JPH09120887A - 電子レンジ - Google Patents

電子レンジ

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JPH09120887A
JPH09120887A JP27746495A JP27746495A JPH09120887A JP H09120887 A JPH09120887 A JP H09120887A JP 27746495 A JP27746495 A JP 27746495A JP 27746495 A JP27746495 A JP 27746495A JP H09120887 A JPH09120887 A JP H09120887A
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JP
Japan
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relay
circuit
power supply
voltage
current
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JP27746495A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Minagawa
弘 皆川
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の電子レンジは、電源投入時の突入電
流サージを抑制するための部品を、トランスレス電源回
路を構成することによって、汎用の小型電子部品を用い
て一つのプリント基板上に搭載し、低価格の電子レンジ
を提供することを目的とする。 【解決手段】 リレーユニットRU1の電源回路を、フ
ァンモータMT1およびターンテーブルモータMT2と
直列接続にして交流電源に接続している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マグネトロンの制
御回路を直流電源にて駆動する電子レンジに関する。
【0002】
【従来の技術】ヨーロッパの特定国(ドイツ)では、一
般家庭に設置されている電源ブレーカが特に敏感な地域
があり、電子レンジの電源投入時の突入電流によりこの
電源ブレーカが遮断する場合がある。このため従来の回
路では、電子レンジの主電源回路にこの突入電流を抑制
するための回路素子を採用していた。
【0003】図20は、モータタイマを採用した電子レ
ンジの従来の回路を示す。高圧トランスHT1の直前に
ACサージリレーRA1のリレー接点とサージ抵抗R3
が挿入されている。このことによって、電子レンジの加
熱運転開始時とACサージリレーRA1のリレー接点が
閉じる時までの間約6msec〜20msecの時間差を利用
し、サージ抵抗R3を介して高圧トランスHT1に予励
磁電流を与え、リレー接点が閉じたときの突入電流を抑
制する。サージ抵抗R3の実施例としては、10Ω20
Wのタングステン線コイル・セメント抵抗を使用してい
た。また、本実施例では、モニタ抵抗R4として、4.
3Ω20Wのタングステン線コイル・セメント抵抗を
6.3AのモニタヒューズF1に直列に接続していた。
【0004】図21は、図20におけるサージ抵抗とモ
ニタ抵抗を一つにまとめた従来の他の回路を示す。本回
路は、ドアが閉じた状態では、モニタスイッチSW3に
より、サージ抵抗R3aがモニタヒューズF2を介しサ
ージリレー接点をバイパスする回路を形成し、電子レン
ジの加熱運転開始時点でサージリレー接点が閉じるまで
の間、高圧トランスHT1に予励磁電流を与え、突入電
流を抑制する。
【0005】ドアが開かれる状態では、モニタスイッチ
SW3が反転し、第一ドアスイッチSW1の接点開路異
常を診断するためのモニタ回路を形成し、サージ抵抗R
3aはモニタヒューズF2の溶断電流を定格内に納める
ためのモニタ抵抗として機能する。
【0006】本回路は、図20の回路と比較し、モニタ
ヒューズの遮断容量を小さくでき、最大溶断電流抑制の
ためのモニタヒューズ電力容量も小さく、小型のものが
採用可能となる。本回路では、ノイズフィルタNF1の
プリント基板の拡張部分に1.6Aのモニタヒューズと
20Ω10Wのサージ抵抗を搭載した。
【0007】図22は、図21の回路におけるサージリ
レーをAC電源駆動タイプから、DC電源駆動タイプに
置き換えたものである。リレー駆動電源には低圧変換ト
ランスT1と整流素子DB1によって構成される電源回
路が用いられている。このDCリレーRD1への置き換
えにより、電子レンジの加熱運転開始からリレー接点動
作時までの時間差の精度が向上し、突入電流抑制効果が
安定する。
【0008】図23は、図22の回路におけるDCリレ
ーRD1の電源回路にブリーダ抵抗R60を用いてトラ
ンスレスとした回路である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の回路で
は、電子レンジの運転開始初期の突入電流を抑制すべ
く、高圧トランスHT1を予励磁するためにサージリレ
ーとサージ抵抗を用いている。
【0010】このサージ抵抗は、高圧トランスHT1の
予励磁電流(例約15A、最大20msec)の通電エネル
ギーに耐え、かつ図20の回路においては例えばF6.
3Aタイプのモニタヒューズ、図21〜図23の回路に
おいては、例えばT1.6Aスローブロータイプのモニ
タヒューズを確実に溶断する通電エネルギーに耐えなけ
ればならず、大きい電力耐力(10Ω20W、または2
0Ω10W)のものが必要であった。このため素子形状
も大型となり、電子レンジ内部への取り付け手法もプリ
ント基板取り付けか、または個別ブラケットによる電子
レンジ本体への直取り付けかによるので、電子レンジの
生産組立工数削減とコスト削減面から憂慮すべき項目と
なっていた。
【0011】また、ACサージリレーの接点動作時間
は、リレーコイル電源投入時点の交流電源電圧の位相に
より大きく異なる。従来の回路では、6msec〜20msec
である。このリレー動作時間が高圧トランスHT1の予
励磁時間となるが、突入電流を効果的に抑制するための
リレーによるディレイタイムは約8msec程度で十分であ
り、8msec±2msec程度に収まる場合、サージ抵抗の最
大電力ストレスを低減できる。
【0012】そこでACサージリレーをDCサージリレ
ーに置き換えることによって、リレー接点動作時間が8
msec前後で安定し、コスト面でも廉価一般タイプのリレ
ーが採用できる利点があるが、リレー駆動のためのDC
低圧電源の確保が障害となっていた。
【0013】本発明は上記課題を解決するもので、従来
用いられていた低圧トランスや、ブリーダ抵抗を用い
ず、トランスレス電源を構成し、汎用の小型電子部品を
同一回路基板上に搭載することによって、低価格の電子
レンジを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1に記載の電子レンジは、マグネ
トロンの電源回路を開閉する開閉接点と、直流電源にて
駆動され前記開閉接点の開閉を制御する開閉制御部とを
有する開閉手段と、直流電源にて駆動される冷却ファン
のモータとを具備し、前記開閉制御部と前記冷却ファン
のモータとは直列接続にて前記直流電源に接続されるこ
とを特徴とする。
【0015】本発明の請求項2に記載の電子レンジは、
マグネトロンの電源回路を開閉する開閉接点と、直流電
源にて駆動され前記開閉接点の開閉を制御する開閉制御
部とを有する開閉手段と、直流電源にて駆動され、前記
マグネトロンの動作中を示す表示手段とを具備し、前記
開閉制御部と前記表示手段とは直列接続にて前記直流電
源に接続されることを特徴とする。
【0016】本発明の請求項3に記載の電子レンジは、
請求項1または請求項2に記載の電子レンジを構成する
手段に加えて、交流電源の電圧の位相を検出する位相検
出手段と、この位相検出手段の検出結果に基づき、マグ
ネトロンの動作開始設定時刻から所定の時間遅れた時刻
に開閉接点を閉じるように開閉制御部を制御する遅延手
段を具備することを特徴とする。
【0017】本発明の請求項4に記載の電子レンジは、
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電子レ
ンジを構成する手段に加えて、開閉制御部の接続された
直流電源のオン/オフのデューティを所定に制御する出
力制御手段を具備することを特徴とする。
【0018】本発明の請求項5に記載の電子レンジは、
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の電子レ
ンジを構成する手段に加えて、開閉手段をDCリレーに
より構成したことを特徴とする。
【0019】本発明の請求項6に記載の電子レンジは、
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の電子レ
ンジを構成する手段に加えて、開閉手段をトライアック
により構成したことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】図2は、本発明の第1の実施の形
態の北欧向け電子レンジの外観を示す。コントロールパ
ネル上に、運転時間設定のためのタイマツマミと、ドア
を開くためのドアボタンとが配置されている。
【0021】本実施の形態は、モニタヒューズとサージ
抵抗の配置を、図21の従来回路と同様とし、ACリレ
ーをDCリレーに置き換えたものである。DCリレーの
電源回路をトランスレスとするために、電子レンジのフ
ァンモータコイルと直列にダイオードブリッジを挿入
し、ファンモータ電流を整流した脈流によりDCリレー
を駆動することを特徴としている。つまり図23の従来
回路におけるブリーダ抵抗をファンモータコイルのイン
ピーダンスと置き換えたことを特徴とする。
【0022】北欧向け電子レンジの場合、電源は220
V50Hzであり、DC18V程度のDCリレーを駆動
するためにはDC40mA程度に電流を押さえるため
に、ブリーダ抵抗を採用すると抵抗値は5kΩ程度とな
り、抵抗で消費される電力値は約8Wを消費するため、
実用的には10Wから15Wのブリーダ抵抗が必要とさ
れる。本実施の形態の場合、ファンモータの定常電流値
が約100mA程度であることに着目し、これを整流
し、DCリレーとの並列抵抗で分流することによってD
Cリレー電源を構成した。DCリレー電流調整のための
分流抵抗は1.5W〜2.0W程度で十分であるので、
ブリーダ抵抗に比較し、プリント基板に搭載するのに適
切なサイズであり、低コスト化が可能となる。
【0023】ファンモータは、電源電圧分割により約2
0Vの電圧低下の結果回転トルクが低下するが、インダ
クションモータであり電子レンジとして内部空冷効果が
満足されるようにモータコイルを調整することは十分可
能である。
【0024】図1は本実施の形態の電子レンジの回路を
示す。回路構成は、ノイズフィルターNF1を商用電源
入力部に配置し、マグネトロンMG1駆動用の高圧トラ
ンスHT1にいたる主電源回路として、オーブン内食品
加熱異常時に電子レンジを保護するためのオーブンサー
モカットTH1、マグネトロンMG1の動作異常時の保
護のためのマグネトロンサーモカットTH2、以降にタ
イマ接点TC1、第1ドアスイッチSW1、サージ抑制
のためのDCリレーRD1のリレー接点、および第2ド
アスイッチSW2が配置されている。
【0025】また、電子レンジを構成する補助部品とし
て、オーブンランプOL1、タイマモータTM1、空冷
用のファンモータMT1、ターンテーブル駆動モータM
T2と、本発明に係るDCリレーRD1および電源回路
を配置したリレーユニットRU1とが配置されている。
【0026】リレーユニットRU1の電源回路の構成に
おいて、従来のこの種の電源回路は、図22に示される
低圧トランスT1により、DCリレー駆動に必要な低圧
電源を得るか、図23に示されるブリーダ抵抗R6によ
り電流制限を行うことで電源回路を得ていた。しかし本
回路においては、ファンモータMT1およびターンテー
ブルモータMT2を並列にして、リレーユニットRU1
の電源回路と直列接続で220V、50Hzの交流電源
に接続している。モータ電流をダイオードブロックDB
1で整流し、分流抵抗R5でDCリレー駆動に必要な電
流値に分流し、DCリレーの電源を得ている。回路設計
例としては、ターンテーブルモータMT2と、ファンモ
ータMT1の合成消費電力約15W程度、誘導負荷力率
約50%として、電流は約130mA程度流れることに
なる。このためコイル仕様18V40mAのDCリレー
を採用すると、分流抵抗R5は、200Ω3W程度が必
要となる。
【0027】安全基準適合のために、第1ドアスイッチ
SW1の接点溶着を監視し、接点溶着の際にはモニタヒ
ューズF2を溶断させることにより、電子レンジの運転
を停止するためのモニタスイッチSW3と、モニタヒュ
ーズF2の最大溶断電流を定格値に適合させるためのモ
ニタ抵抗R3とが配置されている。
【0028】マイクロ波電力変換のためのマグネトロン
MG1を駆動するための高圧電源回路には、高圧トラン
スHT1、倍電圧整流のための高圧コンデンサHC1、
高圧ダイオードHD1、高圧回路短絡異常保護のための
高圧電流ヒューズHF1とが設置される。
【0029】図1の回路中の第1ドアスイッチSW1お
よび第2ドアスイッチSW2の接点は、ドアが閉じた状
態を示しており、タイマモータTM1の時間設定のため
にタイマツマミを巻き上げると、タイマ接点TC1が閉
じ、リレーユニットRU1内のモニタヒューズF2と、
回路保護用のヒューズ抵抗F3、整流ダイオードブロッ
クDB1とDCリレーRD1のコイルを経由しファンモ
ータMT1、ターンテーブルモータMT2に電源が接続
される。
【0030】DCリレーRD1は,所定の時間、約8ms
ecの後にリレー接点を閉じる。このリレー接点を閉じる
までの遅延時間の間、高圧トランスHT1の一次側コイ
ルには、モニタヒューズF2、モニタ抵抗R3、モニタ
スイッチSW3のcom−no接点を介し、高圧トラン
スHT1のコアの予備励磁電流が、モニタ抵抗R3によ
って突入電流を抑制されて流れる。次に、DCリレーR
D1のリレー接点が閉じると、高圧回路に定常運転電流
が流れ始めるが、すでに高圧トランスHT1のコアが予
備励磁されているため、残留磁界が初期励磁の極性と逆
の場合と比較し、運転初期の突入電流のピーク値は、十
分に低い値となる。ここでモニタスイッチSW3の切り
替え動作によって、ドアが閉じられている状態では、モ
ニタ抵抗R3は、サージ抑制抵抗として機能し、ドアが
開かれた時点では、com−nc接点を介し、モニタヒ
ューズF2とともに第1ドアスイッチSW1のモニタ回
路として機能する。
【0031】図1の回路においては、モニタ回路とサー
ジ電流抑制回路とが同一部品にて構成されており、モニ
タ抵抗値とモニタヒューズ容量は、それぞれの回路部品
として十分確実に機能することが要求される。このため
本実施例では、モニタヒューズF2に、T1.6Aのス
ローブロータイプ[T]と、モニタ抵抗R3に、20Ω
10Wの巻線抵抗を採用した。
【0032】電子レンジの安全基準の要求に基づく安全
保安試験項目には、部品のショート短絡テストの項目が
ある。そこで本実施の形態では、ファンモータMT1短
絡の場合、および回路部品短絡の場合でも、高圧トラン
スHT1に電源が供給されなくなるため、電子レンジと
しての安全を確保できる。すなわち、ファンモータMT
1が短絡すると、DCリレーRD1のリレーコイルとリ
レー電源調整用の抵抗R5に、商用電源電圧が印加され
る。このため約1Aを越える電流が流れ、ヒューズ抵抗
F3で定常電力の数十倍の電力が消費され数秒後に回路
が開くことになる。ヒューズ抵抗F3の実施例として、
10Ω1/4Wの場合、定常運転電力は約0.1Wであ
るが、ファンモータMT1短絡時は10Wの電力消費と
なり、定格電力の約40倍の電力により、約1秒から2
秒程度でヒューズ抵抗F3が回路を遮断しDCリレーR
D1を駆動できない状態となる。リレーユニットRU1
の回路部品が短絡した場合も、同様にDCリレーRD1
の電源が構成できず、リレー接点を駆動できなくなるの
で、電子レンジのマイクロ波加熱運転ができなくなる。
従って、いずれの状態においても電子レンジの運転は停
止され、安全を確保できる。
【0033】上述のように、本実施の形態では電源投入
時の突入電流を抑制するためにDCリレーを用い、その
制御回路のDC電源を、ファンモータと直列接続する構
成となっているため、従来用いられている低圧トランス
や、ブリーダ抵抗を用いないトランスレス電源が構成で
きる。このため同一回路基板上に、モニタヒューズとサ
ージ抑制を兼ねたモニタ抵抗を搭載することにより、低
コストの回路構成が可能となる。
【0034】図3は、本発明の第2の実施の形態の北欧
向け電子レンジの外観を示す。コントロールパネル上
に、運転時間設定のためのタイマツマミと、出力を調節
するための出力調整ツマミと、ドアを開くためのドアボ
タンとが配置されている。
【0035】本実施の形態の電子レンジは、第1の実施
の形態の電子レンジにおけるDCリレー駆動に際し、電
子レンジの電源投入時点における突入電流が最も抑制で
きる電源電圧位相角の時にリレー接点を閉じることを特
徴とする。
【0036】サージリレーとしてDCリレーを用いるこ
とによって、リレー接点の動作時間遅延特性の変動を制
限し、リレー接点を電源の電圧位相に同期させて閉じる
ので、電源投入時の突入電流を抑制でき、サージ抵抗が
不要となる。
【0037】通常、電子レンジの高圧電源には磁気漏洩
タイプの高圧トランスHT1が採用されており、運転時
には、入力電源の電流位相が電圧位相に対してほぼ90
°遅れている。従って電源電圧が極大値となるとき、す
なわち電源電圧波形をサイン関数とすると、電圧位相角
が90°の時電源投入を行うと、電流値は0Aから立ち
上がる条件となり、突入電流は極小となる。現実的には
高圧トランスHT1のコアの残留磁界の程度と磁気の方
向により突入電流は極小にはならないが、実使用上十分
なピーク値抑制効果が得られる。
【0038】DCリレー電源とリレー制御回路電源は、
第1の実施の形態と同様に、ファンモータと直列に挿入
した抵抗を用いて、AC220Vの電圧を分割すること
によるトランスレス電源とした。
【0039】さらに本実施の形態の回路では、DCリレ
ー駆動に際し、DCリレーを所定の周期でオン/オフの
デューティを制御するために、モータタイマに内蔵され
たデューティ制御接点を接続し、電子レンジのマイクロ
波出力可変機能を持たせた。
【0040】図4は本実施の形態の電子レンジの回路を
示す。並列に接続されたファンモータMT1およびター
ンテーブルモータMT2に、直列接続されて構成された
DCリレーRD1の電源回路部分と、リレーコイルとの
間に、リレー接点を電源電圧の位相に同期させて閉じる
ための位相制御回路を備えており、電圧位相制御を行う
ことで、電源投入時の高圧トランスHT1への突入電流
を抑制している。
【0041】従って、モニタ抵抗R3は、高圧トランス
HT1の突入電流を抑制する機能は不要となり、モニタ
ヒューズF2の最大溶断電流をヒューズの仕様に納める
ための制限抵抗として機能するのみとなる。実施例とし
ては、モニタヒューズF2をF150mA、モニタ抵抗
F3を150Ω3Wのコイルタイプとする。このことに
よって、モニタ回路動作時、またはファンモータ短絡時
において、速やかにモニタヒューズF2を溶断すること
ができ、電子レンジの安全を確保できる。
【0042】ドアを閉じタイマツマミを巻き上げると、
タイマの時限接点TC1が閉じ、オーブンランプOL
1、タイマモータTM2のコイル、リレーユニットRU
2、並列に接続されたファンモータMT1およびターン
テーブルモータMT2に電源が接続される。すると位相
制御回路が、入力電圧の数回目のゼロクロスタイミング
においてDCリレーRD1のリレーコイルに電圧を印加
し、所定の遅延時間約11.5msec程度の後にリレー接
点が閉じる。リレーユニットRU2の電源は、誘導負荷
のモータ電流により生じており、供給される電圧の位相
は、電子レンジの主電源の電圧位相から、約3.3msec
遅れている。従って、DCリレーRD1のリレー接点が
閉じるタイミングは、50Hz電源の場合、高圧トラン
スHT1に対し主電源電圧極大値のタイミングで投入さ
れることになり、突入電流を抑制できる。
【0043】モニタスイッチSW3は、ノーマルクロー
ズのスイッチであり、ドアが閉じているときは接点を開
いている。電子レンジの運転中に、ドアを開こうとする
場合、ドアのラッチ機構により、まず第1ドアスイッチ
SW1が主電源回路を開き、次に第2ドアスイッチSW
2が主電源回路を開き、高圧トランスHT1への電源供
給を2重に停止した後に、ドアが開き始めの所定の位置
でモニタスイッチSW3が閉じる。このとき、第1ドア
スイッチSW1の接点が溶着等の原因で回路を開くこと
ができない異常状態の場合、モニタヒューズF2、モニ
タ抵抗R3、モニタスイッチSW3により回路が短絡
し、モニタヒューズF2が瞬時に溶断する。その結果、
リレーユニットRU2への電源供給が遮断され、DCリ
レーRD1を駆動不能とする。
【0044】図5は、本実施の形態のリレーユニットR
U2の回路構成を示す。この回路のダイオードブロック
DB1は、ファンモータMT1の交流運転電流を整流す
る。本回路の電流は、主として四つの電流に分かれ、D
CリレーRD1のリレーコイルを駆動する。
【0045】電流i1は、DCリレーRD1のリレーコ
イル駆動電流i3が、所定の定格動作電流となるよう
に、分流抵抗R5に流れる電流である。トランジスタT
R1が、オン状態でDCリレーRD1が動作している
時、サイリスタSR1は、ゲート電圧が印加されずオフ
状態となり電流i2は流れない。従って、並列に接続さ
れたファンモータMT1およびターンテーブルモータM
T2の電流約130mAは電流i1と電流i3に分流さ
れる。コイル仕様18V40mAのDCリレーを用い
て、減電圧時のリレー接点の動作タイミングの特性を配
慮し、分流抵抗R5は、280Ω3Wとした。
【0046】電流i2は、トランジスタTR1がオフ状
態の時、DCリレーRD1のリレーコイル抵抗とR10
を経由し、サイリスタSR1のゲートに電流が流れ、サ
イリスタSR1のアノード、カソード間が、オン状態と
なることにより流れる電流である。電流i2は、電源に
対し電流i1と並列に流れ、その値は、抵抗R6と分流
抵抗R5によって決まる。実施例では、抵抗R6を10
0Ω2Wとした。
【0047】電流i4は、電子レンジの平均出力調整の
ために設けられ、タイマに内蔵された周期的に開閉する
接点TC2が閉じることによって流れる電流であり、抵
抗R15を経由し、主としてトランジスタTR1のベー
ス電流となる。タイマ接点TC2の開閉に伴いトランジ
スタTR1もオン/オフ状態となる。ここでトランジス
タTR1のベース/エミッタ間に接続されたコンデンサ
C12によって、タイマ接点TC2投入時、CR充電時
定数によるトランジスタTR1のオンのタイミングに1
5msec程度の遅れを持たせている。
【0048】電流i3は、DCリレーRD1のリレーコ
イルに流れる電流であり、タイマ接点TC2が閉状態
で、タイマの時限接点TC1により電源が投入された時
点、または通電されている状態でタイマ接点TC2が閉
になった時点から約15msecの後に、トランジスタTR
1がオンになることにより流れ始める。ただし、トラン
ジスタTR1がオンになっても、サイリスタSR1がオ
ンの場合には、抵抗R6により回路電圧が低く、DCリ
レーRD1を駆動するのに十分な電流は流れない。
【0049】ダイオードブロックDB1から供給される
回路電流は、全波整流された脈流波形であるため、分流
抵抗R5の両端に現れる電圧波形も、電圧0Vを周期的
に示す脈流である。サイリスタSR1は、0Vから始ま
る各電圧周期毎に生ずるゲート電流により、オン状態と
なり、各電圧周期終了毎にオフ状態となる。また、サイ
リスタのスイッチング特性により、いったんオン状態と
なった一つの電圧周期の間ではゲート電流が無くなって
も、その電圧周期が終了し、アノード/カソード間の電
圧が0Vになるまでオフ状態にならない。従って、トラ
ンジスタTR1がオンとなった電圧周期の終了で、サイ
リスタSR1のオフ状態になるが、トランジスタTR1
はコンデンサC12の充電電圧によりオン状態を継続
し、次の電圧周期以降においては、サイリスタSR1は
オフのままであり、DCリレーRD1の駆動が開始され
る。
【0050】図6は、タイマの時限接点TC1とタイマ
に内蔵される出力調整用接点TC2の開閉タイミングを
表している。電子レンジの出力を[HIGH](100
%)とすると、TC2はオン状態を継続するが、例とし
て[MID−HIGH](70%)とすると、一周期を
30秒として、内22秒オン、残り8秒オフの繰り返し
開閉制御となる。[DEF](10%)とすると、30
秒の内5秒オン、25秒オフの繰り返しとなる。
【0051】図7は、先の図5で示したリレーユニット
RU2の回路の動作を説明するための、電圧および電流
の波形図である。タイマの時限接点TC1が投入された
時点から、DCリレーRD1のリレー接点が閉じるまで
の20数msec間の状況を示す。なおタイマ接点TC2は
閉じているものとする。
【0052】(a)では、高圧トランスHT1に加わる
電源電圧波形avを示し、ファンモータMT1にも同一
電圧波形が印加される。並列に接続されたファンモータ
MT1およびターンテーブルモータMT2の電流波形a
iは、MT1とMT2の消費電力の差により、ほぼファ
ンモータMT1の動作電流として説明される。ファンモ
ータMT1は隈取り型誘導モータであり、動作時の力率
cosθは約50%程度となるため電流位相は電圧位相
に対し約60°遅れている。50Hzの交流電源におい
ては電源一周期が20msecであり、位相角60°の遅れ
は約3.3msecの遅れに相当する。
【0053】(c)は、図5のトランジスタTR1のベ
ースに接続されるコンデンサC12の両端電圧を示す。
電源投入により、抵抗R15を経由しコンデンサC12
が充電され電圧が上昇し、トランジスタTR1が、10
数msec後にオンとなる。トランジスタTR1がオンとな
ると、電源電圧(e)が上昇し、コンデンサC12の充
電電圧も上昇し、トランジスタのオン状態が安定継続さ
れる。
【0054】(b)は、図5の抵抗R6の両端電圧を示
す。トランジスタTR1がオフの時は、分流抵抗R5の
両端に発生する電圧の各周期毎に、DCリレーRD1の
リレーコイルと抵抗R10を経由しサイリスタSR1の
ゲートに電流を流し、サイリスタSR1を点弧しオン状
態とする。そして電流i1と電流i2が流れ電源電圧
(e)は、実行値が約9.5V、ピーク値が約13.5
Vpとなる。DCリレーRD1のリレーコイルに流れる
電流値はサイリスタSR1のゲート電流程度で極少であ
り、トランジスタTR1のコレクタに加わる電圧(b)
もほぼ電源電圧に等しい。
【0055】一方、トランジスタTR1がオン状態にな
ると、サイリスタSR1のゲート電流は流れなくなる
が、サイリスタはオン状態を継続するため、回路にDC
リレーRD1のリレーコイルの抵抗が並列に加わり、電
源電圧(e)と抵抗R6に加わる電圧はさらに低下す
る。脈流電圧周期がいったん0VになるとサイリスタS
R1はオフ状態となり、次の脈流電圧周期の立ち上がり
時点で、トランジスタTR1が、コンデンサC12の充
電電荷によりオン状態を継続しているため、トランジス
タTR1のコレクタ電圧(d)は十分低く、サイリスタ
SR1を点弧できない。従って、DCリレーRD1の動
作仕様を満足する電流が流れ、DCリレーRD1が所定
のタイミングでリレー接点を閉じる。実施例で採用した
DCリレーRD1の動作時間は、直流ステップ応答で約
8msecの仕様であるため、DCリレーRD1のリレーコ
イルにコンデンサC11を並列接続し約3.5msec動作
時間を遅延させており、(f)に示すように回路脈流電
源電圧のゼロクロス時点から約11.5msec(8+3.
5)遅れでDCリレーRD1のリレー接点が接続され
る。高圧トランスHT1の電源電圧位相のゼロクロス時
点からは、さらに3.3msec遅れており、トータル約1
4.8msecの遅れにより、DCリレーRD1の接点オン
のタイミングは、高圧トランスHT1の電圧位相の極大
値に合致する。
【0056】なお、モータへの電源投入の初期は、ロー
タ回転の慣性力によりモータコイルのインピーダンスが
変化し、電流値と位相角遅れが不安定であるため、トラ
ンジスタTR1のオンのタイミングを10数msec遅らせ
ている。
【0057】図8は、高圧トランスHT1に投入される
50Hz電源において、電圧位相角のゼロクロスタイミ
ングを角度0°とした場合に、角度をパラメータとし、
観測された突入電流波形のピーク値をプロットした図で
あり、図5または図10に示す回路によって、DCリレ
ーRD1のリレー接点の動作タイミングを位相角制御し
て、突入電流が抑制された状態を示す。二つの曲線は、
突入電流観測の直前に高圧トランスHT1を運転し、電
源をオフする電圧位相角も観測パラメータとし、影響の
大きい位相条件で得られた突入電流観測値である。これ
は高圧トランスHT1のコアの残留磁界極性と、電源投
入時の電圧位相の極性により、突入電流が最小となる位
相角が30°程度変わることを示している。電源投入時
のみの位相角制御で、在来の電子レンジ突入電流抑制効
果を得る場合、図において40A程度を目安とすると、
位相角約65°から103°の範囲となる。すなわち電
源電圧ゼロクロスから、約4.7msec±1msecの範囲で
DCリレーRD1のリレー接点を閉じれば、現実的に突
入電流抑制効果が得られる。
【0058】上記の構成によって、電源投入時、電源の
電圧位相角に基づいて制御された運転開始が可能になる
ため、突入電流抑制のためのサージ抵抗は不用となる。
従って、モニタヒューズとモニタ抵抗の仕様の組み合わ
せは、制御回路に供給する小容量の電流ヒューズと、こ
のヒューズの定格値内で溶断するために必要な値のモニ
タ抵抗で構成できるため、プリント基板搭載に適した小
型の部品が採用可能となる。また本発明においてはモニ
タヒューズ定格溶断電流値が十分小さく、ファンモータ
短絡の場合、モニタヒューズが溶断する。
【0059】さらに、本実施の形態では、従来のタイマ
モータの時限接点に、一定の周期で(実施例として30
秒程度の周期)高圧トランスHT1の運転のデューティ
率を可変できる断続接点を付加内蔵したタイマモータを
採用した。このタイマモータの断続接点を位相制御回路
に接続することによって、電子レンジに出力調整機能を
付加した。
【0060】このタイマモータの断続接点に流れる回路
電流は、DCリレーRD1の駆動用トランジスタのベー
ス電流を供給する程度の低電圧微少電流であるため、従
来の電子レンジの主回路に挿入された断続接点と比較し
小型の接点が採用できる。このため、タイマ接点の信頼
性が向上し、かつ廉価な接点部品を採用可能となる。
【0061】図9は、本発明の第3の実施の形態であ
る、北欧向け電子レンジの回路を示す。本実施の形態
は、図4に示した回路に対し、マイクロ波出力可変機能
のために、タイマ内蔵接点を使用せず、リレーユニット
RU3の電子回路に接続された可変抵抗器VR1により
得られる電圧レベルによって、DCリレーを所定の周期
でオン/オフのデューティ制御する。このために、リレ
ー制御回路に長周期の三角波発生回路と、電圧比較回路
を設けたことを特徴とする。
【0062】電子レンジのドアを閉じ、タイマツマミを
巻き上げると、タイマ接点TC1が閉じ、リレーユニッ
トRU3と直列接続され、並列に接続されたファンモー
タMT1およびターンテーブルモータMT2への電源が
投入される。図10に示されるリレーユニットRU3の
回路により、DCリレーRD1の接点が、電源電圧位相
角約90°で閉じて、突入電流が抑制されて、高圧トラ
ンスHT1に電源が投入される。そして高圧回路がマグ
ネトロンMG1を駆動し、加熱運転が開始される。出力
調整には、出力調整ボリウムVR1の角度調整によって
DCリレーRD1が断続制御されて平均出力が変更され
る。運転中ドアを開くと、ドアスイッチSW1が開き、
リレーユニットRU3の電源もオフとなってDCリレー
RD1のリレー接点が開き、回路の状態もリセットされ
る。再度ドアを閉じると初期状態から運転が開始され
る。
【0063】図10は、本実施の形態のリレーユニット
RU3の回路を示す。本回路は、電源構成と、DCリレ
ーRD1の駆動タイミングは、図5に示した電圧位相角
制御回路とほぼ同等であるが、DCリレーRD1の駆動
開始タイミングを求める位相ラッチ回路と、出力制御す
るためのDCリレーRD1の断続タイミングを作り出す
ための、電圧比較回路、長周期三角波発生回路を付加し
ている。回路電流は、図5と同様に、主として四つの電
流に分かれ、DCリレーRD1を駆動する。
【0064】電流i11は、DCリレーRD1の駆動電
流i31が、DCリレーRD1の所定の定格動作電流と
なるように、並列に接続された分流抵抗R5aに流れる
電流である。トランジスタTR1がオン状態で、DCリ
レーRD1が動作している時、サイリスタSR1は、ゲ
ート電圧が印加されずオフ状態となり電流i21は流れ
ない。従って、ファンモータMT1およびターンテーブ
ルモータMT2の約130mAの電流は、電流i11と
電流i31、および抵抗R7以降の電子回路に流れる電
流i41とに分流される。回路電圧は、本回路では5V
としており、回路電流i41は約20mA程度である。
コイル仕様18V40mAのDCリレーを採用し減電圧
特性を配慮して、分流抵抗R5aは、540Ω3Wとし
た。
【0065】電流i21は、トランジスタTR1がオフ
状態の時、DCリレーRD1のリレーコイルの抵抗とR
10を経由し、サイリスタSR1のゲートに電流が流
れ、サイリスタSR1のアノード、カソード間が、オン
状態となることによって流れる電流である。DCリレー
RD1のオフ時に回路インピーダンスの変動を押さえ、
負荷補償を行うために、実施例として抵抗R6aは、D
CリレーRD1のコイル抵抗に相当する470Ω3Wを
採用した。
【0066】電流i31は、DCリレーRD1のリレー
コイルに流れる電流であり、トランジスタTR1がオン
になることによって流れ始める。このためコンパレータ
IC1に対する、抵抗R6aの両端電圧と、コンパレー
タIC2からの断続信号の組み合わせにより、必ず脈流
回路電圧のゼロクロス初期がトランジスタTR1のオン
のタイミングとなるように電圧位相ラッチをかける回路
構成となっている。
【0067】なお、抵抗R7とツェナーダイオードZD
2とコンデンサC10とによって、出力調整用断続信号
発生のための回路電源5Vを構成している。
【0068】図11は図10のリレーユニットRU3の
回路に係る機能ブロック図である。回路電源は、外部モ
ータ電流を整流した脈流を、分流抵抗R5aその他の回
路に供給することによって、構成される。負荷補償付D
Cリレー駆動回路は、図10にて説明済みなので説明を
省略する。
【0069】位相ラッチ回路は、次の電圧比較回路出力
のLからHレベルに立ち上がるタイミングを、回路脈流
電圧周期の初頭タイミングにより同期を取り、DCリレ
ーRD1の駆動用のトランジスタTR1をオン状態にす
る回路であり、コンパレータIC1によって構成され
る。
【0070】電圧比較回路は、長周期三角波発生回路の
出力電圧と、電子レンジのコントロールパネルに設置さ
れた出力調整ツマミに接続された可変抵抗器VR1によ
って設定された電圧レベルとを電圧コンパレータIC2
により比較し、レベルの大小により出力をH/Lとして
コンパレータIC1に入力する。
【0071】長周期三角波発生回路は、プログラマブル
ユニジャンクショントランジスタPUTを用い、抵抗R
30とコンデンサC30の充電時定数によるC30の両
端電圧を、抵抗R32とR33による分割電圧で放電す
ることによる繰り返しタイマ回路により構成される。実
施例では図6に示したモータタイマ内蔵の断続接点と同
様の出力制御を行うために、約30秒を1周期となるよ
うに回路定数を設定している。
【0072】図12は、図11における電圧比較回路と
長周期三角波発生回路による出力の状況を示した。図1
2(a)は、電圧コンパレータIC2の入力波形を示
す。図12(b)、(c)は、可変抵抗器VR1の設定
電圧レベルに対する電圧コンパレータIC2の出力波形
を示す。100%レベルの場合、IC2の出力は常に
H、70%レベルの場合、IC2の出力はH状態が約2
2秒となりデューティ率が73%、10%レベルの場
合、IC2の出力はH状態が約5秒となりデューティ率
が17%となるように設定されている。なお、H状態の
デューティ時間は、マグネトロンMG1の運転初期約2
秒程度フィラメントヒートアップのためにロス時間があ
り、実際の加熱運転時間としては、前述の73%は66
%相当、17%は10%相当の加熱運転時間となる。
【0073】図13は図11の位相ラッチ回路の動作を
説明するための波形を示す。コンパレータIC1の入力
(A)には、サイリスタSR1がオン状態の時に流れる
電流によって抵抗R6aの両端に生ずる脈流電圧を、抵
抗R11とダイオードD6,D7、および抵抗R20と
R21によって、5Vから1Vの範囲の信号となるよう
に波形整形した信号が入力される。コンパレータIC1
の入力(B)には、出力調整のため、図12(b)、
(c)に示すようなデューティ率を設定された波形の信
号が入力される。
【0074】IC1の入力信号(B)がLの時、電圧レ
ベルはぼ0Vであり、入力信号(A)が最低1Vから5
Vまでの範囲の信号であるため、常に[A>B]が成立
し、入力端子±の関係より、IC1の出力(C)は、L
となる。IC1の入力信号(B)がLからHに立ち上が
った時、Hレベルは、抵抗R22とR23により約3V
になる。この時、入力信号(A)は、脈流電圧周期の途
中であり、5Vと3Vの電圧レベルの関係より、[A>
B]であるため、IC1の出力(C)は、直ちにHとは
ならず、Lを保持する。入力信号(A)の脈流電圧周期
が終了し、電圧レベルが5Vから1Vになる瞬間、入力
電圧レベルの関係が[A<B]となるため、IC1の出
力(C)が反転しHとなる。このため、DCリレー駆動
用トランジスタTR1が、オンとなる。トランジスタT
R1がオン状態となると、サイリスタSR1のゲート電
流は、脈流電圧がSR1に印加される直前にオフするた
め、抵抗R6aに電流が流れず、コンパレータIC1の
入力信号(A)は、Lレベルの1Vを保持する。従っ
て、DCリレーRD1のリレーコイル両端電圧は、波形
(RD)のように、脈流電圧周期の立ち上がりに同期し
て印加される。ただし、リレーコイルには、コンデンサ
C11が並列に接続されているため、リレー接点が閉じ
るタイミングは遅れ、約11.5msec後に閉じる。モー
タに加わる電源電圧の位相に対し、電流位相の遅れ分約
3.3msecを加え約14.8msecの遅れとなり、電源電
圧極大値で、高圧トランスHT1に電源投入することに
なり、突入電流を抑制できる。
【0075】上述のように、DCリレーRD1の駆動制
御回路に所定の周期でオン/オフのデューティ率を可変
制御できる回路を内蔵させることによって、一枚の電子
回路基板で、高圧トランスHT1を断続制御し、平均出
力を調整する機能を実現できる。このため量産設計を行
う場合、モータタイマに追加接点を機構/構造的に付加
するよりも、電子回路基板に機能を組み込む方が、部材
コスト、組立コストの点で有利である。
【0076】図14は、他の実施の形態の、北欧向け電
子レンジの回路を示す。本実施の形態の電子レンジは、
第3の実施の形態の電子レンジの回路において、主電源
回路に挿入していたタイマ接点を、オーブンランプ、モ
ータ、リレーユニット等をまとめた回路の電源に挿入し
た。リレーユニットRU3と直列に接続され,並列に接
続されたファンモータMT1およびターンテーブルモー
タMT2の回路に、オーブンランプOL1、タイマモー
タTM3がすべて並列に接続され、これをタイマ接点T
C1が開閉する。タイマ接点TC1が、主電源回路の電
流を開閉することがなく、約300mA程度の電流開閉
容量で構成できるため、従来10Aから15Aの主電流
を開閉している接点を搭載したタイマモータの接点開閉
機構において、接点動作力を軽くすることができる。接
点動作力が軽くなると、タイマ出力軸と内部機構とのク
ラッチ機構の操作力も軽くすることが可能となる。
【0077】電子レンジの待機状態では、タイマ接点T
C1が開いており、DCリレーRD1の電源がオフとな
っているため、電子回路の誤動作によって、マグネトロ
ンMG1が誤作動することはない。
【0078】上記の構成によって、モータタイマ接点T
C1をマグネトロンMG1の主電源回路から取り外し、
オーブンランプ、モータ、リレーユニット等の補助部品
をまとめた回路の電源に挿入する。このことによって、
モータタイマ接点TC1に流れる電流値は、220V5
0Hz電源において最大でも360mA程度に収まる。
従来の回路では、主電源回路に流れる運転定常電流は、
6Aから10Aで、運転開始の突入電流は、電圧位相角
により抑制制御しても、ピーク値30Aから50A程度
になり、接点条件としては非常に過酷である。本回路に
おいては、モータタイマ接点の電流容量を低く制限でき
るため、モータタイマ接点TC1は、部材面における低
コスト化が可能となり、大量生産設計において安価な制
御回路と、モータタイマが供給可能となる。
【0079】図15は、本発明の第4の実施の形態であ
る、北欧向け電子レンジの回路を示す。図9に示した第
3の実施の形態に対し、高圧トランスHT1への主電源
開閉デバイスとして、DCリレーではなく半導体スイッ
チング素子であるトライアックを用いている。DCリレ
ーの動作時間は8msec程度必要であるが、トライアック
等の半導体スイッチング素子の場合極めて早い。北欧家
庭電源220V50Hzの場合、電源電圧ゼロクロス時
点から4.5msecないし5msec遅れたタイミングで電源
を投入すると、電圧位相角がほぼ90°での電源投入と
なり、電圧極大値で電源投入することになるので突入電
流が抑制できる。本実施の形態では、制御回路電源を空
冷用インダクションモータの電流から得ており、インダ
クションモータの電圧/電流の位相角ずれが約60°程
度の遅れに相当するので、回路自身での電圧位相ゼロク
ロスタイミングは、電子レンジ電源の電圧位相と比較す
ると、3.3msec程度の時間遅れる。さらに回路電圧ゼ
ロクロスを検知し、トライアックのゲートを点弧するタ
イミングを約1.2msecから1.7msec程度遅延するこ
とは容易であり、遅延時間精度も比較的高い。
【0080】トライアックTA1のゲートに対する点弧
信号のタイミングは、図9の回路でリレー接点を閉じる
タイミングと同様に行い、電源電圧位相角を約90°に
なるように制御することによって、突入電流を抑制して
いる。リレーユニットRU4の回路電源内部では、ファ
ンモータMT1およびターンテーブルモータMT2に流
れる位相遅れの電流によって得られる脈流電圧周期の、
約3.3msec遅れた電圧立ち上がりタイミングと、立ち
上がり電圧勾配から得られる約1.5msecの時間遅れを
利用し、合計約4.8msecの位相遅れによって、電源電
圧位相角90°での点弧のタイミングを得ている。トラ
イアックTA1のゲート点弧は、図10の回路で用いた
リレーコイルの替わりに、フォトトライアックカプラP
C1を用い、主電源断続用のトライアックTA1のゲー
トを点弧している。
【0081】図16は、図15に示したリレーユニット
RU4の回路を示す。本回路は図10および図11に示
したリレーユニット回路RU3における、リレー駆動回
路部分を、フォトトライアックカプラPC1の入力側L
EDに置き換えた回路である。電源部分からの回路電流
は、図10の回路と同様に、電流i12から電流i42
の分割電流で説明される。電流i32に要求される値
は、フォトトライアックカプラPC1の入力LEDの駆
動電流であるため、10mA程度でよい。電源回路電圧
も、このLEDが駆動できればよいため、実施例として
分流抵抗R5bは、100Ω2Wとし、リレーユニット
RU4の分割電圧を10V程度としている。従って、ト
ランジスタTR1がオフ状態の時、サイリスタSR1に
流れる電流i22は、10mA程度となるように、抵抗
R6bは、1kΩ程度とし、電流i42は、図10と同
じく5V電圧で20mAとなるように抵抗R7を調整し
ている。
【0082】位相ラッチ回路の働きにより、トランジス
タTR1が、回路電源脈流電圧の立ち上がり時点でオン
となるが、フォトトライアックカプラPC1の入力LE
Dが、出力のトライアックTA1に信号を与えるタイミ
ングは、脈流電圧がツェナーダイオードZD1の電圧を
越えるまで遅延される。実効値10Vの脈流電圧の場
合、ピーク値の約半分の電圧となる約7V程度のツェナ
ー電圧のツェナーダイオードZD1を挿入することによ
って、遅延時間約1.5msecが得られる。トランジスタ
TR1がオン状態となり、脈流電圧1周期においてコン
デンサC11に充電された電荷により、フォトトライア
ックカプラPC1の入力LEDが常時オン状態になるこ
とによって、主電源開閉用のトライアックTA1が点弧
する。
【0083】上述のように、半導体スイッチング素子で
あるトライアックを採用することによって、本制御回路
の電源がモータインダクティブ負荷である遅延電流を利
用していることの特徴を効果的に活用し、精度の高い電
源電圧の位相角投入制御が可能となり、効果的な突入電
流の抑制が可能となる。
【0084】図17は、図9に示す第3の実施の形態の
北欧向け電子レンジの回路において、図10に示したリ
レーユニットRU4に対し、図11の回路ブロック、位
相ラッチ回路、電圧比較回路、長周期三角波発生回路
を、マイクロチップ集積回路を用い構成したリレーユニ
ットRU5の回路を示す。
【0085】電流i13から電流i43については、図
10の回路と同様なので説明を省略する。ただし、本回
路の電源回路には、分流抵抗R5cに並列に平滑コンデ
ンサC12を接続し、脈流電圧を平滑している。また、
負荷変動補償のための抵抗R6cの電流は、トランジス
タTR2でスイッチングしている。マイクロチップ集積
回路LSIは、クロック発振回路、リセット回路、出力
調整用レベル設定入力回路、電源同期信号入力回路とト
ランジスタTR1の駆動出力回路等の入出力I/O端子
から構成され、演算器、メモリ(RAM/ROM、カウ
ンタ)を内蔵するワンチップマイクロコンピュータであ
る。
【0086】電子レンジのドアを閉じ、タイマツマミを
回すことによって、リレーユニットRU5と、ファンモ
ータMT1およびターンテーブルモータMT2とに電源
が投入される。電源電圧がツェナーダイオードZD3の
ツェナー電圧に達すると、トランジスタTR3からLS
Iのリセット端子に電圧が印加され、LSIが初期設定
の状態になる。その後、出力調整用可変抵抗器VR1か
ら得られる電源電圧の分電圧情報に基づき、1周期を約
30秒としたオン/オフのデューティ率のオン時間を演
算する。その演算されたオン/オフのデューティに基づ
きトランジスタTR1をオン状態にする際の、点弧タイ
ミングは、主電源投入に最適なタイミングとなるよう
に、LSIのクロック周期を基準として時間をカウント
することにより求めている。
【0087】タイマ接点を閉じてから、DCリレー接点
が閉じるまでの時間は、回路電源の立ち上がり時間と、
LSIの初期リセットまでに要する時間を約15msec程
度とし、その後の初回の電源同期信号の立ち上がりを検
出した後、約3.5msec遅れで、トランジスタTR1を
オンとし、さらにDCリレーRD1の接点が約8msec後
に閉じるとすると、約27msec要することになる。
【0088】トランジスタTR1がオン状態になると、
トランジスタTR2がオフ状態となり、電源回路の負荷
量は変化せず、DCリレーRD1の制御が行われる。
【0089】上述のように、電子制御回路の構成にワン
チップマイクロコンピューターLSIを採用することに
よって、電子レンジの電源投入時点の電源電圧の位相角
制御による突入電流抑制、運転出力制御のための電源オ
ン/オフのデューティ制御等におけるタイミング決定の
自由度と、精度が向上し、回路ユニット間の時間偏差
が、ディスクリート部品で構成する場合に比較し少な
く、大量生産に際し効果的である。
【0090】図18は、本発明の第5の実施の形態であ
る、北欧向け電子レンジの回路を示す。本実施の形態
は、図9に示す第3の実施の形態の回路に対し、オーブ
ンランプOL1と、ファンモータMT1およびターンテ
ーブルモータMT2との接続位置を入れ替えている。従
って、リレーユニットRU6の回路電源は、オーブンラ
ンプOL1との商用電源電圧の分割電圧にて供給される
ことを特徴としている。オーブンランプOL1の仕様
は、実施例として、220V25Wを採用しているた
め、定格電流は約114mAである。このため、リレー
ユニットRU6を直列接続することによって若干電流値
が下がり、約105mA程度となり、リレーユニットR
U6内のリレーコイルを駆動するのに十分な電源となり
得る。
【0091】電源の電圧と電流の位相は同一であり、高
圧トランスHT1への電源投入時の電流サージを抑制す
るためのタイミングは、電圧ゼロクロス時点から位相角
90°遅れのタイミングであり、図8に示すように、電
圧ゼロクロスから約4.8msec遅延させればよい。
【0092】図19は、本実施の形態の電子レンジの回
路で採用されるリレーユニットRU6の回路を示す。図
18の回路のリレーユニットRU6は、図10の回路と
比較し、コンデンサC11の挿入位置が異なり、ダイオ
ードD5以降の回路と0V電位との間に接続される。つ
まり、DCリレーRD1が、トランジスタTR1によっ
て閉じる前に、DCリレーRD1の駆動用の電源を平滑
する目的で挿入される。さらに、DCリレーRD1は、
リレー接点の動作時間が、定格電圧において4.8msec
±1msecとなる必要から、実施例としてコイル仕様が9
V80mAのものを採用し、コイル抵抗値を下げる必要
がある。このため、回路電流の分流条件が変わり電流i
14から電流i44の値を決定する要因となる抵抗値も
変更することになる。実施例として分流抵抗R5dの値
は、430Ω1Wを採用し、負荷変動補償のための抵抗
R6dの値は、リレーコイルの抵抗値に近似する値とし
て、120Ω2Wを採用する。その他の回路構成と各部
の動作は、図10の回路と同様なので説明を省略する。
【0093】上記の構成によって、制御回路の電源を、
オーブンランプOL1と直列接続するように構成した場
合、電圧/電流の位相ずれがなく、50Hz電源におい
て、動作時間が4.5msecから5.5msecのDCリレー
を採用すると、電圧ゼロクロス時点からDCリレーRD
1の動作時間だけの遅延によって、最適な電源投入のタ
イミングになる。このため、DCリレーRD1の動作遅
延のための電解コンデンサが省略でき、かつ電源投入タ
イミングの変動要因を減ずることができる。
【0094】またファンモータからオーブンランプへの
置き換えは、他の実施の形態の回路にも適用可能であ
る。ただしオーブンランプの場合、電圧/電流の位相ず
れがなく、DCリレー、または半導体スイッチング素子
の動作遅延時間の調整が必要となる。
【0095】さらに、図20の従来の回路で用いられ
る、ACタイプのサージ抑制リレー、サージ抵抗、モニ
タ抵抗、および出力調整用の断続タイマ接点等の比較的
大型部品であって、電子レンジ製造工程で独立にセット
内部にビスで固定されている部品を、トランスレスの電
源回路構成として一枚のプリント基板に搭載してリレー
ユニットに納め、かつ一般汎用部品を用いることによっ
て大量生産を容易にすることができる。さらに従来の回
路で示される、ノイズフィルターユニットの回路基板部
品も、リレーユニットに集約一体化することによって、
電子レンジ製造工程での生産時間の削減が可能となる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に記載の電子レンジは、高圧トランスへの突入電流抑制
のために採用していたサージ抑制リレーを、小型汎用タ
イプのDCリレー等に置き換える際に、トランスレス電
源で実施可能となる。さらに、従来採用していた角形セ
メント抵抗の比較的大きいサイズのサージ抵抗、モニタ
抵抗が、プリント基板搭載型の一般汎用品の小型アキシ
ャルタイプの抵抗に置き換えることが可能となる。
【0097】さらに、電子レンジの製造においては、数
種類の特殊部品を単独でセット内部に配置する必要がな
く、一枚のプリント回路基板をセットに取り付け、数個
のコネクタ化された配線の束を接続することにより配線
が完了することは、生産効率の向上によるコストの低下
と、誤配線等の作業ミスが低減する。
【0098】また、電子レンジ内部配線のリード線束の
設計において、複数の部品が一枚の基板にまとめられた
場合、基板内部に配置された部品間での接続部分が省略
でき、極めて単純化されたリード線束の設計が実現で
き、低コスト化が可能となる。
【0099】以上により、部品材料費の削減と、生産工
程における工程経費が削減でき、より廉価な電子レンジ
を市場に供給できる。
【0100】本発明の請求項2に記載の電子レンジは、
モータの替わりに、マグネトロンの動作中を示す表示手
段を用いて電圧分割することによって、電圧/電流の位
相ずれが無く、安定したタイミングで電源投入できる。
【0101】本発明の請求項3に記載の電子レンジは、
開閉接点を交流電源の電圧位相に同期させて閉じるの
で、電源投入時の突入電流を抑制でき、サージ抵抗が不
要となる。
【0102】本発明の請求項4に記載の電子レンジは、
電源のオン/オフのデューティを制御することによっ
て、マイクロ波出力を可変とすることができ、より付加
価値の高い製品を提供できる。
【0103】さらに出力調整用の断続制御も電子回路化
することにより、一枚のプリント基板に、汎用タイプの
電子回路部品を搭載することが可能となる。一般汎用小
型電子部品を、一枚のプリント基板に集約することよ
り、大量生産が容易になり、低コスト化が可能となる。
【0104】本発明の請求項5に記載の電子レンジは、
開閉手段としてDCリレーを用いることによって、リレ
ー接点の動作時間が安定し、かつ低価格の部品を使用で
きる。
【0105】本発明の請求項6に記載の電子レンジは、
開閉手段としてトライアックを用いることによって、電
源電圧の位相角に基づき、高い時間精度で電源投入し、
突入電流を効果的に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の電子レンジの回路
を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の北欧向け電子レン
ジの外観を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の北欧向け電子レン
ジの外観を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の電子レンジの回路
を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態のリレーユニットの
回路を示す図である。
【図6】タイマの時限接点と出力調整用接点の開閉タイ
ミングを表す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態のリレーユニットの
回路の動作を説明するための電流および電圧の波形を示
す図である。
【図8】電源電圧位相角をパラメータとした電源投入時
の突入電流のピーク値をプロットした図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の北欧向け電子レン
ジの回路を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態のリレーユニット
の回路を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態のリレーユニット
の回路の機能ブロック図である。
【図12】電圧比較回路と長周期三角波発生回路による
出力の状況を示す図である。
【図13】位相ラッチ回路の動作を説明するための波形
を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態の北欧向け電子レンジの
回路を示す図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態の北欧向け電子レ
ンジの回路を示す図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態のリレーユニット
の回路を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態であるマイクロチップ集
積回路を用いたリレーユニットの回路を示す図である。
【図18】本発明の第5の実施の形態の北欧向け電子レ
ンジの回路を示す図である。
【図19】本発明の第5の実施の形態のリレーユニット
の回路を示す図である。
【図20】モータタイマを採用した従来の電子レンジの
回路を示す図である。
【図21】サージ抵抗とモニタ抵抗を一つにまとめた従
来の電子レンジの回路を示す図である。
【図22】低圧トランス電源によるDCサージリレーを
用いた従来の電子レンジの回路を示す図である。
【図23】ブリーダ抵抗利用の電源によるDCサージリ
レーを用いた従来の電子レンジの回路を示す図である。
【符号の説明】
RU1〜6 リレーユニット DB1 ダイオードブロック RD1 DCリレー MT1 ファンモータ MT2 ターンテーブルモータ OL1 オーブンランプ TM1〜3 タイマモータ HT1 高圧トランス MG1 マグネトロン NF1 ノイズフィルタ TA1 トライアック

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネトロンを備えた電子レンジにおい
    て、 マグネトロンの電源回路を開閉する開閉接点と、直流電
    源にて駆動され前記開閉接点の開閉を制御する開閉制御
    部とを有する開閉手段と、 直流電源にて駆動される冷却ファンのモータとを具備
    し、 前記開閉制御部と前記冷却ファンのモータとは直列接続
    にて前記直流電源に接続されることを特徴とする電子レ
    ンジ。
  2. 【請求項2】 マグネトロンを備えた電子レンジにおい
    て、 マグネトロンの電源回路を開閉する開閉接点と、直流電
    源にて駆動され前記開閉接点の開閉を制御する開閉制御
    部とを有する開閉手段と、 直流電源にて駆動され、前記マグネトロンの動作中を示
    す表示手段とを具備し、 前記開閉制御部と前記表示手段とは直列接続にて前記直
    流電源に接続されることを特徴とする電子レンジ。
  3. 【請求項3】 交流電源の電圧の位相を検出する位相検
    出手段と、 この位相検出手段の検出結果に基づき、マグネトロンの
    動作開始設定時刻から所定の時間遅れた時刻に開閉接点
    を閉じるように開閉制御部を制御する遅延手段を具備す
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電
    子レンジ。
  4. 【請求項4】 開閉制御部の接続された直流電源のオン
    /オフのデューティを所定に制御する出力制御手段を具
    備することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
    れか1項に記載の電子レンジ。
  5. 【請求項5】 開閉手段をDCリレーにより構成したこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項
    に記載の電子レンジ。
  6. 【請求項6】 開閉手段をトライアックにより構成した
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1
    項に記載の電子レンジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001049079A1 (en) * 1999-12-09 2001-07-05 Samsung Electronics Co., Ltd. Driving circuit of dc microwave oven and method of controlling the same

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