JPH09118504A - 塩浴中での鋼片の熱処理の際に生じる屑塩からのアルカリ金属塩化物及びアルカリ土類金属塩化物を回収する方法 - Google Patents

塩浴中での鋼片の熱処理の際に生じる屑塩からのアルカリ金属塩化物及びアルカリ土類金属塩化物を回収する方法

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JPH09118504A
JPH09118504A JP26273896A JP26273896A JPH09118504A JP H09118504 A JPH09118504 A JP H09118504A JP 26273896 A JP26273896 A JP 26273896A JP 26273896 A JP26273896 A JP 26273896A JP H09118504 A JPH09118504 A JP H09118504A
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Mattias Kremer
クレーマー マッティアス
Georg Wahl
ヴァール ゲオルク
Eberhard Gock
ゴック エーベルハルト
Stefan Wigger
ヴィッガー シュテファン
Joerg Kaehler
ケーラー イェルク
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Durferrit GmbH Thermotechnik
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Durferrit GmbH Thermotechnik
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    • C21D1/34Methods of heating
    • C21D1/44Methods of heating in heat-treatment baths
    • C21D1/46Salt baths

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩浴中の鋼片の熱処理の際に生じる屑塩から
のアルカリ金属−及びアルカリ土類金属塩化物の回収
法。 【解決手段】 硬化処理屑塩から塩化物塩を環境に適正
に、かつ経済的に回収するための方法は、屑塩の浸漬、
シアン化物の解毒及び個々の塩化物塩の選択的結晶化を
包含する。本方法は、硬化処理屑塩中に存在する全ての
塩化物塩を純粋な形で回収することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩浴中での鋼片の
熱処理の際に生じる屑塩から、水中での屑塩成分の溶
解、不溶性残渣の分離、場合によりシアン化物の分解及
び溶解塩の分別結晶化により、アルカリ金属−及びアル
カリ土類金属塩化物を回収するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼の硬度もしくは耐摩耗性を高めるため
に、以前から様々な熱処理法が使用されている。その内
で、加工片を塩溶融で処理する塩浴技術が、摩耗防止法
で重要な位置を占めている。一連の塩浴法、例えばカル
ボニトロ化(Carbonitrieren)、表面硬化、浸炭、焼な
まし及び焼戻しの際に、塩浴中に塩化物系の廃塩、いわ
ゆる屑塩(Altsalze)が生じる。この屑塩の生成はいく
つかの原因を有し、例えば塩溶融物は鋼処理の際に加工
物によって不純化される。摩擦のない処理経過のために
は、この不純物はなお60〜90%まで塩から成る汚泥
として除去されなければならない。更に加工物との反応
の際に活性浴成分が消耗され、従って再生器によって又
は新しい塩の添加によって再び補給されなければならな
い。そのために多くの場合には、使用された浴の一部を
汲み出し、かつ同様に屑塩として扱わなければならな
い。
【0003】塩化物系の硬化処理屑塩の主成分は、アル
カリ金属及びアルカリ土類金属、即ちナトリウム、カリ
ウム、バリウム及びカルシウムの塩化物である;屑塩の
僅かな成分は、シアン化カリウム及びシアン化ナトリウ
ムも含有する。
【0004】従来はこの屑塩は経済的に回収不可能と見
なされていて、従って残留物質問題の軽減のための努力
は、第一に保管可能性の改善及び部分解毒に集中した。
そのために、例えば屑塩及び石膏の混合物を850℃に
加熱することによって不動化させるための方法が打ち出
された(西ドイツ国特許公開公報(DE−OS)第21
50679号明細書)。保管可能性の改善のためのもう
一つの方法は、600〜900℃の温度で硫酸鉄及び硫
酸ナトリウムで屑塩を処理することである(西ドイツ国
特許公開公報(DE−OS)第3843285号明細
書)。屑塩中のシアン化物の解毒についても、過去に様
々な可能性が公表された。一つの方法は、800〜10
00℃の温度で溶融屑塩に酸素又は水蒸気を吹き込むこ
とである(西ドイツ国特許公開公報(DE−OS)第2
340523号明細書)。
【0005】これらの方法は、一方では極めてエネルギ
ーが強度であり、かつ他方では塩成分の回収ではなく、
保管可能性の簡易化のみを目的として有するという、重
大な欠点を有する。
【0006】その他に、屑塩から価値ある物質を回収す
る手がかりがある。すなわちバリウム分を炭酸バリウム
又は硫酸バリウムとしての沈殿により分離させることが
幾度か記載されている。それに対して、他の成分、例え
ば塩化ナトリウム及び塩化カリウムの回収については記
載されていない。更に、沈澱したバリウム化合物を後処
理して塩化バリウムにすることは付加的な方法工程及び
経費と結びついている。
【0007】硬化処理屑塩から塩成分を部分的に回収す
ることは、西ドイツ国特許公開公報(DE−OS)第2
400318号明細書及び西ドイツ国特許公開公報(D
E−OS)第2400319号明細書に記載されてい
る。溶融物中で450〜550℃で実施されるシアン化
物解毒後に、屑塩を熱水で浸出する。大部分の炭酸バリ
ウムから成る残渣を分離し、かつもう一つの後処理で、
例えば塩化バリウムにする。溶解された炭酸塩は硝酸の
添加によって二酸化炭素に変換され、かつ塩化物量は水
の蒸発によって10〜15重量%にまで減少され、この
際、塩化ナトリウムが結晶として得られ得る。残留溶液
を160℃で乾燥させ、かつ硝酸塩及び亜硝酸塩から成
る塩混合物並びに2%の塩化ナトリウム及び塩化カリウ
ムを直接再び硬化処理で使用することができるという。
しかしながらこの方法も、大工業的変換を妨げるという
欠点を有する。すなわち硝酸の添加の際に、触媒的に燃
焼されねばならない硝気が大量に発生する。しかしなが
ら溶液中への硝酸バリウムの導入による酸添加の回避
は、再び付加的な方法工程を必要とする。特に、得られ
た塩の純度は硬化塩製造のための原料の要求に合致せ
ず、かつ強い変動を受けている使用屑塩の組成に強く依
存している。得られた硝酸塩−亜硝酸塩−塩も、変動す
る組成に基づいて直接再び使用することは不可能であ
り、とりわけ示された塩化物濃度は工業的要求に合致し
ない。過去に再生器の使用によって、生じる屑塩の組成
が、シアン化物−及び炭酸塩含量の減少及び塩化物成分
の増大に変化した。記載の方法は、付加的な方法工程な
しにはこれらの変化された範囲条件を考慮できない。
【0008】アルカリ金属塩化物及びアルカリ土類金属
塩化物の分離法は自体公知である。溶液から塩化バリウ
ムを塩析する方法は、加熱された濃塩化バリウム溶液に
塩化ナトリウム250g/lを添加することから出発
し、それによって塩化バリウム−2水和物が生成し、か
つ塩化バリウム溶液での洗浄後に、純度99〜100%
で塩が得られる(西ドイツ国特許(DE−PS)第29
716号明細書)。もう一つの方法は、塩化ナトリウム
及び塩化カリウムの分離である(英国特許(GB−P
S)第648903号明細書)。この場合には、双方の
塩の混合物を55%の塩化カルシウム溶液に95℃で溶
解させ、その際塩化ナトリウムが生成する。残留溶液に
更に固体の塩化カルシウムを添加し、かつ溶液を95℃
で、塩化カルシウム及び−カリウムから成る複塩が生成
するまで濃縮蒸発させる。次いでこの複塩を27%の塩
化カルシウム溶液と共に38℃で溶かし、かつこの溶液
を15℃に冷却し、この際塩化カリウムが晶出する。し
かしながら両方法とも直接的には硬化塩問題に転用する
ことはできず、それというのも、この場合には溶液の極
めて異なる組成を考慮しなければならず、かつそれによ
って他の方法条件が存在するからである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、塩浴中の鋼片
の熱処理の際に生じる屑塩から、水中での屑塩成分の溶
解、不溶性残渣の分離、場合によるシアン化物の分解及
び溶解塩の分別結晶化により、アルカリ金属−及びアル
カリ土類金属塩化物を回収するための方法を開発するこ
とが本発明の課題であり、この際、この方法は、全ての
屑塩組成物に適用可能であり、かつ全ての屑塩成分を回
収可能でなければならない。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
り、残渣から塩酸の添加により炭酸バリウムを塩化バリ
ウムとして分離し、かつ塩溶液に添加し、塩溶液から塩
化ナトリウム及び塩化カルシウムを1:1〜5:1の割
合で添加することによって、−5℃〜+20℃の温度
で、塩化バリウムを晶出させ、この際、溶液中の屑塩3
00g/lに対して塩化ナトリウム150〜350g及
び塩化カルシウム30〜150gを添加し、40〜12
0℃の温度で150〜400g/lの濃度の達成までの
塩化カルシウムの添加によって、塩化ナトリウムを晶出
させ、1リットル当たり塩化カルシウム500〜900
gの濃度まで60〜120℃で溶液を濃縮させることに
よって、残留塩化ナトリウム及び塩化バリウムを晶出さ
せ、更に溶液を60〜120℃で濃縮させることによっ
て、塩化カリウム−塩化カルシウム−複塩を晶出させ、
複塩を35〜40℃で20〜35%の塩化カルシウム溶
液中に溶かし、かつ塩化カリウムを5〜20℃で晶出さ
せ、かつ残留溶液から塩化カルシウムの濃縮蒸発によっ
て得ることによって、解決される。
【0011】屑塩がシアン化物を含有する場合には、こ
れを酸化的に陽極酸化によって又は過酸化水素の添加に
よって分解しなければならない。
【0012】固体の塩化物系硬化処理屑塩を有利に2m
m以下の粒度に粉砕した後に、水100リットル中での
屑塩15kg〜50kgを浸出することによって、溶性
の塩成分が完全に固体から除去され得ることが判明し
た。引続いて陽極酸化又は過酸化水素の添加によって、
有利に双方の方法からなる組合せで、懸濁液の完全なシ
アン化物解毒が達成される。発生する二酸化炭素及び窒
素によって、高い塩濃度で、安定した泡状物が生じ、そ
の容量は溶液量の幾倍にもなりうる。この泡状物を消泡
剤溶液0.1〜100mlの添加によって回避もしくは
排除し得る。炭酸バリウム及び硬化処理操業からの不純
物、実際には酸化鉄から成る不溶性成分は、例えば、凝
集剤の添加によって、pH−値8.5〜12で溶液から
分離され、この際、溶液中の凝集剤の残留濃度は50%
の過剰配量でも2ppm以下である。炭酸バリウムと塩
酸を反応させて塩化バリウムにした後に、酸化鉄泥を例
えば圧濾器中で残留水分30〜35%まで脱水させるこ
とができる。水での洗浄後に、濾滓は塩成分をもはや含
有せず、かつその僅少な残留水分に基づき問題なく保管
され得る。
【0013】分離された塩溶液から、塩酸での中和後
に、目的に合った試薬の添加及び結晶化段階の特定の順
序によって、個々の成分が選択的に分離される。それに
よって、本方法は異なる組成の塩について高い純度の一
定の生成物をもたらすことが達成される。
【0014】塩化バリウムを得るために、慣用の塩化ナ
トリウムでの塩析に反して、塩化カルシウムの付加的な
添加によって、生産能力及び純度の向上が達成され得る
ことが判明した。それと同時に、次の結晶化段階のため
に、塩化ナトリウムの塩析が一定の条件を付けられるこ
とが達成される。屑塩溶液1リットルに対して、固体塩
化ナトリウム150〜350g、有利に200〜250
g及び約50%塩化カルシウム溶液60〜300gの添
加により、−5℃及び20℃、殊に0℃〜15℃の温度
への冷却時に、塩化バリウムが選択的に残留含量1〜2
重量%まで晶出され;結晶は一般に99%よりも良好な
高い純度を有する。添加される塩の重量比(すなわちN
aCl:CaCl)は、屑塩溶液の塩化カルシウム含
量に 従って、1:1〜5:1、有利に3:1であり、
かつ例えばイオン選択性電極での測定によって調整され
得る。
【0015】更に、40℃〜120℃の温度で、塩化カ
ルシウムを引続いて、150〜400g/lの塩化カル
シウム濃度の達成まで添加することによって、純粋な塩
化ナトリウムを選択的に晶出させることができ、一方塩
化バリウムは溶液中に残留することが判明した。
【0016】殊に真空結晶化器中で60℃〜120℃、
特に80℃〜100℃の温度で、この溶液の濃縮によっ
て、塩化カルシウムの濃度は500〜900g/lまで
高められる。更に、残留塩化ナトリウムは0.5重量%
以下にまで、かつ塩化バリウムは殆ど完全に、すなわち
ppm範囲の痕跡量にまで晶出することが判明した。こ
の塩混合物を再び最初の結晶化段階に戻すことができ、
従ってこの方法では全塩化バリウムは99.9%以上回
収され得る。
【0017】塩化カルシウム−塩化カリウムが複塩とし
て晶出するまで、公知方法で溶液を60〜120℃、特
に80〜110℃で更に濃縮させることによって、塩化
カリウムが残留溶液から分離され得る。母液は分離さ
れ、かつ中間貯蔵される。この溶液の一部を1:1の割
合で水で希釈する。塩化カルシウム20〜35%及び塩
化カリウム0.5〜1.5%の濃度であるこの希釈溶液
中で、35〜40℃、殊に38℃で、複塩を溶解させ
る。溶液を5〜20℃、特に10〜15℃に冷却するこ
とによって、純粋な塩化カリウムが晶出する。残留する
塩化カルシウム溶液を部分的に前記の方法工程に装入
し、残りの溶液から濃縮蒸発、特に噴霧乾燥によって、
塩化カルシウムを回収する。
【0018】晶出した全ての塩、特に結晶水含有の塩、
塩化バリウム−2水和物及び塩化カルシウム−2水和物
も、適当な乾燥によって、0.1%以下の残留水分を有
する無水形に変えられる。
【0019】図1は、個々の方法工程の経過が描かれて
いる本発明による方法のフローシートを示す。屑塩の粉
砕(1)後に、水での浸漬(2)を行なう。引続くシア
ン化物解毒(3)は、固体−液体−分離、例えば濾過
(4)による不純物の分離のための前提である。中和
(5)された溶液から、塩化ナトリウムの添加によって
塩化バリウムを塩析させる(6)。熱時飽和塩化カルシ
ウム溶液の添加によって、塩化ナトリウムを晶出させる
ことができる(7)。溶液の濃縮(8)によって、塩化
ナトリウム及び塩化バリウムから成る混合物を得、これ
を工程6で再び使用する。塩化カリウムを、溶液の濃縮
(9)、その際晶出する複塩CaCl−KCl の希
塩化カルシウム溶液中での溶解(10)及び引続く溶液
の冷却(11)によって分離する。残留溶液の濃縮蒸発
(12)後に、塩化カルシウムが得られる。
【0020】
【実施例】本発明による方法を次の実施例につき詳説す
る: 1.シアン化物を含有しない屑塩100kgを2mm以
下の粒度まで粉砕し、かつ水300l中に浸漬する。3
7%の塩酸7.9kgの添加によって、炭酸塩及び水酸
化物を中和する。引続き水酸化ナトリウムでpH−値を
9.5に調整する。0.1%のポリマー凝集剤溶液10
00mlの添加により不純物を凝集させ、かつ不純物を
屑塩溶液から濾過によって分離させる。その後に、塩化
ナトリウム87%及び塩化バリウム13%から成る蒸発
結晶化からの塩混合物39.3kg、並びに塩化ナトリ
ウム0.8kg及び塩化カルシウム12.2kgの添加
により、塩化バリウムを0℃で晶出させ、かつ濾過す
る。50℃に加熱した溶液に、塩化カルシウム39kg
を添加し、かつ晶出した塩化ナトリウムを濾過する。引
続き溶液を、濃縮物175リットルが生じるまで90℃
で濃縮蒸発させ、かつ晶出した塩化ナトリウム及び塩化
バリウムから成る塩混合物を分離する。塩化カルシウム
濃度600g/lを有する溶液を、更に濃縮物46リッ
トルが生じるまで100℃で濃縮させる。晶出した塩化
カルシウム及び塩化カリウムから成る複塩を分離する。
濃縮溶液5リットルを水15リットルで希釈し、かつそ
の中に複塩を38℃で溶かす。この溶液を10℃に冷却
することによって、塩化カリウムが晶出するから、これ
を濾過する。最後に塩化カルシウム溶液を噴霧乾燥させ
る。
【0021】この調製の物質収支は、次の結果を示す:
【0022】
【表1】
【0023】2.方法工程の経過は例1に挙げられたそ
れに相応するが、陽極酸化によるシアン化物の変換が浸
漬に直結することで相違している。シアン化物含有の屑
塩100kgを2mm以下の粒度まで粉砕し、かつ水3
00l中に浸漬させる。その後に、屑塩溶液中のシアン
化物をpH−値11で酸化電気分解槽によって酸化して
シアン酸塩にし、かつ引続きpH−値を8.5に下げた
後に、シアン酸塩を更に酸化して二酸化炭素及び窒素に
する。37%塩酸18.2kgの添加によって、炭酸塩
及び水酸化物を中和する。水酸化ナトリウムでpH−値
9.5に調整し、そうして不純物を0.1%ポリマー凝
集剤1800mlの添加によって凝集させ、かつ不純物
を溶液から濾過によって分離することができる。その後
に、塩化ナトリウム87%及び塩化バリウム13%から
成る蒸発結晶化からの塩混合物38.3kg、塩化ナト
リウム0.8kg及び塩化カルシウム25kgの添加に
より、0℃で塩化バリウムを晶出させ、かつ濾過する。
60℃に加熱した溶液に、塩化カルシウム30kgを添
加し、かつ晶出した塩化ナトリウムを濾過する。引続き
溶液を、濃縮物190リットルが生じるまで90℃で濃
縮蒸発させ、かつ晶出した塩化ナトリウム及び塩化バリ
ウムから成る塩混合物を分離する。塩化カルシウム濃度
600g/lを有する溶液を、100℃で更に濃縮物4
7リットルが生じるまで濃縮させる。晶出した塩化カル
シウム及び塩化カリウムから成る複塩を分離する。濃縮
溶液20リットルを水40リットルで希釈し、かつその
中に複塩を38℃で溶かす。この溶液を10℃に冷却す
ることによって、塩化カリウムが晶出するから、これを
濾過する。最後に塩化カルシウム溶液を噴霧乾燥させ
る。
【0024】物質収支は、又も塩の高純度及び完全な生
産を示す:
【0025】
【表2】
【0026】3.シアン化物含有の屑塩100kgを2
mm以下の粒度まで粉砕し、かつ水300l中に浸漬さ
せる。その後に、屑塩溶液中のシアン化物をpH−値1
1で酸化電気分解槽によって酸化してシアン酸塩にし、
かつ引続きpH−値を8.5に下げた後に、シアン酸塩
を更に酸化して二酸化炭素及び窒素にする。37%の塩
酸23.8kgの添加によって、炭酸塩及び水酸化物を
中和する。引続き水酸化ナトリウムでpH−値9.5を
調整する。不純物を0.1%のポリマー凝集剤溶液95
0mlの添加によって凝集させ、かつ溶液から不純物を
濾過によって分離する。その後に、塩化ナトリウム87
%及び塩化バリウムから13%から成る蒸発結晶化から
の塩混合物36.2kg及び塩化カルシウム28.5k
gの添加により、0℃で塩化バリウムを晶出させ、かつ
濾過する。60℃に加熱した溶液に、塩化カルシウム3
9kgを添加し、かつ晶出した塩化ナトリウムを濾過す
る。引続き溶液を、100℃で濃縮物185リットルが
生じるまで濃縮蒸発させ、かつ晶出した塩化ナトリウム
及び塩化バリウムから成る塩混合物を分離する。塩化カ
ルシウム濃度600g/lを有する溶液を、更に100
℃で濃縮物48リットルが生じるまで濃縮させる。晶出
した塩化カルシウム及び塩化カリウムから成る複塩を分
離する。濃縮溶液20リットルを水30リットルで希釈
し、かつその中に複塩を38℃で溶かす。この溶液を1
0℃に冷却することによって、塩化カリウムが晶出する
から、これを濾過する。最後に塩化カルシウム溶液を噴
霧乾燥させる。
【0027】この調製の物質収支は次の結果を示した:
【0028】
【表3】
【0029】4.シアン化物を含まない屑塩を例1から
調製し、この際、本発明による結晶化温度とは相違す
る。他の結晶化条件、例えば添加される塩濃度及び結晶
化時間は、できるかぎり同様に保つ。シアン化物を含有
しない屑塩100kgを2mm以下の粒度まで粉砕し、
かつ水300l中に浸漬する。37%の塩酸7.9kg
の添加によって、炭酸塩及び水酸化物を中和する。引続
いて水酸化ナトリウムでpH−値を9.5に調整する。
0.1%のポリマー凝集剤溶液1000mlの添加によ
り不純物を凝集させ、かつ不純物を屑塩溶液から濾過に
よって分離させる。その後に、塩化ナトリウム92%及
び塩化バリウム8%から成る蒸発結晶化からの塩混合物
33.9kg、並びに塩化ナトリウム3.9kg及び塩
化カルシウム12.2kgの添加により、25℃で塩化
バリウムを晶出させ、かつ濾過する。30℃に加熱した
溶液に、塩化カルシウム39kgを添加し、かつ晶出し
た塩化ナトリウムを濾過する。引続き溶液を、100℃
で濃縮物175リットルが生じるまで濃縮蒸発させ、か
つ晶出した塩化ナトリウム及び塩化バリウムから成る塩
混合物を分離する。塩化カルシウム濃度600g/lを
有する溶液を、更に100℃で濃縮物46リットルが生
じるまで濃縮させる。晶出した塩化カルシウム及び塩化
カリウムから成る複塩を分離する。濃縮溶液5リットル
を水15リットルで希釈し、かつその中に複塩を38℃
で溶かす。この溶液を25℃に冷却することによって、
塩化カリウムが晶出するからこれを濾過する。最後に塩
化カルシウム溶液を噴霧乾燥させる。
【0030】この調製の物質収支は次の結果を示し、こ
れは塩化バリウムの明らかにより悪い生産及び特に塩化
ナトリウムにおける僅少な純度を示す:
【0031】
【表4】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による方法の個々の段階の経過を表わす
フローシートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エーベルハルト ゴック ドイツ連邦共和国 ゴスラー キーフェル ンブリンク 16 (72)発明者 シュテファン ヴィッガー ドイツ連邦共和国 クラウスタール−ツェ ラーフェルトロルシュトラーセ 38 (72)発明者 イェルク ケーラー ドイツ連邦共和国 クラウスタール−ツェ ラーフェルトズィーベンシュテルンヴェー ク 9

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩浴中での鋼片の熱処理の際に生じる屑
    塩から、水中での屑塩成分の溶解、不溶性残渣の分離、
    場合によりシアン化物の分解及び溶解塩の分別結晶化に
    より、アルカリ金属−及びアルカリ土類金属塩化物を回
    収する方法において、残渣から塩酸の添加により炭酸バ
    リウムを塩化バリウムとして分離し、かつ塩溶液に供給
    し、塩溶液から、−5℃〜+20℃の温度で、塩化ナト
    リウム及び塩化カルシウムを1:1〜5:1の割合で添
    加することによって、塩化バリウムを晶出させ、この
    際、溶液中の屑塩300g/lに対して塩化ナトリウム
    150〜350g及び塩化カルシウム30〜150gを
    添加し、40〜120℃の温度で、150〜400g/
    lの濃度の達成まで塩化カルシウムを添加することによ
    って、塩化ナトリウムを晶出させ、1リットル当たり塩
    化カルシウム500〜900gの濃度まで60〜120
    ℃で溶液を濃縮させることによって、残留塩化ナトリウ
    ム及び塩化バリウムを晶出させ、更に溶液を60〜12
    0℃で濃縮させることによって、塩化カリウム−塩化カ
    ルシウム−複塩を晶出させ、この複塩を35〜40℃で
    20〜35%の塩化カルシウム溶液中に溶かし、かつ塩
    化カリウムを5〜20℃で晶出させ、かつ残留溶液から
    塩化カルシウムの濃縮蒸発によって回収することを特徴
    とする、塩浴中での鋼片の熱処理で生じる屑塩からアル
    カリ金属−及びアルカリ土類金属塩化物を回収する方
    法。
  2. 【請求項2】 シアン化物を陽極酸化によって及び/又
    は過酸化水素の添加によって分解させる、請求項1に記
    載の方法。
JP26273896A 1995-10-06 1996-10-03 塩浴中での鋼片の熱処理の際に生じる屑塩からのアルカリ金属塩化物及びアルカリ土類金属塩化物を回収する方法 Pending JPH09118504A (ja)

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