JPH09121854A - ヒルジン含有培養培地中のカルボキシペプチダーゼyを不活性化する方法 - Google Patents

ヒルジン含有培養培地中のカルボキシペプチダーゼyを不活性化する方法

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JPH09121854A
JPH09121854A JP8214892A JP21489296A JPH09121854A JP H09121854 A JPH09121854 A JP H09121854A JP 8214892 A JP8214892 A JP 8214892A JP 21489296 A JP21489296 A JP 21489296A JP H09121854 A JPH09121854 A JP H09121854A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トランスフォームされた酵母の発酵によって
製造されるヒルジン含有培養培地中におけるヒルジンの
分解の原因となるのCPYを、突然変異および/または
遺伝子工学的方法によって産生株を変化させることなく
あるいは化学阻害剤の作用によって溶液を汚染すること
なく、不活性化する方法の提供。 【解決手段】 トランスフォームされた酵母の発酵によ
って製造されるヒルジン含有培養培地中のカルボキシペ
プチダーゼYを不活性化する方法において、加熱セクシ
ョン、保持セクションおよび冷却セクションを有する管
状装置を貫流する培養培地を80〜100℃の温度に連
続的に加熱することからなる方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランスフォーム
された酵母の発酵によって製造されるヒルジン含有培養
培地中におけるカルボキシペプチダーゼY(CPY)を
不活性化する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本来ヒル(Hirudo medicinalis)から単
離されたポリペプチドであるヒルジンは、広範な治療的
可能性を有する高度に特異的なトロンビンインヒビター
である[F. Markwardt, Biomed. Biochim. Acta 44 (19
85) 1007-1013]。しかしながら、その所要量は、トラ
ンスフォームされた微生物を用いる遺伝子操作法によっ
てのみ製造できる。正しくフォールディングされ完全に
活性なヒルジンの製造には、宿主生物としてサッカロミ
セス属酵母(Saccharomyces cerevisiae)が適当である
ことが見出されている(EP A1 168 342、EP A1 200 65
5)。
【0003】遺伝子操作による組換えペプチドおよびタ
ンパク質の製造のための使用がとくに好ましい酵母、Sa
ccharomyces cerevisiaeは、酵素カルボキシペプチダー
ゼY(CPY)を形成する。この酵素は、タンパク質の
C末端から各種のアミノ酸を非特異的に切断し、したが
ってタンパク質のカルボキシ末端の配列の決定に使用で
きる。当然、この酵素はまた、酵母中で発現された価値
のあるタンパク質、たとえばヒルジンのような薬理活性
化合物を、製造過程、とくにクロマトグラフィー精製時
に分解することもできる。これは副生物の形成と収率の
低下を招き、重要な問題になる場合がある。さらにそれ
がプレパレーション中、たとえば凍結乾燥物中になお痕
跡でも存在すると、高純度生成物の安定性を低下させ
る。
【0004】この問題の解決法の一つには、CPY活性
を様々な方法によって抑制または消失させた突然変異酵
母株の使用がある(たとえば、EP 390.607、EP 341 215
およびGB 2 249 096)。しかしながら、これらの方法
は、酵母株に比較的大きな変化を必要とし、微生物の増
殖挙動および/または生理学的安定性に限界を生じる可
能性がある。
【0005】CPYは化学的インヒビター、たとえばフ
ェニルメチルスルホニルフルオリド(PMSF)によっ
ても阻害できる。この種類の化学的阻害は、少なくとも
医薬的に活性化合物の場合には、時には検出できない部
分的誘導体化を招来することもあるので望ましくない。
【0006】またCPYの熱不安定性が報告されている
(Kuhnら:“Isolation and PartialCharacterization
of an Acid Carboxypeptidase from Yeast", Biochemis
try,13巻, 19号, 3871-3877頁, 1974)。すなわち、6
8℃、pH7.0における5分間の熱処理でCPYは完全
に不活性化される。もっと低い温度では部分的不活性化
を招くのみである。
【0007】酵母、Saccharomyces cerevisiae によっ
て発現され、培養培地中に分泌される7,000ダルト
ンのタンパク質であるヒルジンは、これに反して、著し
い熱安定性を有する(Jui-Yoa Chang:“Stability of
Hirudin, a Thrombin-specificInhibitor", The Journa
l of Biological Chemistry, 266巻,17号, 10839-1084
3頁, 1991)。すなわち、たとえば95℃、pH=8.0で
30分間処理したのちにもなお、初期の活性の95%が
回服される。他方、ヒルジンは遊離のC末端を有し、し
たがって、CPYによる酵素的攻撃に対して実質的に無
防備に暴露される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これに対して、本発明
の目的は、カルボキシペプチダーゼY(CPY、熱不安
定性)とヒルジン(熱安定性)の対照的な性質を利用
し、ヒルジンを高度に保持させながら、トランスフォー
ムされた酵母の発酵によって製造されるヒルジン含有培
養培地中のCPYを不活性化する方法を提供することに
ある。
【0009】トランスフォームされた酵母からのヒルジ
ン含有発酵培地に関するガラスフラスコ中での本発明者
ら自身の実験室での実験により、60℃の温度はCPY
をその酵素の不活性前駆体から見掛け上活性化すること
が見出された。これは、ヒルジンの暴露されたC末端に
対するCPYの酵素的攻撃の増大およびC末端が短縮さ
れたヒルジンの形成を招来する。他方、80℃では既
に、ヒルジンの化学的分解の結果としての副生物形成の
増大が起こる。10分間を要して70℃に加熱し、つい
で20分間の不活性化時間を設け、続いて室温に冷却す
ると、CPYの不活性化と高いヒルジンの回収率が達成
される。
【0010】確実な不活性化と同時に生成物の高度な保
持のためのこの種の狭い温度/時間限界は、問題なく工
業的方法に移し変えることは不可能であり、しかも、決
定された加熱および冷却時間を工業的にたとえば攪拌タ
ンク中で実行することは、それらの容量依存性により、
きわめて困難である、今回、貫流熱交換器中における連
続処理によれば、かなり広い安全処理領域が得られるこ
とを見出した。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明はしたがって、ト
ランスフォームされた酵母の発酵によって製造されるヒ
ルジン含有培養培地中におけるカルボキシペプチダーゼ
Yを不活性化する方法において、加熱セクション、保持
セクションおよび冷却セクションを有する管状装置を貫
流する培養培地を80〜100℃の温度、好ましくは8
5〜95℃、とくに好ましくは85℃の温度に連続的に
加熱することからなる方法に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明を以下に、とくにその好ま
しい実施態様について詳細に説明する。
【0013】CPYを不活性化する装置は、最も単純な
実施態様においては、培養培地を好ましい温度範囲まで
移行させる加熱セクションとして静的ミキサーが装着さ
れていてもよい加熱可能な管部たとえば貫流熱交換器、
培養培地を好ましい温度範囲に保持する保持または不活
性化セクションとして絶縁管部および培養培地を室温に
冷却する冷却セクションとして冷却管部たとえば貫流熱
交換器からなる。
【0014】本発明の方法によれば、装置の加熱セクシ
ョンにおける培養培地の平均滞留時間は、40〜60秒
であることが好ましくい。
【0015】平均滞留時間は装置の設計と流速によって
設定される。装置は最初、脱イオンろ過水を用いて始動
させる。加熱セクションの終末端において好ましい温度
に到達したならば直ちに、流入液を水から培養培地に変
更する。
【0016】培養培地の不活性化後、この系内における
生成物の喪失を最小限にするため、続いて脱イオンろ過
水での操作条件下に装置を空運転する。こののちに初め
て熱の供給を停止する。
【0017】70℃の温度は、CPYの活性を急激に増
大させ同時にヒルジンの分解を増加させる。75℃では
なおCPYの初期値の約2%の残留活性が、また80℃
においては約0.5%の活性が認められる。85〜95
℃の温度では初期の活性は約0.1%に低下し、生成物
の収率は95%を与え、定量的な収率が得られる場合も
ある。この方法によって処理された生成物溶液は安定
で、さらに酵素的分解を示すことはない。温度>100
℃になると、化学的分解による高率な生成物の喪失を生
じる。
【0018】用いられる培養培地は予備的にしか精製さ
れないので、不活性化すべき溶液中には、生成物のほか
に様々な他のタンパク質/副生成物および核酸ならびに
他の有機および無機成分がまだ存在する。熱交換を妨害
して温度を低下させることがある熱交換表面における沈
着および焼着を防止するために、本発明の方法における
装置の加熱セクションは好ましくは、内部表面は連続し
て機械的に清掃される熱交換器から構成される。
【0019】とくに好ましくは、市販品を入手可能でた
とえば果汁または発酵製品の滅菌に工業的に使用されて
いるいわゆる表面スクレープ熱交換器が用いられる。こ
れらの装置では、合成樹脂製のスクレーパーが加熱管の
内部のシャフト上で作動し、遠心力によって管壁に押し
つけられ、その結果として焼着は絶えず除去される。し
かしながら、熱交換の内部表面における沈着および焼着
を防止する他のすべての装置が本発明の方法に使用でき
る。
【0020】本発明の方法においては、トランスフォー
ムされた酵母からの、とくに好ましくはSaccharomyces
cerevisiaeからのヒルジン含有培養培地が用いられる。
【0021】培養培地のpHは好ましくは6.2〜6.5で
ある。
【0022】所望により、培養培地は装置の加熱セクシ
ョンにおいてマイクロ波によって加熱することができ
る。
【0023】本発明は、組換えヒルジン、とくにSaccha
romyces cerevisiae内で発現されたヒルジンを含有する
培養培地中のカルボキシペプチダーゼY(CPY)の不
活性化に使用される。
【0024】ヒルジンは、少なくとも10,000 AT-U
/mgの比活性を有するペプチドトロンビン阻害剤を意味
すると理解され、これらは種Hirudo medicinalisの既知
のイソヒルジンから誘導され、これらの本質的な特徴、
とくに3つのジスルフィド橋の特徴的な結合を有する
[J.Dobtら, Biol. Chem. Hoppe-Seyler 366(1985)379-
385]、(EP A1 158 564、EP A1 168 342、DE 34 45 51
7、EP A2 193 175、EP A1200 655、EP A1 158 986、EP
A1 209 061、DE 33 42 199、EP A1 171 024をたとえば
参照)。
【0025】これはとくに、EP A1 171 024、EP A1 158
986およびEP A1 209 061に記載のヒルジンを意味する
ものと理解される。
【0026】本発明の方法はとくに、EP 0 324 712に開
示されているアミノ酸配列を有するヒルジン誘導体([L
eu1,Thr2]−63−デスルホヒルジン)を含有する培養
培地中のCPYの不活性化に用いるのが好ましい。
【0027】ここに開示されたこの不活性化方法の採用
により、全く初めて、突然変異および/または遺伝子工
学的方法によって産生株を変化させることなく、あるい
は化学阻害剤の作用によって溶液を汚染することなく、
ヒルジン含有溶液の後処理および精製を行うことが可能
になったのである。
【0028】
【実施例】以下の実施例は、 トランスフォームされた
酵母の発酵によって産生されて、EP0 324 712に開示さ
れたアミノ酸配列をもつヒルジン誘導体([Leu1,Thr2]
−63−デスルホヒルジン)を含有する培養培地に関す
るものである。しかしながら、他のヒルジン、とくに冒
頭に言及したヒルジンについても同様の有利な結果を得
ることができる。
【0029】一般的な説明:沈殿の結果として濁ってい
て温度T≦10℃に冷却された不活性化すべき溶液を酢
酸または水酸化ナトリウム溶液によりpH=6.4±0.1
に調整する。ヒーターとしてAPV Crepacoからの1HO
−648S/CP508型表面スクレープ熱交換器、保
持セクションおよびクーラーからなる熱不活性化装置
を、ついで、脱イオンろ過水(精製水)を用いて操作温
度まで運転する。熱交換器の個々のセクションにおける
平均滞留時間を選ばれた流速によって設定し、追跡実験
を用いて決定する(蛍光染料を脈動的に添加することお
よび蛍光センサーを用いる検出)。ヒーターの末端で所
望の温度(±1℃)が達成されたならば直ちに、流入液
を水から生成物溶液に交換する。溶液の不活性化後、こ
の系内における生成物の喪失を最小限にするため、続い
て脱イオンろ過水(精製水)での操作条件下に装置を空
運転し、こののちに初めて熱の供給を停止する。懸濁液
をろ過して、熱処理中に沈積した沈殿を分離する。
【0030】CPYの濃度は以下に記載するELISA
を用いて測定する。CPY ELISAは原理的には本
技術分野の熟練者に知られた方法によって行われる(文
献:P. Tijssen, Practice and Theory of Enzyme Immu
noassays,in Laboratory Techniques in Biochemistry
and Molecular Biology, Burdon,R. H., van Knippen
berg, P. H.編,15巻,Elsevier, 1985)。
【0031】以下の特殊試薬を使用する。 コーティング緩衝液: NaH2PO4・2H2O 0.315g Na2HPO4・2H2O 1.2g ナトリウムアジド 0.5g 水で全容1リットルとする。 ブロック緩衝液:ウシ血清アルブミン(BSA)1g/1
リットルPBS(リン酸緩衝食塩溶液) MSTB緩衝液: MOPS(モルホリノプロパンスルホン酸) 10.45g SDS 1.0g Triton X−100 1.0g BSA 12.5g 水で全容500mlとし、NaOHでpH7.4に調整する。 洗浄緩衝液:0.5gのTween 20/1リットルのPB
S 接合緩衝液:Enzygnost(登録商標)用のMikrobiol、Behr
ingwerke Marburg、注文番号OUWW TMB(テトラメチルベンジジン):Enzygnost(登録商
標)用Combipack付加試薬/TBM,Behringwerke Marburg,
注文番号 OUVP 10/11 CPY:カルボキシペプチダーゼ(酵母)135U/mg、た
とえばServa Heidelberg注文番号 16137 コーティング抗体:ヒツジ抗−CPY、本技術の熟練者
に知られた方法により調製 検出抗体:ウサギ抗−CPY、本技術の熟練者に知られ
た方法により調製、ペルオキシダーゼにより標識
【0032】操作:マイクロテストプレートを、コーテ
ィング抗体(コーティング緩衝液中5μg/ml、100
μl/ウエル)で満たし、10℃において少なくとも7
日間インキュベートする。ついでコーティング溶液を除
去し、ブロック緩衝液200μl/ウエルを加えてプレ
ートを37℃で90分間インキュベートする。次に、C
PYサンプルを適用する。各実験に標準系列(MSTB
緩衝液中、CPY 1μg/ml〜0.002ng/ml、1:
3希釈)を包含させる。未知サンプルを期待されるCP
Y濃度の関数としてMSTB緩衝液中に希釈する。ブロ
ック緩衝液を除去したのち、全サンプルをプレートに1
00μl/ウエルで適用する。次に、プレートを37℃
で90分間インキュベートする。プレートをついで洗浄
緩衝液で3回洗浄する。検出抗体を適当な方法によっ
て、たとえば、Mikrobiol緩衝液+1%標準ウサギ血清
中1:10,000に希釈し、ついでその100μlを
各ウエルにピペットで加える。次にプレートを37℃で
90分間インキュベートしたのち洗浄緩衝液で3回洗浄
する。結合したペルオキシダーゼはEnzygnost(登録商
標)用Combipack付加試薬/TBMからの試薬を用いて
検出する。すなわちTMB色素原を緩衝液/基質中1:
20に希釈し、室温に加熱する。この100μlをプレ
ートの各ウエルに添加する。ついでプレートを室温で3
0分間インキュベートし、光の作用に対して保護する。
次に100μlの0.5 MH2SO4を加えて反応を停止
させ、発色をプレート光度計中において450nmで測定
する。未知サンプル中のCPY濃度は適当なコンピュー
タープログラム、たとえばTecnomara, FernwaldからのK
ineticCalc(登録商標)を用いて、標準系列に基づいて
計算される。
【0033】実施例1 不活性化温度への加熱、不活性化および室温への冷却
は、装置の設計によって(スループット400リットル
/h±20リットル/h)それぞれ、60秒(平均滞留
時間)にセットアップした。以下に掲げる結果は次の平
均滞留時間を用いて得られた。 加熱セクション:50秒 不活性セクション:28秒 冷却セクション:12秒
【0034】
【表1】 試薬のCPY濃度はELISAによって検出した。この
試験の検出限界は0.5ng/mlである。
【0035】実施例2 スループットを変動させることにより、一般的説明の項
に記載の装置における加熱セクションに様々な滞留時間
をセットした。加熱セクションの末端および不活性化セ
クションにおける温度は85℃とした。表2には、培養培
地を処理した後ELISAによって定量されたCPY濃
度を加熱セクションにおける平均滞留時間と対比して掲
げる。
【0036】
【表2】
【0037】実施例3 ヒルジン含有培養培地を、一般的説明の項に記載の方法
によって各種の温度で処理し、滅菌ろ過(0.2μmのフ
ィルター)後のヒルジン含量を各場合について直ちにお
よびサンプルを2〜8℃に8日間保存後に、HPLC
[条件:静止相:LiChrosphere(登録商標)300 R
P−18、10μm(Merck);移動相A:アセトノトリ
ル1600ml/二重蒸留水400ml/トリフルオロ酢酸
2ml;移動相B:二重蒸留水2000ml/トリフルオロ
酢酸2ml;勾配A/B=20:80%〜80:20%;
流速:1.5ml/分;T=45℃]により定量した。結
果は表3に示す。
【0038】
【表3】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12P 21/00 C12R 1:865) (72)発明者 イエルク・メラー ドイツ連邦共和国65812バートゾーデン. アードルフ−コルピング−シユトラーセ18 (72)発明者 ヴオルフガング・ウルマー ドイツ連邦共和国65817エプシユタイン. ウンターデンウルメン6

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスフォームされた酵母の発酵によ
    って製造されるヒルジン含有培養培地中のカルボキシペ
    プチダーゼYを不活性化する方法において、加熱セクシ
    ョン、保持セクションおよび冷却セクションを有する管
    状装置を貫流する培養培地を80〜100℃の温度に連
    続的に加熱することからなる方法。
  2. 【請求項2】 温度は85〜95℃である請求項1に記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 温度は85℃である請求項2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 装置の加熱セクションにおける培養培地
    の平均滞留時間は40〜60秒である請求項1〜3の一
    つに記載の方法。
  5. 【請求項5】 装置の加熱セクションは内表面から付着
    物が絶えず機械的に除去されている貫流熱交換器からな
    る請求項1〜4の一つに記載の方法。
  6. 【請求項6】 トランスフォームされた酵母は Sacchar
    omyces cerevisiaeである請求項1〜5の一つに記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 培養培地のpHは6.2〜6.5である請求
    項1〜6の一つに記載の方法。
  8. 【請求項8】 培養培地はマイクロ波の作用により加熱
    される請求項1に記載の方法。
JP21489296A 1995-08-16 1996-08-15 ヒルジン含有培養培地中のカルボキシペプチダーゼyを不活性化する方法 Expired - Fee Related JP3233582B2 (ja)

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