JPH09120812A - 集合電池 - Google Patents

集合電池

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Publication number
JPH09120812A
JPH09120812A JP7279971A JP27997195A JPH09120812A JP H09120812 A JPH09120812 A JP H09120812A JP 7279971 A JP7279971 A JP 7279971A JP 27997195 A JP27997195 A JP 27997195A JP H09120812 A JPH09120812 A JP H09120812A
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JP
Japan
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unit cell
cell block
insulator
assembled battery
outer case
Prior art date
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Application number
JP7279971A
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English (en)
Inventor
Yukiyoshi Murakami
行由 村上
Akihide Izumi
彰英 泉
Yasuhiro Ishiguro
康裕 石黒
Hiroyuki Nakada
裕之 中田
Shiyuuichi Arae
修一 荒栄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部から振動や衝撃が加わった場合において
も、内部の構成体に影響を与えることのない集合電池を
提供することを解決すべき課題とする。 【解決手段】 複数の素電池11からなる素電池ブロッ
ク12の外周および/または上下部をアクリル樹脂製ホ
ーム材からなる絶縁体14によって被覆する。集合電池
に作用する振動や衝撃は前記絶縁体の弾性変形によって
吸収されて、素電池ブロック等の内部の構成体への影響
が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の素電池を集
合させて構成した素電池ブロックを備えた集合電池に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の集合電池として図8に示
される構成のものが知られている。
【0003】この図に符号1で示す従来の集合電池は、
電力供給源となる素電池2の複数を、粘着テープ3によ
って並列的に結束することによって素電池ブロック4を
構成し、金属製あるいは合成樹脂製の有底筒状の外装ケ
ース5内に、前記素電池ブロック4の複数を、板状の絶
縁体6を介して積層状態で収納するとともに、これらの
素電池ブロック4と前記外装ケース5との間に形成され
る隙間に、二液混合硬化型の充填材を注入固化させるこ
とによって素電池ブロック4と外装ケース5とを一体化
し、さらに、前記外装ケース5の開口端部に、前記素電
池ブロック4に電気的に接続されたコネクター7を備え
た蓋体8を取り付けた構成となっており、前記各絶縁体
6は、硬質塩化ビニルによって板状に形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成を有する集合電池1においては、各素電池ブロック
4間の絶縁を行う絶縁体6に硬質塩化ビニルを用いてい
るが、このような絶縁体6によって各素電池ブロック4
間の絶縁は十分に確保されるものの、次のような問題点
が残されている。
【0005】すなわち、このような集合電池1は、携帯
用の電子機器(例えば通信機等)の電源として用いられ
ることが多く、外部から振動や衝撃が頻繁に作用する環
境下での使用となるが、このような振動や衝撃が作用し
た場合、これらの振動や衝撃が、前記素電池ブロック4
へ直接作用し、各素電池ブロック4を構成する素電池2
自体の損傷や、各素電池2間やコネクター7との接続を
なすリードの破損あるいは接続部分の剥離といった不具
合が発生することが想定される。
【0006】また、絶縁体6として用いられている硬質
塩化ビニルは、その表面が平滑で滑りやすいことから、
この絶縁体6に接触させられている素電池ブロック4に
滑りが生じて、外装ケース5の内部で位置ずれを起こ
し、この点からも前述したリードの破断や接続部の剥離
といった不具合が生じるおそれがある。
【0007】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、外部から振動や衝撃が加わった場合
においても、内部の構成体に影響を与えることのない集
合電池を提供することを解決すべき課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の集合電池は、前述した課題を解決するために、複数の
素電池からなる素電池ブロックの外周および/または上
下部に、アクリル樹脂製ホーム材からなる絶縁体が被覆
された構成としている。
【0009】本発明の請求項2に記載の集合電池は、複
数の素電池からなる素電池ブロックと、この素電池ブロ
ックが収納される外装ケースとを備えた集合電池であっ
て、前記素電池ブロックの表面に、アクリル樹脂製フォ
ーム材からなる絶縁体が被覆されていることを特徴とし
ている。
【0010】本発明の請求項3に記載の集合電池は、複
数の素電池からなる素電池ブロックと、この素電池ブロ
ックが収納される外装ケースとを備えた集合電池であっ
て、前記素電池ブロックと前記外装ケースとの間に、ア
クリル樹脂製フォーム材からなる絶縁体が介装されてい
ることを特徴としている。
【0011】本発明の請求項4に記載の集合電池は、複
数の素電池からなる素電池ブロックと、この素電池ブロ
ックが収納される外装ケースとを備えた集合電池であっ
て、前記素電池ブロックの複数が積層され、これらの素
電池ブロック間に、アクリル樹脂製フォーム材からなる
絶縁体が介装されていることを特徴としている。
【0012】本発明の請求項5に記載の集合電池は、請
求項4における前記積層された素電池ブロックと前記外
装ケースとの間に、アクリル樹脂製フォーム材からなる
絶縁体が介装されていることを特徴としている。
【0013】また、本発明の請求項6に記載の集合電池
は、請求項1ないし請求項5における前記絶縁体の少な
くとも一方の表面に、粘着層が形成されていることを特
徴としている。
【0014】さらに、本発明の請求項7に記載の集合電
池は、請求項1ないし請求項6における前記絶縁体の少
なくとも一方の表面に、摩擦抵抗の小さな案内層が形成
されていることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態に
ついて、図1および図2を参照して説明する。
【0016】図1において、符号10は本実施形態に係
わる集合電池を示し、この集合電池10は、複数の素電
池11からなる素電池ブロック12と、この素電池ブロ
ック12が収納される外装ケース13とを備え、前記素
電池ブロック12の表面に、アクリル樹脂製フォーム材
からなる絶縁体14が被覆された概略構成となってい
る。
【0017】ついで、これらの詳細について説明すれ
ば、前記素電池ブロック12は、図1に示すように、複
数の素電池11を粘着テープ15によって平行に、か
つ、図2に示すように、環状に結束した構成となってお
り、その下面および上面が、円盤状の絶縁体14(14
a・14b)によって覆われているとともに、その外周
面が、帯状の絶縁体14(14c)によって全周に亙っ
て覆われている。
【0018】そして、これらの各絶縁体14は、前述し
たようにアクリル樹脂製フォーム材によって形成されて
おり、本実施形態においては、住友スリーエム株式会社
製;製品名Y−4950が用いられており、その密度が
0.75(g/cm3 )で、厚みが1.14(mm)と
なるように形成され、かつ、その圧縮弾性率が13(k
g/cm2 ;厚み方向に25%圧縮時における強度とし
て表す)となされている。
【0019】一方、前記外装ケース13は、有底円筒状
のケース本体13aと、このケース本体13aの開口端
部を覆って設けられる蓋体13bとによって構成されて
おり、これらのケース本体13aおよび蓋体13bは、
金属あるいは合成樹脂によって形成されている。
【0020】また、前記ケース本体13aの内径は、前
記素電池ブロック12の外周面を覆って設けられている
前記絶縁体14cの最大外径よりも若干小さく形成され
ているとともに、前記蓋体13bの取り付け位置が、こ
の蓋体13bの内面と前記ケース本体13aの底面との
距離が、前記上下の絶縁体14a・14bの外面間の距
離よりも若干小さくなるように設定されている。
【0021】このように構成された本実施形態に係わる
集合電池10においては、素電池ブロック12を各絶縁
体14(14a〜14c)によって被覆した後に、ケー
ス本体13a内に挿入し、ついで、このケース本体13
aの開口端部に、この開口端部を覆って蓋体13bを取
り付けることにより組み上げられる。
【0022】そして、前述したように、ケース本体13
aの内径が素電池ブロック12の外周を取り囲んで設け
られている絶縁体14cの最大外径よりも若干小さく形
成されており、かつ、取り付けられられた蓋体13bと
ケース本体13aの底面との距離が、素電池ブロック1
2の上下に配設された絶縁体14a・14bの外面間の
距離よりも若干小さく形成されていることにより、外装
ケース13内に素電池ブロック12を装着した状態にお
いて、前記各絶縁体14が外装ケース13の内面によっ
て素電池ブロック12に押し付けられて弾性変形させら
れる。
【0023】したがって、前記素電池ブロック12が各
絶縁体14に若干食い込んだ状態となされるとともに、
この食い込みによって、各絶縁体14と素電池ブロック
12との相対移動が拘束され、外装ケース13に対する
素電池ブロック12の位置ずれが防止される。
【0024】また、前記外装ケース13に振動や衝撃力
が加わった場合、これらの振動や衝撃力が、外装ケース
13と素電池ブロック12との間に位置されている前記
各絶縁体14の弾性変形によって吸収されることによ
り、前記素電池11に直接作用することが防止される。
【0025】この結果、外装ケース13に振動や衝撃力
が加わった場合においても、素電池11自体や、素電池
ブロック12に接続されているリードの切断、あるい
は、このリードの接続部の剥離等が防止される。
【0026】さらに、外装ケース13と素電池ブロック
12とが、各絶縁体14a〜14cによって電気的に絶
縁されていることから、前記外装ケース13を金属によ
って形成した場合においても、両者間に絶縁処理を別途
施す必要がない。
【0027】なお、前記した例においては、素電池ブロ
ック12の外装ケース13への装着に先立って、この素
電池ブロック12の表面に各絶縁体14を取り付けるよ
うにした例について示したが、下方の絶縁体14aや外
周に設けられる絶縁体14cを、予めケース本体13a
の底面と内周面とに配置しておき、その内部に前記素電
池ブロック12を挿入した後に、この素電池ブロック1
2の上部に絶縁体14bを設置して、この絶縁体14b
を覆うようにして蓋体13bを取り付けるようにしても
よい。
【0028】ついで、本発明の第2の実施形態について
図3に基づき説明する。図3に符号20で示す本実施形
態に係わる集合電池は、複数の素電池21からなる素電
池ブロック22と、この素電池ブロック22が収納され
る外装ケース23とを備え、前記素電池ブロック22の
複数が積層され、これらの積層された素電池ブロック2
2の間に、アクリル樹脂製フォーム材からなる絶縁体2
4が介装された概略構成となっている。
【0029】ついで、これらの詳細について説明すれ
ば、前記各素電池ブロック22は、前記実施形態と同様
に、複数の素電池21を相互に平行となるように配設す
るとともに、これらを粘着テープ25によって結束する
ことにより一体化した構成となっており、本実施形態に
おいてはこの素電池ブロック22が3組用いられてい
る。
【0030】前記外装ケース23は、有底筒状のケース
本体23aと、このケース本体23aの開口端部を覆っ
て一体に取り付けられる円盤状の蓋体23bとによって
構成されている。
【0031】そして、前記ケース本体23aは、その内
径が、前記各素電池ブロック22の外接円直径よりも大
きく形成されて、これらの各素電池ブロック22が装着
された状態において、各素電池ブロック22の外周との
間に間隔を形成するようになされている。
【0032】また、前記ケース本体23aの深さは、前
記各素電池ブロック22を積層した状態における高さよ
りも大きく形成されており、これらの各素電池ブロック
22を積層した状態でケース本体23a内に装着した状
態において、積層された素電池ブロック22の上下に隙
間を形成し得る深さとなされている。
【0033】前記絶縁体24は、前述した実施形態と同
様の物性を備えた材料が用いられており、前記ケース本
体23aの下面に設置される第1の絶縁体24aと、前
記各素電池ブロック22間に介装される第2の絶縁体2
4bとからなり、前記第1の絶縁体24aは、その外径
が、前記ケース本体23の内径とほぼ同等となされてい
るとともに、若干厚めに形成されており、また、前記各
第2の絶縁体23bは、前記第1の絶縁体24aよりも
薄く、かつ、前記ケース本体23aの内径よりも小さな
外径となされている。
【0034】そして、前記蓋体23bの外面には、前記
各素電池ブロック22から延設されたリードが電気的に
接続されるコネクター26が取り付けられている。
【0035】さらに、前記ケース本体23a内に装着さ
れた各素電池ブロック22や絶縁体24は、ケース本体
23aの内面との間の隙間内に注入される充填材27に
よって、ケース本体23aと一体化されるようになって
いる。
【0036】このように構成された本実施形態の集合電
池20は、外装ケース23を構成するケース本体23a
の内部底面上に第1の絶縁体24aを設置した後に、一
つの素電池ブロック22を載置し、この素電池ブロック
22の上部に第2の絶縁体24bの一つを被せ、この第
2の絶縁体24bの上部に、他の素電池ブロック22を
載置し、さらに、この素電池ブロック22の上部に他の
第2の絶縁体24bを被せ、ついで、これらの、各絶縁
体24や素電池ブロック22とケース本体23aとの間
に形成される隙間部分に充填材27を注入して固化させ
た後に、前記ケース本体23aの開口端部に蓋体23b
を一体に取り付けることによって組み上げられる。
【0037】そして、このように組み上げられた本実施
形態における集合電池20においては、外装ケース23
に振動や衝撃が作用した場合、これらの振動や衝撃が前
記絶縁体24によって吸収されることにより、各素電池
21自体や、これらに接続されているリードの損傷、あ
るいは、このリードの接続部分における剥離が防止さ
れ、耐久性に優れた集合電池20が得られる。
【0038】なお、前記各実施形態において示した各構
成部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に
基づき種々変更可能である。
【0039】たとえば、前記各実施形態においては、各
絶縁体14・24をアクリル樹脂製フォーム材のみによ
って板状ないしは帯状に形成した例について示したが、
その表面の少なくとも一方に粘着層30を設けた絶縁体
31としたり(図4参照)、あるいは、摩擦抵抗の小さ
な案内層32を設けた絶縁体33とする(図5参照)こ
とも可能である。
【0040】そして、前記絶縁体31において、片方の
表面に粘着層30を設けた構成とした場合においては、
この粘着層30の粘着力を利用して、絶縁体31を前記
素電池11・21の結束に用いることにより、粘着テー
プ15・25を省略したり、あるいは、たとえば、この
絶縁体31を前記第1の実施形態の集合電池10に適用
した場合、前記絶縁体31を素電池ブロック12や外装
ケース13に装着する際に前記粘着層30によって仮止
めを行うことにより、絶縁体31の取り付けが簡素化さ
れるとともに、絶縁体31の装着後にあっては、粘着層
30の粘着力によって絶縁体31と素電池ブロック12
や外装ケース13との相対移動が抑制され、この結果、
外装ケース13と、内装される素電池ブロック12等と
の相対移動がより一層抑制される。
【0041】また、前記絶縁体31の両面に粘着層30
を設けた構成とした場合においては、たとえば、前述し
た第2の実施形態に係わる集合電池20に好適に用いら
れる。
【0042】すなわち、第2の実施形態における集合電
池20においては、各素電池ブロック22が、絶縁体2
4を介して積層される構成となされていることから、前
記絶縁体24を、両面に粘着層30が設けられた絶縁体
31とすることにより、積層される各素電池ブロック2
2が、その上面あるいは下面において前記粘着層30を
介して絶縁体31に粘着させられ、この結果、各素電池
ブロック22に対する位置ずれ防止作用が向上させられ
る。そして、前記粘着層30は、たとえば、アクリル系
接着剤が好適に用いられる。
【0043】一方、一方の面に摩擦抵抗の小さな案内層
32を設けた絶縁体33は、たとえば、前述した第1の
実施形態に示した集合電池10に好適に用いられる。
【0044】すなわち、この集合電池20においては、
絶縁体33を、素電池ブロック12の側面に巻回してお
き、この素電池ブロック12を前記絶縁体33とともに
外装ケース13内に締まり嵌めの状態で挿入するように
しているが、前記絶縁体33を素電池ブロック12に巻
回するに際して、絶縁体33の案内層32(材質は、た
とえば、ポリプロピレン、ポリエチレン、塩化ビニル等
が用いられる)を外側にして巻回しておくことにより、
絶縁体33とケース本体13aの内面との滑りが円滑に
なり、前記素電池ブロック12の装着が容易となる。
【0045】また、前記絶縁体33を、素電池ブロック
12の装着に先立って、前記ケース本体13aの内面に
設置しておく場合においては、その案内層32をケース
本体13aの内側へ向けて設置しておくことにより、同
様の作用が得られる。
【0046】そして、このような作用は、前記案内層3
2が両面に設けられている場合においても同様に得られ
る。
【0047】さらに、図5に示すように、前記絶縁体3
3として、その一方の面には前記案内層32を設け、ま
た、他方の面には粘着層30を設けた構成とすることも
可能である。
【0048】このような絶縁体33は、たとえば、前述
した第1の実施形態の集合電池10において、その粘着
層30を介して素電池ブロック12の側面、あるいは、
ケース本体13aの内面に取り付けておくことにより、
この絶縁層33の支持を確実に行った状態とし、かつ、
前記案内層32とケース本体13aの内面との滑り、あ
るいは、前記案内層32と素電池ブロック12との滑り
により、素電池ブロック12のケース本体13aとの嵌
合が円滑なものとなり、その装着が簡便なものとなる。
【0049】さらに、図示例においては、前記絶縁体1
4・24・31・33を板状あるいは帯状とした例につ
いて示したが、これに代えて、これらの外形を収納され
る外装ケース13・23の外形形状(例えば円筒形や矩
形)に合致させた形状とし、内部に、前記素電池ブロッ
ク12・22の外形形状に合致する収納空間を形成した
ブロック状の絶縁体とすることも可能である。
【0050】一方、前記各実施形態においては、外装ケ
ース13・23内に素電池ブロック12・22を装着し
て形成された集合電池10・20を示したが、図6およ
び図7に示すように、素電池ブロック12の外周および
上下面を絶縁体14(14a〜14c)によって被覆し
た集合電池40とし、この集合電池40に作用する振動
や衝撃を前記絶縁体14(14a〜14b)によって直
接吸収するような構成とすることもできる。
【0051】そして、このような集合電池40において
前記絶縁体14は、素電池ブロック12に対する振動や
衝撃の作用方向を考慮して、前記素電池ブロック12の
外周、あるいは、上下面に対して選択的に設けられるも
のである。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に記載の集合電池は、複数の素電池からなる素電池ブロ
ックの外周および/または上下部に、アクリル樹脂製ホ
ーム材からなる絶縁体が被覆されていることを特徴とす
るもので、集合電池に振動や衝撃が加わった場合におい
て、これらの振動や衝撃を前記絶縁体の弾性変形によっ
て吸収することにより、素電池や、この素電池に接続さ
れるリード等の構成部材に損傷を与えることを防止する
ことができ、耐久性に優れた集合電池を得ることができ
る。
【0053】本発明の請求項2に係わる集合電池は、複
数の素電池からなる素電池ブロックと、この素電池ブロ
ックが収納される外装ケースとを備えた集合電池であっ
て、前記素電池ブロックの表面に、アクリル樹脂製フォ
ーム材からなる絶縁体が被覆されていることを特徴とす
るもので、素電池ブロックと他の構成部材との絶縁性を
確保しつつ、外装ケースに作用する振動や衝撃を、前記
絶縁体の弾性によって吸収することにより、これらの振
動や衝撃が素電池に作用することを抑制して、この素電
池あるいは、この素電池に接続されるリード等の構成部
材に損傷を与えることを防止して、耐久性に優れた集合
電池を得ることができる。
【0054】本発明の請求項3に記載の集合電池は、特
に、素電池ブロックと前記外装ケースとの間に、アクリ
ル樹脂製フォーム材からなる絶縁体が介装されているこ
とを特徴とするもので、素電池ブロックの絶縁性を確保
しつつ、この素電池ブロックの支持を外装ケースに行わ
せることにより、素電池ブロックの支持を確実に行うと
ともに、外装ケースに作用する振動や衝撃を、前記絶縁
体の弾性によって吸収することにより、これらの振動や
衝撃が素電池に作用することを抑制して、この素電池あ
るいは、この素電池に接続されるリード等の構成部材に
損傷を与えることを防止し、これによって、耐久性に優
れた集合電池を得ることができるとともに、外装ケース
に導電性材料を用いた場合においても内部短絡等の不具
合が発生することを防止することができる。
【0055】本発明の請求項4に記載の集合電池は、複
数の素電池からなる素電池ブロックと、この素電池ブロ
ックが収納される外装ケースとを備えた集合電池であっ
て、前記素電池ブロックの複数が積層され、これらの素
電池ブロック間に、アクリル樹脂製フォーム材からなる
絶縁体が介装されていることを特徴とするもので、素電
池ブロックを複数備えた集合電池にあっても、これらの
素電池ブロック間の絶縁を確実に行うとともに、振動や
衝撃が作用した場合における両者間の衝突を緩和して、
内部構成体の損傷を防止することができ、耐久性に優れ
た集合電池を得ることができる。
【0056】本発明の請求項5に記載の集合電池は、請
求項4における積層された素電池ブロックと、この素電
池ブロックが装着される外装ケースとの間に、アクリル
樹脂製フォーム材からなる絶縁体が介装されていること
を特徴とするもので、請求項3において奏される作用効
果に加えて、積層状態にある複数の素電池ブロックの支
持を、その絶縁性を保持しつつ外装ケースに行わせるこ
とにより、積層状態にある素電池ブロックの支持を確実
に行って、この点からも耐久性の向上を図ることができ
る。
【0057】また、本発明の請求項6に記載の集合電池
は、請求項1ないし請求5における絶縁体の少なくとも
一方の表面に、粘着層が形成されていることを特徴とす
るもので、前記粘着層の粘着力により、前記絶縁体の仮
止めを行うことにより組立を容易にするとともに、組立
後においては、絶縁体に接触させられている素電池ブロ
ックの移動を前記粘着層の粘着力によって拘束し、これ
によって、装着されている素電池ブロックの外装ケース
内での位置ずれを抑制し、さらに、集合電池の耐久性の
向上を図ることができる。
【0058】また、前記粘着層を利用して複数の素電池
を結束することにより、これらの素電池を仮組みするこ
とができ、これによって、組立を簡素化することができ
る。
【0059】さらに、本発明の請求項7に記載の集合電
池は、請求項1ないし請求項6における絶縁体の少なく
とも一方の表面に、摩擦抵抗の小さな案内層が形成され
ていることを特徴とするもので、素電池ブロックを外装
ケースに装着する際に、素電池ブロックや外装ケースと
の摺動部分に前記案内層を位置させることにより、この
摺動部分における滑りを円滑なものにして、組立作業を
簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる集合電池の縦
断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係わる集合電池の横
断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係わる集合電池の一
部を破断した正面図である。
【図4】本発明の各実施形態に用いられる絶縁体の変形
例を示す要部の縦断面図である。
【図5】本発明の各実施形態に用いられる絶縁体の他の
変形例を示す要部の縦断面図である。
【図6】本発明の変形例を示す縦断面図である。
【図7】本発明の変形例を示す一部を省略した平面図で
ある。
【図8】従来の集合電池の一例を示す一部を破断した正
面図である。
【符号の説明】
10・20 集合電池 11・21 素電池 12・22 素電池ブロック 13・23 外装ケース 14・24・31・33 絶縁体 30 粘着層 32 案内層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 裕之 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)発明者 荒栄 修一 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の素電池11からなる素電池ブロッ
    ク12の外周および/または上下部に、アクリル樹脂製
    ホーム材からなる絶縁体14が被覆されてなる集合電
    池。
  2. 【請求項2】 複数の素電池11からなる素電池ブロッ
    ク12と、この素電池ブロックが収納される外装ケース
    13とを備えた集合電池10であって、前記素電池ブロ
    ックの表面に、アクリル樹脂製フォーム材からなる絶縁
    体14が被覆されていることを特徴とする集合電池。
  3. 【請求項3】 複数の素電池11からなる素電池ブロッ
    ク12と、この素電池ブロックが収納される外装ケース
    13とを備えた集合電池10であって、前記素電池ブロ
    ックと前記外装ケースとの間に、アクリル樹脂製フォー
    ム材からなる絶縁体14が介装されていることを特徴と
    する集合電池。
  4. 【請求項4】 複数の素電池21からなる素電池ブロッ
    ク22と、この素電池ブロックが収納される外装ケース
    23とを備えた集合電池20であって、前記素電池ブロ
    ックの複数が積層され、これらの素電池ブロック間にア
    クリル樹脂製フォーム材からなる絶縁体24が介装され
    ていることを特徴とする集合電池。
  5. 【請求項5】 前記積層された素電池ブロック22と前
    記外装ケース23との間に、アクリル樹脂製フォーム材
    からなる絶縁体24が介装されていることを特徴とする
    請求項4に記載の集合電池。
  6. 【請求項6】 前記絶縁体の少なくとも一方の表面に粘
    着層30が形成されていることを特徴とする請求項1な
    いし請求項5の何れかに記載の集合電池。
  7. 【請求項7】 前記絶縁体の少なくとも一方の表面に、
    摩擦抵抗の小さな案内層32が形成されていることを特
    徴とする請求項1ないし請求項6の何れかに記載の集合
    電池。
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