JPH0911910A - ステアリングホイールの芯金及びその製造方法 - Google Patents
ステアリングホイールの芯金及びその製造方法Info
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- JPH0911910A JPH0911910A JP16251195A JP16251195A JPH0911910A JP H0911910 A JPH0911910 A JP H0911910A JP 16251195 A JP16251195 A JP 16251195A JP 16251195 A JP16251195 A JP 16251195A JP H0911910 A JPH0911910 A JP H0911910A
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- boss
- plate
- peripheral surface
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Abstract
(57)【要約】
【目的】製品コストを低減することができるとともに、
形状寸法のばらつきを抑えることができるステアリング
ホイールの芯金を提供することを目的とする。 【構成】芯金1のプレート2には円筒状のフランジ6が
形成され、そのフランジ6外周面には、はすば7が形成
されている。ボス5は、その上端がしごき成形によって
はすば7と係合するように成形され、ボス5とフランジ
6とが接合される。
形状寸法のばらつきを抑えることができるステアリング
ホイールの芯金を提供することを目的とする。 【構成】芯金1のプレート2には円筒状のフランジ6が
形成され、そのフランジ6外周面には、はすば7が形成
されている。ボス5は、その上端がしごき成形によって
はすば7と係合するように成形され、ボス5とフランジ
6とが接合される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はステアリングホイールの
芯金及びその製造方法に関するものである。
芯金及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図18(a)は従来のステアリングホイ
ールの芯金70の一部平面図、図18(b)はその断面
図である。芯金70のプレート71は、所定の形状に形
成され、図示しないホーンスイッチ等を取着するための
取付け孔72が形成されている。また、プレート71に
は、その内側面にセレーション73が形成された略円筒
状のボス74が接続されている。ボス74は鍛造により
形成され、プレート71にプレス等により形成された挿
入孔75に挿入される。そして、プレート71とボス7
4とは、プレート71の裏面(図18(b)の下方)か
らアーク溶接により接合されている。
ールの芯金70の一部平面図、図18(b)はその断面
図である。芯金70のプレート71は、所定の形状に形
成され、図示しないホーンスイッチ等を取着するための
取付け孔72が形成されている。また、プレート71に
は、その内側面にセレーション73が形成された略円筒
状のボス74が接続されている。ボス74は鍛造により
形成され、プレート71にプレス等により形成された挿
入孔75に挿入される。そして、プレート71とボス7
4とは、プレート71の裏面(図18(b)の下方)か
らアーク溶接により接合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アーク溶接
による接合では溶接に時間がかかり、また溶接後のスパ
ッタ除去に時間がかかるので、作業時間がかかり、ステ
アリングホイールのコストが高くなるという問題があ
る。また、アーク溶接を行うにはワイヤー,ガス等の消
耗品が必要であるので、やはりコストが高くなるという
問題がある。
による接合では溶接に時間がかかり、また溶接後のスパ
ッタ除去に時間がかかるので、作業時間がかかり、ステ
アリングホイールのコストが高くなるという問題があ
る。また、アーク溶接を行うにはワイヤー,ガス等の消
耗品が必要であるので、やはりコストが高くなるという
問題がある。
【0004】また、アーク溶接による接合では、プレー
ト71及びボス74に熱が加わるので、その熱によって
プレート71とボス74が変形する場合があり、形状寸
法にばらつきが生じるという問題があった。
ト71及びボス74に熱が加わるので、その熱によって
プレート71とボス74が変形する場合があり、形状寸
法にばらつきが生じるという問題があった。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、製品コストを低減する
ことができるとともに、形状寸法のばらつきを抑えるこ
とができるステアリングホイールの芯金を提供すること
にある。また、そのようなステアリングホイールの芯金
を容易に製造することができる製造方法を提供すること
にある。
れたものであって、その目的は、製品コストを低減する
ことができるとともに、形状寸法のばらつきを抑えるこ
とができるステアリングホイールの芯金を提供すること
にある。また、そのようなステアリングホイールの芯金
を容易に製造することができる製造方法を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、プレートと、前記プレー
トと一体に形成され、その内周面にはセレーションが形
成され、外周面には接合部が形成されたフランジと、前
記フランジの外周面に対して圧接されて接合されたボス
とを備えたことを要旨とする。
め、請求項1に記載の発明は、プレートと、前記プレー
トと一体に形成され、その内周面にはセレーションが形
成され、外周面には接合部が形成されたフランジと、前
記フランジの外周面に対して圧接されて接合されたボス
とを備えたことを要旨とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のステアリングホイールの芯金において、前記接合部
は、はすばであって、前記ボスはそのはすばに対して上
端が圧接され接合されたことを要旨とする。
のステアリングホイールの芯金において、前記接合部
は、はすばであって、前記ボスはそのはすばに対して上
端が圧接され接合されたことを要旨とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のステアリングホイールの芯金において、前記ボ
ス上端には鍛造によって段差部が形成され、その段差部
をしごき加工によって前記フランジの接合部に圧接して
接続するようにしたことを要旨とする。
に記載のステアリングホイールの芯金において、前記ボ
ス上端には鍛造によって段差部が形成され、その段差部
をしごき加工によって前記フランジの接合部に圧接して
接続するようにしたことを要旨とする。
【0009】請求項4に記載の発明は、プレートに対し
てフランジを一体に形成する工程と、前記フランジ外周
面に接合部を形成する工程と、鍛造によって上端に段差
部を有する中空ボスを形成する工程と、しごきによって
前記フランジの接合部に対して中空ボスの段差部を圧接
して、プレートとボスとを接合する工程と、プレートと
ボスとを接合した状態で、フランジ内周面にセレーショ
ンを形成する工程とから構成される。
てフランジを一体に形成する工程と、前記フランジ外周
面に接合部を形成する工程と、鍛造によって上端に段差
部を有する中空ボスを形成する工程と、しごきによって
前記フランジの接合部に対して中空ボスの段差部を圧接
して、プレートとボスとを接合する工程と、プレートと
ボスとを接合した状態で、フランジ内周面にセレーショ
ンを形成する工程とから構成される。
【0010】
【作用】従って、請求項1に記載の発明によれば、プレ
ートにはフランジが一体に形成され、その内周面にはセ
レーションが形成され、外周面には接合部が形成され
る。ボスはフランジの外周面に対して圧接されて接合さ
れる。
ートにはフランジが一体に形成され、その内周面にはセ
レーションが形成され、外周面には接合部が形成され
る。ボスはフランジの外周面に対して圧接されて接合さ
れる。
【0011】また、請求項2に記載の発明によれば、接
合部は、はすばであって、ボスはそのはすばに対して上
端が圧接され接合される。また、請求項3に記載の発明
によれば、ボス上端には鍛造によって段差部が形成さ
れ、その段差部をしごき加工によってフランジの接合部
に圧接して接続される。
合部は、はすばであって、ボスはそのはすばに対して上
端が圧接され接合される。また、請求項3に記載の発明
によれば、ボス上端には鍛造によって段差部が形成さ
れ、その段差部をしごき加工によってフランジの接合部
に圧接して接続される。
【0012】また、請求項4に記載の発明によれば、プ
レートに対してフランジが一体に形成され、そのフラン
ジ外周面に接合部が形成される。鍛造によって上端に段
差部を有する中空ボスが形成される。そして、しごきに
よってフランジの接合部に対して中空ボスの段差部が圧
接され、プレートとボスとが接合され、プレートとボス
とが接合された状態で、フランジ内周面にセレーション
が形成される。
レートに対してフランジが一体に形成され、そのフラン
ジ外周面に接合部が形成される。鍛造によって上端に段
差部を有する中空ボスが形成される。そして、しごきに
よってフランジの接合部に対して中空ボスの段差部が圧
接され、プレートとボスとが接合され、プレートとボス
とが接合された状態で、フランジ内周面にセレーション
が形成される。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図14に従って説明する。図2に示すように、ステアリ
ングホイールの芯金1には、略T字状に形成されたプレ
ート2と、そのプレート2の先端に取着されたリング部
3とが設けられている。プレート2とリング部3は、樹
脂等の被覆体4によって覆われてステアリングホイール
が形成されている。プレート2には、ボス5が取着され
ている。図1(a)(b)に示すように、プレート2に
は円筒状のフランジ6が一体に形成されており、そのフ
ランジ6外周面にボス5が接合されている。
図14に従って説明する。図2に示すように、ステアリ
ングホイールの芯金1には、略T字状に形成されたプレ
ート2と、そのプレート2の先端に取着されたリング部
3とが設けられている。プレート2とリング部3は、樹
脂等の被覆体4によって覆われてステアリングホイール
が形成されている。プレート2には、ボス5が取着され
ている。図1(a)(b)に示すように、プレート2に
は円筒状のフランジ6が一体に形成されており、そのフ
ランジ6外周面にボス5が接合されている。
【0014】フランジ6は、プレート2から絞り加工又
はバーリング加工によって形成される。そして、フラン
ジ6を形成する加工として絞り又はバーリングのいずれ
の加工方法を選択するかは、フランジ6の厚みTによっ
て選択される。即ち、プレート2の板厚をtとすると、
プレート2の板厚tとフランジ6の厚みTとの関係が、
T≧tの場合には絞り加工が選択され、T≦tの場合に
はバーリング加工が選択される。
はバーリング加工によって形成される。そして、フラン
ジ6を形成する加工として絞り又はバーリングのいずれ
の加工方法を選択するかは、フランジ6の厚みTによっ
て選択される。即ち、プレート2の板厚をtとすると、
プレート2の板厚tとフランジ6の厚みTとの関係が、
T≧tの場合には絞り加工が選択され、T≦tの場合に
はバーリング加工が選択される。
【0015】フランジ6の外周面には、接合部としての
はすば7が形成されている。ボス5は、その上端がしご
き成形によってはすば7と係合するように成形される。
その結果、ボス5はフランジ6と接合され、ボス5の抜
けが防止されるようになっている。また、フランジ6と
ボス5とがしごき成形によって接合されるので、フラン
ジ6の内径とボス5の外径とが精度良く形成することが
できる。
はすば7が形成されている。ボス5は、その上端がしご
き成形によってはすば7と係合するように成形される。
その結果、ボス5はフランジ6と接合され、ボス5の抜
けが防止されるようになっている。また、フランジ6と
ボス5とがしごき成形によって接合されるので、フラン
ジ6の内径とボス5の外径とが精度良く形成することが
できる。
【0016】フランジ6の内周面にはセレーション8が
プレス加工等によって形成されている。ボス5の内周面
には、下端に向かってテーパ面9がプレス加工等によっ
て形成されている。そして、フランジ6に形成されたセ
レーション8とボス5に形成されたテーパ面9とによっ
て図示しないステアリングロッドと係合されるようにな
っている。
プレス加工等によって形成されている。ボス5の内周面
には、下端に向かってテーパ面9がプレス加工等によっ
て形成されている。そして、フランジ6に形成されたセ
レーション8とボス5に形成されたテーパ面9とによっ
て図示しないステアリングロッドと係合されるようにな
っている。
【0017】また、図1(a)に示すように、プレート
2には図示しないホーンスイッチ等を取着するための取
付け孔10が所定の位置に形成されている。取付け孔1
0には、雌ネジ(図示略)が形成されている。
2には図示しないホーンスイッチ等を取着するための取
付け孔10が所定の位置に形成されている。取付け孔1
0には、雌ネジ(図示略)が形成されている。
【0018】次に、上記のステアリングホイール1の製
造工程を図3〜図14に従って説明する。先ず、プレー
ト2のフランジ6を形成する工程について説明する。フ
ランジ6の厚みTがプレート2の板厚t以上の場合、前
記したように絞り加工が選択され、その絞り加工によっ
てフランジ6が形成される。先ず、図3(a),(b)
に示すように、板厚tの板材11を用意し、その板材1
1に対して絞りによって所定の位置にドーム状の凹部1
2を形成する。次に、図4(a),(b)に示すよう
に、凹部12から再絞りによって略有底筒状の凹部13
を形成する。絞りによって凹部12を形成した後に再絞
りによって凹部13を形成することにより、凹部13側
壁の破断を防いでいる。
造工程を図3〜図14に従って説明する。先ず、プレー
ト2のフランジ6を形成する工程について説明する。フ
ランジ6の厚みTがプレート2の板厚t以上の場合、前
記したように絞り加工が選択され、その絞り加工によっ
てフランジ6が形成される。先ず、図3(a),(b)
に示すように、板厚tの板材11を用意し、その板材1
1に対して絞りによって所定の位置にドーム状の凹部1
2を形成する。次に、図4(a),(b)に示すよう
に、凹部12から再絞りによって略有底筒状の凹部13
を形成する。絞りによって凹部12を形成した後に再絞
りによって凹部13を形成することにより、凹部13側
壁の破断を防いでいる。
【0019】次に、図5(a),(b)に示すように、
プレス(圧縮)によって凹部13の側壁13aと板材1
1との間、凹部13の側壁13aと底部13bの間とが
断面直角に形成される。また、凹部13の側壁13aの
厚みはフランジ6の厚みTとなるように形成される。
プレス(圧縮)によって凹部13の側壁13aと板材1
1との間、凹部13の側壁13aと底部13bの間とが
断面直角に形成される。また、凹部13の側壁13aの
厚みはフランジ6の厚みTとなるように形成される。
【0020】次に、凹部13の底部13bがプレスによ
って打ち抜かれて図6(a),(b)に示すように、フ
ランジ6が形成される。そして、次に、図7(a),
(b)に示すように、プレスによってフランジ6の外周
面にはすば7が形成される。
って打ち抜かれて図6(a),(b)に示すように、フ
ランジ6が形成される。そして、次に、図7(a),
(b)に示すように、プレスによってフランジ6の外周
面にはすば7が形成される。
【0021】次に、図8(a),(b)に示すように、
板材11をプレス成形によって所定の外形形状に形成す
る。また、穴明け及びタップによって取付け孔10を形
成してプレート2が形成される。
板材11をプレス成形によって所定の外形形状に形成す
る。また、穴明け及びタップによって取付け孔10を形
成してプレート2が形成される。
【0022】一方、フランジ6の厚みTがプレート2の
板厚t以下の場合、バーリング加工が選択されてプレー
ト2が形成される。先ず、図12(a),(b)に示す
ように、板厚tの板材21を用意し、その板材21に対
してフランジ6の中心に相当する位置に透孔22を形成
する。次に、図13(a),(b)に示すように、バー
リングによって透孔22の周辺部23を下方へ屈曲形成
する。そして、図14(a),(b)に示すように、プ
レス(圧縮)によって、厚みTのフランジ6を形成す
る。このフランジ6を形成した板材21に対して、絞り
加工と同様に、図7(a),(b)に示すように、フラ
ンジ6の外周面にはすば7を形成する。次に、図8
(a),(b)に示すように、取付け孔10を形成し、
外形を所定の形状に形成してプレート2が形成される。
板厚t以下の場合、バーリング加工が選択されてプレー
ト2が形成される。先ず、図12(a),(b)に示す
ように、板厚tの板材21を用意し、その板材21に対
してフランジ6の中心に相当する位置に透孔22を形成
する。次に、図13(a),(b)に示すように、バー
リングによって透孔22の周辺部23を下方へ屈曲形成
する。そして、図14(a),(b)に示すように、プ
レス(圧縮)によって、厚みTのフランジ6を形成す
る。このフランジ6を形成した板材21に対して、絞り
加工と同様に、図7(a),(b)に示すように、フラ
ンジ6の外周面にはすば7を形成する。次に、図8
(a),(b)に示すように、取付け孔10を形成し、
外形を所定の形状に形成してプレート2が形成される。
【0023】次に、ボス5の製造工程を図9(a)〜図
9(c)に従って説明する。ボス5は鍛造法によって形
成される。先ず、図9(a)に示すように、据込によっ
て円盤状の素材31が形成される。その素材31に対し
て、図9(b)に示すように、押し出しによって断面略
H状のボス材32が形成される。また、そのボス材32
の上端には内径及び外径をそれぞれ拡径した段差部33
が形成される。その段差部33の内径は、フランジ6が
挿入可能な大きさに形成されている。次に、図9(c)
に示すように、打ち抜きによって段差環状形状をもつ、
即ちその上端に段差部33を有する中空ボス34が形成
される。
9(c)に従って説明する。ボス5は鍛造法によって形
成される。先ず、図9(a)に示すように、据込によっ
て円盤状の素材31が形成される。その素材31に対し
て、図9(b)に示すように、押し出しによって断面略
H状のボス材32が形成される。また、そのボス材32
の上端には内径及び外径をそれぞれ拡径した段差部33
が形成される。その段差部33の内径は、フランジ6が
挿入可能な大きさに形成されている。次に、図9(c)
に示すように、打ち抜きによって段差環状形状をもつ、
即ちその上端に段差部33を有する中空ボス34が形成
される。
【0024】図10(a)に示すように、上記のように
形成された中空ボス34とプレート2とをプレス機(図
示せず)のダイ41にセットする。そのダイ41には、
円柱状の中パンチ42が設けられている。中パンチ42
の上部にはテーパ面42aが形成され、上端には所定の
外径の円筒部42bが形成されている。そして、ダイ4
1にセットされた中空ボス34には、その段差部33内
にプレート2のフランジ6が挿入される。
形成された中空ボス34とプレート2とをプレス機(図
示せず)のダイ41にセットする。そのダイ41には、
円柱状の中パンチ42が設けられている。中パンチ42
の上部にはテーパ面42aが形成され、上端には所定の
外径の円筒部42bが形成されている。そして、ダイ4
1にセットされた中空ボス34には、その段差部33内
にプレート2のフランジ6が挿入される。
【0025】次に、図10(b)に示すように、外パン
チ43によってプレート2のフランジ6と中空ボス34
とを接合する。このとき、中空ボス34に形成された段
差部33は、ダイ41によってしごかれ、ボス5が形成
される。そして、そのしごき成形によって、段差部33
は、フランジ6の外周面に形成されたはすば7の谷部に
流動され、そのはすば7を係合する形状に形成されてプ
レート2のフランジ6とボス5とが接合(圧接)され
る。また、ダイ41と中パンチ42のテーパ面42aと
によって、ボス5内周面にテーパ面9が形成される。
チ43によってプレート2のフランジ6と中空ボス34
とを接合する。このとき、中空ボス34に形成された段
差部33は、ダイ41によってしごかれ、ボス5が形成
される。そして、そのしごき成形によって、段差部33
は、フランジ6の外周面に形成されたはすば7の谷部に
流動され、そのはすば7を係合する形状に形成されてプ
レート2のフランジ6とボス5とが接合(圧接)され
る。また、ダイ41と中パンチ42のテーパ面42aと
によって、ボス5内周面にテーパ面9が形成される。
【0026】そして、しごき成形によって段差部33の
外径がダイ41の外径と一致し、フランジ6の内径が中
パンチ42の上端に形成された円筒部42bの外径と一
致する。ダイ41の外径と円筒部42bの外径は精度良
く形成されている。従って、ボス5の外径とフランジ6
の内径は、ダイ41及び中パンチ42によって精度良く
形成される。
外径がダイ41の外径と一致し、フランジ6の内径が中
パンチ42の上端に形成された円筒部42bの外径と一
致する。ダイ41の外径と円筒部42bの外径は精度良
く形成されている。従って、ボス5の外径とフランジ6
の内径は、ダイ41及び中パンチ42によって精度良く
形成される。
【0027】次に、図11(a)に示すように、外パン
チ43にセレーションパンチ44がセットされる。そし
て、図11(b)に示すように、プレート2の内周面に
セレーション8を形成する。このとき、ボス5及びプレ
ート2は接合された状態にダイ41にセットされたまま
でセレーション8が形成されるので、ボス5の外径を変
化させることなくセレーション8を精度良く形成するこ
とができる。
チ43にセレーションパンチ44がセットされる。そし
て、図11(b)に示すように、プレート2の内周面に
セレーション8を形成する。このとき、ボス5及びプレ
ート2は接合された状態にダイ41にセットされたまま
でセレーション8が形成されるので、ボス5の外径を変
化させることなくセレーション8を精度良く形成するこ
とができる。
【0028】上記したように、本実施例のステアリング
ホイール1によれば、プレート2にフランジ6を形成
し、そのフランジ6に対してボス5をプレスによって接
合するようにした。その結果、従来のアーク溶接による
接合が不要となるので加工時間を短縮することができる
とともに、アーク溶接の消耗品が不要となるので、その
分コストを低減することができる。
ホイール1によれば、プレート2にフランジ6を形成
し、そのフランジ6に対してボス5をプレスによって接
合するようにした。その結果、従来のアーク溶接による
接合が不要となるので加工時間を短縮することができる
とともに、アーク溶接の消耗品が不要となるので、その
分コストを低減することができる。
【0029】また、フランジ6の外周面にはすば7を形
成し、そのはすば7に対して中空ボス34に形成された
段差部33をしごき成形によって圧接するようにした。
その結果、容易にボス5の抜けを防止することができ
る。
成し、そのはすば7に対して中空ボス34に形成された
段差部33をしごき成形によって圧接するようにした。
その結果、容易にボス5の抜けを防止することができ
る。
【0030】更に、プレート2とボス5とをプレス機の
ダイ41にセットして接合した状態でセレーション8を
形成したので、セレーション8及びボス5の外径を精度
良く形成することができる。
ダイ41にセットして接合した状態でセレーション8を
形成したので、セレーション8及びボス5の外径を精度
良く形成することができる。
【0031】尚、本発明は以下のように変更してもよ
く、その場合にも同様の作用及び効果が得られる。 1)上記実施例では、プレート2のフランジ6外周面に
はすば7を形成して該プレート2とボス5との抜けを防
止するようにしたが、フランジ6外周面に例えばローレ
ット等の任意の形状を形成し、そのフランジ6外周面に
対してしごき成形によって中空ボス34の段差部33を
接合するようにしてもよい。この構成により、アーク溶
接を不要にしてコストを低減することができるととも
に、ボス5の抜けを防止することができる。
く、その場合にも同様の作用及び効果が得られる。 1)上記実施例では、プレート2のフランジ6外周面に
はすば7を形成して該プレート2とボス5との抜けを防
止するようにしたが、フランジ6外周面に例えばローレ
ット等の任意の形状を形成し、そのフランジ6外周面に
対してしごき成形によって中空ボス34の段差部33を
接合するようにしてもよい。この構成により、アーク溶
接を不要にしてコストを低減することができるととも
に、ボス5の抜けを防止することができる。
【0032】また、図15に示すように、フランジ6外
周面に円周方向にそって溝51を形成する。図16に示
すように、その溝51に対してボス5を接合するように
してもよい。更に、図17(a),(b)に示すよう
に、フランジ6外周面の所定位置に円周方向に延びる切
欠52を形成し、その切欠52に対してボス5を接合す
るようにしてもよい。これらの構成によっても、アーク
溶接を不要にしてコストを低減することができるととも
に、ボス5の抜けを防止することができる。
周面に円周方向にそって溝51を形成する。図16に示
すように、その溝51に対してボス5を接合するように
してもよい。更に、図17(a),(b)に示すよう
に、フランジ6外周面の所定位置に円周方向に延びる切
欠52を形成し、その切欠52に対してボス5を接合す
るようにしてもよい。これらの構成によっても、アーク
溶接を不要にしてコストを低減することができるととも
に、ボス5の抜けを防止することができる。
【0033】2)上記実施例において、プレート2とボ
ス5とを圧接により接合するようにしたので、プレート
2の材質と、ボス5の材質は同じである必要がなく、異
なった材質によりなるプレート2とボス5とを圧接によ
って接合するようにしてもよい。
ス5とを圧接により接合するようにしたので、プレート
2の材質と、ボス5の材質は同じである必要がなく、異
なった材質によりなるプレート2とボス5とを圧接によ
って接合するようにしてもよい。
【0034】以上、この発明の各実施例について説明し
たが、各実施例から把握できる請求項以外の技術思想に
ついて、以下にそれらの効果とともに記載する。 イ)請求項1〜3に記載の芯金において、前記接合部は
円周方向に形成された溝51である。この構成による
と、プレート2とボス5とを容易に接合することが可能
となる。
たが、各実施例から把握できる請求項以外の技術思想に
ついて、以下にそれらの効果とともに記載する。 イ)請求項1〜3に記載の芯金において、前記接合部は
円周方向に形成された溝51である。この構成による
と、プレート2とボス5とを容易に接合することが可能
となる。
【0035】ロ)請求項1〜3に記載の芯金において、
前記接合部は所定位置に円周方向に形成された切欠52
である。この構成によると、プレート2とボス5とを容
易に接合することが可能となる。
前記接合部は所定位置に円周方向に形成された切欠52
である。この構成によると、プレート2とボス5とを容
易に接合することが可能となる。
【0036】ハ)請求項4に記載の芯金の製造方法にお
いて、前記フランジ6は絞り加工によって形成される。
この構成によると、プレート2にフランジ6を容易に一
体形成が可能となる。
いて、前記フランジ6は絞り加工によって形成される。
この構成によると、プレート2にフランジ6を容易に一
体形成が可能となる。
【0037】ニ)請求項4に記載の芯金の製造方法にお
いて、前記フランジ6はバーリング加工によって形成さ
れる。この構成によると、プレート2にフランジ6を容
易に一体形成が可能となる。
いて、前記フランジ6はバーリング加工によって形成さ
れる。この構成によると、プレート2にフランジ6を容
易に一体形成が可能となる。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、製
品コストを低減するとともに、形状寸法のばらつきを抑
えることが可能なステアリングホイールの芯金を提供す
ることができる。また、そのようなステアリングホイー
ルの芯金を容易に製造することが可能な製造方法を提供
することができる。
品コストを低減するとともに、形状寸法のばらつきを抑
えることが可能なステアリングホイールの芯金を提供す
ることができる。また、そのようなステアリングホイー
ルの芯金を容易に製造することが可能な製造方法を提供
することができる。
【図1】 (a) は第一実施例のステアリングホイールの
芯金の一部平面図、(b) は(a) の断面図。
芯金の一部平面図、(b) は(a) の断面図。
【図2】 ステアリングホイールの概略平面図。
【図3】 (a) はプレートの製造工程を示す平面図、
(b) は(a) の断面図。
(b) は(a) の断面図。
【図4】 (a) はプレートの製造工程を示す平面図、
(b) は(a) の断面図。
(b) は(a) の断面図。
【図5】 (a) はプレートの製造工程を示す平面図、
(b) は(a) の断面図。
(b) は(a) の断面図。
【図6】 (a) はプレートの製造工程を示す平面図、
(b) は(a) の断面図。
(b) は(a) の断面図。
【図7】 (a) はプレートの製造工程を示す平面図、
(b) は(a) の断面図。
(b) は(a) の断面図。
【図8】 (a) はプレートの製造工程を示す平面図、
(b) は(a) の断面図。
(b) は(a) の断面図。
【図9】 ボスの製造工程を示し、(a) は素材の断面
図、(b) はボス材の断面図、(c) は中空ボスの断面図。
図、(b) はボス材の断面図、(c) は中空ボスの断面図。
【図10】 プレートとボスとの接合工程を示し、(a)
接合前の断面図、(b)は接合後の断面図。
接合前の断面図、(b)は接合後の断面図。
【図11】 セレーション形成工程を示し、(a) は形成
前の断面図、(b) は形成後の断面図。
前の断面図、(b) は形成後の断面図。
【図12】 (a) はプレートの製造工程を示す平面図、
(b) は(a) の断面図。
(b) は(a) の断面図。
【図13】 (a) はプレートの製造工程を示す平面図、
(b) は(a) の断面図。
(b) は(a) の断面図。
【図14】 (a) はプレートの製造工程を示す平面図、
(b) は(a) の断面図。
(b) は(a) の断面図。
【図15】 別例のフランジの形状を示す一部断面図。
【図16】 図15のフランジとボスとの接合を示す一
部断面図。
部断面図。
【図17】 (a) は別例のフランジの一部断面図、(b)
は(a) の裏面図。
は(a) の裏面図。
【図18】 (a) は従来のステアリングホイールの芯金
の一部平面図、(b) は(a) の断面図。
の一部平面図、(b) は(a) の断面図。
1…芯金、2…プレート、5…ボス、6…フランジ、7
…接合部としてのはす歯、8…セレーション、33…段
差部、51…接合部としての溝、52…接合部としての
切欠部。
…接合部としてのはす歯、8…セレーション、33…段
差部、51…接合部としての溝、52…接合部としての
切欠部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 恵三 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 服部 賢 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内
Claims (4)
- 【請求項1】 プレート(2)と、 前記プレート(2)と一体に形成され、その内周面には
セレーション(8)が形成され、外周面には接合部
(7)が形成されたフランジ(6)と、 前記フランジ(6)の外周面に対して圧接されて接合さ
れたボス(5)とを備えたステアリングホイールの芯
金。 - 【請求項2】 前記接合部は、はすば(7)であって、
前記ボス(5)はそのはすば(7)に対して上端が圧接
され接合された請求項1に記載のステアリングホイール
の芯金。 - 【請求項3】 前記ボス(5)上端には鍛造によって段
差部(33)が形成され、その段差部(33)をしごき
加工によって前記フランジ(6)の接合部(7)に圧接
して接続するようにした請求項1又は2に記載のステア
リングホイールの芯金。 - 【請求項4】 プレート(2)に対してフランジ(6)
を一体に形成する工程と、 前記フランジ(6)外周面に接合部(7)を形成する工
程と、 鍛造によって上端に段差部(33)を有する中空ボス
(34)を形成する工程と、 しごきによって前記フランジ(6)の接合部(7)に対
して中空ボス(34)の段差部(33)を圧接して、プ
レート(2)とボス(5)とを接合する工程と、 プレート(2)とボス(5)とを接合した状態で、フラ
ンジ(6)内周面にセレーション(8)を形成する工程
とからなるステアリングホイールの芯金の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16251195A JPH0911910A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | ステアリングホイールの芯金及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16251195A JPH0911910A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | ステアリングホイールの芯金及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0911910A true JPH0911910A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=15756019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16251195A Pending JPH0911910A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | ステアリングホイールの芯金及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0911910A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007094545A1 (en) * | 2006-01-10 | 2007-08-23 | Dit Co., Ltd. | Coupling boss and method for fabricating the same |
-
1995
- 1995-06-28 JP JP16251195A patent/JPH0911910A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007094545A1 (en) * | 2006-01-10 | 2007-08-23 | Dit Co., Ltd. | Coupling boss and method for fabricating the same |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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Effective date: 20040511 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |