JPH09124323A - ガラス化できる物質の溶融炉及びその運転方法 - Google Patents
ガラス化できる物質の溶融炉及びその運転方法Info
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- JPH09124323A JPH09124323A JP8206081A JP20608196A JPH09124323A JP H09124323 A JPH09124323 A JP H09124323A JP 8206081 A JP8206081 A JP 8206081A JP 20608196 A JP20608196 A JP 20608196A JP H09124323 A JPH09124323 A JP H09124323A
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Abstract
り確定される上流帯域と下流帯域のそれぞれにおける溶
融ガラスの対流再循環をよりよく制御することができる
新しいタイプの溶融炉とその運転方法を提供する。 【解決手段】 この溶融炉1においては、横断敷居14
の近く且つ上流に位置する浸漬された上流加熱手段15
を最低限含む、上流帯域2における対流9を制御するた
めの補足手段が、下流帯域5に達した溶融ガラスが上流
帯域2へ戻るのを防止するよう横断敷居14に組み合わ
されている。
Description
質からガラスを溶融させそして清澄させるための装置に
関し、この装置はより一般的には、平らなガラス、例え
ばフロートガラスの如きものを製造するための設備ある
いはガラスをロール処理する設備へ溶融ガラスを連続供
給するための、溶融炉として知られているものである。
能力、例えば少なくとも100トン/日の生産量に達す
ることができ、また1000トン/日以上ほどの生産量
に達することがある能力を必要とする、平らなガラスの
ための溶融炉に関する。とは言うものの、それはまたも
っと小さい炉にも適用可能である。
power)が溶融ガラスの浴に浸漬された電極により
供給されるいわゆる「低温クラウン炉(cold cr
own furnace)」よりも、いわゆる「火炎加
熱炉(flame−heated furnac
e)」、すなわち米国特許第4599100号明細書又
はヨーロッパ特許第0650934号明細書に記載され
たように加熱力がバーナーにより供給されるものに関す
る。
造は、一連の区画であって、お互いに通じていて且つそ
れぞれがガラス化できる物質の溶融と一旦溶融したガラ
スの熱的及び化学的な均質性を保証するために特定の機
能と寸法とを有するものを、既知のようにして含む。
号明細書は、ガラス製造用組成物の溶融と清澄を行う第
一の区画、そしてこれに続くネック(neck)と呼ば
れる制限用の区画を含む、溶融炉の構造を公知にしてい
る。
熱的均質化を行う第二の区画に通じており、この区画は
状態調節帯域の名称で知られていて、そして溶融ガラス
を適当な成形設備へ向けて流すはるかに小さい断面の流
出流路に通じている。
関心事は、とりわけ溶融と清澄を行う区画での、溶融ガ
ラスの塊における対流を理解し且つ支配することであ
る。
形状寸法や加熱の方法といったものが、ガラスが加熱さ
れる度合いに応じてガラスの密度が変わる結果として溶
融ガラス中で対流再循環のベルトがどのように確定され
るかを決定するからである。これらの再循環するベルト
の特徴、とりわけそれらの寸法、位置、動力学的性質又
は安定性は、炉の性能に、例えばそのエネルギー消費
量、その生産量に、あるいは製造されたガラスの品質
に、直接影響を及ぼす。
・清澄区画に一般に二つの主要なベルトが順を追って存
在し、一方は表面に浮かぶガラス化できる物質の溶融が
漸進的に起きる上流帯域にあり、そして他方はガラスの
清澄の大部分が行われる下流の帯域に位置する。それら
を分離する帯域であって、両方のベルトのガラスが「上
昇」する共通の帯域は、再出現帯域、熱スプリング(t
hermal spring)帯域、あるいは「ホット
スポット」といったようないろいろな用語で知られてお
り、対照的にこれらの二つのベルトのそれぞれの反対の
端部は「コールドスポット」と呼ばれている。
究が行われている。例えば、火炎加熱炉のエネルギー消
費量を低下させるのを目的として、米国特許第3536
470号明細書には溶融/清澄区画に横断敷居(tra
nsverse sill)、すなわち区画の端から端
までを横切って底に設けられた低い、内部冷却される
壁、を設けることが提案された。この壁は、再循環する
ベルトにおいてホットスポットに向かって逆行して進み
それゆえに「逆流」として知られるものに属するガラス
の量を減らすのを可能にした。このようにして、それは
この「より冷たい」ガラスを対応する量だけ再び加熱す
ることにより費やされる熱容量を低下させよう。
として作用することによりこれらの逆流の流量に影響を
及ぼすことができるとは言うものの、それ自体で対流
を、とりわけホットスポットの位置を制御することはで
きない。
はこの不備を、溶融及び清澄区画における対流をよりよ
く制御するのを可能にする新しいタイプの炉を提案する
ことにより軽減することである。
化できる物質を溶融させるための炉であり、上流にガラ
ス化できる物質を投入するための手段を少なくとも一つ
備えそして下流で溶融ガラスを成形帯域までもたらそう
とする一つの又は一連の区画に通じている、ガラスを溶
融及び清澄させるための区画を含む炉である。
「上流」帯域と「下流」帯域を画定する横断敷居の形を
した、溶融ガラスの塊の対流を制御するために第一の手
段を備え、当該「上流」帯域はガラス化できる物質が投
入される帯域から当該横断敷居に至るまでの帯域であ
り、そして当該「下流」帯域はこの敷居から、この溶融
・清澄区画を成形設備まで続かせる1又は2以上の区画
まで達する。本発明の趣旨において、「横断敷居」は、
区画の幅を横切ってタンクの底に配置されそしてその長
さ方向に対しほぼ横断方向に、すなわち実際のところ溶
融ガラスの排出流の方向に対しほぼ垂直に設けられた、
液中の壁であると解される。
「上流」帯域における対流を制御するための手段であっ
て、上記敷居の近く且つその上流に位置する浸漬された
「上流」加熱手段を最小限度として含む補足手段が組み
合わされ、これらの手段の組み合わせは「下流」帯域に
達した溶融ガラスが「上流」帯域へ戻るのを防ぐ。
記の壁はもはや、上述の米国特許第3536470号明
細書におけるように単に制動部材のようには働くのでは
なく、溶融ガラスがひとたび「下流」帯域へ進んだなら
溶融ガラスに対するほとんど打ち勝ち難い障害物として
働く。これは、エネルギー消費量とガラスの品質との観
点から極めて有利であり、もはや上流帯域には、「下
流」帯域からやって来るいくらかの溶融ガラスの塊を再
加熱する必要がない。その上、「下流」帯域に達したガ
ラスは、次の区画へ移動する前に、それが上流部分に同
伴して戻されてまだ清澄されていないガラスと接触する
可能性なしに、最適なやり方でもってそこで清澄させる
ことができる。
場合には、加熱力の大部分はバーナーにより供給され、
そして本発明による横断敷居は好ましくは、当該帯域の
うちのほぼ、二つの対流再循環のベルトを分離する「ホ
ットスポット」が自然に生じる帯域に配置される。
手段との組み合わせは、とりわけ二つの点で、対流を申
し分なく管理し、すなわち、それは既に見たように横断
敷居の両側の二つのベルトを厳格に分離するのを可能に
し、この第二のベルトが、すなわち敷居の「下流」の帯
域にできたものがこの敷居を乗り越えて、既に完全にあ
るいは部分的に清澄された溶融ガラスを「上流」帯域へ
戻すのを防止する。これを達成するために、それは、二
つのベルトの間の「ホットスポット」として知られる再
出現帯域を、殊にこの敷居と一致した位置にあるいはそ
れに接近して垂直に、確定しそして安定化させる。従っ
て、本発明には、当該区画において生じる対流再循環ベ
ルトを安定化し且つ制御するという非常に有利な効果、
横断敷居の存在だけでは達成することができないものが
ある。
これが、横断敷居を溶融及び清澄区画の長さに沿った行
程のおよそ1/3から2/3のところに配置することが
好ましいことの理由である。これは、もっとはっきり言
えば、敷居のない場合に再出現帯域が幾分安定な様式で
もって生じるであろう帯域の近くに、先に述べた敷居を
配置するということに等しい。こうして、敷居の上流に
は、ガラス化できる物質を溶融させるために主として当
てられる帯域があり、そしてこの敷居の下流には、ひと
たび溶融したガラスの清澄に主として当てられる帯域が
ある。
で当該区画における溶融ガラスの深さの半分に等しく、
特に、このガラスの高さのおよそ四分の一又は三分の一
に等しい高さであるように選ばれる。その理由は、敷居
が有効であるためにはあまり高くてはならないからであ
り、これは、それが非常に高いとより急速に腐食しやす
くなることを考慮に入れなくてはならないことからなお
一層言えることである。
することができ、一番簡単なものは平行六面体の断面を
選び、それを壁の形状に効果的に与えることにある。と
は言え、その断面に切り取られた又は丸めた角のある輪
郭を与えることが好ましく、これは後者の形状が壁を使
用することに伴う「シャドー」効果、すなわち動力学的
挙動がよりゆっくりしていて且つ温度がほかの場所より
も冷たいガラスの帯域が敷居の基部(ベース)の近くに
できること、を減らすのを可能にするからである。例え
ば、上面が平らな又は丸みのあるもの、とりわけ凸状の
ものであり、そして敷居の「側面」が垂直線に対して傾
いておりあるいは丸くなっていて、敷居の高さに沿って
変わりうる凸状又は凹状の曲率を持つものである敷居断
面を選ぶことが可能である。
がその高さより大きいような、とりわけ二倍ほど大きい
ような寸法にされる。
補足手段は、「上流」加熱手段のほかに、浸漬された
「上流」バブラーを横断敷居の近く且つ上流に含むこと
ができる。この場合、それらは、清澄、ホットスポット
の安定化、そして敷居の両側の二つの再循環ベルトの正
確な分離に寄与する。
は、それに及ぼす影響を最適にするためそれに非常に接
近して配置すべきである。例えば、有利には、それらは
横断敷居の基部から2000mm以内の、とりわけ15
00mm以内の、「上流」帯域にある。
流」加熱手段は、好ましくは、浸漬された電極の形をし
ており、とりわけ底部に固定されたものであって、総熱
容量が1500kWを超えず、とりわけ1200〜50
0kWのものである。物質的な面から言えば、敷居に対
し平行に位置する1又は2列の電極で十分であろう。補
足的な事項として、この局所的な加熱は第一の再循環ベ
ルト、すなわち上流帯域に見られるものの対流を活性化
するのを可能にする。熱容量(calorific p
ower)は、二つのベルトとホットスポットのそれぞ
れの位置を最良に設定するために調整されなくてはなら
ない。それは低い範囲内にとどまるが、これはこれらの
加熱手段が、ガラス化できる物質を加熱するために炉が
装備している通常の手段、とりわけバーナーの形態をし
たものを補足しあるいはそれに取って代わろうとするも
のではないからである。
流」帯域において見られる対流を制御するための手段を
横断敷居と連携させてもよく、これらの手段は、最低限
として、敷居の近く且つ下流に位置する浸漬された「下
流」加熱手段を含む。これらの加熱手段は、有利には浸
漬された電極の形態をしており、とりわけ底部(bas
e)に固定され1又は複数の列に配列されたものであ
る。十分有効であるためには、それらは横断敷居の基部
から1500mmより遠く離れてはならず、そしてそれ
らの総熱容量は好ましくは100kW以下、とりわけ7
0kW以下である。
を与えることができ、これらの手段は実際のところ「上
流」制御手段と横断敷居の作用を補強する。
ベルト間の分離をより容易にし、敷居の下流に生じるベ
ルトの溶融ガラスが上流の帯域に「逆流」するのを防止
することに寄与する。
る「下流」加熱手段は、敷居の直ぐ下流に見られ、従っ
て当該区画の溶融ガラスの総体的な流れの方向に眺めて
いわば「シャドー(蔭)」の帯域にあるガラスの塊に非
常に有益な影響を及ぼす。区画の下流の再循環ベルトの
一部を構成するこのガラスの塊は実際のところ、ベルト
の残りよりも温度が低く速度が遅い傾向があり、この傾
向は横断敷居が既に述べたようにたとえ他の利点を有す
るとしても、障害物として働くこの敷居を使用すること
に固有のものである。
ー」帯域は、例えば透明ガラスの生産から着色ガラスの
生産に切り換えるため、あるガラス組成から別のものに
変えるときに炉の運転条件が変更される場合において特
に、障害となることがある。これは、そのような移行の
期間中にはこのそれほど清澄されていない「半停滞」ガ
ラスの塊がこの区画から急に排出されて少なからぬ時間
製造された溶融ガラスに欠陥を生じさせる危険があるか
らである。このガラスの塊を穏やかに加熱することによ
り、この問題を軽減して、その特性(温度、速度)を
「下流」再循環ベルトの残りのもののそれらに近いもの
にすることができる。とは言うものの、これは、敷居の
「下流」の対流系を根本的に変更することを必要とせ
ず、そしてこのことが放出される熱容量が好ましくはあ
まり大きくないことの理由である。それはどちらかと言
えば調整であって、敷居の下流に見られる溶融ガラスの
全てに影響を及ぼす真の加熱ではない。
画、次に溶融ガラスを状態調整/均質化するための区
画、そして最後にガラスを成形設備へ導く流出流路を含
む一連の区画に通じる溶融及び清澄区画を備えて設計さ
れる炉に特によく適している。
においてガラス化できる物質を溶融させる主要手段であ
る炉に関する。
プの平板ガラスを成形するための設備に供給しようとす
る炉に適用される。
運転する方法であって、この方法は、横断敷居の両側に
溶融ガラスの二つの対流再循環ベルトを確定し且つそれ
らの「熱スプリング帯域」を、とりわけこの敷居と一致
した位置にあるいはその近くにおいて垂直に、確定する
ことを目的として、「上流」の対流を制御するために、
とりわけ横断敷居と連携する加熱手段の熱容量及び/又
はバブラーを通過するガスの流量を制御するために、補
足手段の運転を調節することを特徴とする。
域において、下部にあり且つ横断敷居の基部の近くに位
置する部分で、特に、溶融ガラスの対流再循環ベルトの
加速を制御し及び/又は再加熱を制御するため、横断敷
居と組み合わせた「下流」帯域の対流を制御するための
手段により行うことこともできる。
図面を参照して以下に詳しく説明する非限定の炉の態様
から明らかになろう。
ものであり、そしてそれらを検討するのを容易にするた
め、図示された種々の構成要素の真の比率を正確に反映
してはいない。
ガラスを供給するための「火炎加熱」タイプあるいは
「蓄熱」タイプの溶融炉1を示している。それは、知ら
れているように、加熱力が燃料/空気混合物で運転され
一つ置きに2列に並んだバーナー(図示せず)により供
給される最初の溶融/清澄タンク2に分割される。加熱
力は、ヨーロッパ特許出願公開第0650934号明細
書に記載されたように、酸素を酸化剤として使用して連
続に運転するバーナーによりまさしく容易に供給するこ
とができることに注目することができる。
入口4がある「上流」の溶融帯域3と、「下流」の清澄
帯域5を含み、次にネックの名称で知られる制限区画を
構成する中間区画6と、次にガラスを均質化しそして熱
的及び化学的に状態調節するための、清澄タンクとして
知られる区画7が続く。最後に、この清澄タンク7は、
図示されていないフロート浴へ直接供給する流出流路8
に通じている。
とはっきりと示されたように、ガラスの二つの主要な対
流ベルト9、10が自然に生じ、これらの二つのベルト
の間の再出現帯域11が「ホットスポット」に対応して
おり、それに対し二つのベルトの互いに反対の位置にあ
る端部12、13は溶融ガラスの塊における「コールド
スポット」に対応している。「ホット」及び「コール
ド」というのは、もちろん、本発明の状況においては、
それらが全て溶融ガラスに関係しているため非常に相対
的な用語であるが、それらは当業者にはよく知られてい
るものである。
に限られないということが認められよう。図示した事例
では、それはまさにネック6と、清澄タンク7の長さ方
向に沿った行程の全部あるいは一部まで伸びている。
流の浸漬された電極の横断方向の列15及びその背後の
バブラーの列16と連携する横断敷居14の存在するこ
とが、「ホットスポット」と呼ばれる再出現帯域11が
敷居14と一致した位置にほぼ垂直に位置するようにベ
ルト9、10を確定し且つ安定化するのを可能にする。
物質の面から見ると、清澄される過程にあって区画2の
下流帯域5に存在する溶融ガラスは、こうして敷居を越
えて上流帯域3へ逆流するのを防止される。このように
して、一方の帯域から他方へのガラスの逆流は、第二の
対流ベルトを下流帯域5に制限することでなくされ、あ
るいは少なくとも、かなり少なくされる。これは、少な
くとも二つの理由から有益なことである。すなわち一方
においては、既に下流帯域へ進んだガラスが上流帯域へ
戻らないのでそれを再加熱する必要がなく、従って炉の
エネルギー消費量が減少し、そして他方においては、下
流帯域のガラスは既に完全にあるいは部分的に清澄され
ていて、従ってそれがまだ清澄されていない上流帯域か
らのガラスと再び混合することはよいことではない。
った行程のおよそ2/3のところに配置され、そしてそ
の高さはガラスの深さのおよそ三分の一に相当する。こ
の高さは、本発明の目的に照らしてそれを十分有効なも
のにし、そしてそれが非常に高い場合には、この敷居が
早いうちに磨滅する危険があろう。電極15は敷居の基
部からおよそ1000mm離れており、それらは恒久的
に作用してもよく、あるいは間欠的に活性化されるだけ
でもよくて、且つそれらの最高の総熱容量はおよそ10
00kWであって、適切に調節される。
いてベルトの溶融ガラスの循環をできる限りほとんど妨
げないように、切り取られた角のある外形を持ち、これ
らの切り取られた角は、垂直線に対して傾斜して壁の上
部に向かって減少する角度を有する。てっぺんは、横
(幅)方向に水平な面を持ち、その幅は敷居の基部の幅
のおよそ三分の一又は四分の一に相当する。この敷居は
単一部品として製作してもよい。技術的な理由から、こ
こでは実際のところそれは一緒に突き合わせたいくつか
のセラミックブロックから製作される。
mm未満離れたところにある「下流」電極17の横断列
も組み合わされる。こうして、これらの電極17は、比
較的「敏感」である下流再循環ベルト10の帯域18に
おいてのみ、適度の追加量の熱を供給する。実際問題と
して、敷居の「蔭」にあるこの帯域18は、ベルトの残
りのものにおけるよりも遅い速度と低い温度を有する傾
向があり、そしてこれは、特性が異なり且つあまりよく
「攪拌」されていないこのガラスはそれが炉から出てゆ
くときに、とりわけガラス化できる物質を一つの組成か
ら別のものに変更するときに見いだされる欠陥を持つで
あろうことから、炉の運転にとって最善ではない。これ
らの電極17は、この帯域18の速度と温度をベルト1
0の残りのもののそれらに接近させるのを可能にし、そ
して実際問題として、この帯域18に由来するガラスの
欠陥の危険をなくすのを可能にする。
力は的確に制御されなくてはならない。と言うのは、大
き過ぎる熱容量はガラスの局所的な加熱を招きかねず、
そしてこれは既に清澄したガラスに欠陥が、とりわけ気
泡が現れる危険を招きかねないからである。電極15と
同様に、それらは、最高の容量であるいは容量を制御し
て、恒久的に作動してもよく、あるいは必要が生じたと
きに、例えば炉の運転条件の変更が予想される場合に、
間欠的に作動してもよい。
はバブラー16を上流で使用する場合に、ホットスポッ
トの位置を安定化させ且つ確定するのに役割を演じるこ
とにも注目することができる。それらは、第二のベルト
10を下流帯域に収容するように、上流のバブラー16
がこの第二のベルトに及ぼす影響を釣り合わせ且つ変更
する。
17は、敷居14の基部に極めて近づけて配置してもよ
い。これを達成するためには、敷居14の基部の両側に
直ぐ接近して適当に取り付けて配置した、図には示され
ていない特別の補助セラミックブロックを利用すること
ができる。
ある。
Claims (18)
- 【請求項1】 ガラス化できる物質を投入するための少
なくとも一つの手段(4)を上流側に備えており、そし
て下流側が溶融ガラスを成形用の帯域まで導くための一
つ又は一連の区画(6、7、8)に通じている、ガラス
を溶融及び清澄させるための区画(2)を含み、この溶
融及び清澄区画(2)が、「上流」帯域(3)と「下
流」帯域(5)を画定する横断敷居(transver
se sill)(4)の形態をした、溶融ガラスの塊
の対流を制御するための第一の手段を備えている、ガラ
ス化できる物質を溶融させるための炉(1)であって、
上記「下流」帯域に達した溶融ガラスが上記「上流」帯
域へ戻るのを防止するために、最低限として当該敷居の
近く且つ上流に位置する浸漬された「上流」加熱手段
(15)を含む、当該「上流」帯域における対流を制御
するための補足手段が上記横断敷居に組み合わされてい
ることを特徴とする、ガラス化できる物質の溶融炉。 - 【請求項2】 前記横断敷居(14)と対流を制御する
ための前記補足手段(15、16)がガラスの独立した
二つの対流再循環ベルト(9、10)が当該横断敷居
(14)のそれぞれの側に確立されるように設計されて
いることを特徴とする、請求項1記載の炉。 - 【請求項3】 前記横断敷居(14)と対流を制御する
ための前記補足手段(15、16)が前記二つの対流再
循環ベルト(9、10)の間の「熱スプリング(the
rmal spring)帯域」(11)が当該横断敷
居(14)に一致した位置であるいはその近くで垂直に
確定されるように設計されていることを特徴とする、請
求項2記載の炉。 - 【請求項4】 前記横断敷居(14)が前記溶融及び清
澄区画(2)の長さ方向に沿った行程の1/3〜2/3
のところに配置されていることを特徴とする、請求項1
から3までのいずれか一つに記載の炉。 - 【請求項5】 前記横断敷居(14)の高さが最高で前
記溶融及び清澄区画(2)における溶融ガラスの深さの
半分に等しく、特に上記深さのおよそ四分の一又は三分
の一に等しいことを特徴とする、請求項1から4までの
いずれか一つに記載の炉。 - 【請求項6】 前記横断敷居(14)が平行六面体のも
しくは丸味をつけた断面又は切り取られた角のある断面
を有することを特徴とする、請求項1から5までのいず
れか一つに記載の炉。 - 【請求項7】 前記横断敷居(14)の基部がその高さ
より大きく、とりわけこの基部がその高さのおよそ2倍
であることを特徴とする、請求項1から6までのいずれ
か一つに記載の炉。 - 【請求項8】 対流を制御するための前記補足手段が前
記横断敷居の近く且つ上流に浸漬された「上流」バブラ
ー(16)を含むことを特徴とする、請求項1から7ま
でのいずれか一つに記載の炉。 - 【請求項9】 前記上流帯域における対流を制御するた
めの前記補足手段(15、16)が前記横断敷居(1
4)の基部から2000mm以内、とりわけ1500m
m以内にあることを特徴とする、請求項1から8までの
いずれか一つに記載の炉。 - 【請求項10】 前記「上流」加熱手段(15)が浸漬
された電極であり、とりわけ前記溶融及び清澄区画の底
部に固定されたものであって、最大の総熱容量が150
0kW以下、とりわけ1200kWと500kWの間で
あることを特徴とする、請求項1から9までのいずれか
一つに記載の炉。 - 【請求項11】 最低限として前記横断敷居(14)の
近く且つ下流に位置する浸漬された「下流」加熱手段
(17)を含む、前記「下流」帯域における対流を制御
するための手段が、前記横断敷居(14)に組み合わさ
れていることを特徴とする、請求項1から10までのい
ずれか一つに記載の炉。 - 【請求項12】 前記「下流」加熱手段(17)が前記
横断敷居(14)の基部から1500mm以内にあるこ
とを特徴とする、請求項11記載の炉。 - 【請求項13】 前記「下流」加熱手段(17)が浸漬
された電極であり、とりわけ底部に固定されたものであ
って、最大の総熱容量が100kW以下、とりわけ70
kW以下であることを特徴とする、請求項11又は12
記載の炉。 - 【請求項14】 前記溶融及び清澄区画(2)が、制限
区画を構成する中間的な区画(6)、これに続く状態調
節/均質化区画(7)、これに続く、成形用設備に通じ
る流出流路(8)を含む一連の区画に通じていることを
特徴とする、請求項1から13までのいずれか一つに記
載の炉。 - 【請求項15】 前記溶融及び清澄区画(2)において
前記ガラス化できる物質を溶融させる主要手段がバーナ
ーであることを特徴とする、請求項1から14までのい
ずれか一つに記載の炉。 - 【請求項16】 フロートガラスタイプの平板ガラスを
成形するための設備へ溶融ガラスを供給することへの、
請求項1から15までのいずれか一つに記載の炉(1)
の利用。 - 【請求項17】 前記横断敷居(14)と組み合わされ
た、前記「上流」帯域における対流を制御するための前
記補足手段(15)の運転を、とりわけ前記「上流」加
熱手段の熱容量と「上流」バブラー(16)を通るガス
流量を、溶融ガラスの二つの対流再循環ベルト(9、1
0)を当該横断敷居(14)のおのおのの側に確定し且
つそれらの「熱スプリング帯域」(11)を、とりわけ
当該敷居(14)に一致した位置で垂直に、確立するよ
うに調節することを特徴とする、請求項1から15まで
のいすれか一つに記載の炉(1)の運転方法。 - 【請求項18】 前記横断敷居(14)と組み合わされ
た前記「下流」帯域における対流を制御するための手段
の運転を、とりわけ前記「下流」加熱手段(17)の熱
容量を、とりわけ、前記溶融及び清澄区画(2)の前記
「下流」帯域で、下部且つ当該横断敷居(14)の近く
に位置する部分(18)において、溶融ガラスの対流再
循環ベルト(10)の加速を制御し且つ再加熱を制御す
るよう調節することを特徴とする、請求項17記載の方
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