JPH09152939A - 位置読取装置 - Google Patents

位置読取装置

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JPH09152939A
JPH09152939A JP31086395A JP31086395A JPH09152939A JP H09152939 A JPH09152939 A JP H09152939A JP 31086395 A JP31086395 A JP 31086395A JP 31086395 A JP31086395 A JP 31086395A JP H09152939 A JPH09152939 A JP H09152939A
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JP
Japan
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signal
position reading
tablet
resistance plate
display
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JP31086395A
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English (en)
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Yasuo Sakai
康夫 酒井
Yutaka Renda
豊 連田
Tetsuya Suzuki
哲也 鈴木
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Hitachi Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Video and Information System Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画面上に配置されたタブレットの押下位置の
検出タイミングの制約を大幅に緩和して、その検出のた
めに費やすCPUの時間を大幅に短縮し、ペン押下認識
に要する電力を低減して、低消費電力化を図る。 【解決手段】 入力手段としての水平方向透明抵抗膜と
垂直方向透明抵抗膜からなるタブレット2と、表示装置
5と、該表示装置5を制御する表示コントローラ7と、
座標読取期間を設定する位置読取期間信号生成回路9
と、座標読取期間に表示制御信号にマスクを行なうマス
ク回路8とを備え、タブレット2をペン押下したときに
変化する電圧を押下信号検出回路で検出し、その検出信
号から押下信号通知回路がCPUにペン押下を通知する
ことにより、CPUがタブレット2でのペン押下点を検
出し、その通知があるまでは、CPUは他の処理をして
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置と入力手
段を有した位置読取装置に係り、特に、液晶表示装置な
どの表示装置とタブレットとを有する位置読取装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯型情報端末では、表示装置に
液晶表示装置を用い、その画面上に入力手段として抵抗
薄膜を用いたタブレットを配置し、そのタブレット上を
ペンあるいは指などで押下することで入力を行なってい
る。タブレット上のこの押下位置を正確に読取るための
従来技術として、例えば、特開平5ー150902号公
報にその一例が、液晶表示装置としてSTN型を用いる
ものとして開示されている。
【0003】このような表示装置の画面上にタブレット
を配置した位置読取装置では、タブレットは、透明抵抗
膜からなり水平座標軸方向の対向する2つの辺部に夫々
水平電極が設けられた水平方向透明抵抗膜と、同じく透
明抵抗膜からなり垂直座標軸方向の対向する2つの辺部
に夫々垂直電極が設けられた垂直方向透明抵抗膜とが所
定の微小間隔を明けて重ねられた構成とし、かかるタブ
レットを表示装置の画面上に配置するものである。
【0004】そして、2つの水平電極間の水平方向透明
抵抗膜に電流を流し、また、2つの垂直電極間の垂直方
向透明抵抗膜にも電流を流し、これら電極間の電圧が夫
々検出されて別々のA/D(アナログ/デジタル)コン
バータに供給され、デジタルデータに変換されてCPU
(中央処理ユニット)に供給される。
【0005】いま、タブレット上の任意の位置がペンな
どによって押下されたとすると、2つの水平電極間の電
圧がタブレット上の水平軸方向のペン押下位置に応じて
変化し、また、2つの垂直電極間の電圧がタブレット上
の垂直軸方向のペン押下位置に応じて変化する。これら
電圧の変化はA/Dコンバータからのデジタルデータに
よってCPUで検出され、タブレット上のペン押下位置
の水平座標点と垂直座標点とが求められる。そして、C
PUはこの求められた水平,垂直座標点の情報に基づい
て表示コントローラを制御し、これによって表示装置の
画面上タブレットのペン押下位置に対向した位置の画素
を駆動してペン押下位置を表示する。
【0006】図14(a)は表示装置の画面を示すもの
であって、その表示領域101は水平方向に1ラインが
Xドットからなって、垂直方向にラインY0,Y1,…
…,YmaxのYラインからなっている。かかる表示領
域101に画像を表示するために、図14(b)に示す
ように、フレーム信号301と水平走査信号105(こ
れらを、以下、表示駆動信号という)とが表示装置に供
給される。
【0007】このフレーム信号301は、表示領域10
1全体を走査するに要する1フレーム期間毎にレベル反
転する。従って、これは液晶表示装置の交流化を1フレ
ームで行なっている。また、水平走査信号105は表示
領域101のラインY0,Y1,……,Ymaxを順に
駆動するためのパルス信号であって、これにより、フレ
ーム信号301のレベル反転時点から次のレベル反転時
点の間の1フレーム期間に全てのラインY0,Y1,…
…,Ymaxが順に駆動される。そして、駆動されたラ
インYi(i=1,2,……,max)にそのラインY
iの全ドットの表示データが同時に供給される。
【0008】ところで、以上のような構成の位置読取装
置においては、表示装置の画面とタブレットとの間に静
電結合が形成され、かかる静電容量により、図14
(c)に示すように、表示装置の上記表示駆動信号に起
因するノイズがタブレットに生ずる。即ち、フレーム信
号301や水平走査信号105がレベル反転すると、こ
れに伴って、上記の静電容量を介し、タブレットからの
信号にノイズが発生する。このノイズは、フレーム信号
301の変化点で特に大きく、また、表示装置が大型化
してタブレット面積が大きくなると、かかるノイズ量も
増大する。
【0009】このようなノイズが発生すると、かかるノ
イズによってタブレットの電極間電圧が乱れてA/Dコ
ンバータに供給され、CPUは誤った位置検出を行なう
ことになる。
【0010】そこで、上記特開平5ー150902号公
報に記載の技術では、これを防止して精度の良い位置検
出ができるようにするために、フレーム信号301や水
平走査信号105がレベル反転するタイミング以外のレ
ベルが安定したときに、A/Dコンバータがタブレット
の上記電極間電圧を取り込むようにしている。
【0011】より具体的には、図14(b)に示した各
ラインY0,Y1,……,Ymaxの水平走査信号10
5はパルス幅が等しく、夫々の信号の立下りエッジでY
0,Y1……,Ymaxと出力される。フレーム信号3
01はこのクロックをカウントするなどして形成される
が、クロックの立上りエッジ以後では、これらフレーム
信号301や水平走査信号105のレベルは安定してい
るので、このクロックの立上りエッジを契機として、A
/Dコンバータがタブレットの上記電極間電圧を取り込
むようにしている。
【0012】そして、フレーム信号301や水平走査信
号105のレベルが安定なタイミングでタブレットの上
記出力を読み取るために、CPUは、まず、タブレット
に電圧を印加し、その印加電圧が安定化するのを待って
タブレットが押下されているか否かを検出し、しかる
後、タブレットに新たに電圧を印加し直し、この印加電
圧が安定化するのを待って上記クロックの立上りエッジ
を検出し、この検出された立上りエッジを契機として、
タブレットの上記出力をA/Dコンバータを介して取り
込み、タブレットのペン押下位置の検出を行なうように
している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術では、液晶画面からタブレットへのノイズをなくすた
めに、液晶画面の水平走査信号の立上りエッジを契機と
して、CPUがタブレットの出力電圧をA/Dコンバー
タでデジタル化して得られる座標データを読み取るもの
であるから、タブレットへ供給する印加電圧が安定した
後でも、液晶画面の水平走査信号の立上りエッジが現れ
るまで、CPUは座標データの読取処理を中断しなけれ
ばならず、CPUを他の処理に分散し、処理能力を有効
活用することについては考慮されていなかった。
【0014】また、ペンがタブレットを押下しているか
否かにかかわらず、周期的にタブレットの水平電極間,
垂直電極間に夫々電圧を印加してタブレットの水平,垂
直透明抵抗膜に電流を流し、ペン押下検出を行なうの
で、ペン押下検出に費やすCPUの処理時間と消費電力
に対して配慮されていなかった。
【0015】本発明の第1の目的は、かかる問題を解消
し、CPUの処理能力を有効に活用することができるよ
うにした座標読取装置を提供することにある。本発明の
第2の目的は、消費電力を大幅に低減することができる
ようにした座標読取装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、表示コントローラと位置読取期間
信号生成回路とマスク回路と期間通知回路とを設け、該
位置読取期間信号生成回路は該表示装置の表示領域の走
査期間の終了を認識して位置読取期間信号を生成し、該
マスク回路と該期間通知回路とに通知する。該マスク回
路は、該表示領域外の位置読取期間に該表示コントロー
ラから出力される表示制御信号をマスクし、期間通知回
路は、CPUに座標データの読取処理の開始を通知する
ようにする。
【0017】かかる構成により、位置読取を行なうため
に、表示制御信号を出力しない位置読取期間を設けるこ
とにより、この位置読取期間に表示制御信号によるタブ
レットへのノイズの発生がなくなり、さらに、この位置
読取期間をCPUに通知することにより、CPUがタブ
レットの制御に費やす無駄な時間がなくなり、CPUの
処理能力を有効に活用することができる。
【0018】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明は、タブレットの夫々の辺部に配置された夫々の
電極に電圧を印加するスイッチ回路と、押下信号検出回
路と、押下信号通知回路とを設け、該タブレットの一方
の透明抵抗膜の電極に高い電圧を印加するスイッチ回路
を閉じてこの電圧を印加し、もう一方の透明抵抗膜の電
極には、上記の高い電圧よりも低い電圧を印加するスイ
ッチ回路を閉じ、ペン押下の発生時には、これら双方の
抵抗膜が接触することにより、これら双方の透明抵抗膜
間に電気信号が流れ、押下信号検出回路は、このときの
電気信号の変化を認識して該押下信号通知回路に通知
し、該押下信号通知回路は、CPUに該タブレットで押
下が発生したことを通知するように構成する。
【0019】かかる構成により、タブレットの外部から
ペン押下がなされている以外は、タブレットの夫々の透
明抵抗膜に電気信号が流れないので、タブレットの押下
検出に際し、無駄な電力損失がなく、消費電力を低減す
ることができる。さらに、タブレットの押下がなされた
ことをCPUに通知することにより、このCPUが押下
を検出する制御に費やす無駄な時間をなくし、CPUの
処理能力を有効に活用することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明するが、以下に説明する実施形態では、表示
装置として、表示領域が水平方向480ドット、垂直方
向320ラインの解像度を持ち、入力する表示データ幅
が4ドットのモノクロSTN液晶表示装置を用いた場合
を例として説明する。
【0021】図1は本発明による位置読取装置の第1の
実施形態を示すブロック図であって、1はCPU、2は
タブレット、3はスイッチ回路、4はA/Dコンバー
タ、5は表示装置、6は表示メモリ、7は表示コントロ
ーラ、8はマスク回路、9は位置読取期間信号生成回
路、10は期間通知回路、108は位置読取期間信号、
109は位置読取通知信号であり、破線で囲んだ部分は
従来技術で説明したものと同様の部分である。
【0022】同図において、CPU1は全体制御を行な
うものであり、表示装置5への表示画面を表示メモリ6
へ展開したり、A/Dコンバータ4でアナログ電圧をデ
ジタル値に変換したものを読み込んでタブレット2上の
座標値に変換したり、タブレット2の水平,垂直電極へ
電圧を印加するためのスイッチ回路3を制御したりす
る。表示コントローラ7は、表示装置5で画像を表示す
るために、表示データを表示メモリ6から読み込んで加
工し、この表示データに同期したクロックと前記従来技
術で説明した表示制御信号とともに表示装置5に供給す
る。
【0023】座標データの読込み手順は、従来技術で記
載されているものと同様であり、CPU1がスイッチ回
路3を制御してタブレット2の水平,垂直電極へ電圧を
印加し、A/Dコンバータ4を起動して、タブレット2
から出力されたペン押下位置に対応した電気信号をA/
Dコンバータ4でデジタル化し、CPU1はそのデジタ
ル値を読み込んで演算し、座標値に変換する。
【0024】ここで、マスク回路8,位置読取期間信号
生成回路9及び期間通知回路10がこの第1の実施形態
の特徴をなすものであり、以下、これらの動作につい
て、図2を参照して説明する。
【0025】図2(a)は液晶表示装置5の表示領域と
この第1の実施形態の特徴をなすタブレット2からCP
U1がペン押下されている座標位置を読み込むための位
置読取領域との関係を示し、101は表示領域、102
は位置読取領域である。
【0026】図2(a)において、表示領域101は表
示期間に対する領域であり、位置読取領域102は表示
期間外に対する領域である。表示領域101は水平方向
にドットx1,x2,……,xmaxからなり、ここで
は、総ドット数xが480ドットである。また、表示領
域101の垂直方向はラインY1,Y2,……,Yma
xからなり、ここでは、総ライン数Yが液晶表示装置5
の表示可能なライン数に1ライン加算した321ライン
である。この理由については後ほど説明する。
【0027】位置読取領域102は、表示領域101の
垂直方向の外側にNライン分だけ付加されたものであ
り、これらのラインをN1,……,Nmaxとする。こ
の位置読取領域102の最初のラインであるラインN1
は、表示領域101の最終のライン321に続くライン
322に相当する。ここで、ラインY1〜ラインNma
x(321+N)が1フレームを構成している。
【0028】図2(b)は図2(a)の表示画面に対応
した表示制御信号とこの第1の実施形態の特徴をなす各
種信号を示しており、103は表示データに同期した表
示データ転送信号、104は表示データ、105は水平
走査信号、106は液晶交流化信号(ここでは、13ラ
イン毎に反転して交流化されたものとする)、107は
フレーム信号、108はこの第1の実施形態で特徴をな
す位置読取期間信号、109もこの第1の実施形態で特
徴をなす位置読取通知信号、110はこの第1の実施形
態の動作時での実際の水平走査信号、111はこの第1
の実施形態の動作時での実際のタブレット電極の電圧波
形である。
【0029】図1及び図2において、表示コントローラ
7は、表示データ転送信号103により、1度に4ドッ
ト分のデータを転送する。従って、表示データ104の
例えばデータX1は、図2(a)中、表示ドットx1,
x2,x3,x4のデータを含んでいる。このため、表
示コントローラ7から出力される表示データ転送信号1
03のパルス数は、ここでは、1ライン中に120パル
ス(=480÷4)である。
【0030】ここで、表示コントローラ7には、CPU
1により、予め表示データ転送信号103の1ライン当
りの出力パルス数120と水平走査ライン数(321+
N)とが予め設定されており、また、位置読取期間信号
生成回路9には、位置読取期間(位置読取領域102)
の開始ラインを示す値321と終了ラインを示す値(3
21+N)とが設定されている。
【0031】表示コントローラ7は、表示装置5に表示
させるために、周期的にかつ互いに同期して、表示デー
タ104と表示データ転送信号103とを表示装置5に
供給し、1ライン分の表示データ104を転送終了する
と、水平走査信号105を出力する。これにより、表示
装置5は、供給された水平走査信号105のパルス数番
目のラインを選択し、この選択したラインに転送された
1ライン分の表示データ104を表示する。さらに、表
示装置5は、この水平走査信号105を計数し、13ラ
イン分の表示データを表示したところで液晶交流化信号
106を極性反転し、そこから再度0から水平走査信号
105を計数する。
【0032】表示コントローラ7と表示装置5は、以上
の動作を繰り返し、ラインY1,Y2ライン〜(321
+N)の表示制御信号を出力する。
【0033】さらに、表示コントローラ7は、水平走査
信号105の(321+N)パルスを出力した後、表示
画面の先頭ラインであるラインY1の表示データ104
を表示装置5へ転送し、水平走査信号105のY1パル
スと同期してフレーム信号107を表示装置5に供給す
る。そこで、表示装置5はこのフレーム信号107で表
示走査を先頭のラインY1に戻し、ラインYmax以降
の水平走査信号105が供給されても、フレーム信号1
07が供給されるまでは表示領域101外(即ち、位置
読取領域102)を走査し、表示領域101内に影響を
及ぼさない。
【0034】このような表示制御信号と表示データを入
力することにより、表示装置5は横480ドット,縦3
20ラインの表示を行なう。
【0035】そして、位置読取期間信号生成回路9は水
平走査信号105を計数して、その計数値と予めCPU
1によって設定された値321と比較し、この計数値が
321になると、位置読取期間信号108を“L”(ロ
ーレベル)とし、さらに、水平走査信号105を計数し
て、予めCPU1によって設定された値(321+N)
まで“L”の位置読取期間信号108をマスク回路8と
期間通知回路10に供給する。
【0036】そこで、マスク回路8は、この位置読取期
間信号108が“L”の期間、表示コントローラ7から
供給される表示データ転送信号103と水平走査信号1
05とをマスクし、表示データ転送信号103と水平走
査信号105とを“L”とする。従って、マスク回路8
から表示装置5へ供給される水平走査信号105は、図
2(b)に示す信号110となる。
【0037】また、期間通知回路10は、供給される位
置読取期間信号108が“L”となった立下りエッジか
ら所定パルス幅の位置読取通知信号109を生成し、C
PU1に供給する。そこで、CPU1は、この位置読取
通知信号109から位置読取領域102の開始を認識
し、その時点でこれまで行なっていた処理を中断して、
タブレット2からの位置読取を行なう。この位置読取通
知信号109は、具体的には、CPU1への割込信号で
あってもよい。この結果、タブレット2の出力信号を図
2(b)に示す信号111となる。
【0038】表示装置5とタブレット2との静電結合に
よって発生するノイズは、前記従来技術で説明されてい
るように、水平走査信号110と液晶交流化信号106
とのレベル変化点で発生し、特に、液晶交流化信号10
6のレベル変化点でそのノイズが最も大きくなる。液晶
交流化信号106は、水平走査信号110を計数するこ
とにより、表示装置5で発生するものがほとんどであ
る。このため、このタイプの表示装置5を用いた場合、
水平走査信号110が変化しないかぎり、液晶交流化信
号106は変化しない。この実施形態では、このタイプ
の表示装置5を用いている。外部で液晶交流化信号10
6を発生し、表示装置5に供給するタイプのものでは、
外部の液晶交流化信号発生部への入力信号をこの実施形
態のようにマスクすることにより、この実施形態と同様
の効果が得られる。
【0039】以上説明したように、この第1の実施形態
では、CPU1は、他の処理を実行していても、位置読
取通知信号109が供給されたことによって位置読取領
域102の開始を認識することができ、さらに、マスク
回路8が、位置読取領域102の走査期間、表示データ
転送信号103と水平走査信号105をマスクすること
により、水平走査信号110となってそのレベル変化点
は勿論のこと、液晶交流化信号106の信号変化点も発
生しないので、位置読取領域102の走査期間(実際に
は走査が行なわれないが、説明の便宜上、表示領域10
1の走査期間に期間に対向して、このように表現する)
でのノイズを完全に回避することができ、精度の良好な
位置読取りが可能である。
【0040】ここで、表示領域101において、そこに
必要なライン数が320であるのに対し、上記のよう
に、321ラインとしてライン321を設けた理由につ
いて説明する。
【0041】表示領域101のライン数を320とした
場合、この表示領域101の走査が終わり、マスク回路
8がライン321で水平走査信号105をマスクする
と、表示装置5はライン320ラインを選択し続けてそ
の表示を行なう。この結果、ライン320は、他のライ
ンに比して、長時間表示が続くことになり、表示装置5
が液晶表示装置の場合、ライン320の輝度が他のライ
ンに比べて高くなる。
【0042】しかし、この第1の実施形態のように、表
示領域101のライン数を321とし、最後のライン3
21を表示装置5の表示画面外とすることにより、この
ライン321が長時間選択されて表示されていても、こ
れが表示画面に現われることがなく、表示領域101の
走査が終わると、この表示領域101の表示画面上の3
20ライン全てが非選択(表示しない状態)となり、こ
れらラインが全て均一な輝度となる。
【0043】図3は図1における位置読取期間信号生成
回路9の一具体例を示すブロック図であって、17は垂
直マスク期間開始レジスタ、11は垂直カウンタ、12
は垂直マスク期間終了レジスタ、13,14は比較回
路、15は垂直カウンタリセット信号生成回路、16は
垂直位置読取期間信号生成回路、112,113は比較
結果信号、114は垂直カウンタリセット信号である。
【0044】同図において、図2で説明したように、垂
直マスク期間開始レジスタ17に予め位置読取領域10
2の開始ラインを示す値321が書き込まれ、垂直マス
ク期間終了レジスタ12に同じく最終ラインを示す値
(321+N)が予め書き込まれている。このN値は、
図2(a)における位置読取領域102のライン数(位
置読取期間信号では、その時間幅)となる。位置読取領
域102のライン数は、液晶表示装置5(図1)の画面
のちらつきや輝度の低下を考慮した範囲内で任意に設定
でき、通常、フレーム周波数が70Hz程度となるまで
の範囲とすることができる。
【0045】垂直カウンタ11は、表示コントローラ7
(図1)からの水平走査信号105をカウントする。そ
のカウンタ値は比較回路13で垂直マスク期間開始レジ
スタ17の設定値321と比較され、両者が等しくなる
と、その比較結果信号112を発生して垂直位置読取期
間信号生成回路16に供給する。この結果、垂直位置読
取期間信号生成回路16から出力される位置読取期間信
号108は“L”となる。
【0046】垂直カウンタ11のカウント値は、また、
比較回路14で垂直マスク期間終了レジスタ12に設定
されている値(321+N)と比較され、両者が等しく
なると、比較回路14は比較結果信号113を発生して
垂直位置読取期間信号生成回路16と垂直カウンタリセ
ット信号生成回路15とに供給する。
【0047】そこで、垂直位置読取期間信号生成回路1
6は、この比較結果信号113のタイミングで位置読取
期間信号108を“H”(ハイレベル)として位置読取
領域102の走査期間を終了したことを示すようにす
る。また、垂直カウンタリセット信号生成回路15は、
比較結果信号113のタイミングで垂直カウンタリセッ
ト信号114を出力し、これによって垂直カウンタ11
をゼロクリアする。これにより、1フレーム分の水平走
査が終了し、次のフレームに移って同様な動作を繰り返
す。
【0048】以上のようにして得られる位置読取期間信
号108が“L”である期間が、図2(a)に示した位
置読取領域102の走査期間となる。
【0049】そこで、例えば、図2において、水平走査
信号105の周波数が30KHzとすると、320ライ
ンの表示領域101である液晶表示画面を表示させるた
めに必要な時間は、 320×1/(30×103)=10.7msec であり、フレーム周波数を70Hzとすると、1フレー
ム期間は1/70sec、即ち、14.3msecであ
る。従って、位置読取領域102の走査期間は、 14.3−10.7=3.6msec の範囲で任意に設定することができる。
【0050】このように、表示制御信号のレベルが安定
な期間を位置読取領域102の走査期間として充分長く
とれるので、位置情報をその同じ期間でN回読取ること
ができ、その位置情報の精度が向上する。
【0051】なお、上記各回路は汎用のTTLやLSI
で容易に構成できる。
【0052】図4は図1でのマスク回路8の一具体例を
示すブロック図であって、18,19は論理積素子であ
り、図2及び図1に対応する部分や信号には同一符号を
付けている。
【0053】同図において、論理積素子19は、位置読
取期間信号108が“L”の期間、表示データ転送信号
103をマスク(即ち、“L”に固定)し、表示データ
転送信号115として表示装置5に供給する。また、論
理積素子18は、位置読取期間信号108が“L”の期
間、水平走査信号105をマスク(即ち、“L”に固
定)し、水平走査信号110として表示装置5に供給す
る。
【0054】このようにして、表示データ転送信号11
5と水平走査信号110とは、位置読取期間信号108
の“L”期間、同時に“L”に固定される。
【0055】表示装置5では、これら“L”の表示制御
信号が供給されることにより、位置読取領域102が設
定される。表示コントローラ7からのフレーム信号10
7は、マスク回路8を通らずに表示装置5に供給され
る。
【0056】図5は本発明による位置読取装置の第2の
実施形態の動作説明図であって、116は位置読取領
域、117は位置読取期間信号であり、図2に対応する
部分及び信号には同一符号を付けて重複する説明を省略
する。
【0057】先に説明した第1の実施形態では、表示装
置5の画面に対する表示領域101の垂直方向に続けて
位置読取領域102を設けるものであったが、この第2
の実施形態では、表示領域101の水平走査方向に位置
読取領域を設けるようにしたものである。但し、この第
2の実施形態も、全体のシステム構成としては図1に示
した第1の実施形態と同様である。
【0058】図5(a)は1フレームの期間を表示装置
5の表示領域と関連付けて模式的に示したものであり、
表示領域101の水平方向に位置読取領域116を設定
し、この表示領域101と位置読取領域116とを走査
するに要する時間を1フレームとするものである。
【0059】図5(a)に示すように、位置読取領域1
16を設定することにより、この領域116内では、水
平走査信号105や液晶交流化信号106にレベル変化
がないから、水平走査信号105や液晶交流化信号10
6によって発生するノイズを回避することができる。そ
して、基板からのノイズを低減することから、表示デー
タ転送信号103も、位置読取領域116では、固定出
力としてもよい。
【0060】それを実現するための動作を以下に説明す
る。
【0061】この第2の実施形態では、図5(a)に示
すように、表示領域101の水平走査方向にドットN1
〜Nmaxの位置読取領域116を設け、図5(b)に
示すように、この位置読取領域116の走査期間に位置
読取期間信号117が“L”となるようにするものであ
る。
【0062】そして、表示データ転送信号103は、位
置読取期間信号117の“L”期間でマスクされ、図5
(b)に示す表示データ転送信号121となる。この表
示データ転送信号121は、各ラインの表示領域101
(図5(a))に含まれる期間で表示データ転送信号1
03が供給され、位置読取領域116(図5(a))に
含まれる期間では、表示データ転送信号103が供給さ
れないような信号である。これにより、位置読取領域1
16の期間では、表示データ転送信号103と液晶交流
化信号106とは固定され、タブレットにはノイズが発
生しない。従って、先の第1の実施形態と同様の効果が
得られる。
【0063】また、表示領域101の水平走査方向に位
置読取領域116を設けることは、液晶表示装置の画面
のちらつきやコントラスト比の点で先の第1の実施形態
よりも有利である。
【0064】図6はこの第2の実施形態での位置読取期
間信号生成回路9(図1)の一具体例を示すブロック図
であって、190は水平マスク期間開始レジスタ、20
は水平カウンタ、21は水平マスク期間終了レジスタ、
22,23は比較回路、24は水平カウンタリセット信
号生成回路、25は水平位置読取期間信号生成回路、1
18,119は比較結果信号、120は水平カウンタリ
セット信号である。
【0065】図5及び図6において、水平カウンタ20
は表示コントローラ7(図1)からの表示データ転送信
号103をカウントする。表示装置5(図1)の上記解
像度から水平マスク期間開始レジスタ190に表示デー
タ転送信号103の表示領域101での1ライン分のパ
ルス数に等しい値120が予め設定され、水平マスク期
間終了レジスタ21に位置読取領域116に供給される
表示データ転送信号103の最終のパルスを示す値(1
20+N’)が設定される。
【0066】以上のこと以外は図3に示した位置読取期
間信号生成回路9と同様であり、水平方向位置読取期間
信号生成回路25から1ライン毎に位置読取期間信号1
17が出力される。この位置読取期間信号117は、図
5における位置読取領域116の走査期間で“L”とな
る。
【0067】図7はこの第2の実施形態での位置読取領
域116を規定するマスク回路8(図1)の一具体例を
示すブロック図であって、26は論理積素子であり、前
出図面に対応する部分及び信号には同一符号を付けてい
る。
【0068】図5及び図7において、論理積素子26
は、図6に示した位置読取期間信号生成回路9からの位
置読取期間信号117が“L”である期間、表示データ
転送信号103をマスク(即ち、“L”に固定)し、図
5(b)に示す表示データ転送信号121として表示装
置5に供給する。即ち、表示装置5に“L”の表示制御
信号を送ることにより、位置読取領域116の期間が設
定される。表示コントローラ7(図1)からのフレーム
信号107と水平走査信号105とは、マスク回路8を
通らずに表示装置5に供給される。
【0069】図8は本発明による位置読取装置の第3の
実施形態の動作説明図であって、122は位置読取領
域、117は水平方向位置読取期間信号、108は垂直
方向位置読取期間信号であり、前出図面に対応する部分
には同一符号を付けている。
【0070】この第3の実施形態は、表示領域の水平,
垂直走査方向に位置読取領域を設定するようにしたもの
である。
【0071】図8(a)は1フレーム期間を表示装置5
の表示領域101と関連付けて模式的に示したものであ
って、表示領域101の水平,垂直方向に位置読取領域
122を設定し、この表示領域101と位置読取領域1
22とを走査するに要する時間を1フレーム期間とする
ものである。
【0072】この第3の実施形態も、そのシステム構成
は図1に示した第1の実施形態と同様である。
【0073】この第3の実施形態での位置読取期間信号
生成回路9は、図3で示した垂直走査方向の位置読取期
間信号生成回路9と図6で示した水平走査方向の位置読
取期間信号生成回路9とを有しており、図8(b)に示
すように、ラインY0,Y1,……,Ymaxと水平走
査方向の位置読取領域122で想定されるM1〜Mma
xドットでの水平走査方向の位置読取領域122の期間
で“L”となる水平方向位置読取期間信号117と、垂
直走査方向の位置読取領域122の期間で“L”となる
垂直方向位置読取期間信号108とが発生される。
【0074】これら水平方向位置読取期間信号117と
垂直方向位置読取期間信号108とが、この第3の実施
形態での図1におけるマスク回路8に供給される。
【0075】図9はこの第3の実施形態でのマスク回路
8(図1)の一具体例を示すブロック図であって、2
7,28は論理積素子であり、前出図面に対応する部分
及び信号には同一符号を付けている。
【0076】図8及び図9において、論理積素子27
は、水平方向読取期間信号117と垂直方向位置読取期
間信号108とが“L”である期間、表示データ転送信
号103をマスク(即ち、“L”に固定)し、表示デー
タ転送信号121として表示装置5に供給する。また、
論理積素子28は、垂直方向位置読取期間信号108が
“L”である期間、水平走査信号105をマスク(即
ち、“L”に固定)し、水平走査信号110として表示
装置5に供給する。これら“L”の表示データ転送信号
121と水平走査信号110とにより、図8に示した位
置読取領域122が設定される。
【0077】なお、表示データ転送信号103と水平走
査信号105は、マスクされると、“L”に固定される
ようにしたが、“H”に固定されるようにしてもよく、
同様な効果が得られる。
【0078】以上説明したように、この第3の実施形態
でも、表示領域外に位置読取りを行なう位置読取領域を
設け、その期間でタブレットへのノイズの発生源となる
表示制御信号を一定レベルに固定して出力するので、タ
ブレットに及ぼすノイズを完全に回避でき、良好な位置
読取りができる。さらに、位置読取領域の開始をCPU
へ通知するので、CPUは位置読取領域を通知されるま
で他の処理が行なうことができ、CPUの処理効率が大
幅に向上する。
【0079】図10は本発明による位置読取装置の第4
の実施形態を示す構成図であって、29は垂直方向透明
抵抗膜、30は水平方向透明抵抗膜、31は陽極側の水
平電極、32は陰極側の水平電極、33は陽極側の垂直
電極、34は陰極側の垂直電極、35〜38はスイッ
チ、39は押下信号検出回路、40はノイズ除去回路、
41は押下信号通知回路、42はスイッチ、43,44
は抵抗、100はタブレット押下検出信号、401はペ
ン状態信号、402は水平方向読取端子、403は垂直
方向読取端子、404は押下信号であり、図1に対応す
る部分には同一符号をつけている。
【0080】同図において、タブレット2は垂直方向透
明抵抗膜29と水平方向透明抵抗膜30とが所定の微小
間隔をもって重ねられていることによって構成されてお
り、これら透明抵抗膜29,30が一様な微小間隙を設
けて重ね合わせた構造をなしている。押下信号検出回路
39はスイッチ42と抵抗43とで構成されている。な
お、ここでは、かかるタブレット2が表示装置5とある
間隙をもって一体化されているものとするが、必ずしも
タブレット2は表示装置5に重ねて設けられている必要
はない。
【0081】水平方向透明抵抗膜30の陽極側の水平電
極33と垂直方向透明抵抗膜29の陽極側の垂直電極3
1とは夫々、スイッチ38,35を介して正の電源電圧
VCCが供給されるようになっており、また、水平方向
透明抵抗膜30の陰極側の水平電極34と垂直方向透明
抵抗膜29の陰極側の垂直電極32とは夫々、スイッチ
37,36を介し、さらに共通の抵抗44を介して接地
されている。そして、水平方向読取端子402が垂直方
向透明抵抗膜29の垂直電極32とスイッチ36との間
に接続され、垂直方向読取端子403が水平方向透明抵
抗膜30の水平電極34とスイッチ37との間に接続さ
れている。
【0082】この第4の実施形態で特徴とする点は、ペ
ン押下がなされていないときには、スイッチ35,42
のみがオン状態にあり、ペン押下が読み取れるだけの状
態にされている点と、このペン押下を検出するための押
下信号検出回路39とノイズ除去回路40と押下信号通
知回路41とが設けられている点である。
【0083】即ち、この第4の実施形態は、図1と対応
させると、タブレット2が図1のタブレット2に対応
し、スイッチ35〜38が図1のスイッチ回路3に対応
するのであるが、この第4の実施形態では、さらに、水
平方向透明抵抗膜30の水平電極34とスイッチ37と
の間に接続されるようにして、押下信号検出回路39,
ノイズ除去回路40及び押下信号通知回路41を設けら
れており、ペン押下がなされていないときにスイッチ3
5とスイッチ42のみがオン状態にある。
【0084】このときには、スイッチ36〜38がオフ
しており、垂直方向透明抵抗膜29と水平方向透明抵抗
膜30との間が離れて絶縁状態にあるので、これら垂直
方向透明抵抗膜29,水平方向透明抵抗膜30には、電
流が流れない。従って、抵抗43に電流が流れず、押下
信号404は“L”である。この“L”の押下信号40
4がノイズ除去回路40を介して押下信号通知回路41
に供給される。そして、この押下信号通知回路41はこ
の押下信号404に応じたペン状態信号401をCPU
1に供給するとともに、タブレット押下検出信号100
を変化させず、CPU1にペン押下を通知しない。この
ため、CPU1は、タブレット2の制御を行なわず、他
の処理を実行することができる。
【0085】かかる状態で、ペン押下がなされると、そ
のペン押下点で垂直方向透明抵抗膜29と水平方向透明
抵抗膜30とが接触し、VCCの電源からスイッチ3
5,垂直方向透明抵抗膜29の押下点,水平方向透明抵
抗膜30,スイッチ42,抵抗43を通る電路が形成さ
れて、抵抗43に電圧が生ずる。これが押下信号検出回
路39で検出されて“H”の押下信号404が発生し、
この押下信号404は、ノイズ除去回路40でノイズが
除去された後、押下信号通知回路41で処理され、
“H”のペン状態信号401としてCPU1に供給され
る。これとともに、押下信号通知回路41は、タブレッ
ト押下検出信号100を変化させ、これによってCPU
1にペン押下があったことを通知する。CPU1は、こ
の通知を受けると、後述するように、ペン押下点の位置
読取りの動作を開始する。
【0086】このようにして、この第4の実施形態で
は、CPU1がこのペン押下を検出するまでは、タブレ
ット2に流す電流を小さくできるようにし、これによっ
て消費電力の低減が図れるようにしている。
【0087】次に、この第4の実施形態でのタブレット
2のペン押下点の座標を読み取る動作について詳細に説
明するが、タブレット2から読み取った信号の処理動作
は、先の各実施形態の動作と同様である。
【0088】タブレット2が図示しないペンで押下され
ることにより、ペン押下点で垂直方向透明抵抗膜29と
水平方向透明抵抗膜30とが接触する。CPU1は、上
記のようにしてタブレット2でのペン押下の通知を受け
ると、まず、ペン押下点の水平座標位置を読み込むため
に、スイッチ37,38を閉状態(以下、オン状態とい
う)にする。これにより、水平方向透明抵抗膜30の陽
極側の水平電極33に正の電源電圧VCCが印加され、
陰極側の水平電極34がスイッチ37,抵抗44を介し
て接地されることにより、水平方向透明抵抗膜30に水
平電極33側から水平電極34側に電流が流れる。
【0089】このとき、ペン押下がなされていると、水
平方向透明抵抗膜30のペン押下点で垂直方向透明抵抗
膜29が接触していることから、水平方向読取端子40
2には、この接触点での水平方向透明抵抗膜30の分圧
電圧が出力される。この分圧電圧が図1のA/Dコンバ
ータ4で処理されてデジタルデータに変換され、CPU
1に供給される。CPU1はこのデジタルデータを演算
処理し、ペン押下の水平方向の座標点を生成する。
【0090】次に、ペン押下の垂直方向の座標位置を読
み込むために、CPU1は、スイッチ37,38を開状
態(以下、オフ状態という)にするとともに、スイッチ
35,36をオン状態とする。これにより、垂直方向透
明抵抗膜29の陽極側の垂直電極31に正の電源電圧V
CCが印加され、陰極側の垂直電極32がスイッチ3
6,抵抗44を介して接地されることにより、垂直方向
透明抵抗膜29に垂直電極31側から垂直電極32側電
流が流れる。このとき、垂直方向透明抵抗膜29でのペ
ン押下による水平方向透明抵抗膜30との接触点の分圧
電圧が垂直方向読取端子403に得られ、この電圧が図
1のA/Dコンバータ4で処理されてデジタルデータに
変換され、CPU1に供給される。CPU1はこのデジ
タルデータを演算処理して、ペン押下の垂直方向の座標
点を生成する。
【0091】次に、この第4の実施形態での特徴となる
ノイズ除去回路40について説明する。
【0092】ノイズ除去回路40は、図11(a)に示
すように、簡単な低域通過フィルタ回路で構成すること
ができる。これによると、表示装置5の液晶交流化信号
106のレベル変化点で発生するインパルス的なノイズ
が、図11(b)に示すように、表示装置5とタブレッ
ト2との間の静電結合によってタブレット2に生じて押
下信号404に重畳されるが、このノイズはノイズ除去
回路40によって遮断され、押下信号404のみがこの
ノイズ除去回路40を通過する。従って、図11(c)
に示すように、ノイズ除去回路40を通過した押下信号
404は、ペン押下時点からレベルが変化したものとな
る。この押下信号404は押下信号通知回路41で波形
成形され、押下信号401としてCPU1に供給され
る。これにより、CPU1は液晶交流化信号106で発
生する誤った押下信号404を回避し、確実にペン押下
を認識することができる。
【0093】また、この第4の実施形態においては、タ
ブレット押下検出信号100をCPU1が割込信号とし
て使用することにより、ペン押下発生を直ちに認識する
ことができる。
【0094】次に、実際にペンダウン(タブレット2で
のペン押下)が起きたときのこの第4の実施形態の動作
の一具体例を図12によって説明する。
【0095】この動作は、CPUの処理能力を有効に活
用でき、かつ、消費電力を大幅に低減することができる
ようにするものである。なお、処理の移動条件になる信
号として、図1及び図10で示したタブレット押下検出
信号100と位置読取通知信号109とを用いる。
【0096】図10及び図12において、CPU1は、
スイッチ35,42をオン状態にしてそれ以外のスイッ
チをオフ状態とすることにより、ペン状態認識待ち状態
に設定する(ステップ201)。その後、ペンダウンが
起きるまで、CPU1は表示制御や電源制御などの全く
別の処理(ステップ202)を行なうことができる。
【0097】ペンダウンが起こると、先に説明したよう
に、押下信号通知回路41(図10)からCPU1にタ
ブレット押下検出信号100が供給され、CPU1はス
テップ202でのその他の処理を一時中断して、位置読
取通知信号109の発生の許可(ステップ203)をす
る。
【0098】このように、CPU1にハードウエアによ
ってペンダウンを通知することにより、CPU1がソフ
トウエアでペンダウンを常時認識する必要がなく、その
他の処理(ステップ202)を行なうことができる。そ
して、CPU1は位置読取通知信号109が通知される
まで、その他処理(ステップ202)を行なうことがで
きる。
【0099】位置読取通知信号109がCPU1に供給
されると、CPU1は、先に説明したように、水平座標
読取処理の設定を行なって水平座標読取処理(ステップ
204)を行なう。CPU1は、図1で説明したよう
に、読み取った水平座標電圧をA/Dコンバータ4でデ
ジタルデータに変換(ステップ205)させ、これを取
り込んで演算処理し、ペン押下点の水平座標を生成する
(ステップ206)。次に、同様にして、垂直座標読取
処理(ステップ207)を行ない、CPU1は読み取っ
た垂直座標電圧をA/Dコンバータ4でデジタルデータ
に変換(ステップ208)させ、これを取り込んで演算
処理し、ペン押下点の垂直座標を生成する(ステップ2
09)。
【0100】かかる一連の座標読取処理が終了すると、
CPU1は再びその他処理(ステップ202)を行な
う。
【0101】また、図13に示すように、ペンダウン確
認処理(ステップ200)でハイレベルまたはローレベ
ルのペン状態信号401をCPUが読む処理を行なうこ
とにより、ペンダウンが起きたことをもう一度確認する
ことができる。
【0102】このようにして、この第4の実施例では、
極くわずかな消費電力でペン押下を認識でき、また、ペ
ン押下認識にCPU1を占有することがなく、他の処理
へCPU1を解放できる。
【0103】さらに、図1に示した実施例と同様に、マ
スク回路8や位置読取期間信号生成回路9,期間通知回
路10を用いることにより、表示装置5からのノイズを
完全に回避して、高精度な位置座標の読取りが可能とな
る。
【0104】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明はかかる実施形態にのみ限定されるものではない。
例えば、上記各実施形態では、液晶表示装置としてST
N型液晶表示装置を用いるとしたが、これに限定するも
のではなく、TFT型液晶表示装置を用いてもよいし、
また、液晶表示装置以外の表示装置であってもよい。
【0105】また、システム構成として表示装置とタブ
レットとを一体型としたが、表示装置とタブレットが分
離していてもなんら問題はない。
【0106】さらに、上記各実施形態では、液晶表示装
置の解像度として水平解像度480ドット,垂直解像度
320ラインとしたが、これに限定するものではなく、
それに応じて水平マスク期間開始レジスタ10や水平マ
スク期間終了レジスタ11,垂直マスク期間開始レジス
タ19,垂直マスク期間終了レジスタ21への設定値を
変えることで対応可能であることは明らかである。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
タブレットに及ぼすノイズを完全に回避できて良好な位
置読取りが可能となるし、CPUは位置読取り開始の通
知があるまで他の処理を行なうことができるので、CP
Uの処理能力を有効に活用することができるし、また、
極く僅かな消費電力でペン押下を認識できて、消費電力
を大幅に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による位置読取装置の第1の一実施形態
を示すブロック図である。
【図2】図1に示した第1の実施形態の動作説明図であ
る。
【図3】図1における位置読取期間信号生成回路の一具
体例を示すブロック図である。
【図4】図1におけるマスク回路の一具体例を示すブロ
ック図である。
【図5】本発明による位置読取装置の第2の実施形態の
動作説明図である。
【図6】本発明による位置読取装置の第2の実施形態に
おける位置読取期間信号生成回路の一具体例を示すブロ
ック図である。
【図7】本発明による位置読取装置の第2の実施形態に
おけるマスク回路の一具体例を示すブロック図である。
【図8】本発明による位置読取装置の第3の実施形態の
動作説明図である。
【図9】本発明による位置読取装置の第3の実施形態に
おけるマスク回路の一具体例を示すブロック図である。
【図10】本発明による位置読取装置の第4の実施形態
を示す構成図である。
【図11】図10におけるノイズ除去回路の一具体例と
その作用を示す図である。
【図12】図10に示した第4の実施形態の動作の一具
体例を示すフローチャートである。
【図13】図10に示した第4の実施形態の動作の他の
具体例を示すフローチャートである。
【図14】従来の位置読取装置の一例の動作説明図であ
る。
【符号の説明】
2 タブレット 3 スイッチ回路 4 A/Dコンバータ 5 表示装置 7 表示コントローラ 8 マスク回路 9 位置読取期間信号生成回路 10 位置読取期間認識回路 29 垂直方向透明抵抗膜 30 水平方向透明抵抗膜 31〜34 電極 35〜38 スイッチ 39 押下信号検出回路 40 ノイズ除去回路 41 押下信号認識回路 42 スイッチ 43,44 抵抗 45 ペン状態認識回路 100 タブレット押下検出信号 101 表示領域 102 位置読取領域 103 表示データ転送信号 104 表示データ 105 水平走査信号 106 液晶交流化信号 107 フレーム信号 108 位置読取期間信号 109 位置読取通知信号 110 水平走査信号 111 タブレット電極電圧波形 116 位置読取領域 117 位置読取期間信号 401 ペン状態信号 402 水平方向読取端子 403 垂直方向読取端子 404 押下信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 連田 豊 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 鈴木 哲也 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示装置と該表示装置を制御する表示制
    御信号を生成する表示コントローラと入力手段としての
    タブレットと該タブレットの出力信号を位置情報に変換
    するA/Dコンバータとからなる位置読取装置におい
    て、 該表示装置の表示期間外に、該タブレットの出力信号を
    該位置情報に変換する位置読取期間を設け、 該位置読取期間、該表示コントローラから出力される該
    表示制御信号のうち該表示装置の駆動信号をレベル固定
    し、 該タブレットの出力信号にノイズ成分が混入するのを回
    避して該位置情報を生成可能に構成したことを特徴とす
    る位置読取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記位置読取期間の開始を認識して通知する通知手段を
    設け、 該通知手段がその認識結果を中央処理装置に通知するこ
    とを特徴とする位置読取装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記表示装置を液晶表示装置とし、 該液晶表示装置の走査方向に前記タブレットの出力信号
    を前記位置情報に変換する際、該液晶表示装置の走査信
    号を前記表示装置での表示画面の水平ラスタ数よりも1
    以上多い走査信号とすることを特徴とする位置読取装
    置。
  4. 【請求項4】 X側抵抗板とY側抵抗板を対向配置し、
    該X側抵抗板とY側抵抗板夫々に高電位側及び低電位側
    のスイッチング素子を介して直流電圧を交互に印加し、
    押圧操作により、該X側抵抗板とY側抵抗板が短絡され
    た位置における電圧印加側抵抗板の分圧を電圧不印加側
    抵抗板の電極から取り出し、その後、該取り出された分
    圧電圧をA/D変換器によりデジタル値に変換して押圧
    点を座標データとして出力する位置読取装置において、 押圧操作の開始が検出される前は、該電圧印加側の抵抗
    板の該低電位側のスイッチング素子を非導通して抵抗板
    全体の電位を高電位にしておき、該直流電圧不印加側抵
    抗板の低電位側と接続した押下検出手段を備え、 該押下検出手段での検出結果から液晶表示装置より混入
    したノイズ成分を削除するノイズ除去手段を介し、該ノ
    イズ除去手段からの出力を中央処理装置に通知する手段
    を設けたことを特徴とする位置読取装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 タブレット上を押下なされたことを中央処理装置に通知
    する手段は、前記中央処理装置の割り込み信号を用いる
    ことを特徴とする位置読取装置。
  6. 【請求項6】 X側抵抗板とY側抵抗板を対向配置し、
    該X側抵抗板とY側抵抗板夫々に高電位側及び低電位側
    のスイッチング素子を介して直流電圧を交互に印加し、
    押圧操作により、該X側抵抗板とY側抵抗板が短絡され
    た位置における電圧印加側抵抗板の分圧を電圧不印加側
    抵抗板の電極から取り出し、その後、該取り出された分
    圧電圧をA/D変換器によりデジタル値に変換して押圧
    点を座標データとして出力する位置読取装置において、 押圧操作の開始が検出される前は、該電圧印加側の抵抗
    板の該低電位側のスイッチング素子を非導通して抵抗板
    全体の電位を高電位にしておき、該直流電圧不印加側抵
    抗板の低電位側と接続した押下検出手段を備え、 該押下検出手段での検出結果から液晶表示装置より混入
    したノイズ成分を削除するノイズ除去手段を介し、該ノ
    イズ除去手段からの出力を割り込み信号を用いて中央処
    理装置に通知する手段とペン押下有無の状態情報を該中
    央処理装置が読み込み可能とする手段を設けたことを特
    徴とする位置読取装置。
JP31086395A 1995-05-12 1995-11-29 位置読取装置 Pending JPH09152939A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006146895A (ja) * 2004-10-22 2006-06-08 Sharp Corp タッチセンサ付き表示装置およびその駆動方法
JP4944998B1 (ja) * 2011-04-15 2012-06-06 パナソニック株式会社 タッチパネル装置およびこれを備えたプラズマディスプレイ装置

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