JP2515428Y2 - 電気温灸器 - Google Patents

電気温灸器

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JP2515428Y2
JP2515428Y2 JP1993026481U JP2648193U JP2515428Y2 JP 2515428 Y2 JP2515428 Y2 JP 2515428Y2 JP 1993026481 U JP1993026481 U JP 1993026481U JP 2648193 U JP2648193 U JP 2648193U JP 2515428 Y2 JP2515428 Y2 JP 2515428Y2
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heating element
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infrared radiator
electric
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JPH0677752U (ja
Inventor
昴 成田
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三友電気株式会社
アイシー温灸器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は電気温灸器、特に、人体
のツボに遠赤外線を照射する機能をもった電気温灸器に
関する。
【0002】
【従来の技術】温灸は、凝りや痛みを緩和する治療法と
して、古くから用いられている方法である。近年、この
ような温灸治療を、火を用いずに手軽に行うことができ
るように、電気温灸器が開発されている。従来の一般的
な電気温灸器は、電気ヒータによって発熱体を加熱し、
この発熱体を皮膚に接触させて温灸治療を行うものであ
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本来の温灸治療は、人
体のツボに集中的に熱を供給し、凝りや痛みを緩和する
ものである。ところが、上述したように、電気温灸器は
電気ヒータによって発生した熱を、発熱体を介して皮膚
に伝達するものであるため、発熱体の温度を、皮膚が火
傷をするおそれがあるほどの高温にすることはできな
い。このため、従来の電気温灸器では、ツボの周辺を全
体的に暖める程度の効果しか期待できない。しかも、人
体のツボは皮膚の表層よりも内部に位置するため、皮膚
の表層に対して熱を供給する従来の電気温灸器では、ツ
ボを十分に刺激することが困難である。
【0004】そこで本考案は、ツボへの刺激を効果的に
行うことができる電気温灸器を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0006】(1) 本考案の第1の態様は、皮膚に接触
する底面を有する発熱体と、把持部を有しこの発熱体を
支持する筐体と、発熱体の内部に組み込まれた電気ヒー
タと、を備え、発熱体の底面の一部に、遠赤外線を放射
する性質をもったセラミックス材料からなる遠赤外放射
体を嵌め込んだ電気温灸器において、発熱体の底面の形
状を筐体の把持部の長手方向を長軸とする楕円とし、こ
の楕円の中心に関して、把持部から離れる方向に偏った
位置に、遠赤外放射体を嵌め込むようにしたものであ
る。
【0007】(2) 本考案の第2の態様は、上述の第1
の態様に係る電気温灸器において、遠赤外放射体を発熱
体の底面から側面にわたって嵌め込むようにしたもので
ある。
【0008】(3) 本考案の第3の態様は、上述の第1
または第2の態様に係る電気温灸器において、発熱体の
底面内側に金属板を敷き、この金属板の上面の遠赤外放
射体を嵌め込んだ位置に電気ヒータを取り付けるように
したものである。
【0009】
【作 用】(1) 本考案の第1の態様に係る電気温灸器
では、発熱体の底面の一部に、遠赤外線を放射する性質
をもったセラミックス材料からなる遠赤外放射体が嵌め
込まれている。したがって、発熱体の底面から皮膚に対
して熱が伝達されると同時に、遠赤外放射体からツボに
対して遠赤外線を放射することができる。遠赤外線は皮
膚の深部にまで浸透する性質を有するため、ツボを効果
的に刺激することが可能である。しかも、発熱体の底面
は、筐体の把持部の長手方向を長軸とする楕円となり、
この楕円の中心から偏った位置に遠赤外放射体を嵌め込
むようにしたため、ツボの位置を探す操作が容易にな
り、ツボの位置に正確に遠赤外放射体をもってゆくこと
が可能になる。
【0010】(2) 本考案の第2の態様に係る電気温灸
器では、遠赤外放射体が発熱体の底面から側面にわたっ
て配置されるため、身体の奥まった位置にある患部への
遠赤外放射を効果的に行うことができるようになる。
【0011】(3) 本考案の第3の態様に係る電気温灸
器では、遠赤外放射体を嵌め込んだ位置に電気ヒータが
取り付けられているため、遠赤外放射体に十分な熱を供
給することができ、十分な遠赤外線を放射させることが
できる。また、発熱体の底面内側に金属板を敷く単純な
構造により、電気ヒータの熱を発熱体底面に拡散させる
ことができる。
【0012】
【実施例】以下、本考案を図示する実施例に基づいて説
明する。図1は、本考案の一実施例に係る電気温灸器の
側面図、図2は、この電気温灸器の底面図である。筐体
10は、片手で握るのに適した形状をした把持部11
と、温灸器としての機能を果たすための機能部12とを
有している。機能部12の下面には、発熱体20が装着
されている。この発熱体20の底面の一部には開口部が
設けられ、この開口部には遠赤外放射体30が嵌め込ま
れている。また、把持部11の端には、電源コード40
が取り付けられており、この電源コード40を商用電源
ラインに接続することにより、装置内部に電力が供給さ
れる。
【0013】発熱体20の底面は、図2に示すように楕
円形をしており、この実施例では、機能部12も輪郭が
楕円形をしている。また、遠赤外放射体30も輪郭が楕
円形をしているが、中央部分にゆくにしたがって肉厚が
厚くなり、やや盛り上がった立体形状をしている。この
実施例の装置では、発熱体20の底面に対応する楕円の
長軸の長さは70mm程度、短軸の長さは50mm程度
であり、遠赤外放射体30に対応する楕円の長軸の長さ
は37mm程度、短軸の長さは27mm程度である。た
だ、これは一実施例として示したものであり、必ずしも
このような寸法にする必要はない。
【0014】図3は、機能部12の周辺部分を示す拡大
側断面図である。この側断面図を参照すれば、発熱体2
0の底面に開口部が形成され、この開口部に遠赤外放射
体30が嵌め込まれている状態が明瞭に把握できる。こ
の図3には、機能部12の周辺部分の内部構造が示され
ている。すなわち、発熱体20の底面内側には、金属板
50が敷かれており、この金属板50の上面に電気ヒー
タ60が取り付けられている。ここで、電気ヒータ60
の取り付け位置は、遠赤外放射体30の嵌め込み位置に
一致している。電気ヒータ60は、電源コード40を介
して供給される電力により発熱する。なお、ここでは、
電気ヒータ60の内部構造および電気系統の配線(スイ
ッチやヒューズなど)は図示を省略してある。
【0015】この実施例における筐体10および発熱体
20の材質は、いずれも硬質プラスチックである。これ
に対し、本考案の特徴となる遠赤外放射体30は、遠赤
外線を放射する性質をもったセラミックス材料(たとえ
ば、チタン酸バリウムアルミナ)から構成される。この
ような遠赤外線セラミック材料は、加熱すると、遠赤外
線(波長4〜1000μmの領域の電磁波)を放射する
性質を有する。別言すれば、吸収した電磁波の遠赤外部
を増幅して放射する作用を有する。一般に、セラミック
ス材料は、もろくこわれやすい性質を有するが、この実
施例のように、発熱体20全体を硬質プラスチックによ
って構成しておけば、セラミックス材料は部分的に用い
られるだけであるため、装置全体としては比較的堅牢な
ものとなり、製品として十分な耐久性を維持することが
できる。
【0016】さて、電気ヒータ60に電力を供給して発
熱させると、この熱は金属板50によって発熱体20全
体に伝導する。このため、発熱体20の底面は全体的に
熱を帯びることになる。また、電気ヒータ60が発生し
た熱は、遠赤外放射体30にも伝導する。電気ヒータ6
0は、遠赤外放射体30の真上に取り付けられているた
め、遠赤外放射体30は電気ヒータ60の発生した熱を
非常に効率良く吸収することができる。上述したよう
に、この遠赤外放射体30は、加熱すると遠赤外線を放
射する性質を有する。したがって、把持部11を保持し
ながら、発熱体20の底面を皮膚に接触させるようにす
ると、発熱体20の底面全体によって皮膚が暖められる
とともに、遠赤外放射体30から遠赤外線が皮膚内部に
向かって照射されることになる。
【0017】図4は、発熱体20と遠赤外放射体30と
の位置関係を説明する拡大底面図である。いま、把持部
11の長手方向軸Aを図に一点鎖線で示すように定義す
ると、発熱体20および遠赤外放射体30の底面は、こ
の長手方向軸Aを長軸とする楕円になっていることがわ
かる。しかも、発熱体20の底面に対応する楕円の中心
Pと、遠赤外放射体30の底面に対応する楕円の中心Q
と、の位置関係に着目すると、中心Qは中心Pに関し
て、把持部11から離れる方向にずれていることにな
る。このように、発熱体20の底面を楕円形状とし、遠
赤外放射体30の中心位置Qを、発熱体20の中心位置
Pに対して偏らせるという幾何学的な位置関係は、電気
温灸器の使い心地を向上させるために非常に重要であ
る。効果的な温灸治療を行うためには、人体のツボの位
置に熱刺激を与える必要がある。上述した幾何学的な位
置関係をもった電気温灸器は、人間工学的にツボの位置
を探す操作を楽に行うことができる。すなわち、操作者
は、把持部11を片手で保持しながら、発熱体20の底
面を患部近傍に当て、発熱体20の底面を皮膚の上で滑
らせるようにして動かしながら、遠赤外放射体30をツ
ボの位置へ移動させることができるのである。
【0018】遠赤外線は、皮膚の深部へと浸透する性質
があるため、遠赤外放射体30を正確なツボの位置まで
移動させることができれば、ここから放射される遠赤外
線によりツボに対して効果的な熱刺激を与えることがで
きる。別言すれば、発熱体20の底面に接触している皮
膚の表層部分は、この発熱体20から発っせられる熱に
よって暖められ、ツボの部分は、遠赤外放射体30から
放射される遠赤外線によって集中的に治療されることに
なる。結局、比較的面積の広い発熱体20による周辺的
な温熱治療と、面積の狭い遠赤外放射体30による局所
的な遠赤外線治療と、の相乗効果による治療が可能にな
る。
【0019】上述した実施例の変形例の側面図を図5
に、底面図を図6に、それぞれ示す。この変形例では、
遠赤外放射体の形状および配置が若干異なっている。す
なわち、上述の実施例では、遠赤外放射体30は発熱体
20の底面に嵌め込まれていたが、この変形例では、遠
赤外放射体35は発熱体の底面から側面にわたって嵌め
込まれている。このような構造にしておくと、発熱体の
底面から側面へ至る辺の部分(図5に矢印Pで示す部
分)からも遠赤外線の放射が得られるため、脇の下、指
の股など身体の奥まった位置にある患部への遠赤外線放
射を効果的に行うことができる。
【0020】以上、本考案をいくつかの実施例に基づい
て説明したが、本考案はこれらの実施例のみに限定され
るものではなく、この他にも種々の態様で実施可能であ
る。たとえば、上述の実施例では、遠赤外放射体30と
して楕円状のものを用いたが、遠赤外放射体30は真円
状のものを用いてもかまわない。また、上述の実施例で
は、遠赤外放射体30として、中央部が盛り上がったも
のを用いたが、単なる平板状のものを用いてもかまわな
い。更に、上述の実施例では、電源コード40によって
電源供給を行っているが、電池を内蔵させる方式にした
り、充電式にしたりすることも、もちろん可能である。
【0021】
【考案の効果】以上のとおり、本考案に係る電気温灸器
によれば、発熱体の底面の一部に、遠赤外線を放射する
性質をもったセラミック材料からなる楕円形状をした
赤外放射体を嵌め込むようにしたため、ツボへの刺激を
効果的に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る電気温灸器の側面図で
ある。
【図2】図1に示す電気温灸器の底面図である。
【図3】図1に示す電気温灸器の機能部12の周辺部分
を示す拡大側断面図である。
【図4】図1に示す電気温灸器の発熱体20と遠赤外放
射体30との位置関係を説明する拡大底面図である。
【図5】本考案の別な一実施例に係る電気温灸器の側面
図である。
【図6】図5に示す電気温灸器の底面図である。
【符号の説明】
10…筐体 11…把持部 12…機能部 20…発熱体 30…遠赤外放射体 35…遠赤外放射体 40…電源コード 50…金属板 60…電気ヒータ A…長手方向軸 P,Q…楕円の中心点

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮膚に接触する底面を有する発熱体と、
    把持部を有し前記発熱体を支持する筐体と、前記発熱体
    の内部に組み込まれた電気ヒータと、を備え、前記発熱
    体の底面の一部に、遠赤外線を放射する性質をもったセ
    ラミックス材料からなる遠赤外放射体を嵌め込んだ電気
    温灸器において、発熱体の底面の形状を筐体の把持部の長手方向を長軸と
    する楕円とし、この楕円の中心に関して、前記把持部か
    ら離れる方向に偏った位置に、遠赤外放射体を嵌め込ん
    だことを特徴とする電気温灸器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載 の電気温灸器において、
    遠赤外放射体が発熱体の底面から側面にわたって嵌め込
    まれていることを特徴とする電気温灸器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載 の電気温灸器に
    おいて、発熱体の底面内側に金属板を敷き、この金属板
    の上面の遠赤外放射体を嵌め込んだ位置に電気ヒータを
    取り付けたことを特徴とする電気温灸器。
JP1993026481U 1993-04-22 1993-04-22 電気温灸器 Expired - Lifetime JP2515428Y2 (ja)

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JPH0677752U JPH0677752U (ja) 1994-11-01
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JPS6371267A (ja) * 1986-09-16 1988-03-31 オリンパス光学工業株式会社 温熱治療装置
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