JPH09118900A - 金属洗浄用組成物、及びそれを水で希釈してなる金属用洗浄剤 - Google Patents

金属洗浄用組成物、及びそれを水で希釈してなる金属用洗浄剤

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JPH09118900A
JPH09118900A JP7277374A JP27737495A JPH09118900A JP H09118900 A JPH09118900 A JP H09118900A JP 7277374 A JP7277374 A JP 7277374A JP 27737495 A JP27737495 A JP 27737495A JP H09118900 A JPH09118900 A JP H09118900A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オゾン層を破壊する心配がなく、優れた洗浄
性能を有し、かつ引火点を有さず、鉄系金属を洗浄処理
する場合でも非鉄系金属を洗浄処理する場合でも同じ洗
浄ラインを使用することができ、しかも水のすすぎが不
必要で、また、防錆を目的とした薬剤を別途配合するこ
となく錆の発生を防ぐことができる金属洗浄用組成物を
提供すること。 【解決手段】 ドデカン2酸(A)1〜15重量%、炭
素数が2〜4の脂肪族アルコールのエチレンオキシド2
モル付加物(B)33〜70重量%、非イオン界面活性
剤(C)0.5〜5重量%、ニトリロトリ酢酸またはそ
の中和塩、あるいはエチレンジアミンテトラ酢酸または
その中和塩(D)0.5〜3重量%、アルカノールアミ
ン(E)0.5〜60重量%(但し(A)の50〜40
0重量%)、及び水(F)残部(但し5重量%以上)よ
りなる金属洗浄用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属洗浄用組成
物、及び金属用洗浄剤に関し、詳しくは、鉄系金属部品
および非鉄系金属部品に付着する加工油、切り粉、指
紋、塵芥などの除去に用いる、防錆機能を併せ持つ水リ
ンス(水すすぎ)不要の洗浄用組成物およびそれを水で
希釈した金属用洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳物や鋼板等に代表される鉄系金属素材
や、アルミニウムや銅等で代表される非鉄系金属素材
は、自動車工業、機械工業、金属工業、電気工業など、
さまざまな分野で加工され、利用されている。
【0003】これら鉄系金属や非鉄系金属は加工工程に
おいて、前者ではプレス、切削、焼鈍等の処理が行われ
ており、後者ではプレス、切削等の処理が行なわれてい
る。そして、これらの処理後、最終仕上げあるいは次工
程の準備として、当該部品の表面に付着した汚染物質の
洗浄除去処理が行なわれていた。
【0004】従来、これらの洗浄には、 CFC−113や1,1,1−トリクロロエタン等の
ハロゲン化炭化水素類 石油系炭化水素類等の溶剤 水系洗浄剤 などの洗浄剤が用いられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た洗浄剤〜の使用には次のような問題があった。
【0006】ハロゲン化炭化水素類は、オゾン層を破
壊する物質として使用削減あるいは全廃される予定にあ
る。
【0007】石油系炭化水素類等の溶剤にあっては引
火点を有するために取扱いに多大の配慮が必要であっ
た。
【0008】水系洗浄剤にあっては、鉄系金属を洗浄
処理する場合、非鉄系金属を洗浄処理する場合、の各々
に洗浄ラインを設ける必要性があり、設備の設置場所の
問題や設備価格がかかり過ぎるという問題があった。
【0009】また、いずれの場合も水のすすぎが必要で
あり、新たに排水処理設備を設けたり、水のリサイクル
処理システムの導入が求められ、すすぎ液排水の処理に
多大のコストがかかるという問題があった。
【0010】さらに、鉄系金属の洗浄においては、脱脂
洗浄の後に防錆成分を含むすすぎ液で洗浄剤成分を除去
すると共に防錆処理が行なわれてきたが、脱脂洗浄工程
及び防錆処理における2種類以上の薬剤の混入という点
で、浴液管理が難しいという問題等もあった。
【0011】[発明の目的]本発明は上記の実情に鑑み
てなされたものであり、その目的は、オゾン層を破壊す
る化合物を含まず、優れた洗浄性能を有し、かつ引火点
を有さず、鉄系金属を洗浄処理する場合でも非鉄系金属
を洗浄処理する場合でも同じ洗浄ラインを使用すること
ができ、しかも水のすすぎが不必要で、また、防錆を目
的とした薬剤を別途配合することなく錆の発生を防ぐこ
とができる、金属洗浄用組成物、及び金属用洗浄剤を提
供するところにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の金属洗浄用組成
物は、下記(A)〜(F)成分よりなる金属洗浄用組成
物である。
【0013】(A)ドデカン2酸:1〜15重量%(以
下、単に「%」という)、 (B)炭素数が2〜4の脂肪族アルコールのエチレンオ
キシド2モル付加物:33〜70%、 (C)非イオン界面活性剤:0.5〜5%、 (D)ニトリロトリ酢酸またはその中和塩、あるいはエ
チレンジアミンテトラ酢酸またはその中和塩:0.5〜
3%、 (E)アルカノールアミン:0.5〜60%、但し前記
(A)成分の使用量の50%以上であって400%を超
えない範囲、 (F)水:残部、但し5%以上。
【0014】本発明の金属用洗浄剤は、請求項1に記載
の金属洗浄用組成物を水で0.5〜15%に希釈し、p
Hを7.0〜8.5としてなるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
[手段を構成する要件](A)成分 (A)成分としては、炭素数が12の脂肪族ジカルボン
酸であるドデカン2酸(HOOC−(CH10−CO
OH)に限定される。
【0016】配合量は1〜15%であり、より好ましく
は5〜10%である。配合量が1%未満であれば、鉄系
素材に対する防錆性能が発揮しにくくなり、充分な防錆
性能を出すには高濃度で使用しなければならず不経済と
なる。また、15%を超えると、洗浄後の仕上りにおい
て、染みが発生し易い等の影響が生じる場合がある。炭
素数が10以下のジカルボン酸、例えばセバシン酸、ス
ベリン酸、アジピン酸、テレフタル酸、あるいはモノカ
ルボン酸のオクチル酸等はいずれの場合も、水溶液のp
Hが7.0〜8.5の領域の場合でも、鋳物等の鉄系金
属に対して充分な防錆性能が得られないことや、防錆性
能を得るためには高濃度で使用しなくてはならず、仕上
り性に悪影響を与えたり、その使用が不経済となるな
ど、適当ではない。
【0017】(B)成分 (B)成分の炭素数2〜4の脂肪族アルコールエチレン
オキシド2モル付加物としては、ジエチレングリコール
モノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピ
ルエーテル、ジエチレングリコールイソプロピルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチ
レングリコールイソブチルエーテルが挙げられる。
【0018】配合量は33〜70%であり、33%未満
であれば、充分な洗浄性能が得られず、また、各金属部
品に付着する加工油等の汚染物質を洗浄した際に除去さ
れた汚染物質の分離性が悪くなり、洗浄剤の寿命が短く
なって経済的でない。また、70%を超えると、洗浄後
の仕上り性が悪くなり、やはり好ましくない。
【0019】なお、炭素数2〜4の脂肪族アルコールエ
チレンオキシド1モル付加物は人体に対する悪影響が懸
念され、3モル以上の付加物は洗浄効果が劣り、かつ洗
浄後において染みとなって現れやすく外観性の点で適当
でない。
【0020】(C)成分 (C)成分の非イオン界面活性剤としては、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンブロックポリマーなどが挙げられ
る。
【0021】用いる非イオン界面活性剤のHLBは8〜
15が好ましい。
【0022】配合量は0.5〜5%であり、0.5%未
満であれば、充分な洗浄性能が得られず、5%を超す場
合、汚染物質と乳化しやすくなり、油水分離性能が悪く
なり、洗浄剤の寿命が短くなることや、洗浄後のしみと
なって現れやすくなり、適当でない。
【0023】一方、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテルのようなその構造にベンゼン環を有する非イ
オン界面活性剤を用いた場合、油水分離性能が悪くな
り、また、生分解性も悪いためあまり好ましくない。
【0024】(D)成分 (D)成分であるニトリロトリ酢酸(NTA)またはそ
の中和塩、あるいはエチレンジアミンテトラ酢酸(ED
TA)あるいはその中和塩は、キレート剤として加えら
れる。
【0025】配合量は0.1〜3.0%であり、0.1
%未満であれば、工業用水や井水等の硬水で本洗浄用組
成物を希釈した場合や、カルシウム等の無機成分を含ん
だ汚染物質が混入した場合、水不溶性の沈殿物が生成
し、設備にトラブル等を起こさせたり、洗浄不良となる
可能性があり好ましくない。また、3%を超える場合に
は洗浄後の仕上り性が悪くなるため好ましくない。
【0026】(E)成分 (E)成分のアルカノールアミンとしては、モノエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ンなどが挙げられる。配合量は0.5〜60%であり、
(A)成分であるドデカン2酸の使用量の50%以上で
400%を超えない範囲である。洗浄用組成物のpHが
水で0.5〜15.0%に希釈した場合に、7.0〜
8.5の範疇に入るようにドデカン2酸のpH調整剤的
な役割として、ドデカン2酸の量と連動して添加され
る。原液はpHを問わない。
【0027】洗浄剤のpHが7.0以下であればドデカ
ン2酸は水溶液中に析出したり、鉄系金属に対して充分
な防錆性能が得られなかったり、洗浄性能が得られなく
なり、pHが8.5を超えれば、非鉄系金属、特にアル
ミニウム等を洗浄する場合に変色等の悪影響を与えた
り、人体、特に皮膚に対して刺激性が強くなり好ましく
ない。
【0028】一方、NaOH等の無機アルカリを用いた
場合、洗浄後に白色残渣となって部品の外観に悪影響を
及すため、この使用は好ましくない。
【0029】(F)成分 水は本組成物を均一な液体製品とするため、残部として
5%以上添加される。5%未満であれば、引火性が発現
し、消防法第4類第3石油類に該当する液体となり、取
扱安全性に問題があり適当でない。
【0030】なお、その添加量は前述の本洗浄用組成物
の有効成分および後述の添加剤の量と水の総量が100
部となるように加えられる。
【0031】その他 本洗浄用組成物を実際の洗浄工程で用いる場合は、水に
より0.5〜15%に希釈して使用する。
【0032】洗浄工程は、洗浄槽(2槽)、液切り槽、
乾燥槽が基本構成であり、洗浄1槽目は5〜15%の濃
度設定を行い、2槽目は1槽目より稀薄な濃度設定を行
い、超音波方式、噴霧方式、バブリング方式、バレル方
式、浸漬揺動方式等の物理的操作を加えて洗浄が行われ
る。液切り槽では、エアブロー方式、遠心分離方式、引
上げ方式等の物理的操作が加えられ、乾燥槽では、熱風
方式、減圧方式、真空方式等の操作が行われる。
【0033】なお、洗浄対象素材や被洗浄汚染物質等の
条件により洗浄工程は適時調整され、場合によっては、
洗浄槽の後に水によるすすぎの工程が入ることや、洗浄
槽が1槽に短縮されたり、3槽以上の多層に増やされる
こともある。
【0034】本洗浄用組成物は前述の構成成分の他に、
ベンゾトリアゾール類やフェニルテトラゾール類等の腐
食抑制剤やアニオン界面活性剤や両性界面活性剤を適時
配合して用いることも可能である。
【0035】本発明組成物において炭素数12の脂肪族
ジカルボン酸(ドデカン2酸)を選定することにより、
pH7.0〜8.5の領域で鉄系金属に対し優れた防錆
性能が得られ、炭素数2〜4の脂肪族アルコールのエチ
レンオキシド2モル付加物を選定することにより、洗浄
性能と油水分離性に優れた性能を得ることができる。非
イオン界面活性剤を加えることにより、優れた洗浄性能
が得られ、ニトリロトリ酢酸やエチレンジアミンテトラ
酢酸を選定することにより、硬水や混入してくる無機金
属に対して優れた耐性を示すことができる。
【0036】また、水を添加することにより組成物の引
火性を消失させることができる。
【0037】
【実施例】実施例1〜10、及び比較例1〜15 下記[表1]〜[表3]に記載した組成物成分を、同表
に併記した割合(%)で以て配合し、洗浄用組成物を得
た。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】得られた洗浄用組成物に関し、下記〜
の点について調べた。
【0042】素材に与える影響(試験−1) 仕上がり性(試験−2) 防錆性(試験−3) 安全性(試験−4) 洗浄性(試験−5) 油水分離性(試験−6) 耐硬水性(試験−7) 結果を[表4][表5]及び[表6]に示す。
【0043】試験−1 素材に与える影響を以下の方法にて比較した。すなわ
ち、上記において得られた洗浄用組成物を、水を用いて
10%濃度(w/v)に希釈し、これにより洗浄剤を得
た。
【0044】得られた洗浄剤を50℃に加温し、この溶
液に一定処理を行った標準的アルミニウム板(JIS
H4000 2024P)を1時間浸漬させた。
【0045】所定時間後、この板を取出し、その表面を
ガーゼで綺麗に拭き取ったのち、アルミニウムの表面状
態について以下の基準にて比較した。なお、溶液(洗浄
剤)のpHを併記する。
【0046】[基準] ○:色調に変化なし △:色調にわずかな変化がある ×:色調の変化が著しい。
【0047】試験−2 仕上り性を以下の方法にて比較した。すなわち、上記に
おいて得られた洗浄用組成物を、水を用いて1%濃度
(w/v)に希釈し、これにより洗浄剤を得た。
【0048】得られた洗浄剤を50℃に加温し、この溶
液に一定処理を行った標準的鋼板(SPCC−SB)を
1分間浸漬させた。
【0049】所定時間後、この板を取出し、80℃で熱
風乾燥を行った後、表面の仕上り状態について以下の基
準にて比較した。
【0050】[基準] ○:仕上り状態が良い △:仕上り状態が少し悪い ×:仕上り性悪い。
【0051】試験−3 防錆性を以下の方法にて比較した。すなわち、上記にお
いて得られた洗浄用組成物を、水を用いて1%濃度(w
/v)に希釈し、これにより洗浄剤を得た。
【0052】鋳鉄粉(FC20)をシャーレに敷きつ
め、この鋳鉄粉に対し、得られた洗浄剤2mlを滴下
し、室温下における2時間での発錆状況を確認し、以下
の基準にて比較した。
【0053】[基準] ◎:発錆なし ○:発錆5%未満 △:発錆5%以上〜25%未満 ×:発錆25%以上。
【0054】試験−4 上記において得られた洗浄用組成物の安全性を以下の基
準にて比較した。 [基準] ○:標準的取扱いが可能(消防法や労働安全衛生法等の
法令により制限を受けない) ×:取扱いに充分な配慮が必要とされる(消防法や労働
安全衛生法等の法令により制限を受ける)。
【0055】試験−5 洗浄性を以下の方法にて比較した。なお、A重油を均一
に塗布した鋼板(SPCC)を100℃で3分間熱処理
し、冷却した後に試験に供する。
【0056】上記において得られた洗浄用組成物を、水
を用いて10%濃度(w/v)に希釈し、これにより洗
浄剤を得た。
【0057】得られた洗浄剤を50℃に加温し、28k
Hz、150Wの超音波洗浄機を用いて鋼板を洗浄した
後に1%濃度(w/v)に希釈したものを50℃に加温
したもので仕上げ洗浄を行い、エアブローを行った後、
80℃の熱風乾燥を5分間行った。
【0058】次に溶剤を用いて鋼板に残存する油分と洗
浄剤残渣を抽出し、分光光度法にて測定し、洗浄性能を
以下の基準にて比較した。
【0059】[基準] ◎:除去率95%以上 ○:除去率75%以上95%未満 △:除去率50%以上75%未満 ×:除去率50%未満。
【0060】試験−6 油水分離性を以下の方法で比較した。上記において得ら
れた洗浄用組成物を、水を用いて10%濃度(w/v)
に希釈し、これにより洗浄剤を得た。
【0061】得られた洗浄剤50mlを100mlの目
盛り付ネスラー管に入れ、更に油性加工油(鉱油系、日
本工作油社製、製品名:3050)を5ml入れ、50
℃に加温した。
【0062】次に、30秒間に100回このネスラー管
を激しく振盪させた後、50℃で静置し、30分後の油
分の分離状況を確認し、油水分離性能を以下の基準にて
比較した。
【0063】[基準] ○:分離率80%以上 △:分離率50%以上80%未満 ×:分離率50%未満。
【0064】試験−7 耐硬水性を以下の方法で比較した。上記において得られ
た洗浄用組成物を、京都市の水道水を用いて10%濃度
(w/v)に希釈し、これにより洗浄剤を得た。
【0065】得られた洗浄剤100mlを50℃、30
分放置し、その後の液状態を確認し、以下の基準にて洗
浄剤の耐硬水性の評価を行った。
【0066】[基準] ○:30分後無色透明液体のままである ×:30分後白色沈殿が生成する。
【0067】
【表4】
【表5】
【表6】
【0068】
【発明の効果】本発明により、オゾン層を破壊する心配
がなく、優れた洗浄性能を有し、かつ引火点を有さず、
鉄系金属を洗浄処理する場合でも非鉄系金属を洗浄処理
する場合でも同じ洗浄ラインを使用することができ、し
かも水のすすぎが不必要で、また、防錆を目的とした薬
剤を別途配合することなく錆の発生を防ぐことができる
水希釈型の金属洗浄用組成物、及び水で希釈されてなる
金属用洗浄剤を提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 7:32) (C11D 3/60 3:20 3:33 3:30)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(A)〜(F)成分よりなる金属洗浄
    用組成物。 (A)ドデカン2酸:1〜15重量%、 (B)炭素数が2〜4の脂肪族アルコールのエチレンオ
    キシド2モル付加物:33〜70重量%、 (C)非イオン界面活性剤:0.5〜5重量%、 (D)ニトリロトリ酢酸またはその中和塩、あるいはエ
    チレンジアミンテトラ酢酸またはその中和塩:0.5〜
    3重量%、 (E)アルカノールアミン:0.5〜60重量%、但し
    前記(A)成分の使用量の50重量%以上であって40
    0重量%を超えない範囲、 (F)水:残部、但し5重量%以上
  2. 【請求項2】請求項1記載の金属洗浄用組成物を水で
    0.5〜15重量%に希釈し、pHを7.0〜8.5と
    した金属用洗浄剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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