JPH09120333A - 位置読取装置 - Google Patents

位置読取装置

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JPH09120333A
JPH09120333A JP27802395A JP27802395A JPH09120333A JP H09120333 A JPH09120333 A JP H09120333A JP 27802395 A JP27802395 A JP 27802395A JP 27802395 A JP27802395 A JP 27802395A JP H09120333 A JPH09120333 A JP H09120333A
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JP
Japan
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period
tablet
signal
pressing
display
Prior art date
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Pending
Application number
JP27802395A
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English (en)
Inventor
Yasuo Sakai
康夫 酒井
Yutaka Tsureta
豊 連田
Tetsuya Suzuki
哲也 鈴木
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Hitachi Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Video and Information System Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画面上に配置されたタブレットの押下位置の
検出タイミングの制約を大幅に緩和して、その検出のた
めに費やすCPUの時間を大幅に短縮できるようにする
ことと、タブレットからの座標読取のための電圧の掛け
方を調整して、それにかかる電力を低減し、精度の良い
座標読取ができるようにする。 【解決手段】 この装置は入力手段として水平方向透明
抵抗膜と垂直方向透明抵抗膜からなるタブレットとペン
状態認識回路から構成され、ペン押下によって得た座標
データの生成後、ペンアップをペン状態認識回路で認識
し、CPU1にペン状態認識信号を通知することによ
り、無効データ捨て処理を行ない、精度の良い位置読取
を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置と入力手
段を有した位置読取装置に係り、特に、液晶表示装置な
どの表示装置にタブレットを設けた位置読取装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯型情報端末では、表示装置に
液晶表示装置を用い、その画面上に入力手段として抵抗
薄膜を用いたタブレットを配置し、そのタブレット上を
ペンあるいは指などで押下することで入力を行なってい
る。タブレット上のこの押下位置を正確に読取るための
従来技術として、例えば、特開平5ー150902号公
報にその一例が、液晶表示装置としてSTN型を用いる
ものとして開示されている。
【0003】このような表示装置の画面上にタブレット
を配置した位置読取装置では、タブレットは、透明抵抗
膜からなり水平座標軸方向の対向する2つの辺部に夫々
水平電極が設けられた水平方向透明抵抗膜と、同じく透
明抵抗膜とからなり垂直座標軸方向の対向する2つの辺
部に夫々垂直電極が設けられた垂直方向透明抵抗膜とが
所定の微小間隔を明けて重ねられた構成とし、かかるタ
ブレットを表示装置の画面上に配置するものである。
【0004】そして、2つの水平電極間の水平方向透明
抵抗膜に電流を流し、また、2つの垂直電極間の垂直方
向透明抵抗膜にも電流を流し、これら電極間の電圧が夫
々検出されて別々のA/D(アナログ/デジタル)コン
バータに供給され、デジタルデータに変換されてCPU
(中央処理ユニット)に供給される。
【0005】いま、タブレット上の任意の位置がペンな
どによって押下されたとすると、2つの水平電極間の電
圧がタブレット上の水平軸方向の押下位置に応じて変化
し、また、2つの垂直電極間の電圧がタブレット上の垂
直軸方向の押下位置に応じて変化する。これら電圧の変
化はA/DコンバータからのデジタルデータによってC
PUで検出され、タブレット上の押下位置の水平座標点
と垂直座標点とが求められる。そして、CPUはこの求
められた水平,垂直座標点の情報に基づいて表示コント
ローラを制御し、これによって表示装置の画面上タブレ
ットの押下位置に対向した位置の画素を駆動して押下位
置を表示する。
【0006】図16(a)は表示装置の画面を示すもの
であって、その表示領域101は水平方向に1ラインが
Xドットからなって、垂直方向にラインY0,Y1,…
…,YmaxのYラインからなっている。かかる表示領
域に画像を表示するために、図16(b)に示すよう
に、フレーム信号301と水平走査信号105(これら
を、以下、表示駆動信号という)とが表示装置に供給さ
れる。
【0007】このフレーム信号301は、表示領域10
1全体を走査するに要する1フレーム期間毎にレベル反
転する。従って、これは液晶表示装置の交流を1フレー
ムで行なっている。また、水平走査信号105は表示領
域101のラインY0,Y1,……,Ymaxを順に駆
動するためのパルス信号であって、これにより、1フレ
ーム信号301のレベル反転時点から次のレベル反転時
点の間の1フレーム期間に全てのラインY0,Y1,…
…,Ymaxが順に駆動される。そして、駆動されたラ
インYi(i=1,2,……,max)にそのラインY
iの全ドットの表示データが同時に供給される。
【0008】ところで、以上のような構成の位置読取装
置においては、表示装置の画面とタブレットとの間に静
電結合が形成され、かかる静電容量により、図16
(c)に示すように、表示装置の上記表示駆動信号に起
因するノイズがタブレットに生ずる。即ち、フレーム信
号301や水平走査信号105がレベル反転すると、こ
れに伴って、上記の静電容量を介し、タブレットからの
信号にノイズが発生する。このノイズは、フレーム信号
301の変化点で特に大きく、また、表示装置が大型化
してタブレット面積が大きくなると、かかるノイズ量も
増大する。
【0009】このようなノイズが発生すると、かかるノ
イズによってタブレットの電極間電圧が乱れてA/Dコ
ンバータに供給され、CPUは誤った位置検出を行なう
ことになる。
【0010】そこで、上記特開平5ー150902号公
報に記載の技術では、これを防止して精度の良い位置検
出ができるようにするために、フレーム信号301や水
平走査信号105がレベル反転するタイミング以外のレ
ベルが安定したときに、A/Dコンバータがタブレット
の上記電極間電圧を取り込むようにしている。
【0011】より具体的には、図16(b)に示した各
ラインY0,Y1,……,Ymaxの水平走査信号10
5はパルス幅が等しく、夫々の信号の立下りエッジでY
0,Y1……,Ymaxと出力される。フレーム信号3
01はこのクロックをカウントするなどして形成される
が、クロックの立上りエッジ以後では、これらフレーム
信号301や水平走査信号105のレベルは安定してい
るので、このクロックの立上りエッジを契機として、A
/Dコンバータがタブレットの上記電極電圧を取り込む
ようにしている。
【0012】そして、フレーム信号301や水平走査信
号105のレベルが安定なタイミングでタブレットの上
記出力を読み取るために、CPUは、まず、タブレット
に電圧を印加し、その印加電圧が安定化するのを待って
タブレットが押下されているか否かを検出し、しかる
後、タブレットに新たに電圧を印加し直し、この印加電
圧が安定化するのを待って上記クロックの立上りエッジ
を検出し、この検出された立上りエッジを契機として、
タブレットの上記出力をA/Dコンバータを介して取り
込み、タブレットの押下位置の検出を行なうようにして
いる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術では、液晶画面からタブレットへのノイズをなくすた
めに、液晶の水平走査信号の立上りエッジを契機とし
て、CPUがタブレットの出力電圧をA/Dコンバータ
でデジタル化して得られる座標データを読み取るもので
あるから、タブレットへ供給する印加電圧が安定した後
でも、液晶画面の水平走査信号の立上りエッジが現れる
まで、CPUは座標データの読取処理を中断しなければ
ならず、CPUを他の処理に分散し、処理能力を有効活
用することに考慮されていなかった。
【0014】また、ペンがタブレットを押下しているか
否かにかかわらず、周期的にタブレットの水平電極間,
垂直電極間に夫々電圧を印加してタブレットの水平,垂
直透明抵抗膜に電流を流し、ペン押下検出を行なうの
で、ペン押下検出に費やすCPUの処理時間と消費電力
に対して配慮されていなかった。
【0015】さらに、ペン押下状態からペンがタブレッ
ト上を離れる(これを、以下、ペンアップ動作という)
直前では、タブレットの上面と下面に夫々塗布された水
平,垂直透明抵抗膜間の接触が不充分であったり、非接
触となったりし、このため、その時点で得られる座標デ
ータの信頼性が著しく低下するが、このことについて
は、上記従来技術では、全く配慮されていなかった。
【0016】本発明の第1の目的は、かかる問題を解消
し、CPUの処理能力を有効に活用することができるよ
うにした座標読取装置を提供することにある。本発明の
第2の目的は、消費電力を大幅に低減することができる
ようにした座標読取装置を提供することにある。本発明
の第3の目的は、高精度な読取りを可能とした座標読取
装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、該表示画面での表示期間の終了を
検出し、該タブレットでの該押下点の位置読取期間を設
定する第1の手段と、該位置読取期間、該表示表示装置
の表示制御信号をマスクする第2の手段と、該位置読取
期間の開始とともに、CPUに該タブレットでの該押下
点の座標位置の読取処理を行なわせる第3の手段とを設
け、該押下点の読取期間を該表示画面の表示期間外に設
定タブレットの押下位置の検出期間を該表示画面の走査
期間外に設定する。
【0018】これにより、タブレットが表示装置の表示
画面に重ねられ、タブレットと表示画面とが静電結合さ
れても、位置読取期間では、表示装置に表示制御信号が
供給されないから、タブレットにこの表示制御信号のレ
ベル変化に伴うノイズが発生することがなく、従って、
タブレットでの押下手段の押下点の座標を精度よく読み
取ることができる。また、CPUは、位置読取期間での
み押下位置の読取処理を行なえばよいため、それ以外の
期間では、この位置読取処理以外の処理動作を行なうこ
とができ、CPUの処理能力を有効に活用することがで
きる。
【0019】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明は、タブレットへの押下手段の押下開始,押下終
了による該抵抗膜に流れる電流の変化を検出する第1の
手段と、該第1の手段による検出結果に応じて該押下手
段の押下開始,押下終了をCPUに通知する第2の手段
とを設け、該CPUは、該第2の手段による該押下手段
の押下開始の通知にともない、該抵抗膜の夫々に電流を
流すようにすることにより、該タブレットでの該押下手
段による押下点の位置のデータを読み取り、これを処理
して該押下点の位置の座標を求める演算処理を行ない、
該押下点の位置データの読取りまたは該演算処理の終了
とともに、該抵抗膜のうちの上記一方にのみ電流を流す
状態として次の押下の待機状態とする。
【0020】これにより、タブレットを押下手段で押下
したときのみ、CPUは、タブレットを構成する2つの
抵抗膜のいずれにも電流を流すようにして、タブレット
の押下点のデータ読取りとその座標位置を求める演算を
行ない、押下手段がタブレットから離れたときには、C
PUは、一方の抵抗膜にのみ電流が流れるようにして次
のタブレットへの押下が検出されるようにしているの
で、押下手段がタブレットから離れたときには、タブレ
ットに供給する電力を少なくすることができ、消費電流
の低減が可能となる。
【0021】さらに、上記第3の目的を達成するため
に、本発明は、該タブレットへの該押下手段の押下開
始,押下中止による該抵抗膜に流れる電流の変化を検出
する第1の手段と、該第1の手段による検出結果に応じ
て該押下手段の押下開始,押下中止をCPUに通知する
第2の手段とを設け、該CPUは、該第2の手段による
該押下手段の押下開始の通知にともなって、該抵抗膜の
夫々に電流を流すようにすることにより、該タブレット
での該押下手段による押下点の位置のデータを読み取
り、これを処理して該押下点の位置の座標を求める演算
処理を行ない、該押下点の位置データの読取りまたは該
演算処理の終了とともに、該抵抗膜のうちの上記一方に
のみ電流を流す状態として次の押下の待機状態とし、該
第2の手段による該押下手段の押下開始の通知にともな
って、該抵抗膜のうちの上記一方にのみ電流を流す状態
として次の押下の待機状態とし、該押下点の位置データ
の読取り動作を中断するとともに、直前に得られた該押
下点の位置の座標データを無効なものとして破棄する。
【0022】これにより、上記第2の目的を達成するた
めの上記本発明と同様に、消費電力を低減できるととも
に、押下手段がタブレット上から離れた直前に得られた
信頼性の乏しい座標データを廃棄するので、位置読取精
度を大幅に向上する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明するが、以下に説明する実施形態では、表示
装置として、表示領域が水平方向480ドット、垂直方
向320ラインの解像度を持ち、入力する表示データ幅
が4ドットのモノクロSTN液晶表示装置を用いた場合
を例として説明する。
【0024】図1は本発明による位置読取装置の第1の
実施形態を示すブロック図であって、1はCPU、2は
タブレット、3はスイッチ回路、4はA/Dコンバー
タ、5は表示装置、6は表示メモリ、7は表示コントロ
ーラである。以下は本発明で特徴的な部分で、8はマス
ク回路、9は位置読取期間信号生成回路、10は期間通
知回路、108は位置読取期間信号、109は位置読取
通知信号であり、破線で囲んだ部分は従来技術で説明し
たものと同様の部分である。
【0025】同図において、CPU1は全体制御を行な
うものであり、表示装置5への表示画面を表示メモリ6
へ展開したり、A/Dコンバータ4でアナログ電圧をデ
ジタル値に変換したものを読み込んでタブレット2上の
座標値に変換したり、タブレット2の水平,垂直電極へ
電圧を印加するためのスイッチ回路3を制御したりす
る。表示コントローラ7は、表示装置5へ画面を表示す
るために、表示データを表示メモリ6から読み込んで加
工し、この表示データに同期したクロックと前記従来技
術で説明した表示制御信号とともに表示装置5に供給す
る。
【0026】座標データの読込み手順は、従来技術で記
載されているものと同様であり、CPU1がスイッチ回
路3を制御してタブレット2の水平,垂直電極へ電圧を
印加し、A/Dコンバータ4を起動して、タブレット2
から出力されたペン押下位置に対応した電気信号をA/
Dコンバータ4でデジタル化し、CPU1はそのデジタ
ル値を読み込んで演算し、座標値に変換する。
【0027】ここで、マスク回路8,位置読取期間信号
生成回路9及び期間通知回路10がこの第1の実施形態
の特徴をなすものであり、以下、これらの動作につい
て、図2を参照して説明する。
【0028】図2(a)は液晶表示装置5の表示領域と
この第1の実施形態の特徴をなすタブレット2からCP
U1がペン押下されている座標位置を読み込むための位
置読取領域との関係を示し、101は表示領域、102
は位置読取領域である。
【0029】図2(a)において、表示領域101は水
平方向にドットx1,x2,……,xmaxからなり、
ここでは、総ドット数xが480ドットである。また、
表示領域101の垂直方向はラインY1,Y2,……,
Ymaxからなり、ここでは、総ライン数Yが液晶表示
装置5の表示可能なライン数に1ライン加算した321
ラインである。この理由については後ほど説明する。
【0030】位置読取領域102は、表示領域101の
垂直方向の外側にNライン分だけ付加されたものであ
り、これらのラインをN1,……,Nmaxとする。こ
の位置読取領域102の最初のラインであるラインN1
は、表示領域101の最終のライン321に続くライン
322である。ここで、Y1ライン〜ラインNmax
(321+N)が1フレームを構成している。
【0031】図2(b)は図2(a)の表示画面に対応
した表示制御信号とこの第1の実施形態をなす各種信号
を示しており、103は表示データに同期した表示デー
タ転送信号、104は表示データ、105は水平走査信
号、106は液晶交流化信号(ここでは、13ライン毎
に反転して交流化するものとする)、107はフレーム
信号、108はこの第1の実施形態で特徴をなす位置読
取期間信号、109もこの第1の実施形態で特徴をなす
位置読取通知信号、110はこの第1の実施形態の動作
時での実際の水平走査信号、111はこの第1の実施形
態の動作時での実際のタブレット電極の電圧波形であ
る。
【0032】図1及び図2において、表示コントローラ
7は、表示データ転送信号103により、1度に4ドッ
ト分のデータを転送する。従って、表示データ104の
例えばデータX1は、図2(a)中、表示ドットx1,
x2,x3,x4のデータを含んでいる。このため、表
示コントローラ7から出力される表示データ転送信号1
03のパルス数は、ここでは、1ライン中に120パル
ス(=480÷4)である。
【0033】ここで、表示コントローラ7には、CPU
1により、予め表示データ転送信号103の1ライン当
りの出力パルス数120と水平走査ライン数(321+
N)とが予め設定させ、また、位置読取期間信号生成回
路9には、位置読取期間の開始ラインを示す値321と
終了ラインを示す値(321+N)とが設定されてい
る。
【0034】表示コントローラ7は、表示装置5に表示
させるために、周期的にかつ互いに同期して、表示デー
タ104と表示データ転送信号103とを表示装置5に
供給し、1ライン分の表示データ104を転送終了する
と、水平走査信号105を出力する。これにより、表示
装置5は、供給された水平走査信号105のパルス数番
目のラインを選択し、この選択したラインに転送された
1ライン分の表示データ104を表示する。さらに、表
示装置5は、この水平走査信号105を計数し、13ラ
イン分を表示したところで液晶交流化信号106を極性
反転し、そこから再度0から水平走査信号105を計数
する。
【0035】表示コントローラ7と表示装置5は、以上
の動作を繰り返し、ラインY1,Y2ライン〜(321
+N)の表示制御信号を出力する。
【0036】さらに、表示コントローラ7は、水平走査
信号105の(321+N)パルスを出力した後、表示
画面の先頭ラインであるラインY1の表示データ104
を表示装置5へ転送し、水平走査信号105のY1パル
スと同期してフレーム信号107を表示装置5に供給す
る。そこで、表示装置5はこのフレーム信号107で表
示走査を先頭のラインY1に戻し、ラインYmax以降
の水平走査信号105が供給されても、フレーム信号1
07が供給されるまでは表示領域101外(即ち、位置
読取領域102)を走査し、表示領域101内に影響を
及ぼさない。
【0037】このような表示制御信号と表示データを入
力することにより、表示装置5は横480ドット,縦3
20ラインの表示を行なう。
【0038】そして、位置読取期間信号生成回路9は水
平走査信号105を計数して、その計数値と予めCPU
1によって設定された値321と比較し、この計数値が
321になると、位置読取期間信号108を“L”(ロ
ーレベル)とし、さらに、水平走査信号105を計数し
て、予めCPU1によって設定された値(321+N)
まで“L”の位置読取期間信号108をマスク回路8と
期間通知回路10に供給する。
【0039】そこで、マスク回路8は、この位置読取期
間信号108が“L”の期間、表示コントローラ7から
供給される表示データ転送信号103と水平走査信号1
05とをマスクし、表示データ転送信号103と水平走
査信号105とを“L”とする。従って、マスク回路8
から表示装置5へ出力される水平走査信号105は、図
2(b)に示す信号110となる。
【0040】また、期間通知回路10は、供給される位
置読取期間信号108が“L”となった立下りエッジか
ら所定パルス幅の位置読取通知信号109を生成し、C
PU1に供給する。そこで、CPU1は、この位置読取
通知信号109から位置読取領域102の開始を認識
し、その時点でこれまで行なっていた処理を中断して、
タブレット2からの位置読取を行なう。この位置読取通
知信号109は、具体的には、CPU1への割込信号で
あってもよい。この結果、タブレット2の出力信号を図
2(b)に示す信号111となる。
【0041】表示装置5とタブレット2との静電結合に
よって発生するノイズは、前記従来技術で説明されてい
るように、水平走査信号105と液晶交流化信号106
とのレベル変化点で発生し、特に、液晶交流化信号10
6のレベル変化点でそのノイズが最も大きくなる。液晶
交流化信号106は、水平走査信号105を計数するこ
とにより、表示装置5で発生するものがほとんどであ
る。
【0042】以上説明したように、この第1の実施形態
では、CPU1は、他の処理を実行していても、位置読
取通知信号109が供給されたことによって位置読取領
域102の開始を認識することができ、さらに、マスク
回路8が、位置読取領域102の走査期間、表示データ
転送信号103と水平走査信号105をマスクすること
により、水平走査信号105のレベル変化点は勿論のこ
と、液晶交流化信号106の信号変化点も発生しないの
で、位置読取領域102の走査期間(実際には走査が行
なわれないが、説明の便宜上、表示領域101の走査期
間に期間に対向して、このように表現する)でのノイズ
を完全に回避することができ、精度の良好な位置読取り
が可能である。
【0043】ここで、表示領域101において、そこに
必要なライン数が320であるのに対し、上記のよう
に、321ラインとしてライン321を設けた理由につ
いて説明する。
【0044】表示領域101のライン数を320とした
場合、この表示領域101の走査が終わり、マスク回路
8がライン321で水平走査信号105をマスクする
と、表示装置5はライン320ラインを選択し続けてそ
の表示を行なう。この結果、ライン320は、他のライ
ンに比して、長時間表示が続くことになり、表示装置5
が液晶表示装置の場合、ライン320の輝度が他のライ
ンに比べて高くなる。
【0045】しかし、この第1の実施形態のように、表
示領域101のライン数を321とし、最後のライン3
21を表示装置5の表示画面外とすることにより、この
ライン321が長時間選択されて表示されていても、こ
れが表示画面に現われることがなく、表示領域101の
走査が終わると、この表示領域101の表示画面上の3
20ライン全てが非選択(表示しない状態)となり、こ
れらラインが全て均一な輝度となる。
【0046】図3は図1における位置読取期間信号生成
回路9の一具体例を示すブロック図であって、17は垂
直マスク期間開始レジスタ、11は垂直カウンタ、12
は垂直マスク期間終了レジスタ、13,14は比較回
路、15は垂直カウンタリセット信号生成回路、16は
垂直位置読取期間信号生成回路、112,113は比較
結果信号、114は垂直カウンタリセット信号である。
【0047】同図において、図2で説明したように、垂
直マスク期間開始レジスタ17に予め位置読取領域10
2の開始ラインを示す値321が書き込まれ、垂直マス
ク期間終了レジスタ12に同じく最終ラインを示す値
(321+N)が予め書き込まれている。このN値は、
図2(a)における位置読取領域102のライン数(位
置読取期間信号では、その時間幅)となる。位置読取領
域102のライン数は、液晶表示装置5(図1)の画面
のちらつきや輝度の低下を考慮した範囲内で任意に設定
でき、通常、フレーム周波数が70Hz程度となるまで
の範囲とすることができる。
【0048】垂直カウンタ11は、表示コントローラ7
(図1)からの水平走査信号105をカウントする。そ
のカウンタ値は比較回路13で垂直マスク期間開始レジ
スタ17の設定値321と比較され、両者が等しくなる
と、その比較結果信号112を発生して垂直位置読取期
間信号生成回路16に供給する。この結果、垂直位置読
取期間信号生成回路16から出力される位置読取期間信
号108は“L”となる。
【0049】垂直カウンタ11のカウント値は、また、
比較回路14で垂直マスク期間終了レジスタ12に設定
されている値(321+N)と比較され、両者が等しく
なると、比較回路14は比較結果信号113を発生して
垂直位置読取期間信号生成回路16と垂直カウンタリセ
ット信号生成回路15とに供給する。
【0050】そこで、垂直位置読取期間信号生成回路1
6は、この比較結果信号113のタイミングで位置読取
期間信号108を“H”(ハイレベル)として位置読取
領域102の走査期間を終了したことを示すようにす
る。また、垂直カウンタリセット信号生成回路15は、
比較結果信号113のタイミングで垂直カウンタリセッ
ト信号114を出力し、これによって垂直カウンタ11
をゼロクリアする。これにより、1フレーム分の水平走
査が終了し、次のフレームに移って同様な動作を繰り返
す。
【0051】以上のようにして得られる位置読取期間信
号108が“L”の期間が、図2(a)に示した位置読
取領域102の走査期間となる。
【0052】そこで、例えば、図2において、水平走査
信号105の周波数が30KHzとすると、320ライ
ンの表示領域101である液晶表示画面を表示させるた
めに必要な時間は、 320×1/(30×103)=10.7msec であり、フレーム周波数を70Hzとすると、1フレー
ム期間は1/70sec、即ち、14.3msecであ
る。従って、位置読取領域102の走査期間は、 14.3−10.7=3.6msec の範囲で任意に設定することができる。
【0053】このように、表示制御信号のレベルが安定
な期間を位置読取領域102の走査期間として充分長く
とれるので、位置情報をその同じ期間でN回読取ること
ができ、その位置情報の精度が向上する。
【0054】なお、上記各回路は汎用のTTLやLSI
で容易に構成できる。
【0055】図4は図1でのマスク回路8の一具体例を
示すブロック図であって、19,18は論理積素子であ
り、図2及び図1に対応する部分や信号には同一符号を
付けている。
【0056】同図において、論理積素子19は、位置読
取期間信号108が“L”の期間、表示データ転送信号
103をマスク(即ち、“L”に固定)し、表示データ
転送115として表示装置5に供給する。また、論理積
素子18は、位置読取期間信号108が“L”の期間、
水平走査信号105をマスク(即ち、“L”に固定)
し、水平走査信号110として表示装置5に供給する。
【0057】このようにして、表示データ転送信号11
5と水平走査信号110とは、位置読取期間信号108
の“L”期間、同時に“L”に固定される。
【0058】表示装置5では、これら“L”の表示制御
信号が供給されることにより、位置読取領域102が設
定される。表示コントローラ7からのフレーム信号10
7は、マスク回路8を通らずに表示装置5に供給され
る。
【0059】図5は本発明による位置読取装置の第2の
実施形態の動作説明図であって、116は位置読取領
域、117は位置読取期間信号であり、図2に対応する
部分及び信号には同一符号を付けて重複する説明を省略
する。
【0060】先に説明した第1の実施形態では、表示装
置5の画面に対する表示領域101の垂直方向に続けて
位置読取領域102を設けるものであったが、この第2
の実施形態では、表示領域101の水平走査方向に位置
読取領域を設けるようにしたものである。但し、この第
2の実施形態も、全体のシステム構成としては図1に示
した第1の実施形態と同様である。
【0061】図5(a)は1フレームの期間を表示装置
5の表示領域と関連付けて模式的に示したものであり、
表示領域101の水平方向に位置読取領域116を設定
し、この表示領域101と位置読取領域116とを走査
するに要する時間を1フレームとするものである。
【0062】図5(a)に示すように、位置読取領域1
16を設定することにより、この領域116内では、水
平走査信号105や液晶交流化信号106にレベル変化
がないから、水平走査信号105や液晶交流化信号10
6によって発生するノイズを回避することができる。そ
して、基板からのノイズを低減することから、表示デー
タ転送信号103も、位置読取領域116では、固定出
力としてもよい。
【0063】それを実現するための動作を以下に説明す
る。
【0064】この第2の実施形態では、図5(a)に示
すように、表示領域101の水平走査方向にドットN1
〜Nmaxの位置読取領域116を設け、図5(b)に
示すように、この位置読取領域116の走査期間に位置
読取期間信号117が“L”となるようにするものであ
る。
【0065】そして、表示データ転送信号103は、位
置読取期間信号117の“L”期間でマスクされ、図5
(b)に示す表示データ転送信号121となる。この表
示データ転送信号121は、各ラインの表示領域101
(図5(a))に含まれる期間で表示データ転送信号1
03が供給され、位置読取領域116(図5(a))に
含まれる期間では、表示データ転送信号103が供給さ
れない。これにより、位置読取領域116の期間では、
表示データ転送信号103と液晶交流化信号106は固
定され、タブレットにはノイズが発生しない。従って、
先の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0066】また、表示領域101の水平走査方向に位
置読取領域116を設けることは、液晶表示装置の画面
のちらつきやコントラスト比の点で先の第1の実施形態
よりも有利である。
【0067】図6はこの第2の実施形態での位置読取期
間信号生成回路9(図1)の一具体例を示すブロック図
であって、190は水平マスク期間開始レジスタ、20
は水平カウンタ、21は水平マスク期間終了レジスタ、
22,23は比較回路、24は水平カウンタリセット信
号生成回路、25は水平位置読取期間信号生成回路、1
18,119は比較結果信号、120は水平カウンタリ
セット信号である。
【0068】図5及び図6において、水平カウンタ20
は表示コントローラ7(図1)からの表示データ転送信
号103をカウントする。表示装置5(図1)の上記解
像度から水平マスク期間開始レジスタ190に表示デー
タ転送信号103の表示領域101での1ライン分のパ
ルス数に等しい値120が予め設定され、水平マスク期
間終了レジスタ21に位置読取領域116に供給される
表示データ転送信号103の最終のパルスを示す値(1
20+N)が設定される。
【0069】以上のこと以外は図3に示した位置読取期
間信号生成回路9と同様であり、水平方向位置読取期間
信号生成回路25から1ライン毎に位置読取期間信号1
17が出力される。この位置読取期間信号117は、図
5における位置読取領域116の走査期間で“L”とな
る。
【0070】図7はこの第2の実施形態での位置読取領
域116を規定するマスク回路8(図1)の一具体例を
示すブロック図であって、26は論理積素子であり、前
出図面に対応する部分及び信号には同一符号を付けてい
る。
【0071】図5及び図7において、論理積素子26
は、図6に示した位置読取期間信号生成回路9からの位
置読取期間信号117が“L”である期間、表示データ
転送信号103をマスク(即ち、“L”に固定)し、図
5(b)に示す表示データ転送信号121として表示装
置5に供給する。即ち、表示装置5に“L”の表示制御
信号を送ることにより、位置読取領域116の期間が設
定される。表示コントローラ7(図1)からのフレーム
信号107と水平走査信号105とは、マスク回路8を
通らずに表示装置5に供給される。
【0072】図8は本発明による位置読取装置の第3の
実施形態の動作説明図であって、122は位置読取領
域、117は水平方向位置読取期間信号、108は垂直
方向位置読取期間信号であり、前出図面に対応する部分
には同一符号を付けている。
【0073】この第3の実施形態は、表示領域の水平,
垂直走査方向に位置読取領域を設定するようにしたもの
である。
【0074】図8(a)は1フレームの期間を表示装置
5の表示領域と関連付けて模式的に示したものであっ
て、表示領域101の水平,垂直方向に位置読取領域1
22を設定し、この表示領域101と位置読取領域12
2とを走査するに要する時間を1フレームとするもので
ある。
【0075】この第3の実施形態も、そのシステム構成
は図1に示した第1の実施形態と同様である。
【0076】この第3の実施形態での位置読取期間信号
生成回路9は、図3で示した垂直走査方向の位置読取期
間信号生成回路9と図6で示した水平走査方向の読取期
間信号生成回路9とを有しており、図8(b)に示すよ
うに、ラインY0,Y1,……,Ymax水平走査方向
の位置読取領域122で想定されるM1ドット〜Mma
xドットでの水平走査方向の位置読取領域122の期間
で“L”となる水平方向位置読取期間信号117と、図
8(b)に示すように、垂直走査方向の位置読取領域1
22の期間で“L”となる垂直方向位置読取期間信号1
08とが発生される。
【0077】これら水平方向位置読取期間信号117と
垂直方向位置読取期間信号108とが、この第3の実施
形態での図1におけるマスク回路8に供給される。
【0078】図9はこの第3の実施形態でのマスク回路
8(図1)の一具体例を示すブロック図であって、2
7,28は論理積素子であり、前出図面に対応する部分
及び信号には同一符号を付けている。
【0079】図8及び図9において、論理積素子27
は、水平方向読取期間信号117と垂直方向位置読取期
間信号108が“L”である期間、表示データ転送信号
103をマスク(即ち、“L”に固定)し、表示データ
転送信号121として表示装置5に供給する。また、論
理積素子28は、垂直方向位置読取期間信号108が
“L”である期間、水平走査信号105をマスク(即
ち、“L”に固定)し、水平走査信号110として表示
装置5に供給する。これら“L”の表示データ転送信号
121と水平走査信号110とにより、図8に示した位
置読取領域122が設定される。
【0080】なお、表示データ転送信号103と水平走
査信号105は、マスクされると、“L”に固定される
ようにしたが、“H”に固定されるようにしてもよく、
同様な効果が得られる。
【0081】以上説明したように、本発明によれば、表
示領域外に位置読取りを行なう位置読取領域を設け、そ
の期間でタブレットへのノイズの発生源となる表示制御
信号を一定レベルに固定して出力するので、タブレット
に及ぼすノイズを完全に回避でき、良好な位置読取りが
できる。さらに、位置読取領域の開始をCPUへ通知す
るので、CPUは位置読取領域を通知されるまで他の処
理が行なうことができ、CPUの処理効率が大幅に向上
する。
【0082】図10は本発明による位置読取装置の第4
の実施形態を示す構成図であって、29は垂直方向透明
抵抗膜、30は水平方向透明抵抗膜、31は陽極側の水
平電極、32は陰極側の水平側電極、33は陽極側の垂
直電極、34は陰極側の垂直電極、35〜38はスイッ
チ、39は押下信号検出回路、40はノイズ除去回路、
41は押下信号通知回路、42はスイッチ、43,44
は抵抗、100はタブレット押下検出信号、401はペ
ン状態信号、402は水平方向読取端子、403は垂直
方向読取端子、404は押下信号であり、図1に対応す
る部分には同一符号をつけている。
【0083】同図において、タブレット2は垂直方向透
明抵抗膜29と水平方向透明抵抗膜30とが所定の微小
間隔をもって重ねられていることによって構成されてお
り、これら透明抵抗膜29,30が一様な微小間隙を設
けて重ね合わせた構造をなしている。押下信号検出回路
39はスイッチ42と抵抗43とで構成されている。な
お、ここでは、かかるタブレット2が表示装置5とある
間隙をもって一体化されているものとするが、必ずしも
タブレット2は表示装置5に重ねて設けられている必要
はない。
【0084】水平方向透明抵抗膜30の陽極側の水平電
極33と垂直方向透明抵抗膜29の陽極側の垂直電極3
1とは夫々、スイッチ38,35を介して正の電源電圧
VCCが供給されるようになっており、また、水平方向
透明抵抗膜30の陰極側の水平電極34と垂直方向透明
抵抗膜29の陰極側の垂直電極32とは夫々、スイッチ
37,36を介し、さらに共通の抵抗44を介して接地
されている。そして、水平方向読取端子402が垂直方
向透明抵抗膜29の垂直電極32とスイッチ36との間
に接続され、垂直方向読取端子403が水平方向透明抵
抗膜30の水平電極34とスイッチ37との間に接続さ
れている。
【0085】この第4の実施形態で特徴とする点は、ペ
ン押下がなされていないときには、スイッチ35とスイ
ッチ42のみがオン状態にあり、ペン押下が読み取れる
だけの状態にされている点と、このペン押下を検出する
ための押下信号検出回路39とノイズ除去回路40と押
下信号通知回路41とが設けられている点である。
【0086】即ち、この第4の実施形態は、図1と対応
させると、タブレット2が図1のタブレット2に対応
し、スイッチ35〜38が図1のスイッチ回路3に対応
するのであるが、この第4の実施形態では、さらに、水
平方向透明抵抗膜30の水平電極34とスイッチ37と
の間に接続されるようにして、押下信号検出回路39,
ノイズ除去回路40及び押下信号通知回路41を設けら
れており、ペン押下がなされていないときにスイッチ3
5とスイッチ42のみがオン状態にあれば、ペン押下が
なされたとき、電源からスイッチ35,垂直方向透明抵
抗膜29の押下点,水平方向透明抵抗膜30,スイッチ
42,抵抗43を通る電路が形成され、抵抗43に電圧
404が生ずる。これが押下信号検出回路39で検出さ
れてノイズ除去回路40及び押下信号通知回路41で処
理され、表示装置5での液晶交流化信号106のレベル
変化点が表示装置5との静電結合によってタブレット2
に漏れて発生するインパルス的なノイズに影響されず
に、CPU1がタブレット2でのペン押下を確実に検出
できるようにしたものである。
【0087】このようにして、この第4の実施形態で
は、CPU1がこのペン押下を検出するまでは、タブレ
ット2に流す電流を小さくできるようにし、これによっ
て消費電力の低減が図れるようにしている。
【0088】次に、この第4の実施形態でのタブレット
2のペン押下点の座標を読み取る動作について詳細に説
明するが、タブレット2から読み取った信号の処理動作
は、先の各実施形態の動作と同様である。
【0089】タブレット2が図示しないペンで押下され
ることにより、ペン押下点で垂直方向透明抵抗膜29と
水平方向透明抵抗膜30とが接触する。CPU1は、ま
ず、ペン押下点の水平座標位置を読み込むために、スイ
ッチ37,38を閉状態(以下、オン状態という)にす
る。これにより、水平方向透明抵抗膜30の陽極側の水
平電極33に正の電源電圧VCCが印加され、陰極側の
水平側電極34が接地端子に接続され、水平方向透明抵
抗膜30に水平電極33側から水平電極34側に電流が
流れる。
【0090】このとき、ペン押下がされていると、水平
方向透明抵抗膜30のペン押下点で垂直方向透明抵抗膜
29が接触することから、水平方向読取端子402に
は、この接触点での水平方向透明抵抗膜30の分圧電圧
が出力される。この分圧電圧が図1のA/Dコンバータ
4で処理されてデジタルデータに変換され、CPU1に
供給される。CPU1はこのデジタルデータを演算処理
し、ペン押下の水平方向の座標点を生成する。
【0091】次に、ペン押下の垂直方向の座標位置を読
み込むために、CPU1は、スイッチ37,38を開状
態(以下、オフ状態という)にするとともに、スイッチ
35,36をオン状態とする。これにより、垂直方向透
明抵抗膜29の陽極側の垂直電極31に正の電源電圧V
CCが印加されて陰極側の垂直電極32は接地端子に接
続し、垂直方向透明抵抗膜29に垂直電極31側から垂
直電極32側電流が流れる。このとき、垂直方向透明抵
抗膜29での水平方向透明抵抗膜30との接触点の分圧
電圧が垂直方向読取端子403に得られ、この電圧が図
1のA/Dコンバータ4で処理されてデジタルデータに
変換され、CPU1に供給される。CPU1はこのデジ
タルデータを演算処理して、ペン押下の垂直方向の座標
点を生成する。
【0092】次に、この第4の実施形態で特徴となる押
下信号検出回路39,ノイズ除去回路40及び押下信号
通知回路41の動作を説明する。
【0093】ペン押下がなされていないときには、CP
U1はスイッチ35,42をオン状態にする。垂直方向
透明抵抗膜29と水平方向透明抵抗膜30との間には微
小な間隙が設けられているので、ペンが押下されていな
い状態では、垂直方向透明抵抗膜29と水平方向透明抵
抗膜30との間は絶縁されており、両者間に電流は流れ
ず、従って、抵抗43にも電流が流れない。
【0094】抵抗43が接地端子に接続されていること
により、この抵抗43に生ずる押下信号404は“L”
であり、これはノイズ除去回路40を介して押下信号通
知回路41に供給され続ける。そして、押下信号通知回
路41は、この押下信号404をペン状態信号401と
してCPU1に供給するとともに、タブレット押下検出
信号100を変化させず、CPU1へペン押下を通知し
ない。このために、その間、CPU1はタブレット2の
制御をすることなく、他の処理を実行できる。
【0095】その後、ペン押下がなされると、垂直方向
透明抵抗膜29と水平方向透明抵抗膜30とはその押下
点で接続され、スイッチ42がオン状態であることによ
り、このとき初めて、垂直方向透明抵抗膜29からこの
接続点を介して水平方向透明抵抗膜30,スイッチ4
2,抵抗43に電流が流れる。これにより、抵抗43に
に生ずる押下信号404は“H”となってノイズ除去回
路40に供給される。ノイズ除去回路40はこの押下信
号404からノイズを除去して押下信号通知回路41に
供給する。これにより、押下信号通知回路41は“H”
の押下信号401をCPU1に供給するとともに、タブ
レット押下検出信号100を変化させることにより、ペ
ン押下が発生したことをCPU1へ通知する。CPU1
は、その通知を受けると、位置読取の処理を始める。
【0096】ノイズ除去回路40は、図11(a)に示
すように、簡単な低域通過フィルタ回路で構成すること
ができる。これによると、液晶交流化信号106のレベ
ル変化点で発生するインパルス的なノイズが、図11
(b)に示すように、表示装置5とタブレット2との間
の静電結合によってタブレット2に生じて押下信号40
4に重畳されるが、このノイズはノイズ除去回路40に
よって遮断され、押下信号404のみがこのノイズ除去
回路40を通過する。従って、図11(c)に示すよう
に、ノイズ除去回路40を通過した押下信号404は、
ペン押下時点からレベルが変化したものとなる。この押
下信号404は押下信号通知回路41で波形成形され、
押下信号401としてCPU1に供給される。これによ
り、CPU1は液晶交流化信号106で発生する誤った
押下信号404を回避し、確実にペン押下を認識するこ
とができる。
【0097】また、この第4の実施形態においては、タ
ブレット押下検出信号100をCPU1が割込信号とし
て使用することにより、ペン押下発生を直ちに認識する
ことができる。
【0098】次に、実際にペンダウンが起きたときのこ
の第4の実施形態の動作の一具体例を図12によって説
明する。
【0099】この動作は、CPUの処理能力を有効に活
用でき、かつ、消費電力を大幅に低減することができる
ようにするものである。なお、処理の移動条件になる信
号として、図1及び図10で示したタブレット押下検出
信号100と位置読取通知信号109とを用いる。
【0100】図10及び図12において、CPU1は、
スイッチ35,42をオン状態にしてそれ以外のスイッ
チをオフ状態とすることにより、ペン状態認識待ちに設
定する(ステップ201)。その後、ペンダウン(タブ
レット2でのペン押下)が起きるまで、CPU1は表示
制御や電源制御などの全く別の処理(ステップ202)
を行なうことができる。
【0101】ペンダウンが起こると、先に説明したよう
に、押下信号通知回路41(図10)からCPU1にタ
ブレット押下検出信号100が供給され、CPU1はス
テップ202でのその他の処理を一時中断して、位置読
取通知信号109の発生の許可(ステップ203)をす
る。
【0102】このように、CPU1にハードウエアによ
ってペンダウンを通知することにより、CPU1がソフ
トウエアでペンダウンを常時認識する必要がなく、その
他の処理(ステップ202)を行なうことができる。そ
して、CPU1は位置読取通知信号109が通知される
まで、その他処理(ステップ202)を行なうことがで
きる。
【0103】位置読取通知信号109がCPU1に供給
されると、CPU1は、先に説明したように、水平座標
読取処理の設定を行なって水平座標読取処理(ステップ
204)を行なう。CPU1は、図1で説明したよう
に、読み取った水平座標電圧をA/Dコンバータ4でデ
ジタルデータに変換(ステップ205)させ、これを取
り込んで演算処理し、ペン押下点の水平座標を生成する
(ステップ206)。次に、同様にして、垂直座標読取
処理(ステップ207)を行ない、CPU1は読み取っ
た垂直座標電圧をA/Dコンバータ4でデジタルデータ
に変換(ステップ208)させ、これを取り込んで演算
処理し、ペン押下点の垂直座標を生成する(ステップ2
09)。
【0104】かかる一連の座標読取処理が終了すると、
CPU1は再びその他処理(ステップ202)を行な
う。
【0105】このようにして、この第4の実施例では、
極くわずかな消費電力でペン押下を認識でき、また、ペ
ン押下認識にCPU1を占有することがなく、他の処理
へCPU1を解放できる。
【0106】さらに、図1に示した実施例と同様に、マ
スク回路8や位置読取期間信号生成回路9,期間通知回
路10を用いることにより、表示装置5からのノイズを
完全に回避して、高精度な位置座標の読取りが可能とな
る。
【0107】図13は本発明による位置読取装置の第5
の実施形態を示す構成図であって、45はペン状態認識
回路であり、図10に対応する部分には同一番号を付け
て重複する説明を省略する。
【0108】この第5の実施形態は、図10に示した第
4の実施形態での押下信号通知回路41の代わりに、ペ
ン状態認識回路45を用いるものである。
【0109】ここで、この第5の実施形態でのタブレッ
ト2でのペン押下点座標を読取動作は先の実施例と同様
であるので、この第5の実施形態で特徴となるペン状態
認識回路45の動作を図13及び図14によって説明す
る。
【0110】ペン押下なされているとき、図10で示し
た第4の実施形態と同様の一連の位置読取処理を行な
う。この一連の処理は、水平方向座標読取処理期間50
1と垂直方向読取処理期間502とからなる。そして、
かかる位置読取処理後、ペンアップ状態認識期間503
に移り、CPU1はスイッチ35,42をオン状態にす
る。このとき、ペン押下状態であれば、押下信号404
が“H”となり、これがノイズ除去回路40でノイズ除
去処理がなされてペン状態認識回路45に供給される。
【0111】ペン状態認識回路45では、“H”の押下
信号404からペン押下されている状態であることを認
識し、例えば、ペン状態信号401を“H”としてCP
U1に供給する。CPU1は、この“H”のペン状態信
号401により、ペン押下が引き続いていることを認識
して得られた位置情報を有効とし、これを演算処理して
タブレット2でのペン押下点を算出する。
【0112】一方、ペンアップ状態であれば、垂直方向
透明抵抗膜29と水平方向透明抵抗膜30との間に微小
な間隙があるので、垂直方向透明抵抗膜29と水平方向
透明抵抗膜30は絶縁された状態となり、両者の間で電
流は流れない。このため、抵抗43に生ずる押下信号4
04は“L”であり、ノイズ除去回路40を介してペン
状態認識回路45に供給される押下信号404は“L”
である。
【0113】そして、ペン状態認識回路45はペンアッ
プ状態であることを、例えば、ペン状態信号401を
“L”とすることにより、CPU1に通知する。CPU
1はその通知を受けると、直前に得た位置情報が有効か
無効かを判断し、それにともなった処理をして位置読取
の処理を終了する。
【0114】実際にペンアップが起きたときのこの第5
の実施形態の動作の一具体例を、図15を用いて説明す
る。
【0115】図15において、破線内は図12で示した
図10の第4の実施形態と同様の動作であり、かかる一
連の位置読取処理が終了すると、CPU1はスイッチ3
5,42をオンし、それ以外のスイッチをオフすること
により、ペン状態認識処理状態に設定する(ステップ2
10)。この設定後、ペン押下状態であると、ペン状態
認識回路45から“H”のペン状態認識信号401が出
力され、CPU1は、このペン状態認識信号401が
“H”になったことを検出することにより、ペンアップ
判定処理211によって分岐し、ペン押下を認識して読
取処理を続ける。
【0116】また、ペン状態認識処理状態(ステップ2
10)の設定後、ペンアップ状態であると、CPU1
は、座標読取処理中でペン状態認識信号401が“H”
から“L”に変化することにより、ペンアップになった
ことを検出し、ペンアップ直前に読み取ったデータを無
効なデータと判断してこれを破棄する無効データ捨て処
理を行なう(ステップ212)。
【0117】無効データ捨て処理(ステップ212)が
終了すると、CPU1は、再びペンダウン認識待ち(ス
テップ213)の状態にする。ペン押下を検出してから
座標位置読取処理が終了するまでは数msecであり、
この数msec内にペンアップ動作がなされることによ
り、タブレット2の上面と下面に塗布された抵抗膜2
9,30の接触が不充分もしくは非接触となり、このと
き、CPU1が読み取る座標データは信頼性に乏しくな
る。
【0118】これを避けるために、上記のように、ペン
アップ検出を行ない、無効データ捨て処理(ステップ2
12)を実行することにより、誤った座標位置読取りを
行なうことなく、さらに高精度なペン押下位置の座標点
を求めることができるのである。
【0119】この第5の実施形態では、ペン状態認識処
理(ステップ210)を座標読取処理の最後で行なって
いるが、本発明では、処理実行の順序をこれに限定する
ものではない。また、ペン状態認識処理(ステップ21
0)をこの第5の実施形態で座標読取処理の中で1度実
行しているが、本発明では、その回数が限定されるもの
ではない。
【0120】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明はかかる実施形態にのみ限定されるものではない。
例えば、上記各実施形態では、液晶表示装置としてST
N型液晶表示装置を用いるとしたが、これに限定するも
のではなく、TFT型液晶表示装置を用いてもよいし、
また、液晶表示装置以外の表示装置であってもよい。
【0121】また、システム構成として表示装置とタブ
レットを一体型としたが、表示装置とタブレットが分離
していてもなんら問題はない。
【0122】さらに、上記各実施形態では、液晶表示装
置の解像度として水平解像度480ドット,垂直解像度
320ラインとしたが、これに限定するものではなく、
それに応じて水平マスク期間開始レジスタ10や水平マ
スク期間終了レジスタ11,垂直マスク期間開始レジス
タ19,垂直マスク期間終了レジスタ21への設定値を
変えることで対応可能であることは明らかである。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
CPUの処理能力を有効に活用することができるし、ま
た、消費電力を大幅に低減でき、さらに、ペンアップ状
態を認識することにより、無効データを破棄して精度良
い位置読取ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による位置読取装置の第1の一実施形態
を示すブロック図である。
【図2】図1に示した第1の実施形態の動作説明図であ
る。
【図3】図1における位置読取期間信号生成回路の一具
体例を示すブロック図である。
【図4】図1におけるマスク回路の一具体例を示すブロ
ック図である。
【図5】本発明による位置読取装置の第2の実施形態の
動作説明図である。
【図6】本発明による位置読取装置の第2の実施形態に
おける位置読取期間信号生成回路の一具体例を示すブロ
ック図である。
【図7】本発明による位置読取装置の第2の実施形態に
おけるマスク回路の一具体例を示すブロック図である。
【図8】本発明による位置読取装置の第3の実施形態の
動作説明図である。
【図9】本発明による位置読取装置の第3の実施形態に
おけるマスク回路の一具体例を示すブロック図である。
【図10】本発明による位置読取装置の第4の実施形態
を示す構成図である。
【図11】図10ににおけるノイズ除去回路の一具体例
とその作用を示す図である。
【図12】本発明による位置読取装置の第4の実施形態
の動作の一具体例を示すフローチャートである。
【図13】本発明による位置読取装置の第5の実施形態
を示す構成図である。
【図14】図13における各部の動作の一具体例を示す
タイミングチャートである。
【図15】本発明による位置読取装置の第5の実施形態
の動作の一具体例を示すフローチャートである。
【図16】従来の位置読取装置の一例の動作説明図であ
る。
【符号の説明】
2 タブレット 3 スイッチ回路 4 A/Dコンバータ 5 表示装置 7 表示コントローラ 8 マスク回路 9 位置読取期間信号生成回路 10 位置読取期間認識回路 29 垂直方向透明抵抗膜 30 水平方向透明抵抗膜 31〜34 電極 35〜38 スイッチ 39 押下信号検出回路 40 ノイズ除去回路 41 押下信号認識回路 42 スイッチ 43,44 抵抗 45 ペン状態認識回路 100 タブレット押下検出信号 101 表示領域 102 位置読取領域 103 表示データ転送信号 104 表示データ 105 水平走査信号 106 液晶交流化信号 107 フレーム信号 108 位置読取期間信号 109 位置読取通知信号 110 水平走査信号 111 タブレット電極電圧波形 116 位置読取領域 117 位置読取期間信号 401 ペン状態信号 402 水平方向読取端子 403 垂直方向読取端子 404 押下信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 連田 豊 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 鈴木 哲也 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置検出用の複数の電極を有する2枚の
    透明な抵抗膜が互いに所定の微小間隔をもって配置され
    たタブレットが表示装置の表示画面に重ねられ、該抵抗
    膜に流れる電気量を検出することにより、該タブレット
    上での押下手段による押下点の位置を検出するようにし
    た位置読取装置において、 該表示画面での表示期間の終了を検出し、該タブレット
    での該押下点の位置読取期間を設定する第1の手段と、 該位置読取期間、該表示表示装置の表示制御信号をマス
    クする第2の手段と、 該位置読取期間の開始とともに、CPUに該タブレット
    での該押下点の座標位置の読取処理を行なわせる第3の
    手段とを設け、該押下点の読取期間を該表示画面の表示
    期間外に設定したことを特徴とする位置読取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記表示期間を前記表示画面の全てのラインの走査期間
    とし、 前記第1の手段は、全ての該ラインの走査期間の終了後
    の所定期間を前記位置読取期間とすることを特徴とする
    位置読取装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記表示期間は前記表示画面の夫々のラインの走査期間
    であって、 前記第1の手段は、該ラインの走査終了後毎の所定期間
    を前記位置読取期間とすることを特徴とする位置読取装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記表示期間は前記表示画面の夫々のラインの走査期間
    であって、 前記第1の手段は、全ての該ラインの走査の終了後の所
    定期間と該ラインの走査終了後毎の所定期間とを前記位
    置読取期間とすることを特徴とする位置読取装置。
  5. 【請求項5】 位置検出用の複数の電極を有する2枚の
    透明な抵抗膜が互いに所定の微小間隔をもって配置され
    たタブレットを備え、該抵抗膜に流れる電気量を検出す
    ることにより、該タブレット上での押下手段による押下
    点の位置を検出するようにした位置読取装置において、 該タブレットへの該押下手段の押下開始による該抵抗膜
    に流れる電流の変化を検出する第1の手段と、 該第1の手段による検出結果に応じて該押下手段の押下
    開始をCPUに通知する第2の手段とを設け、該CPU
    は、 該第2の手段による該押下手段の押下開始の通知にとも
    なって、該抵抗膜の夫々に電流を流すようにすることに
    より、該タブレットでの該押下手段による押下点の位置
    のデータを読み取り、これを処理して該押下点の位置の
    座標を求める演算処理を行ない、該押下点の位置データ
    の読取りまたは該演算処理の終了とともに、該抵抗膜の
    うちの上記一方にのみ電流を流す状態として次の押下の
    待機状態とすることを特徴とする位置読取装置。
  6. 【請求項6】 位置検出用の複数の電極を有する2枚の
    透明な抵抗膜が互いに所定の微小間隔をもって配置され
    たタブレットを備え、該抵抗膜に流れる電気量を検出す
    ることにより、該タブレット上での押下手段による押下
    点の位置を検出するようにした位置読取装置において、 該タブレットへの該押下手段の押下開始,押下中止によ
    る該抵抗膜に流れる電流の変化を検出する第1の手段
    と、 該第1の手段による検出結果に応じて該押下手段の押下
    開始,押下中止をCPUに通知する第2の手段とを設
    け、該CPUは、 該第2の手段による該押下手段の押下開始の通知にとも
    なって、該抵抗膜の夫々に電流を流すようにすることに
    より、該タブレットでの該押下手段による押下点の位置
    のデータを読み取り、これを処理して該押下点の位置の
    座標を求める演算処理を行ない、該押下点の位置データ
    の読取りまたは該演算処理の終了とともに、該抵抗膜の
    うちの上記一方にのみ電流を流す状態として次の押下の
    待機状態とし、 該第2の手段による該押下手段の押下開始の通知にとも
    なって、該抵抗膜のうちの上記一方にのみ電流を流す状
    態として次の押下の待機状態とし、該押下点の位置デー
    タの読取り動作を中断するとともに、直前に得られた該
    押下点の位置の座標データを無効なものとして破棄する
    ことを特徴とする位置読取装置。
  7. 【請求項7】 請求項1,2または3に記載の位置読取
    装置と請求項5に記載の位置読取装置とを組み合わせて
    なることを特徴とする位置読取装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7495658B2 (en) * 2000-11-27 2009-02-24 Fujitsu Limited Control device, electronic apparatus and medium for outputting information in accordance with an operation relative to an input device

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US7495658B2 (en) * 2000-11-27 2009-02-24 Fujitsu Limited Control device, electronic apparatus and medium for outputting information in accordance with an operation relative to an input device

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