JPH09123469A - インクジェットヘッド記録装置 - Google Patents

インクジェットヘッド記録装置

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JPH09123469A
JPH09123469A JP28566795A JP28566795A JPH09123469A JP H09123469 A JPH09123469 A JP H09123469A JP 28566795 A JP28566795 A JP 28566795A JP 28566795 A JP28566795 A JP 28566795A JP H09123469 A JPH09123469 A JP H09123469A
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JP
Japan
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cap
ink
ink ejection
ejection port
port side
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JP28566795A
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English (en)
Inventor
Masaichi Muranaka
政一 村中
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク吐出口を密封するキャップ内に充分な
量のインクを毛細管現象を利用して溜めてキャップ内の
蒸気圧を高めてインク吐出口の目詰りを防ぐ。 【解決手段】 外周壁2aを有する弾性材キャップ2内
側の凹部2bの底面に、面と直角で外周壁2aより僅か
に低い複数の突起3を設けて、外周壁2aの端部を記録
装置不使用時にインク吐出口(図示せず)を覆い、イン
ク吐出口の面に密着させる。密着後、キャップ本体2の
大気開放側開口5を閉じ、吸引開口4からインクを吸引
すると、インクはインク吐出口を通り突起3の間に毛細
管現象により充分な量のインク6が溜められる。キャッ
プ1のインク6との空間が小さく、インク露出面積が大
きいので蒸気圧が高くインク吐出口のインク蒸発による
目づまりをなくす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に関し、より詳細には、インクジェットヘッドに
装着し、インクが乾燥するのを防止するインクジェット
ヘッドの保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットヘッド記録装置における
インクジェットヘッドは、インク滴を噴射して印字する
記録装置の要部となるもので、インクを収容する共通液
室と、該共通液室に連通する複数の平行して並設された
液室と、液室の先端に設けられたインク吐出口(ノズ
ル)とでインク流路を構成して、更に液室内のインクを
加圧してノズルからインクを射出させるための加圧手段
を設けている。このため、インク流路内には常にインク
が充たされており、記録しない時は、ノズル先端のイン
クはメニスカスを形成して大気に接している。この状態
では、大気に接しているメニスカス部分のインクは乾燥
し易く、長期間に亘り記録を行わない場合は、ノズル部
からの水分蒸発や,ノズル開口へのゴミ付着等により目
詰りが生じ、吐出不良となり記録不能をもたらすという
課題があった。
【0003】この課題に対し、インク吐出口に被せ、イ
ンク吐出口の目詰りを防ぐインク吸収手段を有するキャ
ップ手段が開発され、特開平5−155032号公報に
よる「インクジェットヘッド記録装置」,特公昭63−
15911号公報による「インクジェット記録装置用キ
ャッピング装置」,および特公昭63−61182号公
報による「インクジェット記録装置」等が開示されてい
る。
【0004】特開平5−155032号公報は、本出願
人の提案によるもので、インクジェットヘッドのインク
吐出口を覆うキャップは、インク吐出口側の内面に複数
の溝を設けて毛細管現象を利用して溝内にインクを収容
し、該キャップのチャンバ内の蒸気圧を高めて水分の蒸
発を防止する機能をもたせたインクジェット記録装置で
ある。
【0005】特公昭63−15911号公報および特公
昭63−61182号公報によるキャップは、共に同一
のもので、インクジェット記録ヘッドの先端を覆うキャ
ップの内部にインク吸収体を装填したものである。記録
装置を長期間使用しないときは、キャップを記録ヘッド
のインク吐出口側を覆うことによって前記インク吸収体
に含まれているインクと記録ヘッド内のインクが接し、
記録ヘッドのノズル内を湿らせ記録ヘッドのインクが乾
燥するのを防いでいる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−15503
2号公報によるキャップは、溝の毛細現象によりインク
を溝内に溜めて置くようにしたものであるが、溝幅が狭
いため溝内に収容されるインクの量が少ないのでインク
はすぐ乾燥してしまう。また、溝幅が狭いことによりイ
ンクの表面積が小さいため水分の蒸発量は少なく、従っ
て、インク吐出口とキャップで形成される空間内の水の
蒸気圧が小さいので、インク吐出口のインク乾燥防止の
効果は小さい。また、蒸気圧を高くするためには、空間
容積を少なくすることが条件となるが、空間容積を少な
くするために深さの浅いキャップにすると吸引時にキャ
ップが変形してインク溜りが形成できないという問題が
あった。
【0007】また、特公昭63−15911号公報およ
び特公昭63−61182号公報によるキャップは、記
録装置の使用時には、キャップ内は大気に開放されてい
るので、インク吸収体に、ゴミ,ホコリ等の微粒子が溜
って、目づまりが生じ、インク吸収が出来なくなる。ま
た、インク吸収体を長期間インクで濡らしていると、イ
ンクが乾燥して染料が残り、インク吸収体にインク吸収
能力がなくなり記録ヘッドのインク吐出口に目づまりが
生ずる等の課題があった。
【0008】本発明は、上述した課題を解決するため
に、キャップ内に充分なインク量を溜め、更に空気に露
出するインク表面積を大きくして充分な水分の蒸発量を
得ることができ、長期間使用しない状態におかれても、
インク吐出口が目詰りすることがないキャップ構成を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、イン
クジェット記録ヘッドのインク吐出口を覆うためのキャ
ップ本体と、該キャップ本体のインク吐出口側の内面に
設けられ、必要に応じて前記インク吐出口内のインクを
吸引するための吸引用開口、および前記キャップ本体内
部を外部の圧力と同じにするための大気解放用開口を有
するキャップを用いたインクジェット記録装置におい
て、前記キャップの前記インク吐出口側内面に複数の突
起を設けることによって、キャップ内の容積を小さく
し、しかもキャップ内にインクが面均一に残留できるよ
うにする。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記キャップのインク吐出口側内面に設けられた前
記突起の形状は、断面が円形で前記キャップ本体と一体
で形成するようにしてキャップ本体と突起とを一体に形
成して加工コストを低減できるようにする。
【0011】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記キャップのインク吐出口側内面に設けられた前
記突起の形状は、断面が長方形もしくは長円で前記キャ
ップ本体と一体で形成するようにして、突起の形状を簡
易にして成形全型を容易に製作できるようにして生産コ
ストを低減できるようにする。
【0012】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記キャップのインク吐出口側内面に設けられた長
方形もしくは長円状の前記突起は、キャップの長手方向
に複数列形成され、前記キャップ本体と一体で形成する
ようにしてインクの溜る溝が、インク吐出口の長手方向
の配列の範囲にあるようにしてインク吐出口の乾燥状態
が均一になるようにする。
【0013】請求項5の発明は、請求項3の発明におい
て、前記キャップのインク吐出口側内面に設けられた長
方形もしくは長円状の前記突起は、キャップの短手方向
に複数列形成され、前記キャップ本体と一体で形成され
るようにして異なる仕様のインクジェットヘットでも容
易に対応できるようにし、インク吸引操作時においても
充分な剛性が得られるようにする。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明によるインクジェ
ットヘッド記録装置におけるインク吐出口のキャップの
実施の形態を説明するための図で、図1(A)はインク
吐出口側からみた平面図、図1(B)は図1(A)の矢
視B−B線断面図であり、図中、1はキャップ,2はキ
ャップ本体,3は突起,4は吸引側開口,5は大気開放
側開口,6はインク,10はホルダ,11はガイドピン
である。
【0015】キャップ1は、キャップ本体2と突起3か
らなる弾性体であり、キャップ本体2は、インク吐出口
(図示せず)側に面した外周がインク吐出面(図示せ
ず)に密着してキャッピングを行うための同一高さで突
起したキャップ外周壁2aが設けられ、キャップ外周壁
2aの内側は凹部2bとなっており、キャップ外周壁2
aに囲まれた面積は、すべてのインク吐出口を覆うこと
ができる大きさとなっている。一方、突起3は凹部2b
内全面に亘り複数設けられ、キャップ本体2のキャップ
外周壁2aの先端面より僅かに低い高さとなっている。
【0016】また、キャップ本体2の凹部2bには、吸
引側開口4および大気開放側開口5が離間して設けられ
ており、外部に導出している。キャップ1は、吸引側開
口4および大気開放側開口5を外部に導出した状態で、
両端にガイドピン11が設けられキャップ外周壁2aよ
り浅い凹部を有するホルダ10内に着脱可能に納められ
ている。
【0017】上述の構成をもつホルダ10に納められた
キャップ1は、インクジェットヘッドのすべてのインク
吐出口を覆うようにインク吐出面に密着され、大気開放
側開口5を弁手段(図示せず)により閉じた後、吸引側
開口4からインクを吸引する。インクジェットヘッドの
インク吐出口は加圧室,共通液室を介してインクタンク
(図示せず)に連通しているので、吸引側開口4から吸
引されたインクは、インク吐出口を通ってキャップ1の
突起3の間に入り毛細現象によりキャップ1内に残留す
る。インク吸引後は大気開放側開口5を大気開放しキャ
ップ1内の圧力を大気圧として必要以上のインクを吸引
することを防ぐ。
【0018】複数の突起3は凹部2b内に均一に設けて
あるため、キャップ1内に残留するインク6は大量で、
しかも、キャップ1内均一に収容される。従って、キャ
ップ1内でインクからの水分蒸発量も均一であり、イン
クジェットヘッドのすべてのインク吐出口を均等に湿ら
すことが可能である(請求項1に対応)。
【0019】複数の突起3は、キャップ本体2の凹部2
b内の底面に、面と直角でキャップ外周壁2aの突起面
より僅かに低く設けられているが、突起3の断面形状を
円形としてキャップ本体2全体を一体に形成することに
より安価なキャップ本体2を得ることが可能であり、こ
のときのキャップ本体2の材料として弾性体,例えば、
ゴムを用いることによりキャップ外周壁2aはノズル吐
出面に好適に密着をさせることができる。また、突起3
は、吸引側開口4よりインクを吸収して内部が負圧とな
ったときの補強を兼ねており、吸引時のキャップ本体2
の変形を防止する効果を有する(請求項2に対応)。
【0020】また、突起3の断面形状を円形ではなく、
形状が簡単な長方形もしくは長円形とすることにより、
突起3とキャップ本体2とを一体成形するための金型等
の成形型が容易に製作が可能であり、安価なキャップ1
を提供することができる。更に、突起3の形状が簡易な
長方形又は長円形とすることによって、突起の数,長さ
等を変更も容易となるのでインク吐出口の数などが異な
る仕様変更があった場合でも安価なキャップ1を提供す
ることができる(請求項3に対応)。
【0021】図2は、本発明に係るインク吐出口のキャ
ップの実施の形態の、他の例を説明するためのインク吐
出口側からみた平面図である。図中,7は突起であり、
図1と同様に作用をする部分には、図1の場合と同じ参
照番号を付してある。
【0022】図2に示したキャップ1は、突起7がイン
ク吐出口の配列された長手方向に平行な長手方向の形状
をもつ複数の長方形の突起7を有するキャップであり、
それ以外は図1の場合と同じであり詳細な説明を省く。
図において突起7の断面形状は両端部が円形であるが実
質的に長方形である。すなわち、突起7の断面形状は、
正確な長方形でもよく、図示のように長方形の両端部が
円形の場合、また、長円形の場合の何れでもよく、要は
キャップ本体2の長手方向に複数平行に配列されていれ
ばよい。また、この何れの場合においても、突起7の高
さは、キャップ外周壁2aの高さよりも僅かに低くなっ
ている。
【0023】図2に示すように、突起7は長辺がインク
吐出口長手配列方向と一致するようようになるので、突
起7間のインク留りもインク吐出口長手配列方向と一致
して蒸発するインクもインク吐出口に対して均等にな
り、しかも突起断面形状が簡易になり、キャップ外周壁
2aと突起7とを一体成形することによりコストが安
く、しかもインク吐出口の目づまりのないキャップ1を
提供することができる(請求項4に対応)。
【0024】図3は、本発明に係るインク吐出口のキャ
ップの実施の形態の、更に、他の例を説明するためのイ
ンク吐出口側からみた平面図であり、図中、8は突起で
あり、図1と同様に作用をする部分には、図1の場合と
同じ参照番号を付してある。
【0025】図3に示したキャップ1は、キャップ1の
突起8がインク吐出口の長手方向配列に直角な方向(キ
ャップ1の短手方向)に複数平行して配列されている長
方形もしくは長円形の断面形状をもっている。この場合
も、突起8の高さはキャップ外周壁2aの高さよりも僅
かに低くなっており、キャップ本体2は、突起8ととも
に一体に成形されることにより、図2に示したキャップ
同様に安価で、インク吐出口の目づまりのないキャップ
を提供することができる(請求項5に対応)。
【0026】
【発明の効果】請求項1に対応する効果,インクジェッ
ト記録ヘッドのインク吐出口を覆うためのキャップ本体
と、該キャップ本体のインク吐出口側の内面に設けら
れ、必要に応じて前記インク吐出口内のインクを吸引す
るための吸引用開口、および前記キャップ本体内部を外
部の圧力と同じにするための大気解放用開口を有するキ
ャップを用いたインクジェット記録装置において、前記
キャップの前記インク吐出口側内面に複数の突起を設け
ることによって、キャップ内の容積を小さくし、しかも
キャップ内にインクが面均一に残留できる。また、突起
が補強を兼ねており、吸引時のキャップ変形を防止でき
る効果がある。
【0027】請求項2に対応する効果,請求項1の発明
において、前記キャップのインク吐出口側内面に設けら
れた前記突起の形状は、断面が円形で前記キャップ本体
と一体で形成するようにしたのでキャップ本体と突起と
を一体に形成して加工コストを低減できる。
【0028】請求項3に対応する効果,請求項1の発明
において、前記キャップのインク吐出口側内面に設けら
れた前記突起の形状は、断面が長方形もしくは長円で前
記キャップ本体と一体で形成するようにしたので、突起
の形状が簡易になり成形全型を容易に製作できるように
して生産コストを低減できる。また、突起の数,長さ等
を容易に変更でき、例えば、ノズル数が異なるなどの異
なる仕様のヘッドでも容易に対応できる。
【0029】請求項4に対応する効果,請求項3の発明
において、前記キャップのインク吐出口側内面に設けら
れた長方形もしくは長円状の前記突起は、キャップの長
手方向に複数列形成され、前記キャップ本体と一体で形
成するようにしたのでインクの溜る溝が、インク吐出口
の長手方向の配列の範囲にあるようにしたので、インク
吐出口のインク乾燥状態が均一になる。
【0030】請求項5に対応する効果,請求項3の発明
において、前記キャップのインク吐出口側内面に設けら
れた長方形もしくは長円状の前記突起は、キャップの短
手方向に複数列形成され、前記キャップ本体と一体で形
成されるようにしたので、異なる仕様のインクジェット
ヘットでも容易に対応できるようになり、インク吸引操
作においても充分な剛性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるインクジェットヘッド記録装置
におけるインク吐出口のキャップの実施の形態を説明す
るための図である。
【図2】 本発明に係るインク吐出口のキャップの実施
の形態の、他の例を説明するためのインク吐出口側から
みた平面図である。
【図3】 本発明に係るインク吐出口のキャップの実施
の形態の、更に、他の例を説明するためのインク吐出口
側からみた平面図である。
【符号の説明】
1…キャップ,2…キャップ本体,3…突起,4…吸引
側開口,5…大気開放側開口,6…インク,10…ホル
ダ,11…ガイドピン。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット記録ヘッドのインク吐出
    口を覆うためのキャップ本体と、該キャップ本体のイン
    ク吐出口側の内面に設けられ、必要に応じて前記インク
    吐出口内のインクを吸引するための吸引用開口、および
    前記キャップ本体内部を外部の圧力と同じにするための
    大気解放用開口を有するキャップを用いたインクジェッ
    ト記録装置において、前記キャップの前記インク吐出口
    側内面に複数の突起を設けたことを特徴とするインクジ
    ェットヘッド記録装置。
  2. 【請求項2】 前記キャップのインク吐出口側内面に設
    けられた前記突起の形状は、断面が円形で前記キャップ
    本体と一体で形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載のインクジェットヘッド記録装置。
  3. 【請求項3】 前記キャップのインク吐出口側内面に設
    けられた前記突起の形状は、断面が長方形もしくは長円
    で前記キャップ本体と一体で形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載のインクジェットヘッド記録装
    置。
  4. 【請求項4】 前記キャップのインク吐出口側内面に設
    けられた長方形もしくは長円状の前記突起は、キャップ
    の長手方向に複数列形成され、前記キャップ本体と一体
    で形成されていることを特徴とする請求項3に記載のイ
    ンクジェットヘッド記録装置。
  5. 【請求項5】 前記キャップのインク吐出口側内面に設
    けられた長方形もしくは長円状の前記突起は、キャップ
    の短手方向に複数列形成され、前記キャップ本体と一体
    で形成されていることを特徴とする請求項3に記載のイ
    ンクジェットヘッド記録装置。
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