JPH09115113A - 磁気抵抗効果ヘッド - Google Patents

磁気抵抗効果ヘッド

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JPH09115113A
JPH09115113A JP18965196A JP18965196A JPH09115113A JP H09115113 A JPH09115113 A JP H09115113A JP 18965196 A JP18965196 A JP 18965196A JP 18965196 A JP18965196 A JP 18965196A JP H09115113 A JPH09115113 A JP H09115113A
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JP18965196A
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Inventor
Yuzo Kamiguchi
裕三 上口
Susumu Hashimoto
進 橋本
Hitoshi Iwasaki
仁志 岩崎
Yuichi Osawa
裕一 大沢
Masashi Sahashi
政司 佐橋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな磁気抵抗変化率を再現性よく得ること
を可能にした磁気抵抗効果ヘッドを提供する。 【解決手段】 Co基磁性合金からなる一対の磁性層1、
2間に非磁性中間層3を配置した 3層積層構造のスピン
バルブ膜4を具備する磁気抵抗効果ヘッドにおいて、一
対の磁性層の膜厚(d1 、d2 (ただし、d1
2 ))を 3nm≦d1 ≦7nm、 3nm≦d2 ≦ 7nmおよび
0≦(d1 −d2 )/d1 ≦0.40を満足させる。5層積層
構造のスピンバルブ膜を具備する磁気抵抗効果ヘッドに
おいても、同様に外側の 2つの磁性層の膜厚(d1 、d
2 )を上記条件を満足させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピンバルブ膜を
有する磁気抵抗効果ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気記録媒体に記録された情報
の読み出しは、コイルを有する再生用磁気ヘッドを記録
媒体に対して相対的に移動させ、そのときに発生する電
磁誘導でコイルに誘起される電圧を検出する方法によっ
て行われている。また、情報を読み出す場合に、磁気抵
抗効果ヘッド(以下、MRヘッドと記す)を用いること
も知られている(IEEE MAG-7,150(1971) 等参照)。
【0003】MRヘッドは、ある種の強磁性体の電気抵
抗が外部磁界の強さに応じて変化するという現象を利用
したものであり、磁気記録媒体用の高感度ヘッドとして
知られている。近年、磁気記録媒体の小型・大容量化が
進められ、情報読み出し時の再生用磁気ヘッドと磁気記
録媒体との相対速度が小さくなってきている。このた
め、小さい相対速度であっても大きな出力が取り出せる
MRヘッドへの期待が高まっている。
【0004】従来、MRヘッドの外部磁界を感知して抵
抗が変化する部分(以下、MRエレメントと呼ぶ)に
は、 Ni-Fe合金いわゆるパーマロイ系合金が使用されて
きた。しかし、パーマロイ系合金は、良好な軟磁気特性
を有するものでも、磁気抵抗変化率が最大で3%程度であ
り、小型・大容量化された磁気記録媒体用のMRエレメ
ントとしては、パーマロイ系合金は磁気抵抗変化率が不
十分である。このため、MRエレメント材料として、よ
り高感度な磁気抵抗効果を示すものが望まれている。
【0005】このような要望に対して、 Fe/Crや Co/Cu
のように、強磁性金属膜と非磁性金属膜とをある条件で
交互に積層して、近接する強磁性金属膜間を反強磁性結
合せしめた多層膜、いわゆる人工格子膜においては、巨
大な磁気抵抗効果が現れることが確認されている。人工
格子膜によれば、最大で100%を超える大きな磁気抵抗変
化率を示すことが報告されている(Phys.Rev.Lett.,Vo
l.61,2474(1988)、Phys.Rev.Lett.,Vol.64,2304(1990)
等参照)。しかし、人工格子膜は、その飽和磁界が高
いために、MRエレメントには不向きである。
【0006】一方、強磁性膜/非磁性膜/強磁性膜のサ
ンドイッチ構造の多層膜で、強磁性膜が反強磁性結合し
ない場合でも、大きな磁気抵抗効果を実現した例が報告
されている。すなわち、非磁性膜を挟んだ 2つの強磁性
膜の一方に交換バイアスを及ぼして磁化を固定してお
き、他方の強磁性膜を外部磁界により磁化反転させる。
これにより、非磁性膜を挟んで配置された 2つの強磁性
膜の磁化方向の相対的な角度を変化させることにより、
大きな磁気抵抗効果が得られる。このようなタイプの多
層膜は、スピンバルブ膜と呼ばれている(Phys.Rev.B.,V
ol.45,806(1992)、J.Appl.Phys.,Vol.69, 4774(1991)
等参照)。スピンバルブ膜の磁気抵抗変化率は、人工格
子膜に比べて小さいものの、低磁場で磁化を飽和させる
ことができるため、MRエレメントに適している。スピ
ンバルブ膜を用いたMRヘッドには、実用上大きな期待
が寄せられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、サンドイッ
チ構造を有するスピンバルブ膜では、磁気抵抗効果を起
こす部分の総膜厚が薄く、MRエレメント表面での電子
の散乱の寄与が大きいため、特に強磁性膜からなる磁性
層の膜厚に対する磁気抵抗変化率の依存性が大きい。従
って、スピンバルブ膜を用いて磁気抵抗効果ヘッドを作
製する際には、磁性層における材料の選択と膜厚設定が
重要となる。しかし、これまでのところ、磁性層の材料
と膜厚に対する具体的な指針は見出されていない。この
ため、大きな磁気抵抗変化率が再現性よく得られるスピ
ンバルブ膜構造は開発されておらず、スピンバルブ膜を
用いたMRヘッドは現在まで実用化に至っていない。
【0008】一方、磁気記録媒体の記録密度は急速に向
上しており、それに伴って線記録密度も向上している。
このような信号磁界を読み取るためには、MRヘッドの
線分解能を上げる必要がある。一般的なシールドタイプ
のMRヘッドにおいては、シールド層とMRエレメント
との間隔(ギャップ幅)を小さくすることにより、線分
解能を高めることができる。しかし、単にギャップ幅を
小さくしたのでは、スピンバルブ膜による磁気抵抗変化
率が低下してしまう。そこで、線分解能の向上を図った
上で、大きな磁気抵抗変化率が再現性よく得られるスピ
ンバルブ膜を用いたMRエレメントの開発が望まれてい
る。
【0009】本発明は、このような課題に対処するため
になされたもので、スピンバルブ膜を用いて、大きな磁
気抵抗変化率を再現性よく得ることを可能にした磁気抵
抗効果ヘッドを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明における第1の磁
気抵抗効果ヘッドは、請求項1に記載したように、少な
くともCoを含む磁性合金からなる一対の磁性層と、一対
の磁性層間に配置された非磁性中間層とを有する 3層積
層構造のスピンバルブ膜を具備する磁気抵抗効果ヘッド
であって、一対の磁性層の膜厚をd1 、d2 (ただし、
1 ≧d2 )としたとき、 3nm≦d1 ≦ 7nm、 3nm≦d
2 ≦ 7nm、および 0≦(d1 −d2 )/d1 ≦0.40を満
足することを特徴としている。
【0011】第2の磁気抵抗効果ヘッドは、請求項3に
記載したように、少なくともCoを含む磁性合金からなる
3つの磁性層と、 3つの磁性層間にそれぞれ配置された
2つの非磁性中間層とを有する 5層積層構造のスピンバ
ルブ膜を具備する磁気抵抗効果ヘッドであって、 3つの
磁性層のうち、外側の 2つの磁性層の膜厚をd1 、d2
(ただし、d1 ≧d2 )としたとき、 3nm≦d1 ≦ 7n
m、 3nm≦d2 ≦ 7nm、および 0≦(d1 −d2 )/d
1 ≦0.40を満足することを特徴としている。さらに、上
記した第2の磁気抵抗効果ヘッドにおいて、 3つの磁性
層のうち、中央の磁性層の膜厚をd3 としたとき、 1nm
≦d3 ≦ 2/3d1 を満足することを特徴としている。
【0012】本発明の第1の磁気抵抗効果ヘッドにおい
ては、まず一対の磁性層をCoを含む磁性合金により構成
しているため、磁気抵抗効果に影響を及ぼすバルク効果
と界面効果の両方を大きくすることができる。また、一
対の磁性層の膜厚(d1 、d2 )を 3nm≦d1 ≦ 7nm、
3nm≦d2 ≦ 7nmおよび 0≦(d1 −d2 )/d1≦0.4
0を満足させているため、膜厚的に大きな磁気抵抗変化
率(以下、MR変化率と呼ぶ)が得られると共に、磁性
層と非磁性中間層との界面が中央付近に位置するため、
これによってもMR変化率を増大させることができる。
これらにより、大きなMR変化率を再現性よく得ること
が可能となる。
【0013】また、第2の磁気抵抗効果ヘッドにおいて
は、第1の磁気抵抗効果ヘッドと同様な理由から、大き
なMR変化率を再現性よく得ることができる。さらに、
中央の磁性層の膜厚(d3 )を 1nm≦d3 ≦ 2/3d1
満足させ、磁性層と非磁性中間層との界面を中央付近に
位置させることによって、より大きなMR変化率を再現
性よく得ることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施するための形
態について説明する。
【0015】図1は、本発明の第1の実施形態による磁
気抵抗効果ヘッド(MRヘッド)の要部を示す断面図で
ある。同図において、1、2は一対の磁性層であり、こ
れら磁性層1、2間に非磁性中間層3が配置されて 3層
積層構造のスピンバルブ膜4が構成されている。
【0016】一対の磁性層1、2のうち、一方の磁性層
はバイアス磁界が付与されて磁化固着されている。他方
の磁性層は、外部磁界により磁化反転するため、非磁性
中間層3を挟んで配置された 2つの磁性層1、2の磁化
方向の相対的な角度が変化して磁気抵抗効果が得られ
る。一方の磁性層へのバイアス磁界は、例えばFeMn膜や
NiO膜等からなる反強磁性層やCoPt膜等からなる硬質強
磁性層を近接配置もしくは積層することにより付与する
ことができる。図1では省略したが、一方の磁性層例え
ば磁性層2の上側には反強磁性層等が接して設けられ
る。
【0017】上述した磁性層1、2は少なくともCoを含
む磁性合金からなり、かつこれら磁性層1、2の膜厚d
1 、d2 (ただし、d1 ≧d2 )は、 3nm≦d1 ≦ 7n
m、 3nm≦d2 ≦ 7nmおよび 0≦(d1 −d2 )/d1
≦0.40を満足するものである。ここで、一般にスピンバ
ルブ膜における磁気抵抗効果は、磁性層内でのスピン依
存散乱に基くバルク効果と多層膜の界面でのスピン依存
散乱に基く界面効果に起因することが知られている(Ph
ysical Review B 42, pp8110-8120(1990) )。ここで、
界面効果の大きさは、アップスピン電子とダウンスピン
電子が界面を非弾性散乱を受けずに透過する確率の比で
表される。バルク効果は、磁性層内でのアップスピン電
子とダウンスピン電子の平均自由行程の比で表される。
【0018】第1の実施形態におけるMRヘッドにおい
ては、これらバルク効果と界面効果の影響を考慮して、
磁性層1、2を少なくともCoを含む磁性合金により構成
している。すなわち、バルク効果と界面効果は磁気抵抗
効果に対し相乗効果があり、両者が増加するほど大きな
MR変化率が得られる。
【0019】図2は、バルク効果と界面効果の大きさを
パラメータとし、磁性層材料の組成と膜厚を適宜調整し
て得られるMR変化率の最大値を等高線図として示した
特性図である。なお、ここでは 3層積層構造のスピンバ
ルブ膜における一対の磁性層の膜厚を 1:1とし、磁性層
材料として用いたCoFe合金の組成により、バルク効果と
界面効果の大きさを制御しながら磁性層の膜厚を変え
て、MR変化率の最大値を求めた。
【0020】図2から分かるように、バルク効果と界面
効果の両方がある程度大きいとき、初めて十分なMR変
化率が得られる。バルク効果と界面効果のいずれか一方
のみが大きくても満足な磁気抵抗効果は得られない。従
って、 3層積層構造または 5層積層構造のスピンバルブ
膜において、金属単体としてFeやNiよりも大きなMR変
化率が得られるCoを単独で磁性層に用いても、このとき
界面効果が支配的となるため、さほど大きなMR変化率
は期待できない。これに対し、CoにFe、Ni、その他の元
素を添加すれば、バルク効果を増加させることができ、
MR変化率が著しく増大する。このようなことから、磁
性層1、2は、Fe、Ni、その他の元素を添加したCo基磁
性合金により構成している。
【0021】磁性層1、2の構成材料は、上述したよう
にCo基磁性合金であればよいが、バルク効果の増加を図
り、大きなMR変化率を得る上で、添加元素としてはFe
を用いることが好ましい。添加元素としてはFe以外に、
Ni、Au、Ag、Cu、Pd、Pt、Ir、Rh、Ru、Os、Hf等の 1種
または 2種以上を用いることもできる。添加元素量は5
〜50原子% とすることが好ましく、さらには 8〜20原子
% の範囲とすることが望ましい。これは、添加元素量が
少なすぎると、バルク効果が十分に増加せず、逆に添加
元素量が多すぎると、今度は界面効果が大きく減少する
おそれがあるからである。
【0022】さらに、上述した 2つの磁性層1、2の膜
厚は、独立して設定することができるが、MR変化率を
最大にするためには、それぞれの膜厚を最適化すること
が重要である。本発明者らは、このような 2つの磁性層
1、2の膜厚の最適値についてさらに研究を進めたとこ
ろ、スピンバルブ膜では両磁性層の膜厚比が 1:1に近い
ときに大きなMR変化率を示すことが明らかとなった。
図3に、両磁性層1、2の膜厚を変えた場合のMR変化
率の変化を解析した結果の一例を等高線図として示す。
ただし、ここでは非磁性中間層(Cu層)3の膜厚を 2nm
とし、非磁性中間層3を挟んで配置されたCo90Fe10から
なる 2つの磁性層1、2の膜厚d1 、d2 をそれぞれ変
化させた。
【0023】図3から分かるように、両磁性層1、2の
膜厚が 1:1のところに峰があり、大きなMR変化率(△
ρ/ρ0 )が得られている。これは、スピンバルブ膜で
は磁性層と非磁性中間層との界面を境界として電子散乱
の様子が変化するため、界面がスピンバルブ膜の中央に
あるとき、最も大きな磁気抵抗効果が得られるためであ
る。ただし、ヘッド構造によっては、両磁性層の膜厚比
を変える必要があるが、このような場合でも両磁性層の
膜厚の差を 40%以下とすることにより、大きなMR変化
率を得ることができる。すなわち、磁性層1、2の膜厚
1 、d2 を 0≦(d1 −d2 )/d1 ≦0.40の条件を
満足させることにより、大きなMR変化率を得ることが
できる。磁性層1、2の膜厚の差は 20%以下とすること
がより好ましく、最も望ましくは磁性層1、2の膜厚比
を 1:1とすることである。
【0024】またさらに、図3に示されるように、磁性
層1、2の膜厚が 3〜 7nmのときに大きなMR変化率を
得ることができる。しかも、磁性層1、2の膜厚がこの
範囲を外れると、種々の問題が生じる。例えば、 3nm未
満では成膜が困難となり、7nmを超えると磁性層1、2
間の反磁界の影響により、バルクハウゼンノイズが生じ
るおそれがある。磁性層1、2の膜厚は 3nm以上 5nm未
満とすることがより好ましく、この範囲においてより大
きなMR変化率が得られる。なお、図3には磁性層材料
としてCo90Fe10を用いた場合のMR変化率を示したが、
これ以外のCo基磁性合金を磁性層材料として用いるとき
も磁性層の最適値は同程度である。
【0025】上述したような理由に基いて、第1の実施
形態によるMRヘッドは、Co基磁性合金により磁性層
1、2を形成し、かつ磁性層1、2の膜厚を 3〜 7nmの
範囲とすると共に、両磁性層の膜厚の差を 40%以下とし
た 3層積層構造のスピンバルブ膜4を用いている。これ
らにより、大きなMR変化率を再現性よく得ることが可
能となる。
【0026】2つの磁性層1、2間に配置される非磁性
中間層3は、常磁性材料、反磁性材料、反強磁性材料、
スピングラス等により構成されるものである。具体的に
は、Cu、Au、Ag、あるいはこれらと磁性元素とを含む常
磁性合金、FeMn、NiMn、CoMn、PtMn、PdMn等の反強磁性
合金、Pd、Pt、およびこれらを主成分とする合金等が例
示される。ここで、非磁性中間層3の膜厚は 1〜 4nmに
設定することが好ましく、さらには 2〜 3nmに設定する
ことが望ましい。非磁性中間層3の膜厚が 4nmを超える
と、抵抗変化感度を十分に得ることができず、また 1nm
未満であると、磁性層1、2間の交換結合を十分に小さ
くすることが困難となる。
【0027】上述した第1の実施形態におけるMRヘッ
ドにおいては、スピンバルブ膜4での電子の膜面に垂直
な方向の運動が重要である。膜厚方向に結晶粒界が多数
存在すると、そこで電子の散乱が起こり、磁気抵抗効果
は小さくなってしまう。このため、スピンバルブ膜4部
分の結晶粒径は、スピンバルブ膜4の総厚よりも大きく
することが好ましい。一方、逆に結晶粒径が大粒径化し
すぎると、Co基強磁性合金では磁気異方性が大きくなる
ため、極端な結晶粒径の大粒径化は避ける必要がある。
そこで、結晶粒径は30nm以下とすることが好ましい。
【0028】上記したようにスピンバルブ膜4の結晶粒
径を制御するためには、例えばスピンバルブ膜4の下地
層として膜厚がスピンバルブ膜4の総厚以上で、かつ30
nm以下のバッファ層を形成すればよい。すなわち、一般
に薄膜の初期成長過程では、その結晶粒径はその膜厚程
度になることが知られており、上記したような膜厚のバ
ッファ層(下地層)を形成したとき、結晶粒径はこの後
形成されるスピンバルブ膜の総厚以上となる。従って、
このバッファ層の上にスピンバルブ膜4を形成すること
により、その結晶粒径をスピンバルブ膜4の総厚以上に
制御することができる。
【0029】なお、スピンバルブ膜をMRヘッドに用い
る場合には、磁気記録媒体に書き込まれたトラック長さ
方向の線分解能を向上させるために、図4に示すよう
に、スピンバルブ膜からなるMRエレメント(MRスト
リップ)11をシールド膜12、13間に配置すること
が一般的である。この場合、スピンバルブ膜における一
方もしくは両方の磁性層に、磁気記録媒体14から磁束
が侵入する。その信号磁束量が多ければ多いほど、大き
な抵抗変化率が得られるが、その大きさは次のような式
で表すことができることが知られている。
【0030】 φ(x) ={φ0 /(sinhw/λ)・sinh{(w−x)/λ}……(1) ここで、図示されるように、xはスピンバルブ膜のスト
ライプについて磁束侵入方向の座標であり、磁気記録媒
体14に対向した方のストライプ端面を原点としてい
る。wはスピンバルブ膜のストライプの磁束侵入方向の
長さ(デプス)、φ0 はx=0における信号磁束侵入量で
ある。φ0 は磁気記録媒体14とMRエレメント11と
の位置関係により決まる値であり、wには依存しない。
λは特性長と呼ばれ、次式のように表される。
【0031】λ=(μr tg/2)1/2 ……(2) ここで、μr は磁性層の比透磁率、tは磁束が侵入する
磁性層の厚さ、gはギャップ幅である。
【0032】式(1) を用いると、スピンバルブ膜のスト
ライプデプスwを特性長λに対して変えた場合のφ(x)
の様子を計算することができる。w/λを 0.5倍、 1
倍、 2倍、 3倍とした場合の計算結果を図5に示す。横
軸はスピンバルブ膜のストライプデプスwで規格化して
あり、縦軸はφ0 で規格化してある。
【0033】図5を見ると、w/λが大きくなればなる
ほど、信号磁束量φの減衰は急速に進み、下に凸になっ
ていることが分かる。特に、スピンバルブ膜のストライ
プデプスwが特性長λより長いとき、すなわちw/λ>
1の場合には、MRエレメント全体としての平均信号磁
束侵入量φmeenが小さくなり、抵抗変化量が小さくなっ
てしまうため、感度が低下してしまうことが明らかであ
る。このため、ストライプデプスwは特性長λよりも短
くすることが好ましい。
【0034】しかしながら、磁気記録媒体の記録密度は
急速に向上しており、それに伴って線記録密度も向上し
ている。このような信号を読み取るためには、線分解能
を上げる必要がある。そして、再生ヘッドの線分解能を
上げるために、シールド層12、13とMRエレメント
11間のギャップ幅gを小さくする必要性が高まってい
る。そのため、特性長λはますます短くなる傾向にあ
る。一方、スピンバルブ膜のストライプデプスwは、加
工技術、信頼性等の点から 0.5μm 以上とすることが好
ましく、 1μm 以上とすることが望ましい。従って、特
性長λも 0.5μm以上とすることが好ましく、さらには
1μm 以上とすることが望ましい。ギャップ幅gを小さ
くした上で特性長λを大きくするためには、式(2) から
分かるように、例えば磁性層の比透磁率μr を大きくす
ることが挙げられる。
【0035】次に、本発明の他の実施形態について、図
6を参照して説明する。図6に示すMRヘッドは、 3つ
の磁性層21、22、23の間に、それぞれ非磁性中間
層24、25が配置されて構成された 5層積層構造のス
ピンバルブ膜26を有している。外側の 2つの磁性層2
1、23は、例えば図示を省略した反強磁性層や硬質強
磁性層と近接配置もしくは積層することにより、磁化が
固着されている。中央の磁性層22は、外部磁界により
磁化反転するため、非磁性中間層24、25を挟んで配
置された中央の磁性層22と外側の 2つの磁性層21、
23の磁化方向の相対的な角度が変化して磁気抵抗効果
が得られる。
【0036】このとき、前述した第1の実施形態のMR
ヘッドと同様な理由から、外側の 2つの磁性層21、2
3の膜厚d1 、d2 を 3〜 7nmの範囲とし、かつこれら
両磁性層の膜厚の差を 40%以下とすることによって、大
きなMR変化率を再現性よく得ることができる。両磁性
層21、23の膜厚は、 3nm以上 5nm未満とすることが
より好ましい。両磁性層21、23の膜厚の差は 20%以
下とすることがより好ましく、最も望ましくは両磁性層
21、23の膜厚比を 1:1とすることである。また、磁
性層材料、非磁性中間層材料や膜厚は、上述した第1の
実施形態と同様とすることが好ましい。他の条件につい
ても同様である。
【0037】さらに、 5層積層構造のスピンバルブ膜2
6の中央の磁性層22の膜厚d3 は、外側の磁性層2
1、23の膜厚の 2/3以下とすることが好ましく、外側
の磁性層21、23の膜厚d1 、d2 が異なる場合、例
えばd1 >d2 である場合には、少なくとも 2/3d1
下とすることが好ましい。これにより、一層大きなMR
変化率を得ることができる。これは、スピンバルブ膜で
は磁性層と非磁性中間層との界面を境界として、電子の
散乱の様子が変化するため、界面はスピンバルブ膜の中
央にあるとき、最も大きな磁気抵抗効果が得られるため
である。
【0038】すなわち、中央の磁性層22を外側の磁性
層21、23よりも薄くすることにより、磁性層21、
22、23と非磁性中間層24、25との界面をスピン
バルブ膜26の中央付近に配置することができ、より大
きなMR変化率を得ることができる。具体的には、中央
の磁性層22の膜厚を外側の磁性層21、23の膜厚の
2/3以下としたとき、大きなMR変化率が得られる。た
だし、中央の磁性層22の膜厚をあまり薄くすると、界
面拡散等により中央の磁性層22の磁気特性が劣化する
上に、マグノンが発生しやすくなってMR変化率が低下
するため、中央の磁性層22の厚さは 1nm以上とする。
【0039】上記第1および第2の実施形態のMRヘッ
ドにおいて、 3層積層構造または 5層積層構造のスピン
バルブ膜の両面は、反強磁性体、フェリ磁性体、酸化
物、半導体、Cu合金、Au合金、Cr合金、Mn合金、Ti合
金、Ta合金、アモルファス金属、微結晶金属、もしくは
磁性合金にTi、 V、Cr、Mn、Zn、Nb、Mo、Tc、Hf、Ta、
W、Re等を添加した合金のいずれかからなる膜、または
それらの積層膜に接しているか、あるいは空間に露出し
ていることが好ましい。
【0040】このとき、特に抵抗の高い金属、合金、半
導体、酸化物、絶縁体、アモルファス金属、微結晶金属
等からなる膜のみを、スピンバルブ膜と平行に積層する
ことが好ましい。これにより、電流の大部分がスピンバ
ルブ膜部分を流れるので、抵抗変化率を効率よく読み出
すことが可能となる。ただし、電極層やシャント層とし
て上記以外の材料を積層することは可能である。また、
この際の積層構造膜全体の面電気伝導度は、電流が効率
よくスピンバルブ膜部分を流れるようにするために、20
×10-2Ω-1□以下とすることが好ましい。何となれば、
面電気伝導度が上記値より大きい場合には、スピンバル
ブ膜以外の層に電流がとられていることを意味し、磁気
抵抗効果が減少してしまうためである。
【0041】
【実施例】次に、本発明の具体的な実施例とその評価結
果について述べる。
【0042】実施例1 サファイア基板上に、スパッタ法により適宜磁性層の膜
厚を変えながら、Co90Fe10(dCoFenm)/Cu(2.2nm)/Co90Fe
10(dCoFenm)/Fe50Mn50(15nm)を順次積層して、3層積層
構造のスピンバルブ膜を有するMRエレメントを形成し
た。そして、MR変化率の磁性層厚に対する依存性を測
定した。その結果を図7に示す。なお、Fe50Mn50層は、
隣接するCo90Fe10磁性層に所定方向の磁気異方性を与え
るために積層したものである。
【0043】図7から明らかなように、この実施例にお
いては、磁性層厚(=dCoFe)が 4nmのときに最大MR変
化率 11%が得られた。また、磁性層厚が 3〜 7nmの範囲
内で十分なMR変化率を有していることが確認された。
このように、Co基磁性合金を用いたスピンバルブ膜で
は、最適磁性層厚が 3〜 7nmの間にあり、MRヘッドと
しては、そのような膜厚の磁性層を有するスピンバルブ
膜を用いることが有利である。
【0044】実施例2 熱酸化Si基板上に、スパッタ法により適宜磁性層の膜厚
を変えながら、Co90Fe10/Cu/Co90Fe10/ Fe50Mn50を順次
積層して、 3層積層構造のスピンバルブ膜を有するMR
エレメントを形成した。この後、スピンバルブ膜にパタ
ーニングを施して、MRヘッドを作製した。ここで、Fe
50Mn50層は、隣接するCo90Fe10磁性層に所定方向の磁気
異方性を与えるために積層したものであり、その膜厚は
5〜20nmの範囲とすることが好ましい。Cu層の膜厚は
1.5〜 3.5nmの範囲内で適宜設定できる。
【0045】上記構成のMRヘッドにおいては、両Co90
Fe10磁性層の膜厚を 5nm、Cu層(非磁性中間層)の膜厚
を 2.2nmとしたとき、 10%のMR変化率が得られた。こ
れに対して、本発明との比較のために、Cu層の膜厚は同
じく 2.2nmとし、両磁性層の膜厚を15nmと厚くした場合
には、MR変化率は5%と小さな値しか得られなかった。
これは、最適磁性層厚に対して実際の磁性層厚が厚すぎ
たためである。また、両磁性層厚をそれぞれ 5nm、10nm
と非対称とした場合にも、MR変化率は6%と小さな値し
か得られなかった。これは、両磁性層の膜厚が非対称と
なることにより、磁性層と非磁性中間層の界面がスピン
バルブ膜の中央からずれてしまい、磁気抵抗効果を有効
に利用できなくなったためである。
【0046】実施例3 熱酸化Si基板上に、スパッタ法により適宜磁性層の膜厚
を変えながら、 (Ni80Fe2090Nb10/ Fe50Mn50/ Co90Fe
10/Cu/Co90Fe10/Cu/Co90Fe10/ Fe50Mn50を順次積層し
て、 5層積層構造のスピンバルブ膜を有するMRエレメ
ントを作製した。この後、MRエレメントにパターニン
グを施してMRヘッドとした。
【0047】ここで、Fe50Mn50層は、隣接するCo90Fe10
磁性層にそれぞれ所定方向の磁気異方性を与えるために
積層したものであり、その膜厚は 5〜20nmの範囲とする
ことが好ましい。また、熱酸化Si基板上の (Ni80Fe20
90Nb10層は、隣接するFe50Mn50層の結晶構造を fcc構造
とし、反強磁性層とするためのバッファ層である。な
お、このバッファ層としては、 fcc構造の強磁性材料が
適しており、電気抵抗を高くするためにNb等の添加元素
が加えてあることが好ましい。また、上述したバッファ
層の膜厚は 5〜20nmの範囲とすることが好ましい。
【0048】この 5層積層構造のスピンバルブ膜では、
外側の 2つのCo90Fe10磁性層に、同一方向の磁気異方性
を与えている。このため、低磁場中では中央の磁性層だ
けが外部磁場の方向に磁化方向を変えることとなり、外
部磁場により外側の磁性層および中央の磁性層の磁化方
向の相対的な角度が変化し、それに伴って磁気抵抗効果
が得られる。
【0049】上記構成のMRヘッドにおいては、外側の
2つの磁性層厚を 5nmとし、中央の磁性層厚を 2nmと
し、かつ 2つのCu層の膜厚を 2nmとしたとき、 25%のM
R変化率が得られた。これに対して、中央の磁性層厚を
5nmと厚くした場合には、 18%のMR変化率しか得られ
なかった。これは、中央の磁性層厚を厚くすることによ
り、磁性層と非磁性中間層との界面がスピンバルブ膜の
中央からずれてしまったためである。また、中央の磁性
層厚を 2nm、 2つのCu層の膜厚を 2nmとしたまま、外側
の 2つの磁性層厚を20nmと厚くした場合には、 14%のM
R変化率しか得られなかった。これは、外側の磁性層厚
が最適磁性層厚に比べて厚すぎたためである。さらに、
中央の磁性層厚を 2nm、 2つのCu層の膜厚を 2nmとした
まま、外側の 2つの磁性層厚をそれぞれ 5nm、10nmと非
対称とした場合には、 16%のMR変化率しか得られなか
った。これは、外側の磁性層の膜厚が非対称となること
により、磁性層と非磁性中間層の界面の位置がスピンバ
ルブ膜の中央からずれてしまったためである。
【0050】上記したような 5層積層構造のスピンバル
ブ膜をMRヘッドに用いる場合には、外側の 2つの磁性
層と中央の磁性層の間に、非磁性中間層を介した弱い交
換結合を生じさせ、中央の磁性層の単磁区化を図ること
も可能である。また、交換結合を小さくしたまま外部か
らのバイアス磁界によって、単磁区化を図ることも可能
である。さらに、外側の磁性層材料と中央の磁性層材料
は必ずしも同一とする必要はなく、場合によっては変え
ることもできる。
【0051】なお、上述した各実施例のMRヘッドにお
いて、Fe50Mn50等により磁性層に付与する磁気異方性の
方向は、信号磁界に対して平行方向であっても直角方向
であってもよく、特に限定されるものではない。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気抵抗
効果ヘッドによれば、大きな磁気抵抗変化率を再現性よ
く得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態によるMRヘッドの
要部構造を示す断面図である。
【図2】 MR変化率のバルク効果および界面効果に対
する依存性を示す等高線図である。
【図3】 MR変化率の磁性層厚に対する依存性を示す
等高線図である。
【図4】 シールドタイプのMRヘッドの構造を模式的
に示す断面図である。
【図5】 シールドタイプのMRヘッドにおける信号磁
束の侵入状態のストライプ幅w/特性長λに対する依存
性を示す図である。
【図6】 本発明の第2の実施形態によるMRヘッドの
要部構造を示す断面図である。
【図7】 本発明の一実施例によるスピンバルブ膜のM
R変化率の磁性層厚依存性を示す特性図である。
【符号の説明】
1、2、21、22、23……磁性層 3、24、25……非磁性中間層 4…… 3層積層構造のスピンバルブ膜 26… 5層積層構造のスピンバルブ膜
フロントページの続き (72)発明者 大沢 裕一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 佐橋 政司 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともCoを含む磁性合金からなる一
    対の磁性層と、前記一対の磁性層間に配置された非磁性
    中間層とを有する 3層積層構造のスピンバルブ膜を具備
    する磁気抵抗効果ヘッドであって、 前記一対の磁性層の膜厚をd1 、d2 (ただし、d1
    2 )としたとき、3nm≦d1 ≦ 7nm、 3nm≦d2 ≦ 7n
    m、および 0≦(d1 −d2 )/d1 ≦0.40を満足する
    ことを特徴とする磁気抵抗効果ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁気抵抗効果ヘッドにお
    いて、 前記一対の磁性層は、 3nm≦d1 < 5nm、 3nm≦d2
    5nmを満足することを特徴とする磁気抵抗効果ヘッド。
  3. 【請求項3】 少なくともCoを含む磁性合金からなる 3
    つの磁性層と、前記3つの磁性層間にそれぞれ配置され
    た 2つの非磁性中間層とを有する 5層積層構造のスピン
    バルブ膜を具備する磁気抵抗効果ヘッドであって、 前記 3つの磁性層のうち、外側の 2つの磁性層の膜厚を
    1 、d2 (ただし、d1 ≧d2 )としたとき、 3nm≦
    1 ≦ 7nm、 3nm≦d2 ≦ 7nm、および 0≦(d1 −d
    2 )/d1 ≦0.40を満足することを特徴とする磁気抵抗
    効果ヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の磁気抵抗効果ヘッドにお
    いて、 前記 3つの磁性層のうち、中央の磁性層の膜厚をd3
    したとき、 1nm≦d3≦ 2/3d1 を満足することを特徴
    とする磁気抵抗効果ヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の磁気抵抗効果ヘッドにお
    いて、 前記外側の 2つの磁性層は、 3nm≦d1 < 5nm、 3nm≦
    2 < 5nmを満足することを特徴とする磁気抵抗効果ヘ
    ッド。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007123637A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Toshiba Corp スピン注入磁気ランダムアクセスメモリ

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Effective date: 20030603