JPH0730819Y2 - パネル体 - Google Patents

パネル体

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JPH0730819Y2
JPH0730819Y2 JP4411490U JP4411490U JPH0730819Y2 JP H0730819 Y2 JPH0730819 Y2 JP H0730819Y2 JP 4411490 U JP4411490 U JP 4411490U JP 4411490 U JP4411490 U JP 4411490U JP H0730819 Y2 JPH0730819 Y2 JP H0730819Y2
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JP
Japan
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prepreg
stone
panel body
back surface
prepreg material
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JP4411490U
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JPH042824U (ja
Inventor
勲 島
茂喜 吉岡
悟 花木
Original Assignee
三協アルミニウム工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 【考案の目的】
(産業上の利用分野) 本考案は、建物の内外装に利用される、石材とこれを支
持する繊維強化プラスチック裏面材とからなるパネル体
に関するものである。 (従来の技術) 大理石、花崗岩などの自然石、あるいはこれらと類似し
た外観を有する結晶化ガラスなどの人工石材は、そのハ
イグレードイメージから建築物の内外装に用いられる機
会が多くなってきている。 これら石材は、面材としての強度を確保するためには板
厚を厚くすることが必要なため重量が増加し、建築材料
としての施工性に劣るという難点があり、そのため、例
えば実開昭63-190435号公報には施工性向上を目的とし
て、石材裏面にステンレス,亜鉛,アルミニウムなどの
金属板を貼り合わせると共に前記金属板の一部を壁面へ
の固定タブとしたパネルが提案されている。 (考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記公報記載のパネルは、上記のような
金属板を無機材を主体とする耐火性接着剤によって石材
裏面に貼り合わせたものであるため、接合状態のばらつ
きや接着剤の経年変化などが懸念され、接合の信頼性に
欠けるという問題があって、上記のような石材パネルの
課題となっていた。 (考案の目的) 本考案は、石材を用いたパネル体の上記課題に着目して
なされたものであって、経年変化がほとんどなく、石材
と裏面材との間の接合が確実で信頼性の高い石材複合パ
ネル体を提供することを目的としている。
【考案の構成】
(課題を解決するための手段) 本考案に係わるパネル体は、石材と繊維強化プラスチッ
クとからなるパネル体であって、板状石材の裏面上に、
該裏面に対して互いに反対方向に傾斜させて当該裏面上
に設けた1対の傾斜溝内に端部を挿入して鈍角状に折れ
曲った状態のプリプレグ材を載置し、前記プリプレグ材
に別のプリプレグ材を重ね合わせて石材方向に加圧する
と共に、両プリプレグ材を硬化温度に加熱し、一体化さ
せてなる構成としたものであり、パネル体における上記
構成を前述した課題を解決するための手段としたことを
特徴としている。 (作用) 本考案に係わるパネル体において使用されるプリプレグ
材とは、炭素繊維,アラミド繊維、あるいはアルミナ繊
維などの各種繊維を一方向に引き揃えてシート状物とし
たもの、あるいは前記繊維を織って布状,ひも状にした
ものなどに、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を含侵さ
せた繊維強化プラスチックの成形素材であって、成形し
た後含侵させたマトリックス樹脂の硬化温度に加熱する
ことによって、強度,耐疲労性,耐食性などに優れた繊
維強化プラスチックとなるものである。 本考案に係わるパネル体において、第1のプリプレグ材
は石材表面に設けた1対の互いに反対方向の傾斜溝内に
端部を挿入した状態で前記石材表面上に載置され、第2
のプリプレグ材と重ね合わされた状態で石材方向に加圧
されて当該プリプレグ材の硬化温度に加熱されることに
よって第2のプリプレグ材と一体となって繊維強化プラ
スチック裏面材となるものである。このとき、前記両プ
リプレグ材は加熱により互いの熱硬化樹脂が融合して一
体となることによって強固に接合されると同時に、第1
のプリプレグ材が端部を前記傾斜溝内に挿入した状態で
硬化することによって前記端部が嵌合片となって石材か
らの脱落を防止する。さらに、前記第1プリプレグ材
は、鈍角状に折れ曲った状態で端部を傾斜溝中に挿入し
ているので、前記プリプレグ材には当該プリプレグ材を
伸ばそうとする復元力が生じ、この力によって当該プリ
プレグ材が石材を引寄せながら硬化するため、石材と繊
維強化プラスチック裏面材との嵌合がより強固となるよ
うになっている。 (実施例) 以下、実施例に基づいて本考案を具体的に説明する。 第1図(a)(b)は、本考案に係わるパネル体の一実
施例を示すもので、図に示すパネル体1は、互いに反対
方向(この実施例では、図中外側方向)に傾斜した傾斜
溝2a,2aを裏面上に設けた花崗岩からなる板状石材2
と、前記傾斜溝2a,2aに嵌合する嵌合片3a,3bと前記嵌合
片3a,3aと一体になった板状部3bとからなる炭素繊維強
化プラスチック製の裏面材3によって構成されており、
前記裏面材3は嵌合片3a,3aが傾斜溝2a,2a内に嵌合する
ことによって前記石材2に接合され、前記裏面材3の板
状部3bの両端部にはビス穴3cが設けてあり、躯体への取
付用タブとなっている。 このような構造を有する前記パネル体1は、第2図に示
すようにして製造されたものである。 まず、花崗岩からなる前記板状石材2の裏面側に、外側
方向に傾斜させた1対の傾斜溝2a,2aを設け、炭素繊維
クロスにマトリックス樹脂として120℃硬化型のエポキ
シ樹脂を含侵させたプリプレグ材4の両端部4a,4aを第
2図に示すように、内側方向から前記傾斜溝2a,2a内に
挿入しながら、当該プリプレグ材4の中央部4bを石材2
の裏面上に重ねる。このとき、傾斜溝2a,2aは外側方向
に傾斜しているので、前記プリプレグ材4の中央部4bに
対する両端部4a,4aの折れ曲り角度は鈍角となってい
る。なお、硬化前のプリプレグ材4は、柔軟性があり、
所定の寸法に切断するだけで容易にセットすることがで
きる。 次いで、石材2の裏面上に載置した前記プリプレグ材4
の上に、同じ材質の別のプリプレグ材5を重ね合わせ、
ホットプレスによって、圧力2Kgf/cm2,温度120℃で1.5
時間加圧および加熱することによって前記プリプレグ材
4,5を硬化させ、最後に硬化によって炭素繊維強化プラ
スチックとして一体化された裏面材3にビス穴3cを設け
ることによって前記パネル体1が得られた。 このとき、前記プリプレグ材4の両端部4a,4aは、加熱
されることによって前記石材2の傾斜溝2a,2a内で硬化
し、嵌合片3a,3aとなって石材2からの脱落を防止する
と共に、前記両プリプレグ材4および5は、加圧および
加熱によって、含侵させた互いのマトリックス樹脂が融
合して硬化し、一体の炭素繊維強化プラスチック製裏面
材3となるので、接着材を用いて接着した従来の石材パ
ネルにくらべて極めて信頼性の高いものとなる。 さらに、前記プリプレグ材4は、その両端部4a,4aが図
に示すように鈍角に折り曲げられており、しかも硬化に
際して拘束されていないので、該両端部4a,4aはプリプ
レグ材4の炭素繊維の弾力性によって直線形状に戻ろう
とし、図中上方への復元力が生じる。したがって、前記
両端部4a,4aはこの復元力によって石材2を引寄せなが
ら硬化することになるため、石材2と裏面材3との間の
嵌合がさらに強固なものとなる。 第3図(a)(b)は、本考案に係わるパネル体の他の
実施例を示すもので、図に示すパネル体11は、互いに反
対方向(この実施例では図中の内側方向)に傾斜した傾
斜溝12a,12aを裏面上に設けた結晶化ガラスからなる板
状石材12と、前記傾斜溝12a,12aに嵌合する嵌合片13a,1
3aと躯体への取付用のブラケット13c,13cを備えて前記
嵌合片13a,13aと一体に成形された板状部13bとからなる
炭素繊維強化プラスチック製の裏面材13によって構成さ
れており、前記裏面材13は、前述の実施例と同様に、嵌
合片13a,13aが傾斜溝12a,12a内に嵌合することによって
前記石材12に接合されている。 前記パネル体11は、第4図に示すようにして製造された
ものであり、前記実施例と基本的に同様の作用効果を有
する。 すなわち、まず、結晶化ガラスからなる板状石材12の裏
面に、内側方向に傾斜させた1対の傾斜溝12a,12aを設
ける。 次いで、一方向炭素繊維に120℃硬化型エポキシ樹脂を
含侵させた2枚の一方向プリプレグ材を繊維方向が直交
するように重ねてプリプレグシート14,14とし、当該プ
リプレグシート14,14の端部14a,14aを外側方向から前記
傾斜溝12a,12a内に挿入した状態で当該プリプレグシー
ト14,14を石材12の裏面上に第4図に示すように載置す
る。このとき、傾斜溝12a,12aは図中内側方向に傾斜し
ているので、前記プリプレグシート14,14の石材裏面上
の部分に対する端部14a,14aの折れ曲り角度は鈍角とな
る。 次に、石材12の裏面上に載置した前記プリプレグシート
14の上に、2枚の一方向炭素繊維プリプレグを同様に重
ねたプリプレグシート15を重ね合わせると共に、図中に
仮想線で示すL字状および板状の治具16,17,18と図示し
ない適当なクランプを用いて締付け、前記プリプレグシ
ート14および15を石材12に対して圧締する。そして、こ
れらを治具と共に120℃の硬化炉中に1.5時間保持して前
記プリプレグシートを硬化させることによって前記パネ
ル体11を得た。 このパネル体11は、プリプレグシート14および15のマト
リックス樹脂同士が互いに融合して一体の炭素繊維強化
プラスチックとなった裏面材13と石材12とが嵌合片13a
とこれによる引寄せ硬化によって極めて強固に接合さ
れ、前記実施例に係わるパネル体1と同様に信頼製の高
いものとなっている。
【考案の効果】
以上説明してきたように、この考案に係わるパネル体
は、板状石材の裏面上に、該裏面に対して互いに反対方
向に傾斜させて当該裏面上に設けた1対の傾斜溝内に端
部を挿入して鈍角状に折れ曲った状態のプリプレグ材を
載置し、前記プリプレグ材に別のプリプレグ材を重ね合
わせて石材方向に加圧すると共に、両プリプレグ材を硬
化温度に加熱し、一体化させてなる構成としたものであ
るから、プリプレグ材のマトリックス樹脂同士が互いに
融合して一体の繊維強化プラスチックとなった裏面材と
石材とが嵌合片による嵌合と引寄せ効果によって強固に
接合され、石材パネル材の信頼性を高めるという極めて
優れた効果をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本考案に係わるパネル体の一実施例を示
す正面図、第1図(b)は第1図(a)のA-A線断面
図、第2図は第1図に示したパネル体の製造方法を示す
斜視図、第3図(a)は本考案に係わるパネル体の他の
実施例を示す正面図、第3図(b)は第1図(a)のB-
B線断面図、第4図は第2図に示したパネル体の製造方
法を示す斜視図である。 1,11……パネル体、 2、12……石材、 2a,12a……傾斜溝、 4,5,14,15……プリプレグ材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】石材と繊維強化プラスチックとからなるパ
    ネル体であって、板状石材の裏面上に、該裏面に対して
    互いに反対方向に傾斜させて当該裏面上に設けた1対の
    傾斜溝内に端部を挿入して鈍角状に折れ曲った状態のプ
    リプレグ材を載置し、前記プリプレグ材に別のプリプレ
    グ材を重ね合わせて石材方向に加圧すると共に、両プリ
    プレグ材を硬化温度に加熱し、一体化させてなることを
    特徴とするパネル体。
JP4411490U 1990-04-25 1990-04-25 パネル体 Expired - Lifetime JPH0730819Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP4411490U JPH0730819Y2 (ja) 1990-04-25 1990-04-25 パネル体

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JP4411490U JPH0730819Y2 (ja) 1990-04-25 1990-04-25 パネル体

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JPH042824U JPH042824U (ja) 1992-01-10
JPH0730819Y2 true JPH0730819Y2 (ja) 1995-07-19

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