JPH09119030A - パット支持枠の保持装置 - Google Patents

パット支持枠の保持装置

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JPH09119030A
JPH09119030A JP30346795A JP30346795A JPH09119030A JP H09119030 A JPH09119030 A JP H09119030A JP 30346795 A JP30346795 A JP 30346795A JP 30346795 A JP30346795 A JP 30346795A JP H09119030 A JPH09119030 A JP H09119030A
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pad
support frame
frame
support
plate
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Application number
JP30346795A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Sugiyama
智啓 杉山
Katsumi Hayashi
勝実 林
Hiroyuki Kureishi
広行 暮石
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Howa Machinery Ltd
Original Assignee
Howa Machinery Ltd
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Publication date
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  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 風綿付着が少なく、風綿除去が簡単なパット
支持枠の支持装置を提供する。 【解決手段】 バックスライド4の側面11から支持ピ
ン12と回転規制部材13を突設する。パット支持枠1
5の長手端部を支持ピン12と回転規制部材13の隙間
に入れ込んで、支持ピン12を出入口25の長手端部に
臨ませてピン挿入空間Dに導き、受部27を支持ピン1
2に支持させて、その状態でパット支持枠15下端を手
前に引き下げ、クリヤラパット30の先端部32aをバ
ックローラ8下側をくぐらせて、その弾性(あるいはロ
ーラの回転)により生じる前方への回転を回転規制部材
13で受け止める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、精紡機、粗紡
機、練条機などの紡機のドラフトローラ外周に当接して
ドラフトローラ外周をクリーニングするクリヤラパット
を保持したパット支持枠を、ローラスタンドに着脱自在
に保持させる保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パット支持枠の保持装置として、特開平
4−228623号、特公平6−27378号には、ボ
トムエプロンローラを支持する軸受部材をローラスタン
ドに取り付ける取付けねじを利用して取付ブラケットを
取付け、この取付ブラケットには、ローラスタンドの側
方において下方前部が開放された開口挿入溝が形成さ
れ、この溝は上側前方の内側に接合部を突出形成し、奥
側に底支え部を形成し、下側後方に当接部を備えて成
り、パット支持枠の取付けに際しては、パット支持枠を
前記溝に対して下方から斜めに挿入し、支持枠を押し上
げてパット支持枠の端部におけるパット突出側上面と、
その対角線位置に相当する反対側下面と、パット非突出
側の端面とを前記接合部、当接部、底支え部に密接させ
て、パット支持枠を隣合うローラスタンド間に取付ける
ようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術によれ
ば、紡出中にドラフト部から発生する風綿が取付ブラケ
ットの溝部にひっかかると、溝形状が複雑であるため
に、その風綿を除去するために多大な手間がかかる問題
があった。また、溝部形状が複雑であるので、取付ブラ
ケットの製造コストが高くなる問題もあった。しかも、
パット支持枠の装着に際しては、溝部の開口部から支持
枠両端を斜めに挿入し、底支え部と当接部に支持枠を当
接させて、その状態を保持したまま支持枠を下から押し
上げて装着せねばならず、このように下から押し上げる
作業は、力が入りにくく、操作性が悪いという問題もあ
った。本願の課題は、以上の従来技術に鑑み、従来のよ
うに複雑な溝形状を用いることなく、簡単な形状で、そ
れゆえ、コストダウンと風綿除去作業の容易なパット支
持枠の保持装置を提供することにある。また、他の課題
は、着脱作業がしやすいパット支持枠の保持装置を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題の解決のため
に、本願では、ドラフトローラ外周に先端を当接するク
リヤラパットを取り付けて成るパット支持枠の両端を、
ローラスタンドに対して着脱自在に保持させるパット支
持枠の保持装置であって、ローラスタンドから側方へ突
出し、パット支持枠両端内側に設けた受部と係脱自在に
係合して、パット支持枠を回動自在に支持し得る支持ピ
ンと、その支持状態において、パット支持枠と係合して
クリヤラパット先端をドラフトローラ外周に当接した状
態に保持するパット支持枠の回転規制部材を設けて成る
ことを特徴とする。この支持ピンと回転規制部材とは、
ローラスタンドに固着されるスライドと共にダイカスト
鋳造等で一体成形することにより、これらを例えば別の
ブラケットに設けてローラスタンドに取り付ける場合よ
り、部品点数の減少という点から好ましく、また、支持
ピンと回転規制部材の具体的配置としては、クリヤラパ
ットのドラフトローラ外周への当接状態において、パッ
ト支持枠をドラフト方向とほぼ直交する方向に保持する
ような位置関係に設定される。パット支持枠は、具体的
には、例えば、少なくともクリヤラパットを間に挟むよ
うに前後に対向した一対の支持板とその支持板を連結す
る連結部を備えてパット支持枠内側にパット収容空間を
形成して成り、連結部にはパット収容空間内に配置した
クリヤラパットの先端部を突出させる切欠窓がドラフト
ローラの筋部に対向して複数設けてあり、前記パット収
容空間における、支持枠長手両端に対応する空間部分が
支持枠外側に開放してピン挿入空間を成し、このピン挿
入空間に面する前記支持板と連結部との接続内面を受部
とするか、あるいは、クリヤラパットとクリヤラパット
の位置規制孔と係脱する突出規制突起を備えた補助板枠
とを間に挾むように対向させた一対の支持板、及びこの
支持板を連結する連結部、及び一方の支持板の先端部か
ら他方の支持板側へ突出させた受止片を備えて内側にパ
ット収容空間を形成すると共に、他方の支持板の先端部
と受止片の先端部との間に、所定幅のクリヤラパット及
び補助板枠の出入口を備えた枠本体と、クリヤラパット
と共に挾まれてクリヤラパットをパット支持枠に保持す
る前記補助板枠とから構成され、前記連結部にクリヤラ
パット先端部を突出する切欠窓を設け、パット支持枠両
端部と対応するパット収容空間部分を出入口を介して支
持ピンが入り込むピン挿入空間とし、このピン挿入空間
に面する前記支持板と連結部との接続内面を受部とした
ものが適用される。これらのパット支持枠は金属板から
構成するのが好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は精紡機のドラフト装置を示
し、図面中、1はローラビーム、2はローラビーム1上
に止着してあるローラスタンドで、周知のように所定ス
ピンドルピッチ毎(例えば6スピンドルピッチ毎、即ち
1スタッフ間隔)に設けられている。3はミドルスライ
ドでローラスタンド2に位置調整自在に止着されてい
る。また、バックスライド4も前後方向に位置調整自在
に設けられるが、バックスライド4は、後方へ開口した
ナット嵌入孔4aにナット4bが回り止めして嵌め込ま
れており、このナット4bにボルト4cを螺合すること
により、ローラスタンド2に固着される。6,6aは一
対のフロントローラ、7,7aは一対のミドルローラ、
8,8aは一対のバックローラで、夫々がドラフトロー
ラを構成しており、ボットム側の各ローラ6,7,8は
周知のようにローラスタンド2、ミドルスライド3、バ
ックスライド4に設けた軸受50(図4)によって夫々
回転自在に支持され、トップ側の各ローラ6a,7a,
8aはトップアーム9によって回転自在に支持されてい
る。
【0006】次にパット型クリヤラ装置10について説
明する。ローラスタンド2に取り付けられるバックスラ
イド4の左右側面11からは、夫々左右に、図2、4に
示すように、スライバの流れに沿う方向をX軸とし、そ
れに直交する方向をY軸としたとき、ドラフトローラ8
の回転中心Lより僅かにX軸方向後方でY軸方向下方位
置に支持ピン12が側方(機台長手方向)に所定長さ突
設されている。この支持ピン12に対して、X軸方向前
方下方には回転規制部材(ここでは規制ピン)13が、
支持ピン12と同じ長さで側方に突設されている。これ
らの支持ピン12と回転規制部材13とは共に断面円形
であるが、支持ピン12は多角形状でもよく、回転規制
部材13は断面形状は限定されない。バックスライド4
は、支持ピン12及び回転規制部材13と共に、ダイカ
スト鋳造で一体成形されている。これらの支持ピン12
と回転規制部材13の間には、図7に示すようにパット
支持枠15の前面と後述の受止片22の先端との長さt
より僅かに大きな隙間Tが形成され、パット支持枠15
装着時に、パット支持枠15の受止片22の長手端部が
入り込めるようになっている。回転規制部材13は、図
4に示すように、クリヤラパット先端部32aをローラ
外周8eに当接した状態では、パットの弾性により、お
よび、紡出回転中にはドラフトローラの回転により、前
記支持ピン12回りにパット支持枠15下端が前方へ回
動しようとする回転モーメントをパット支持枠15の支
持材17前面に当接して受け止め、パット支持枠15全
体をY軸に沿って保持するようになっている。
【0007】15はパット支持枠で、隣り合うローラス
タンド2,2間の長さ寸法に形成され、バックローラ8
と平行に配置されている。このパット支持枠15は、図
3に示すように、枠本体15Aと、補助板枠15Bとか
ら成り、枠本体15Aは、金属板を2つに折曲げて後述
のクリヤラパット30と補助板枠15Bとを挾んで収容
できるように、即ち、所定の間隔をあけてパット支持枠
15の全長に亘って、内側にパット収容空間Cを形成す
るように対向させた一対の支持板17,18と、これら
の一対の支持板17,18を連結している金属板の折曲
部から成る連結部20と、上記一方の支持板17の先端
部から他方の支持板18側へ略直角に折り曲げて突出さ
せた受止片22とを備えている。上記パット支持枠15
の連結部20にはバックローラ8の各筋部周面8eと対
向する部分に夫々切欠窓24がプレス加工又は切削加工
により形成されている。この切欠窓24の横幅は筋部周
面8eの幅寸法より大きく設定し、クリヤラパット30
のパット部32を突出させ得るようにしてある。この支
持板18の先端部と上記受止片22の先端部との間にク
リヤラパット及び補助板枠15Bを斜めに出し入れ可能
な出入口25を形成している。上記受止片22の突出量
は先端部が他方の支持板18の内面と同一面上になる大
きさに設定してあるが、補助板枠15Bと係合して抜止
めし得るものであればこの寸法に限定されない。
【0008】パット支持枠15の長手両端部において
は、図4,5に示すようにパット支持枠15取付け状態
における前記支持ピン12の先端より僅かに内側までの
パット収容空間部分が、パット支持枠15を前記支持ピ
ン12,回転規制部材13に装着するときに支持ピン1
2が出入口25の長手端部を介して支持枠15の外側と
の間で出入可能なピン挿入空間Dとなっている。ピン挿
入空間Dに面している連結部20と前後の支持板17,
18の上端との接続内面は、ピン挿入空間Dを介して支
持ピン12と係脱でき、係合状態においては、パット支
持枠15全体を前後方向に揺動自在に支持する受部27
に形成されている。
【0009】補助板枠15Bは、クリヤラパット30と
支持板18との間に介在されて、クリヤラパット30を
抑え込むもので、そのバックローラ8に向く方向の幅
は、パット支持枠15の連結部20の内側面と受止片2
2の内側面との間隔の大きさに一致した大きさであり、
後述のように、その取付け状態では、収容空間C内にち
ょうど嵌まり込んで,枠本体15Aに対してバックロー
ラ8に向く方向に一体となるようにしてある。また、そ
のバックローラ8に沿う方向の長さは、枠本体15Aの
長さより僅かに短くなっており、取付状態においてピン
挿入空間D内に位置しないようになっている。各補助板
枠15Bには、板枠15B取出用の透孔15Cが長手方
向に所定間隔で一対穿設され、クリヤラパットの交換時
などに、この透孔15Cに、引掛具(図示なし)をひっ
かけて、補助板枠15Bをクリヤラパットとともに、前
記出入口25から容易に引き出し可能となっている。ま
た、補助板枠15Bには、取付状態において枠本体15
Aの切欠窓24と対向する部分に、1つの切欠窓24に
対して一対ずつ、収容空間Cへ向けて(支持板17方向
へ)パットの突出規制突起100がプレス加工により押
出し形成してある。プレス加工によれば、一つの補助板
枠15Bに、一度に多数の突出規制突起100を形成で
きるので、突出規制突起100の加工を短時間で行い得
る。この突出規制突起100の突出量は、収容空間Cに
先に挿入したクリヤラパット30を厚さ方向に圧縮しつ
つ、出入口25から斜めに挿入可能な大きさとなってい
る。
【0010】クリヤラパット30は、図6に示すように
耐摩耗性の合成ゴム等の弾性材料によって形成され、各
切欠窓24と対応する位置に夫々保持される。このクリ
ヤラパット30は一対の支持板17,18間に挾まれる
中央の取付部(挾持部)31と、取付部31から、図6
では上下に突出する一対のパット部32とで構成されて
いる。取付部31のバックローラ8に沿う方向の幅は、
切欠窓24のその方向の幅と一致していて、取付状態に
おいて、クリヤラパット30の取付部31の側縁31a
が切欠窓24の左右の縁24aに当接して、クリヤラパ
ット30の左右方向の位置決めを行う。また、取付部3
1には、2つのパット部32の先端部32aから等距離
の位置に、前記突出規制突起100と係脱可能な位置規
制孔101(孔径は、前記突出規制突起100の直径よ
り僅かに大きい)が設けてあり、この位置規制孔101
を前記突出規制突起100に係合して、補助板枠15B
とクリヤラパット30とを枠本体15Aのパット収容空
間C内に収容したとき、バックローラ8方向に移動不能
な補助板枠15Bを介して、クリヤラパット30の、バ
ックローラ8に向く方向の位置規制、即ち突出が規制さ
れるようになっている。上記パット部32の先端部32
aの横幅はバックローラ8の筋部外周面8eの幅に略一
致させてあり、パット支持枠15を図3のように前記支
持ピン12と回転規制部材13で保持させた作用状態で
は、パット部32の先端が筋部外周面8eに弾力的に当
接するようにしてある。
【0011】上記構成のパット支持枠15にクリヤラパ
ット30を装着する場合には、パット支持枠15を支持
ピン12,回転規制部材13から取外した状態で、先
ず、枠本体15Aの出入口25から、一対の支持板1
7,18間にクリヤラパット30自体を弾性変形によっ
て湾曲させつつ挿入し、一方のパット部32を切欠窓2
4から突出させる。次いで、補助板枠15Bを出入口2
5から斜めに挿入し、クリヤラパット30を厚さ方向に
圧縮しつつ、その突出規制突起100をクリヤラパット
30の位置規制孔101に係合させて、補助板枠15B
をパット収容空間C内に完全に押込んで支持板17に沿
わせる。このとき、補助板枠15Bの上端は、連結部2
0の内側面に当接し、また下端は受止片22の内側面に
当接するので、補助板枠15Bは、枠本体15Aに対し
てバックローラ8に向く方向に一体となる。こうして、
クリヤラパット30は、そのバックローラ8に沿う方向
が切欠窓24の側縁24aにより、また、それと直交す
る方向が、突出規制突起100と位置規制孔101の係
合により夫々規制されるので、クリヤラパット30は支
持板17,18間に移動不能に保持される。以上のクリ
ヤラパット30の取付けは人手のみによって簡易、迅速
に行うことができる。
【0012】こうしてパット支持枠15に所要数のクリ
ヤラパット30を取付けた後、支持ピン12と回転規制
部材13の隙間Tにパット支持枠15の両端部を差し入
れて、出入口25の両端部分に夫々支持ピン12を臨ま
せて、図7のように略水平方向からピン挿入空間D内へ
支持ピン12を導入し、受部27を支持ピン12外周に
当接させ、パット支持枠15全体を前後方向に回動自在
に支持する。この支持状態で、作業者は、パット保持枠
15の下端部を下方へ引き下げ、クリヤラパット先端部
32aをその弾性に抗してドラフトローラの下側をくぐ
らせて、図4に示す当接状態とする。すると、クリヤラ
パット30の弾性により、支持枠15は支持ピン12を
中心に、その下端が前方へ回動しようとするが、その回
動は、回転規制部材13に支持板17の前面が当接され
ることで阻止される。こうして、パット支持枠15がバ
ックドラフトローラ8に沿って配置され、各クリヤラパ
ット30のパット部32の先端部32aがバックローラ
8の筋部外周面8eに圧接し、その筋部外周面8eをク
リーニングする。前記パット支持枠15の回転規制状態
は、バックドラフトローラ8が矢印方向に回転する紡出
中でも同様である。
【0013】紡出中には、ドラフト部から風綿が発生し
て各所に付着するが、本願の場合、支持ピン12はパッ
ト支持枠15の内部に収容されていて、外部に殆ど露出
しておらず、露出しているのは、回転規制部材13のみ
なので、風綿付着が極めて少なく、また、風綿付着があ
っても、支持ピン12と回転規制部材13とが側方へ突
出しているだけの極めて簡単な構造であるから、付着風
綿の除去作業も、従来に比べて極めて簡単である。
【0014】次に、バックローラ8のクリーニング作業
によってパット部32の先端部32aが摩耗したとき等
には、図4の当接状態から、斜めに保持されているパッ
ト支持枠15の下端をクリヤラパット30の弾性に抗し
て奥へ押す。これにより、パット支持枠15が支持ピン
12を中心に回動してそのクリヤラパット30先端がバ
ックローラ8下方をくぐり抜けて、図7の状態となる。
そしてこのまま、前方へ引き出して、下方へ下げて出入
口25の端部分から支持ピン12を抜き取れば、パット
支持枠15は支持ピン12から外される。こうして取り
外されたパット支持枠15に対して補助板枠15Bの透
孔15Cに引掛具を引掛け、人手によって補助板枠15
Bをクリヤラパット30と共に、出入口25から斜めに
引き出すことでクリヤラパット30をパット支持枠15
から取外すことができる。クリヤラパット30を取外し
た後はそのクリヤラパット30を裏返して再び取付ける
ことによってクリヤラパット30を2回使用する。そし
て、本実施例では、2回使用後はさらにクリヤラパット
30の上下を反転して、摩耗していない側のパット部3
2をバックローラ側へ向けて取付けることができ、さら
に2回使用できる。
【0015】このようにパット支持枠の着脱作業は、支
持ピン12に引掛けられている支持枠15の下端を引き
下げ、あるいは奥へ押すという動作で行い得るので、従
来のように下から支えつつ押し上げるなどという、作業
性の悪い動作に比べて、作業者が力を入れやすいため、
着脱作業を容易にできる。
【0016】なお、本願の支持構造で支持できるパット
支持枠は、上記実施例のものに限られない。例えば、実
公平3−36527号に見られるように、金属板を屈曲
して形成されるパット収容空間にクリヤラパットのみを
挟み、折り曲げ部に形成した切欠窓からクリヤラパット
の先端を突出させ、クリヤラパットの左右に突出した耳
部を切欠窓の内側縁に当接してクリヤラパットの先端突
出長さを規制し、弾性止め具でクリヤラパットの底辺側
を支えるようにして成るものであってもよい。この場
合、支持枠のパット収容空間の長手端部は下方が開口し
ているので、そのままピン挿入空間として機能し、か
つ、前記折曲げ部の端部内面が受部となる。
【0017】更に図8,9に示すように、クリヤラパッ
ト30Aを前後の板材115,116で挾持する支持枠
部117の両端に、先端をフック119に屈曲した支持
部材118を取付けて全体としてパット支持枠120と
し、前記フック119の内面を、ピン挿入空間Dを介し
て外側から支持ピンが係脱可能な受部27としてもよ
い。また、支持ピンと回転規制部材は別途設けたブラケ
ットに設けても、または、ローラスタンドと一体に設け
てもよい。更にまた、本願の保持装置は、フロントロー
ラ外周をクリーニングするパット支持枠にも適用でき
る。
【0018】
【発明の効果】以上のように本願発明では、ローラスタ
ンドから側方へ突出し、パット支持枠両端内側に設けた
受部と係脱自在に係合して、パット支持枠を回動自在に
支持し得る支持ピンと、その支持状態において、パット
支持枠と係合してクリヤラパット先端をドラフトローラ
外周に当接した状態に保持するパット支持枠の回転規制
部材を設けてパット支持枠の保持装置としたので、ロー
ラスタンドから側方へは、支持ピンと回転記載部材のみ
が突出した構成であり、また、装着状態ではパット支持
枠内側の受部に支持ピンが係合していて、外部に露出し
ている部分が極めて少ない構成なので、紡出中の風綿付
着が少なく、また、風綿が付着しても形状が簡単な故、
その風綿除去作業も従来のように複雑な溝形状を持つも
のに比べて、極めて容易であり、しかも、安価に製造で
きる。また、支持ピンと回転規制部材とをスライドを一
体形成したものでは、それらを別々に設ける場合より、
部品点数が少なくなる利点がある。また、本願では、支
持ピンでパット支持枠を回転自在に支持し、その状態で
支持枠を支持ピン回りに回転させてクリヤラパットをド
ラフトローラ外周に当接させるので、特に支持ピンと係
合する受部を支持枠上部に設けることで、支持枠下部を
引き下げ、または押すことで、クリヤラパットをドラフ
トローラに当接する作用位置と、ドラフトローラから外
れる外し位置とに簡単に揺動させることができ、パット
支持枠の着脱作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】精紡機のドラフト部を示す全体図である。
【図2】図1のII−II線断面拡大図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面拡大図である。
【図5】図2のV視拡大図である。
【図6】クリヤラパット正面図である。
【図7】パット支持枠の着脱動作説明図である。
【図8】パット支持枠の他の例である。
【図9】図8のIX視図である。
【符号の説明】
2 ローラスタンド 4 バックスライド 8 バックローラ 12 支持ピン 13 回転規制部材 15 パット支持枠 15A 枠本体 15B 補助板枠 17,18 支持板 20 連結部 22 受止片 24 切欠窓 25 出入口 27 受部 30 クリヤラパット 100 突出規制突起 101 位置規制孔 C パット収容空間 D ピン挿入空間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラフトローラ外周に先端を当接するク
    リヤラパットを取り付けて成るパット支持枠の両端を、
    ローラスタンドに対して着脱自在に保持させるパット支
    持枠の保持装置であって、ローラスタンドから側方へ突
    出し、パット支持枠両端内側に設けた受部と係脱自在に
    係合して、パット支持枠を回動自在に支持し得る支持ピ
    ンと、その支持状態において、パット支持枠と係合して
    クリヤラパット先端をドラフトローラ外周に当接した状
    態に保持するパット支持枠の回転規制部材を設けて成る
    パット支持枠の保持装置。
  2. 【請求項2】 ローラスタンドに固着されるスライドに
    支持ピンと回転規制部材とを一体成形し、スライド側面
    から側方へそれらを突出したことを特徴とする請求項1
    記載のパット支持枠の保持装置。
  3. 【請求項3】 ドラフトローラ下方において、ドラフト
    ローラの回転中心より僅かにドラフト方向後方に支持ピ
    ンを突設し、この支持ピンのドラフト方向前方でドラフ
    ト方向と直交する方向下方位置に、パット支持枠前面と
    当接する回転規制部材を突設し、これらの支持ピンと回
    転規制部材とは、クリヤラパットのドラフトローラ外周
    への当接状態において、パット支持枠をドラフト方向と
    ほぼ直交する方向に保持するような位置関係に設定して
    あることを特徴とする請求項1または2の何れか1項記
    載のパット支持枠の保持装置。
  4. 【請求項4】 パット支持枠は、少なくともクリヤラパ
    ットを間に挟むように前後に対向した一対の支持板とそ
    の支持板を連結する連結部を備えてパット支持枠内側に
    パット収容空間を形成して成り、連結部にはパット収容
    空間内に配置したクリヤラパットの先端部を突出させる
    切欠窓がドラフトローラの筋部に対向して複数設けてあ
    り、前記パット収容空間における、支持枠長手両端に対
    応する空間部分が外側に開放してピン挿入空間を成し、
    このピン挿入空間に面する前記支持板と連結部との接続
    内面を受部としたことを特徴とする請求項1〜3の何れ
    か1項記載のパット支持枠の保持装置。
  5. 【請求項5】 パット支持枠は、クリヤラパットとクリ
    ヤラパットの位置規制孔と係脱する突出規制突起を備え
    た補助板枠とを間に挾むように対向させた一対の支持
    板、及びこの支持板を連結する連結部、及び一方の支持
    板の先端部から他方の支持板側へ突出させた受止片を備
    えて内側にパット収容空間を形成すると共に、他方の支
    持板の先端部と受止片の先端部との間に、所定幅のクリ
    ヤラパット及び補助板枠の出入口を備えた枠本体と、ク
    リヤラパットと共に挾まれてクリヤラパットをパット支
    持枠に保持する前記補助板枠とから構成され、前記連結
    部にクリヤラパット先端部を突出する切欠窓を設け、パ
    ット支持枠両端部と対応するパット収容空間部分を出入
    口を介して支持ピンが入り込むピン挿入空間とし、この
    ピン挿入空間に面する前記支持板と連結部との接続内面
    を受部としたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1
    項記載のパット支持枠の保持装置。
  6. 【請求項6】 パット支持枠は、枠本体及び補助板枠が
    金属板から成り、枠本体は、金属板を屈曲形成して構成
    され、また、補助板枠の突出規制突起は、プレスにより
    押出し形成された突起であることを特徴とする請求項5
    記載のパット支持枠の保持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112831869A (zh) * 2019-11-22 2021-05-25 村田机械株式会社 清洁装置、牵伸装置以及纺纱机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112831869A (zh) * 2019-11-22 2021-05-25 村田机械株式会社 清洁装置、牵伸装置以及纺纱机
CN112831869B (zh) * 2019-11-22 2023-11-14 村田机械株式会社 清洁装置、牵伸装置以及纺纱机

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