JPH09119557A - 圧力比例制御弁における圧力制御方法及び圧力比例制御弁 - Google Patents

圧力比例制御弁における圧力制御方法及び圧力比例制御弁

Info

Publication number
JPH09119557A
JPH09119557A JP28084395A JP28084395A JPH09119557A JP H09119557 A JPH09119557 A JP H09119557A JP 28084395 A JP28084395 A JP 28084395A JP 28084395 A JP28084395 A JP 28084395A JP H09119557 A JPH09119557 A JP H09119557A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
pilot
actual
negative
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28084395A
Other languages
English (en)
Inventor
Midori Nishigaki
緑 西垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CKD Corp filed Critical CKD Corp
Priority to JP28084395A priority Critical patent/JPH09119557A/ja
Publication of JPH09119557A publication Critical patent/JPH09119557A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Driven Valves (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Control Of Fluid Pressure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷に供給する圧力を外部圧力の近傍の圧力
に制御するときにも迅速かつ確実に制御する。 【解決手段】 圧力比例制御弁1の排気用電磁弁22の
排気ポートは、負圧発生部2に連通されている。負圧発
生部2は、電磁弁27が作動すると供給圧力PIを導入
して排気ポートが連通される負圧室に負圧を発生する。
制御部24は、実圧力信号VO が予め設定される基準電
圧VC1よりも小さいときに電磁弁27を作動する駆動信
号VD2を出力する比較器44を備えている。目標圧力が
大気圧近傍の圧力に設定されてパイロット圧PP が下降
し、それにより実圧力PO が大気圧近傍の圧力に制御さ
れるとパイロット室18が負圧源に連通される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力比例制御弁に
おける圧力制御方法及び圧力比例制御弁に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図5及び図6に示す圧力比例制御弁60
は、主弁を構成する弁体61,62が外部の圧力源から
入力ポート63に供給される圧力PI の供給エアを出力
ポート64に導入、あるいは、出力ポート64の実圧力
(即ち、負荷に供給する圧力)PO を大気に連通される
排気ポート65に排気する。この両弁体61,62はダ
イアフラム66に連結されるロッド67にて操作され
る。ダイアフラム66には給気用電磁弁68及び排気用
電磁弁69にて制御されるパイロット室70のパイロッ
ト圧と、出力ポート64のエアが帰還されるフィードバ
ック室71のフィードバック圧とが対向するように印加
されている。そして、ダイアフラム66は、パイロット
圧とフィードバック圧との差圧により操作される。
【0003】給気用電磁弁68は入力ポート63からパ
イロット室70に供給エアを導入し、排気用電磁弁69
はパイロット室70から大気にエアを排気する。従っ
て、パイロット圧は、大気圧と供給圧力との間の圧力範
囲で生成される。給気用電磁弁68が作動してパイロッ
ト圧が上昇すると、パイロット圧とフィードバック圧と
の差圧がダイアフラム66に対して給気方向(図5,6
において下向き)に作用する。すると、弁体61が移動
して出力ポート64の実圧力PO が目標圧力に向かって
上昇する。反対に、排気用電磁弁69が作動してパイロ
ット圧が下降すると、パイロット圧とフィードバック圧
との差圧がダイアフラム66に対して排気方向(図5,
6において上向き)に作用する。すると、弁体62が移
動して実圧力PO が目標圧力に向かって下降する。
【0004】尚、両弁体61,62の移動量は、パイロ
ット圧とフィードバック圧との差圧に応じた大きさにな
る。従って、実圧力PO が目標圧力に近づくと、パイロ
ット圧とフィードバックとの差圧が小さくなるため、両
弁体61,62の移動量は小さくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の圧力
比例制御弁60において、実圧力PO が高い圧力に制御
されているときに、目標圧力を大気圧に近い圧力に設定
したとする。すると、排気用電磁弁69が作動してパイ
ロット室70からエアが大気に排気されるため、パイロ
ット圧は目標圧力に向かって下降する。そして、パイロ
ット圧とフィードバック圧との差圧が生じ、その差圧に
より弁体62が上動するため、出力ポート64からエア
が排気されて実圧力PO が下降する。
【0006】パイロット圧が大気圧に近づくと、パイロ
ット圧と大気圧との差圧が小さくなるため、単位時間当
たりのパイロット圧の下降量が低下する。その結果、下
降してくるフィードバック圧との差圧が小さくなり弁体
62の移動量が小さくなるため、出力ポート64からの
単位時間当たりのエア排気量が減少する。従って、目標
圧力が大気圧近傍に設定された場合、排気動作に時間が
かかることになる。
【0007】又、実圧力PO が大気圧近傍に制御されて
いるときに新たに目標圧力を大気圧に設定した場合に
は、パイロット圧とフィードバック圧との差圧は小さく
なる。その結果、弁体62がその差圧に応じた移動量だ
け移動しなくなることがある。何故なら、弁体62は、
ばね72にて出力ポート64の圧力を放出しない位置に
保持されている。この弁体62に差圧が加わったとき、
ばね72の初期付勢力、ロッド67の摺動抵抗等の理由
により小さい差圧に対する作動性が悪くなるためであ
る。従って、弁体62にて排気動作が行われず、出力ポ
ート64の圧力がパイロット圧(即ち、目標圧力)に制
御されなくなる。この結果、圧力比例制御弁60でタン
ク等の負荷に圧力を供給している場合には、負荷に供給
する圧力POが目標圧力まで排気されず、余分な圧力
(残圧)が印加されたままになる問題がある。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、負荷に供給する圧力
を外部圧力の近傍の圧力に制御するときにも迅速かつ確
実に制御することができる圧力比例制御弁を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、入力ポート側から供給さ
れる供給圧力を出力ポートに導入、あるいは、出力ポー
ト側の実圧力を外部に導出する主弁を、パイロット圧と
出力ポートから帰還されるフィードバック圧との差圧に
基づいて操作して、実圧力を供給圧力と外部圧力との間
においてパイロット圧に比例した圧力に制御する圧力比
例制御弁における圧力制御方法において、パイロット圧
を、供給圧力と、前記外部圧力よりも低圧のパイロット
用低圧源の圧力により生成するようにした。
【0010】請求項2に記載の発明は、入力ポート側か
ら供給される供給圧力を出力ポートに導入、あるいは、
出力ポート側の実圧力を外部に排気する主弁を、パイロ
ット圧と出力ポートから帰還されるフィードバック圧と
の差圧に基づいて操作して、実圧力を供給圧力と外部圧
力との間においてパイロット圧に比例した圧力に制御す
る圧力比例制御弁において、負圧を生成する負圧生成手
段を備え、パイロット圧を前記負圧生成手段が生成する
負圧により制御するようにした。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、負圧生成手段は、供給圧力にて負圧を
生成するものとした。請求項4に記載の発明は、請求項
2又は請求項3に記載の発明において、出力ポートから
負荷に供給される実圧力の検出値である圧力検出信号、
あるいは、外部から入力される目標圧力に対応する目標
圧力信号を、実圧力が大気圧に近づいたことを判断する
ために予め設定した基準値と比較する比較手段と、前記
比較手段の比較結果に基づき、前記圧力検出信号あるい
は目標圧力信号が基準値よりも小さくなったとき、負圧
生成手段が生成する負圧によりパイロット圧を制御する
制御手段とを備えた。
【0012】従って、請求項1又は請求項2に記載の発
明によれば、パイロット圧を低く制御するために、パイ
ロット圧を実圧力が排気される外部圧力よりも低圧のパ
イロット用低圧源に導出すると、パイロット圧が外部圧
力に近い圧力になったときでもパイロット圧は急速に下
降する。その結果、パイロット圧とフィードバック圧と
の差圧が大きくなるため、主弁が確実に、又、大きく操
作される。すると、実圧力は、外部圧力に向かって急速
に下降する。従って、実圧力を外部圧力の近傍の圧力に
制御するときでも、迅速かつ確実に制御することが可能
になる。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の作用に加えて、負圧生成手段が供給圧力
から負圧を生成するため、外部に負圧源を必要とせず、
しかも、簡単な構成で負圧を生成することができる。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
又は請求項3に記載の発明の作用に加えて、比較手段
は、出力ポートから負荷に供給される実圧力の検出値で
ある圧力検出信号、あるいは、外部から入力される目標
圧力に対応する目標圧力信号を、実圧力が大気圧に近づ
いたことを判断するために予め設定した基準値と比較す
る。制御手段は、比較手段の比較結果に基づき、圧力検
出信号、あるいは、目標圧力信号が基準値よりも小さく
なったとき、負圧生成手段が生成する負圧によりパイロ
ット圧を制御する。その結果、パイロット圧が大気圧に
近づくと、パイロット圧が負圧生成手段にて生成される
負圧にて制御され下降する。従って、パイロット圧の下
降率が低下したときにのみ負圧手段にて供給圧力が消費
されるため、供給圧力の無駄な消費を抑制することが可
能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図4に従って説明する。図1は圧力比例
制御弁1の側断面を、図2は同じく正面側断面を示して
いる。この圧力比例制御弁1の後部には、負圧発生部2
が配設されている。圧力比例制御弁1の左側面には外部
のエア供給源Sから圧力PI の供給エアが導入される入
力ポート3が開口され、右側面には負荷Lに接続される
出力ポート4が開口されている。両ポート3,4間に
は、円筒状のエア室5が形成され、エア室5の内部には
筒状の弁部6が形成されている。弁部6の上端には排気
側弁座7が、下端には給気側弁座8が形成されている。
弁部6の内部は、前記出力ポート4に連通されている。
【0016】エア室5は、弁部6との間の空間部が排気
室9及び給気室10に区画されている。排気室9は弁部
6の排気側弁座7を介して、圧力比例制御弁1の後部に
設けられる排気ポート9aに連通され、給気室10は弁
部6の給気側弁座8を介して入力ポート3に連通されて
いる。排気ポート9aは、外部の大気に連通されてい
る。
【0017】弁部6の下側には弁体11が配設され、弁
体11はばね12にて給気側弁座8に当接して閉塞する
ように付勢されている。弁部6の上側には弁体13が配
設され、弁体13はばね14にて排気側弁座7に当接し
て閉塞するように付勢されている。
【0018】弁部6の上方には圧力室15が形成され、
圧力室15にはダイアフラム16が一対の受圧体17に
て挟持された状態で配設されている。ダイアフラム16
は圧力室15を区画して、上側にパイロット室18、下
側にフィードバック室19を形成している。両受圧体1
7には、前記弁体13及び弁部6に挿通するロッド20
が連結されている。本実施の形態では、弁体11,1
3、ロッド20等により、主弁が構成されている。
【0019】パイロット室18には、給気側電磁弁21
を介して入力ポート3が連通されている。又、パイロッ
ト室18は、排気側電磁弁22を介して前記負圧発生部
2に連通されている。フィードバック室19は、出力ポ
ート4に連通されている。又、フィードバック室19
は、その圧力を検出する圧力センサ23に連通されてい
る。両電磁弁21,22及び圧力センサ23は、圧力比
例制御弁1の内部の制御部24にそれぞれ接続されてい
る。圧力センサ23は、フィードバック室の圧力(以
下、フィードバック圧PF という)、即ち、出力ポート
4から負荷Lに供給される圧力(以下、実圧力PO とい
う)の検出値である実圧力信号VO を制御部24に出力
する。
【0020】パイロット室18の圧力(以下、パイロッ
ト圧PP という)とフィードバック室19の圧力(以
下、フィードバック圧PF という)とが均衡するとき
は、ロッド20は中立位置に配置される。中立位置は、
ロッド20が給気側弁座8に当接する弁体11を下方に
移動させず、かつ、排気側弁座7に当接する弁体13を
上方に移動させない位置である。パイロット圧PP がフ
ィードバック圧PF よりも大きくなると、ロッド20が
中立位置から下動して弁体11が給気側弁座8から下方
に離間する。このとき、弁体13は排気側弁座7に当接
したままになる。すると、出力ポート4には、入力ポー
ト3が連通される。反対に、パイロット圧PP がフィー
ドバック圧PF よりも小さくなると、ロッド20が中立
位置から上動して弁体13が排気側弁座7から上方に移
動する。このとき、弁体11は給気側弁座8に当接した
ままになる。すると、出力ポート4には、排気ポート9
aが連通される。
【0021】入力ポート3は、流路25にて負圧発生部
2に連通されている。図3に示すように、前記負圧発生
部2は、負圧発生手段としての発生部本体26、及び、
制御手段としての電磁弁27にて構成されている。発生
部本体26には、その右側に収容孔28が形成され、左
側に収容孔28に連通するディフューザ29が形成され
ている。ディフューザ29は、右端(基端)から左端
(先端)にいくほど拡開する形状に形成されている。収
容孔28の中央部にはノズル30が係止環31にて固定
されている。ノズル30とディフューザ29との間(即
ち、収容孔28の先端部)には、パイロット用低圧源と
しての負圧室32が形成されている。負圧室32には、
排気側電磁弁22の排気ポートからの流路33が開口さ
れている。そして、排気側電磁弁22が作動すると、負
圧室32がパイロット室18に連通される。
【0022】ノズル30の内部には流路34が形成さ
れ、流路34の右端は閉塞され、流路34の左端は噴射
孔35を介してディフューザ29側に開口されている。
又、ノズル30には、流路34をノズル30の外周側に
連通する流路36が形成されている。流路36はノズル
30の外周に沿って形成される周溝37の内部に開口さ
れている。
【0023】電磁弁27の一方のポートは、流路38に
て前記流路25に連通され、他方のポートは流路39に
て周溝37に連通されている。従って、電磁弁27が作
動すると、入力ポート3から流路34にエアが導入され
る。
【0024】次に、制御部24の構成を図4に従って説
明する。制御部24は、減算器40、増幅器41、パル
ス幅変調回路部(以下、PWM(Pulse Width Modulati
on)回路部という)42、電圧設定部43及び比較器4
4とから構成されている。
【0025】減算器40は、外部装置45から目標圧力
信号VS を入力する。目標圧力信号VS は、設定しよう
とする出力ポート4の圧力(即ち、実圧力PO に対して
特に区別するために目標圧力PS という)を指定するた
めの信号であって外部装置45にて生成される。又、減
算器40は、前記圧力センサ23から実圧力信号VOを
入力し、目標圧力信号VS から実圧力信号VO を減じ
て、その差を偏差信号ΔV(=VS −VO )として増幅
器41に出力する。増幅器41は、偏差信号ΔVを電力
増幅し、この増幅した信号を制御偏差信号ΔVCRとして
PWM制御部42に出力する。
【0026】PWM制御部42は、図示しないキャリア
三角波発生回路、比較器、駆動回路等からなる公知の回
路構成で形成されている。PWM制御部42は、制御偏
差信号ΔVCRにて一義的に決定されるデューティ比のパ
ルス列からなる制御駆動信号VD を給気用電磁弁21又
は排気用電磁弁22に出力する。即ち、PWM制御部4
2は、制御偏差信号ΔVCRが正であるときは、その制御
偏差信号ΔVCRの大きさに対応して大きくなるデューテ
ィ比の制御駆動信号VD を給気用電磁弁21に出力す
る。又、PWM制御部42は、制御偏差信号ΔVCRが負
であるときは、その制御偏差信号ΔVCRの大きさに対応
して大きくなるデューティ比の制御駆動信号VD を排気
用電磁弁22に出力する。給気側電磁弁21は、制御駆
動信号VDを入力する間だけ入力ポート3とパイロット
室18とを連通する。又、排気側電磁弁22は、制御駆
動信号VD を入力する間だけパイロット室18を負圧発
生部2の負圧室32に連通する。
【0027】電圧設定部43は、所定の電圧VC が印加
される可変抵抗からなる。電圧設定部は、所定の電圧V
C から基準電圧VC1を生成する。この基準電圧VC1は、
実圧力信号VS に応じて電磁弁27を制御するための電
圧である。基準電圧VC1は、ダイアフラム16が確実に
変位するために必要な最低の差圧が得られる実圧力PO
に対応する実圧力信号VO 、及び、負圧発生部2に供給
圧力PI が導入されてから所定の真空度に到達するまで
の時間に基づいて設定されている。尚、所定の真空度に
到達するまでの時間は、負圧室32の容量をV、所定の
真空度により決定される定数をC、到達時間をTとする
と、T=(V/C)1/A (Aは定数)で求められる。
【0028】比較手段としての比較器44は、圧力セン
サ23から実圧力信号VO を入力し、電圧設定部43か
ら基準電圧VC1を入力する。比較器44は、実圧力信号
VOが基準電圧VC1よりも小さくなると、電磁弁27に
駆動信号VD2を出力する。電磁弁27は、駆動信号VD2
を入力する間だけ、流路38,39を介して入力ポート
3と流路34とを連通する。
【0029】次に、以上のように構成された圧力比例制
御弁の作用について説明する。今、圧力比例制御弁1か
ら負荷Lに対して、大気圧よりも十分に高い実圧力PO
が供給されているものとする。従って、このとき、パイ
ロット圧PP は、実圧力PO に等しい。この状態で、新
たに外部装置45から圧力値0(即ち、大気圧)に対応
する目標圧力信号VS が出力されると、減算器40はそ
の目標圧力信号VS から、実圧力PO の検出値である実
圧力信号VO を減じて得られる偏差信号ΔV(=VS −
VO )を増幅器41を介してPWM回路部42に出力す
る。この場合、目標圧力PS は実圧力PO よりも低いた
め、偏差信号ΔVは負になる。従って、PWM回路部4
2は、負の偏差信号ΔVに対応するデューティ比の制御
駆動信号VD を排気用電磁弁22に出力する。
【0030】制御駆動信号VD により排気用電磁弁22
が作動すると、パイロット室18のエアが負圧室32及
びディフューザ29を介して大気に排気される。この結
果、パイロット圧PP は実圧力PO から降下してフィー
ドバック圧PF よりも低くなるため差圧が生じ、その差
圧によりダイアフラム16が排気側に変位する。このた
め、ロッド20が中立位置から上方に駆動されるため、
弁体13が排気側弁座7から上方に離間する。その結
果、出力ポート4からエアが排気ポート9aを介して大
気に排気されるため、実圧力PO が初期の圧力から下降
する。このとき、比較器44には下降する実圧力PO に
対応する実圧力信号VO が逐次入力される。
【0031】パイロット圧PP が大気圧近くの圧力にま
で下降して、実圧力PO が大気圧近くの圧力まで下降す
ると、比較器44に入力される実圧力信号VO が基準電
圧VC1よりも小さくなる。すると、比較器44は電磁弁
27に駆動信号VD2を出力するため、電磁弁27が作動
してノズル30の流路34に入力ポート3から供給圧力
PI のエアが導入される。流路34内に導入されたエア
は、噴射孔35から負圧室32に噴射され、負圧室32
からディフューザ29に導出される。このとき、負圧室
32を通過し、ディフューザ29に流れる噴射流によ
り、負圧室32のエアがディフューザ29に排出される
ため、負圧室32に負圧が発生する。
【0032】このとき、パイロット圧PP は大気圧に近
い圧力にまで下降しているが、負圧室32に負圧が生成
されるため、パイロット圧PP と負圧との圧力差が大き
くなる。その結果、その圧力差によりパイロット室18
からエアが負圧室32に急速に排気されるため、パイロ
ット圧PP は急速に下降する。
【0033】パイロット圧PP が急速に下降すると、フ
ィードバック圧PF との差圧が大きくなるため、ダイア
フラム19には差圧に基づく大きな操作力が作用する。
その結果、ロッド20は中立位置から確実に上方に駆動
されるため、出力ポート4からのエアの排気が確実に行
われる。従って、パイロット圧PP が大気圧近くの圧力
にまで下降した状態でも、実圧力PO は迅速かつ確実に
下降して目標圧力PS(即ち、大気圧)に制御される。
【0034】尚、実圧力PO に対して高い目標圧力PS
が設定される場合は、実圧力信号VO が基準電圧VC1よ
り低いときであっても、排気用電磁弁22は作動されな
いため、発生する負圧によりパイロット圧PP の上昇が
阻害されることはない。
【0035】次に、圧力比例制御弁1にて負荷Lに大気
圧に近い圧力の実圧力PO が供給されているときに(従
って、パイロット圧PP も大気圧近傍の圧力である)、
実圧力PO を大気圧に制御する場合を説明する。
【0036】外部装置45から目標圧力信号VS (即
ち、大気圧に対応する)が出力されると、この目標圧力
信号VS から実圧力信号VO を減じた偏差信号ΔVにて
排気用電磁弁22が作動される。
【0037】このとき、実圧力信号VO が基準電圧VC1
よりも小さいと、電磁弁27が作動する。その結果、大
気圧に近い圧力のパイロット圧PP は負圧になる。する
と、パイロット圧PP とフィードバック圧PF との差圧
が大きくなるため、ダイアフラム19が確実に排気側に
変位する。そのため、排気ポート9aからのエアの排気
が確実に行われるため、実圧力PO は大気圧まで下降す
る。従って、低い実圧力PO を大気圧に制御するときに
も、実圧力PO を確実に大気圧に制御することができる
ため、負荷に余分な圧力が加わったままになることはな
い。
【0038】以上詳述した本実施の形態の圧力比例制御
弁によれば、以下の効果を得ることができる。 (a) 圧力比例制御弁1に負圧発生部2を設け、電磁
弁27の作動により入力ポート3から供給圧力PI を導
入して負圧室32に負圧を発生するようにした。又、排
気用電磁弁22の排気側のポートを負圧室32に連通し
た。そして、実圧力信号VO を比較器44にて予め設定
した基準電圧VC1と比較して、実圧力信号VO が基準電
圧VC1よりも小さくなると(即ち、実圧力PO が大気圧
に近い圧力になると)電磁弁27を作動するようにし
た。その結果、目標圧力PS が大気圧に近い圧力に設定
されたとき、圧力比例制御弁1の作動により実圧力PO
が大気圧に近い圧力まで制御されると、電磁弁27が作
動してパイロット圧PP が負圧源に排気される。従っ
て、大気圧に近くなったパイロット圧PP の排気が急速
に行われるため、フィードバック圧PF との差圧を大き
くすることができる。そして、大きな差圧によりロッド
20及び弁体13を確実に作動させることができるた
め、実圧力PO を目標圧力PS に迅速かつ確実に制御す
ることができる。
【0039】又、負荷Lに大気圧近傍の実圧力PO を供
給した状態で、目標圧力PS を大気圧に設定したとき、
パイロット圧PP が負圧になるため、フィードバック圧
PFとの差圧を大きくすることができる。そして、大き
な差圧によりロッド20及び弁体13を確実に作動させ
て実圧力PO を大気圧に確実に制御することができるた
め、負荷Lに余分な圧力が加わったままになることはな
い。
【0040】(b) 実圧力PO が大気圧に近い圧力の
ときにも大きな差圧を得るために、パイロット圧PP を
負圧に制御するようにした。従って、予めダイアフラム
19を排気側に余分に付勢しないため、その余分な付勢
力分だけ負荷に供給する実圧力PO の最高値が供給圧力
PI よりも低くなることはない。
【0041】又、予め排気側に余分に付勢力を加えてい
ないため、パイロット圧PP とフィードバック圧PF と
の差圧により生成される操作力に対して、給気側と排気
側とでダイアフラム19の作動量が異なることはない。
従って、制御性の悪化を防止することができる。
【0042】(c) 負圧発生部2には、実圧力信号V
O が基準電圧VC1よりも小さくなったときにのみ入力ポ
ート3からエアを導入するようにしたので、実圧力PO
が大気圧の近傍に制御されるとき以外は、入力ポート3
からエアを導入することはない。従って、エアの無駄な
消費を低減することができる。
【0043】(d) 圧力比例制御弁1に負圧発生部2
を設け、入力ポート3からエアを導入することにより負
圧を生成するようにしたので、別に負圧源を用意する必
要がない。従って、圧力比例制御弁1が使用される製造
工程等への設置を容易に行うことができる。
【0044】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、以下のように構成することもできる。 (1) 排気ポート9aが大気に連通される場合に限ら
ず、大気圧よりも低圧な圧力源、あるいは、大気圧より
も高圧の圧力源に連通される場合に実施してもよい。即
ち、実圧力PO は、供給圧力PI とその低圧源の圧力と
の間の圧力範囲で制御される。このときは、排気用電磁
弁22の排気ポートを排気ポート9aが連通される圧力
源の圧力よりも低圧の圧力源に接続する。この場合にお
いても、実圧力PO を排気ポート9aが連通される圧力
源の圧力近傍に制御するときには、実圧力PO を急速か
つ確実に制御することができる。
【0045】(2) 負圧発生部2に常時エアを供給す
ることにより、排気用電磁弁22の作動時には常時パイ
ロット圧PP が負圧源に放出されるようにしてもよい。
この場合、パイロット圧PP と排気側との圧力差を常時
大きくすることができるため、パイロット圧PP を急速
に下降させることができる。従って、パイロット圧PP
とフィードバック圧PF との差圧を大きくし、ロッド2
0及び弁体13の変位量を大きくすることができるた
め、実圧力PO を迅速に目標圧力PS に制御することが
できる。
【0046】(3) 圧力比例制御弁1を使用する環境
に負圧源が有る場合は、排気側電磁弁22の排気ポート
をその負圧源に接続するようにしてもよい。この場合、
圧力比例制御弁1に、負圧源を排気用電磁弁22の排気
ポートに接続するための連結部を設ける。尚、このと
き、排気用電磁弁22の排気ポートを常時負圧源に接続
するようにしてもよく、又、実圧力信号VO が基準電圧
VC1よりも小さくなったときにのみ連通し、それ以外の
ときは大気に連通するようにしてもよい。
【0047】(4) 負圧発生部2に、圧力比例制御弁
1の外部の圧力源からエアを供給することにより、負圧
を生成するようにしてもよい。 (5) 実圧力信号VO と基準電圧VC1との比較結果に
より、電磁弁27を制御する代わりに、目標圧力信号V
S と基準電圧VC1との比較結果により、電磁弁27を制
御するようにしてもよい。
【0048】(6) 実圧力VO を検出し、その検出値
である実圧力信号VO と目標圧力信号VS との偏差によ
り、給気用電磁弁21及び排気用電磁弁22を制御し
て、パイロット圧PP を変更するタイプの圧力比例制御
弁に実施した。これを、実圧力VO を検出せず、一方的
にパイロット圧PP を設定するタイプの圧力比例制御弁
1に実施してもよい。この場合、目標圧力信号VS に基
づいて電磁弁27を制御するか、別に設けた圧力センサ
で負荷Lに供給される実圧力VO を検出し、その検出値
に基づいて電磁弁27を制御する。
【0049】(7) 負圧生成手段を電力で駆動される
エアポンプ等で構成してもよい。 (8) パイロット圧PP を制御するための機構として
は、給気用電磁弁21及び排気用電磁弁22の組み合わ
せに限らず、その他、ノズルフラッパ機構、3ポート2
位置切換弁等によるものであってもよい。
【0050】(9) 実圧力PO が大気圧に達したこと
を判断するための基準値VC2を予め設定し、この基準値
VD2と圧力検出信号VO との比較結果に基づき駆動信号
VD2を停止するように構成してもよい。即ち、圧力検出
信号VO が基準値VD1とVD2の間にあるときのみ負圧が
生成されるように構成する。この構成によれば、実圧力
PO が大気圧に制御された状態では、負圧を生成するた
めのエアの消費を低減することができる。
【0051】(10) パイロット室18側の受圧面積
と、フィードバック室19側の受圧面積が異なる圧力比
例制御弁であってもよい。上記実施の形態から把握でき
る請求項以外の技術的思想について、以下にその効果と
ともに記載する。
【0052】(1) 請求項2に記載の圧力比例制御弁
において、負圧生成手段は、供給圧力PI のエアを導入
して噴射するノズル30と、ノズル30から噴射される
エアを大気に拡散するディフューザ29と、ノズル30
とディフューザ29との間に形成され、ノズル30から
ディフューザ29に噴射されるエアにて負圧を生成する
負圧室32とを備えている。この構成によれば、供給圧
力PI を利用して簡単な構成で負圧を生成することがで
きる。
【0053】(2) 請求項4に記載の圧力比例制御弁
において、比較手段44は、圧力検出信号VO を実圧力
PO が大気圧に達したことを判断するための基準値VC2
と比較し、圧力検出信号VO が基準値VC2よりも小さく
なったとき負圧によるパイロット圧PP の制御を停止す
る。この構成によれば、実圧力PO が大気圧に制御され
た状態では、負圧の生成するための供給圧力、電気等の
消費が停止される。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1及び請求
項2に記載の発明によれば、負荷に供給する圧力を外部
圧力の近傍の圧力に制御するときにも迅速かつ確実に制
御することができる。
【0055】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加えて、供給圧力から負圧を生成
するため、外部に負圧源を必要とせず、しかも、簡単な
構成で小型の負圧生成手段を構成することができる。従
って、圧力比例制御弁本体に対して容易に一体化するこ
とができる。
【0056】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
又は請求項3に記載の発明の効果に加えて、負圧を得る
ために使用する供給流体の無駄な消費を抑制することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 圧力比例制御弁の側断面図。
【図2】 同じく正面側断面図。
【図3】 負圧発生部の断面図。
【図4】 圧力比例制御弁の空圧回路及び制御部のブロ
ック図。
【図5】 従来例の圧力比例制御弁の正面側断面図。
【図6】 同じく側断面図。
【符号の説明】
3…入力ポート、4…出力ポート、11,13…主弁を
構成する弁体、20…同じくロッド、26…負圧生成手
段としての発生部本体、27…制御手段としての電磁
弁、32…パイロット用低圧源としての負圧室、44…
比較手段としての比較器、L…負荷、PF …フィードバ
ック圧、PI …供給圧力、PO …実圧力、PP …パイロ
ット圧、VC1…基準値としての基準電圧、VO …圧力検
出信号、VS …目標圧力信号。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ポート(3)側から供給される供給
    圧力(PI )を出力ポート(4)に導入、あるいは、出
    力ポート(4)側の実圧力(PO )を外部に導出する主
    弁(11,13,20)を、パイロット圧(PP )と出
    力ポート(4)から帰還されるフィードバック圧(PF
    )との差圧に基づいて操作して、実圧力(PO )を供
    給圧力(PI )と外部圧力との間においてパイロット圧
    (PP )に比例した圧力に制御する圧力比例制御弁にお
    ける圧力制御方法において、 パイロット圧(PP )を、供給圧力(PI )と、前記外
    部圧力よりも低圧のパイロット用低圧源(32)の圧力
    により制御するようにした圧力比例制御弁における圧力
    制御方法。
  2. 【請求項2】 入力ポート(3)側から供給される供給
    圧力(PI )を出力ポート(4)に導入、あるいは、出
    力ポート(4)側の実圧力(PO )を外部に排気する主
    弁(11,13,20)を、パイロット圧(PP )と出
    力ポート(4)から帰還されるフィードバック圧(PF
    )との差圧に基づいて操作して、実圧力(PO )を供
    給圧力(PI )と外部圧力との間においてパイロット圧
    (PP )に比例した圧力に制御する圧力比例制御弁にお
    いて、 負圧を生成する負圧生成手段(26)を備え、 パイロット圧(PP )を前記負圧生成手段(26)が生
    成する負圧により制御するようにした圧力比例制御弁。
  3. 【請求項3】 負圧生成手段(26)は、供給圧力(P
    I )にて負圧を生成するものである請求項2に記載の圧
    力比例制御弁。
  4. 【請求項4】 出力ポート(4)から負荷(L)に供給
    される実圧力(PO)の検出値である圧力検出信号(VO
    )、あるいは、外部から入力される目標圧力(PO )
    に対応する目標圧力信号(VS )を、実圧力(PO )が
    大気圧に近づいたことを判断するために予め設定した基
    準値(VC1)と比較する比較手段(44)と、 比較手段(44)の比較結果に基づき、前記圧力検出信
    号(VO )、あるいは、目標圧力信号(V)が基準値
    (VC1)よりも小さくなったとき、負圧生成手段(2
    6)が生成する負圧によりパイロット圧(PP )を制御
    する制御手段(27)とを備えた請求項2又は請求項3
    に記載の圧力比例制御弁。
JP28084395A 1995-10-27 1995-10-27 圧力比例制御弁における圧力制御方法及び圧力比例制御弁 Pending JPH09119557A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28084395A JPH09119557A (ja) 1995-10-27 1995-10-27 圧力比例制御弁における圧力制御方法及び圧力比例制御弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28084395A JPH09119557A (ja) 1995-10-27 1995-10-27 圧力比例制御弁における圧力制御方法及び圧力比例制御弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09119557A true JPH09119557A (ja) 1997-05-06

Family

ID=17630762

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28084395A Pending JPH09119557A (ja) 1995-10-27 1995-10-27 圧力比例制御弁における圧力制御方法及び圧力比例制御弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09119557A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002266802A (ja) * 2001-03-07 2002-09-18 Ckd Corp 電空レギュレータ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002266802A (ja) * 2001-03-07 2002-09-18 Ckd Corp 電空レギュレータ
JP4640894B2 (ja) * 2001-03-07 2011-03-02 シーケーディ株式会社 電空レギュレータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7560182B2 (en) Reaction gas supply apparatus and method for fuel cell
US5176120A (en) Fuel injector
US6955526B2 (en) Vacuum generator with flow switching means for varying suction capacity through a plurality of nozzles
US20100175764A1 (en) Device for Controlling a Circuit that Consumes Compressed Gas, and a Vacuum Generator Making Use Thereof
WO1998035279A1 (en) Pneumatic pressure regulator
US4467775A (en) Method and apparatus for controlling recirculated quantities of exhaust gas in internal combustion engines
US4788974A (en) High-frequency artificial respirator
US11441580B2 (en) Solenoid valve system
JPH09119557A (ja) 圧力比例制御弁における圧力制御方法及び圧力比例制御弁
JP2018077796A (ja) 高圧流体制御弁および燃料電池システム
US20020155005A1 (en) Vacuum generator
JP3247282B2 (ja) 空気圧レギュレータ
JPH09101826A (ja) 圧力比例制御弁における圧力制御方法及び圧力比例制御弁
JPH0750418B2 (ja) 空気圧レギユレ−タ
US4629027A (en) Automatic speed controller for use of a vehicle
US4375211A (en) Air-fuel ratio control system
JPH0736551A (ja) 電空レギュレータ用圧力制御装置
JP3169948B2 (ja) 圧力制御弁
KR100334631B1 (ko) 공압 조절기
JPS6158712B2 (ja)
JP4342978B2 (ja) 電空レギュレータ
JPH0426897Y2 (ja)
JP2618368B2 (ja) 圧力制御装置
JPH01283408A (ja) アクティブサスペンションのための制御バルブ装置
JPS6114647Y2 (ja)