JPH09119305A - 船外機用4サイクルエンジンのオイルポンプ装置 - Google Patents

船外機用4サイクルエンジンのオイルポンプ装置

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JPH09119305A
JPH09119305A JP29301396A JP29301396A JPH09119305A JP H09119305 A JPH09119305 A JP H09119305A JP 29301396 A JP29301396 A JP 29301396A JP 29301396 A JP29301396 A JP 29301396A JP H09119305 A JPH09119305 A JP H09119305A
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oil pump
crankshaft
valve
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洋士 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ほぼ鉛直方向に延びるクランク軸を備える竪
型エンジンの潤滑装置において、クランク軸および動弁
カム軸間のスペースを利用してオイルポンプを配置し
て、エンジンの外形形状に制約されずオイルポンプの大
型化を図れるようにし、しかもオイルポンプおよびオイ
ルパンを相互に近接させた合理的な配置を可能とする。 【解決手段】 クランク軸に駆動歯車が設けられ、クラ
ンク軸と平行にして回転自在に配置された動弁カム軸に
は中間歯車を介して前記駆動歯車に噛合する被動歯車が
設けられ、駆動歯車および被動歯車間に対応する位置に
配設されたオイルパンから潤滑油を汲上げるためのオイ
ルポンプが、前記中間歯車に同軸に連結される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ほぼ鉛直方向に延
びるクランク軸を備える竪型エンジンの潤滑装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる装置はたとえば実公昭56
−27367号公報、米国特許2351050号公報お
よび特開昭58−44206号公報等により公知であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記実公昭56−27
367号公報および米国特許2351050号公報では
クランク軸にオイルポンプを同軸に連結し、また特開昭
58−44206号公報では動弁カム軸にオイルポンプ
を同軸に連結するようにしている。ところが、オイルポ
ンプの容量を大きく設定すると、上述のようにクランク
軸あるいは動弁カム軸にオイルポンプを同軸に連結する
ものでは、オイルポンプの大型化に応じて外形形状の側
方への膨らみを免れ得ない。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、オイルポンプの大型化にも拘らず外形形状の
膨らみを回避し得るようにした竪型エンジンの潤滑装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、クラン
ク軸に駆動歯車が設けられ、クランク軸と平行にして回
転自在に配置された動弁カム軸には中間歯車を介して前
記駆動歯車に噛合する被動歯車が設けられ、駆動歯車お
よび被動歯車間に対応する位置に配設されたオイルパン
から潤滑油を汲上げるためのオイルポンプが、前記中間
歯車に同軸に連結される。
【0006】
【作 用】上記構成によれば、クランク軸および動弁カ
ム軸は相互間に或る距離を隔てて配置されるものであ
り、そのスペースを利用してオイルポンプを配置するの
で、オイルポンプを大型化しても、エンジンの外形形状
に影響を及ぼすことはなく、しかもオイルパンに近接し
た上方にオイルポンプを配置することができるので、よ
り合理的な配置となる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説
明する。
【0008】添付図面において、図1は、本発明を適用
した船外機の一実施例を示す全体側面図、図2は図1の
要部拡大縦断側面図、図3は図2の3−3線断面図、図
4は図2の4−4線断面図、図5は図2の5−5線断面
図、図6は図4の要部拡大横断平面図、図7は図2の7
−7線拡大断面図である。
【0009】先ず図1において、この竪型エンジンEは
クランク軸1をほぼ鉛直方向にした3気筒4サイクルエ
ンジンであり、たとえば船外機に用いられる。
【0010】この船外機のケースは、上方のエンジンケ
ースC1と、下方のエクステンションケースC2とが一
体に結合されて成り、竪型エンジンEはエンジンケース
C1内に収容される。またエクステンションケースC2
はスイベルケース44に操舵自在に連結され、スイベル
ケース44は図示しない船体の船尾に取付けられたスタ
ーンブラケット45に、チルトアップ可能にして連結さ
れる。
【0011】エンジンEのクランク軸1は、エクステン
ションケースC2内を上下に延びる駆動軸2に連動、連
結され、エクステンションケースC2の下部に回転自在
に支承された推進器Pに駆動軸2が連動、連結される。
これによりクランク軸1の駆動力が推進器Pに伝達され
ることになる。
【0012】図2において、竪型エンジンEのエンジン
本体は、クランク軸1を回転自在に支承するクランクケ
ース3を一側部に連設したシリンダブロック6と、該シ
リンダブロック6の他側部に結合されるシリンダヘッド
8とを備え、シリンダブロック6には、クランク軸1と
直交する方向の軸線を有して上下方向に並ぶとともにピ
ストン4をそれぞれ摺動可能に嵌合した3つのシリンダ
5が設けられ、シリンダヘッド8およびシリンダブロッ
ク6と、各ピストン4との間には燃焼室7がそれぞれ形
成される。またシリンダヘッド8には、各シリンダ5に
おける吸、排気弁(図示せず)を作動せしめるための動
弁カム軸9がクランク軸1と平行にして回転自在に支承
される。
【0013】クランク軸1に近接した位置で平行に配置
される駆動軸2の上部には、歯車11がスプライン結合
されており、該歯車11の上部はシリンダブロック6の
下部に軸受10を介して回転自在に支承される。またク
ランクケース3の下部から突出したクランク軸1の下端
には駆動歯車12が固定され、この駆動歯車12が該歯
車11に噛合される。これによりクランク軸1の回転動
力が駆動歯車12および歯車11を介して駆動軸2に伝
達されることになる。
【0014】動弁カム軸9の下端には被動歯車13が固
設されており、この被動歯車13および前記駆動歯車1
2は歯車列14を介して連結され、これによりクランク
軸1の回転動力が動弁カム軸9に伝達される。
【0015】図3を併せて参照して、歯車列14は、前
記歯車11に同軸に固設される第1中間歯車15と、第
1中間歯車15および被動歯車13に噛合する第2中間
歯車16とを備え、第2中間歯車16は、クランク軸1
と平行な軸17によりシリンダブロック6に回転自在に
支承される。しかも第2中間歯車16の下部には、第1
中間歯車15の歯を共働して挟んでバックラッシを小さ
くするための歯車18が相対回転自在に装着され、第2
中間歯車16の上部には、被動歯車13の歯を共働して
挟んでバックラッシを小さくするための歯車19が相対
回転自在に装着され、両歯車18,19および第2中間
歯車16間には周方向に沿う弾発力を発揮するばね2
0,21がそれぞれ縮設される。
【0016】図4、図5および図6を併せて参照して、
シリンダブロック6の下部には、エンジンケースC1内
とエクステンションケースC2内とを仕切る隔壁22が
固着され、前記駆動軸2は該隔壁22を貫通して下方に
延び、歯車11の下部は軸受23を介して隔壁22で回
転自在に支承される。この隔壁22には、第1中間歯車
15と同軸に連結されるオイルポンプOPが設けられ
る。
【0017】オイルポンプOPは、たとえばトロコイド
ポンプであり、第1中間歯車15と実質的に一体の歯車
11に固設されるインナロータ24と、該インナロータ
24と偏心したアウタロータ25とを備え、両ロータ2
4,25は隔壁22に設けられた凹部26内に配置さ
れ、該凹部26は隔壁22に固着される蓋27で覆われ
る。隔壁22におけるオイルポンプOPの周囲には、竪
型エンジンEから落下してくる潤滑油を受けるための受
け皿部28が設けられる。この受け皿部28のシリンダ
ヘッド8寄りの部分は最も深く形成されており、この最
深部の底には潤滑油を落下せしめる戻り孔29が穿設さ
れる。
【0018】図7において、シリンダブロック6の下部
には、シリンダヘッド8内の下部に落下してきた潤滑油
を前記受け皿部28内に落下させるための開口部41
が、第2中間歯車16における軸17の周囲に設けられ
る。
【0019】隔壁22の下部には、前記戻り孔29から
落下してくる潤滑油を受けるオイルパン30が固設され
る。また隔壁22には、オイルポンプOPの吸入口に通
じる吸入路31が穿設されており、この吸入路31に吸
上げ管32の上端が接続される。また該吸上げ管32は
オイルパン30内の下部まで下方に延び、吸上げ管32
の下端にはストレーナ33が設けられる。さらに吸上げ
管32の途中は、オイルパン30の側部から延設された
支持腕34により支持される。
【0020】隔壁22にはオイルポンプOPの吐出口に
通じる吐出路35が設けられ、この吐出路35は、図示
しない油路を介して各潤滑部に接続される。また蓋27
には、吐出口の油圧が一定値以上となったときに該吐出
口の油を前記戻り孔29からオイルパン30内に戻すた
めのリリーフ弁Vが設けられる。
【0021】図6において、リリーフ弁Vは、一端を前
記吐出口に連通して蓋27に一体に設けられる円筒状の
シリンダ部36と、吐出口の油圧を一端面に受けて該シ
リンダ部36内に摺動可能に嵌合されるピストン弁37
と、前記油圧による開弁方向の力に抗してピストン弁3
7を閉弁方向に付勢するばね38と、油圧力がばね力を
上回ってピストン弁37が軸方向に一定両以上移動した
ときに前記吐出口を外部に連通させるべくシリンダ部3
6に設けられるリリーフ孔39とを備える。
【0022】かかるリリーフ弁Vにおいて、リリーフ孔
39は、シリンダヘッド8からの潤滑油を受け皿部28
に戻すためにシリンダブロック6に設けられた開口部4
1からの潤滑油の戻り方向40とはずれた方向に向けて
開口される。すなわちリリーフ孔39は、戻り孔29に
向けてのシリンダヘッド8側からの潤滑油の流れに影響
を与えるのを避けるべく該戻り方向40とはほぼ直交す
る方向に開口するようにしてシリンダ部36に設けられ
る。
【0023】次にこの実施例の作用について説明する
と、オイルポンプOPは、クランク軸1および動弁カム
軸9間を連結するための歯車列14を構成する第1中間
歯車15に同軸に連結されるので、クランク軸1および
動弁カム軸9間に必要なスペースを利用してオイルポン
プOPを配置することができ、これによりオイルポンプ
OPの大型化を図っても、クランク軸1あるいは動弁カ
ム軸9に同軸に連結していた従来のものと比べると、ク
ランクケース3やシリンダヘッド8をその外方を膨らま
せて形成することを回避することができ、外形形状の制
約に拘らずオイルポンプOPの大型化を図ることができ
る。しかもオイルパン30のほぼ直上にオイルポンプO
Pを配置することができ、オイルパン30から油を汲上
げるための配管経路を単純にすることができ、合理的な
配置とすることが可能である。しかも船外機では、クラ
ンク軸1に関して動弁カム軸9と反対側でエクステンシ
ョンケースC2にはスイベルケース44が連結されるの
で、上述のようにクランク軸1および動弁カム軸9間に
オイルポンプOPを配置することにより、スイベルケー
ス44近傍の設計自由度が大きくなる利点がある。
【0024】また竪型エンジンEの暖機後で油温が上昇
している状態のアイドリング時にエンジン回転数を増大
すると、リリーフ弁Vは暫くの間開放したままとなる。
かかる状態でシリンダヘッド8側から開口部41を経て
戻り孔29に戻って来る潤滑油の戻り方向40とはずれ
た方向に向けて開口するようにして、リリーフ孔39が
リリーフ弁Vに設けられるので、前記戻り油がリリーフ
孔39からリリーフされる油により影響を受けることが
極力回避され、したがってオイルパン30への潤滑油の
円滑な戻りが阻害されることはない。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、クランク
軸に駆動歯車が設けられ、クランク軸と平行にして回転
自在に配置された動弁カム軸には中間歯車を介して前記
駆動歯車に噛合する被動歯車が設けられ、駆動歯車およ
び被動歯車間に対応する位置に配設されたオイルパンか
ら潤滑油を汲上げるためのオイルポンプが、前記中間歯
車に同軸に連結されるので、クランク軸および動弁カム
軸間のスペースを利用してオイルポンプを配置して、エ
ンジンの外形形状に制約されずオイルポンプの大型化を
図ることができ、しかもオイルポンプおよびオイルパン
を相互に近接させた合理的な配置が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した船外機の一実施例を示す全体
側面図
【図2】図1の要部拡大縦断側面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】図2の5−5線断面図
【図6】図4の要部拡大横断平面図
【図7】図2の7−7線拡大断面図
【符号の説明】
1……………クランク軸 9……………動弁カム軸 12…………駆動歯車 13…………被動歯車 15…………中間歯車 30…………オイルパン E……………竪型エンジン OP…………オイルポンプ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 船外機用4サイクルエンジンのオイル
ポンプ装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの下方に
オイルパンと、このオイルパン内の潤滑油をエンジンに
圧送するオイルポンプとを配設した船外機用4サイクル
エンジンのオイルポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる装置はたとえば実公昭5
−12599号公報等により公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来公知のもの
は、動弁カム軸の下端にオイルポンプを同軸に連結する
ことにより、同ポンプを回転駆動するようにしている。
ところが、動弁カム軸は、クランク軸により1/2に減
速して駆動されるので、クランク軸の回転速度に比べオ
イルポンプの回転駆動速度が比較的遅くなり、従って必
要なポンプ吐出量を得るためにはオイルポンプの容量を
比較的大きく設定する必要があり、ポンプの小型化やコ
スト節減を図る上で不利であった。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、オイルポンプを特別に大型化しなくても必要
なポンプ吐出量を確保し得るようにした、船外機用4サ
イクルエンジンのオイルポンプ装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、エンジ
ンの下方にオイルパンと、このオイルパン内の潤滑油を
エンジンに圧送するオイルポンプとを配設した船外機用
4サイクルエンジンのオイルポンプ装置において、前記
エンジンの下面に結合される壁部材と、該壁部材に固着
される部材との間に画成した空間に前記オイルポンプを
配設すると共に、このオイルポンプを、エンジンの動弁
カム軸に該カム軸よりも高速で連動回転する回転体に連
結して、前記オイルポンプを動弁カム軸よりも高速で回
転駆動することを第1の特徴とし、また前記空間を画成
すべく、前記壁部材に固着される部材で覆われる凹部を
前記壁部材の上面に形成したことを第2の特徴とし、更
に前記壁部材には、前記オイルポンプの吸入口に通じる
吸入路が形成され、この吸入路には、オイルパン内に連
通する吸上げ管が接続されることを第3の特徴とし、更
にまた前記壁部材には、前記オイルポンプの吐出圧が所
定値以上となったときにその油の一部をオイルパン内に
戻すリリーフ弁が取付けられることを第4の特徴とす
【0006】
【作 用】上記第1の特徴によれば、オイルポンプが動
弁カム軸よりも高速で回転駆動されるから、オイルポン
プを特別に大型化しなくても必要なポンプ吐出量を確保
できるようになる。
【0007】また上記第2の特徴によれば、前記壁部材
を利用して前記空間、即ちオイルポンプ室を容易に形成
できる。
【0008】更に上記第3の特徴によれば、吸上げ管か
ら壁部材内の吸入路を経由してオイルポンプ側に潤滑油
が吸引されるから、オイルパン内とオイルポンプ間のオ
イル通路が、エンジン側を経由することなく簡単に形成
可能である。
【0009】更にまた上記第4の特徴によれば、リリー
フ弁をオイルポンプに近接配置することができるから、
リリーフ回路の配管構成が簡単化され、またリリーフ弁
の組立やメンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説
明する。
【0011】添付図面において、図1は、本発明を適用
した船外機の一実施例を示す全体側面図、図2は図1の
要部拡大縦断側面図、図3は図2の3−3線断面図、図
4は図2の4−4線断面図、図5は図2の5−5線断面
図、図6は図4の要部拡大横断平面図、図7は図2の7
−7線拡大断面図である。
【0012】先ず図1において、この竪型エンジンEは
クランク軸1をほぼ鉛直方向にした3気筒4サイクルエ
ンジンであり、たとえば船外機に用いられる。
【0013】この船外機のケースは、上方のエンジンケ
ースC1と、下方のエクステンションケースC2とが一
体に結合されて成り、竪型エンジンEはエンジンケース
C1内に収容される。またエクステンションケースC2
はスイベルケース44に操舵自在に連結され、スイベル
ケース44は図示しない船体の船尾に取付けられたスタ
ーンブラケット45に、チルトアップ可能にして連結さ
れる。
【0014】エンジンEのクランク軸1は、エクステン
ションケースC2内を上下に延びる駆動軸2に連動、連
結され、エクステンションケースC2の下部に回転自在
に支承された推進器Pに駆動軸2が連動、連結される。
これによりクランク軸1の駆動力が推進器Pに伝達され
ることになる。
【0015】図2において、竪型エンジンEのエンジン
本体は、クランク軸1を回転自在に支承するクランクケ
ース3を一側部に連設したシリンダブロック6と、該シ
リンダブロック6の他側部に結合されるシリンダヘッド
8とを備え、シリンダブロック6には、クランク軸1と
直交する方向の軸線を有して上下方向に並ぶとともにピ
ストン4をそれぞれ摺動可能に嵌合した3つのシリンダ
5が設けられ、シリンダヘッド8およびシリンダブロッ
ク6と、各ピストン4との間には燃焼室7がそれぞれ形
成される。またシリンダヘッド8には、各シリンダ5に
おける吸、排気弁(図示せず)を作動せしめるための動
弁カム軸9がクランク軸1と平行にして回転自在に支承
される。
【0016】クランク軸1に近接した位置で平行に配置
される駆動軸2の上部には、歯車11がスプライン結合
されており、該歯車11の上部はシリンダブロック6の
下部に軸受10を介して回転自在に支承される。またク
ランクケース3の下部から突出したクランク軸1の下端
には駆動歯車12が固定され、この駆動歯車12が該歯
車11に噛合される。これによりクランク軸1の回転動
力が駆動歯車12および歯車11を介して駆動軸2に伝
達されることになる。
【0017】動弁カム軸9の下端には被動歯車13が固
設されており、この被動歯車13および前記駆動歯車1
2は歯車列14を介して連結され、これによりクランク
軸1の回転動力が動弁カム軸9に伝達される。
【0018】図3を併せて参照して、歯車列14は、前
記歯車11に同軸に固設される第1中間歯車15と、第
1中間歯車15および被動歯車13に噛合する第2中間
歯車16とを備え、第2中間歯車16は、クランク軸1
と平行な軸17によりシリンダブロック6に回転自在に
支承される。しかも第2中間歯車16の下部には、第1
中間歯車15の歯を共働して挟んでバックラッシを小さ
くするための歯車18が相対回転自在に装着され、第2
中間歯車16の上部には、被動歯車13の歯を共働して
挟んでバックラッシを小さくするための歯車19が相対
回転自在に装着され、両歯車18,19および第2中間
歯車16間には周方向に沿う弾発力を発揮するばね2
0,21がそれぞれ縮設される。
【0019】図4、図5および図6を併せて参照して、
シリンダブロック6の下部には、エンジンケースC1内
とエクステンションケースC2内とを仕切る、壁部材と
しての隔壁22が固着され、前記駆動軸2は該隔壁22
を貫通して下方に延び、歯車11の下部は軸受23を介
して隔壁22で回転自在に支承される。この隔壁22に
は、第1中間歯車15と同軸に連結されるオイルポンプ
OPが設けられる。
【0020】オイルポンプOPは、たとえばトロコイド
ポンプであり、第1中間歯車15と実質的に一体の歯車
11に固設されるインナロータ24と、該インナロータ
24と偏心したアウタロータ25とを備え、両ロータ2
4,25は隔壁22の上面に設けられた凹部26と、
該凹部26の開口面を上方より覆うべく該隔壁22に固
着される部材としての蓋27とにより画成される空間内
に配置され、この空間がポンプ室となる。而して蓋27
を隔壁22より取り外せば、前記空間内(即ちポンプ室
内)を広く開放することができるから、両ロータ24,
25のメンテナンスを行い易い。
【0021】また前記第1中間歯車15は、動弁カム軸
9よりも小径に形成されていて、その動弁カム軸9に対
して該軸9よりも高速で連動回転する本発明の回転体を
構成している。そしてその第1中間歯車15が、動弁カ
ム軸9を駆動する回転軸とポンプ軸とに共用できるか
ら、それだけ構成が簡単になる。
【0022】隔壁22におけるオイルポンプOPの周囲
には、竪型エンジンEから落下してくる潤滑油を受ける
ための受け皿部28が設けられる。この受け皿部28の
シリンダヘッド8寄りの部分は最も深く形成されてお
り、この最深部の底には潤滑油を落下せしめる戻り孔2
9が穿設される。
【0023】図7において、シリンダブロック6の下部
には、シリンダヘッド8内の下部に落下してきた潤滑油
を前記受け皿部28内に落下させるための開口部41
が、第2中間歯車16における軸17の周囲に設けられ
る。
【0024】隔壁22の下部には、前記戻り孔29から
落下してくる潤滑油を受けるオイルパン30が固設され
る。また隔壁22には、オイルポンプOPの吸入口に通
じる吸入路31が穿設されており、この吸入路31に吸
上げ管32の上端が接続される。また該吸上げ管32は
オイルパン30内の下部まで下方に延び、吸上げ管32
の下端にはストレーナ33が設けられる。さらに吸上げ
管32の途中は、オイルパン30の側部から延設された
支持腕34により支持される。
【0025】隔壁22にはオイルポンプOPの吐出口に
通じる吐出路35が設けられ、この吐出路35は、図示
しない油路を介して各潤滑部に接続される。また蓋27
には、吐出口の油圧が一定値以上となったときに該吐出
口の油を前記戻り孔29からオイルパン30内に戻すた
めのリリーフ弁Vが設けられる。
【0026】図6において、リリーフ弁Vは、一端を前
記吐出口に連通して蓋27に一体に設けられる円筒状の
シリンダ部36と、吐出口の油圧を一端面に受けて該シ
リンダ部36内に摺動可能に嵌合されるピストン弁37
と、前記油圧による開弁方向の力に抗してピストン弁3
7を閉弁方向に付勢するばね38と、油圧力がばね力を
上回ってピストン弁37が軸方向に一定両以上移動した
ときに前記吐出口を外部に連通させるべくシリンダ部3
6に設けられるリリーフ孔39とを備える。
【0027】かかるリリーフ弁Vにおいて、リリーフ孔
39は、シリンダヘッド8からの潤滑油を受け皿部28
に戻すためにシリンダブロック6に設けられた開口部4
1からの潤滑油の戻り方向40とはずれた方向に向けて
開口される。すなわちリリーフ孔39は、戻り孔29に
向けてのシリンダヘッド8側からの潤滑油の流れに影響
を与えるのを避けるべく該戻り方向40とはほぼ直交す
る方向に開口するようにしてシリンダ部36に設けられ
る。
【0028】次にこの実施例の作用について説明する
と、エンジンEの運転状態においてオイルポンプOPは
クランク軸1に連動回転してオイルパン30内の潤滑油
を上方に汲み上げエンジンEの各潤滑部に圧送する。こ
の場合、オイルポンプOPのポンプ軸となる第1中間歯
車15は、動弁カム軸9よりも小径に形成されていて、
その動弁カム軸9に対して該軸9よりも高速で連動回転
するから、オイルポンプOPを動弁カム軸9よりも高速
で回転駆動することができ、そのため、オイルポンプO
Pを特別に大型化しなくても必要なポンプ吐出量が確保
される。またオイルポンプOPは、オイルパン30のほ
ぼ直上に配置されているので、オイルパン30から油を
汲上げるための配管経路を単純にすることができ、合理
的な配置とすることが可能である。
【0029】また竪型エンジンEの暖機後で油温が上昇
している状態のアイドリング時にエンジン回転数を増大
すると、リリーフ弁Vは暫くの間開放したままとなる。
かかる状態でシリンダヘッド8側から開口部41を経て
戻り孔29に戻って来る潤滑油の戻り方向40とはずれ
た方向に向けて開口するようにして、リリーフ孔39が
リリーフ弁Vに設けられるので、前記戻り油がリリーフ
孔39からリリーフされる油により影響を受けることが
極力回避され、したがってオイルパン30への潤滑油の
円滑な戻りが阻害されることはない。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば、オイルポンプが動弁カム軸よりも高速で回転駆動さ
れるので、オイルポンプを特別に大型化しなくても必要
なポンプ吐出量を確保することができ、従って、オイル
ポンプを動弁カム軸で直接駆動するようにしていた前記
従来装置に比べてポンプの小型化やコスト節減を図るこ
とができる。
【0031】また特に第2の特徴によれば、前記壁部材
を利用して前記空間、即ちオイルポンプ室を容易に形成
することができる。
【0032】更に第3の特徴によれば、吸上げ管から壁
部材内の吸入路を経由してオイルポンプ側に潤滑油が吸
引されるので、オイルパン内とオイルポンプ間のオイル
通路を、エンジン側を経由せずに簡単に形成することが
できる。
【0033】更にまた第4の特徴によれば、リリーフ弁
をオイルポンプに近接配置することができるので、リリ
ーフ回路の配管構成を簡単化することができ、またリリ
ーフ弁の組立やメンテナンス作業性が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した船外機の一実施例を示す全体
側面図
【図2】図1の要部拡大縦断側面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】図2の5−5線断面図
【図6】図4の要部拡大横断平面図
【図7】図2の7−7線拡大断面図
【符号の説明】 9……………動弁カム軸15…………回転体としての第1中間歯車 22…………壁部材としての隔壁 24…………インナロータ 25…………アウタロータ 26…………凹部 27…………部材としての蓋 30…………オイルパン31…………吸入路 32…………吸上げ管 E……………エンジン OP…………オイルポンプV……………リリーフ弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ鉛直方向に延びるクランク軸を備え
    る竪型エンジンの潤滑装置において、クランク軸に駆動
    歯車が設けられ、クランク軸と平行にして回転自在に配
    置された動弁カム軸には中間歯車を介して前記駆動歯車
    に噛合する被動歯車が設けられ、駆動歯車および被動歯
    車間に対応する位置に配設されたオイルパンから潤滑油
    を汲上げるためのオイルポンプが、前記中間歯車に同軸
    に連結されることを特徴とする竪型エンジンの潤滑装
    置。
  2. 【請求項2】 船外機に用いられることを特徴とする、
    請求項1に記載の竪型エンジンの潤滑装置。
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