JPH09123353A - 人工大理石複合板及びその曲げ加工方法 - Google Patents

人工大理石複合板及びその曲げ加工方法

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JPH09123353A
JPH09123353A JP28426495A JP28426495A JPH09123353A JP H09123353 A JPH09123353 A JP H09123353A JP 28426495 A JP28426495 A JP 28426495A JP 28426495 A JP28426495 A JP 28426495A JP H09123353 A JPH09123353 A JP H09123353A
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JP
Japan
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artificial marble
plate
composite plate
bending
thickness
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Application number
JP28426495A
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English (en)
Inventor
Masashi Fukuya
正志 福家
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Okura Industrial Co Ltd
Original Assignee
Okura Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Panels For Use In Building Construction (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】曲げ加工が容易であり、しかも通常の使用条件
においても反りやクラックの発生が無く、現場施工性の
よい人工大理石複合板及びその曲げ加工方法を提供する
こと。 【構成】加熱による変形が可能であって、厚みが1.0
〜4.0mm、20℃における線膨張係数が2.0×1
-5〜6.0×10-5の人工大理石板と厚みが0.1〜
3.0mmのアルミニウム板とを接着剤若しくは粘着剤
を介して積層してなる人工大理石複合板及びそれを人工
大理石の軟化温度以上に加熱してから適宜形状の型を用
いて変形させ、しかる後に人工大理石の軟化温度未満ま
で冷却することを特徴とする人工大理石複合板の曲げ加
工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種建材、住設機器に好
適に使用できる曲げ加工に適した人工大理石複合板及び
その曲げ加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人工大理石は優れた意匠性を有してお
り、また、均質な製品が大量生産可能なことなどからシ
ステムキッチン、洗面台、浴槽、カウンターなどに大量
に使用されるようになってきている。
【0003】このような人工大理石のうちでも厚みが
4.0mm以下の薄物の人工大理石の場合は、機械的強
度等の理由から単独で使用するよりはむしろ合板、パー
ティクルボード等の木質板や金属板等からなる基板と貼
り合わせた複合板として使用されることが一般的であっ
た。
【0004】しかしながら、複合板とした場合、単独で
用いた場合と比べて以下のような問題があった。すなわ
ち、基板として合板、パーティクルボード等の木質板を
使用した複合板では曲げ加工が不可能であるし、また、
曲げ加工が可能な基板を使用した場合でも、人工大理石
と基板の膨張係数が異なっているため曲げ加工の際の加
熱、冷却の際の温度ムラによって複合板に凹凸やクラッ
クが発生するという問題があった。
【0005】一方、人工大理石板を単独で曲げ加工する
際には、加圧して曲げてからも元の形状に戻るのを防止
するため長時間加圧する必要があり生産性が悪いという
問題があった。また、曲げ加工を施してから基板と貼り
合わせる方法では、曲げ加工後に収縮により人工大理石
が収縮するため、曲げ加工された人工大理石の形状と基
板の形状とが必ずしも一致しないという問題もあった。
【0006】したがって、薄物の人工大理石板を複合化
した後であっても容易に曲げ加工ができる人工大理石複
合板を提供することが強く要望されるところであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した問題
を解決して、曲げ加工が容易であり、しかも通常の使用
条件においても反りやクラックの発生が無く、作業現場
で鋸引きが可能な人工大理石複合板及びその曲げ加工方
法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、加熱に
よる変形が可能であって、厚みが1.0〜4.0mm、
20℃における線膨張係数が2.0×10-5〜6.0×
10-5の人工大理石板と厚みが0.1〜3.0mmのア
ルミニウム板とを接着剤若しくは粘着剤を介して積層し
てなる人工大理石複合板が提供され、更に、接着剤若し
くは粘着剤のガラス転移温度が−10℃以下であること
を特徴とする前記人工大理石複合板が提供され、更に、
前記人工大理石複合板を人工大理石の軟化温度以上に加
熱してから適宜形状の型を用いて変形させ、しかる後に
人工大理石の軟化温度未満まで冷却することを特徴とす
る人工大理石複合板の曲げ加工方法が提供される。
【0009】すなわち、加熱変形が可能な20℃におけ
る線膨張係数が2.0×10-5〜6.0×10-5の薄物
の人工大理石板にアルミニウム板を積層した複合板は複
合化した後からでも曲げ加工可能であること及び該人工
大理石板とアルミニウム板の線膨張係数が似通っている
ので曲げ加工時に発生する凹凸が防止できること、更に
曲げ加工で圧力を解除した際に元の形状へ戻ろうとする
のをアルミニウム板によって防止されるので曲げ加工を
短時間で行うことができることを見いだし本発明に到達
した。
【0010】以下に、本発明を詳細に説明する。本発明
で使用する人工大理石板としてはアクリル系、不飽和ポ
リエステル樹脂系の人工大理石板の内、加熱による変形
が可能な物であれば特に制限無く使用できるが、厚みが
1.0〜4.0mmであって、20℃における線膨張係
数が2.0×10-5〜6.0×10-5、好ましくは5.
0×10-5以下であることが必要である。厚みが1.0
mm未満の人工大理石板は製造すること自体が困難であ
るばかりでなく、取扱中に破損しやすいので好ましくな
く、厚みが4.0mmを越える場合は特に、複合化する
必要がないばかりか、曲げ加工における最小曲率半径が
大きくなって意匠が限定されるので好ましくない。ま
た、人工大理石板の線膨張係数が6.0×10-5を越え
るとアルミニウム板との線膨張係数の差が大きくなりす
ぎ曲げ加工時の凹凸の発生や使用環境下での反りやクラ
ックが発生しやすくなるので好ましくない。なお、本発
明でいう加熱により変形可能なという用語は人工大理石
が熱可塑性を有していることを意味し、非架橋タイプ若
しくは部分架橋された人工大理石が該当する。
【0011】本発明の人工大理石複合板の基板として使
用するアルミニウム板としては、通常のアルミニウム板
が使用できるが厚みが0.1〜3.0mm、好ましくは
0.3〜2.0mmの範囲である必要がある。厚みが
0.1mm未満では補強効果が期待できないので好まし
くなく、3.0mmを越えると曲げ加工が困難となるの
で好ましくない。
【0012】本発明の人工大理石複合板は上記人工大理
石板とアルミニウム板とを接着剤若しくは粘着剤で貼り
合わせて積層して製造するのであるが、この際に使用す
る接着剤若しくは粘着剤としてはアクリル系、エポキシ
系、シリコン系、ウレタン系接着剤やアクリル系の粘着
剤やホットメルト接着剤が使用可能であるが、特に、接
着剤若しくは粘着剤のガラス転移温度が−10℃以下で
ある弾力性を有するものを使用することが好ましい。こ
のような接着剤を使用することによって曲げ加工時の凹
凸の発生や、使用環境下での反りやクラックの発生をよ
り防止することができる。
【0013】次に、上記人工大理石複合板1の曲げ加工
方法の一例について図面に基づいて説明する。まず、人
工大理石複合板1の構成要素である人工大理石板11の
軟化温度以上、好ましくは軟化温度より20〜40℃高
めの温度に加熱する。この状態では人工大理石複合板1
の人工大理石板11は少し荷重をかければ容易に変形す
る状態である。なお、軟化温度は使用する人工大理石に
よって異なるが通常90〜130℃である。次いで、型
2を用いて曲げ加工する。本発明の曲げ加工方法として
は型2に人工大理石複合板1を押しつけて折り曲げる方
法や雄型21と雌型22とからなる目的とする形状の型
2に加熱された人工大理石複合板1を挿入してプレス機
3等を使用して加圧する方法のいずれもが選択できる。
その後、変形させた状態、好ましくは荷重をかけた状態
で上記軟化温度未満の温度、すなわち90〜130℃未
満、好ましくは70℃未満になるまで冷却養生して曲げ
加工が完了する。本発明の人工大理石複合板1の断面説
明図を図1に、曲げ加工方法について後者の方法を採用
した場合の概略を図2に示す。
【0014】
【作用】本発明においては表1に示すように線膨張係数
が人工大理石に近いアルミニウム板12を基板として用
いているので、人工大理石板11の膨張収縮に追随して
基板12も膨張収縮するということと、アルミニウム板
12の熱伝導率が大きいため均一にかつ急速に放熱が行
われるため凹凸が発生するのを防止することができるの
ではないかと推測される。また、そのため曲げ加工時間
を短縮化することができるという効果も有している。
【0015】
【表1】
【0016】
【実施例】以下に本発明を実施例によって具体的に説明
する。なお、本発明においては人工大理石板としてアク
リル系の厚みが2.0mmの人工大理石板(大倉工業製
商品名:エルドールM813 Rタイプ、20℃におけ
る線膨張係数:4.5×10-5、軟化温度:100℃)
を使用した。
【0017】実施例1 人工大理石板にガラス転移温度が−40〜−60℃のア
クリル系粘着剤を塗布した両面テープを用いて厚み0.
5mmのアルミニウム板を貼り合わせて人工大理石複合
板を製造した。次いで、該人工大理石複合板を熱板温度
を135℃に設定したホットプレスに挟み込んで加圧せ
ずに1分間加熱した。次いで、該人工大理石複合板を雌
型の型に挿入してからプレス機によって雄型の型で加圧
して曲げ加工を行った。このときのプレス圧はアルミニ
ウム板が折れ曲がる程度の圧力であった。加圧した状態
で該人工大理石複合板の温度が70℃になるまで保持し
た後型から取り出して、曲げ加工された曲面状の人工大
理石複合板を得た。この複合板はその後の冷却によって
も元の形状に戻ることが無く、また、凹凸の発生もなか
った。更に、環境試験を行ったが反りやクラックの発生
は見られなかった。
【0018】比較例1 人工大理石板に代えて厚みが2.0mm、20℃におけ
る線膨張係数が7.5×10-5である市販の透明なアク
リル板に実施例1の両面テープを用いて、実施例1のア
ルミニウム板を貼り合わせて複合板を製造した。得られ
た複合板を実施例1と同様の条件で曲げ加工したが、型
から取り出した後の冷却中に凹凸が発生し意匠性の悪い
物であった。更に、環境試験を行ったところ反りが発生
してしまった。
【0019】比較例2 実施例1で使用した人工大理石を単独で実施例1と同様
な方法で折り曲げ加工したが、型から取り出した後の冷
却中に凹凸が発生した。
【0020】
【効果】本発明の人工大理石複合板は基板にアルミニウ
ム板を使用しているため複合化した後からでも曲げ加工
が可能となったので基板と人工大理石板の形状が一致し
ていて隙間がなく、凹凸のない曲面状の人工大理石から
なる部材を供給することが加工が可能となった。また、
鋸引きも可能であるので現場施工性に優れているという
特徴も有している。また、機械的強度も十分あり、軽量
であることから各種ジョイナー等を併用して施工すれば
曲面部分にも使用できるので建材や住設機器の部材とし
てきわめて優れた物である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の人工大理石複合板1の断面説明図であ
る。
【図2】本発明の人工大理石複合板の曲げ加工方法の一
例を説明する概略工程図である。
【符号の説明】
1 本発明の人工大理石複合板 11 人工大理石板 12 アルミニウム板 13 接着剤若しくは粘着剤 2 型 21 雄型 22 雌型 3 プレス機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱による変形が可能であって、厚みが
    1.0〜4.0mm、20℃における線膨張係数が2.
    0×10-5〜6.0×10-5の人工大理石板と厚みが
    0.1〜3.0mmのアルミニウム板とを接着剤若しく
    は粘着剤を介して積層してなる人工大理石複合板。
  2. 【請求項2】接着剤若しくは粘着剤のガラス転移温度が
    −10℃以下であることを特徴とする請求項1記載の人
    工大理石複合板。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の人工大理石複合板を
    人工大理石の軟化温度以上に加熱してから適宜形状の型
    を用いて変形させ、しかる後に人工大理石の軟化温度未
    満まで冷却することを特徴とする人工大理石複合板の曲
    げ加工方法。
JP28426495A 1995-11-01 1995-11-01 人工大理石複合板及びその曲げ加工方法 Pending JPH09123353A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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