JPH09119351A - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

蒸発燃料処理装置

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JPH09119351A
JPH09119351A JP32019395A JP32019395A JPH09119351A JP H09119351 A JPH09119351 A JP H09119351A JP 32019395 A JP32019395 A JP 32019395A JP 32019395 A JP32019395 A JP 32019395A JP H09119351 A JPH09119351 A JP H09119351A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給油性の向上を秤、キャニスタの大気開放口
側に接続するエアフィルタの小型化を図ると共に、設置
場所の自由度を大きくするようにした蒸発燃料処理装置
を提供する。 【解決手段】 吸着材11によりガソリン蒸気が除去さ
れた空気は、キャニスタ10の大気開放口10cから開
閉弁15を通り大気開放通路14に流出し、大気通路1
8を経て抵抗の少ない開閉手段19から大気に放出され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駐車時、或いは給
油時に燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着し、エン
ジン運転時に離脱させて燃焼させ、蒸発燃料が大気中に
放出されることを防止する蒸発燃料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のエンジンの燃料系には、燃料タン
ク内で発生したガソリン蒸気(以下「蒸発燃料」とい
う)が、駐車時に大気中に放出されたり、或いは給油時
に燃料タンクのフィラーネックの給油口から大気中に放
出されることを防止するために蒸発燃料処理装置が設け
られている。図1に示すように蒸発燃料処理装置1は、
燃料タンク2内で発生した蒸発燃料をレベリングバルブ
4、ベントホース5、ロールオーババルブ6、孔(蒸発
燃料の入口)10aを通してキャニスタ10内に導き、
当該キャニスタ10内に充填されている吸着材(活性
炭)11に吸着させる。吸着材11により燃料成分(H
C)が除去されたガス(空気)は、キャニスタ10の大
気開放口10c、大気開放通路14、リークチェック用
切換弁15、エアフィルタ16を通して大気に放出され
る。
【0003】そして、蒸発燃料処理装置1は、エンジン
の運転時に吸気マニホールド内の負圧をリークチェック
用切換弁12、パージパイプ13、孔10b(蒸発燃料
の出口)を通してキャニスタ10内に導入すると共に、
キャニスタ10の大気開放口10cに接続された大気開
放通路14からリークチェック用切換弁15、エアフィ
ルタ16を通して大気(パージ空気)を吸入し、吸着材
11に吸着されている蒸発燃料を離脱(パージ)させて
パージパイプ13、切換弁12を通してエンジンに導き
燃焼させる。これによりキャニスタ10の吸着材11
は、吸着能力を回復して次の駐車時、或いは給油時の燃
料蒸発燃料の吸着に備える。
【0004】尚、燃料タンク2とロールオーババルブ6
との間にはレベリングバルブ4の閉弁時に蒸発燃料によ
り燃料タンク2の内圧が上昇した場合、開弁して蒸発燃
料をキャニスタ10に逃がし、タンク内圧を下げるため
の2ウェイバルブ7が設けられている。なお、多量の蒸
発燃料が発生して、キャニスタの吸着能力を越えた量の
蒸発燃料がキャニスタ内へ流入すると、蒸発燃料が大気
中へ放出されることになる。これを防止すべく、実開平
3−1256号公報に開示された装置は、キャニスタの
ベントポートに設けられ燃料タンク内圧に応動する弁を
有し、燃料タンク内が所定の正圧になったときにこの弁
を閉じてキャニスタのベントポートを閉じるようにして
いる。これにより、大容量のキャニスタを用いることな
しに、多量の蒸発燃料が発生した場合での蒸発燃料の放
出を防止している。
【0005】ところで、上記蒸発燃料処理装置は、燃料
系の漏れ(フィラーネック2、ベントホース4、パージ
パイプ13等に孔等があき蒸発燃料が大気に放出され
る)をチェックするために、パージパイプ13、キャニ
スタ10の大気開放口10cにリークチェック用切換弁
(オン・オフ電磁弁)12、15を装着している。燃料
系の漏れチェックは、燃料タンク2に圧力計17を接続
し、切換弁12を開弁し、切換弁15を閉弁してエンジ
ンの負圧を燃料ベーパ系に加える。次いで、切換弁12
を閉弁しての圧力の変化を圧力計17により検出し、燃
料系の漏れの有無を検出するようにしている。
【0006】この様な故障診断機能を有する蒸発燃料処
理装置では、切換弁が閉じた場合に燃料タンク内に大き
な正圧や負圧が形成されることがある。これを回避する
ため、特表平4−505491号公報に開示された蒸発
燃料処理装置は、キャニスタのベントポート側に設けら
れた故障診断用の切換弁よりもキャニスタ側に配された
圧力応動式の保護弁を有し、必要に応じて保護弁を開く
ことにより、燃料タンク内圧を適正化するようになって
いる。
【0007】さて、燃料系の漏れの診断に関連して、切
換弁15には、閉弁時における気密性が要求される。そ
の一方で、切換弁15に流入するパージ空気には泥や塵
埃が含まれていることがある。そして、泥や塵埃が切換
弁15の弁体や弁座に付着すると、閉弁時における切換
弁15の気密性が低下する。そこで、大気開放通路14
の切換弁15の大気開放側にエアフィルタ16を設けて
大気中の泥や塵埃を除去することが考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の蒸発燃料処理装置においてキャニスタ10の大気開
放口10cにエアフィルタ16を接続すると、燃料タン
ク2からキャニスタ10、エアフィルタ16を経由した
大気までの圧力損失が大きくなり、給油時に燃料タンク
2内に発生した蒸発燃料が燃料タンク2からキャニスタ
10に流入し難くなり、給油性が悪くなる。そこで、圧
力損失を小さくし、且つフィルタ16の効果も持たせる
ためには、エアフィルタ16を大型化する必要がある。
【0009】燃料タンク2からキャニスタ10、エアフ
ィルタ16を経由した大気までの圧力損失を小さくする
ためには、燃料タンク2とキャニスタ10とを接続する
ベントホース5を太くすると共にベントホース5の長さ
を短くすることが好ましい。この場合、燃料タンク2の
近傍にキャニスタ10が配置され、従って、エアフィル
タ15は、燃料タンクの近傍に配置されることになる。
【0010】しかしながら、エアフィルタ16は、フィ
ルタ効果を持たせるために大きくすると設置場所の自由
度が低くなり、特に、燃料タンク2の近傍位置はスペー
スが少なく、エアフィルタ16の設置が困難である。ま
た、大気開放通路14の当該エアフィルタ16の大気側
開口端を泥等の当たらない位置に配置することも困難で
ある等の問題がある。
【0011】切換弁へのエアフィルタの付設に関連し
て、特公昭5−34513号公報には、キャニスタのベ
ントポートに設けられたソレノイドバルブの下流側にフ
ィルタを備えた装置が記載されている。しかし、このソ
レノイドバルブは給油およびエンジン運転に応動するに
過ぎず、蒸発燃料処理装置の故障診断に用いられるもの
ではない。
【0012】なお、上述の特表平4−505491号公
報の装置は、キャニスタのベントポートにエアフィルタ
を備えておらず、パージ空気の清浄化対策を全く企図し
ていない。従って、この従来技術は、エアフィルタ装置
の配設に伴う新たな課題及びその解決策を全く示唆しな
い。この装置の保護弁は燃料補給に応動するものではな
く、また、その設置場所は切換弁の上流側に限定されて
いる。
【0013】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、給油性の向上を図り、キャニスタの大気開放口側に
接続するエアフィルタの小型化を図ると共に、設置場所
の自由度を大きくするようにした蒸発燃料処理装置を提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、請求項1では、蒸発燃料を吸着する
キャニスタと、前記キャニスタの大気開放通路に設けら
れた開閉弁と、前記大気開放通路の前記開閉弁より下流
の大気開口側に設けられたエアフィルタと、前記キャニ
スタの大気開放側に設けられた大気通路と、前記大気通
路を開閉する開閉手段とを備えた構成としたものであ
る。
【0015】請求項2では、前記大気通路が前記大気開
放通路の開閉弁とエアフィルタとの間に設けられている
構成としたものである。請求項3では、前記大気通路は
前記大気開放通路の開閉弁の上流側に設けられている構
成としたものである。請求項4では、前記開閉手段は給
油に伴って発生する圧力により前記大気開放通路または
前記キャニスタが正圧になったときに前記大気通路を開
くワンウェイバルブにより構成したものである。
【0016】請求項5では、前記開閉手段は給油に伴っ
て発生する圧力により前記大気開放通路または前記キャ
ニスタが正圧になったときに前記大気通路を開くリード
バルブにより構成したものである。請求項6では、前記
大気通路はフューエルフィラーベースに連通開口する構
成としたものである。
【0017】請求項7では、前記開閉手段は前記フュー
エルフィラーベースに開閉可能に設けられ、当該フュー
エルベースを密閉するフューエルフィラーリッドで構成
したものである。請求項8では、前記大気通路はフィラ
ーネックの給油口近傍に連通開口する構成としたもので
ある。
【0018】請求項9では、前記開閉手段は、前記フュ
ーエルフィラーリッドに設けられて当該フューエルフィ
ラーリッドの閉時に前記大気開放通路の前記フューエル
フィラーベースに開口する開口端を密閉する蓋体で構成
したものである。請求項10では、前記開閉手段は給油
時に付勢されて開弁される電磁弁で構成したものであ
る。
【0019】請求項11では、前記蒸発燃料処理装置
は、給油時であることを判別する手段を備え、給油時に
前記電磁弁を付勢する構成としたものである。請求項1
2では、前記開閉手段は、給油口に装着されたときに当
該給油口に開口する大気通路の開口端を閉塞するフィラ
ーキャップで構成したものである。請求項13では、前
記開閉手段は、給油口に開口する大気通路の開口端を開
閉するシャッタで構成したものである。
【0020】請求項14では、前記シャッタは、フィラ
ーキャップの装着時に当該フィラーキャップにより駆動
されて前記大気通路の開口端を閉塞し、給油時に前記給
油口に設けられたリストラクタの給油ガンの挿通孔を開
閉するバルブにより駆動されて前記開口端を開く構成と
したものである。請求項15では、蒸発燃料処理装置
は、前記開閉弁より上流側に圧力を検出する圧力検出手
段を備え、前記開閉弁が閉塞された状態において検出さ
れる圧力の変化に基づき蒸発燃料処理装置の故障を判定
する構成としたものである。
【0021】請求項16では、大気通路は前記キャニス
タに直接に連通する構成としたものである。請求項1乃
至3では、給油時に燃料タンク内に発生した蒸発燃料
は、キャニスタにより燃料成分を除去され、ガス(空
気)が大気開放通路から大気通路へと流れ、開閉手段か
ら大気に放出される。これにより給油時に発生した蒸発
燃料が燃料タンクからキャニスタに流入し易くなり給油
性が向上する。燃料系の漏れチェック時には開閉弁が閉
弁され、開閉手段が閉じられてキャニスタの大気開放口
が閉塞される。
【0022】請求項6、7、9、12及び13では、給
油時にキャニスタから大気開放通路に流出したガスは、
大気通路からフューエルフィラーリッドが開かれている
フューエルフィラーベースへと流れて大気に放出され
る。フューエルフィラーベースは、フューエルフィラー
リッドが閉じられると密閉される。請求項8では、給油
時にキャニスタから大気開放通路に流出したガスは、大
気通路からフィラーネックの給油口近傍へと流れて大気
に放出される。
【0023】請求項10及び11では、給油時に電磁弁
を付勢して大気通路を大気へ開口させてキャニスタから
大気開放通路に流出したガスが大気に放出される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例1乃至10に基づいて詳述する。尚、添付図面におい
て、図1に示す部材と同一部材には同一符号を付してあ
る。 (実施例1)図2に示す蒸発燃料処理装置において、キ
ャニスタ10の大気開放口10cに接続されている大気
開放通路14の途中にリークチェック用切換弁(オン・
オフ電磁弁)15が接続され、当該大気開放通路14の
大気側開口端にエアフィルタ16が設けられている。そ
して、切換弁15とエアフィルタ16との間の大気開放
通路14には三方継手18が接続されており、当該三方
継手18の大気に開口するポート18aにはワンウェイ
バルブ19が接続されている。三方継手18及びワンウ
ェイバルブ19の内部には大気通路が設けられている。
切換弁15は、前述したようにオン・オフ電磁弁であ
り、通常時には消勢されて開弁されており、リークチェ
ック時に付勢されて閉弁される。
【0025】ワンウェイバルブ19は、大気開放通路1
4の内圧が大気圧よりも高いとき即ち、正圧のときに開
弁して大気通路を開き、大気開放通路14側から大気側
に圧を逃がすように構成されている。このワンウェイバ
ルブ19は、給油時に発生する極めて小さい正圧で開弁
するように構成されており、弁体19aは、軽量なフロ
ート例えば、プラスチック等の合成樹脂部材により形成
されている。そして、弁体19aは、弁座19bに載置
されてその自重により閉弁可能とされ、大気ポート19
cは、弁体19aの上方に開口されている。キャニスタ
10は、図1と同様に蒸発燃料の入口10aがベントホ
ース、ロールオーババルブ、レベリングバルブを介して
燃料タンクに、蒸発燃料の出口10bがパージパイプ、
リークチェック用切換弁を介してエンジンの吸気マニホ
ールドに夫々接続される。
【0026】以下に作用を説明する。切換弁15は、通
常時にはソレノイドが消勢されて開弁されており、ワン
ウェイバルブ19は、フロート19aが自重により弁座
19bを閉塞して閉弁されている。燃料タンクに給油さ
れるとこれに伴い蒸発燃料が大量に発生し、この蒸発燃
料は、キャニスタ10の入口10aから当該キャニスタ
10内に流入し、燃料成分(炭化水素(HC))が吸着
材11に吸着される。キャニスタ10により燃料成分が
除去されたガス(空気)は、大気開放口10cから切換
弁15を通して大気開放通路14に流出する。
【0027】大気開放通路14に流出したガスの圧力
は、大気圧よりも僅かに高く、従って、大気開放通路1
4の内圧は正圧となる。大気開放通路14の大気側開口
端に接続されているエアフィルタ16は、抵抗が大き
く、従って、大気開放通路14内のガスは、三方継手1
8のポート18aから抵抗の少ないワンウェイバルブ1
9に流れ込む。ワンウェイバルブ19内に流れ込んだガ
スは、軽量のフロート19aを押し上げてワンウェイバ
ルブ19を開弁し、大気ポート19cから大気に放出さ
れる。即ち、給油時には、ガスの流れは、抵抗の小さい
ワンウェイバルブ19の方に流れ、エアフィルタ16の
抵抗は無関係となる。この結果、給油性が向上する。
【0028】エンジン運転時にキャニスタ10に負圧が
作用すると、大気開放口10c、大気開放通路14が負
圧となり、ワンウェイバルブ19のフロート19aが大
気圧により弁座19bに圧接されてワンウェイバルブ1
9が閉弁される。この結果、エアフィルタ16から大気
(パージ空気)が吸入される。これによりキャニスタ1
0には清浄な空気が導入される。また、燃料系の漏れを
チェックする際に切換弁15が閉弁されると、大気導入
通路14のキャニスタ大気開放口10c側が密閉され
る。
【0029】(実施例2)図3において、蒸発燃料処理
装置は、キャニスタ10の大気開放通路14に、図2の
フロート式のワンウェイバルブ19に代わるリードバル
ブ20を設けたものである。リードバルブ20の内部に
は大気通路が設けられている。このリードバルブ20
は、弁体20aが例えば、柔らかいゴム板により形成さ
れており、図2のワンウェイバルブ19のフロート19
aと同様に大気開放通路14内の極めて小さい正圧によ
り弁座20bから押し上げられて開弁可能とされてい
る。
【0030】(実施例3)図4において蒸発燃料処理装
置は、図2のフロート式のワンウェイバルブ19に代え
てダイヤフラム式のワンウェイバルブ33を使用したも
のである。このワンウェイバルブ33は、内部構成をダ
イヤフラム状にして大気通路33aの途中に設けた大気
開放用のポート33bに弁体33cをスプリング33d
により圧接させて閉弁するようにしたものである。開弁
圧は、極めて低く設定されており、例えば、大気流量50
リットル/分時において最大20 mm Ag 程度とされている。
【0031】このワンウェイバルブ33は、通路33a
の内圧が正圧の時には弁体33cがスプリング33dの
ばね力に抗して開弁し、負圧の時にはスプリング33d
のばね力及び大気圧により閉弁される。このワンウェイ
バルブ33は、切換弁15の上流側において大気開放通
路14に接続されており、ケースに設けられたポート3
3eは、大気に開口されている。
【0032】給油時にキャニスタ10から大気開放通路
14に大気が流出して当該大気開放通路14の内圧が正
圧になると、ワンウェイバルブ33が開弁し、大気通路
14に流出した大気の大半は、矢印のようにワンウェイ
バルブ33のポート33eから大気に放出される。ワン
ウェイバルブ33での圧損が小さいので、切換弁15お
よびエアフィルタ16での圧損が大きくとも、給油性が
向上する。
【0033】エンジン運転時にキャニスタ10に負圧が
作用すると、大気開放通路14の内圧が負圧となり、図
5に示すようにワンウェイバルブ33の弁体33cが大
気圧及びスプリング33dのばね力によりポート33b
を閉塞して閉弁し、キャニスタ10の大気開放口10c
を密閉する。従って、燃料系の漏れチェックシステムが
成立可能となり、当該システムの新規開発工数の低減が
図られる。
【0034】尚、実施例1、2においては、切換弁15
とエアフィルタ16との間の大気開放通路14に夫々ワ
ンウェイバルブ19、リードバルブ20を介装している
が、これらのワンウェイバルブ19、リードバルブ20
共に燃料系の漏れチェックの際の気密性に問題がなけれ
ば、実施例3のように大気開放通路14の切換弁15の
上流側に配設しても問題はない。
【0035】(実施例4)図6において、蒸発燃料処理
装置は、切換弁15とエアフィルタ16との間において
大気開放通路14に接続した三方継手18を有してい
る。三方継手18の大気ポート18aは、通路(大気通
路)21を介して車体8のフィラーネック3の給油口3
aが収納されている室(以下「フューエルフィラーベー
ス」という)8aに連通開口している。また、当該フュ
ーエルフィラーベース8aの開口端にシール22が装着
され、フューエルフィラーリッド8bを閉めたときにフ
ューエルフィラーベース8a内を密閉空間とするように
している。
【0036】給油時にはフューエルフィラーリッド8b
が開かれ、フューエルフィラーベース8aが大気に開口
され、従って、通路21が大気に開口する。そして、給
油時にキャニスタ10により燃料成分が除去されたガス
は、大気開放口10cから切換弁15、三方継手18、
通路21を通してフューエルフィラーベース8aに導か
れ、大気に放出される。
【0037】給油完了後、このフューエルフィラーベー
ス8aは、フューエルフィラーリッド8bが閉じられる
と密閉される。従って、キャニスタ10にエンジンの吸
気負圧が作用した際に通路21からエアが入り込むこと
が防止される。パージ空気は、エアフィルタ16を通し
て吸入される。上述のように、大気通路21は、切換弁
15とエアフィルタ16との間の大気開放通路14に接
続されている。燃料系の漏れチェック時には、切換弁1
5が閉弁されるため、通路21を介する大気とキャニス
タ10との連通が切換弁15により遮断され、従って、
通路21を設けたことが漏れチェックに悪影響を及ぼす
ことはない。
【0038】大気通路21の配設により給油性向上が図
られるので、大気開放通路のエアフィルタ16に関して
大気側23は、通路21(内径15〜20mm程度)に比
べて大径である必要はなく、小径(内径8〜10mm程
度)で十分である。また、大気開放通路23の長さを長
くしても差し支えないので、通路23の引き回しが可能
である。このため、エアフィルタ16のレイアウトの自
由度が高くなり、また、大気導入通路23の開口端を泥
等の影響を受けにくい位置に配置することが可能とな
る。更に、大気通路21を小径にできるので、エアフィ
ルタ16を小型にできる。
【0039】(実施例5)図7において、蒸発燃料処理
装置は、図6に示す実施例4のものに類似する一方で、
キャニスタ10の大気開放口10cと切換弁15との間
の大気開放通路14に三方継手18を接続した点で、実
施例4と異なる。小径の大気開放通路23には、切換弁
15とエアフィルタ16とが接続されている。この実施
例では、フューエルフィラーベース8aは、フューエル
フィラーリッド8bが閉じられたときにフィラーリッド
8bとシール22とにより完全に密閉空間とされる。こ
れにより切換弁15を閉弁して燃料系の漏れをチェック
する際にフューエルフィラーベース8aから通路21内
に大気が流れ込むことが防止される。このような構造に
よれば切換弁15を小型化することが可能となり、コス
トの低減、及びエアフィルタ16のレイアウトの自由度
の向上が図られる。
【0040】(実施例6)図8において、蒸発燃料処理
装置は、切換弁15とエアフィルタ16との間の大気開
放通路14に三方切換電磁弁24を接続すると共に、給
油時であるか否かを判別する判別手段25を設け、給油
時には三方切換電磁弁24を付勢して大気ポート24a
を開口させ、キャニスタ10の大気開放口10cから大
気開放通路14内に流れ出したガスを大気に放出するよ
うにしたものである。この実施例においてもエアフィル
タ16を接続する大気開放通路23を小径に、且つ延長
することができ、エアフィルタ16の配置、大気開放通
路2の開口端を泥などの影響の少ない位置に配置するこ
とができる。
【0041】判別手段25は、例えば、フューエルフィ
ラーリッド(図6)の開閉により駆動されるスイッチで
ある。このスイッチ25は、フューエルフィラーリッド
の開時、即ち、給油時には可動接点25aが接点25
b、25cに接続されてスイッチオンとされ、切換電磁
弁24を付勢して大気ポート24aを開く。一方、フュ
ーエルフィラーリッドの閉時、即ち、給油しないときに
はスイッチオフとなり、三方切換電磁弁24を消勢して
大気ポート24aを閉塞する。尚、スイッチ25は、フ
ィラーネックのフィラーキャップを開けたとき、或いは
給油口に給油ガンを挿入したときにスイッチオンとなる
ようにしても良い。
【0042】(実施例7)図9において、蒸発燃料処理
装置は、キャニスタ10の大気開放口10cと切換弁1
5との間の大気開放通路14に三方継手18を接続し、
大気ポート18aを、大気通路27を介して、車体8の
フィラーネック3の給油口3aを収納するフューエルフ
ィラーベース8aに開口させると共に、フューエルフィ
ラーリッド8bに通路27の開口端27aに対向させて
スプリング28を介してキャップ(バルブ)29を設け
たものである。給油時、即ち、2点鎖線で示すようにフ
ューエルフィラーリッド8bを開いたときには、通路2
7の開口端27aが開き、これによりキャニスタ10の
大気開放口10cから大気開放通路14に流出したガス
は、通路27を通して大気に放出される。
【0043】給油が完了し、フューエルフィラーリッド
8bが実線で示すように閉じられると、キャップ29が
スプリング28のばね力により通路27の開口端27a
に圧接して開口端27aが完全に閉塞する。従って、キ
ャニスタ10に負圧が作用した場合に通路27から空気
が入り込むことが防止される。パージ空気は、エアフィ
ルタ16から吸入される。また、通路27の開口端27
aが完全に密閉された状態で、燃料系の漏れをチェック
する際に切換弁15が閉弁されると、キャニスタ10の
大気開放口10cが完全に閉塞される。なお、この実施
例においてもエアフィルタ16が接続される大気導入通
路23を小径、且つ延長することが可能である。
【0044】(実施例8)図10において、蒸発燃料処
理装置は、三方継手18を切換弁15とエアフィルタ1
6との間の大気開放通路14に接続した構成とした点
で、図9に示す実施例7と異なる。この実施例8では、
大気通路27の開口端27aが完全に密閉されないよう
な場合でも切換弁15を閉弁することによりキャニスタ
10の大気開放口10cを完全に閉塞することができ
る。従って、大気通路27を設けたことが燃料系の漏れ
チェックに悪影響を及ぼすことがない。
【0045】(実施例9)図11において、蒸発燃料処
理装置は、図9に示す実施例7に類似する一方、大気通
路27の開口端27aを、給油口3aの下部に設けたリ
ストラクタ3c(図12)よりも上方において給油口3
aの略中央付近に開口させた点で、実施例7のものと異
なる。フィラーネック3の給油口3aには、フィラーキ
ャップ9と螺合するねじ3bが長く形成されている。ま
た、図12に示すように、フィラーキャップ9の胴部9
a及びねじ部9bは長く形成されている。
【0046】通路27の開口端27aは、給油口3aに
フィラーキャップ9が装着されているときには図12の
ように当該フィラーキャップ9の胴部9aにより閉塞さ
れている。これにより、例えば、車両の旋回時に何から
の原因で給油口3a近傍に設けられているリストラクタ
3cの孔3dを閉塞するバルブ3eが開いたような場合
でも、燃料がフィラーネック3からキャニスタ10に流
れ込むことが防止される。給油時にフィラーキャップ9
が外されると通路27の開口端27aが給油口3aに開
口し、キャニスタ10から大気開放通路14に流出した
ガスは、通路27を通してフィラーネック3の給油口3
aから大気へと放出される。
【0047】(実施例10)図13において、蒸発燃料
処理装置は、フィラーネック3の給油口3aに開口する
通路27の開口端27aを、フィラーキャップ9と、リ
ストラクタ3cの孔を開閉するバルブ3eにより駆動さ
れるシャッタ30とにより開閉させるようにしたもので
ある。フィラーネック3の給油口3aは長く形成され、
また、通路27の開口端27aは、給油口3aに設けた
リストラクタ3cの上方位置に開口している。
【0048】シャッタ30は、開口端27aが開口する
給油口3aの内面に、気密に且つ軸方向に摺動可能に設
けられており、上部に孔30aが穿設され、下端に突起
30bが設けられている。このシャッタ30は、下限位
置において開口端27aを閉塞し、上限位置において孔
30aが開口端27aと合致して当該開口端27aを給
油口3aに開口させる。
【0049】一方、リストラクタ3cの孔3dを開閉す
るバルブ3eの回動軸3f側基端には突起30bと係合
可能な突起3gが設けられており、バルブ3eの開弁動
作により突起30bを押し上げ、シャッタ30を前記上
限位置まで押し上げる。バルブ3eの閉弁時にはシャッ
タ30は、自重により、或いはキャップ9の下端9cに
より押されて下限位置まで下降する。フィラーキャップ
9は、給油口3aに装着された図示の状態において下端
9cがシャッタ30の上端に当接して前記下限位置に係
止し、シャッタ30の上動を防止する。
【0050】シャッタ30は、フィラーキャップ9が装
着されているときには当該フィラーキャップ9により下
限位置に保持されており、通路27の開口端27aを閉
塞している。これにより通路27が給油口3aから完全
に遮断され、給油口3a内で発生したガソリン蒸気が通
路27、切換弁15及びフィルタ16から大気に漏れ出
ることが防止される。尚、バルブ3eは、ばね力により
リストラクタ3cの孔3dを閉塞している。
【0051】図14のように給油時にフィラーキャップ
9が外され、給油口3a内に給油ガンが挿入され、バル
ブ3eが押し開かれて回動すると、これに伴い突起3g
がシャッタ30の突起30bを上限位置まで押し上げ
る。これによりシャッタ30の孔30aが開口端27a
と合致し、通路27が給油口3aに開口し、キャニスタ
10から大気開放通路14に流出したガスは、通路27
を通してフィラーネック3の給油口3aから大気へと放
出される。
【0052】本発明は、上記実施例1〜10に限定され
ず、種々に変形可能である。例えば、上記実施例1〜1
0では、例えば図2に示す三方継手18及びワンウェイ
バルブ19の内部に形成された大気通路を、例えば図2
に符号14で示した大気開放通路を介してキャニスタ1
0に接続したが、大気通路をキャニスタ10に直接接続
しても良い。この様な変形例を図15及び図17〜図2
1に示す。図15及び図17は、実施例1についての変
形例を示し、図18、図19、図20及び図21は、実
施例5、7、9及び10についての変形例を示す。
【0053】図15では、ワンウェイバルブ19の入口
ポートは、短いパイプ18’を介して、キャニスタ10
のベント部10Bに接続されている。従って、パイプ1
8’及びワンウェイバルブ19により画成される大気通
路18’A、19Aはベント部10Bに直接に連通して
いる。図17では、ワンウェイバルブ19がベント部1
0Bに直接に設けられている。即ち、ワンウェイバルブ
19の弁座19bは、キャニスタ10のケーシングに形
成されている。また、弁座19b(キャニスタ10のケ
ーシング)に形成され弁体19aの先端が離脱自在に嵌
合する孔が、大気通路の一部を構成している。図15及
び図17に示すワンウェイバルブ19は、給油時にキャ
ニスタ10内に微小の正圧が発生したときに開く。
【0054】図18〜図21では、大気通路を画成する
パイプ21または27の一端が、ベント部10Bに直接
に接続されている。なお、大気通路の断面積は、ベント
パイプ14により画成される大気開放通路のものよりも
大きい。また、実施例1及び2では、ワンウェイバルブ
19及びリードバルブ20を三方継手18を介して大気
開放通路(ベントパイプ)14に夫々接続したが、バル
ブ19、20をベントパイプ14に直接に接続しても良
い。図16は、実施例1についての、この様な変形例を
示す。図16では、ワンウェイバルブ19の弁座19b
は、ベントパイプ14の周壁に形成されている。また、
弁座19b(ベントパイプ14の周壁)に形成され弁体
19aの先端が離脱自在に嵌合する孔が、大気通路の一
部を構成している。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1では、大気開放通路にエアフィルタを設けたの
で、大気開放通路への流入大気をフィルタによって清浄
にでき、これにより、流入大気に含まれる泥や塵埃の、
開閉弁の内部への侵入を防止でき、従って、開閉弁の閉
作動が不完全になることがない。このため、蒸発燃料漏
れ試験(故障診断)を行う際に、エンジン吸気系とキャ
ニスタとの連通およびキャニスタと大気との連通を完全
に遮断でき、故障診断精度が向上する。また、給油時に
燃料タンク内に発生した蒸発燃料は、キャニスタにより
燃料成分を除去され、ガス(空気)が大気開放通路から
大気通路を経て抵抗の少ない開閉手段へと流れて大気に
放出されるので、給油時に発生した蒸発燃料が燃料タン
クからキャニスタに流入し易くなり、エアフィルタを設
けたにもかかわらず、給油性が向上する。そして、給油
時にキャニスタから流出したガスをエアフィルタに通す
必要がないので、エアフィルタの小型化を図ることが可
能となり、フィルタ設置場所の自由度が大きくなる。
【0056】請求項2では、大気通路を開閉弁とエアフ
ィルタとの間の大気開放通路に設けることにより、大気
通路をキャニスタに直接に接続することが不要になるの
で、構成が簡単となる。請求項3では、大気通路を開閉
弁とキャニスタとの間において大気開放通路に接続した
ので、給油時において、キャニスタから排出されるガス
が、開閉弁よりも上流側で大気通路内へ流入し、従っ
て、開閉弁およびエアフィルタの流路抵抗を受けずにガ
スを大気中へ排出でき、給油性が向上する。また、開閉
弁よりも下流側における大気開放通路の流路抵抗を大き
くしたとしても給油性低下を来すことがない。即ち、開
閉弁よりも下流側における大気開放通路の断面積を小さ
くでき、或いは、その長さを長くすることができる。こ
のため、開閉弁を小型にでき、また、フィルタ配設箇所
を選択する上での自由度が大きくなる。例えば、泥が当
たらないような箇所にフィルタを設置可能になる。更
に、大気通路をキャニスタに直接に接続する必要がない
ので、装置構成が簡略になる。
【0057】請求項4または5では、大気開放通路が正
圧であるときに大気ポートを大気へ開口するワンウェイ
バルブまたはリードバルブを開閉手段として使用するこ
とにより、装置を安価に構成することができる。請求項
6では大気通路はフューエルフィラーベースに開口し、
請求項7、9または12では、開閉手段を、フューエル
フィラーリッドまたはこれに設けた蓋体あるいはフィラ
ーキャップで構成し、請求項8では大気通路を給油口近
傍に開口させ、請求項13では開閉手段をシャッタで構
成したので、大気通路への泥や塵埃の侵入を確実に防止
できる。
【0058】また、請求項7、9または12では、開閉
手段をフューエルフィラーリッドまたはこれに設けた蓋
体あるいはフィラーキャップで構成したので、開閉手段
を既存の燃料系構成部材を利用して構成でき、構成が簡
易になる。請求項10では開閉手段を電磁弁で構成し、
また、請求項11では給油時であることを判別して電磁
弁を付勢するので、開閉手段の開閉動作を確実に行え
る。
【0059】請求項14では、フィラーキャップが給油
口に装着されたときにシャッタをフィラーキャップによ
り駆動して大気通路を閉じ、また、給油時には、給油口
に設けられたリストリクタに形成した給油ガン挿入口を
開閉するバルブによりシャッタを駆動して大気通路を開
くので、開閉手段を既存の燃料系構成部材によって駆動
でき、装置構成が簡易になる。
【0060】請求項15では、圧力検出手段により検出
される圧力の変化に基づいて蒸発燃料処理装置の故障を
判定するので、蒸発燃料漏れを確実に判定できる。請求
項16では、大気通路がキャニスタに直接に連通するの
で、大気通路は、エアフィルタが付設される大気開放通
路とは独立に設けられる。従って、大気通路を構成する
上での自由度が大きくなる。例えば、大気通路を泥や塵
埃が侵入しないように構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の蒸発燃料処理装置の構成図である。
【図2】本発明に係る蒸発燃料処理装置の実施例1の要
部構成図である。
【図3】本発明の実施例2の要部構成図である。
【図4】本発明の実施例3の要部構成図である。
【図5】図4の閉弁状態を示す図である。
【図6】本発明の実施例4の要部構成図である。
【図7】本発明の実施例5の要部構成図である。
【図8】本発明の実施例6の要部構成図である。
【図9】本発明の実施例7の要部構成図である。
【図10】本発明の実施例8の要部構成図である。
【図11】本発明の実施例9の要部構成図である。
【図12】図11のフィラーネックにフィラーキャップ
を装着した状態を示す要部拡大図である。
【図13】本発明の実施例10の要部構成図である。
【図14】図13の給油時の説明図である。
【図15】大気通路をキャニスタのベント部に直接に接
続した、実施例1の変形例を示す部分図である。
【図16】ワンウェイバルブをベントパイプに直接に接
続した、実施例1の変形例を示す部分図である。
【図17】ワンウェイバルブをベント部に直接に設け
た、実施例1の変形例を示す部分図である。
【図18】実施例5についての、図15の場合と同様の
変形例を示す部分図である。
【図19】実施例7についての、図15の場合と同様の
変形例を示す部分図である。
【図20】実施例9についての、図15の場合と同様の
変形例を示す部分図である。
【図21】実施例10についての、図15の場合と同様
の変形例を示す部分図である。
【符号の説明】
1 蒸発燃料処理装置 2 燃料タンク 3 フィラーネック 3a 給油口 3b ねじ 3c リストラクタ 3d 孔 3e バルブ 3g 突起 4 レベリングバルブ 5 ベントホース 6 ロールオーババルブ 7 2ウェイバルブ 8 車体 8a フューエルフィラーベース 8b フューエルフィラーリッド 9 フィラーキャップ 9a 胴部 10 キャニスタ 10B ベント部 11 吸着材 12、15 切換弁(オン・オフ電磁弁) 14、23 大気開放通路 16 エアフィルタ 17 圧力計 18 三方継手 19 ワンウェイバルブ 20 リードバルブ 21、27 大気通路 24 三方切換電磁弁 25 給油判別手段(スイッチ) 28 スプリング 29 キャップ 30 シャッタ 30a 孔 31 突起 33 ダイヤフラム式ワンウェイバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 康雄 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 安藤 陽一郎 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸発燃料を吸着するキャニスタと、 前記キャニスタの大気開放通路に設けられた開閉弁と、 前記大気開放通路の前記開閉弁より下流の大気開口側に
    設けられたエアフィルタと、 前記キャニスタの大気開放側に設けられた大気通路と、 前記大気通路を開閉する開閉手段とを備えたことを特徴
    とする蒸発燃料処理装置。
  2. 【請求項2】 前記大気通路が前記大気開放通路の開閉
    弁とエアフィルタとの間に設けられていることを特徴と
    する請求項1に記載の蒸発燃料処理装置。
  3. 【請求項3】 前記大気通路は前記大気開放通路の開閉
    弁の上流側に設けられていることを特徴とする請求項1
    に記載の蒸発燃料処理装置。
  4. 【請求項4】 前記開閉手段は給油に伴って発生する圧
    力により前記大気開放通路または前記キャニスタが正圧
    になったときに前記大気通路を開くワンウェイバルブで
    あることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の蒸発
    燃料処理装置。
  5. 【請求項5】 前記開閉手段は給油に伴って発生する圧
    力により前記大気開放通路または前記キャニスタが正圧
    になったときに前記大気通路を開くリードバルブである
    ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の蒸発燃料
    処理装置。
  6. 【請求項6】 前記大気通路はフューエルフィラーベー
    スに連通開口することを特徴とする請求項1、2又は3
    に記載の蒸発燃料処理装置。
  7. 【請求項7】 前記開閉手段は前記フューエルフィラー
    ベースに開閉可能に設けられ、当該フューエルベースを
    密閉するフューエルフィラーリッドであることを特徴と
    する請求項6に記載の蒸発燃料処理装置。
  8. 【請求項8】 前記大気通路はフィラーネックの給油口
    近傍に連通開口することを特徴とする請求項1、2又は
    3に記載の蒸発燃料処理装置。
  9. 【請求項9】 前記開閉手段は、前記フューエルフィラ
    ーリッドに設けられて当該フューエルフィラーリッドの
    閉時に前記大気開放通路の前記フューエルフィラーベー
    スに開口する開口端を密閉する蓋体であることを特徴と
    する請求項6に記載の蒸発燃料処理装置。
  10. 【請求項10】 前記開閉手段は給油時に付勢されて開
    弁される電磁弁であることを特徴とする請求項1、2又
    は3に記載の蒸発燃料処理装置。
  11. 【請求項11】 給油時であることを判別する手段を備
    え、給油時に前記電磁弁を付勢することを特徴とする請
    求項10に記載の蒸発燃料処理装置。
  12. 【請求項12】 前記開閉手段は、給油口に装着された
    ときに当該給油口に開口する大気通路の開口端を閉塞す
    るフィラーキャップであることを特徴とする請求項8に
    記載の蒸発燃料処理装置。
  13. 【請求項13】 前記開閉手段は、給油口に開口する大
    気通路の開口端を開閉するシャッタであることを特徴と
    する請求項8に記載の蒸発燃料処理装置。
  14. 【請求項14】 前記シャッタは、フィラーキャップの
    装着時に当該フィラーキャップにより駆動されて前記大
    気通路の開口端を閉塞し、給油時に前記給油口に設けら
    れたリストラクタの給油ガンの挿通孔を開閉するバルブ
    により駆動されて前記開口端を開くことを特徴とする請
    求項13に記載の蒸発燃料処理装置。
  15. 【請求項15】 前記開閉弁より上流側に圧力を検出す
    る圧力検出手段を備え、前記開閉弁が閉塞された状態に
    おいて検出される圧力の変化に基づき前記蒸発燃料処理
    装置の故障を判定することを特徴とする請求項1ないし
    14のいずれかに記載の蒸発燃料処理装置。
  16. 【請求項16】 前記大気通路は、前記キャニスタに直
    接に連通することを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃
    料処理装置。
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