JPH0911485A - インクジェット記録ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド及びその製造方法

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JPH0911485A
JPH0911485A JP16880595A JP16880595A JPH0911485A JP H0911485 A JPH0911485 A JP H0911485A JP 16880595 A JP16880595 A JP 16880595A JP 16880595 A JP16880595 A JP 16880595A JP H0911485 A JPH0911485 A JP H0911485A
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JP
Japan
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recording head
top plate
linear expansion
nozzle
array direction
Prior art date
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Pending
Application number
JP16880595A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Tanetani
陽一 種谷
Kazuaki Masuda
和明 益田
Masahiko Hikuma
昌彦 日隈
Jun Kawai
潤 河合
Torachika Osada
虎近 長田
Yohei Sato
陽平 佐藤
Keiichi Murai
啓一 村井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット記録装置に使用するインクジ
ェット記録ヘッドにおいて、インク吐出用ノズルの数が
多く、溝付き天板のサイズが比較的大きい場合、環境温
度や記録ヘッドの発熱等に起因するヒータボードとノズ
ルのピッチずれや、ノズル壁とヒータボード間の密着度
の低下等による印字品質への悪影響を防止するための製
造方法を提供する。 【構成】 このため、インクジェット記録ヘッドユニッ
ト1のインクを吐出する吐出口と、この吐出口に連通す
るインク路を形成する溝付き天板2を、少なくともノズ
ルアレイ方向の線膨張係数が2.0×10-5[K-1]以
下の液晶ポリマー樹脂材料で構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置におけるインクジェット記録ヘッド及びその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のインクジェット記録ヘッ
ドにおいて、溝付き天板の材料としては、線膨張係数が
比較的小さいポリスルフォンやポリエーテルスルフォン
が使用されており、環境温度の変化や記録ヘッドの発熱
等によるヒータボードとノズルとのピッチずれが生ずる
ことを防ぐことに関して効果を得ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の天板材料にあっては、線膨張係数が比較的小さい
とは言え、その数値が約4.4〜7.2×10
-5[K-1]であるため、記録ヘッドのノズル数が増加
し、溝付き天板のサイズが比較的大きくなると、ヒータ
ボードとの線膨張係数の差が無視できなくなり、ピッチ
ずれ、あるいはノズル壁とヒータボードとの間の密着度
の低下が生ずる。また、高精細な印字を出力する解像度
の高い記録ヘッドでは、ノズル間隔が短いため、ピッチ
ずれ、あるいはノズル壁とヒータボードとの間の密着度
の低下の印字品質への悪影響が顕著に現れる。
【0004】本発明は、以上のような問題点を解決する
ためになされたもので、この種のインクジェット記録ヘ
ッドにおいて、環境温度や記録ヘッドの発熱等に起因す
るヒータボードとノズルピッチのずれや、ノズル壁とヒ
ータボード間の密着度の低下等による印字品質への悪影
響を防止するための手段の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、インクを吐出する吐出口と、この吐出口に連通す
るインク路とを有するインクジェット記録ヘッドにおい
て、前記吐出口とこの吐出口に連通するインク路を形成
する溝付き天板部材が、少なくともノズルアレイ方向の
線膨張係数が2.0×10-5[K-1]以下の樹脂材料か
ら成るよう構成することにより、前記目的を達成しよう
とするものである。
【0006】
【作用】以上のような本発明構成によりノズルとヒータ
ボードとの線膨張係数の差を極めて小さくできるため、
発熱や環境温度の変化でヒータボードとノズル壁との密
着度の低下を防ぐことができ、さらに、液晶ポリマー等
の樹脂材料の線膨張係数が異方性で、溶融時の流動方向
の線膨張係数が極めて小さいことを利用して溝付き天板
を射出成形する際に、ノズルアレイ方向と同一方向に溶
融したこの液晶ポリマーを流動させることにより、ノズ
ルアレイ方向の線膨張計数をより低下させるようにする
ことができる。
【0007】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいて詳細に説
明する:図1に、本発明に係るノズルアレイ方向の線膨
張係数が2.0×10-5[K-1]以下の樹脂材料を使用
した溝付き天板の一実施例の斜視図を示す。1はオリフ
ィスである。本実施例では液晶ポリマー及び気相法炭素
繊維を40Wt%混練したポリスルフォンを使用した。
液晶ポリマーでの射出成形においては、A部分にゲート
を設け、ノズルアレイ方向と同一方向に溶融した液晶ポ
リマーが流動するようにした。
【0008】本実施例の溝付き天板は、360dpi用
のものであり、ノズルピッチは70.5μmである。液
晶ポリマーの溝付き天板の1ノズル目から128ノズル
目迄の両端で温度変化による寸法変化を測定したとこ
ろ、5℃から35℃迄の温度差δT=30℃において
3.0μmから3.2μmであり、故に線膨張計数はノ
ズルアレイ方向で1.1×10-5[K-1]から1.2×
10-5[K-1]である。同様の方法でオリフィス面から
溝付き天板後端部迄の寸法変化を測定すると、ノズル方
向の線膨張係数は4.2×10-5[K-1]から4.5×
10-5[K-1]であった。
【0009】これに対して、通常のポリスルフォンで成
形した溝付き天板のノズル目から128ノズル目迄の両
端で温度変化による寸法変化を測定したところ、5℃か
ら35℃の温度差δT=30℃において15.6μmか
ら15.9μmであり、故に線膨張係数は5.8×10
-5[K-1]から5.9×10-5[K-1]である。また、
気相法炭素繊維を40Wt%混練したポリスルフォンの
溝付き天板の1ノズル目から128ノズル目迄の両端で
温度変化による寸法変化を測定したところ、5℃から3
5℃までの温度差δT=30℃において5.0μから
5.3μmであり、故に線膨張係数は1.9×10
-5[K-1]から2.0×10-5[K-1]である。
【0010】図2は、図1の溝付き天板を使用したイン
クジェット記録ヘッドカートリッジの一例の斜視図であ
り、2は溝付き天板、3はインクタンク、4はインクジ
ェット記録ヘッドユニット、5はインクジェット記録ヘ
ッドユニットを覆う蓋部材である。
【0011】溝付き天板2とヒータボードとを温度25
℃で接合したときに、ノズルピッチが丁度合うように設
計したインクジェット記録ヘッドカートリッジをインク
ジェット記録装置に装着して、5℃から35℃までの温
度範囲で印字テストを行ったところ、128ノズルの記
録ヘッドでは、液晶ポリマーの溝付き天板及び気相法炭
素繊維を40Wt%混練したポリスルフォンの溝付き天
板を使用したインクジェット記録ヘッドカートリッジで
は、常に良好な印字が得られたが、一方、通常のポリス
ルフォンの溝付き天板を使用した従来のインクジェット
記録ヘッドカートリッジでは、5℃付近において濃度が
部分的に薄いか、あるいは吐出方向がよれる等の印字品
位の低いものがあった。
【0012】さらに、液晶ポリマーの溝付き天板を図1
におけるB部分にゲートを設けて成形したところ、ノズ
ル付近においては、溶融した液晶ポリマーがノズルアレ
イ方向とほぼ同一方向に流動するため、同図A部分にゲ
ートを設けて成形した場合と同様に線膨張係数はノズル
アレイ方向で1.1×10-5[K-1]から1.2×10
-5[K-1]となった。
【0013】以上のように、溝付き天板2を少なくとも
ノズルアレイ方向の線膨張係数が2.0×10
-5[K-1]以下の樹脂材料で成形することにより、発熱
や環境温度の変化でヒータボードとノズル壁との密着度
が低下することを防止し得ることが確認された。
【0014】(他の実施例)つぎに、他の実施例とし
て、図示は省略するが、液晶ポリマー及び気相法炭素繊
維を40Wt%混練したポリスルフォンを使用して72
0dpiで512ノズルの溝付き天板を成形した。液晶
ポリマーの溝付き天板の線膨張係数を前記実施例と同様
に測定すると、前記実施例と同様、1.1×10-5[K
-1]から1.2×10-5[K-1]であり、ノズル方向の
線膨張係数は4.2×10-5[K-1]から4.5×10
-5[K-1]である。一方、気相法炭素繊維を40Wt%
混練したポリスルフォンの溝付き天板の線膨張係数を前
記実施例と同様に測定すると、前記実施例と同様1.9
×10-5[K-1]から2.0×10-5[K-1]である。
【0015】液晶ポリマー及び気相法炭素繊維を40W
t%混練したポリスルフォンの溝付き天板とヒータボー
ドを温度25℃で接合したときに、ノズルピッチが丁度
合うように設計したインクジェットヘッドカートリッジ
(図示は省略する)をインクジェット記録装置に装着し
て5℃から35℃迄の温度範囲で印字テストを行ったと
ころ、液晶ポリマーの溝付き天板使用したインクジェッ
トヘッドカートリッジでは常に良好な印字が得られ、一
方、気相法炭素繊維を40Wt%混練したポリスルフォ
ンの溝付き天板を使用したインクジェット記録ヘッドカ
ートリッジでは、5℃付近においてn=250のサンプ
ルのうち、溝付き天板とヒータボードの接合が僅かなが
らずれていた6個のサンプルに印字品位の低下が見られ
た。
【0016】従って、溝付き天板とヒータボードの接合
精度との交差に余裕を持たせ、常に高品位な印字を出力
するヘッドを提供するという観点からより、好ましくは
少なくともノズルアレイ方向の線膨張係数が1.2×1
-5[K-1]以下の樹脂材料で溝付き天板を成形するこ
とにより、発熱や環境温度の変化でヒータボードとノズ
ル壁の密着度が低下することを防げることが確認され
た。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インクジェット記録ヘッドの溝付き天板を液晶ポリマー
及び正の線膨張係数を有する材料に負の線膨張係数を有
する材料を20〜60Wt%混練した樹脂材料で形成
し、さらにこの液晶ポリマーの射出成形においては、ノ
ズルアレイ方向と溶融した液晶ポリマーの流動方向を一
致させることにより、環境温度の変化やヘッドの発熱に
よって生ずるヒータとノズルとのピッチずれや密着度の
低下を防止することができる。
【0018】ピッチずれが生じないため、インクの吐出
方向がよれたり、ノズル壁がヒータ上に覆いかぶさって
不吐出になったりすることがないという効果がある。ま
た、密着度が低下しないため、吐出によるインクの脈動
が、隣接するノズルの吐出に影響を与えるクロストーク
が発生せず、常に高品位な印字を出力するインクジェッ
ト記録ヘッドを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の溝付き天板の斜視図
【図2】 実施例のインクジェット記録ヘッドカートリ
ッジの斜視図
【符号の説明】
1 オリフィス 2 溝付き天板 3 インクタンク 4 インクジェット記録ヘッドユニット 5 蓋部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 潤 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 長田 虎近 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐藤 陽平 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 村井 啓一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する吐出口と、この吐出口
    に連通するインク路とを有するインクジェット記録ヘッ
    ドにおいて、前記吐出口とこの吐出口に連通するインク
    路を形成する溝付き天板部材が、少なくともノズルアレ
    イ方向の線膨張係数が2.0×10-5[K-1]以下の樹
    脂材料から成ることを特徴とするインクジェット記録ヘ
    ッド。
  2. 【請求項2】 樹脂材料として液晶ポリマーを使用する
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録
    ヘッド。
  3. 【請求項3】 樹脂材料として液晶ポリマーを溝付き天
    板部材の形状に射出成形する際に、ノズルアレイ方向と
    溶融した前記液晶ポリマーの流動方向を概ね一致させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録
    ヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 樹脂材料は、通常の正の線膨張係数を有
    する材料に、負の線膨張係数を有する材料を20〜60
    wt%混練したものであることを特徴とする請求項1に
    記載のインクジェット記録ヘッド。
JP16880595A 1995-07-04 1995-07-04 インクジェット記録ヘッド及びその製造方法 Pending JPH0911485A (ja)

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JP16880595A JPH0911485A (ja) 1995-07-04 1995-07-04 インクジェット記録ヘッド及びその製造方法

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JPH0911485A true JPH0911485A (ja) 1997-01-14

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JP (1) JPH0911485A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6359056B1 (en) 2000-01-27 2002-03-19 Kodak Polychrome Graphics Llc Printing plate and method to prepare a printing plate
JP2006231678A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置

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US6359056B1 (en) 2000-01-27 2002-03-19 Kodak Polychrome Graphics Llc Printing plate and method to prepare a printing plate
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030520