JPH09123172A - タイヤ加硫方法及びタイヤ加硫機の中心機構 - Google Patents

タイヤ加硫方法及びタイヤ加硫機の中心機構

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JPH09123172A
JPH09123172A JP30976995A JP30976995A JPH09123172A JP H09123172 A JPH09123172 A JP H09123172A JP 30976995 A JP30976995 A JP 30976995A JP 30976995 A JP30976995 A JP 30976995A JP H09123172 A JPH09123172 A JP H09123172A
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JP
Japan
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bladder
tire
heater
electric heater
temperature
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JP30976995A
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English (en)
Inventor
Natsushiro Kino
夏四郎 嬉野
Kazuhiro Uehara
一浩 上原
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/0601Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C35/00Heating, cooling or curing, e.g. crosslinking or vulcanising; Apparatus therefor
    • B29C35/02Heating or curing, e.g. crosslinking or vulcanizing during moulding, e.g. in a mould
    • B29C2035/0211Heating or curing, e.g. crosslinking or vulcanizing during moulding, e.g. in a mould resistance heating

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のようにスチームで加熱することによっ
て生じる不都合(昇温時間が長すぎることによる熱ロ
ス,スチーム配管からの熱ロス及びブラダ内に生じるド
レーンに起因するブラダ内の不均一な温度分布)を解消
して生産性に優れ、かつ良好なタイヤ成形性を確保する
ことができるタイヤ加硫方法及びタイヤ加硫機の中心機
構を提供する。 【解決手段】 金型にブラダを介して水平姿勢で装着さ
れたグリーンタイヤをそのブラダの内部から間接的に加
熱加圧するタイヤ加硫方法であって、前記ブラダ内に、
ブラダの拡張及び収縮の動きに連動して該ブラダ内に出
入りする電熱ヒータを装入し、該ブラダ内に供給される
高圧の不活性ガスを電熱ヒータにより幅射加熱するよう
にして、スチーム以外の手段でブラダ内部の局部的な加
熱強化を可能とし加硫に至る昇温時間を短くでき、かつ
ブラダ内部に温度勾配が生じないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤ加硫方法及
びタイヤ加硫機の中心機構、さらに詳しくは金型に水平
姿勢で装着されたグリーンタイヤをその内部から間接的
に加熱加圧するに際して、その内部での局所的な加熱強
化を可能として加硫に必要な温度に至る時間を短くする
ことにより、熱ロスを少なくして生産性を向上すること
ができるタイヤ加硫方法及びタイヤ加硫機の中心機構に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】タイヤの加硫は一般に、グリーンタイヤ
と称される生タイヤを、上下方向に開閉可能な一対の金
型内に水平姿勢の状態で装填し、同時にブラダと呼ばれ
る可撓性の袋体をグリーンタイヤの内側に装入して密着
させた後、このブラダ内に加圧加熱媒体を吹き込むこと
によって、このブラダを介して間接的に、グリーンタイ
ヤの表面を金型に押し付けて必要な外形形状を付与する
と同時に、加熱してゴムに変質させることにより行なわ
れている。そして、この場合の加熱加圧媒体としては、
一般に所定圧に昇温された加熱蒸気であるスチームが用
いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、その昇温のた
めの時間は、所定温度に達した後、加硫反応が実際に進
行している時間(10分程度)の数倍も要するため、生
産性が悪かった。即ち、図3(タイヤの模式断面図)に
示すように、タイヤのゴム厚は一定ではなく、トレッド
部Rとビード部Vで太く、サイドウォール部Sでは薄く
なっている。このため、サイドウォール部Sでの昇温は
早く、トレッド部Rとビード部Vでは遅くなる。具体的
には、サイドウォール部Sでは1〜2分で加硫に必要な
温度(約180°)に達するが、トレッド部Tとビード
部Bでは3〜4分要する。この場合、トレッド部Rとビ
ード部Vが昇温しきらないと未加硫タイヤが発生するお
それがるため、加硫時間はトレッド部Rとビード部Vの
昇温時間を基準として設定されている。このため、サイ
ドウォール部Sが加硫温度に達しても、トレッド部Rと
ビード部Vが加硫温度に達するまで待機しなければなら
ず、その間の熱エネルギー損失、いわゆる熱ロスは相当
なものとなり、生産コストを上昇させるばかるか、結果
的に加硫時間が長くなるため、生産性を低下させてい
る。なお、Bはブラダである。
【0004】また、加熱加圧媒体であるスチームの発生
源であるボイラーは、一般にタイヤ加硫機を配置してい
る工場の隅又はその近くに設置されるので、各タイヤ加
硫機へのスチームの供給は、数百メートルにも延びるス
チーム配管を通して行なわれる。もちろん、スチーム配
管には断熱材が巻かれているが、十分ではないため、配
管全体として見れば、熱ロスは相当なものである。この
熱ロスも、上記の昇温時の熱ロスと相まって生産コスト
の上昇につながることは言うまでもない。
【0005】また、上記の場合、25kg/cm2 前後
の高圧のスチームが用いられているためスチーム設備が
勢い大規模なものとなり、設備コストの点であまりにも
不経済であった。この点を考慮して、加熱のための15
kg/cm2 前後の低圧スチームに、加圧のための25
kg/cm2 前後の高圧不活性ガスを併用し、両者の役
割分担によって、全体として効率的な加熱加圧を図る試
みもなされている。即ち、スチームは凝縮熱でグリーン
タイヤを急速に加熱し、窒素ガスが成形に必要な加圧力
を付与するという役割分担になっている。
【0006】しかし、この加硫方法では、スチームより
比重の大きい常温の窒素ガスの混入によりスチームが凝
縮し、その凝縮したドレーンがブラダ内の下側に溜ま
る。このため、ブラダ内には、上側が200°C前後の
高温状態、上下の間の中間が180〜170°C前後の
中間温度状態、下側が160°C前後の低温状態という
温度勾配が生じる。従って、グリーンタイヤの上下に温
度差が生じてしまい、ゴムへと変質する加硫の程度に差
が生じ、タイヤの成形性が悪くなるという問題がある。
【0007】本発明は、従来の技術が有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のうち請求
項1記載の発明は、従来のようにスチームで加熱するこ
とによって生じる不都合(昇温時間が長すぎることによ
る熱ロス,スチーム配管からの熱ロス)を解消して生産
性に優れ、かつ良好なタイヤ成形性を確保することがで
きるタイヤ加硫方法を提供することを目的とする。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明のタイヤ加硫方法を有効に実施すべく、スチー
ム以外の手段でグリーンタイヤ内部を局部的に加熱でき
るようにして加硫に至る昇温時間を短くできるようなタ
イヤ加硫機の中心機構を提供することを目的とする。ま
た、請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の目的
に加えて、グリーンタイヤの内部全体を加熱できるよう
にしてその昇温時間を一層短くすることができるような
タイヤ加硫機の中心機構を提供することを目的とする。
さらに、請求項4記載の発明は、請求項2又は請求項3
記載の発明の目的に加えて、グリーンタイヤの内部を部
分的に温度調節できるようにしてタイヤの均一に加熱
し、良好なタイヤ成形性を確保することができるような
タイヤ加硫機の中心機構を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、金型にブラダを介して水平
姿勢で装着されたグリーンタイヤをそのブラダの内部か
ら間接的に加熱加圧するタイヤ加硫方法であって、前記
ブラダ内に電熱ヒータを装入し、該ブラダ内に供給され
る高圧の不活性ガスを前記電熱ヒータにより幅射加熱す
ることを特徴としている。従って、この加硫方法によれ
ば、従来のようにスチームで加熱することによって生じ
る不都合(昇温時間が長すぎることによる熱ロス,スチ
ーム配管からの熱ロス)を解消して生産性に優れ、かつ
良好なタイヤ成形性を確保することができる。
【0010】また、請求項2記載の発明であるタイヤ加
硫機の中心機構は、金型に装填されたグリーンタイヤの
シェーピングを行うためのブラダを支持する上下一対の
クランプリングに、ブラダの拡張及び収縮の動きに連動
して該ブラダ内に出入りする電熱ヒータを装着したこと
を特徴とする。これにより、タイヤ加硫機の中心機構
を、スチーム以外の手段でグリーンタイヤ内部の局部的
な加熱強化を可能とし加硫に至る昇温時間を短くできる
ようなものとして、請求項1記載の発明のタイヤ加硫方
法を有効に実施することができる。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の発明のタイヤ加硫機の中心機構のうち、電熱ヒータ
を、上部クランプリングと下部クランプリングに支点を
有し、かつ周方向にわたって複数配設されたリンク部材
に装着した点に特徴を有する。これにより、グリーンタ
イヤの内部全体を加熱できるようにして加硫に至る昇温
時間を一層短くし、生産性の向上に寄与することができ
る。
【0012】さらに、請求項4記載の発明は、請求項2
又は請求項3記載のタイヤ加硫機の中心機構のうち、電
熱ヒータとして複数の電熱ヒータを組み合わせて構成す
るとと共に、各電熱ヒータには制御部と接続された温度
検出器を取り付け、かつ検出された値に応じて各電熱ヒ
ータを独立に温度調節できるようにした点に特徴があ
る。これにより、グリーンタイヤの内部を部分的に温度
調節できるようにしてタイヤを均一に加熱し、良好なタ
イヤ成形性を確保することができる。また、各種の生タ
イヤの加硫に適用可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しつつ説明する。図1は、本発明のタイヤ加硫方法
模式的に示す概略断面説明図である。この図において、
Bは、ブラダであり、上下一対の金型K1 ,K2 に装填
されたグリーンタイヤTに対して水平に装入され、かつ
密着された様子を示している。また、Hは、ブラダB内
に装入配置される電熱ヒータであり、Nは、ブラダB内
に高圧の不活性ガスGを供給するためのノズルである。
タイヤの加硫に際しては、一対の上下プラテンP1 ,P
2 を介して金型K1 ,K2 を加熱する一方、ノズルNか
ら高圧の不活性ガスをブラダB内に吹き込み、この不活
性ガスを電熱ヒータHで加熱する。
【0014】このように電熱ヒータHで加熱する方式を
採用すれば、その幅射熱によってブラダB内を直接加熱
することができるだけでなく、ブラダB内の電熱ヒータ
Hの装入配置を適切にするだけでトレッド部R及びビー
ド部D付近をサイドウォール部Sよりも強く加熱するこ
とも可能となる。このため、加硫時間として、サイドウ
ォール部Sの昇温時間を基準に設定することが可能とな
り、かつ、その昇温時間の経過により未加硫部分のない
完全な加硫済タイヤが得られる。従って、従来のよう
に、配管を通して送られたスチームだけをブラダB内の
加熱媒体としていた場合に比べて、熱エネルギーの損失
が非常に少なく、かつ加硫に必要な温度に至る昇温時間
を大幅に短縮することができる。従って、生産性を高め
ることができる。また、従来のように、ブラダB内の下
側にドレーンが溜まってブラダB内で上下に温度差が生
じるということもなくなるので、上記の昇温時間の短縮
化に加えてブラダB内の均一加熱が可能となる。従っ
て、グリーンタイヤTの加硫は均一に進行し、形の良い
製品タイヤを得ることができる。
【0015】次に、本発明のタイヤ加硫機の中心機構の
実施形態を図2(概略説明図)に基づいて説明する。こ
の図において、中心機構1は、ブラダ2と、昇降自在に
支持されるシリンダチューブ3と、該シリンダチューブ
3に昇降自在に内装されるピストンロッド4と、シリン
ダチューブ3に支持されてブラダ2下部を固定する下ク
ランプリング5と、ピストンロッド4上端に支持されて
ブラダ2上部を支持する上クランプリング6と、シリン
ダチューブ3及び下クランプリング5を貫通する不活性
ガス供給用通路7とからなる基本構成に加えて、ブラダ
の拡張及び収縮の動きに連動して該ブラダ内に出入可能
な電熱ヒータ8を付加した構成としている。
【0016】従って、このように構成された中心機構1
を使用して加硫する場合は、まず、金型(10,11)
内にグリーンタイヤTを装填し、金型(10,11)の
固定作業が終了した時点で、中心機構1を金型(10,
11)の中央部に装入配置する。そして、下クランプリ
ング5と上クランプリング6とを近づけて、ブラダ2を
グリーンタイヤT内に水平に装入し拡張することによ
り、ブラダ2をグリーンタイヤTに密着させる。このと
き、中心機構1に取付けている電熱ヒータ8もブラダ2
の拡張の動きに連動してブラダ2内に装入された状態と
なる。この状態で、通路7より高圧の不活性ガスを供給
すると共に、電熱ヒータ8の輻射熱によりブラダ2内を
加硫に必要な温度にまで昇温する。即ち、従来のよう
に、配管と通してのスチーム供給による加熱方式ではな
く、スチーム以外の手段でグリーンタイヤTの内部を直
接かつ局部的に加熱できるようにしたものである。従っ
て、上記タイヤの加硫方法を有効に実施することがで
き、従来のスチーム加熱方式の下で生じていた問題、即
ち、昇温時間が長すぎることによる熱ロスやスチーム配
管からの熱ロス、さらにはブラダ内の温度勾配を解消し
て、生産性及びタイヤ成形性の向上を図ることができ
る。
【0017】また、ブラダ2の拡張及び収縮の動きに連
動して該ブラダ2内に出入りする電熱ヒータ8の中心機
構1への取付け方の一例としては、図示のように各支点
20a,20bがそれぞれ下クランプリング5,上クラ
ンプリング6にピン結合されたいわゆるパンタグラフ状
のリンク部材20に、予め断熱部材22に金属線21を
巻装したものを取付けて構成することができる。また、
図では、電熱ヒータ8を、上側ヒータ部8a、下側ヒー
タ部8b、先端上側ヒータ部8c及び先端下側ヒータ部
8dの4区間で構成している。従って、加硫時には、上
側ヒータ部8a及び下側ヒータ部8bで上下のビード部
Vを強く加熱でき、先端上側ヒータ部8c及び先端下側
ヒータ部8dでトレッド部Rを強く加熱できるようにさ
れている。さらに、リンク部材20は、下クランプリン
グ5と上クランプリング6との間に周方向にわたって等
間隔で複数配設されている。なお、金属線21の発熱部
以外は、配線コネクタ24で集合され、シリンダチュー
ブ3を介して外部の電源装置に接続されている。
【0018】従って、電熱ヒータ8をONにすると、グ
リーンタイヤT内部の局部加熱を周方向全体わたって円
滑に行えるので、加硫に至る昇温時間を一層短くし、熱
ロスを少なくして生産性の向上に寄与することができ
る。なお、金属線21の材質としては、いわゆるニクロ
ム(Ni−Cr)線やカニタル(Fe−Al−Cu)線
を始め、モリブデン線、グラファイト線等も使用可能で
あるが、耐熱性とコストを比較考量すれば、ニクロム
(Ni−Cr)線やカニタル(Fe−Al−Cu)線で
十分である。また、リンク部材20や断熱部材22の形
状,大きさ,個数等もグリーンタイヤTの種類に応じて
適宜変更可能であるが、グリーンタイヤTの金型への装
填時及び加硫済タイヤの金型からの取出時に上下クラン
プリング(5,6)が離れ始めてブラダ2が収縮を始め
ると、それに応じて電熱ヒータ8もグリーンタイヤTか
ら後退を始め、ブラダ2がほぼ円筒状になったときに
は、ブラダ2内に支障なく収納された状態になっていな
ければならない。
【0019】さらに、図では、電熱ヒータ8の各区間に
は温度検出器(23a,23b,23c,23d)を取
り付けており、かつこれらの温度検出器(23a,23
b,23c,23d)は、全て外部の制御部30と電気
的に接続されている。トレッド部Rの加熱を担うヒータ
部(8a,8b)に取付けられる温度検出器(23c,
23d)で予め設定される値は、他の温度検出器(23
a,23b)の値よりも若干高めとされる。これによ
り、どうのような種類の、特に肉厚の異なるグリーンタ
イヤであっても、また、供給される高圧窒素ガスの温度
が違っていても、グリーンタイヤTの内部を部分的に自
動温度調節して均一に加熱できるので、各種の生タイヤ
の加硫に対して有効に適用することができ、良好なタイ
ヤ成形性を確保しつつ生産性を上げることができる。
【0020】なお、図では、電熱ヒータとしていわゆる
分割型をのものを示しているが、一体型のものであって
もよい。また、リンク部材としては、パンタグラフ型と
せずに一体型のものを下クランプリング5又は上クラン
プリング6に固定する構成でもよい。また、実施形態で
は、高圧窒素ガスとして常温のものを予定しているが、
予め少し加熱した状態でブラダ2内に供給するように
し、加硫に必要な温度に至る昇温時間をさらに短縮する
ことも可能である。また、高圧不活性ガスも、高圧窒素
ガスに限定されず、Ar等の同等の不活性ガスであれば
使用可能である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明のタイヤ加硫方法は、ブラダ内に電熱ヒ
ータを装入し、該ブラダ内に供給される高圧の不活性ガ
スをその電熱ヒータにより加熱するものであるから、従
来のようにスチームで加熱していたときの問題(昇温時
間が長すぎるための熱ロスが生じること,スチーム配管
から熱ロスが生じること及びブラダ内で温度勾配が生じ
ること)をすべて解消して生産性に優れ、かつ良好なタ
イヤ成形性を確保することができるタイヤ加硫方法を提
供することができる。
【0022】また、請求項2記載の発明であるタイヤ加
硫機の中心機構は、ブラダを支持する上下一対のクラン
プリングに、ブラダの拡張及び収縮の動きに連動して該
ブラダ内に出入りする電熱ヒータを装着したので、請求
項1記載の発明のタイヤ加硫方法を有効に実施すること
ができるタイヤ加硫機の中心機構を提供することができ
る。
【0023】また、請求項3記載の発明により、請求項
2記載の発明の効果に加えて、グリーンタイヤの内部全
体を加熱できるようにして加硫に至る昇温時間を一層短
くし、生産性の向上に寄与することができるタイヤ加硫
機の中心機構の提供が可能となった。
【0024】さらに、請求項4記載の発明により、請求
項2又は請求項3記載の発明の効果に加えて、どうのよ
うな種類の、特に肉厚の異なるグリーンタイヤであって
も、また、供給される高圧窒素ガスの温度が違っていて
も、グリーンタイヤTの内部を部分的に自動温度調節し
て均一に加熱できるので、各種の生タイヤに対し熱ロス
の少ない加硫を円滑に実施することができ、高い生産性
及び良好なタイヤ成形性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイヤ加硫方法を模式的に示す概略断
面説明図である。
【図2】本発明のタイヤ加硫機の中心機構の一実施形態
を示す概略説明図である。
【図3】グリーンタイヤの断面を示す模式図である。
【符号の説明】
1 中心機構 2 ブラダ 3 シリンダチューブ 4 ピストンロッド 5 下クランプリング 6 上クランプリング 7 不活性ガス供給用通路 8 電熱ヒータ 10 上金型 11 下金型 20 支点 21 金属線 22 断熱部材 23 温度検出器 24 配線コネクタ 30 制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型にブラダを介して水平姿勢で装着さ
    れたグリーンタイヤをそのブラダの内部から間接的に加
    熱加圧するタイヤ加硫方法であって、前記ブラダ内に電
    熱ヒータを装入し、該ブラダ内に供給される高圧の不活
    性ガスを介して前記電熱ヒータにより前記タイヤを加熱
    することを特徴とするタイヤ加硫方法。
  2. 【請求項2】 金型に装填されたグリーンタイヤのシェ
    ーピングを行うためのブラダを支持する上下一対のクラ
    ンプリングに、ブラダの拡張及び収縮の動きに連動して
    該ブラダ内に出入りする電熱ヒータが装着されているこ
    とを特徴とするタイヤ加硫機の中心機構。
  3. 【請求項3】 前記電熱ヒータは、上部クランプリング
    と下部クランプリングに支点を有し、かつ周方向にわた
    って複数配設されたリンク部材に装着されたものである
    請求項2記載のタイヤ加硫機の中心機構。
  4. 【請求項4】 前記電熱ヒータとして複数の電熱ヒータ
    を組み合わせて構成するとと共に、各電熱ヒータには制
    御部と接続された温度検出器を取り付け、かつ検出され
    た値に応じて各電熱ヒータを独立に温度調節できるよう
    にしたものである請求項2又は3記載のタイヤ加硫機の
    中心機構。
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