JPH09123458A - インクジェット式記録ヘッド - Google Patents

インクジェット式記録ヘッド

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JPH09123458A
JPH09123458A JP7281821A JP28182195A JPH09123458A JP H09123458 A JPH09123458 A JP H09123458A JP 7281821 A JP7281821 A JP 7281821A JP 28182195 A JP28182195 A JP 28182195A JP H09123458 A JPH09123458 A JP H09123458A
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electrode
toner particles
ejection
discharge port
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淳一 末次
Kazuo Shima
和男 島
Ryosuke Uematsu
良介 上松
Hitoshi Minemoto
仁史 峯本
Yoshihiro Hagiwara
良広 萩原
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で且つ簡単な記録ヘッド構成で、安定し
た高品質の印字を行うことができるインクジェット式記
録ヘッドを提供すること。 【解決手段】 トナー粒子9を含むインク3を保持する
吐出セル本体6と、この吐出セル本体6の一部に設けら
れたスリット状のインク吐出口4と、このインク吐出口
4に向けてトナー粒子9を集中させるための電気泳動電
極2と、インク吐出口4内に装備され且つトナー粒子9
に吐出力を付勢する吐出電極1とを備えている。また、
吐出セル本体6内に、当該吐出セル本体6の側壁に沿っ
てインク流路11,12を設けると共に、このインク流
路11,12を形成する側壁の一部にインク吐出口4を
設けたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット式
記録ヘッドに係り、特に、液体インク中のトナー粒子を
静電力の作用により記録媒体に飛翔させ記録を行うイン
クジェット式記録ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】図3に従来例を示す。この図3に示す従
来例は、特開平5−254118号公報に記載されたイ
ンクジェットヘッドである。
【0003】図3に示すインクジェットヘッドは、イン
クを吐出する複数のノズル55aと、このノズル55a
に連通するインク流路54aと、このインク流路54a
内にインクを吐出させるための圧力を発生させる圧力発
生素子65と、この圧力発生素子56に電圧を印加する
電圧印加手段58とを有している。記録用のインクとし
ては、顔料分散系インクが用いられる。また、流路内に
はインク中の顔料を攪拌して濃度を均一化するための複
数のセグメント電極53が装備されている。この各セグ
メント電極53は、電位差発生手段を有する駆動回路5
1と接続されている。
【0004】そして、セグメント電極53に、駆動電圧
パルスを印加し交互に電位差を発生させることにより、
負電荷を帯びたマイクロ固形顔料を電気泳動させ、イン
ク中における顔料の沈澱及び凝固を防止する構成となっ
ている。
【0005】次に、他の従来例を図4に示す。この図4
に示す従来例は、特開昭61−57343号公報に記載
されたインクジェット記録装置である。
【0006】図4に示すインクジェット記録装置は、絶
縁性インクが導入されるインク室68と、このインク室
68内に設けられた多孔質体69と、この多孔質体中に
インクを流動させるポンプ手段(図示略)とインク室6
8に連結されたノズル70と、このノズル70中に設け
られた信号電極61と、この信号電極61に記録媒体を
介して対向して設けられた背面電極62とを備えてい
る。そして、信号電極61に信号電圧を印加すると、背
面電極62との間に電界が形成され、ノズル70の先端
からインクが吐出され、記録媒体上に飛翔する。これに
より、記録を行うようになっている。ここで、インク
は、ポンプ手段(図示略)の圧力により多孔質体69中
を流動し、これにより帯電される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のうち、特開平5−254118号公報に記載のも
のは、顔料系インクに吐出力を付勢するために圧電材料
から成る圧力発生素子を複数必要とするため、記録ヘッ
ドが大型化する不都合があった。また、圧電材料の変位
によりインクを吐出させる方式であり電界の作用により
顔料を吐出させる方式ではないので、インク吐出方向の
精度がノズルの形状等により大きく左右されることに加
え、更に、記録ドット毎に微小なノズル孔を形成する必
要があるため、記録解像度の向上には一定の限界があっ
た。
【0008】また、特開昭61−57343号公報に記
載のものは、インク室にインク帯電用の多孔質体が配さ
れているので、記録ヘッドの大型化と加工の困難性を伴
うばかりでなく、高い流路抵抗を有する多孔質体を通し
てインクをノズル近傍にまで供給するために大出力のポ
ンプが必要となる不都合があった。
【0009】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、小型で且つ簡単な記録ヘッド構成で、安
定した高品質の印字を行うことができるインクジェット
式記録ヘッドを提供することを、その目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、トナー粒子を含むインク
を保持する吐出セル本体と、この吐出セル本体の一部に
設けられたスリット状のインク吐出口と、このインク吐
出口に向けてトナー粒子を集中させるための電気泳動電
極と、インク吐出口内に装備され且つトナー粒子に吐出
力を付勢する吐出電極とを備えている。また、吐出セル
本体内に、当該吐出セル本体の側壁に沿ってインク流路
を設けると共に、このインク流路を形成する側壁の一部
にインク吐出口を設けた、という構成を採っている。
【0011】このため、本発明では、インク流と共にイ
ンク吐出口付近まで搬送されたトナー粒子が電気泳動電
極と吐出電極との間に形成された電界の作用を受けてイ
ンク吐出口に集中する。また、トナー粒子の吐出後に生
じたカウンターイオンは電気泳動電極側に電気泳動しイ
ンク流に流されてインク吐出口付近から除去される。
【0012】請求項2記載の発明では、電気泳動電極
を、少なくともインク流路の上流側からインク吐出口に
至る間で且つ当該インク流路に沿って装備した、という
構成を採っている。このため、本発明では、インク中の
トナー粒子がインク吐出口に搬送されるまでの間に徐々
にインク吐出口が設けられている側に寄せ集められる。
【0013】請求項3記載の発明では、電気泳動電極
を、インク流路の内側に沿って且つインクに接するよう
に配設すると共に、吐出電極には絶縁膜が付されてい
る、という構成を採っている。このため、本発明では、
トナー粒子の吐出後に生じたカウンターイオンが電気泳
動電極側に引きつけられた後、接触して放電除去され
る。一方、吐出電極部分に集中したトナー粒子は吐出電
極と電気的に接触しない。
【0014】請求項4記載の発明では、電気泳動電極
を、インク吐出口部分の上流側から下流側にわたって装
備した、という構成を採っている。このため、本発明で
は、上流側のみならず下流側からも吐出電極との間に電
界が形成される。また、カウンターイオンは排出の過程
においても電気泳動電極側に電気泳動する。
【0015】請求項5記載の発明では、インク吐出口
に、当該インク吐出口をスリット状に仕切る複数のスリ
ット形成部材を装備すると共に、このスリット形成部材
をワイヤで構成した、という構成を採っている。このた
め、本発明では、単一のインク吐出口に複数のインクメ
ニスカスが形成される。
【0016】請求項6記載の発明では、インク流路を、
インク吐出口部分で曲折した状態に設定した、という構
成を採っている。このため、本発明では、インク流路中
程のインク流に比べ、インク吐出口の近傍では特にイン
ク流が緩やかになる。
【0017】これらにより、前述した目的を達成しよう
とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
乃至図2に基づいて説明する。
【0019】図1に示すインクジェット式記録ヘッド
は、トナー粒子9を含むインク3を保持する吐出セル本
体6と、この吐出セル本体6の一部に設けられたスリッ
ト状のインク吐出口4と、このインク吐出口4に向けて
トナー粒子9を集中させるための電気泳動電極2と、イ
ンク吐出口4内に装備され且つトナー粒子9に吐出力を
付勢する吐出電極1とを備えている。吐出セル本体6内
には、当該吐出セル本体6の側壁に沿ってインク流路と
してのインク供給路11及びインク排出路12が設けら
れている。そして、このインク流路11,12を形成す
る側壁の一部に、上記インク吐出口4が設けられてい
る。
【0020】これを更に詳述すると、本実施形態におい
て、吐出電極1は、針状に形成され、その先端が吐出セ
ル本体6から幾分突き出た状態でインク吐出口4の底面
に並列に複数形成されている。これら複数の吐出電極1
はTape・Automated・Bonding(T
AB)用テープキャリアのインナーリード部等に絶縁性
材料のコーティングによる絶縁膜を付したもので、30
0dpiピッチ、すなわち約85μm間隔で配置されて
いる。また、吐出電極1には、当該吐出電極1に記録信
号に応じたタイミングでトナー粒子と同極性の高電圧パ
ルスを印加する吐出電圧印加制御手段が接続されている
(図示略)。
【0021】一方、電気泳動電極2は、インク吐出口4
部分の上流側から下流側にわたって装備され、且つ、イ
ンク流路11,12の内側に沿ってインク3に接するよ
うに配設されている。ここで、電気泳動電極2は、少な
くともインク供給路11の上流側からインク吐出口4に
至る間で且つ当該インク供給路11に沿って装備されて
いれば良い。また、電気泳動電極2には、当該電気泳動
電極2にトナー粒子と同極性のバイアス電圧を印加する
泳動電圧源が接続されている(図示略)。
【0022】インク3は、石油系有機溶媒(イソパラフ
ィン)に帯電制御剤とともに着色した熱可塑性樹脂の微
粒子、いわゆるトナー粒子9を分散したもので、トナー
粒子9はゼータ電位により正極性に見かけの帯電をして
いる。
【0023】吐出セル本体6は、誘電体部材により直方
体に形成され、図1(a)に示す正面の下方に方形のイ
ンク吐出口4が設けられている。
【0024】このインク吐出口4には、当該インク吐出
口4をスリット状に仕切る複数のスリット形成部材5が
装備されている。このスリット形成部材5はテグス等の
ワイヤで構成され、吐出セル本体6の側壁の外面におよ
そ面して、隣接する各吐出電極1の間を仕切るように吐
出セル本体6の側壁にそれぞれ張設されている。ここ
で、ワイヤの径は30μmに設定されている。
【0025】インク流路11,12は、インク吐出口4
部分で曲折した状態に設定されている。また、インク流
路11,12は、外部のインクタンクとチューブにより
接続されており(図示略)、インク流路11,12内の
インク3に1cmH2 O程度の負圧が付与されると共
に、強制的なインク循環が付勢されるようになってい
る。インク循環は、インク吐出口4からのインク漏れを
防止するため、インク流出側からの吸引により行われ
る。
【0026】ここで、吐出電極1の延長上には記録媒体
を介し接地された対向電極が配設されている(図示
略)。
【0027】次に、本実施形態における全体動作を図2
に基づいて説明する。
【0028】装置を稼動状態に設定すると、インク流路
11,12内のインク3に負圧が付与されると共に、図
2の矢印方向に向かう強制的なインク循環が開始され
る。ここで、インク3は、その表面張力により、インク
吐出口4部分にインクメニスカス10を形成する。ヘッ
ド内のインク3には負圧が付与されており、また、イン
ク吐出口4より吐出電極1の方が突き出しているため、
インクメニスカス10は側面から見ると、図2に示すよ
うに斜め下向きに凹形状となる。また、インク吐出口4
部にはスリット形成部材5が各吐出電極1の間に対応す
る位置に配設されているため、インクメニスカス10
は、正面から見るとスリット形成部材5で囲まれた面を
底面とし吐出電極1の先端を頂点とした形状となる。
【0029】そして、泳動電圧源から電気泳動電極2に
電圧が印加されると、当該電気泳動電極2と吐出電極1
との間に電界が形成され、インク吐出口4近傍のトナー
粒子9が電気泳動し、インクメニスカス10部分に集中
する。続いて、吐出電圧印加制御手段から任意の吐出電
極5に高電圧パルスが印加されると、当該吐出電極5と
対向電極との間に電界が形成され、インクメニスカス1
0内に集中していたトナー粒子9が一群となり当該イン
クメニスカス10から対向電極めがけて吐出する。そし
て、吐出されたトナー群は記録媒体に付着する。
【0030】一方、トナー粒子9の吐出が行われると、
インク吐出口4付近のトナー粒子9が減少すると共に、
インク3中には、吐出されたトナー粒子の電気量に応じ
てトナー粒子9と逆極性のカウンターイオンが充満す
る。このカウンターイオンは電気泳動電極2と吐出電極
5との間に形成される電界に悪影響を与え、電気泳動に
よるトナー補給を阻害するため除去されることが望まし
い。本実施形態では、電気泳動電極2にトナー粒子9と
同極性のバイアス電圧が印加されているので、発生した
カウンターイオンは電気泳動電極2側に電気泳動し、流
速の速いインク排出路12の中程に移動した後更にイン
ク流の圧力を受け、インク吐出口4近傍から迅速に除去
されると共に、その後電気泳動電極2と接触して放電さ
れる。
【0031】また、インク供給路11から流れ込むイン
ク3中のトナー粒子9は、インク吐出口4の近傍を通過
する際に電気泳動電極2が形成する電界の作用を受けて
インクメニスカス10部分に常時補給される。ここで、
電気泳動電極2は、インク供給路11にそって配設され
ているので、トナー粒子9は、インク3がインク供給路
11を流れる間に電気泳動電極2と吐出電極1との間に
形成された電界の作用を受けて徐々に側壁側に集中す
る。
【0032】このトナー粒子供給動作において、トナー
粒子9の吐出がしばらく行われずインク吐出口4近傍に
過剰な量のトナー粒子9が供給され、電気泳動電極2に
印加される電圧の作用のみでトナー粒子が吐出してしま
いそうな事態が生じたとしても、インク流路11,12
がL字状に曲折しているインク吐出口4部分では流速が
比較的遅く、一方流路の中程では流速が比較的速いた
め、常に必要な量のトナー粒子9がインク吐出口4部分
に供給され、過剰なトナー粒子は流速の速いインク流に
よって流される。このため、インク吐出口4には常時適
量のトナー粒子9が供給される。
【0033】以上のような要領でインク吐出口4にトナ
ー粒子9が供給されながら、上記印字動作が繰り返し行
われることにより、用紙走行路を搬送される記録媒体に
トナー像が形成される。そして、トナー像の形成された
記録媒体は、電子写真記録用と同等の定着器(図示略)
に搬送され熱定着される。
【0034】このように、本実施形態によれば、インク
3中のトナー粒子9のみが記録媒体に移送される為、液
体インクを直接噴射する従来のインクジェット方式の印
字で顕著な記録媒体上のニジミ等が発生せず、電子写真
方式並の高印字品質が実現できる。
【0035】特に、吐出セル本体6の側壁に沿ってイン
ク流路11,12を設けると共に、このインク流路1
1,12を形成する側壁の一部にインク吐出口4を設け
たので、インク流によりインク吐出口4へのトナー粒子
9の供給を迅速に行うことができ、高速印字を行うこと
ができる。更に、トナー粒子吐出後に生じたカウンター
イオンが迅速に除去されるので、電気泳動電極2と吐出
電極1との間で形成される電界の有効性を確保すること
ができ、インク吐出口4への必要なトナー粒子9の供給
を確実に行うことができ、トナー粒子9の不吐出を防止
して信頼性の高い印字を行うことができる。
【0036】また、電気泳動電極2をインク流路11の
上流側からインク吐出口4に至る間で且つ当該インク流
路11に沿って装備したので、インク流によりトナー粒
子9がインク吐出口4にまで搬送されてくる間に、当該
トナー粒子9が予めインク吐出口4側に集中されるの
で、トナー粒子9の供給動作の確実性をより向上ならし
めることができる。
【0037】更に、インク流路11,12をインク吐出
口4部分で曲折した状態に設定したので、流速の比較的
緩やかなインク吐出口4付近には、吐出に必要なトナー
粒子9を十分に供給することができ、一方、流路11,
12の中程までに過剰に供給されたトナー粒子9は、当
該流路中程の強い流速に流されて排出され、インク吐出
口4には常時適量のトナー粒子9を供給することがで
き、供給不足によるトナー粒子9の不吐出や過剰供給に
よるトナー粒子9の自発吐出及び吐出口4の目詰まりと
いった印字上の不都合を有効に防止することができ、非
常に信頼性の高い印字動作を行うことができる。
【0038】これに加え、電気泳動電極2をインク吐出
口4部分の上流側から下流側にわたって装備したので、
インク吐出口4にトナー粒子9を集中させるための十分
な電界を形成することができると共に、インク吐出後に
生じたカウンターイオンを排出の過程で泳動電極2側に
電気泳動させ、インク吐出口4からより迅速に排除する
ことができる。
【0039】特に、電気泳動電極2をインク流路11,
12の内側に沿ってインク3に接するように配設したの
で、カウンターイオンを排出の過程で電気泳動電極2に
接触させることができ、ヘッド内部でカウンターイオン
を放電により除去することができる。また、吐出電極1
には絶縁膜が付されているので、インク吐出口4に集中
したトナー粒子9が吐出電極1に付着して目詰まりを生
じるといった不都合を防止することができ、常時安定し
た印字動作を行うことができる。
【0040】また、インク吐出口4をワイヤからなるス
リット形成部材5により複数に分割したので、単一のイ
ンク吐出口4に複数のインクメニスカスを形成すること
ができ、吐出電極1を近接装備することによる記録解像
度の向上と記録ヘッドの小型化を図ることができる。こ
れに加え、複数の吐出電極1による同時印字動作を行う
ことができるので、印字速度を格段に向上することがで
き、トナー粒子9を迅速に供給できるという利点を十二
分に活かすことができる。
【0041】ここで、インク流路11,12は直角に曲
折された状態に設けられていなくとも、V字状でも良い
し、逆に真っ直ぐでも良い。また、電気泳動電極2は一
体的に設けられていなくとも良く、上流側又は下流側に
おいて部分的に複数設けられていても良い。かかる場
合、例えば、上流側の泳動電極と下流側の泳動電極とで
異なるバイアス電圧を印加し電界の形成具合を調整する
こともできる。電気泳動電極は、必ずしもインク3と接
触していなくとも良いし、必ずしもインク流路11,1
2に沿って設けられていなくとも良い。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、これによると、吐出セル本体の側壁に沿ってイ
ンク流路を設けると共に、このインク流路を形成する側
壁の一部にインク吐出口を設けたので、インク流により
インク吐出口へのトナー粒子の供給を迅速に行うことが
でき、高速印字を行うことができる。更に、トナー粒子
吐出後に生じたカウンターイオンが迅速に除去されるの
で、電気泳動電極と吐出電極との間で形成される電界の
有効性を確保することができ、インク吐出口への必要な
トナー粒子の供給を確実に行うことができ、トナー粒子
の不吐出を防止して信頼性の高い印字を行うことができ
る。特に、従来一般に必要とされている広体積のインク
室が不要であるため、記録ヘッドの大幅な小型化を図る
ことができる。
【0043】請求項2記載の発明では、電気泳動電極を
インク流路の上流側からインク吐出口に至る間で且つ当
該インク流路に沿って装備したので、インク流によりト
ナー粒子がインク吐出口にまで搬送されてくる間に、当
該トナー粒子が予めインク吐出口側に集中されるので、
トナー粒子の供給動作の確実性をより向上ならしめるこ
とができる。
【0044】請求項3記載の発明では、電気泳動電極を
インク流路の内側に沿ってインクに接するように配設し
たので、カウンターイオンを排出の過程で電気泳動電極
に接触させることができ、ヘッド内部でカウンターイオ
ンを放電により除去することができる。また、吐出電極
には絶縁膜が付されているので、インク吐出口に集中し
たトナー粒子が吐出電極に付着して目詰まりを生じると
いった不都合を防止することができ、常時安定した印字
動作を行うことができる。
【0045】請求項4記載の発明では、電気泳動電極を
インク吐出口部分の上流側から下流側にわたって装備し
たので、インク吐出口にトナー粒子を集中させるための
十分な電界を形成することができると共に、インク吐出
後に生じたカウンターイオンを排出の過程で泳動電極側
に電気泳動させ、インク吐出口からより迅速に排除する
ことができる。
【0046】請求項5記載の発明では、インク吐出口を
ワイヤからなるスリット形成部材により複数に分割した
ので、簡単な構成で単一のインク吐出口に複数のインク
メニスカスを形成することができ、記録電極を近接装備
することによる記録解像度の向上と記録ヘッドの小型化
を図ることができる。これに加え、複数の吐出電極によ
る同時印字動作を行うことができるので、印字速度を格
段に向上することができ、トナー粒子を迅速に供給でき
るという利点を十二分に活かすことができる。
【0047】請求項6記載の発明では、インク流路をイ
ンク吐出口部分で曲折した状態に設定したので、流速の
比較的緩やかなインク吐出口付近には、吐出に必要なト
ナー粒子を十分に供給することができ、一方、流路の中
程までに過剰に供給されたトナー粒子は、当該流路中程
の強い流速に流されて排出され、インク吐出口には常時
適量のトナー粒子を供給することができ、供給不足によ
るトナー粒子の不吐出や過剰供給によるトナー粒子の自
発吐出及び吐出口の目詰まりといった印字上の不都合を
有効に防止することができ、非常に信頼性の高い印字動
作を行うことができる、という従来にない優れたインク
ジェット式記録ヘッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す構成図であり、図1
(a)は正面図を示し、図1(b)は側面の縦断面図を
示す。
【図2】図1(b)の符号A部分を示す拡大図である。
【図3】従来例を示す一部省略した分解斜視図である。
【図4】他の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 吐出電極 2 電気泳動電極 3 インク 4 インク吐出口 5 スリット形成部材 6 吐出セル本体 7 インク流入 8 インク流出 9 トナー粒子 10 メニスカス 11 インク供給路(インク流路) 12 インク排出路(インク流路)
フロントページの続き (72)発明者 峯本 仁史 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 萩原 良広 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー粒子を含むインクを保持する吐出
    セル本体と、この吐出セル本体の一部に設けられたスリ
    ット状のインク吐出口と、このインク吐出口に向けて前
    記トナー粒子を集中させるための電気泳動電極と、前記
    インク吐出口内に装備され且つ前記トナー粒子に吐出力
    を付勢する吐出電極とを備え、 前記吐出セル本体内に、当該吐出セル本体の側壁に沿っ
    てインク流路を設けると共に、 このインク流路を形成する側壁の一部に前記インク吐出
    口を設けたことを特徴とするインクジェット式記録ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 前記電気泳動電極を、少なくとも前記イ
    ンク流路の上流側から前記インク吐出口に至る間で且つ
    当該インク流路に沿って装備したことを特徴とする請求
    項1記載のインクジェット式記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記電気泳動電極を、前記インク流路の
    内側に沿って且つ前記インクに接するように配設すると
    共に、前記吐出電極には絶縁膜が付されていることを特
    徴とした請求項1記載のインクジェット式記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記電気泳動電極を、前記インク吐出口
    部分の上流側から下流側にわたって装備したことを特徴
    とする請求項1記載のインクジェット式記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記インク吐出口に、当該インク吐出口
    をスリット状に仕切る複数のスリット形成部材を装備す
    ると共に、このスリット形成部材をワイヤで構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載のインクジェット式記録ヘ
    ッド。
  6. 【請求項6】 前記インク流路を、前記インク吐出口部
    分で曲折した状態に設定したことを特徴とする請求項
    1,2,3,4又は5記載のインクジェット式記録ヘッ
    ド。
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