JPH09119336A - 分配型ポンプの噴射量制御装置 - Google Patents
分配型ポンプの噴射量制御装置Info
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- JPH09119336A JPH09119336A JP28007295A JP28007295A JPH09119336A JP H09119336 A JPH09119336 A JP H09119336A JP 28007295 A JP28007295 A JP 28007295A JP 28007295 A JP28007295 A JP 28007295A JP H09119336 A JPH09119336 A JP H09119336A
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- Japan
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- injection amount
- control sleeve
- engine speed
- fuel
- amount
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- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コントロールスリーブが燃料噴射量のスピル
等によってつれ動きを起こし、各気筒に供給される燃料
噴射量がバラツキ、サージ等が発生することを防止し、
運転性の向上を図ることが可能な分配型ポンプの噴射量
制御装置を提供する。 【解決手段】 燃料噴射量制御装置を有するディーゼル
用の電子制御式分配型燃料噴射ポンプにおいて、噴射時
期を基準として噴射量とエンジン回転数を関数とする時
期から、エンジン回転数を関数とする期間と、噴射量と
エンジン回転数を関数とする変位量に相当する出力をコ
ントロールスリーブに加え、スピルによってコントロー
ルスリーブに加わる力をキャンセルできるようにするこ
とにより、スピルに起因したコントロールスリーブのつ
れ動き現象の抑制を図る。
等によってつれ動きを起こし、各気筒に供給される燃料
噴射量がバラツキ、サージ等が発生することを防止し、
運転性の向上を図ることが可能な分配型ポンプの噴射量
制御装置を提供する。 【解決手段】 燃料噴射量制御装置を有するディーゼル
用の電子制御式分配型燃料噴射ポンプにおいて、噴射時
期を基準として噴射量とエンジン回転数を関数とする時
期から、エンジン回転数を関数とする期間と、噴射量と
エンジン回転数を関数とする変位量に相当する出力をコ
ントロールスリーブに加え、スピルによってコントロー
ルスリーブに加わる力をキャンセルできるようにするこ
とにより、スピルに起因したコントロールスリーブのつ
れ動き現象の抑制を図る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、プランジャ室の燃
料を圧送するプランジャと、該プランジャ室からの燃料
圧送期間（燃料スピル時期）を制御するコントロールス
リーブと、該コントロールスリーブの位置を制御するロ
ータリーソレノイドを有し、燃料噴射量をロータリーソ
レノイドの回転角度によって制御可能とする燃料噴射量
制御装置を有するディーゼル用の電子制御式分配型燃料
噴射ポンプに関し、コントロールスリーブが燃料噴射量
のスピル等によってつれ動きを起こし、各気筒に供給さ
れる燃料噴射量がバラツキ、サージ等が発生することを
防止し、運転性の向上を図ることを目的として、噴射量
制御用のコントロールスリーブ位置を補正制御する噴射
量制御装置に関わるものである。
料を圧送するプランジャと、該プランジャ室からの燃料
圧送期間（燃料スピル時期）を制御するコントロールス
リーブと、該コントロールスリーブの位置を制御するロ
ータリーソレノイドを有し、燃料噴射量をロータリーソ
レノイドの回転角度によって制御可能とする燃料噴射量
制御装置を有するディーゼル用の電子制御式分配型燃料
噴射ポンプに関し、コントロールスリーブが燃料噴射量
のスピル等によってつれ動きを起こし、各気筒に供給さ
れる燃料噴射量がバラツキ、サージ等が発生することを
防止し、運転性の向上を図ることを目的として、噴射量
制御用のコントロールスリーブ位置を補正制御する噴射
量制御装置に関わるものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の技術としては、例えば特
開昭６１−２１２６４４号公報に記載されたものがあ
る。これには、各気筒の瞬時回転速度が一定となるよう
に、各気筒に供給する噴射量を制御する技術が開示され
ている。
開昭６１−２１２６４４号公報に記載されたものがあ
る。これには、各気筒の瞬時回転速度が一定となるよう
に、各気筒に供給する噴射量を制御する技術が開示され
ている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
このような制御方法では、エンジン回転数が一定となる
条件、即ちアイドル条件でのみ成立する為、その他の運
転条件では成立しなかった。このため、通常走行時等
に、前記コントロールスリーブにつれ動き等によって発
生する噴射量バラツキに伴う運転性悪化を防止すること
は難しかった。このつれ動き量は、図１５に示すよう
に、燃料のスピル率によって変化する特性を持ってお
り、スピル率が高いほど、燃料噴射量バラツキが大きく
なるという特性を持っている。
このような制御方法では、エンジン回転数が一定となる
条件、即ちアイドル条件でのみ成立する為、その他の運
転条件では成立しなかった。このため、通常走行時等
に、前記コントロールスリーブにつれ動き等によって発
生する噴射量バラツキに伴う運転性悪化を防止すること
は難しかった。このつれ動き量は、図１５に示すよう
に、燃料のスピル率によって変化する特性を持ってお
り、スピル率が高いほど、燃料噴射量バラツキが大きく
なるという特性を持っている。
【０００４】また、このつれ動きによる噴射量バラツキ
は、図１６に示すように、制御構造系が持つ固有振動数
などの他の要因とも組み合わさり、気筒毎の噴射量バラ
ツキを発生させる。従って、この噴射量バラツキの抑制
（防止）を行なわなければ、サージ等の運転性不具合の
改善はできない。本発明はこのような従来技術の問題点
であるコントロールスリーブが燃料噴射量のスピル等に
よってつれ動きを起こし、各気筒に供給される燃料噴射
量がバラツキ、サージ等が発生することを防止し、運転
性の向上を図ることが可能な分配型ポンプの噴射量制御
装置を提供することを目的とする。
は、図１６に示すように、制御構造系が持つ固有振動数
などの他の要因とも組み合わさり、気筒毎の噴射量バラ
ツキを発生させる。従って、この噴射量バラツキの抑制
（防止）を行なわなければ、サージ等の運転性不具合の
改善はできない。本発明はこのような従来技術の問題点
であるコントロールスリーブが燃料噴射量のスピル等に
よってつれ動きを起こし、各気筒に供給される燃料噴射
量がバラツキ、サージ等が発生することを防止し、運転
性の向上を図ることが可能な分配型ポンプの噴射量制御
装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、プランジャ室の燃料を圧送するプランジ
ャと、このプランジャ室からの燃料スピル時期（燃料圧
送期間）を制御するコントロールスリーブと、このコン
トロールスリーブの位置を制御するロータリーソレノイ
ドを有し、燃料噴射量をロータリーソレノイドの回転角
度によって制御可能とする燃料噴射量制御装置を有する
ディーゼル用の電子制御式分配型燃料噴射ポンプに関
し、噴射時期を基準として、噴射量とエンジン回転数を
関数とする時期から、エンジン回転数を関数とする期間
と、噴射量とエンジン回転数を関数とする変位量に相当
する出力をコントロールスリーブに加え、スピルによっ
てコントロールスリーブに加わる力をキャンセルできる
ようにすることによって、スピルに起因したコントロー
ルスリーブのつれ動き現象の抑制を図る。
決するために、プランジャ室の燃料を圧送するプランジ
ャと、このプランジャ室からの燃料スピル時期（燃料圧
送期間）を制御するコントロールスリーブと、このコン
トロールスリーブの位置を制御するロータリーソレノイ
ドを有し、燃料噴射量をロータリーソレノイドの回転角
度によって制御可能とする燃料噴射量制御装置を有する
ディーゼル用の電子制御式分配型燃料噴射ポンプに関
し、噴射時期を基準として、噴射量とエンジン回転数を
関数とする時期から、エンジン回転数を関数とする期間
と、噴射量とエンジン回転数を関数とする変位量に相当
する出力をコントロールスリーブに加え、スピルによっ
てコントロールスリーブに加わる力をキャンセルできる
ようにすることによって、スピルに起因したコントロー
ルスリーブのつれ動き現象の抑制を図る。
【０００６】更に、スピルと他の要因の組み合わせによ
って発生する各気筒毎の噴射量バラツキに対しては、各
気筒毎に設定された所定期間内のクランクシャフトの角
速度変動のバラツキを検出し、当該バラツキに応じて、
コントロールスリーブに対する噴射量とエンジン回転数
を関数とした期間と変位量の出力値を各気筒毎に補正制
御する。既述したように、分配型電制燃料噴射ポンプの
コントロールスリーブが燃料噴射量のスピル等によって
つれ動きを起こし、各気筒に供給される燃料噴射量がバ
ラツキ、サージ等が発生することを、この現象をキャン
セルする力をコントロールスリーブに加えることによっ
て防止でき、運転性の向上を図れる。
って発生する各気筒毎の噴射量バラツキに対しては、各
気筒毎に設定された所定期間内のクランクシャフトの角
速度変動のバラツキを検出し、当該バラツキに応じて、
コントロールスリーブに対する噴射量とエンジン回転数
を関数とした期間と変位量の出力値を各気筒毎に補正制
御する。既述したように、分配型電制燃料噴射ポンプの
コントロールスリーブが燃料噴射量のスピル等によって
つれ動きを起こし、各気筒に供給される燃料噴射量がバ
ラツキ、サージ等が発生することを、この現象をキャン
セルする力をコントロールスリーブに加えることによっ
て防止でき、運転性の向上を図れる。
【０００７】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よる分配型ポンプの噴射量制御装置の実施の形態を詳細
に説明する。本願の制御系を用いる分配型燃料噴射ポン
プの構成と作用の内、噴射量制御部について図１〜図３
にそって説明する。図１は電子制御の分配型燃料噴射ポ
ンプである。
よる分配型ポンプの噴射量制御装置の実施の形態を詳細
に説明する。本願の制御系を用いる分配型燃料噴射ポン
プの構成と作用の内、噴射量制御部について図１〜図３
にそって説明する。図１は電子制御の分配型燃料噴射ポ
ンプである。
【０００８】まず、燃料はポンプ本体１の図示しない入
口からドライブシャフト（エンジン出力軸に連結されて
いる）２により駆動されるフィードポンプ３によって、
ポンプ室５に吸引、予圧され、ポンプ室５に導かれた燃
料は、作動部分の潤滑を行うと同時に吸入ポート６を通
って高圧プランジャポンプ７に送られる。ポンプ７のプ
ランジャ８は、ドライブシャフト２に連結したカムディ
スク９に固定されており、継手２Ａを介してドライブシ
ャフト２によりエンジン回転に同期して駆動される。カ
ムディスク９は、エンジンのシリンダ数と同数のフェイ
スカム１０を持ち、回転しながらローラリング１１に配
設されたローラ１２をフェイスカム１０が乗り越えるた
びに、所定のカムリフトだけ往復運動する。
口からドライブシャフト（エンジン出力軸に連結されて
いる）２により駆動されるフィードポンプ３によって、
ポンプ室５に吸引、予圧され、ポンプ室５に導かれた燃
料は、作動部分の潤滑を行うと同時に吸入ポート６を通
って高圧プランジャポンプ７に送られる。ポンプ７のプ
ランジャ８は、ドライブシャフト２に連結したカムディ
スク９に固定されており、継手２Ａを介してドライブシ
ャフト２によりエンジン回転に同期して駆動される。カ
ムディスク９は、エンジンのシリンダ数と同数のフェイ
スカム１０を持ち、回転しながらローラリング１１に配
設されたローラ１２をフェイスカム１０が乗り越えるた
びに、所定のカムリフトだけ往復運動する。
【０００９】このようにしてプランジャ８が回転しなが
ら往復運動をすると、この往復運動によって吸入ポート
６から吸引された燃料が分配ポート１３よりデリバリバ
ルブ１４を通って図示しない噴射ノズルへと圧送され
る。燃料の噴射量は、プランジャ８に形成したカットオ
フポート１５を被覆するコントロールスリーブ１６の位
置により決められる。例えば、カットオフポート１５の
開口部がプランジャ８の右側への移動により、コントロ
ールスリーブ１６の右端部を越えると、それまでプラン
ジャ高圧室７Ａ内から分配ポート１３へと圧送されてい
た燃料が、カットオフポート１５を通って低圧のポンプ
室５へと解放されるので、分配ポンプ１３への圧送を終
了する。このため、コントロールスリーブ１６をプラン
ジャ８に対して右方向に相対的に変位させると、燃料噴
射終了時期が遅くなって燃料噴射量が増加し、逆に左方
向に変位させたときは、燃料噴射終了時期が早まって燃
料噴射量が減少するのである。
ら往復運動をすると、この往復運動によって吸入ポート
６から吸引された燃料が分配ポート１３よりデリバリバ
ルブ１４を通って図示しない噴射ノズルへと圧送され
る。燃料の噴射量は、プランジャ８に形成したカットオ
フポート１５を被覆するコントロールスリーブ１６の位
置により決められる。例えば、カットオフポート１５の
開口部がプランジャ８の右側への移動により、コントロ
ールスリーブ１６の右端部を越えると、それまでプラン
ジャ高圧室７Ａ内から分配ポート１３へと圧送されてい
た燃料が、カットオフポート１５を通って低圧のポンプ
室５へと解放されるので、分配ポンプ１３への圧送を終
了する。このため、コントロールスリーブ１６をプラン
ジャ８に対して右方向に相対的に変位させると、燃料噴
射終了時期が遅くなって燃料噴射量が増加し、逆に左方
向に変位させたときは、燃料噴射終了時期が早まって燃
料噴射量が減少するのである。
【００１０】コントロールスリーブ１６は、ロータリー
ソレノイド（比例ソレノイドの一種）２１のローター
（回転シャフト）２２先端に偏心して設けたボール２３
に支持され、図２に示したローター２２の回転角に応じ
てコントロールスリーブ位置が変位する。図３にも示し
たように、ローター２２の回転運動がコントロールスリ
ーブ１６の左右方向への直線運動に変換されるわけであ
る。
ソレノイド（比例ソレノイドの一種）２１のローター
（回転シャフト）２２先端に偏心して設けたボール２３
に支持され、図２に示したローター２２の回転角に応じ
てコントロールスリーブ位置が変位する。図３にも示し
たように、ローター２２の回転運動がコントロールスリ
ーブ１６の左右方向への直線運動に変換されるわけであ
る。
【００１１】図３において、ローター２２の時計方向へ
の回転角が大きくなるほど、コントロールスリーブ１６
の右方向への移動量が大きくなる（燃料噴射量が多くな
る）ので、ロータリーソレノイド２１に与えるデューテ
ィ比（一定時間当たりの開時間割合）に比例してロータ
ー２２の時計方向への回転角が大きくなるようにしてい
る。図４中、３８はコントロールスリーブ１６の位置を
検出するコントロールスリーブ位置センサーである。
の回転角が大きくなるほど、コントロールスリーブ１６
の右方向への移動量が大きくなる（燃料噴射量が多くな
る）ので、ロータリーソレノイド２１に与えるデューテ
ィ比（一定時間当たりの開時間割合）に比例してロータ
ー２２の時計方向への回転角が大きくなるようにしてい
る。図４中、３８はコントロールスリーブ１６の位置を
検出するコントロールスリーブ位置センサーである。
【００１２】図４は電子制御の上記噴射ポンプの制御シ
ステム図である。コントロールスリーブ位置センサー３
８は、図２にも示したようにロータリーソレノイド２１
のローター２２と一体に取り付けられ、ローター２２の
回転角に応じた信号を出力する。リファレンスパルスは
クランク１回転当たり一個のパルス、スケールパルスは
噴射ポンプ１回転当たり３６個のパルスである。これら
のパルスとコントロールスリーブ位置センサー３８、リ
フトセンサー４３の各センサー信号が、アクセル開度を
検出するセンサー３６、水温センサー４０、エアコンス
イッチ４１、自動変速機のセレクター位置を検出するイ
ンヒビタースイッチ４２からの信号とともに、コントロ
ールユニット３５に入力され、マイクロコンピュータか
らなるコントロールユニット３５では、上記のロータリ
ーソレノイド２１に与える駆動量を制御する。なお、上
記２つのリファレンスパルスとスケールパルスにもとづ
き、コントロールユニット３５内でエンジン回転数Ｎｅ
が計算される。
ステム図である。コントロールスリーブ位置センサー３
８は、図２にも示したようにロータリーソレノイド２１
のローター２２と一体に取り付けられ、ローター２２の
回転角に応じた信号を出力する。リファレンスパルスは
クランク１回転当たり一個のパルス、スケールパルスは
噴射ポンプ１回転当たり３６個のパルスである。これら
のパルスとコントロールスリーブ位置センサー３８、リ
フトセンサー４３の各センサー信号が、アクセル開度を
検出するセンサー３６、水温センサー４０、エアコンス
イッチ４１、自動変速機のセレクター位置を検出するイ
ンヒビタースイッチ４２からの信号とともに、コントロ
ールユニット３５に入力され、マイクロコンピュータか
らなるコントロールユニット３５では、上記のロータリ
ーソレノイド２１に与える駆動量を制御する。なお、上
記２つのリファレンスパルスとスケールパルスにもとづ
き、コントロールユニット３５内でエンジン回転数Ｎｅ
が計算される。
【００１３】尚、リフトセンサー４３は、燃料噴射ノズ
ル６１（図５参照）の開弁時期を検出するためにノズル
のニードルリフトを検出するものである。このリフトセ
ンサー４３は図５にも示すように、各気筒の燃焼室に直
接的に燃料を噴射する燃料噴射ノズル６１に装着され、
図示しないニードルに連動するプッシュロッド６２がス
プリング６３に抗してリフトしたときに、燃料噴射ノズ
ルの開弁を検出する。なお、燃料噴射ノズル６１は、燃
料通路６４に前記デリバリバルブから燃料が圧送される
と、この燃料圧力によりニードルが押し上げられ、燃料
を噴射する。
ル６１（図５参照）の開弁時期を検出するためにノズル
のニードルリフトを検出するものである。このリフトセ
ンサー４３は図５にも示すように、各気筒の燃焼室に直
接的に燃料を噴射する燃料噴射ノズル６１に装着され、
図示しないニードルに連動するプッシュロッド６２がス
プリング６３に抗してリフトしたときに、燃料噴射ノズ
ルの開弁を検出する。なお、燃料噴射ノズル６１は、燃
料通路６４に前記デリバリバルブから燃料が圧送される
と、この燃料圧力によりニードルが押し上げられ、燃料
を噴射する。
【００１４】次に、本願の要旨である噴射量制御系の説
明を図６のフローチャートに基づいて説明する。ステッ
プＳ１で、エンジン回転数Ｎｅが、ステップＳ２でアク
セル開度Ａｃｃが、ステップＳ３で水温Ｔｗが図示しな
いセンサーから読み込まれる。ステップＳ４では、Ａｃ
ｃとＮｅから、図７に示すＭａｐより要求噴射量Ｑfが
読み込まれる。
明を図６のフローチャートに基づいて説明する。ステッ
プＳ１で、エンジン回転数Ｎｅが、ステップＳ２でアク
セル開度Ａｃｃが、ステップＳ３で水温Ｔｗが図示しな
いセンサーから読み込まれる。ステップＳ４では、Ａｃ
ｃとＮｅから、図７に示すＭａｐより要求噴射量Ｑfが
読み込まれる。
【００１５】ステップＳ５では、Ｑf とＮｅから、基本
ロータリーソレノイド駆動量（Ｖ ｓｏｌ）が図８から読
み込まれる。ステップＳ６では、燃料噴射ノズルに取り
付けられ、ノズル針弁のリフトを検出するノズルリフト
センサーの信号から検出されるノズルの針弁開弁時期
（噴射開始時期）からのロータリーソレノイドに対する
補正駆動信号の出力開始時期（Ｔ ＤＳＯＬ）が、図９
より読み込まれる。
ロータリーソレノイド駆動量（Ｖ ｓｏｌ）が図８から読
み込まれる。ステップＳ６では、燃料噴射ノズルに取り
付けられ、ノズル針弁のリフトを検出するノズルリフト
センサーの信号から検出されるノズルの針弁開弁時期
（噴射開始時期）からのロータリーソレノイドに対する
補正駆動信号の出力開始時期（Ｔ ＤＳＯＬ）が、図９
より読み込まれる。
【００１６】ステップＳ７では、Ｒ／Ｓ（ロータリーソ
レノイド）基本補正駆動信号出力期間（Ｄ ＤＳＯＬ）
が図１０より読み込まれる。ステップＳ８では、Ｒ／Ｓ
基本補正駆動信号出力値（Ｖ ＤＳＯＬ）が、図１１よ
り読み込まれる。ステップＳ９〜ステップＳ１０では、
別のフローチャートで演算される、各気筒毎の補正値が
読み込まれ、ステップＳ１１で、ロータリーソレノイド
への駆動出力が演算される。この演算結果は、時系列で
見ると図１２のようになる。
レノイド）基本補正駆動信号出力期間（Ｄ ＤＳＯＬ）
が図１０より読み込まれる。ステップＳ８では、Ｒ／Ｓ
基本補正駆動信号出力値（Ｖ ＤＳＯＬ）が、図１１よ
り読み込まれる。ステップＳ９〜ステップＳ１０では、
別のフローチャートで演算される、各気筒毎の補正値が
読み込まれ、ステップＳ１１で、ロータリーソレノイド
への駆動出力が演算される。この演算結果は、時系列で
見ると図１２のようになる。
【００１７】図１３には、各気筒に対する補正値の演算
に関するフローチャートを示す。本フローチャートで
は、リングギアの歯を電磁ピックアップで計測する場合
について記したものである。ステップＳ２０では、各気
筒に対して割り当てられた計測期間（時間）か否かの判
定が行なわれ、所定期間内である場合にステップＳ２１
以降を実施する。ステップＳ２１では、ｉ気筒のリング
ギアの歯数がサンプルされ、周波数として読み込まれ
る。その結果は、逆数として、ステップＳ２２で回転数
に変換される。
に関するフローチャートを示す。本フローチャートで
は、リングギアの歯を電磁ピックアップで計測する場合
について記したものである。ステップＳ２０では、各気
筒に対して割り当てられた計測期間（時間）か否かの判
定が行なわれ、所定期間内である場合にステップＳ２１
以降を実施する。ステップＳ２１では、ｉ気筒のリング
ギアの歯数がサンプルされ、周波数として読み込まれ
る。その結果は、逆数として、ステップＳ２２で回転数
に変換される。
【００１８】ステップＳ２３では、気筒数分の平均値
（Ａｖｅ Ｎ）が演算される。ステップＳ２４では、前
回のＡｖｅ Ｎとの差と、所定値Ａとが比較され、差の
絶対値が所定値Ａ未満の場合には、定常運転条件である
と判定して、ステップＳ２５に進みＡｖｅ Ｎと、各気
筒の回転数Ｎｉの差が、ΔＮｉとして求められる。ステ
ップＳ２４で非定常とされたものは、ステップＳ２６に
進み、所定回転回数Ｂ（気筒数ｎ×所定値）の平均値を
Ａｖｅ Ｎとして求める。
（Ａｖｅ Ｎ）が演算される。ステップＳ２４では、前
回のＡｖｅ Ｎとの差と、所定値Ａとが比較され、差の
絶対値が所定値Ａ未満の場合には、定常運転条件である
と判定して、ステップＳ２５に進みＡｖｅ Ｎと、各気
筒の回転数Ｎｉの差が、ΔＮｉとして求められる。ステ
ップＳ２４で非定常とされたものは、ステップＳ２６に
進み、所定回転回数Ｂ（気筒数ｎ×所定値）の平均値を
Ａｖｅ Ｎとして求める。
【００１９】ステップＳ２７で、各気筒毎の平均値ＴＡ
ｖｅ Ｎｉが演算される。ステップＳ２８では、ステッ
プＳ２６で計算されたＡｖｅ Ｎと、ステップＳ２７で
の演算値の差がΔＮｉとして演算される。過渡で演算を
変えているのは、ステップＳ２５に示す演算では、過渡
的に変化する回転数変化を排除できないためである。ス
テップＳ３０で、ΔＮｉと所定値Ｃが比較され、ステッ
プＳ３１に進む場合には、ＨＤ ＤＳＯＬｉは、０とさ
れ、ＨＶ ＤＳＯＬｉが、図１４から読み出される。
ｖｅ Ｎｉが演算される。ステップＳ２８では、ステッ
プＳ２６で計算されたＡｖｅ Ｎと、ステップＳ２７で
の演算値の差がΔＮｉとして演算される。過渡で演算を
変えているのは、ステップＳ２５に示す演算では、過渡
的に変化する回転数変化を排除できないためである。ス
テップＳ３０で、ΔＮｉと所定値Ｃが比較され、ステッ
プＳ３１に進む場合には、ＨＤ ＤＳＯＬｉは、０とさ
れ、ＨＶ ＤＳＯＬｉが、図１４から読み出される。
【００２０】また、ステップＳ３０からステップＳ３３
に進んだ場合には、ステップＳ３３でＨＤ ＤＳＯＬｉ
に所定値Ｄが与えられる。これは、ΔＮｉが所定以上の
場合、次噴射のコントロールスリーブ位置にも影響を与
える為、これを防止するため、ＨＤ ＤＳＯＬｉを延長
する。ステップＳ３４では、図１４からΔＮｉに対して
割り付けられたＨＶ ＤＳＯＬｉが読み込まれ、終了す
る。出力段については、図示しないが、ニードルリフト
センサ出力から判定される開弁時期を基準に、図１２に
示すように出力される。尚、本実施の形態は、ロータリ
ーソレノイドを用いたものであるがその他のリニアソレ
ノイドによりコントロールスリーブを駆動するものでも
よい。
に進んだ場合には、ステップＳ３３でＨＤ ＤＳＯＬｉ
に所定値Ｄが与えられる。これは、ΔＮｉが所定以上の
場合、次噴射のコントロールスリーブ位置にも影響を与
える為、これを防止するため、ＨＤ ＤＳＯＬｉを延長
する。ステップＳ３４では、図１４からΔＮｉに対して
割り付けられたＨＶ ＤＳＯＬｉが読み込まれ、終了す
る。出力段については、図示しないが、ニードルリフト
センサ出力から判定される開弁時期を基準に、図１２に
示すように出力される。尚、本実施の形態は、ロータリ
ーソレノイドを用いたものであるがその他のリニアソレ
ノイドによりコントロールスリーブを駆動するものでも
よい。
【００２１】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、プランジャ室の燃料を圧送するプランジャと、この
プランジャ室からの燃料スピル時期（燃料圧送期間）を
制御するコントロールスリーブと、このコントロールス
リーブの位置を制御する電子ガバナを有し、燃料噴射量
を電子ガバナによって制御可能とする燃料噴射量制御装
置を有するディーゼル用の電子制御式分配型燃料噴射ポ
ンプに関し、噴射時期を基準として、噴射量とエンジン
回転数を関数とする時期から、エンジン回転数を関数と
する期間と、噴射量とエンジン回転数を関数とする変位
量に相当する出力をコントロールスリーブに加え、スピ
ルによってコントロールスリーブに加わる力をキャンセ
ルできるようにすることによって、スピルに起因したコ
ントロールスリーブのつれ動き現象の抑制を図る。
ば、プランジャ室の燃料を圧送するプランジャと、この
プランジャ室からの燃料スピル時期（燃料圧送期間）を
制御するコントロールスリーブと、このコントロールス
リーブの位置を制御する電子ガバナを有し、燃料噴射量
を電子ガバナによって制御可能とする燃料噴射量制御装
置を有するディーゼル用の電子制御式分配型燃料噴射ポ
ンプに関し、噴射時期を基準として、噴射量とエンジン
回転数を関数とする時期から、エンジン回転数を関数と
する期間と、噴射量とエンジン回転数を関数とする変位
量に相当する出力をコントロールスリーブに加え、スピ
ルによってコントロールスリーブに加わる力をキャンセ
ルできるようにすることによって、スピルに起因したコ
ントロールスリーブのつれ動き現象の抑制を図る。
【００２２】更に、スピルと他の要因の組み合わせによ
って発生する各気筒毎の噴射量バラツキに対しては、各
気筒毎に設定された所定期間内のクランクシャフトの角
速度変動のバラツキを検出し、当該バラツキに応じて、
コントロールスリーブに対する噴射量とエンジン回転数
を関数とした期間と変位量の出力値を各気筒毎に補正制
御することによって、分配型電制燃料噴射ポンプのコン
トロールスリーブが燃料噴射量のスピル等によってつれ
動きを起こし、各気筒に供給される燃料噴射量がバラツ
キ、サージ等が発生することが防止でき、運転性の向上
を図れる。
って発生する各気筒毎の噴射量バラツキに対しては、各
気筒毎に設定された所定期間内のクランクシャフトの角
速度変動のバラツキを検出し、当該バラツキに応じて、
コントロールスリーブに対する噴射量とエンジン回転数
を関数とした期間と変位量の出力値を各気筒毎に補正制
御することによって、分配型電制燃料噴射ポンプのコン
トロールスリーブが燃料噴射量のスピル等によってつれ
動きを起こし、各気筒に供給される燃料噴射量がバラツ
キ、サージ等が発生することが防止でき、運転性の向上
を図れる。
【図１】本発明の実施の形態における電子制御の分配型
燃料噴射ポンプの構造を示す断面図である。
燃料噴射ポンプの構造を示す断面図である。
【図２】本発明の実施の形態における電子制御の分配型
燃料噴射ポンプの部分拡大斜視図である。
燃料噴射ポンプの部分拡大斜視図である。
【図３】本発明の実施の形態におけるローターの回転運
動を示した説明図である。
動を示した説明図である。
【図４】本発明の実施の形態における電子制御の噴射ポ
ンプの制御システムを示すブロック図である。
ンプの制御システムを示すブロック図である。
【図５】本発明の実施の形態における電子制御の噴射ポ
ンプのリフトセンサーを示す断面図である。
ンプのリフトセンサーを示す断面図である。
【図６】本発明の実施の形態における噴射量制御系を説
明するフローチャートである。
明するフローチャートである。
【図７】本発明の実施の形態における噴射量制御系の要
求噴射量Ｑf とエンジン回転数Ｎｅとの関係を示すマッ
プである。
求噴射量Ｑf とエンジン回転数Ｎｅとの関係を示すマッ
プである。
【図８】本発明の実施の形態における噴射量制御系の基
本ロータリーソレノイド駆動量（Ｖ ｓｏｌ）を示す図
である。
本ロータリーソレノイド駆動量（Ｖ ｓｏｌ）を示す図
である。
【図９】本発明の実施の形態における噴射量制御系の出
力開始時期（Ｔ−ＤＳＯＬ）を示す図である。
力開始時期（Ｔ−ＤＳＯＬ）を示す図である。
【図１０】本発明の実施の形態における噴射量制御系の
Ｒ／Ｓ基本補正駆動信号出力期間（Ｄ ＤＳＯＬ）を示
す図である。
Ｒ／Ｓ基本補正駆動信号出力期間（Ｄ ＤＳＯＬ）を示
す図である。
【図１１】本発明の実施の形態における噴射量制御系の
Ｒ／Ｓ基本補正駆動信号出力値（Ｖ ＤＳＯＬ）を示す
図である。
Ｒ／Ｓ基本補正駆動信号出力値（Ｖ ＤＳＯＬ）を示す
図である。
【図１２】本発明の実施の形態における噴射量制御系に
おいてロータリーソレノイドへの駆動出力の演算結果を
時系列で示した図である。
おいてロータリーソレノイドへの駆動出力の演算結果を
時系列で示した図である。
【図１３】本発明の実施の形態における噴射量制御系に
おいて各気筒に対する補正値の演算に関するフローチャ
ートである。
おいて各気筒に対する補正値の演算に関するフローチャ
ートである。
【図１４】本発明の実施の形態における噴射量制御系に
おいてＨＶ ＤＳＯＬｉを示す図である。
おいてＨＶ ＤＳＯＬｉを示す図である。
【図１５】従来のコントロールスリーブにおいて、燃料
のスピル率によって変化するつれ動き量を示す図であ
る。
のスピル率によって変化するつれ動き量を示す図であ
る。
【図１６】従来のコントロールスリーブにおいて、つれ
動きによる噴射量バラツキを示す図である。
動きによる噴射量バラツキを示す図である。
１ ポンプ本体 ２ ドライブシャフト ２Ａ 継手 ３ フィードポンプ ５ ポンプ室 ６ 吸入ポート ７ ポンプ ７Ａ プランジャ高圧室 ８ プランジャ ９ カムディスク １０ フェイスカム １１ ローラリング １２ ローラ １３ 分配ポート １４ デリバリバルブ １５ カットオフポート １６ コントロールスリーブ ２１ ロータリーソレノイド ４０ 水温センサー
Claims (4)
- 【請求項１】 プランジャ室の燃料を圧送するプランジ
ャと、該プランジャ室からの燃料圧送期間を制御するコ
ントロールスリーブと、該コントロールスリーブの位置
を制御する電子ガバナを有し、燃料噴射量を電子ガバナ
によって制御可能とする燃料噴射量制御装置を有するデ
ィーゼル用の電子制御式分配型燃料噴射ポンプにおい
て、 所定のクランク角度を基準として、噴射量とエンジン回
転数を関数とする時期から、エンジン回転数を関数とす
る期間と、噴射量とエンジン回転数を関数とするコント
ロールスリーブ変位補正量の基本量を演算する機能と、 各気筒毎に所定期間内の角度信号から演算された各気筒
のエンジン回転数によって求めたエンジン回転数差に応
じて、各気筒毎のコントロールスリーブ変位補正量を演
算する機能と、 前記基本補正量と、回転角度補正量気筒毎に演算された
回転角度補正量の組合せによって、燃料噴射量とエンジ
ン回転数に応じて演算されたコントロールスリーブ位置
を補正することを特徴とする分配型ポンプの噴射量制御
装置。 - 【請求項２】 請求項１に記載の噴射量制御装置におい
て、前記所定のクランク角度を噴射時期とすることを特
徴とする分配型ポンプの噴射量制御装置。 - 【請求項３】 請求項１または２に記載の噴射量制御装
置において、前記電子ガバナは、ロータリーソレノイド
であることを特徴とする分配型ポンプの噴射量制御装
置。 - 【請求項４】 請求項１，２，３に記載の噴射量制御装
置において、コントロールスリーブ変位補正量をロータ
リーソレノイドの回転角度に対する補正量として演算す
ることを特徴とする分配型ポンプの噴射量制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28007295A JPH09119336A (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 分配型ポンプの噴射量制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28007295A JPH09119336A (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 分配型ポンプの噴射量制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09119336A true JPH09119336A (ja) | 1997-05-06 |
Family
ID=17619917
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28007295A Pending JPH09119336A (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 分配型ポンプの噴射量制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09119336A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107420211A (zh) * | 2017-09-18 | 2017-12-01 | 南京威孚金宁有限公司 | 一种用于位置式电控分配泵的控制方法及系统 |
-
1995
- 1995-10-27 JP JP28007295A patent/JPH09119336A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107420211A (zh) * | 2017-09-18 | 2017-12-01 | 南京威孚金宁有限公司 | 一种用于位置式电控分配泵的控制方法及系统 |
| CN107420211B (zh) * | 2017-09-18 | 2023-03-28 | 南京威孚金宁有限公司 | 一种用于位置式电控分配泵的控制方法及系统 |
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