。しかしな
がら、シリコーン油に代表される油分だけでは、毛髪を
セットする保持性が乏しく、不十分である。
【0004】かかる課題に対して、被膜形成能を有する
樹脂と、特定のシリコーン誘導体とを配合した毛髪化粧
料が提案されている(特開平5−124936号公報)
が、シリコーン誘導体の可塑性によりセット保持力を低
下させるものであり、高湿度下ではべたつきがあり、満
足できるものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、毛髪に対し
て使用時に刺激臭がなく、使用後にはべたつきがなく、
しなやかな感触、優れた櫛通り性を付与し、かつ良好な
セット保持性を有する毛髪化粧料を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの、本発明の構成は、アニオン性樹脂0.1〜10重
量%、カチオン性界面活性剤0.05〜2重量%、エタ
ノール12〜80重量%からなる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳述する。
【0008】本発明に用いられるアニオン性樹脂として
は、例えば、アクリル酸エステル/メタクリル酸エステ
ル共重合体(プラスサイズ、互応化学社製)、酢酸ビニ
ル/クロトン酸共重合体(レジン28−1310、NS
C社製)、酢酸ビニル/クロトン酸/ビニルネオデカネ
ート共重合体(28−2930、NSC社製)、メチル
ビニルエーテルマレイン酸ハーフエステル(ガントレッ
ツES、ISP社製)、t−ブチルアクリレート/アク
リル酸エチル/メタクリル酸共重合体(ルビマー、BA
SF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸共重合体
(ルビセットCA、BASF社製)、ビニルアセテート
/クロトン酸/ビニルピロリドン共重合体(ルビセット
CAP、BASF社製)、ビニルピロリドン/アクリレ
ート共重合体(ルビフレックス、BASF社製)、アク
リレート/アクリルアミド共重合体(ウルトラホール
ド、BASF社製)、ビニルアセテート/ブチルマレア
ート/イソボルニルアクリレート共重合体(アドバンテ
ージ、ISP社製)、シリコーン変性アクリル樹脂など
が挙げられ、それぞれ単独でまたは2種以上を混合して
使用することができる。中でも一般式(I)
【0009】
【化2】
【0010】(但し、Aは水酸基、アルコキシル基およ
びアミノ基含有アルキル基から選ばれた基、RはC1〜
18のアルキル基および水酸基から選ばれた基、Qはア
ミノ基含有アルキル基、mおよびnは0〜3の数、xは
30〜400の数、yは1〜3の数である。)
【0011】で表されるアミノ基含有ポリシロキサンと
アニオン性樹脂とを反応させ、ついで生成物をアルカリ
性化合物を用いて中和率60〜150%になる様に中和
して得たシリコーン変性樹脂が、べたつきの無さの点で
特に好ましい。
【0012】本発明で用いられるシリコーン変性樹脂
は、特開平5−43804号公報に示されるものであ
り、シリコンFZ−3148(商品名:日本ユニカー社
製)で市販されている。
【0013】本発明で用いられるアニオン性樹脂の、毛
髪化粧料中への配合量としては、0.1〜10重量%で
あり、好ましくは0.5〜5重量%である。配合量が
0.1重量%未満ではセット保持性において不十分であ
るという点で好ましくなく、10重量%を超えて配合し
た場合、ごわつきが感じられるという点で好ましくな
い。
【0014】本発明で用いられるカチオン性界面活性剤
としては、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化
ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルト
リメチルアンモニウム、塩化セトステアリルトリメチル
アンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウ
ム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩
化2−ドデシルヘキサデシルトリメチルアンモニウム、
臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。
【0015】本発明で用いられるカチオン性界面活性剤
の、毛髪化粧料中への配合量としては、0.05〜2重
量%であり、好ましくは0.1〜1重量%である。配合
量が0.05重量%未満であると、本発明の効果が発揮
されないという点で好ましくなく、2重量%を超えると
保存安定性が悪くなるという点で好ましくない。
【0016】本発明で用いられるエタノールの、毛髪化
粧料中への配合量としては、12〜80重量%であり、
好ましくは20〜75重量%である。12重量%未満で
あると、保存安定性が悪くなるという点で好ましくな
く、80重量%を超えるとエタノール特有の刺激臭が強
くなるという点で好ましくない。
【0017】また、本発明の毛髪化粧料には、発明の効
果を損なわない範囲であれば、上記必須成分の他に、噴
射剤を配合できる。噴射剤としてはプロパン、n−ブタ
ン、i−ブタン等を主成分とする液化石油ガス(LP
G)等の炭化水素類、ジメチルエーテル、メチルエチル
エーテル、ジエチルエーテル等のエーテル類である液化
ガスがあげられ、それぞれ単独でまたは2種以上を混合
して使用することができる。さらに、水、高級アルコー
ル類、油性物質、シリコーンおよびその誘導体、その他
の界面活性剤、ノニオン性高分子化合物、両性高分子化
合物、増粘剤、防腐剤、キレート剤、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、pH調整剤、植物エキス、色素、香料等を配合
することも可能である。
【0018】本発明の毛髪化粧料は、ローション状、ゲ
ル状、クリーム状、エアゾール状の形態をとることがで
き、特に剤型にとらわれず、整髪料、トリートメント剤
等として用いることができる。
【0019】以下に実施例、比較例を挙げて本発明を説
明する。本発明は、これらにより限定されるものではな
い。
【0020】実施例、比較例に示したセット保持性、官
能試験の試験方法は下記の通りである。なお、以下の表
に示す成分の配合量は、それぞれ重量%で示す。
【0021】(1)整髪保持効果 長さ15cm、重さ1g の毛束に毛髪化粧料の試料を0.
5g を均等に塗布し、直径2cmのロッドに巻き、45℃
の高温室内に6時間放置して、完全に乾燥させた。乾燥
後、ロッドをはずして、毛束の見かけの長さ(L)を測
定した。次に温度25℃湿度90%の恒温恒湿室に毛束
を吊し、30分後に取り出し、再び毛束の見かけの長さ
(L0 )を測定した。
【0022】セット保持性は次式にて求めた。 セット保持性(%)=〔(15−L0 )/(15−
L)〕×100 したがって、この値が100に近いほどセット保持性が
高いことを示す。
【0023】評価基準は、以下の通りである。 ◎:非常に良好 セット保持性80%以上 ○:良好 セット保持性50%以上、80%未満 △:やや悪い セット保持性30%以上、50%未満 ×:悪い セット保持性30%未満
【0024】(2)官能試験 20名の被験者によって毛髪化粧料の試料を使用し、整
髪を実施した。その後被験者本人が、刺激臭のなさ、べ
たつきのなさ、しなやかさ(ごわつきのなさ)について
官能評価した。評価基準は、以下の通りである。
【0025】 (刺激臭のなさ) ◎:非常に良好 刺激臭がないと答えた被験者の数が18人以上 ○:良好 刺激臭がないと答えた被験者の数が12人以上、18人未満 △:やや悪い 刺激臭がないと答えた被験者の数が8人以上、12人未満 ×:悪い 刺激臭がないと答えた被験者の数が8人未満
【0026】 (べたつきのなさ) ◎:非常に良好 べたつきがないと答えた被験者の数が18人以上 ○:良好 べたつきがないと答えた被験者の数が12人以上、18人未満 △:やや悪い べたつきがないと答えた被験者の数が8人以上、12人未満 ×:悪い べたつきがないと答えた被験者の数が8人未満
【0027】 (しなやかさ) ◎:非常に良好 ごわつきがないと答えた被験者の数が18人以上 ○:良好 ごわつきがないと答えた被験者の数が12人以上、18人未満 △:やや悪い ごわつきがないと答えた被験者の数が8人以上、12人未満 ×:悪い ごわつきがないと答えた被験者の数が8人未満
【0028】(3)保存安定性 試料を透明瓶に充填し、30℃の恒温槽に3ヵ月間保存
した。3ヵ月後の試料の状態を目視により観察した。評
価基準は、以下の通りである。 ○:試料の状態に変化なし ×:凝集、分離、沈殿などの試料の状態に変化あり
【0029】実施例1〜8、比較例1〜9 表1(実施例)、表2(比較例)に示した処方の毛髪化
粧料を常法により作製し、前記各試験を実施した。その
結果を表1、表2に併せて示す。
【0030】
【表1】
【0031】表1より明らかなように、本発明の成分を
用いた実施例の毛髪化粧料はいずれも優れた性能を有し
ていた。
【0032】
【表2】
【0033】一方、表2より明らかなように、本発明に
係わる数値限定の範囲外の比較例(比較例1〜6)、あ
るいは本発明の必須成分のいずれかを欠いた比較例(比
較例7、8)、さらに特開平5−124936号公報の
組合せ(比較例9)では、保存安定性、刺激臭、セット
保持性、べたつきのなさ、しなやかな感触の面で劣って
おり、本発明の目的を達成できなかった。
【0034】
【発明の効果】以上記載の如く、本発明は、保存安定性
に優れ、毛髪に対して使用時に刺激臭がなく、使用後に
はべたつきがなく、しなやかな感触を付与し、かつ良好
なセット保持性を有する毛髪化粧料を提供することがで
きる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アニオン性樹脂0.1〜10重量%、カ
    チオン性界面活性剤0.05〜2重量%、エタノール1
    2〜80重量%を含有することを特徴とする毛髪化粧
    料。
  2. 【請求項2】 アニオン性樹脂が一般式(I) 【化1】 (但し、Aは水酸基、アルコキシル基およびアミノ基含
    有アルキル基から選ばれた基、RはC1〜18のアルキ
    ル基および水酸基から選ばれた基、Qはアミノ基含有ア
    ルキル基、mおよびnは0〜3の数、xは30〜400
    の数、yは1〜3の数である。)で表されるアミノ基含
    有ポリシロキサンとアニオン性樹脂とを反応させ、つい
    で生成物をアルカリ性化合物を用いて中和率60〜15
    0%になる様に中和して得たシリコーン変性樹脂である
    ことを特徴とする請求項1記載の毛髪化粧料。
JP30392695A 1995-10-27 1995-10-27 毛髪化粧料 Pending JPH09124446A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008512418A (ja) * 2004-09-09 2008-04-24 ウエラ アクチェンゲゼルシャフト ヘアケア用組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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