JPH09119965A - 3軸型磁束検出用コイル - Google Patents

3軸型磁束検出用コイル

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JPH09119965A
JPH09119965A JP29932695A JP29932695A JPH09119965A JP H09119965 A JPH09119965 A JP H09119965A JP 29932695 A JP29932695 A JP 29932695A JP 29932695 A JP29932695 A JP 29932695A JP H09119965 A JPH09119965 A JP H09119965A
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JP
Japan
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coil
magnetic flux
insulating substrate
thin film
substrate
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JP29932695A
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English (en)
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Yoshiyuki Kiyozawa
良行 清澤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3つの薄膜コイルの中心軸が互いに直交し,
かつ,3つの薄膜コイル中心が1点で一致するように構
成することにより,特殊な工程が必要なくコイルの作製
工程が容易な3軸型磁束検出用コイルを提供する。 【解決手段】 第1のアルミの薄膜コイル102が設け
られた第1のフッソ樹脂基板101および第2のアルミ
の薄膜コイル112が設けられた第2のフッソ樹脂基板
111に,それぞれのコイルの両端の間を通り,コイル
の中心方向に向かって形成された切り込み201,30
1を設け,第3のアルミの薄膜コイル122が設けられ
た第3のフッソ樹脂基板121の中央部に十字型の孔4
01を形成し,第1のフッソ樹脂基板101の切り込み
201と第2のフッソ樹脂基板111の切り込み301
とを互いに差し込み,第3のフッソ樹脂基板121の十
字型の孔401に通したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁束検出器に用いら
れる3軸型磁束検出用コイルに関し,特に,EMI対策
としてノイズ源を特定する磁束検出器に用いられる3軸
型磁束検出用コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】磁束を検出する装置としては,電磁誘導
現象を利用したコイルを用いた装置が知られている。ま
た,磁界の方向も検出する装置としては,3つのコイル
で構成された3軸型磁束検出用コイルを有した装置があ
る。図12から図16は,従来の3軸型磁束検出用コイ
ルを示す斜視図である。
【0003】図12に示す3軸型磁束検出用コイルは,
立方体型の絶縁体1201の6つの面1202におい
て,それぞれ,2つの導体薄膜1203が絶縁膜120
4を挟んで交差するように形成してあり,隣り合う2つ
の面1202のなす稜線上において,はんだ1205に
よって補強されている。絶縁体1201の6つの面12
02に形成された導体薄膜1203によって,3つのコ
イルの中心軸が互いに直交するように構成されており,
これによって外部磁界を3次元的に検出するものであ
る。
【0004】また,図13の斜視図および図14の分解
斜視図は,特開昭61−30779号公報『3軸形磁束
検出用コイル』に開示されている3軸型磁束検出用コイ
ルを示し,この3軸型磁束検出用コイルは,2つの導体
薄膜1303が絶縁膜1304を挟んで交差するように
形成された6つの板1306からなり,導体薄膜130
3がはんだ1305によって結合されている。6つの板
1306に形成された導体薄膜1303によって3つの
コイルの中心軸が互いに直交するように構成されおり,
これによって外部磁界を3次元的に検出するものであ
る。
【0005】図15は,特開平2−136773号公報
『磁気センサ』に開示されている3軸型磁束検出用コイ
ルを示し,この3軸型磁束検出用コイルは,球状のコア
1501の周囲に3つのコイル1502を中心軸が互い
に直交するように形成したものであり,これによって外
部磁界を3次元的に検出するものである。
【0006】図16は,特開平3−269378号公報
『スクイツドベクトル磁束計のピツクアツプコイル』に
開示されている3軸型磁束検出用コイルを示し,この3
軸型磁束検出用コイルは,逆台形状の穴1601を形成
した基板1602において,底部1603と2つの壁面
1604にそれぞれコイル1605を形成して,3つの
コイルの中心軸を立体的に交差させており,これによっ
て外部磁界を3次元的に検出するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,図12
に示した3軸型磁束検出用コイルでは,コイルの作製工
程において立方体型の絶縁体1201の6つの面120
2に導体薄膜1203を形成する必要があり,かつ,立
方体型の絶縁体1201のそれぞれの面1202で2つ
の導体薄膜1203を絶縁膜1204を挟んで形成する
必要があるため,コイルの作製工程が極めて複雑になる
という問題点があった。
【0008】また,図13および図14に示した3軸型
磁束検出用コイルでは,板1306に2つの導体薄膜1
303を絶縁膜1304を挟んで形成する必要があり,
さらに,導体薄膜1303をはんだ1305によって結
合させる必要があるため,コイルの作製工程が極めて複
雑になるという問題点があった。
【0009】また,図15に示した3軸型磁束検出用コ
イルでは,球状のコア1501にコイル1502を3つ
巻いて3軸型磁束検出用コイルを作製するため,3つの
コイル1502の中心を1点で一致するように作製する
のが容易でなく,生産性が悪いという問題点がある。
【0010】さらに,図16に示した3軸型磁束検出用
コイルでは,半導体プロセスを用いて3つのコイル16
05を隣接して形成しているが,3つのコイル1605
の中心が1点で一致してないので,厳密には3つのコイ
ル1605はそれぞれ異なった点での磁束を検出してい
ることになる。また,作製工程において,逆台形状の穴
1601の底部1603および壁面1604にコイル1
605を形成する必要があるため,X線を用いたフォト
リソグラフィ技術あるいはフォーカスビームによるエッ
チング法などの特殊な工程が必要であるという問題点が
あった。
【0011】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て,3つの薄膜コイルの中心軸が互いに直交し,かつ,
3つの薄膜コイル中心が1点で一致するように構成する
ことにより,特殊な工程が必要なくコイルの作製工程が
容易な3軸型磁束検出用コイルを提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,請求項1に係る3軸型磁束検出用コイルは,3つ
の薄膜コイルによって構成されている3軸型磁束検出用
コイルにおいて,第1のコイルが設けられた第1の絶縁
基板および第2のコイルが設けられた第2の絶縁基板
に,それぞれのコイルの両端の間を通り,コイルの中心
方向に向かって形成された切り込みを設け,第3のコイ
ルが設けられた第3の絶縁基板の中央部に孔を形成し,
前記第1の絶縁基板の切り込みと前記第2の絶縁基板の
切り込みとを互いに差し込み,前記第3の絶縁基板の孔
に通したものである。
【0013】また,請求項2に係る3軸型磁束検出用コ
イルは,前記第1の絶縁基板および第2の絶縁基板が凸
型であるものである。
【0014】また,請求項3に係る3軸型磁束検出用コ
イルは,3つの薄膜コイルによって構成されている3軸
型磁束検出用コイルにおいて,第1のコイルが設けられ
た第1の絶縁基板および第2のコイルが設けられた第2
の絶縁基板に,それぞれコイルの両端を通り,T字型に
形成された切り込みを設け,第3のコイルが設けられた
第3の絶縁基板の中央に孔を形成し,さらにコイルの両
端を通り中央の孔に届くまで切り込みを形成し,前記第
1の絶縁基板の切り込みと前記第2の絶縁基板の切り込
みとを互いに差し込み,前記第1の絶縁基板の切り込み
と前記第2の絶縁基板の切り込みに第3の絶縁基板を差
し込んだものである。
【0015】また,請求項4に係る3軸型磁束検出用コ
イルは,前記薄膜コイルが超伝導体であるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下,本発明の3軸型磁束検出用
コイルについて,〔実施例1〕,〔実施例2〕,〔実施
例3〕の順で図面を参照して詳細に説明する。
【0017】〔実施例1〕図1は実施例1の3軸型磁束
検出用コイルの斜視図である。図2は実施例1の3軸型
磁束検出用コイルを構成する第1の絶縁基板に形成され
た第1のコイルの斜視図である。図3は実施例1の3軸
型磁束検出用コイルを構成する第2の絶縁基板に形成さ
れた第2のコイルの斜視図である。図4は実施例1の3
軸型磁束検出用コイルを構成する第3の絶縁基板に形成
された第3のコイルの斜視図である。
【0018】図において,101は第1のフッソ樹脂基
板,102は第1のアルミの薄膜コイル,111は第2
のフッソ樹脂基板,112は第2のアルミの薄膜コイ
ル,121は第3のフッソ樹脂基板,122は第3のア
ルミの薄膜コイル,201は第1のアルミの薄膜コイル
102の両端に間を通りコイルの中央部に向かって形成
された切り込み,301は第2のアルミの薄膜コイル1
12の両端に間を通りコイルの中央部に向かって形成さ
れた切り込み,401は第3のアルミの薄膜コイル12
2の内側に形成された十字型の孔である。
【0019】図2から図4に示したコイルの製造方法に
ついて説明する。まず,第1のフッソ樹脂基板101,
第2のフッソ樹脂基板111および第3のフッソ樹脂基
板121上にスパッタリング法等によりアルミ薄膜を形
成し,次に,一般的なフォトリソグラフィ技術と,例え
ばエッチング液としてH3 PO4 +HNO3 +CH3
OOHを用いたウェットエッチング法により第1のアル
ミの薄膜コイル102,第2のアルミの薄膜コイル11
2および第3のアルミの薄膜コイル122を形成する。
【0020】次に,第1のフッソ樹脂基板101に切り
込み201,第2のフッソ樹脂基板111に切り込み3
01,および,第3のフッソ樹脂基板121に十字型の
孔401をそれぞれ形成する。なお,第1のアルミの薄
膜コイル102,第2のアルミの薄膜コイル112およ
び第3のアルミの薄膜コイル122を形成する工程は,
第1のフッソ樹脂基板101に切り込み201,第2の
フッソ樹脂基板111に切り込み301,および,第3
のフッソ樹脂基板121に十字型の孔401をそれぞれ
形成する工程の後でも良い。
【0021】上述の製造方法で製造した第1のコイル,
第2のコイルおよび第3のコイルにおいて,まず,第1
の薄膜コイル102の中心点と第2の薄膜コイル112
の中心点が一致し,かつ,第1の薄膜コイル102の中
心軸と第2の薄膜コイル112の中心軸が直交するよう
に,第1のコイルを形成した第1のフッソ樹脂基板10
1の切り込み201と第2のコイルを形成した第2のフ
ッソ樹脂基板111の切り込み301とを互いに差し込
み,次に,第1の薄膜コイル102の中心点および第2
の薄膜コイル112の中心点と第3の薄膜コイル122
の中心点が一致し,かつ,第1の薄膜コイル102の中
心軸および第2の薄膜コイル112の中心軸と第3の薄
膜コイル122の中心軸が直交するように,第1のフッ
ソ樹脂基板101と第2のフッソ樹脂基板111の構成
物を第3のフッソ樹脂基板121に形成した十字型の孔
401に通し,最後に第1のフッソ樹脂基板101と第
2のフッソ樹脂基板111と第3のフッソ樹脂基板12
1とフッソ樹脂用の接着剤で固定し,図1に示した3軸
型磁束検出用コイルを構成する。
【0022】なお,実施例1においては一例としてコイ
ルにアルミの薄膜を用いているが,他の導体薄膜に対し
ても適用でき,また,絶縁基板にフッソ樹脂を用いてい
るが他の絶縁基板に対しても適用できる。さらに,第3
の絶縁基板に形成する孔は十字型としたが,第1の絶縁
基板と第2の絶縁基板の構成物が通る形状であれば良
い。
【0023】このように3軸型磁束検出用コイルを構成
することにより,第1の薄膜コイル102と第2の薄膜
コイル112および第3の薄膜コイル122の中心軸が
互いに直交し,かつ,第1の薄膜コイル102と第2の
薄膜コイル112および第3の薄膜コイル122の中心
点が1点で一致した3軸型磁束検出用コイルを容易に作
製することができる。
【0024】さらに,コイルを形成する薄膜として,例
えばニオブや窒化ニオブ等の超伝導体を用いると,SQ
UIDを用いた高感度磁束計用の3軸型磁束検出用コイ
ルとして使用することができる。
【0025】〔実施例2〕図5は実施例2の3軸型磁束
検出用コイルの正面図であり,第1のコイルの中心軸方
向から見た図である。図6は実施例2の3軸型磁束検出
用コイルを構成する第1の絶縁基板に形成された第1の
コイルの斜視図である。図7は実施例2の3軸型磁束検
出用コイルを構成する第2の絶縁基板に形成された第2
のコイルの斜視図である。
【0026】図において,501は第1の凸型のフッソ
樹脂基板,511は第2の凸型のフッソ樹脂基板であ
る。第1のコイルが形成された第1の絶縁基板において
は,上に第1の凸型のフッソ樹脂基板501に対して切
り込み601は下部から中央部に向かって形成し,第2
のコイルが形成された第2の絶縁基板においては,上に
第2の凸型のフッソ樹脂基板511に対して切り込み7
01は上部から中央部に向かって形成している。第3の
コイルは,図5に示した実施例1の第3のコイルと同様
な形状である。第1の凸型のフッソ樹脂基板501およ
び第2の凸型のフッソ樹脂基板511において,狭い方
の幅Wnは第3のフッソ樹脂基板521に形成した十字
型の孔523(図示せず)に通る幅とし,広い方の幅W
wは第3のフッソ樹脂基板521に形成した十字型の孔
523に通らない幅とする。また,広い幅の部分の高さ
Hにおいては,3軸型磁束検出用コイルを構成する際
に,第1のコイルと第2のコイルの構成物を第1の凸型
のフッソ樹脂基板501および第2の凸型のフッソ樹脂
基板511の幅の狭い方から第3のフッソ樹脂基板52
1に形成された十字型の孔523に通し,第1のコイル
と第2のコイルの構成物の第1の凸型のフッソ樹脂基板
501および第2の凸型のフッソ樹脂基板511の幅が
広くなる所に第3のフッソ樹脂基板521が来たとき
に,第3のコイル面が第1のコイルおよび第2のコイル
の中心と一致する高さにする。
【0027】図6と図7に示したコイルの製造として
は,上述した実施例1のコイルの製造方法と同様にして
製造することが可能である。
【0028】3軸型磁束検出用コイルの構成方法につい
ては,上述した実施例1の3軸型磁束検出用コイルの構
成方法と同様にして構成することができる。ただし,第
1の凸型のフッソ樹脂基板501と第2の凸型のフッソ
樹脂基板511の構成物を第3のフッソ樹脂基板521
に形成した十字型の孔523に通す際に,第3のフッソ
樹脂基板521は第1の凸型のフッソ樹脂基板501お
よび第2の凸型のフッソ樹脂基板511の幅が広くなる
部分で止まるため,第3のアルミの薄膜コイル522
(図示せず)の中心点と第1の薄膜コイル502の中心
点および第2のアルミの薄膜コイル711の中心点が一
致し,かつ,第3のアルミの薄膜コイル522の中心軸
と第1の薄膜コイル502の中心軸および第2のアルミ
の薄膜コイル711の中心軸が直交するように容易に構
成することができる。
【0029】〔実施例3〕図8は実施例3の3軸型磁束
検出用コイルの斜視図である。図9は実施例3の3軸型
磁束検出用コイルを構成する第1の絶縁基板に形成され
た第1のコイルの斜視図である。図10は実施例3の3
軸型磁束検出用コイルを構成する第2の絶縁基板に形成
された第2のコイルの斜視図である。図11は実施例3
の3軸型磁束検出用コイルを構成する第3の絶縁基板に
形成された第3のコイルの斜視図である。
【0030】図において,801は第1のフッソ樹脂基
板,802は第1のアルミの薄膜コイル,811は第2
のフッソ樹脂基板,812は第2のアルミの薄膜コイ
ル,821は第3のフッソ樹脂基板,822は第3のア
ルミの薄膜コイル,901および1001はT字型の切
り込み,1102は方形型の孔である。
【0031】図9から図11に示したコイルの製造方法
については,上述した実施例1のコイルの製造方法と同
様にして製造することが可能である。
【0032】図9から図11に示した第1のコイル,第
2のコイルおよび第3のコイルにおいて,まず,第1の
アルミの薄膜コイル802の中心点と第2のアルミの薄
膜コイル812の中心点が一致し,かつ,第1のアルミ
の薄膜コイル802の中心軸と第2のアルミの薄膜コイ
ル812の中心軸が直交するように,第1のコイルを形
成した第1のフッソ樹脂基板801のT字型の切り込み
901と第2のコイルを形成した第2のフッソ樹脂基板
811のT字型の切り込み1001とを互いに差し込
み,次に,第3のコイルが形成してある第3のフッソ樹
脂基板821の切り込み1101から第1のフッソ樹脂
基板801または第2のフッソ樹脂基板811を第3の
フッソ樹脂基板821の方形型の孔1102まで通し,
第3のフッソ樹脂基板821を回転させて,第1のフッ
ソ樹脂基板801のT字型の切り込み901および第2
のフッソ樹脂基板811のT字型の切り込み1001に
差し込む。このとき,第1のアルミの薄膜コイル802
の中心点および第2のアルミの薄膜コイル812の中心
点と第3のアルミの薄膜コイル822の中心点が一致
し,かつ,第1のアルミの薄膜コイル802の中心軸お
よび第2のアルミの薄膜コイル812の中心軸と第3の
アルミの薄膜コイル822の中心軸が互いに直交するよ
うに構成する。最後に,第1のフッソ樹脂基板801と
第2のフッソ樹脂基板811と第3のフッソ樹脂基板8
21とをフッソ樹脂用の接着剤で固定し,図8に示した
3軸型磁束検出用コイルを構成する。
【0033】なお,実施例3においては一例としてコイ
ルにアルミの薄膜を用いているが,実施例1と同様に,
他の導体薄膜に対しても適用でき,また,絶縁基板にフ
ッソ樹脂を用いているが他の絶縁基板に対しても適用で
きる。さらに,第3の絶縁基板に形成する孔は方形型と
したが,他の形状でも良い。
【0034】このように,3軸型磁束検出用コイルを構
成することにより,第1のアルミの薄膜コイル802と
第2のアルミの薄膜コイル812および第3のアルミの
薄膜コイル822の中心軸が互いに直交し,かつ,第1
のアルミの薄膜コイル802と第2のアルミの薄膜コイ
ル812および第3のアルミの薄膜コイル822の中心
点が1点で一致した3軸型磁束検出用コイルを容易に作
製することができる。
【0035】さらに,コイルを形成する薄膜として,例
えばニオブや窒化ニオブ等の超伝導体を用いると,SQ
UIDを用いた高感度磁束計用の3軸型磁束検出用コイ
ルとして使用することができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明による3軸型磁束検
出用コイル(請求項1〜請求項4)は,3つの薄膜コイ
ルの中心の1点で一致し,かつ,3つの薄膜コイルの中
心軸が互いに直交しており,外部磁界を3次元的に検出
できる3軸型磁束検出用コイルを容易に作製することが
できる。換言すれば,3つの薄膜コイルの中心軸が互い
に直交し,かつ,3つの薄膜コイル中心が1点で一致す
るように構成することにより,特殊な工程が必要なくコ
イルの作製工程が容易な3軸型磁束検出用コイルを提供
することができる。したがって,OA機器や家庭用電化
製品等から漏洩する電磁ノイズの発生源を特定するため
の磁束検出器の3軸型コイルとして用いることができ,
EMI対策に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の3軸型磁束検出用コイルの斜視図で
ある。
【図2】実施例1の3軸型磁束検出用コイルを構成する
第1の絶縁基板に形成された第1のコイルの斜視図であ
る。
【図3】実施例1の3軸型磁束検出用コイルを構成する
第2の絶縁基板に形成された第2のコイルの斜視図であ
る。
【図4】実施例1の3軸型磁束検出用コイルを構成する
第3の絶縁基板に形成された第3のコイルの斜視図であ
る。
【図5】実施例2の3軸型磁束検出用コイルの正面図で
あり,第1のコイルの中心軸方向から見た図である。
【図6】実施例2の3軸型磁束検出用コイルを構成する
第1の絶縁基板に形成された第1のコイルの斜視図であ
る。
【図7】実施例2の3軸型磁束検出用コイルを構成する
第2の絶縁基板に形成された第2のコイルの斜視図であ
る。
【図8】実施例3の3軸型磁束検出用コイルの斜視図で
ある。
【図9】実施例3の3軸型磁束検出用コイルを構成する
第1の絶縁基板に形成された第1のコイルの斜視図であ
る。
【図10】実施例3の3軸型磁束検出用コイルを構成す
る第2の絶縁基板に形成された第2のコイルの斜視図で
ある。
【図11】実施例3の3軸型磁束検出用コイルを構成す
る第3の絶縁基板に形成された第3のコイルの斜視図で
ある。
【図12】従来の3軸型磁束検出用コイルの斜視図であ
る。
【図13】従来の3軸型磁束検出用コイルの斜視図であ
る。
【図14】従来の3軸型磁束検出用コイルの分解斜視図
である。
【図15】従来の3軸型磁束検出用コイルの斜視図であ
る。
【図16】従来の3軸型磁束検出用コイルの斜視図であ
る。
【符号の説明】
101,801 第1のフッソ樹脂基板 102,802 第1のアルミの薄膜コイル 111,811 第2のフッソ樹脂基板 112,711,812 第2のアルミの薄膜コイル 121,521,821 第3のフッソ樹脂基板 122,522,822 第3のアルミの薄膜コイル 201,301,601,701,1101 切り込
み 401,523 十字型の孔 501 第1の凸型のフッソ樹脂基板 511 第2の凸型のフッソ樹脂基板 901,1001 T字型の切り込み 1102 方形型の孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3つの薄膜コイルによって構成されてい
    る3軸型磁束検出用コイルにおいて,第1のコイルが設
    けられた第1の絶縁基板および第2のコイルが設けられ
    た第2の絶縁基板に,それぞれのコイルの両端の間を通
    り,コイルの中心方向に向かって形成された切り込みを
    設け,第3のコイルが設けられた第3の絶縁基板の中央
    部に孔を形成し,前記第1の絶縁基板の切り込みと前記
    第2の絶縁基板の切り込みとを互いに差し込み,前記第
    3の絶縁基板の孔に通したことを特徴とする3軸型磁束
    検出用コイル。
  2. 【請求項2】 前記第1の絶縁基板および第2の絶縁基
    板が凸型であることを特徴とする請求項1記載の3軸型
    磁束検出用コイル。
  3. 【請求項3】 3つの薄膜コイルによって構成されてい
    る3軸型磁束検出用コイルにおいて,第1のコイルが設
    けられた第1の絶縁基板および第2のコイルが設けられ
    た第2の絶縁基板に,それぞれコイルの両端を通り,T
    字型に形成された切り込みを設け,第3のコイルが設け
    られた第3の絶縁基板の中央に孔を形成し,さらにコイ
    ルの両端を通り中央の孔に届くまで切り込みを形成し,
    前記第1の絶縁基板の切り込みと前記第2の絶縁基板の
    切り込みとを互いに差し込み,前記第1の絶縁基板の切
    り込みと前記第2の絶縁基板の切り込みに第3の絶縁基
    板を差し込んだことを特徴とする3軸型磁束検出用コイ
    ル。
  4. 【請求項4】 前記薄膜コイルが超伝導体であることを
    特徴とする請求項1または3記載の3軸型磁束検出用コ
    イル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014206493A (ja) * 2013-04-15 2014-10-30 日置電機株式会社 磁界センサ用ボビンおよびこれを用いた磁界センサ
JP2016192812A (ja) * 2016-08-04 2016-11-10 日本電信電話株式会社 3軸ループアンテナ

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