JPH09114680A - シーケンス制御装置 - Google Patents

シーケンス制御装置

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JPH09114680A
JPH09114680A JP27160795A JP27160795A JPH09114680A JP H09114680 A JPH09114680 A JP H09114680A JP 27160795 A JP27160795 A JP 27160795A JP 27160795 A JP27160795 A JP 27160795A JP H09114680 A JPH09114680 A JP H09114680A
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JP
Japan
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time
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processing
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Application number
JP27160795A
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English (en)
Inventor
Satoshi Takaoka
聡 高岡
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に処理の優先度を指定することができ、
また、処理時間異常時に適切な処理を行うことができる
ようにする。 【解決手段】 CPU1は、第1または第2センサ9
a,9bの状態変化が検知されると、状態変化を起こし
たセンサに応じて、RAM3(処理実行プログラム呼び
出し条件テーブル)から基本処理を示す関数名、レスポ
ンス時間およびデッドライン時間を取得するとともに、
RAM(対応スレッド実行優先度テーブル)から実行優
先度を取得し、該実行優先度に応じて基本処理を実行す
る。また、CPU1は、センサの状態変化時、基本動作
の実行開始直前および実行終了直後にフリーランニング
カウンタ4からカウンタ値を取得し、該カウンタ値に基
づいて、上記処理時間に異常があったか否かを判断し、
処理時間に異常があった場合には適切な処置を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、処理の優先度に
従ってリアルタイムで画像形成装置等を制御するシーケ
ンス制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像形成装置などに代表され
る機械制御ソフトウエアは、リアルタイム性や組み込み
システムといった特殊性から、処理時間の高速化、プロ
グラムサイズの最小化が求められてきた。これら要求を
満たすために、例えば、特公平3−263059号、特
公平6−16197号には、処理時刻(タイミング)と
対応する処理をテーブル化することで高速化しようとす
る技術が開示されている。また、例えば、特開平2−4
4425号には、処理を周期間隔で2つに分類し、各分
類した処理をテーブル化して実行することで特定処理の
高速化を図る技術が開示されている。
【0003】しかるに、近年の製品における高機能化、
高性能化に伴うソフトウエアの処理量の増大により、例
えば、特公平3−263059号においては、規定処理
時刻における処理の実行や、特開平2−44425で
は、分類した2つの異なる周期間隔チェックによる処理
の実行が困難であった。
【0004】そこで、リアルタイム・オペレーティング
・システムを用いることで、上述した問題を解決しよう
とする試みが行われている。すなわち、処理(スレッ
ド、タスク)に実行優先度を指定することで、優先度の
低い処理が実行中であっても、優先度の高い処理の起動
要求が発生した場合には、優先度の高い処理を優先的に
実行するリアルタイム・オペレーティング・システムの
機能を利用することで、利用者がシステム全体の処理応
答性を調整しようとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たリアルタイム・オペレーティング・システムの機能を
用いた場合でも、開発初期段階および開発過程におい
て、処理量が変化する度に、システム全体の処理実行優
先度を調整しなければならず、特に、ソフトウエアの処
理量の増大に伴う作業の分業体制の中においては非効率
であった。
【0006】また、システムにおける処理の応答性につ
いては、出力信号波形測定など外部機器により、その都
度、評価をしなければならず、特に、製品評価テスト中
に発生する処理時間問題に起因するトラブルについて
は、その原因を特定するのに多大な時間を要するといっ
た問題があった。
【0007】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、システム全体の処理実行優先度を調整すること
なく、要求されるリアルタイム時間を指定するだけで、
容易に処理の実行優先度を指定することができ、容易に
信頼性の高いリアルタイム制御ソフトウエアを構築でき
るシーケンス制御装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、請求項1記載の発明では、当該装置の動作を
制御する制御プログラムが記憶されている記憶手段と、
前記装置の状態変化を検知する検知手段と、前記制御プ
ログラムが実行される際の必須条件として要求されるリ
アルタイム時間を設定する設定手段と、前記設定手段に
よって設定されたリアルタイム時間に基づいて、前記制
御プログラムを実行する際の優先順位を決定する優先順
位決定手段と、前記検知手段によって状態変化が検知さ
れると、前記優先順位決定手段によって決定された優先
順位に基づいて、前記憶手段に記憶されている制御プロ
グラムを実行する実行手段とを具備することを特徴とす
る。
【0009】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載のシーケンス制御装置において、前記設定手段は、
前記リアルタイム時間として、前記検知手段によって状
態変化が検知されてから前記制御プログラムが実行され
るまでのレスポンス時間を設定することを特徴とする。
【0010】また、請求項3記載の発明では、請求項1
記載のシーケンス制御装置において、前記設定手段は、
前記リアルタイム時間として、前記検知手段によって状
態変化が検知されてから前記実行手段による前記制御プ
ログラムの実行が終了するまでのデッドライン時間を設
定することを特徴とする。
【0011】また、請求項4記載の発明では、請求項2
または3記載のシーケンス制御装置において、前記優先
順位決定手段は、前記設定手段によって設定されたレス
ポンス時間またはデッドライン時間のいずれか一方、も
しくは双方に基づいて、前記制御プログラムを実行する
際の優先順位を決定することを特徴とする。
【0012】この発明によれば、設定手段は、検知手段
による状態変化の検知から制御プログラムの実行までの
レスポンス時間を設定する。実行手段は、検知手段によ
って状態変化が検知されると、レスポンス時間に基づい
て、状態変化に対応する制御プログラムを実行する。ま
た、検知手段による状態変化の検知から制御プログラム
の実行終了までのデッドライン時間を、設定手段によっ
て設定するようにすることで、実行手段は、検知手段に
よって状態変化が検知されると、レスポンス時間および
デッドライン時間に基づいて、状態変化に対応する制御
プログラムを実行する。また、優先順位決定手段によっ
て、上記設定手段によって設定されたレスポンス時間お
よびデッドライン時間に基づいて、制御プログラムを実
行する際の優先順位を決定する。実行手段は、優先順位
に従って制御プログラムを実行する。したがって、シス
テム全体の処理実行優先度を調整することなく、要求さ
れるリアルタイム時間を指定するだけで、容易に処理の
優先度を指定することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に図面を参照してこの発明の実
施形態について説明する。 A.画像形成装置の構成 図1は、本発明の一実施形態によるシーケンス制御装置
を適用した画像形成装置の構成を示すブロック図であ
る。図において、CPU1は、電源投入によりROM2
に格納されているプログラムを実行し、後述する各コン
ポーネントを駆動し、一連の制御を行う。ROM2に
は、各コンポーネントを制御するプログラムが格納され
ている。また、RAM3には、上記プログラムの実行に
使用されるデータや、定義テーブルとしての処理実行プ
ログラム呼出し条件テーブル3aおよび対応スレッド実
行優先度テーブル3b等が記憶される。
【0014】本実施例では、例えば用紙を搬送するジョ
ブ、光学走査系(スキャナ)を駆動し、画像を読み取る
ジョブ等の当該画像形成装置を制御するジョブにおい
て、予め、これらジョブを構成する基本処理(サブルー
チン)の実行中に生じる当該装置のデバイスの状態変化
を指定するとともに、上記デバイスの状態変化が生じて
から当該基本処理を実行開始するまでのレスポンス時
間、および上記デバイスの状態変化が生じてから当該基
本処理を終了させるまでのデッドライン時間(総称し
て、リアルタイム時間という)を、基本処理の呼び出し
条件として指定しておくようになっている。なお、デバ
イスの状態変化とは、後述する第1および第2センサ9
a,9bのオン、オフ変化に相当する。
【0015】ここで、図2は、本実施形態による処理実
行プログラム呼出し条件テーブル3aおよび対応スレッ
ド実行優先度テーブル3bの構成を示す概念図である。
図において、処理実行プログラム呼出し条件テーブル3
aには、上記呼び出し条件として、基本処理毎に、その
基本処理を呼び出す際の関数名、呼び出される際のデバ
イスの状態、上記レスポンス時間およびデッドライン時
間が登録されている。図示の例では、関数名「func
1」のプログラムは、第1センサ9a(S1)がオンと
なった場合に実行され、レスポンス時間が5msec、
デッドライン時間が50msecである。また、関数名
「func2」のプログラムは、第2センサ9b(S
2)がオンとなった場合に実行され、レスポンス時間が
5msec、デッドライン時間が8msecである。
【0016】また、対応スレッド実行優先度テーブル3
bには、上記レスポンス時間およびデッドライン時間の
組み合わせに応じて決定される、基本処理の実行優先度
が登録されている。図示の例では、レスポンス時間が1
0msec未満である場合には、デッドライン時間が1
0msec未満で、実行優先度「N」となり、デッドラ
イン時間が10msec以上で、実行優先度「N+1」
となる。また、レスポンス時間が50msec未満(1
0〜50msec未満)である場合には、デッドライン
時間が10msec未満で、実行優先度「N+2」とな
り、デッドライン時間が10msec以上で、実行優先
度「N+3」となる。さらに、レスポンス時間が50m
sec以上である場合には、デッドライン時間が10m
sec未満で、実行優先度「N+4」となり、デッドラ
イン時間が10msec以上で、実行優先度「N+5」
となる。すなわち、対応スレッド実行優先度テーブル3
bは、要求されるリアルタイム時間が短いほど、すなわ
ち、レスポンス時間またはデッドライン時間が短い処理
ほど、実行優先度が高くなるように設定されている。
【0017】次に、フリーランニングカウンタ4は、一
定周期で固定長のカウンタ値を減算するカウンタであ
り、所定のジョブを構成する基本処理を実行する際に、
実行開始を指示するデバイスの状態変化が生じてから該
基本処理が実際に実行されるまでの実レスポンス時間、
および基本処理が実行されてから終了するまでの実デッ
ドライン時間を取得するために用いられる。本実施形態
では、第1または第2センサ9a,9b等のデバイスの
状態変化(オン時)が生じた時点のカウンタ値を「T
1」とし、対応する基本処理を実行する前のカウンタ値
を「T2」、基本処理の終了直後のカウンタ値を「T
3」すると、実レスポンス時間は、T2−T1(但し、
T1>T2の場合には、0−T1+T2)、実デッドラ
イン時間は、T3−T1(但し、T1>T3の場合に
は、0−T1+T3)により算出される。フリーランニ
ングカウンタ4の減算周期が1msecであれば、計算
値×1msecが経過時間となる。
【0018】次に、タイマ5は、CPU1による一連の
制御におけるタイミングを指示するために、時間値およ
び時間経過時点での割り込みをCPU1に与えるために
用いられる。モータ駆動回路6は、CPU1の制御に基
づいて、第1モータ7aおよび第2モータ7bを駆動す
る。第1モータ7aおよび第2モータ7b、各々、図示
しない第1トレイ、第2トレイに格納されている用紙
を、潜像が形成された感光ドラムまで搬送するためのモ
ータである。
【0019】次に、センサ入力回路8は、第1センサ9
a、第2センサ9bからの検出信号を受け、検出信号を
CPU1に供給する。第1センサ9aおよび第2センサ
9bは、用紙の搬送経路に配置された光学センサであ
り、用紙の位置を検出する。本実施例では、上述した第
1モータ7aによって第1トレイから引き出した用紙の
先端が所定位置に達すると、第1センサ9aがオンとな
り、一方、上述した第2モータ7bによって第2トレイ
から引き出した用紙の先端が所定位置に達すると、第2
センサ9bがオンとなる。
【0020】コンソールパネル表示制御回路10は、オ
ペレータにより動作指示が入力されるパネルや、動作状
況をオペレータに知らせる表示装置を制御する。シリア
ル通信制御回路11は、CPU1の制御に基づいて、必
要に応じて、外部機器へデータを送出する。
【0021】B.リアルタイム時間 ここで、図3は、本実施形態による制御対象システムの
中の2つのコンポーネントである第1モータ7aおよび
第2モータ7bに対する基本処理のリアルタイム時間を
示す概念図である。図において、第1モータ7aに関し
ては、第1センサ9aがオンを検出してから5msec
以内に、基本処理であるfunc1処理を呼び出し、呼
び出されたfunc1処理は、45msec(50ms
ec−5msec)以内に処理を終えることで、該処理
内で第1モータ7aをオン(駆動)することを意味す
る。すなわち、第1モータ7aに対するfunc1処理
では、第1センサ9a(=S1)がオンとなることをデ
バイスの状態変化とし、レスポンス時間が5msec、
デッドライン時間が50msecとなる。
【0022】また、第2モータ7bに関しては、第2セ
ンサ9bがオンを検出してから5msec以内に、基本
処理であるfunc2処理を呼び出し、呼び出されたf
unc1処理は、3msec(8msec−5mse
c)以内に処理を終えることで、該処理内で第2モータ
7bをオン(駆動)することを意味する。すなわち、第
2モータ7bに対するfunc2処理では、第2センサ
9b(=S2)がオンとなることをデバイスの状態変化
とし、レスポンス時間が5msec、デッドライン時間
が8msecとなる。
【0023】C.システム概念 次に、本実施形態によるシステム(プログラム)構成に
ついて説明する。ここで、図4は、図3において要求さ
れるコンポーネント制御を、図2に示す定義テーブルを
用いて実現するためのシステム(プログラム)の構成を
示す概念図である。図において、第1センサ状態変化検
出スレッド20および第2センサ状態変化検出スレッド
21は、各々、少なくも、第1モータ7aおよび第2モ
ータ7bを駆動する基本処理の実行優先度(N以上)に
対して高い優先度、例えば、「N−2」、「N−3」と
いう実行優先度を有している。この第1センサ状態変化
検出スレッド20は、第1センサ9aの状態変化を検出
し、実行管理スレッドへ通知する。また、第2センサ状
態変化検出スレッド20は、第2センサ9bの状態変化
を検出し、実行管理スレッド22へ通知する。
【0024】また、実行管理スレッド22は、上記第1
および第2センサ状態変化検出スレッド20,21の優
先度に対して低い優先度、すなわち、「N−1」という
優先度を有している。この実行管理スレッド22は、第
1センサ9aおよび第2センサ9bの状態変化を受け取
ると、図2に示す処理実行プログラム呼び出し条件テー
ブル3aおよび対応スレッド実行優先度テーブル3bを
参照することにより、それぞれの基本処理に対応する関
数名、レスポンス時間、デッドライン時間を、対応する
実行優先度のレスポンダスレッド23に通知する。
【0025】また、レスポンダスレッド23は、上記実
行管理スレッド22から関数名、レスポンス時間、デッ
ドライン時間が通知されると、その基本処理の実行優先
度に応じて、基本処理を実行するとともに、フリーラン
ニングカウンタ4のカウンタ値に基づいて、要求される
レスポンス時間およびデッドライン時間が守られている
か、すなわち、処理時間に異常が生じていないかをチェ
ックし、異常が生じた場合には、エラー情報を格納する
エラー処理を実行する。特に、レスポンダスレッドA2
3a,23bは、各々、レスポンダスレッド23のう
ち、第1センサ9aおよび第2センサ9bに対するスレ
ッドである。
【0026】エラー表示プログラム24は、レスポンダ
スレッド23(23a,23b)において格納されたエ
ラー情報に基づいて、コンソールパネル表示制御回路1
0によって、図示しないコンソールパネルに、処理時間
異常を示すコードやメッセージを表示する。また、シス
テム停止プログラム25は、上記エラー情報に基づい
て、システムを停止する必要があると判断した場合に、
システムを停止するのに必要な処理を実施する。処理時
間比較結果ログ26は、レスポンダスレッド23(23
a,23b)によって取得された、レスポンス時間、実
レスポンス時間、デッドライン時間、実デッドライン時
間、レスポンス時間オーバ情報、およびデッドライン時
間オーバ時間からなる履歴であり、該履歴は、例えば、
RAM3の固定長領域に保存される。また、シリアル出
力デバイス27は、前述したシリアル通信制御回路11
に相当し、外部機器が接続されている場合、上記履歴を
外部機器に送出する。
【0027】D.実施形態の動作 次に、本実施形態の動作を説明する。ここで、図5ない
し図7は、本実施形態によるシーケンス制御装置の動作
を説明するためのフローチャートである。
【0028】(1)状態変化検出スレッドの動作 まず、第1センサ状態変化検出スレッド20は、図5
(a)に示すステップSa10において、第1センサ9
aに状態変化があったか否か、すなわち、オンになった
か否かを判断し、状態変化が生じると、ステップSa1
1に進み、フリーランニングカウンタ4のカウンタ値T
1を読み込み、ステップSa12で、第1センサ9aの
状態変化を、オペレーティング・システムが提供するス
レッド間同期メカニズム(例えば、メッセージ/セマフ
ォ/イベントフラグなど)を使用して実行管理スレッド
22に通知する。
【0029】同様に、第2センサ状態変化検出スレッド
21は、図5(b)に示すステップSb10において、
第2センサ9bに状態変化があったか否か、すなわち、
オンになったか否かを判断し、状態変化が生じると、ス
テップSb11に進み、フリーランニングカウンタ4の
カウンタ値T1を読み込み、ステップSb12で、第2
センサ9bの状態変化を、オペレーティング・システム
が提供するスレッド間同期メカニズム(例えば、メッセ
ージ/セマフォ/イベントフラグなど)を使用して実行
管理スレッド22に通知する。
【0030】(2)実行管理スレッドの動作 実行管理スレッド22は、まず、図6に示すステップS
20において、センサの状態変化が通知されたか否かを
判断し、上述した第1または第2センサ状態変化検出ス
レッド20,21からセンサの状態が通知されると、ス
テップS21に進み、図2に示す処理実行プログラム呼
び出し条件テーブル3aのデバイス状態と通知された状
態変化とを比較する。次に、ステップS22において、
処理実行プログラムの呼び出し条件、すなわち状態変化
が一致したか否かを判断し、双方が一致すると、ステッ
プS23において、処理実行プログラム呼び出し条件テ
ーブル3aから対応する関数名、レスポンス時間および
デッドライン時間を取得する。
【0031】次に、ステップS24において、上記レス
ポンス時間、デッドライン時間に従って、図2に示す対
応スレッド実行優先度テーブル3bを参照することによ
り、対応する実行優先度を選択し、ステップS25に進
む。ステップS25では、上記関数名、レスポンス時間
およびデッドライン時間を、上記実行優先度のレスポン
ダスレッド23に対して通知する。
【0032】例えば、func1処理の場合には、前述
したように、実行優先度「N+1」のスレッドが実行ス
レッドに該当するので、実行優先度が「N」から「N+
5」までの6つのレスポンダスレッド23の中で、実行
優先度「N+1」のレスポンダスレッド23aに対し、
スレッド間同期メカニズムを用いて、関数名「func
1」、レスポンス時間「5msec」およびデッドライ
ン時間「50msec」が通知される。
【0033】同様に、第2センサ9bに対するfunc
2処理の場合には、実行優先度「N」のスレッドが実行
スレッドに該当するので、実行優先度が「N」から「N
+5」までの6つのレスポンダスレッド23の中で、実
行優先度「N」のレスポンススレッド23bに対し、関
数名「func2」、レスポンス時間「5msec」お
よびデッドライン時間「8msec」が通知される。
【0034】(3)レスポンダスレッドの動作 次に、レスポンダスレッド23のうち、関数名、レスポ
ンス時間およびデッドライン時間が通知されたレスポン
ダスレッド、すなわち上記の例では、レスポンダスレッ
ド23a,23bは、図7に示すステップS30におい
て、関数名、レスポンス時間、デッドライン時間の通知
があったか否かを判断し、上述したように、実行スレッ
ドから通知があると、ステップS31に進み、フリーラ
ンニングカウンタ4のカウンタ値T2を読み込む。
【0035】次に、ステップS32で、前述した図5
(a)または同図(b)のフローチャートで取得したカ
ウンタ値T1および上記カウンタ値T2に基づいて、セ
ンサが状態変化してからの経過時間(実レスポンス時
間)を取得する。例えば、第1センサ9aに対するレス
ポンダスレッド23aの場合には、第1センサ9aがオ
ンとなってから、後述する基本処理が実行されるまでの
実レスポンス時間が取得される。また、第2センサ9b
に対するレスポンダスレッド23bの場合には、第2セ
ンサ9bがオンとなってから、後述する基本処理が実行
されるまでの実レスポンス時間が取得される。実レスポ
ンス時間は、カウンタ値T2−カウンタ値T1(但し、
T1>T2の場合には、0−T1+T2)により算出さ
れる。
【0036】次に、ステップS33において、算出した
実レスポンス時間が要求されるレスポンス時間を越えた
か否かを判断する。そして、実レスポンス時間がレスポ
ンス時間を越えた場合には、ステップS34に進み、エ
ラーが発生したことを知らせるエラー情報を格納する。
このエラー情報は、エラー表示プログラム24やシステ
ム停止プログラム25に引き渡される。エラー情報は、
エラー表示プログラム24によって、コンソールパネル
表示制御回路10を介して、図示しないコンソールパネ
ルに表示される。また、エラーの程度によっては、シス
テム停止プログラム25により、システムを停止するの
に必要な処理が実施される。
【0037】一方、実レスポンス時間がレスポンス時間
を越えていない場合、もしくは上記ステップS34での
エラー情報の格納が終了した場合には、ステップS35
に進み、関数名で示される基本処理を実行する。
【0038】例えば、第1センサ9aに対するレスポン
ダスレッド23aの場合には、ステップS35で、fu
nc1処理が実行される。同様に、第2センサ9bに対
するレスポンダスレッド23bの場合では、func2
処理が実行される。ここで、func1処理が実行中
に、第2センサ9bがオンとなり、レスポンダスレッド
23b(実行優先度「N」)が起動した場合には、fu
nc2処理の実行優先度がfunc1処理の実行優先度
「N+1」より高い実行優先度「N」であるので、fu
nc1処理が実行中であっても、func2処理が割り
込んで実行される。
【0039】次に、ステップS35における基本処理が
終了すると、ステップS36に進み、再び、フリーラン
ニングカウンタ4のカウンタ値T3を読み込む。次に、
ステップS37において、前述した図5(a)または同
図(b)のフローチャートで取得したカウンタ値T1、
および上記カウンタ値T3に基づいて、上記関数名で示
される基本処理の実行開始からの経過時間(実デッドラ
イン時間)を取得する。例えば、第1センサ9aに対す
るレスポンダスレッド23aの場合には、第1センサ9
aがオンとなってから対応する基本処理の実行終了まで
の実デッドライン時間が取得される。また、第2センサ
9bに対するレスポンダスレッド23bの場合には、第
2センサ9bがオンとなってから対応する基本処理の実
行終了までの実デッドライン時間が取得される。実デッ
ドライン時間は、カウンタ値T3−カウンタ値T1(但
し、T1>T3の場合には、0−T1+T3)により算
出される。
【0040】次に、ステップS38において、算出した
実デッドライン時間が実行スレッドから得たデッドライ
ン時間を越えたか否かを判断する。そして、実デッドラ
イン時間がデッドライン時間を越えた場合には、ステッ
プS39に進み、エラーが発生したことを知らせるエラ
ー情報を格納する。このエラー情報は、前述したよう
に、エラー表示プログラム24やシステム停止プログラ
ム25に引き渡される。エラー情報は、エラー表示プロ
グラム24によって、コンソールパネル表示制御回路1
0を介して、図示しないコンソールパネルに表示され
る。また、エラーの程度によっては、システム停止プロ
グラム25により、システムを停止するのに必要な処理
が実施される。
【0041】一方、実デッドライン時間がデッドライン
時間を越えていない場合、もしくは上記ステップS39
でのエラー情報の格納が終了した場合には、前述したス
テップS30に進み、上述した処理を繰り返す。
【0042】上述したレスポンダスレッドによって取得
された、レスポンス時間、実レスポンス時間、デッドラ
イン時間、実デッドライン時間、レスポンス時間オーバ
情報、およびデッドライン時間オーバ時間からなる履歴
は、処理時間比較結果ログ(RAM3)に保存される。
また、当該画像形成装置に外部機器が接続されている場
合には、上記履歴は、シリアル通信制御回路11を介し
て、外部機器に送出される。
【0043】このように、本実施形態では、基本処理に
要求されるリアルタイム時間(レスポンス時間およびデ
ッドライン時間)を処理実行プログラム呼び出し条件テ
ーブル3aに登録するとともに、上記レスポンス時間お
よびデッドライン時間によって、自動的に実行優先度を
選択し得る対応スレッド実行優先度テーブル3bを設け
るようにしたので、システム全体の処理実行優先度を調
整することなく、各基本処理に要求されるリアルタイム
時間を指定するだけで、容易に処理の優先度を指定する
ことができる。
【0044】また、レスポンス時間またはデッドライン
時間が短い処理ほど高い実行優先度となるように、対応
スレッド実行優先度テーブル3bの実行優先度を設定す
るようにしたので、例えば、func1処理の実行中で
あっても、実行優先度の高いfunc2処理が割り込ん
で実行されるので、実行優先度の高い処理のデッドライ
ン時間が守られることになる。
【0045】また、各基本処理を実行させるためのデバ
イスの状態変化時、基本処理の実行開始直前、および基
本処理の実行終了直後におけるフリーランニングカウン
タ4によるカウンタ値T1,T2,T3を取得すること
により、これらカウンタ値T1,T2,T3に基づい
て、要求されるリアルタイム時間(レスポンス時間およ
びデッドライン時間)が守られたか否かを判断できるの
で、処理時間異常時に対して適切な処置を施すことがで
きる。
【0046】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、当該装置の動作を制御する制御プログラムが記憶さ
れている記憶手段と、前記装置の状態変化を検知する検
知手段と、前記制御プログラムが実行される際の必須条
件として要求されるリアルタイム時間を設定する設定手
段と、前記設定手段によって設定されたリアルタイム時
間に基づいて、前記制御プログラムを実行する際の優先
順位を決定する優先順位決定手段と、前記検知手段によ
って状態変化が検知されると、前記優先順位決定手段に
よって決定された優先順位に基づいて、前記憶手段に記
憶されている制御プログラムを実行する実行手段とを具
備するようにしたので、容易に信頼性の高いリアルタイ
ム制御ソフトウエアを構築できるという利点が得られ
る。すなわち、システム全体の処理実行優先度を調整す
ることなく、要求されるリアルタイム時間を指定するだ
けで、容易に処理の優先度を指定することができるとい
う利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるシーケンス制御装
置を適用した画像形成装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】 本実施形態による処理実行プログラム呼出し
条件テーブルおよび対応スレッド実行優先度テーブルの
構成を示す概念図である。
【図3】 本実施形態による制御対象システムの中の2
つのコンポーネントである基本処理のリアルタイム要求
値を示す概念図である。
【図4】 本実施形態によるコンポーネント制御を実現
するためのシステム(プログラム)の構成を示す概念図
である。
【図5】 本実施形態によるシーケンス制御装置の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図6】 本実施形態によるシーケンス制御装置の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図7】 本実施形態によるシーケンス制御装置の動作
を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU(設定手段、実行手段、優先順位決定手段) 2 ROM(記憶手段) 3 RAM(優先順位決定手段) 3a 処理実行プログラム呼出し条件テーブル 3b 対応スレッド実行優先度テーブル3b 4 フリーランニングカウンタ 5 タイマ 6 モータ駆動回路 7a 第1モータ 7b 第2モータ 8 センサ入力回路 9a 第1センサ(検知手段) 9b 第2センサ(検知手段) 10 コンソールパネル表示制御回路 11 シリアル通信制御回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 当該装置の動作を制御する制御プログラ
    ムが記憶されている記憶手段と、 前記装置の状態変化を検知する検知手段と、 前記制御プログラムが実行される際の必須条件として要
    求されるリアルタイム時間を設定する設定手段と、 前記設定手段によって設定されたリアルタイム時間に基
    づいて、前記制御プログラムを実行する際の優先順位を
    決定する優先順位決定手段と、 前記検知手段によって状態変化が検知されると、前記優
    先順位決定手段によって決定された優先順位に基づい
    て、前記憶手段に記憶されている制御プログラムを実行
    する実行手段とを具備することを特徴とするシーケンス
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記設定手段は、前記リアルタイム時間
    として、前記検知手段によって状態変化が検知されてか
    ら前記制御プログラムが実行されるまでのレスポンス時
    間を設定することを特徴とする請求項1記載のシーケン
    ス制御装置。
  3. 【請求項3】 前記設定手段は、前記リアルタイム時間
    として、前記検知手段によって状態変化が検知されてか
    ら前記実行手段による前記制御プログラムの実行が終了
    するまでのデッドライン時間を設定することを特徴とす
    る請求項1記載のシーケンス制御装置。
  4. 【請求項4】 前記優先順位決定手段は、前記設定手段
    によって設定されたレスポンス時間またはデッドライン
    時間のいずれか一方、もしくは双方に基づいて、前記制
    御プログラムを実行する際の優先順位を決定することを
    特徴とする請求項2または3記載のシーケンス制御装
    置。
JP27160795A 1995-10-19 1995-10-19 シーケンス制御装置 Pending JPH09114680A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100814191B1 (ko) * 2000-02-24 2008-03-17 떼라벨 파마슈티칼스 리미티드 서방출형 몰시도민으로 된 경구투여용 생약 제형

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100814191B1 (ko) * 2000-02-24 2008-03-17 떼라벨 파마슈티칼스 리미티드 서방출형 몰시도민으로 된 경구투여용 생약 제형

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