JPH09117929A - 回転中子を用いる熱可塑性材料の射出成形方法 - Google Patents

回転中子を用いる熱可塑性材料の射出成形方法

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JPH09117929A
JPH09117929A JP8203903A JP20390396A JPH09117929A JP H09117929 A JPH09117929 A JP H09117929A JP 8203903 A JP8203903 A JP 8203903A JP 20390396 A JP20390396 A JP 20390396A JP H09117929 A JPH09117929 A JP H09117929A
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JP
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thermoplastic material
core
injection molding
mold
rotation
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JP8203903A
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Claude Dehennau
デアンノー クロード
Vito Leo
レオ ビト
Charles Cuvelliez
キュベリエ シャルル
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Solvay SA
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Solvay SA
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/56Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using mould parts movable during or after injection, e.g. injection-compression moulding
    • B29C45/5605Rotatable mould parts

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的性質の良好な成形物、例えば容器、シ
リンダーの製造に特にポリオレフィンを用いたとき良い
結果が得られる熱可塑性材料の射出成形方法を提供す
る。 【解決手段】 型のそれぞれの部分が保持工程の少くと
も1部の期間中相対的に回転している射出成型法によ
り、回転中子を用いて熱可塑性材料を射出成形する際、
回転を保持工程の終了前に終らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転中子を用いる熱
可塑性材料の射出成形方法に関するものである。
【0002】
【先行技術と発明が解決しようとする課題】特に米国特
許第3907952号に記載されているように、回転中
子を用いる射出成形技術により回転対称で、機械的強度
の高い成形物が製造できる。この方法は熔融熱可塑性材
料を型に射出することから成り、この型の1部は通常中
子と呼ばれる中心部であり、他部に対して回転してお
り、型に熱可塑性材料が導入される間ずっと回転は持続
されている。この技術により熱可塑性材料は周辺方向に
強力に配向され、これにより型の端部から充填する場
合、射出によって生ずる主として軸方向への配向が補償
され、また型の側面充填の場合にできる継ぎ目線を皆無
にすることができる。また、従来の射出成形技術、すな
わち、型の全部分が相互に静止している型での射出成形
物よりも機械的強度が高い射出成形物、たとえば容器、
シリンダー、スリーブ、等を製造できる。
【0003】射出成形物の製造は必須の2工程から成
る。いわゆる、射出と充填の第1の工程で熔融熱可塑性
材料を高速で型中に射出する。いわゆる保持の第2工程
中は型を完全に充填した熱可塑性材料をほぼ固化するま
で加圧下に保持する。この保持工程中に熱可塑性材料は
冷却と、収縮を受ける。このため、完全に固化するまで
熱可塑性材料を低速で型に射出し続け(保持流れ)、こ
の収縮の補償と一定の加圧維持を行うことが必要であ
る。熱可塑性材料の固化後、成形物は型から取り出す。
【0004】回転中子を用いる射出技術の公知の態様例
としては型構成部分をそれぞれ別々の時点で相対的に回
転させる。便利上からみてこの回転を充填工程の始めか
ら開始するのが一般的であるが、保持工程の終りまで続
けることもあり、更にはこのあとまで、すなわち、熱可
塑性材料の加圧下維持の終了後まで続けることもある。
この選択は一見理屈にかなっているようにみえる。すな
わち、これにより少くとも1部がまだ熔融状態にある熱
可塑性材料をできるだけ長時間これを周辺方向に配向さ
せる外力を受けさせることになるからである。
【0005】しかしながら、回転中子を用いる熱可塑性
材料の射出成形による成形物のある種の特性、特に機械
的強度が型のそれぞれの構成部分の相対的回転を行う時
点をより適切に選択することで著しく改善されることが
判った。意外にもこの回転の停止が遅いと機械的性質に
悪影響があることが特に確認された。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は型のそれぞれの
部分が保持工程の少くとも1部の期間中相対的に回転し
ている射出成型法により、回転中子を用いて熱可塑性材
料を射出成形する方法において、この回転を保持工程の
終了前に終らせることを特徴とする改良方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の熱可塑性材料は少くとも
1種の熱可塑性ポリマーを含む。好ましくは、熱可塑性
材料は少くとも1種の熱可塑性ポリマーから実質的に成
る。熱可塑性ポリマーはなんでもよく、特に塩化ビニル
ポリマー、ポリアミド、ポリオレフィンが用いられる。
熱可塑材料が少くとも1種のポリオレフィンを含むとき
は好結果が得られた。ポリオレフィンとしてはモノオレ
フィンのポリマー、例えばエチレンおよび/またはプロ
ピレンのポリマー(これにはこのほかに1種、またはそ
れ以上の別のモノマーを含んだコポリマーも含まれる)
を用いるのが好ましい。
【0008】熱可塑性材料が少くとも1種の半結晶性熱
可塑性ポリマーを含むときは好結果が得られた。好まし
くは熱可塑性材料の少くとも50重量%が1種、または
それ以上の半結晶性熱可塑性ポリマーから成るものであ
る。特に好ましくは、熱可塑性材料は1種、またはそれ
以上の半結晶性熱可塑性ポリマーから実質的に成る。半
結晶性熱可塑性ポリマーとは無定形(アモルファス)で
ない熱可塑性ポリマーを意味するものである。半結晶性
熱可塑性ポリマーとしては、ポリアミド(特に芳香族
系)、ポリフェニレンスルフィド、ポリエチレン、ポリ
プロピレンが例示される。
【0009】更に、結晶化の速い熱可塑性ポリマー、例
えばポリエチレン(PE)を用いるのが有利である。必
要あれば、それ自体結晶化が遅い熱可塑性ポリマーに造
核剤を添加してもよい。
【0010】更に、本発明で用いる熱可塑性材料は射出
上一般的に必要な性質、例えば、適切な粘度、良好な離
型性、高剪断に対する好耐性、好熱安定性、等があるこ
とが好ましい。
【0011】本発明の方法によれば、特に配向の容易な
熱可塑性材料、特に粘性が高く、および/もしくは1
種、またはそれ以上の添加剤を含んだ熱可塑性材料に適
用したときに、公知の先行技術の方法よりもはるかにす
ぐれた結果が得られる。
【0012】粘度については、熱可塑性材料のせん断緩
和率Gn(7.5)が0.15以上であることが特に好
ましい。
【0013】Gn(7.5)とは、熱可塑性材料のせん
断緩和率G(t)〔H.M.LaunのRheolog
ica Acta 17.No.1(1978年1月/
2月号)、第1〜15頁、特に式〔8〕の記載参照のこ
と〕を7.5秒、30℃以上で該熱可塑性材料の熔融温
度〔例えば毎分10Kの速度でDPC(走査型示差熱分
析)で測定したTf 〕に標準化した値である。更に正確
に云えば、励起周波数(0.01〜100/秒)の関数
としての弾性率と粘性率の測定にもとずき、これに最も
近似するマックスエルの一般化モデルを演繹したもので
ある。このモデルによりせん断緩和率の時間関数として
の変化を表わす曲線を描くことができ、t=0に対する
Gn(t)=100となるように標準化する。換言する
と、Gn(t)=100×G(t)/G(o)。t=
7.5秒に対するGn(t)の値は従って、この曲線上
にある。本発明者はせん断緩和率Gn(t)を評価でき
るすべてのt値の中でt=7.5秒に対するものが信頼
性と均一性の一番高い基準を決定できるもので、これに
より熱可塑性材料を回転中子を用いて射出したときに最
良の結果が得られる熱可塑性材料の特性を決定できる。
【0014】このせん断緩和率は好ましくは0.2以
上、特に好ましくは0.3以上、理想的には0.5以上
である。また、Gn(7.5)値は10以下、特に5以
下が好ましい。
【0015】上記のように、少くとも1種の熱可塑性ポ
リマーのほかに射出成型する熱可塑性材料に更に少くと
も1種の添加剤を含有させるのが有利である。
【0016】公知の添加剤はすべて用いることができ
る。利用可能な添加剤として、タルク、炭酸カルシウ
ム、マイカが例示できるが、これに限定されるものでは
ない。異方性添加剤、例えば箔状、または繊維状のもの
を用いるのが好ましい。繊維を使用することは機械的性
質の観点から有利である。繊維としては、ガラス繊維、
または炭素繊維、さらにアラミドのようなポリマー繊維
が例示できる。ガラス繊維を含む添加剤を用いるのが好
ましい。1種、またはそれ以上の添加剤の含有量が熱可
塑性材料と添加剤の合計重量基準で10%以上、特に2
0%以上のときに結果が特に著しく改善される。
【0017】配向が容易な熱可塑性材料を利用するこの
2種の態様例が特に重要であり、本発明の方法はこれら
の場合機械的性質を特に著しく向上させる。
【0018】必要あれば、熱可塑性材料には1種、また
はそれ以上の通常の添加剤、例えば、顔料、酸化防止
剤、安定剤、耐火剤、等を場合により含有させることも
できる。
【0019】上記のように回転中子を用いる射出は、少
くとも相対的に回転する少くとも2部分から成り閉鎖容
積を画する型内に熔融熱可塑性材料を射出することから
成る。
【0020】一般に、型は中空部材(母型)の内部に配
置された中心部材(中子)を含む。通常、中子は回転対
称形、例えば、円筒形、または円錐形であり、母型は回
転対称形でも、回転準対称形でもよく、すなわち、母型
は場合により1箇またはそれ以上の回転非対称形部、例
えば、その長さの少くとも1部にわたって軸方向にまた
は螺旋状に、中空内または立体的にのびているリブまた
はボスを含んでいてもよい。また、例えばその中心くり
抜き部が円形部を有し、その外面が8面形部を有した円
筒を作ってもよい。中子と母型の対称軸または準対称軸
は、少くともおおむね一致し、かつ、少くともおおむね
平行であることが望ましい。これらの軸が正確に一致し
ていることが好ましい。中子は固定母型に対して回転す
るのが便利である。しかし、中子が固定していて母型が
回転するか、あるいはこれら両方が異なる速度で回転す
るものであっても不都合はない。
【0021】最も一般的な場合は回転対称形の中子の場
合であるが、特別の1態様例は中子が回転対称形でない
場合である。この態様例として、中子の長さの少くとも
1部にわたり横断面が多角形である中子を用いることで
ある。
【0022】回転中子を用いる公知の射出方法を用いて
外面が回転非対称形の成形物、すなわち、周囲方向での
厚さが1箇所または複数箇所で変化する成形物、例えば
外面にリブまたは突起のある成形物を製造するときは、
この回転非対称形の過大厚みが中子回転時、たとえ中子
が回転対称形であってもプラスチック材料の周囲方向で
の流れを妨害する。(この成形物を切断して)この回転
非対称形の過大厚みと直角をなして熱可塑性材料が循環
することが確認された(渦の発生)。この流れの妨害に
より、成形物はこの箇所で機械的に弱くなる。この重大
な欠点は配向が容易な熱可塑性材料を用いるときに一層
顕著になるが、本発明の方法を用いるときは現われな
い。この場合、流れの顕著な妨害も、過大厚みの箇所で
の成形物の機械的強度の低下もないことが確認されてい
る。
【0023】以上が本発明が上記のような回転中子を用
いる射出成形方法であって、型が回転非対称形の著しい
過大厚みを1箇またはそれ以上含む成形物の製造に適し
た形状を有する方法に係わることの理由である。ここで
回転非対称形の著しい過大厚みとは、厚みの差Dが少く
とも50%(すなわち、成形物のこの過大厚みに隣接す
る壁部の厚さの少くとも50%である)であることを意
味し、周囲方向での差はD以下である。周囲方向以外の
配向ではこの過大厚みは、例えば成形物の軸方向に平行
または螺旋状のリブの場合のように成形物の実質的部分
にわたってのびていたり、横方向の突起または凸部の場
合のように逆に極端に局所化していることもある。型は
製造する成形物の型のネガ型とすることが必要である。
【0024】上記のように、型のそれぞれの部分は保持
工程の少くとも1部の期間中相対的に回転させ、この回
転は保持工程の終了前に終わらせる。換言すれば、回転
は充填工程中では完全には行わない。回転継続期間の少
くとも70%が保持工程にあることが好ましい。
【0025】回転は時を構わず、例えば充填工程の始め
から、またはその充填工程中に開始することができる
が、回転は型の充填工程が終ったのちに開始するのが有
利である。すなわち、回転は保持工程の期間だけに行う
のが好ましい。
【0026】回転の継続期間は保持工程の継続期間の少
くとも10%、好ましくは少くとも20%であることが
好ましい。更に、回転の継続期間は保持工程の継続期間
の多くとも90%、特に多くとも80%であることが特
に好ましい。一般的には厚さがおよそ1〜5mmの成形
物の場合には、回転継続期間は約10〜120秒、好ま
しくは30〜80秒であり、この継続期間は熱可塑性材
料の性質、特にその固化時間と関連しており、固化時間
は成形物の厚さのほぼ2乗とみなすことができる。
【0027】特別の態様例では、型のそれぞれの部分の
相対的回転の期間は静止段階で寸断された複数の回転段
階で構成される。この態様例により成形物内部での配向
分布が向上し、流れの妨害、すなわち回転非対称形によ
り生ずる過大厚みと直角をなす流れの妨害が軽減され
る。
【0028】型のそれぞれの部分の相対的回転速度は熱
可塑性材料が受ける平均せん断率が少くとも25/秒、
好ましくは30/秒以上になるようにするのが好まし
い。通常、この相対的回転速度はこの平均せん断率が多
くとも80/秒、好ましくは70/秒以下となるように
する。この平均せん断率(/秒単位)は2πNrn/e
値とみなすことができ、Nは型に対しての中子の回転角
速度(毎秒当りの回転数)、rnはこの中子の直径、e
は成形物の平均壁厚である。成形物が正確には回転対称
形でなく、例えば成形物の軸に平行なまたは螺旋状のリ
ブのような回転非対称形の局所的過大厚みを有するとき
は、厚さeはこのような過大厚み以外の所で測定した厚
さを表わす。すなわち、成形物の大部分の厚さを問題に
するからである。
【0029】上述の回転中子を用いる射出成形法は、そ
の少くとも1部の厚さが少くとも2mm、特に少くとも
3mmである成形物の製造に特に有利である。事実、本
発明の方法にもとずかない回転中子を用いる熱可塑性材
料の射出成形では、満足な機械的性質の厚さが数ミリメ
ートルの成形物は製造できず、特に、耐圧性は中子を回
転させずに射出成形した成形物とほとんど同レベルであ
る。
【0030】
【実施例】以下の実施例は本発明の長所を示すものであ
って、何等本発明を限定するためのものではない。
【0031】内径25mm、外径32mm、長さ150
mmのシリンダーを直径55mmのねじ付きのEnge
l 250T型の射出成形機を用いて射出成形した。射
出成形条件は次の通り。 射出速度 20mm/秒 維持圧力(水圧) 40バール 充填工程継続時間 4秒 保持工程継続時間 30秒 材料温度 260℃ 型の雄部を構成するシリンダー状中子は、ビッカース水
圧装置を用いたMZA210A型マンネスマン・レック
スロート水圧モーター(最大トルク:200t/秒で5
00Nm、最大速度:350t/秒)で引き抜いた。
【0032】熱可塑性材料を型の1端部から射出した。
【0033】型の固定雌部は上記のようなシリンダー鼓
筒が製造できるように全体がシリンダー状であるが、横
方向に環状の溝があり、これによりシリンダーの鼓筒に
内径が12mm、外径が18mm、長さが12mmの垂
直で横方向に環状の凸部を設けることができる。シリン
ダー鼓筒に対して半径方向にこの凸部壁はシリンダー鼓
筒の壁厚の約3.5倍の回転非対称形の過大厚みを形成
している。この凸部の射出時、その内部は円筒鼓筒の内
部とは連通しておらず、成形物のこの2部分はシリンダ
ー鼓筒壁上のこの横方向凸部底を構成する壁部を穿孔し
て連通させるが、これは射出、固化後に行う。
【0034】機械的性質は耐破裂瞬間圧の測定で評価す
る。
【0035】この測定は室温で毎秒20バールの速度で
加圧できる手動ポンプを用いて行う。シリンダーの両端
部を金属性ストッパーで閉鎖する。中子回転で生ずる周
囲方向への配向効果のみを測定するためこの2箇のスト
ッパーを鋼鉄線で固定してシリンダーの軸方向の全外力
を抑制する。この鋼鉄線により縦方向の変形はすべて防
止される。このシリンダーを水槽に浸漬して破裂による
危険を防止する。浸漬前にシリンダーには水を充填して
エア・ポケット形成を防ぐ。加圧し、シリンダーの破裂
圧力を測定する。
【0036】射出と中子の回転条件の影響を以下の実施
例に示す。
【0037】比較例1R ガラス繊維を50重量%添加した芳香族ポリアミド(I
XEFTM1022/9005、ソルベー社製)を中子を
回転せずに射出する。成形シリンダーの耐破裂瞬間圧は
200バールである。比較例2R 中子を回転させてプラスチック材料に45/秒の平均せ
ん断率を付加するほかは、実施例1Rと同様に行った。
中子は型の充填終了を含む36秒間回転させる。すなわ
ち、回転は保持工程の終了後まで行う。成形シリンダー
の耐破裂瞬間圧は350バールである。しかしながら、
回転非対象形の過大厚みと直角をなすガラス繊維の循環
が見られる。この箇所でシリンダーは破壊を生じ、局所
的な強度低下を起こしている。
【0038】比較例3R ガラス繊維(FV)を40重量%添加したポリフェニレ
ンスルフィド(PPS)(商品名PrimefTM401
0/9000としてソルベー社から市販されている)
を、中子を回転せずに射出した。耐破裂瞬間圧120バ
ールが得られる。
【0039】実施例4 充填工程の終了を含む20秒間、平均せん断率が45/
秒となるように中子を回転させるほかは、実施例2Rと
同様に行う。耐破裂瞬間圧は450バールであり、断面
には過大厚みと直角をなす繊維の循環は何等見付からな
い。
【0040】実施例5 66/秒の平均せん断率を付加するほかは、実施例4と
同様に行った。耐破裂瞬間圧は450バールであり、断
面には過大厚みと直角をなす繊維の循環は何等見付から
ない。
【0041】実施例6R 充填工程の終了を含む20秒間、平均せん断率が23/
秒となるように中子を回転させるほかは、実施例3Rと
同様に行う。耐破裂瞬間圧は280バールであり、断面
には過大厚みと直角をなす繊維の循環は何等見付からな
い。シリンダーが破壊したのは、しかし、この箇所にお
いてである。
【0042】
【実施例】平均せん断率が45/秒となるように中子を
20秒間回転させるほかは、実施例3Rと同様に行う。
耐破裂瞬間圧は340バールであり、断面には過大厚み
と直角をなす繊維の循環は何等見付からない。
【0043】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 22:00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転中子を用いて熱可塑性材料を射出成
    形する方法であって、型のそれぞれの部分が保持工程の
    少くとも1部の期間中相対的に回転している射出成形法
    において、この回転を保持工程の終了前に終わらせるこ
    とを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 熱可塑性材料が少くとも1種のポリオレ
    フィンを含む請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 熱可塑性材料が少くとも1種の半結晶性
    熱可塑性ポリマーを含む前記請求項のいずれか1つに記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 熱可塑性材料が少くとも1種の添加剤を
    含む前記請求項のいずれか1つに記載の方法。
  5. 【請求項5】 型が著しく過大な厚み部を1箇またはそ
    れ以上含む回転非対称形の成形物の製造に適した形状で
    ある前記請求項のいずれか1つに記載の方法。
  6. 【請求項6】 回転が保持工程中のみに行われる前記請
    求項のいずれか1つに記載の方法。
  7. 【請求項7】 回転継続期間が保持工程の継続期間の少
    くとも10%、多くとも90%である前記請求項のいず
    れか1つに記載の方法。
  8. 【請求項8】 熱可塑性材料が受ける平均せん断率が少
    くとも25/秒である前記請求項のいずれか1つに記載
    の方法。
  9. 【請求項9】 成形物の少くとも1部の厚さが少くとも
    2mmである成形物の製造に用いる前記請求項のいずれ
    か1つに記載の方法。
JP8203903A 1995-08-01 1996-08-01 回転中子を用いる熱可塑性材料の射出成形方法 Ceased JPH09117929A (ja)

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EP (1) EP0756927B1 (ja)
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BE (1) BE1009500A3 (ja)
DE (1) DE69613283T2 (ja)

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