JPH09118429A - 不良ビレット装入装置 - Google Patents

不良ビレット装入装置

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JPH09118429A
JPH09118429A JP27578095A JP27578095A JPH09118429A JP H09118429 A JPH09118429 A JP H09118429A JP 27578095 A JP27578095 A JP 27578095A JP 27578095 A JP27578095 A JP 27578095A JP H09118429 A JPH09118429 A JP H09118429A
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JP
Japan
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billet
billets
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Withdrawn
Application number
JP27578095A
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English (en)
Inventor
Shinichi Yoshizawa
眞一 吉澤
Satoshi Fujiki
諭志 藤木
Mamoru Masagaki
護 正垣
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成および操作が煩雑化することなく、外径
および長さの不揃いな不良ビレットを傾斜台から確実に
一本ずつ後段のコンベアに供給する。 【解決手段】 丸棒状の複数の不良ビレット40bを並
列にした状態で搭載するための、長手方向に傾斜可能な
傾斜台42と、傾斜台42の前端側に設けられた、最前
列の不良ビレットを保持および該保持を解除するための
第1のストッパー機構と、傾斜台42の第1のストッパ
ー機構の下流側に設けられた、第2列目の不良ビレット
40bを保持および該保持を解除するための第2のスト
ッパー機構34とを備えている。第2のストッパー機構
34は、傾斜台42の幅方向(矢印Y方向)に互いに対
向するように設けられた一対のクランプ部材69,70
と、一対のクランプ部材69,70を同期して進退させ
て第2列目の不良ビレット40bの両端面を挟持するた
めのクランプシリンダー61,62とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外径あるいは長さ
が規定範囲外の不良ビレットを一本ずつ転がして、例え
ば後段の搬送コンベアに移し替える替えるための不良ビ
レット装入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳造等により製造された丸棒状のビレッ
トは、後に、押し出し成形に供されるが、外径あるいは
長さが許容範囲外にある不良ビレットは、前記押し出し
成形が困難になるために、溶解炉で再溶解させて再びビ
レットに成形することが行われている。
【0003】ここで、不良ビレットを溶解炉に装入する
ための、従来の不良ビレット装入装置について説明す
る。図7は従来の不良ビレット装入装置の正面図、図8
は図7の平面図(上面図)、図9は図7の右側面図、図
10は図7に示した不良ビレット装入装置のストッパー
機構部の拡大図である。図7乃至図9に示すように、先
ず、概略構成について、不良ビレット装入装置(傾斜シ
ューター)1は、丸棒状の複数本の不良ビレット2a,
2b,2c,2d…を搭載するものであり、前端側(図
1中右側)に、不良ビレット2a,2b,2c,2d…
を最前列の不良ビレット2aから順次1本ずつ傾斜式ロ
ーラーコンベア3に移し替えるための後述するストッパ
ー機構部4が備えられている。傾斜シューター1と傾斜
式ローラーコンベア3との間には受け渡し傾斜板部材5
が設けられている。傾斜式ローラーコンベア3は、複数
の回転自在なローラー6が並設されており、別なローラ
ーコンベア7(複数の回転自在なローラー7aを備えて
いる)を介して、図示しない溶解炉の装入口に通じてい
る。これにより、前記傾斜シューター1により落下して
(矢印A方向参照)、前記受け渡し傾斜板部材5より転
がってくる不良ビレット2(図8参照)をその軸方向に
スライドさせて前記溶解炉に装入する(矢印C方向参
照)。なお、不良ビレットとは、その外径あるいは長さ
が規定範囲外にあるビレットをいう。
【0004】傾斜シューター1の詳細構造について説明
すると、傾斜シューター1は、そのフレーム8に傾斜台
9が約10゜の角度をなして搭載されており、傾斜台9
の幅方向の両端部には側壁部材10a,10bがそれぞ
れ立設されている。傾斜台9の前端側(下端側)には、
不良ビレットのストッパー機構部4が設けられている。
このストッパー機構部4は、その詳細を図10に示すよ
うに、傾斜台9の前端側に設けられた第1のストッパー
機構11と、第1のストッパー機構11の下流側に設け
られた第2のストッパー機構12とから構成されてい
る。第1のストッパー機構11は、シリンダーロッド1
3aが上方へ向くように前記フレーム8に設けられた第
1のシリンダー13と、この第1のシリンダー13のシ
リンダーロッド13aの先端(上端)に固定された第1
のストッパー部材14とから概略構成されている。前記
第1のシリンダー13のシリンダーロッド13aを突出
させることにより、第1のストッパー部材14は傾斜台
9の底面より上方へ突出して、最前列の不良ビレット2
aの周面に当接してこの不良ビレット2aを保持するも
のである。
【0005】第2のストッパー機構12も、第1のスト
ッパー機構11と同様に、シリンダーロッド15aが上
方へ向くように前記フレーム8に設けられた第2のシリ
ンダー15と、この第2のシリンダー15のシリンダー
ロッド15aの先端(上端)に固定された第2のストッ
パー部材16とから概略構成されている。前記第2のシ
リンダー15のシリンダーロッド15aを突出させるこ
とにより、第2のストッパー部材16は傾斜台9の底面
より上方へ突出して、第2列目の不良ビレット2bの周
面に当接して、前記第2列目以降の複数の不良ビレット
2b,2c,2d…を保持するものである。なお、図1
0中、矢印Bは、各シリンダーロッド13a,15aが
移動する様子を示している。
【0006】傾斜式ローラーコンベア3の詳細構造につ
いて説明すると、この傾斜式ローラーコンベア3は、フ
レーム18に搭載された傾斜台19に、複数の回転自在
なローラー6が並設された構造になっている。そして、
前記受け渡し傾斜板部材5から転がってくる不良ビレッ
トは、フレーム18に立設されたクッション部材17a
に衝突して衝撃を和らげる。なお、クッション部材17
aは、傾斜台19にブラケット17を介して設けられて
いる。
【0007】次に、傾斜シューター1から不良ビレット
を一本ずつ傾斜式ローラーコンベア3に移し替えるため
の動作について説明する。図7の状態において、第1お
よび第2のストッパー部材14,16の両方が傾斜台9
の底面から突出しているときには、最前列の不良ビレッ
ト2aは第1のストッパー部材14により保持され、第
2列目以降の複数の不良ビレット2b,2c,2d…は
第2のストッパー部材16に保持されている。
【0008】この状態で、第1のストッパー部材14の
みを引き下げると、最前列の不良ビレット2aの前記保
持が解除され、この最前列の不良ビレット2aは受け渡
し傾斜板部材5上を転がって(矢印A方向参照)、傾斜
式ローラーコンベア3上に受け渡される。該受け渡され
た不良ビレットは、複数のローラー6上で軸方向(矢印
C方向)に移動した後、別のローラーコンベア7に受け
渡され、図示しない溶解炉の装入口まで搬送され、装入
される。一方、傾斜シューター1においては、第1のス
トッパー部材14を突出させる。ここで、第2のストッ
パー部材16を下降させると、不良ビレット2b,2
c,2d…が転がって、第2列目にあった不良ビレット
2bは第1のストッパー部材14に保持され、次の最前
列の不良ビレットになる。最後に、第2のストッパー部
材16を突出させると、再び図1に示した状態になる。
上記のように、傾斜式ローラーコンベア3に不良ビレッ
トを一本ずつ供給する理由は、溶解炉に不良ビレットを
一本ずつ供給することにより、溶解炉の熱損失を変動さ
せないためや、傾斜式ローラーコンベア3の不良ビレッ
トによる詰りを防止するためである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
不良ビレット装入装置は、その第2のストッパー機構が
昇降式(突き上げ式)のものであるので、特に、第2列
目の不良ビレットが最大外径(例えばφ385mm)の
ものである場合、図1の状態において、第2のストッパ
ーに第2列目の不良ビレットが接触せず、第2のストッ
パーと第2列目の不良ビレットとの距離が長くなるた
め、最前列の不良ビレットが転がり落ちる際に、第2列
目の不良ビレットも転がって、第2のストッパー部材を
乗り越え、最前列の不良ビレットとともに後段の傾斜式
ローラーコンベアに受け渡されることになる。すなわ
ち、一度に、2本の不良ビレットが受け渡されることに
なる。
【0010】この不具合を解消するために、第2のスト
ッパーの、傾斜台の傾斜方向における位置を変更できる
ような機構を設けるとともに、予め不良ビレットを同外
径のものに仕分けして同外径のものを集中装入し、かつ
不良ビレットの外径に応じて、前記機構を操作して第2
のストッパー部材の位置を調整することが考えられる
が、この場合、前記仕分けに多大な労力が必要な上に、
前記移動機構の分だけ構成が複雑になり、その操作も煩
雑になることから、実用化には到底不適である。
【0011】本発明は、上記従来技術の有する問題点に
鑑みてなされたものであり、構成および操作が煩雑化す
ることなく、傾斜台から外径および長さの不揃いな不良
ビレットを確実に一本ずつ後段のコンベアに供給できる
不良ビレット装入装置を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、複数の丸棒状の不良ビレットを並列した状
態で搭載するための傾斜可能な傾斜台と、前記傾斜台の
前端側に設けられた、最前列の不良ビレットを保持およ
び該保持を解除するための第1のストッパー機構と、前
記第1のストッパー機構の下流側に設けられた、第2列
目以降の不良ビレットを保持および該保持を解除するた
めの第2のストッパー機構とを備えた不良ビレット装入
装置において、前記第2のストッパー機構は、前記傾斜
台の幅方向に互いに対向するように設けられた一対のク
ランプ部材と、前記一対のクランプ部材を同期して前記
幅方向に進退させて第2列目の不良ビレットの両端面に
それぞれ押圧して前記第2列目の不良ビレットを保持お
よび該保持を解除するための駆動機構とから構成されて
いることを特徴とするものである。
【0013】また、前記駆動機構は、一対のクランプシ
リンダーのシリンダーロッドに、直接あるいは間接的に
前記クランプ部材がそれぞれ固定された構成になってい
る。さらに、前記一対のクランプ部材は板状のものであ
り、その設ける位置は、前記最前列および第2列目の不
良ビレットがいずれも最大外径の不良ビレットである場
合および、前記最前列および第2列目の不良ビレットが
いずれも最小外径の不良ビレットである場合において、
前記一対のクランプ部材のそれぞれの少なくとも一部が
第2列目の不良ビレットの端面に重なるような位置に設
定されていることが好ましい。
【0014】以下、本発明の作用について説明する。請
求項1に記載の発明では、第1のストッパー機構のスト
ッパー部材が傾斜台の底面から突出して、最前列の不良
ビレットを転がり落ちないように保持し、第2のストッ
パー機構の一対のクランプ部材をそれぞれ前進させるこ
とにより、第2列目の不良ビレットの両端面を挟持し
て、転がり落ちないように保持する。第3列目の不良ビ
レットは第2列目の不良ビレットに保持され、これ以降
の列の不良ビレットもその直前の不良ビレットに保持さ
れる。
【0015】この状態で、第1のストッパー機構のスト
ッパー部材を引き下げると、最前列の不良ビレットの前
記保持が解除され、この最前列の不良ビレットは転がっ
て、後段のコンベア上に受け渡される。この後、前記ス
トッパー部材を突出させておく。ここで、一対のクラン
プ部材をそれぞれ後退させると、第2列目以降の不良ビ
レットは転がって前記ストッパー部材に保持され、前記
第2列目の不良ビレットは次の新たな最前列の不良ビレ
ットになる。最後に、一対のクランプ部材を前進させる
と、この一対のクランプ部材により今度は、第3列目に
あった新たな第2列目の不良ビレットを保持する。上記
のように、第2列目の不良ビレットを一対のクランプ部
材によりその両端面を挾んで転がらないように保持する
ので、確実に支持できる。
【0016】請求項2に記載の発明では、一対のクラン
プ部材の駆動機構の構成が簡単で、確実なクランプ動作
を得ることができる。請求項3に記載の発明では、不良
ビレットが最大外径あるいは最小外径の場合でも、一対
のクランプ部材により第2列目の不良ビレットを確実に
支持できる可能性は高い。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態例につ
いて、図面を参照して説明する。図1は本発明の不良ビ
レット装入装置の一実施形態例を備えた設備の正面図、
図2は図1の平面図(上面図)、図3は図1の右側面
図、図4は図1のストッパー機構の側面図である。な
お、以下に説明する実施形態例は、あくまでも本発明の
一例であって、本発明は、その特許請求の範囲を逸脱し
ない範囲内において、設計変更等の変形例を全て包含す
るものである。
【0018】図1乃至図3に示すように、この設備は、
複数の不良ビレット40a,40b,40c,40d…
を並列にした状態で搭載するための傾斜シューター(不
良ビレット装入装置)30と、この傾斜シューター30
から転がり落ちてきた不良ビレットを受けて、該受けた
不良ビレットをその軸方向(図2中矢印X方向)にスラ
イドさせて溶解炉(不図示)に装入するための傾斜式ロ
ーラーコンベア31とから概略構成されている。
【0019】傾斜シューター(不良ビレット装入装置)
30の詳細構造については、フレーム(架台)32と、
このフレーム32に搭載された傾斜台42とを備えてい
る。傾斜台42の幅方向(図2中矢印Y方向)の端部に
は側壁部材53a,53bがそれぞれ立設されている。
傾斜台42の中途部より前側部位が、ブラケット45等
を介してフレーム32に回動自在に支持されている。す
なわち、傾斜台32の下面にはその幅方向に2つのブラ
ケット45,45が設けられており、このブラケット4
5,45には軸45aが回転不能に挿通され、この軸4
5aはフレーム32に設けられた一対の軸受け46(一
方の軸受けは不図示)に回転自在に支持されている。そ
して、傾斜台42の後端部位は、前記フレーム32に設
けられた傾斜用シリンダー43により突き上げられ、傾
斜台42は前記軸45aを支点にして傾斜させられかつ
傾斜状態に保持されるように構成されている。すなわ
ち、傾斜用シリンダー43は、そのシリンダーロッド4
3aの先端が上方へ向くように前記フレーム32に固定
されており、このシリンダーロッド43aの先端部は、
傾斜台42の下面にブラケット44等を介して回転自在
に連結されている。
【0020】前記傾斜台42の前端側には、第1のスト
ッパー機構33と第2のストッパー機構(クランプ機
構)34が設けられている。第1のストッパー機構33
の詳細構造については、先ず、フレーム32には、従来
と同様にストッパーシリンダー35が設けられており、
このストッパーシリンダー35によりストッパー部材3
6が上方へ突出および引き込み可能である。これによ
り、図5に示すように、最前列の不良ビレット40aは
ストッパー部材36により保持される。この第1のスト
ッパー機構33の下流側には、本実施形態例の特徴部で
ある第2のストッパー機構34が設けられている。
【0021】第2のストッパー機構(クランプ機構)3
4の詳細構造については、図4に示すように、傾斜台4
2の下方には、一対のクランプシリンダー61,62
が、それらのシリンダーロッド61a,62aを互いに
反対方向に向かせた状態で設けられている。一対のクラ
ンプシリンダー61,62は、傾斜台42にその下方に
位置するように一体的に設けられたシリンダー取付け部
材32aに固定されている。これら一対のクランプシリ
ンダー61,62のそれぞれのシリンダーロッド61
a,62aには、連結部材63,65を介して、シリン
ダーロッド61a,62aと平行でかつ上方に、クラン
プロッド64,66がそれぞれ連結されている。また、
傾斜台42の幅方向両端部には、前記クランプロッド6
4,66が貫通してその軸方向の移動を案内するための
リニアブッシュ67,68が設けられている。前記クラ
ンプロッド64,66に先端には、板状のクランプ部材
69,70がそれぞれ固定されている。前記一対のクラ
ンプシリンダー61,62は同期して駆動されること
で、一対のクランプ部材69,70は、同期して進退し
(矢印Y方向参照)、これにより、図5に示すように、
第2列目の不良ビレット40bの両端面を押圧して挟持
し、第2列目以降の不良ビレット40b,40c,40
d…を保持することができる。なお、不良ビレットは、
外径の他に、長さも不揃いであるが、この長さの不揃い
に対応するためには、一対のクランプシリンダー61,
62のそれぞれのシリンダーロッド61a,62aの伸
長量(ストローク)を変更するだけで済む。上記説明か
ら明らかなように、一対のクランプシリンダー61,6
2、連結部材63,65およびクランプロッド64,6
6により、第2のストッパー機構34の駆動機構が構成
されている。
【0022】また、一対のクランプ部材69,70は互
いに対向するクランプ面を備えた板状のものであり、そ
の設ける位置は、前記最前列および第2列目の不良ビレ
ットがいずれも最大外径(例えばφ385mm)の場合
(後述する図6(a)参照)および、前記最前列および
第2列目の不良ビレットがいずれも最小外径(例えばφ
200mm)の場合(後述する図6(b)参照)におい
て、一対のクランプ部材69,70の一部が第2列目の
不良ビレットの端面に重なる位置に設定されている。な
お、本実施形態例では、図5において、一対のクランプ
部材69(一方のクランプ部材は不図示)とストッパー
部材36のストッパー面との距離Lは385mmに設定
され、また、一対のクランプ部材69(一方のクランプ
部材は不図示)の、傾斜台42の底面からの距離は13
0mmに設定されている。また、上記実施形態例では、
装置全体をコンパクトにするために、第2のストッパー
機構34を傾斜台42の下方に設け、一対のクランプシ
リンダー61,62は互いに反対方向を向き、このクラ
ンプシンリンダー61,62のシリンダーロッド61
a,62aに、クランプ部材69,70を連結部材6
3,65等を介して間接的に連結させたものである。し
かし、これに限らず、一対のクランプシリンダーを傾斜
台の幅方向外方側に設けて、それぞれのシリンダーロッ
ドにクランプ部材を直接固定してもよい。
【0023】前記傾斜シューター30の前端側には、傾
斜する受け渡し傾斜板部材47が設けられており、傾斜
シューター30から一本ずつ落下する不良ビレットはこ
の受け渡し傾斜板部材47上を転がって、後述する傾斜
式ローラーコンベア31に受け渡される。なお、符号7
1,72は、シリンダーロッド61a,62a、連結部
材63,65およびクランプ部材64,66をそれぞれ
覆うための安全カバーを示している。
【0024】上述した傾斜シューター30の先端側に
は、傾斜式ローラーコンベア31が設けられている。こ
の傾斜式ローラーコンベア31は、フレーム(架台)4
9と、このフレーム49に搭載された傾斜台55とを備
えている。傾斜台55の前端側(図3中右側)にはその
幅方向に延びる軸57が一体的に設けられており、この
軸57の両端部は、フレーム49に設けられた軸受け5
6,56を介して回転自在に支持されている。傾斜台5
5にはその長手方向に並設された複数の回転自在なロー
ラー52が設けられている。前記傾斜台55の後端側
(図3中左側)は、傾斜用シリンダー48により上昇お
よび下降される構成になっている。すなわち、前記傾斜
台55の後端側の下方には、フレーム49に固定された
傾斜用シリンダー48が位置しており、この傾斜用シリ
ンダー48のシリンダーロッド48aは上方を向いてお
り、その先端にはブラケット54等を介して傾斜台55
の後端側が回転自在に連結されている。これにより、傾
斜用シリンダー48のシリンダーロッド48aを伸長さ
せることにより、図3中一点鎖線で示すように、傾斜台
55を軸57を支点として傾斜させることができる。一
方、前記傾斜用シリンダー48のシリンダーロッド48
aを引き込めることにより、傾斜台55を水平にするこ
とができる。なお、符号51は、受け渡し傾斜板部材4
7から転がってくる不良ビレットが衝突してその衝撃を
和らげるためのクッション部材を示し、このクッション
部材51はブラケット50を介して傾斜台55に支持さ
れている。
【0025】次に、上記のとおりに構成された不良ビレ
ット装入装置の動作について説明する。先ず、傾斜シュ
ーター30の傾斜台42を水平にした状態において、傾
斜台42に複数の不良ビレット40a,40b,40
c,40d…を受け入れる。そして、第1のストッパー
機構33のストッパーシリンダー35のシリンダーロッ
ド35aを突出させるとともに、傾斜用シリンダー43
により傾斜台42を約10゜程度傾斜させる(図1中二
点鎖線の状態)。また、第2のストッパー機構34の一
対のクランプシリンダー61,62を同期して駆動し、
一対のクランプ部材69,70をそれぞれ前進させるこ
とにより、第2列目の不良ビレット40bの両端面を挟
持して保持する(図5参照)。また、ストッパー部材3
6により最前列の不良ビレット40aが保持されてい
る。
【0026】上記の状態において、先ず、第1のストッ
パー機構33のシリンダーロッド35aを引き込めるこ
とにより、傾斜台42より最前列の不良ビレット40a
が転がって傾斜した傾斜式ローラーコンベア31へ受け
渡される。この後、第1のストッパー機構33のシリン
ダーロッド35aを突き上げておく。第2のストッパー
機構34の一対のクランプシリンダー61,62のシリ
ンダーロッド61a,62aを突出させて、第2列目の
不良ビレット40bの保持を解除することにより、傾斜
台42上の不良ビレット40b,40c,40d…は全
て転がり、新たな最前列の不良ビレット40b(始めの
状態で第2列目にあった不良ビレット)が第1のストッ
パー部材36に支持されることにより、新たな第2列目
以降の不良ビレット40c,40d…も保持される。こ
こで、第2のストッパー機構34の一対のシリンダーロ
ッド61a,62aをそれぞれ引き込めて、一対のクラ
ンプ部材69,70により新たな第2列目の不良ビレッ
ト40cを挾んで支持する。このようにして、始めの状
態と同じ状態になり、以降同様な動作が行われ、傾斜シ
ューター30から不良ビレット40a,40b,40
c,40d…を一本ずつ傾斜式ローラーコンベア31に
移送する。この傾斜式ローラーコンベア31から、例え
ば別のローラーコンベア(不図示)を介して、図示しな
い溶解炉へ不良ビレットが一本ずつ装入される。
【0027】本実施形態例においては、図6(a)に示
すように、最前列および第2列目の不良ビレット80
a,80bがいずれも最大外径の場合にも、一対のクラ
ンプ部材69(一方のクランプ部材は不図示)は第2列
目の不良ビレット80bのみを挟持できる。なお、符号
80cは第2列目の不良ビレットが最小外径の場合を示
すものであるが、この場合にも、一対のクランプ部材6
9により第2列目の不良ビレット80cのみを挟持でき
る。また、図6(b)は、最前列および第2列目の不良
ビレット90a,90bがいずれも最小外径の場合を示
し、この場合、第2列目の不良ビレット90bの長さが
第3列目の不良ビレット(不図示)の長さよりも短い場
合には、一対のクランプ部材69により第2列目の不良
ビレット90bが挟持されずに第3列目の不良ビレット
が挟持される恐れがある。したがって、傾斜シューター
より最前列および第2列目の不良ビレット90a,90
bが同時に傾斜式ローラーコンベアに受け渡されるの
で、好ましくない。しかしながら、上記のようにこれら
2本の不良ビレットはいずれも最小外径のものであるの
で、傾斜式ローラーコンベアの搬送路が不良ビレットに
より詰ることはなく、しかも、最前列および第2列目の
不良ビレットがいずれも最小外径のものになる確率は極
めて低いので、上記のような不具合は深刻なものではな
い。
【0028】以上のように、本実施形態例においては、
不良ビレット装入装置(傾斜シューター)から外径およ
び長さの不揃いな不良ビレットを確実に一本ずつ後段の
コンベアに供給できる。また、予め不良ビレットを同外
径のものに仕分けして同外径のものを集中装入する必要
がなくて、労力が低減し、さらに、第2のストッパー機
構34の位置を調整するという機構や操作が不要にな
り、構造の複雑化や操作の煩雑化を防ぎ、実用化に極め
て有効である。また、不良ビレットが最大外径あるいは
最小外径の場合でも、一対のクランプ部材69,70に
より第2列目の不良ビレットを確実に支持できる可能性
は高い。
【0029】上記実施形態例では、一対のクランプ部材
69,70に板状部材を採用して、不良ビレットの端面
を面接触にてクランプするものを示したが、これに限ら
ず、一対のクランプ部材として、例えば先端が鋭利な棒
状部材を用い、線接触にて不良ビレットをクランプする
ものとしてもよい。また、各シリンダー33,43,4
8,61,62としては、空気圧シリンダーや油圧シリ
ンダー等を使用することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおりに構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。請
求項1に記載の発明は、傾斜台から外径および長さの不
揃いな不良ビレットを確実に一本ずつ後段のコンベアに
供給できる。また、予め不良ビレットを同外径のものに
仕分けして同外径のものを集中装入する必要がなくて、
労力が低減し、さらに、第2のストッパー機構の位置を
調整するという機構や操作が不要になり、構造の複雑化
や操作の煩雑化を防ぎ、実用化に極めて有効である。請
求項2に記載の発明は、上記効果の他、第2のストッパ
ー機構の構成が簡単で、コストが嵩まないとともに、確
実なクランプ動作を得ることができる。請求項3に記載
の発明は、上記効果の他、不良ビレットの外径が最大外
径あるいは最小外径の場合でも、一対のクランプ部材に
より第2列目の不良ビレットを確実に支持できる可能性
は高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不良ビレット装入装置の一実施形態例
の正面図である。
【図2】図1の平面図(上面図)である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】図1のストッパー機構部の側面図である。
【図5】クランプ部材により第2列目の不良ビレットの
両端面を把持している状態を示す図である。
【図6】(a)は最前列の不良ビレットが最大外径の場
合の図5と同様な図、(b)は最前列および第2列目の
不良ビレットがいずれも最小外径の場合の図5と同様な
図である。
【図7】従来の不良ビレット装入装置の正面図である。
【図8】図7の平面図(上面図)である。
【図9】図7の右側面図である。
【図10】図7のストッパー機構部の側面図である。
【符号の説明】
30 不良ビレット装入装
置(傾斜シューター) 31 傾斜式ローラーコン
ベア 32 フレーム(架台) 32a シリンダー取付け部
材 33 第1のストッパー機
構 34 第2のストッパー機
構 35 ストッパーシリンダ
ー 35a シリンダーロッド 36 ストッパー部材 40a〜40d 不良ビレット 42 傾斜台 43 傾斜用シリンダー 43a シリンダーロッド 44 軸受け 45 ブラケット 45a 軸 46 軸受け 47 受け渡し傾斜板部材 48 傾斜用シリンダー 48a シリンダーロッド 49 フレーム(架台) 50 ブラケット 51 クッション部材 52 ローラー 53a,53b 側壁部材 54 ブラケット 55 傾斜台 56 軸受け 57 軸 61,62 クランプシリンダー 61a,62a シリンダーロッド 63,65 連結部材 64,66 クランプロッド 67,68 リニアブッシュ 69,70 クランプ部材 71,72 安全カバー 80a〜80c,90a,90b 不良ビレット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の丸棒状の不良ビレットを並列した
    状態で搭載するための傾斜可能な傾斜台と、前記傾斜台
    の前端側に設けられた、最前列の不良ビレットを保持お
    よび該保持を解除するための第1のストッパー機構と、
    前記第1のストッパー機構の下流側に設けられた、第2
    列目以降の不良ビレットを保持および該保持を解除する
    ための第2のストッパー機構とを備えた不良ビレット装
    入装置において、 前記第2のストッパー機構は、前記傾斜台の幅方向に互
    いに対向するように設けられた一対のクランプ部材と、
    前記一対のクランプ部材を同期して前記幅方向に進退さ
    せて第2列目の不良ビレットの両端面にそれぞれ押圧し
    て前記第2列目の不良ビレットを保持および該保持を解
    除するための駆動機構とから構成されていることを特徴
    とする不良ビレット装入装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動機構は、一対のクランプシリン
    ダーのシリンダーロッドに、直接あるいは間接的に前記
    クランプ部材がそれぞれ固定された構成になっている請
    求項1に記載の不良ビレット装入装置。
  3. 【請求項3】 前記一対のクランプ部材は板状のもので
    あり、その設ける位置は、前記最前列および第2列目の
    不良ビレットがいずれも最大外径の不良ビレットである
    場合および、前記最前列および第2列目の不良ビレット
    がいずれも最小外径の不良ビレットである場合におい
    て、前記一対のクランプ部材のそれぞれの少なくとも一
    部が第2列目の不良ビレットの端面に重なるような位置
    に設定されている請求項1または請求項2に記載の不良
    ビレット装入装置。
JP27578095A 1995-10-24 1995-10-24 不良ビレット装入装置 Withdrawn JPH09118429A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101502563B1 (ko) * 2013-08-21 2015-03-24 한국철도기술연구원 유압장치를 이용한 prt 차량 수직이송장치

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