JPH09117486A - 貼付け指圧型温灸 - Google Patents

貼付け指圧型温灸

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JPH09117486A
JPH09117486A JP30217095A JP30217095A JPH09117486A JP H09117486 A JPH09117486 A JP H09117486A JP 30217095 A JP30217095 A JP 30217095A JP 30217095 A JP30217095 A JP 30217095A JP H09117486 A JPH09117486 A JP H09117486A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】身体に貼付けるだけで簡単かつ迅速に身体を加
温することができ、容易に血行を良くすることができる
貼付け指圧型温灸を提供する。 【構成】可撓性の熱不良導性基材(11)に開口(12)を形成
し、該基材の上面に熱良導性シート材(15)を固着し、該
熱良導性シート材(15)の前記開口(12)に対応する部分に
前記基材(11)よりも下方へ突出する熱良導体の押圧部材
(13)を固着し、前記基材(11)の下面を人体に貼付けて上
方から熱を照射して前記押圧部材(13)の温度を上昇させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は身体のつぼに貼付け
て加温することにより血行を良くするための貼付け指圧
型温灸に関する。
【0002】
【従来の技術】肩、首すじ、腰などのコリをほぐした
り、血行を良くするための手段として、古くからはお灸
が使用されており、近年では貼付け用磁気治療器(例え
ば、商品名でヒップエレキバンなど)が使用されてい
る。
【0003】前記お灸にあっては、身体のつぼに置いた
藻草を実際に燃やすことから、温度が不安定で高くなり
過ぎることがあったり、治療に経験を要するなど、取扱
いが不便であるという不都合がある。一方、前記貼付け
用磁気治療器では、身体を加温することがなく、迅速か
つ確実な効目を得ることは困難である。
【0004】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、本発明の目的は、サウナ室内や日光浴など、
適当な熱源が得られる環境であれば、身体に貼付けるだ
けで簡単かつ迅速に身体を加温することができ、容易に
血行を良くすることができる貼付け指圧型温灸を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の貼付け指圧型
温灸は、体への貼付け材から成る可撓性の基材に開口を
形成し、前記基材の下面の前記開口の周囲に熱良導体の
押圧部材を固着し、前記基材の下面を人体に貼付けると
ともに上方から熱を照射して前記押圧部材を加温するこ
とにより人体を局部的に温める構成とすることにより、
上記目的を達成するものである。
【0006】請求項2の貼付け指圧型温灸は、体への貼
付け材から成る可撓性の基材に開口を形成し、前記基材
の上面にアルミ箔もしくは金属板等の熱良導性シート材
を固着し、該シート材の下面の前記開口に対応する部分
に前記基材よりも下方へ突出する熱良導体の押圧部材を
固着し、前記基材の下面を人体に貼付けるとともに上方
から熱を照射して前記押圧部材を加温することにより人
体を局部的に温める構成とすることにより、上記目的を
達成するものである。
【0007】請求項3の貼付け指圧型温灸は、体への貼
付け材から成る可撓性の基材に開口を形成し、前記基材
の上面に、前記開口から前記基材よりも下方へ突出する
押圧部が形成された金属板等の熱良導性シート材を固着
し、前記基材の下面を人体に貼付けるとともに上方から
熱を照射して前記押圧部を加温することにより人体を局
部的に温める構成とすることにより、上記目的を達成す
るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を説明する。図1は本発明による貼付け指圧型温灸
の使用状態を例示する模式図である。図1において、本
発明による貼付け指圧型温灸10は、人体50のつぼに
貼付け、離れた位置(図示の例では上方の位置)から前
記温灸10の表面に向けて熱(熱線)を照射し、該温灸
10の皮膚押圧部を他より高い温度に昇温させることに
より、お灸の機能を発揮するものである。このお灸効果
により、肩、首すじ、背中、腰などのコリを除去した
り、血行を良くしたりするものである。
【0009】図1中の60は赤外線ランプや遠赤外線発
生装置等の熱源を示す。前記貼付け指圧型温灸10に熱
を照射するための熱源としては、例えば、サウナ等にも
使用される赤外線や遠赤外線、あるいは太陽熱など、所
望量の熱線を放射するものであれば、種々の熱源を使用
することができる。また、前記温灸10の受熱(加熱)
表面は、熱の吸収効率を高めるために黒色等の暗色にし
たり、受熱面積を増大させるために凹凸を付けたり、さ
らには、遠赤外線吸収剤を塗布したりしてもよい。
【0010】図2は本発明を適用した貼付け指圧型温灸
の第1実施例を示す縦断面図であり、図3は図2を貼付
け面(下面)から見た裏面図である。図2及び図3にお
いて、11は布あるいはプラスチックシート等の熱不良
導体物質から成る可撓性の基材であり、該基材11の中
央部には開口12が形成されている。前記基材11の裏
面(下面)の前記開口12の領域には金属等の熱良導体
から成る押圧部材13が接着等で固着されている。さら
に、前記基材11の裏面(下面)には人体のつぼに貼付
けるための接着剤層14が設けられている。
【0011】前記貼付け指圧型温灸10は、その裏面
(接着剤の面)を人体のつぼに貼付け、押圧部材13が
皮膚を押し込む状態(指圧の状態)で使用される。この
状態で上方から熱を照射すると、熱は前記開口12を通
して前記押圧部材13に直接照射され、金属等の熱良導
体から成る該押圧部材13は他より温度が上昇する。こ
のように前記押圧部材13を適当な熱源(例えば図1中
の60)により加温することにより、該押圧部材13が
押し付けられた人体を局部的に温めることができ、お灸
としての機能が得られる。
【0012】図4は本発明を適用した貼付け指圧型温灸
10の第2実施例を示す縦断面図であり、図5の(A)
及び(B)は図4の表面図及び裏面図である。図4及び
図5において、布又はプラスチックシート等の体への貼
付け材から成る可撓性の基材11の中央部に開口12が
形成され、該基材11の上面にはアルミ箔もしくは金属
板等の熱良導性シート材15が接着剤16等により固着
されている。前記熱良導性シート材15の下面の前記開
口12に対応する部分には、前記基材11よりも所定高
さ(例えば約2mm〜5mm程度)だけ下方へ突出する
熱良導体の押圧部材13が固着されている。
【0013】前記熱良導性シート材15と前記押圧部材
13との固着は、接着又は溶着(溶接)で行うことがで
きる他、両部材を鉄等の磁性部材で形成し磁気吸引力で
行うこともできる。前記基材11の下面(裏面)には、
使用に際して人体に固着するための接着剤層14が設け
られている。図4及び図5において、前記基材11の上
面に固着される熱良導性シート材15の上面に、切り取
り可能な熱不良導性シート材32が剥ぎ取り可能に接合
され、該熱不良導性シート材32の一部又は全部を剥ぎ
取ることにより前記熱良導性シート材15の受熱面積を
調節できるようになっている。前記熱不良導性シート材
32の上面には遠赤外線吸収剤36が塗布されている。
この遠赤外線吸収剤36は必要に応じて塗布されるもの
であり、場合によっては省略してもよい。
【0014】また、図示の例では、前記熱不良導性シー
ト材32に同心円状の切り取り線33(3箇所)が形成
され、いずれかの切り取り線33に沿って切り取り、切
り取った部分を剥ぎ取ることにより熱良導性シート材1
5の受熱面積を調節することができる。前記熱不良導性
シート材32は、その全部を剥ぎ取って使用してもよ
く、あるいは、その全部を接合させたまま使用してもよ
い。
【0015】また、前記押圧部材13の頂面にも切り取
り可能な熱不良導性シート材34が剥ぎ取り可能に接合
され、該熱不良導性シート材34の一部又は全部を剥ぎ
取ることにより前記押圧部材13の放熱面積を調節でき
るようになっている。図示の例では、前記熱不良導性シ
ート材34に同心円状の切り取り線35(2箇所)が形
成され、いずれかの切り取り線35に沿って切り取り、
切り取った部分を剥ぎ取ることにより押圧部材13の放
熱面積を調節することができる。前記熱不良導性シート
材34は、その全部を剥ぎ取って使用してもよく、ある
いは、その全部を接合させたまま使用してもよい。ま
た、前記熱不良導性シート材32及び34はいずれか一
方のみを設けてもよい。
【0016】図4及び図5の第2実施例も、使用に際し
ては、前記基材11の下面を人体のつぼに貼付けるとと
もに、図示上方の熱源(例えば図1中の60)により上
面から熱を照射し、熱良導性シート材15から押圧部材
13への熱伝導により該押圧部材13を他より高い温度
に上昇させ、該押圧部材13が押し付けられた人体を局
部的に温めることによりお灸の機能(効能)が得られ
る。
【0017】この場合、前記切り取り線33、35に沿
って熱不良導性シート材32及び34の一部を剥ぎ取っ
たり、全部を剥ぎ取ることにより、受熱面積(加熱面
積)及び/又は放熱面積を調節して押圧部材13の温度
を調節することができる。また、本実施例では、受熱側
の熱不良導性シート材32として表面(上面)に遠赤外
線吸収剤を塗布したシートを使用するので、受熱(加
熱)効率をさらに向上させることができる。
【0018】図6は本発明を適用した貼付け指圧型温灸
10の第3実施例を示す縦断面図であり、図7の(A)
及び(B)は図6の表面図及び裏面図である。図6及び
図7において、布又はプラスチックシート等の体への貼
付け材から成る可撓性の基材11の中央に開口12が形
成され、該基材11の上面には、前記開口12から前記
基材11よりも下方へ突出(例えば約2mm〜5mm程
度突出)する押圧部18が一体に形成された金属板等の
熱良導性シート材19が接着剤16により固着されてい
る。
【0019】図6及び図7の第3実施例では、前記押圧
部18は熱良導性シート材19の板金押し出し成形によ
り形成されている。前記基材11の下面(裏面)には、
使用に際して人体に固着するための接着剤層14が設け
られている。図6及び図7において、前記基材11の上
面に固着される熱良導性シート材19の上面に、切り取
り可能な熱不良導性シート材32が剥ぎ取り可能に接合
され、該熱不良導性シート材32の一部又は全部を剥ぎ
取ることにより前記熱良導性シート材19の受熱面積を
調節できるようになっている。
【0020】本例でも、受熱側の熱不良導性シート材3
2として、その上面に遠赤外線吸収剤36が塗布された
シート材が使用されている。そして、この熱不良導性シ
ート材32に同心円状の切り取り線33(3箇所)が形
成され、いずれかの切り取り線33に沿って切り取り、
切り取った部分を剥ぎ取ることにより熱良導性シート材
19の受熱面積を調節することができる。前記熱不良導
性シート材32は、その全部を剥ぎ取って使用してもよ
く、あるいは、その全部を接合させたまま使用してもよ
い。
【0021】また、前記押圧部18の頂面にも切り取り
可能な熱不良導性シート材34が剥ぎ取り可能に接合さ
れ、該熱不良導性シート材34の一部又は全部を剥ぎ取
ることにより前記押圧部18の放熱面積を調節できるよ
うになっている。図示の例でも、前記熱不良導性シート
材34に同心円状の切り取り線35(2箇所)が形成さ
れ、いずれかの切り取り線35に沿って切り取り、切り
取った部分を剥ぎ取ることにより押圧部18の放熱面積
を調節することができる。前記熱不良導性シート材34
は、その全部を剥ぎ取って使用してもよく、あるいは、
その全部を接合させたまま使用してもよい。また、前記
熱不良導性シート材32及び34はいずれか一方のみを
設けてもよい。
【0022】図6及び図7の第3実施例も、使用に際し
ては、前記基材11の下面を人体のつぼに貼付けるとと
もに、図示上方の熱源(例えば図1中の60)により上
面から熱を照射し、熱良導性シート材19から押圧部1
8への熱伝導により該押圧部18を他より高い温度に上
昇させ、該押圧部18が押し付けられた人体を局部的に
温めることによりお灸の機能(効能)が得られる。この
場合、前記切り取り線33、35に沿って熱不良導性シ
ート材32及び34の一部を剥ぎ取ったり、全部を剥ぎ
取ることにより、受熱面積(加熱面積)及び/又は放熱
面積を調節して押圧部18の温度を調節することができ
る。
【0023】図8は本発明を適用した貼付け指圧型温灸
10の第4実施例を示す縦断面図である。本実施例は、
図6及び図7の第3実施例とは、押圧部18を一体成形
の中実体で形成する点でのみ相違しており、その他の部
分では実質上同じ構成をしている。したがって、図8中
の対応部分に同一符号を付し、それらの詳細説明は省略
する。
【0024】図8の第4実施例においても、使用に際し
ては、前記基材11の下面を人体のつぼに貼付けるとと
もに、図示上方の熱源(例えば図1中の60)により上
面から熱を照射して、該シート材19から前記押圧部1
8への熱伝導により該押圧部18を他より高い温度に上
昇させ、該押圧部18が押し付けられた人体を局部的に
温め、それによってお灸の効能が得られる。
【0025】また、本実施例においても、上面に遠赤外
線吸収剤36を塗布した熱不良導性シート材32を熱良
導性シート材19に接合することにより受熱効率の向上
を図ることができ、該熱不良導性シート材32の一部又
は全部を剥ぎ取ることにより熱良導性シート材19の受
熱面積を調節することができ、さらに、熱不良導性シー
ト材34の一部又は全部を剥ぎ取ることにより押圧部1
8の放熱面積を調節することができ、それによって押圧
部18の温度を調節することができるように構成されて
いる。
【0026】図2〜図8の各実施例においては、前記押
圧部材13及び前記押圧部18の表面形状を円形の平坦
なドーム形状としたが、その形状は適宜選定できるもの
である。図9及び図10は、押圧部材13又は押圧部1
8として、円形ドーム状の中間部に同心溝20を設けた
形状のものを採用した貼付け指圧型温灸の部分裏面図及
び部分縦断面図である。この同心溝20は空気溜りとし
ても機能する。
【0027】また、押圧部18の前記同心溝20の半径
方向内側領域には熱不良導性シート材34aが剥ぎ取り
可能に接合され、半径方向外側領域には熱不良導性シー
ト材34bが剥ぎ取り可能に接合されており、これらの
一部又は全部を剥ぎ取ることにより押圧部(又は押圧部
材)18の放熱面積を調節し、該押圧部18の温度を調
節できるようになっている。なお、熱良導性シート材1
9の上面には、前述の第2及び第3実施例と同様、上面
に必要に応じて遠赤外線吸収剤36が塗布された受熱
(加熱)面積調節用の熱不良導性シート材32が接合さ
れている。
【0028】図11及び図12は、押圧部材13又は押
圧部18の他の形状を示し、ここでは、押圧面(頂面)
に複数の穴(空気溜めを兼ねる)が形成されている。図
13及び図14は、押圧部材13又は押圧部18の更に
他の形状を示し、この場合は、押圧面(頂面)に十字形
の凹穴22(空気溜めを兼ねる)が形成されている。
【0029】図15は本発明を適用した貼付け指圧型温
灸10の第5実施例を示す縦断面図である。本実施例
は、図4及び図5の第2実施例において、押圧部材13
としてアルミ製の1円硬貨または類似の熱良導体の円盤
状部材を使用したものである。その他の部分は、図4及
び図5の第2実施例と実質上同じ構成をしており、それ
ぞれ対応する部分を同一符号で示し、それらの詳細説明
は省略する。
【0030】図16は本発明を適用した貼付け型温灸1
0の第6実施例を示す縦断面図であり、図17の(A)
及び(B)は図16の表面図及び裏面図である。図16
及び図17において、布又はプラスチックシート等の体
への貼付け材から成る可撓性の基材11の中央部に開口
12が形成され、該基材11の上面にはアルミ箔もしく
は金属板等の熱良導性シート材15が接着剤16等によ
り固着されている。
【0031】前記シート材15の下面の前記開口12に
対応する部分に所定深さの下面開放の凹穴23が形成さ
れている。そして、該凹穴23に嵌合する状態で、金属
等の熱良導体の押圧部材13が位置決め固着(保持)さ
れている。この押圧部材13は、前記基材11よりも所
定高さ(例えば約2mm〜5mm程度)だけ下方へ突出
するような寸法形状に選定されている。
【0032】図16及び図17において、前記シート材
15に対する前記押圧部材13の固定は、接着又は溶着
(溶接)で固着したり、両部材を鉄等の磁性部材で形成
し互いに磁気吸引力で固着したり、あるいは、凹穴23
内に押圧部材13を圧入又はカシメ等で固着したりして
行うことができる。前記基材11の下面(裏面)には、
使用に際して人体に固着するための接着剤層14が設け
られている。
【0033】また、本実施例でも、前記基材11の上面
に固着される熱良導性シート材15の上面に、切り取り
可能な熱不良導性シート材32が剥ぎ取り可能に接合さ
れ、該熱不良導性シート材32の一部又は全部を剥ぎ取
ることにより前記熱良導性シート材15の受熱面積を調
節できるようになっている。この熱不良導性シート材3
2の上面には遠赤外線吸収剤36が塗布されている。さ
らに、前記押圧部材13の頂面にも、図4及び図5の場
合と同様、放熱面積調節用の熱不良導性シート材34が
剥ぎ取り可能に接合され、その一部又は全部を剥ぎ取る
ことにより前記押圧部材13の温度を調節できるように
構成されている。
【0034】図16及び図17の第6実施例も、使用に
際しては、前記基材11の下面を人体のつぼに貼付ける
とともに、図示上方の熱源(例えば図1中の60)によ
り上面から熱を照射し、熱良導性シート材15から前記
押圧部材13への熱伝導により該押圧部材13を他より
高い温度に上昇させ、該押圧部材13が押し付けられた
人体を局部的に温め、それによってお灸の効能が得られ
る。本実施例においても、図4及び図5の場合と同様、
上下の熱不良導性シート材32及び34の一部又は全部
を剥ぎ取ることにより、受熱面積(加熱面積)及び/又
は放熱面積を調節して押圧部材13の温度を調節するこ
とができる。
【0035】図18は本発明を適用した貼付け指圧型温
灸10の第7実施例を示す縦断面図である。本実施例
は、図16及び図17の第6実施例において、凹穴23
を部分球面の形状にし、押圧部材13として熱良導体の
球状部材を使用するものである。本実施例のその他の部
分は図16及び図17の実施例と実質的に同じ構成をし
ており、対応する部分を同一符号で示し、それらの詳細
説明は省略する。
【0036】図19は本発明を適用した貼付け指圧型温
灸10の第8実施例を示す縦断面図である。本実施例
は、図16及び図17の第6実施例において、凹穴23
の上面中央部に開口24を形成し、図示上方からの熱線
を直に押圧部材13に照射できるようにしたものであ
る。本実施例のその他の部分は図16及び図17の実施
例と実質的に同じ構成をしており、対応する部分を同一
符号で示し、それらの詳細説明は省略する。
【0037】図20は本発明を適用した貼付け型温灸1
0の第9実施例の要部を示す部分縦断面図である。図2
0において、布又はプラスチックシート等の体への貼付
け材から成る可撓性の基材11の中央部に開口12が形
成され、該基材11の上面にはアルミ箔もしくは金属板
等の熱良導性シート材15が接着剤16等により固着さ
れている。
【0038】前記熱良導性シート材15の下面の前記開
口12に対応する部分には上方へ張り出した所定高さ
(例えば約2mm〜6mm程度)のバーリング孔26が
形成されている。このバーリング孔26には略同一直径
の円筒部を有する押圧部材13が嵌合され、該バーリン
グ孔26の張り出し部と押圧部材13の円筒部とをカシ
メ加工(カシメ部27)することにより該押圧部材13
は前記バーリング孔26に位置決め固定されている。
【0039】図20において、前記押圧部材13は、図
示の固定状態では、その上面がバーリング孔26の上端
面と同一面又は若干下側に位置し、その下端突出面(下
側頂面)28が前記基材11よりも所定高さ(例えば約
2mm〜5mm程度)だけ下方に位置する(突出する)
ような寸法形状に選定されている。
【0040】前記バーリング孔26の上端面には熱良導
性シート材から成る蓋部材29が接着等により固定され
ている。前記熱良導性のシート材15及び蓋部材29の
上面には、図16及び図17の第6実施例の場合と同
様、熱不良導性シート材32が接合されている。この受
熱側の熱不良導性シート材32としては、上面に遠赤外
線吸収剤36が塗布されたシート材が用いられている。
そして、この蓋部材29及び熱不良導性シート材32の
中心部には押圧部材13に直接的に熱を照射するための
開口30が形成されている。
【0041】図20の第9実施例は、以上の点で図16
及び図17の第6実施例と異なり、その他の点では実質
上同じ構成を有しており、従って、それぞれ対応する部
分を同一符号で示し、それらの詳細説明は省略する。
【0042】図20の第9実施例においても、使用に際
しては、前記基材11の下面を人体のつぼに貼付けると
ともに、図示上方の熱源(例えば図1中の60)により
上面から熱を照射し、直接的照射並びに熱良導性シート
材15から押圧部材13への熱伝導により該押圧部材1
3を他より高い温度に上昇させ、該押圧部材13が押し
付けられた人体を局部的に温め、それによってお灸の効
能が得られる。
【0043】図20の第9実施例においても、図4及び
図5の場合と同様、熱良導性シート材15及び蓋部材2
9の表面に添付された熱不良導性シート材32及び/又
は押圧部材13の頂面に添付された熱不良導性シート材
34の一部又は全部を剥ぎ取ることにより、受熱面積
(加熱面積)及び/又は放熱面積を調節して押圧部材1
3の温度を調節することができるように構成されてい
る。
【0044】以上説明した実施例によれば、人体に貼付
けられる基材11の裏面に熱良導体の押圧部材13又は
押圧部18を設け、赤外線発生装置等の熱源60から放
射される熱により直接的あるいは熱良導性シート材15
又は19を介して前記押圧部材13又は押圧部18を加
温するように構成したので、絆創膏の要領で身体に貼付
けるだけで、簡単かつ迅速に身体を加温することがで
き、容易に血行を良くすることができる貼付け指圧型温
灸が得られる。
【0045】以上説明した貼付け指圧型温灸は、別の熱
源により加温することから、熱効率を高めるためには、
少なくとも熱が照射される表面を黒色又はそれに近い色
にしたり、ざらざら面又は凹凸面にして受熱面積を増や
したり、さらには遠赤外線吸収塗料を塗布したりするこ
とが好ましい。
【0046】また、以上の各実施例では、貼付け指圧型
温灸の外形が円形である場合を例示したが、その外形は
長円形や四辺形など使用に適したものであれば任意の形
状にすることができる。また、以上の各実施例では、受
熱側の熱不良導性シート材32として、その上面(受熱
面)に遠赤外線吸収材36を塗布したシート材を用いた
が、場合によっては、遠赤外線吸収材36を塗布しない
シート材を用いてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の貼付け指圧型温灸によれば、体への貼付け材から成
る可撓性の基材に開口を形成し、前記基材の下面の前記
開口の周囲に熱良導体の押圧部材を固着し、前記基材の
下面を人体に貼付けるとともに上方から熱を照射して前
記押圧部材を加温することにより人体を局部的に温める
構成としたので、身体に貼付けるだけで簡単かつ迅速に
身体を加温することができ、容易に血行を良くすること
ができる貼付け指圧型温灸が提供される。
【0048】請求項2の貼付け指圧型温灸によれば、体
への貼付け材から成る可撓性の基材に開口を形成し、前
記基材の上面にアルミ箔もしくは金属板等の熱良導性シ
ート材を固着し、該シート材の下面の前記開口に対応す
る部分に前記基材よりも下方へ突出する熱良導体の押圧
部材を固着し、前記基材の下面を人体に貼付けるととも
に上方から熱を照射して前記押圧部材を加温することに
より人体を局部的に温める構成としたので、身体に貼付
けるだけで簡単かつ迅速に身体を加温することができ、
容易に血行を良くすることができる貼付け指圧型温灸が
提供される。
【0049】請求項3の貼付け型温灸によれば、体への
貼付け材から成る可撓性の基材に開口を形成し、前記基
材の上面に、前記開口から前記基材よりも下方へ突出す
る押圧部が形成された金属板等の熱良導性シート材を固
着し、前記基材の下面を人体に貼付けるとともに上方か
ら熱を照射して前記押圧部を加温することにより人体を
局部的に温める構成としたので、身体に貼付けるだけで
簡単かつ迅速に身体を加温することができ、容易に血行
を良くすることができる貼付け指圧型温灸が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による貼付け指圧型温灸の使用状態を例
示する模式図である。
【図2】本発明を適用した貼付け指圧型温灸の第1実施
例を示す縦断面図である。
【図3】図2の裏面図である。
【図4】本発明を適用した貼付け指圧型温灸の第2実施
例を示す縦断面図である。
【図5】(A)は図4の表面図であり(B)は図4の裏
面図である。
【図6】本発明を適用した貼付け指圧型温灸の第3実施
例を示す縦断面図である。
【図7】(A)は図6の表面図であり(B)は図6の裏
面である。
【図8】本発明を適用した貼付け指圧型温灸の第4実施
例を示す縦断面図である。
【図9】押圧部材又は押圧部が円形ドーム状の中間部に
同心溝を設けた形状である場合を示す部分裏面図であ
る。
【図10】図9の部分縦断面図である。
【図11】押圧部材又は押圧部が押圧面に複数の穴を有
する形状である場合を示す部分裏面図である。
【図12】図11の部分縦断面図である。
【図13】押圧部材又は押圧部が押圧面に十字形の凹穴
を有する形状である場合を示す部分裏面図である。
【図14】図13の部分縦断面図である。
【図15】本発明を適用した貼付け指圧型温灸の第5実
施例を示す縦断面図である。
【図16】本発明を適用した貼付け指圧型温灸の第6実
施例を示す縦断面図である。
【図17】(A)は図16の表面図であり(B)は図1
6の裏面である。
【図18】本発明を適用した貼付け指圧型温灸の第7実
施例を示す縦断面図である。
【図19】本発明を適用した貼付け指圧型温灸の第8実
施例を示す縦断面図である。
【図20】本発明を適用した貼付け指圧型温灸の第9実
施例の要部を示す部分縦断面図である。
【符号の説明】
10 貼付け指圧型温灸 11 基材 12 開口 13 押圧部材 14 接着剤 15 熱良導性シート材 16 接着剤 18 押圧部 19 熱良導性シート材 23 凹穴(熱良導性シート材) 24 開口(凹穴端面) 26 バーリング孔 28 下端突出面(押圧部材) 29 蓋部材 30 開口(蓋部材) 32 熱不良導性シート材 33 切り取り線 34 熱不良導性シート材 35 切り取り線 36 遠赤外線吸収剤 50 身体(体) 60 熱源

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体への貼付け材から成る可撓性の基材
    に開口を形成し、前記基材の下面の前記開口の周囲に熱
    良導体の押圧部材を固着し、前記基材の下面を人体に貼
    付けるとともに上方から熱を照射して前記押圧部材を加
    温することにより人体を局部的に温めることを特徴とす
    る貼付け指圧型温灸。
  2. 【請求項2】 体への貼付け材から成る可撓性の基材
    に開口を形成し、前記基材の上面にアルミ箔もしくは金
    属板等の熱良導性シート材を固着し、該シート材の下面
    の前記開口に対応する部分に前記基材よりも下方へ突出
    する熱良導体の押圧部材を固着し、前記基材の下面を人
    体に貼付けるとともに上方から熱を照射して前記押圧部
    材を加温することにより人体を局部的に温めることを特
    徴とする貼付け指圧型温灸。
  3. 【請求項3】 体への貼付け材から成る可撓性の基材
    に開口を形成し、前記基材の上面に、前記開口から前記
    基材よりも下方へ突出する押圧部が形成された金属板等
    の熱良導性シート材を固着し、前記基材の下面を人体に
    貼付けるとともに上方から熱を照射して前記押圧部を加
    温することにより人体を局部的に温めることを特徴とす
    る貼付け指圧型温灸。
  4. 【請求項4】 前記熱良導性シート材及び前記押圧部
    材が磁性材料で形成され、磁力により互いに固着される
    ことを特徴とする請求項2に記載の貼付け指圧型温灸。
  5. 【請求項5】 前記熱良導性シート材と前記押圧部材
    がカシメ、溶着あるいは接着等で固着されることを特徴
    とする請求項2に記載の貼付け指圧型温灸。
  6. 【請求項6】 前記押圧部材が1円玉に類似の平盤状
    の熱良導体であることを特徴とする請求項2に記載の貼
    付け指圧型温灸。
  7. 【請求項7】 前記基材の下面に接着剤の層を設ける
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の貼付
    け指圧型温灸。
  8. 【請求項8】 前記基材の上面に固着される熱良導性
    シート材の上面に、切り取り可能な熱不良導性シート材
    が剥ぎ取り可能に接合され、該熱不良導性シート材の一
    部又は全部を剥ぎ取ることにより前記熱良導性シート材
    の受熱面積を調節できることを特徴とする請求項2〜7
    のいずれかに記載の貼付け指圧型温灸。
  9. 【請求項9】 前記押圧部材又は前記押圧部の頂面に
    切り取り可能な熱不良導性シート材が剥ぎ取り可能に接
    合され、該熱不良導性シート材の一部又は全部を剥ぎ取
    ることにより前記押圧部材又は前記押圧部の放熱面積を
    調節できることを特徴とする請求項2〜8のいずれかに
    記載の貼付け指圧型温灸。
  10. 【請求項10】 前記熱不良導性シート材の上面に遠
    赤外線吸収剤が塗布されていることを特徴とする請求項
    8に記載の貼付け指圧型温灸。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106621288A (zh) * 2015-08-06 2017-05-10 天津中健国康纳米科技股份有限公司 一种天灸护腰带

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