JPH09112847A - 廃棄物処理装置 - Google Patents

廃棄物処理装置

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JPH09112847A
JPH09112847A JP7263264A JP26326495A JPH09112847A JP H09112847 A JPH09112847 A JP H09112847A JP 7263264 A JP7263264 A JP 7263264A JP 26326495 A JP26326495 A JP 26326495A JP H09112847 A JPH09112847 A JP H09112847A
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melting furnace
melting
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plasma
discharge port
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Shuji Tada
周司 多田
Jun Aoki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマ空間を形成する熔解炉内での、焼却
により生成された熔解スラグでの滞留、固化を確実に防
止できる廃棄物処理装置を提供すること。 【解決手段】 廃棄物が内部に収容されたカートンC
を、熔解炉本体51の熔解用空間Aに投入して高温焼却
し、これにより生成される流体状の熔解スラグを、熔解
炉本体51下部の排出口51bから熔解炉本体51の外
部に排出するに当たり、熔解用空間Aの下部に、熔解ス
ラグが貯留される坩堝51eを形成すると共に、坩堝5
1eよりも若干上方の熔解炉本体51箇所の取付孔51
hにプラズマトーチ55cを取り付け、プラズマトーチ
55cから坩堝51eに向けてプラズマアークを発生さ
せ、且つ、排出口51bに接続した管体51fの側部
に、熔解用空間A内の高温排ガスを吸引する、吸引機構
Vを構成するガス吸引口51gを形成する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通常の焼却処理で
は無害化できない廃棄物を処理する廃棄物処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、血液や尿等の検体が付着した注
射器や採血管等の医療廃棄物、或は、放射線の照射を受
けた放射性廃棄物を始めとする、人体や環境に有害な物
質が付着したり有害物質で汚染された廃棄物、及び、通
常の焼却処理では有害物質を発生してまうような都市ご
み等は、当初、コンクリート詰めして海洋投棄したり、
埋め立て造成用の資材として利用して処分していた。し
かし、近年では、特に大都市域での投棄水域や埋め立て
用地の確保の問題が顕在化し、また、処分後の例えば有
害廃棄物の水中への溶出といった二次汚染の発生も指摘
されるに至り、その処分が非常に難しくなって来てい
る。このような現状で、廃棄物の処理法として注目を集
めているものの1つに、プラズマ放電による高熱熔解処
理がある。
【0003】この種の熔解処理を行う装置は、例えば、
特開昭58−800、特開昭63−315819、特開
昭64−10016、並びに、特開平4−126146
の各公報にそれぞれ開示されており、これらはいずれ
も、プラズマトーチで発生したアークにより、熔解炉内
にプラズマ空間を形成し、炉内温度を上昇させて燃焼効
率を高め、炉内の廃棄物を高熱焼却、溶融させている。
【0004】ところで、この種の熔解装置においては、
炉内のプラズマ空間での廃棄物の高温燃焼で生成される
熔解スラグを確実に炉外に排出し、炉内に蓄積されない
ようにする必要がある。これは、熔解炉の内部に熔解ス
ラグが蓄積されると、蓄積された熔解スラグが、熔解炉
のスラグ排出口から炉内に侵入する外気に触れて急速に
冷却、固化され、この固化した熔解スラグが排出口の内
壁に付着して排出口の通りを悪くするため等である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た各公報の装置は、廃棄物の確実な無害化や燃焼効率の
向上を図ったものであり、生成された熔解スラグの炉内
での滞留防止については何らの開示もなく、従って、廃
棄物の焼却自体の問題は解決しても、焼却により生成さ
れた熔解スラグの炉外への排出の問題は、依然として解
決すべき重要な課題として残っていた。
【0006】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、本発明の目的は、プラズマ空間を形成し有害廃棄物
を高温で焼却処理するに当たり、焼却により生成された
熔解スラグの熔解炉内での滞留、固化を確実に防止でき
る廃棄物処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1記載の本発明は、熔解炉の周壁に保持されたプ
ラズマトーチが前記熔解炉の内部に向けて発するプラズ
マアークにより、該熔解炉の内部に高温のプラズマ状態
を発生させ、該プラズマ状態の前記熔解炉内部で廃棄物
を高温熔解し、該高温熔解により前記熔解炉内部で生成
された熔解スラグを、前記熔解炉の排出口から該熔解炉
の外部に排出させる廃棄物処理装置において、前記熔解
炉の前記プラズマトーチよりも下方で前記排出口よりも
上方の内部箇所に形成され、前記プラズマアークにより
加熱された前記熔解スラグが流体状で貯留される坩堝
と、前記坩堝の下方で前記排出口の近傍箇所に連設さ
れ、前記熔解炉内部の高温気体を、該熔解炉の外部に吸
引する吸引機構とを備え、前記プラズマアークを前記坩
堝に向けて発生させることにより前記熔解炉内部に生じ
る気流と、前記吸引機構により前記熔解炉内部の前記高
温気体を吸引することで該熔解炉の内部から外部に向か
って生じる気流とにより、前記坩堝から前記排出口に向
けて流出する前記熔解スラグを加熱するようにしたこと
を特徴とする。
【0008】また、請求項2記載の本発明は、前記プラ
ズマトーチからの前記坩堝に向けた前記プラズマアーク
の発生により前記熔解炉内部に生じる気流が、該内部を
上下に周回する周回気流であるものとした。さらに、前
記請求項3記載の本発明は、前記吸引機構による前記熔
解炉内部の前記高温気体の吸引によって、該熔解炉の内
部から外部に向かって生じる気流が、前記排出口を経る
気流であるものとした。
【0009】請求項1記載の本発明によれば、熔解炉内
部に廃棄物を順次投入すると、プラズマトーチからのプ
ラズマアークによって高温のプラズマ状態となった熔解
炉内部Aで廃棄物が順次焼却され、この焼却された廃棄
物から生成される流体状の溶解スラグが、坩堝内に順次
貯留され、その量が増えるにつれて、坩堝内の熔解スラ
グが外部に流出する。そして、この坩堝から流出した熔
解スラグは、坩堝に向けたプラズマアークと、吸引機構
による熔解炉内部の高温気体の吸引とにより生じる気流
により、排出口から熔解炉の外部に排出される間も加熱
され続け、この加熱により、排出口51b部分での熔解
スラグの冷却、固化が防止される。このため、排出口内
壁に固化した熔解スラグが付着しなくなり、これによ
り、熔解スラグの付着による排出口の目詰まりが生じ、
排出口の通りが悪化するのを確実に防ぐことが可能とな
る。
【0010】また、請求項2記載の本発明及び請求項3
記載の本発明によれば、坩堝に向けたプラズマアークの
発生や、吸引機構による熔解内部の高温気体の吸引によ
って、熔解炉の内部に発生する気流が、坩堝から流出し
て排出口に向かう熔解スラグの流れを加速させるので、
排出口で熔解スラグが留まることがなくなる。このた
め、排出口内壁への固化した熔解スラグの付着を、より
一層確実に防ぐことが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明による廃棄物処理装
置の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明
の一実施形態に係る廃棄物処理装置の概略構成を示す正
面図であり、図中引用符号1で示す本実施形態の廃棄物
処理装置は、廃棄物供給ユニット3、一次焼却ユニット
5、熔解スラグ搬出ユニット7、及び、二次焼却ユニッ
ト9等を備えている。
【0012】前記廃棄物供給ユニット3は、図2に側面
図で示すように、例えば、血液や尿等の検体が付着した
注射器や採血管といった医療廃棄物(図示せず)等が内
部に収容されたカートンCを水平搬送するHコンベア3
1と、このHコンベア31から受け渡されたカートンC
を垂直搬送するVコンベア33と、このVコンベア33
の上端から前記一次焼却ユニット5にカートンCを受け
渡すローディングユニット35を備えている。尚、カー
トンCとしては、例えば、ポリエチレン等の焼却しても
有害物質やガスを自身が発生することのない材質の、市
販の箱状体を用いることができる。
【0013】前記Hコンベア31は、架台31a上に上
下2段に重ねて配置されており、各Hコンベア31は、
多数の搬送用ローラ31bと、これら搬送用ローラ31
bを回転駆動するモータ(図示せず)とを有しており、
不図示の移送装置により各Hコンベア31の図中右側の
始端に載置されたカートンCを、前記モータにより回転
された搬送用ローラ31bにより図中左側の各Hコンベ
ア31の終端側に移送するように構成されている。
【0014】前記Vコンベア33は、基枠33aと、こ
の基枠33a内を昇降する昇降テーブル33bと、この
昇降テーブル33bを基枠33a内で昇降させる電動ウ
ィンチ33cと、前記昇降テーブル33bを基枠33a
内で旋回させる旋回用モータ33dを有している。
【0015】前記基枠33aは、前記架台31aに隣接
して設置され、その内部は吹き抜け状に形成されてい
る。そして、前記基枠33aは、図1に示すように、そ
の下部が前記上下2段の各Hコンベア31の終端に隣接
し、上部が上段のHコンベア31よりも上方に延出し前
記一次焼却ユニット5の上端に達するように構成されて
いる。
【0016】前記昇降テーブル33bは、前記カートン
Cを1つ載置でき、且つ、前記基枠33a内を昇降でき
る大きさで形成され、図3に拡大平面図で示すように、
昇降テーブル33bの上部には、前記Hコンベア31と
同様に、不図示のモータにより回転駆動される複数の搬
送用ローラ33eが配設されている。前記複数の搬送用
ローラ33eは、図2に示すように、支持板33f上に
水平面内で旋回可能に支持されており、この支持板33
fの側部には略々円筒状の昇降ガイド33hが連結され
ており、この昇降ガイド33hは、前記基枠33aの外
面で支持されたガイドシャフト33gに嵌装され、この
ガイドシャフト33gに沿って昇降ガイド33hが移動
可能に支持されている。
【0017】前記昇降ガイド33hには、基枠33aの
上下両端のスプロケット33j,33j間に掛け渡され
たチェーン33kが係止されており、前記スプロケット
33j,33jによりチェーン33kを回転させること
で、ガイドシャフト33gに案内されつつ昇降ガイド3
3hが移動し、昇降テーブル33bが基枠33aの内部
で昇降するように構成されている。尚、図2中33rは
チェーン33kに取着されたバランスウェイトを示す。
【0018】前記電動ウィンチ33cは、基枠33aの
下端近傍に配設されており、電動ウィンチの出力軸(図
示せず)にはスプロケット33mが取着されており、基
枠33aの下端の前記スプロケット33jと同軸上に設
けられたスプロケット33nと、前記スプロケット33
mの間には、チェーン33pが掛け渡されている。前記
電動ウィンチ33cは、その往復回転駆動により、スプ
ロケット33m,33n,33j,33j、チェーン3
3p,33k、並びに、昇降ガイド33hを介して昇降
テーブル33bを、下側の前記Hコンベア31の終端に
臨む下限箇所と、前記ローディングユニット35に臨む
上限箇所との間で昇降させるように構成されている。
【0019】前記旋回用モータ33dは、前記昇降テー
ブル33bの底面に取着されており、この旋回用モータ
33dの出力軸(図示せず)の先端は、昇降テーブル3
3bを挿通して支持板33fに連結され、旋回用モータ
33dが回転駆動することにより、昇降テーブル33b
上で支持板33fが複数の搬送用ローラ33eと共に水
平面内で旋回するように構成されている。
【0020】前記ローディングユニット35は、図3に
示すように、前記基枠33aの上端外面から前記一次焼
却ユニット5の後述するカートン投入部53に至る長さ
で水平に延設され多数のローラ35bからなるローラコ
ンベア35aと、このローラコンベア35a上で前記カ
ートンCを終端側に押圧移送するプッシャ35cと、こ
のプッシャ35cをローラコンベア35a上に側方から
進退させるエアシリンダ35dと、このエアシリンダ3
5dをローラコンベア35aの延在方向に沿って往復移
動させるエアシリンダ35eを有しており、ローラコン
ベア35aの始端側のローラ35bは不図示のモータに
より回転駆動される搬送用ローラで構成され、終端側の
残りのローラ35bはフリーローラで構成されている。
【0021】前記ローディングユニット35は、エアシ
リンダ35d,35eの各ピストンロッド(図示せず)
の収縮動作により、前記プッシャ35cをローラコンベ
ア35aの側方に退避させ、且つ、Vコンベア33側に
待機させておき、上限箇所にある昇降テーブル33b上
のカートンCが、不図示のモータによる搬送用ローラ3
3eの回転駆動と、同じく、ローラコンベア35a中の
始端側に配置されたローラ35bの不図示のモータによ
る回転駆動で、ローラコンベア35aの略中間部に移送
されたところで、エアシリンダ35dのピストンロッド
を伸長動作させると、カートンCの後端にプッシャ35
cが接触するように構成されている。また、ローディン
グユニット35は、カートンCの後端にプッシャ35c
が接触した状態で、エアシリンダ35eのピストンロッ
ドを伸長動作させることで、ローラコンベア35a上の
カートンCがプッシャ35cに押されて始端側から終端
に向けて移送され、さらなるエアシリンダ35eのピス
トンロッドの伸長動作により、カートンCがローラコン
ベア35aの終端から、一次焼却ユニット5のカートン
投入部53に移送されるように構成されている。
【0022】尚、本実施形態では、Hコンベア31、昇
降テーブル33b、及び、ローディングユニット35で
それぞれローラコンベア方式を採用したが、ベルトコン
ベア方式等他の方式のコンベアを採用しても何ら問題は
ない。
【0023】前記一次焼却ユニット5は、図1に示すよ
うに、熔解炉本体51と、この熔解炉本体51の上部に
形成されたカートン投入部53と、熔解炉本体51の側
部に着脱可能に取り付けられたプラズマトーチアタッチ
メント55を備えている。
【0024】前記熔解炉本体51(熔解炉に相当)は、
例えば非磁性ステンレス等の非磁性の金属により形成さ
れ、中空で略々矩形の架台51A上に設置されている。
前記熔解炉本体51の天井部にはカートン投入口51a
が形成され、底部には熔解スラグの排出口51bが形成
され、熔解炉本体51の内壁は、例えば、主要成分がS
iO2 又はTiO2 の耐酸性を有するか、或は、MgO
又はCaOの耐塩基性を有する耐火材51cで被覆さ
れ、この耐火材51cの内側に密閉可能な略円柱状の熔
解用空間A(熔解炉の内部に相当)が画成されている。
【0025】図4は前記熔解用空間Aの底部を拡大して
示す断面図であり、これに示すように、前記排出口51
bの周縁の熔解炉本体51部分には、耐火材51cを一
部盛り上げることで堰51dが形成され、この堰51d
を挟んで排出口51bとは反対側の熔解炉本体51部分
に、溶融した廃棄物や熔解スラグ(いずれも図示せず)
が貯留される凹状の坩堝51eが形成されている。
【0026】また、前記排出口51bには、熔解用空間
A内の前記熔解スラグを排出するための管体51fが接
続され、この管体51fの側部には、熔解用空間A内の
高温排ガスを吸引してこれと共に前記熔解スラグを坩堝
51eから排出口51b側に吸引するためのガス吸引口
51gが形成され、このガス吸引口51gから不図示の
吸引装置により熔解炉本体51の外部に吸引された高温
排ガスは、不図示の空気通路を経て二次焼却ユニット9
に供給される。尚、本実施形態では、ガス吸引口51g
と前記不図示の吸引装置及び空気通路により、請求項記
載の吸引機構Vが構成されている。
【0027】さらに、熔解炉本体51で前記坩堝51e
よりも若干上方の熔解炉本体51箇所には、熔解用空間
Aと熔解炉本体51の外部とを連通する前記プラズマト
ーチアタッチメント55の取付孔51hが形成されてい
る。また、前記熔解炉本体51の上部寄りの側部箇所に
は、図1に示すように、熔解用空間A内の上部に滞留す
る排ガスを前記二次焼却ユニット9側に排出させるため
の排気通路51jが形成されており、この排気通路51
jの内周壁も、熔解炉本体51の内壁と同様に前記耐火
材51cで被覆されている。
【0028】前記カートン投入部53は、前記熔解炉本
体51のカートン投入口51a上から熔解炉本体51の
外側方(図1中紙面手前側)に水平に延在し、前記ロー
ラコンベア35aの終端に至る長さの中空の筒状体によ
り、前記カートンCが内部を水平に移動できる大きさに
形成されている。
【0029】前記カートン投入部53には、図3に示す
ように、3つのダンパ53a,53b,53cが設けら
れており、このうちダンパ53aは、カートン投入部5
3で前記ローディングユニット35寄りの側部に開閉可
能に配設され、ダンパ53bは、カートン投入部53の
水平方向略々中間部に、カートン投入部53の内部に出
没可能に配設され、ダンパ53cは、カートン投入口5
1aを開閉し熔解炉本体51の熔解用空間Aとカートン
投入口53の内部を連通、遮断するように配設されてい
る。
【0030】前記各ダンパ53a〜53cは、カートン
投入部53の外側に配設されたエアシリンダ53d〜5
3fのピストンロッドの進退動作によりスライドして、
カートン投入部53の内部に出没する。そして、前記カ
ートン投入部53は、前記ダンパ53bにより、ローデ
ィングユニット35側の前チャンバ53gと、カートン
投入口51a側の後チャンバ53hに仕切られ、ダンパ
53aの開放により、ローディングユニット35上にあ
るカートンCの前チャンバ53gへの投入が可能とな
り、また、ダンパ53cの開放により、後チャンバ53
h内のカートンCのカートン投入口51aから熔解炉本
体51の熔解用空間A内への投入が可能となるように構
成されている。
【0031】このように構成されたカートン投入部53
において、ローディングユニット35のプッシャ35c
により、ローラコンベア35aの終端からカートン投入
部53の前チャンバ53gに移送されたカートンCは、
ダンパ53aを閉じた後、カートン投入部53の端部に
突設されたエアシリンダ53jのピストンロッドの伸長
動作により、その先端に取着されたプッシャ53kで押
圧されて、後チャンバ53hでカートン投入口51aを
開閉するダンパ53c上箇所に移送される。尚、図1中
においては、図面の見易さのため、廃棄物供給ユニット
3を一次焼却ユニット5から離して配置しているが、実
際には、ローラコンベア35aの終端が図1上でカート
ン投入部53の紙面手前側に重なるように配置されてい
る。
【0032】前記プラズマトーチアタッチメント55
は、前記熔解炉本体51の取付孔51hに着脱可能に取
り付けられるもので、図5(a)に正面図で示すよう
に、基板55aと、この基板55aに着脱可能に取着さ
れるトーチホルダ55bと、このトーチホルダ55bに
保持される2つのプラズマトーチ55c,55cとを有
している。
【0033】前記基板55aは略々円形に形成され、基
板55aの略々中央部には横長の略長円形を呈する通孔
55dが形成されている。また、前記基板55aの厚み
方向の中間部には、図5(b)に図5(a)のイ−イ線
断面図で示すように、冷却水(図示せず)の水路55e
が形成されており、この水路55eには、図5(a)に
示すように、基板55aの下部に取着された入水バルブ
55fから冷却水が注水され、また、水路55e内の冷
却水が、基板55aの上部に取着された出水バルブ55
gから排水されるように構成されている。尚、前記通孔
55dの周縁の水路55e部分は、漏水を防止するため
溶接により塞がれている。
【0034】また、前記基板55aで前記取付孔51h
に取り付けた状態で熔解炉本体51の熔解用空間Aに臨
む裏面には、図5(b)に示すように、前記耐火材51
cと同様の耐火材55hが取着されており、この耐火材
55hで前記通孔55dに臨む部分には、プラズマトー
チ55cが発するアークを通過させるための通路55j
が、基板55aから離れるにつれて下方に向かうように
傾斜して形成され、この通路55jの内側で通孔55d
の周縁の基板55a裏面部分には、トーチホルダ55b
保持用の枠体55kが溶着されている。
【0035】前記トーチホルダ55bは、前記通孔55
dに対応する大きさ、形状の取付板55mと、この取付
板55mの表面で左右両側寄り箇所にそれぞれ突設され
た2つの保持用筒体55nとを有している。
【0036】前記各保持用筒体55nは、プラズマトー
チ55cを保持するもので、図6(a)に正面図で示す
ように、共に円筒状を呈しており、保持用筒体55nの
うち図中右方の1つは、その軸方向が取付板55mから
離れるにつれて若干上方及び右方に向かうように傾斜し
て延在しており、図中左方のもう1つは、その軸方向が
取付板55mから離れるにつれて上方及び左方に向かう
ように、右方の保持用筒体55nよりも大きく傾斜して
延在している。
【0037】前記取付板55mの裏面と、各保持用筒体
55nの内周壁は、図6(b)に図6(a)のロ−ロ線
断面図で示し、また、図6(c)に一部截断底面図で示
すように、前記耐火材51c,55hと同様の耐火材5
5pでそれぞれ被覆されており、この耐火材55pに
は、各プラズマトーチ55cが発するアークを通過させ
るための2つの通路55rが、各保持用筒体55nの軸
方向に合わせてそれぞれ形成され、耐火材55pの周面
は、取付板55mの裏面から突設されたフランジ55s
で覆われている。
【0038】前記トーチホルダ55bは、前記通孔55
dに取り付けた状態で、図5(b)に示すように、前記
枠体55kの内側が、フランジ55sで覆われた耐火材
55pにより塞がれ、しかも、各通路55rが基板55
aの通路55jに連通するように構成されている。尚、
図5(b)中では、図面の見易さのため、基板55aの
通路55jの内周とトーチホルダ55bのフランジ55
sの外周との間に隙間を空けているが、実際には両者は
略々密接する。
【0039】また、前記取付板55m及び各保持用筒体
55nの厚み方向の中間部には、図6(b)及び(c)
に示すように、相互に連通した冷却水(図示せず)の水
路55t,55wが形成されており、これら水路55
t,55wには、図6(a)に示すように、取付板55
mの右端寄り箇所と各保持用筒体55nの外周面にそれ
ぞれ取着された入水バルブ55x,55yから冷却水が
注水され、また、水路55t,55w内の冷却水が、取
付板55mの左端寄り箇所及び中央寄り箇所にそれぞれ
設けられた出水バルブ55zから排水されるように構成
されている。
【0040】前記プラズマトーチ55cは、図1に模式
的に示すように、プラズマトーチアタッチメント55を
熔解炉本体51の取付孔51hに取り付けた状態で、そ
の先端が、図5(b)に示すように、取付板55mより
も通路55j側に突出している。前記各プラズマトーチ
55cは、図面を用いた説明は省略するものの、アノー
ド側となる基部と、カソード側となる先部の間に隙間を
持たせ、アノード−カソードの両電極間に印加する高電
圧により、プラズマトーチ55cの先端からアークを発
生させてその周辺にプラズマ状態の雰囲気を発生させる
と共に、基部側に供給される圧縮空気によりアークの径
の絞り込みを行うように構成され、また、基部及び先部
の双方の内部にそれぞれ形成された水路に供給される水
によって、プラズマトーチ55c自身の過熱が防止され
るように構成されている。
【0041】そして、前記熔解炉本体51の熔解用空間
A内では、不図示の助燃バーナによる燃焼炎が、各プラ
ズマトーチ55cの発するアークの傾斜差により略水平
に、或は、水平方向を軸とする螺旋状に旋回しつつ、通
路55jを介して熔解炉本体51の熔解用空間Aの坩堝
51eに達し、各プラズマトーチ55cにより坩堝51
eの近傍に発生するプラズマ状態によって、助燃バーナ
の燃焼炎によるカートンCの燃焼効率が増し、具体的に
は、1500°C〜1600°Cの高温下でカートンC
とその内部の廃棄物が焼却されるように構成されてい
る。尚、本実施形態では、プロセスガスとして圧縮空気
を用いているが、その他、Ar、N2 、CO2 、H2
のガスを代わりに、或は、これらのガスから任意のもの
を選択し混合して用いることができる。
【0042】前記熔解スラグ搬出ユニット7は、図1に
示すように、熔解スラグ収納用のバケット71と、この
バケット71が載置される台車73と、この台車73を
収容するコンテナ75を備えている。前記バケット71
は、図7(a)に正面図で示すように、上方に開放され
た略逆円錐台型を呈しており、前記台車73は、前記バ
ケット71が2台並べて載置される大きさの基台73a
と、この基台73aを支持する2列4輪の車輪73bを
有している。前記コンテナ75は、前記バケット71を
載置した台車73がバケット71の1個分だけ該バケッ
ト71の並んだ方向に移動できる大きさで中空の矩形箱
状に形成され、コンテナ75の底面には、図7(c)に
側面図で示すように、車輪73bが載置されるレール7
5aが配設され、さらに、図7(a)に示すように、こ
のレール75a上で台車73を移動させるエアシリンダ
75bが配設されている。
【0043】前記エアシリンダ75bのピストンロッド
(図示せず)の先端は、前記台車73の基台73aに連
結されており、このピストンロッドの進退動作により前
記台車73は、前記車輪73bがレール75a上で転動
して、前記基台73aがバケット71の略1台分だけコ
ンテナ75内で移動するように構成されている。
【0044】前記コンテナ75の上面で台車73の移動
方向における略々中央箇所には、図7(b)に平面図で
示すように、前記バケット71の上端開口に係脱可能な
環状の押え蓋75cが、その外周の2本のボルト75d
を螺動させることで昇降するように支持されており、こ
の押え蓋75cの中央部に、熔解炉本体51の排出口5
1bから排出された熔解スラグの投入口75eが形成さ
れている。また、前記コンテナ75で前記台車73の移
動方向における両端面は、ヒンジ75fを介して開閉可
能な取出扉75gに形成されており、把手75hを持っ
て手前に引くことで取出扉75gが開き、台車73上の
バケット71をコンテナ75に対して出し入れできるよ
うに構成されている。
【0045】上述した構成の前記コンテナ75は、前記
投入口75eが熔解炉本体51の排出口51bの真下に
位置するように、熔解炉本体51の下方箇所に配設され
ている。そして、前記コンテナ75は、図7(a)に示
すように、台車73がコンテナ75のどちらか一方の取
出扉75g側箇所に位置している状態で、台車73上の
どちらか一方のバケット71の上端開口が押え蓋75c
に臨み、この状態で、前記ボルト75dの螺動により押
え蓋75cを下動させることで、押え蓋75cに臨むバ
ケット71の上端開口に前記押え蓋75cが係合するよ
うに構成されている。
【0046】尚、図7(a)中75jは、コンテナ75
の一方の側面で上部寄りの箇所に等間隔で3つ形成され
た覗き窓、75kはコンテナ75で投入口75eの両側
の上面箇所にそれぞれ形成された採光窓をそれぞれ示
し、コンテナ75は、覗き窓75jを外から覗くこと
で、コンテナ75内の台車73やバケット71の位置、
及び、バケット71の内部に収容された熔解スラグの量
等が、採光窓75kから内部に入射した光に照らされて
確認できるように構成されている。
【0047】前記熔解スラグ搬出ユニット7は、前記コ
ンテナ75内で台車73をエアシリンダ75bによりど
ちらか一方の取出扉75g側に移動させ、ボルト75d
の螺動により台車73上のどちらか一方のバケット71
に押え蓋75cを係合させて固定することで、熔解炉本
体51の排出口51bから排出される熔解スラグが投入
口75eを介してバケット75に投入されるように構成
されている。また、熔解スラグ搬出ユニット7は、バケ
ット71が熔解スラグで満たされた際に、そのバケット
71から押え蓋75cを離脱させて、台車73をエアシ
リンダ75bにより他方の取出扉75g側に移動させ、
もう1つの空のバケット71に押え蓋75cを係合させ
ることで、その空のバケット71に熔解炉本体51の排
出口51bから排出される熔解スラグが引き続き投入さ
れると共に、一方の取出扉75gを開けることで、熔解
スラグで満たされたバケット71をコンテナ75の外側
に搬出することができるように構成されている。
【0048】前記二次焼却ユニット9は、図1に示すよ
うに、燃焼炉本体91と、この燃焼炉本体91の上部に
着脱可能に取り付けられたプラズマトーチアタッチメン
ト93を備えている。
【0049】前記燃焼炉本体91は、前記一次焼却ユニ
ット5の熔解炉本体51と同様に、例えば非磁性ステン
レス等の非磁性の金属により、熔解炉本体51よりも小
型に形成されている。前記燃焼炉本体91の側部には、
一次焼却ユニット5で発生した排ガスを取り込むための
吸気通路91aが形成されており、この吸気通路91a
は、不図示のダクトを介して熔解炉本体51のガス吸引
口51gや排気通路51jに接続されている。また、前
記燃焼炉本体91の上部には、燃焼用空間B内で排ガス
を高温焼却して無害化された排ガスを炉外に排出させる
ための排気通路91bが形成されている。
【0050】さらに、燃焼炉本体91の天井部には、熔
解炉本体51の取付孔51hと同様の取付孔91cが形
成されている。尚、前記燃焼炉本体91の内壁と、吸気
通路91a、ダクト、並びに、排気通路91bの内周壁
は、熔解炉本体51の耐火材51cと同様の耐火材91
dで被覆され、この耐火材91dの内側に、密閉可能な
略円柱状の前記燃焼用空間Bが画成されている。
【0051】前記プラズマトーチアタッチメント93
は、一次焼却ユニット5のプラズマトーチアタッチメン
ト55と同様の基板、トーチホルダ(いずれも図示せ
ず)、並びに、プラズマトーチ93aを有しており、前
記燃焼炉本体91の取付孔91cに着脱可能に取り付け
られるように構成されている。そして、前記燃焼炉本体
91の燃焼用空間B内では、熔解炉本体51の熔解用空
間A内と同様に、不図示の助燃バーナによる燃焼炎が、
プラズマトーチ93aの発するアークの傾斜により水平
に、或は、水平に近い螺旋状に旋回し、プラズマトーチ
93aにより燃焼用空間B内に発生するプラズマ状態に
よって、850°C以上の高温の下で助燃バーナの燃焼
炎により排ガスが焼却されるように構成されている。さ
らに、前記プラズマトーチアタッチメント93の基板及
びトーチホルダは、それぞれの厚み方向の中間部に形成
された水路(図示せず)をそれぞれ流れる冷却水により
個別に冷却される。
【0052】尚、図1中11は給水ポンプ、13はこの
給水ポンプ11に供給する水を貯留する水タンクを示
し、この給水ポンプ11が作動することで、水タンク1
3内の水が、入水バルブ55f,55x,55yを介し
て、プラズマトーチアタッチメント55の基板55aの
水路55e、及び、トーチホルダ55bの水路55t,
55wに冷却水として供給され、また、これら水路55
e,55t,55w内の冷却水が、出水バルブ55g,
55zを介して水タンク13に排水される。加えて、水
タンク13内の冷却水は、給水ポンプ11の作動によ
り、プラズマトーチ55c,93aや、プラズマトーチ
アタッチメント93の基板及びトーチホルダにも冷却用
水として供給、環流される。
【0053】また、図1中15はプラズマトーチ55
c,93aの点火装置、17はこの点火装置15に点火
用の定電流電力を供給すると共に、プラズマトーチ55
c,93aに圧縮空気等のプロセスガスを供給する電源
装置、18はこの電源装置17に供給するプロセスガス
の流量を調整する流量調整器、19は給水ポンプ11の
正常作動を監視しつつ電源装置17の動作を制御するコ
ントロールパネル、21はこのコントロールパネル19
に接続され各種操作スイッチ類(図示せず)が配設され
た操作盤を示す。さらに、図1中23は、前記プッシャ
35及びエアシリンダ53b,73cに進退作動用のエ
アを供給するエアコンプレッサ、25はこのエアコンプ
レッサ23から前記流量調整器18にプロセスガスを送
る空気流路を開放、遮断する開閉用バルブ、27は廃棄
物供給ユニット3用のコントローパネルを示し、エアコ
ンプレッサ23は、プッシャ35及びエアシリンダ53
b,73cを油圧シリンダに変えれば、油圧ポンプに変
更可能である。
【0054】次に、以上のように構成された本実施形態
の廃棄物処理装置1の動作(作用)について説明する。
まず、例えば血液や尿等の検体が付着した注射器や採血
管等の医療廃棄物のような廃棄処分する物品、即ち、廃
棄物を収容したカートンCを、廃棄物供給ユニット3の
任意のHコンベア31からVコンベア33に移送し、さ
らに、プッシャ35cをローラコンベア35aの側方に
退避させ、且つ、Vコンベア33側に待機させておいた
状態で、不図示のモータにより搬送用ローラ33eを回
転駆動させ、カートンCをVコンベア33からローディ
ングユニット35に移送する。
【0055】続いて、プッシャ53kをカートン投入部
53の端部側に退避させておいた状態で、ダンパ53a
を開放してプッシャ35cによりカートンCをカートン
投入部53の前チャンバ53gに移送し、その後、ダン
パ53aを閉じてからダンパ53bを開放して、プッシ
ャ53kによりカートンCを前チャンバ53gから後チ
ャンバ53hに移送し、ダンパ53bを閉じた後に、ダ
ンパ53cを開放して、カートンCを後チャンバ53h
からカートン投入口51aを通して、一次焼却ユニット
5の熔解炉本体51の熔解用空間Aに落下、投入させ、
ダンパ53cを閉じる。
【0056】一方、熔解炉本体51の熔解用空間Aで坩
堝51eの近傍部分には、2つのプラズマトーチ55c
が坩堝51eに向けて発するアークによってプラズマ状
態が形成されており、このプラズマ状態により、助燃バ
ーナからの燃焼炎の燃焼効率が増大されて、1500°
C〜1600°Cの高温に加熱されていると共に、これ
ら2つのプラズマトーチ55cが発するアークの傾斜差
と、坩堝51eでの転回によって、坩堝51eの近傍の
熔解用空間A部分において、助燃バーナからの燃焼炎が
螺旋状に周回し、或は、水平面内及び垂直面内で旋回し
ている。従って、熔解用空間Aに投入されたカートンC
は、坩堝51eに達するまでの間に、燃焼効率が増した
助燃バーナからの燃焼炎により高温焼却され、この高温
焼却により、熔解用空間Aでは、カートンC内の医療廃
棄物の燃焼かすが熔解してこれにより流体状の熔解スラ
グが生成される。尚、熔解スラグの生成時に発生する排
ガスは、熔解用空間A内で前記燃焼炎により略々燃焼さ
れ、それでも燃焼されし尽くせなかった未燃成分を含む
一部の排ガスは、熔解用空間Aから二次焼却ユニット9
に送られ、ここで無害化された処理済ガスとなる。その
処理の詳細については、後程改めて説明する。
【0057】このうち、前記熔解スラグは坩堝51e内
に溜り、カートンCが続いて連続投入されて焼却される
ことにより、坩堝51e内に溜る熔解スラグが増えて坩
堝51eが満タンになり、これにより熔解スラグが、坩
堝51eから堰51dを越えて排出口51bに移動し、
この排出口51bから落下して熔解炉本体51の外部に
排出される。尚、熔解炉本体51の外部に排出される熔
解スラグは、熔解用空間A内での燃焼炎の周回により発
生する上下方向に周回する熱風と、ガス吸引口51gか
ら熔解炉本体51の外部に吸引される高温排ガスによ
り、継続して加熱され、これにより、排出口51bでの
冷却、固化が防がれる。
【0058】このようにして加熱されつつ熔解炉本体5
1の外部に排出される熔解スラグは、熔解炉本体51の
下方箇所に配置されたコンテナ75内の、押え蓋75c
が係合され投入口75に排出口51bの位置を合致させ
た一方のバケット71内に収容される。そして、コンテ
ナ75側面の覗き窓75jから前記一方のバケット71
内の熔解スラグの収容量を確認しつつ、台車73により
満タンになった一方のバケット71を、隣の空のバケッ
ト71と順次入れ換えて行くと共に、満タンになったバ
ケット71を、その近くの取出扉75gを開けてコンテ
ナ75の外に取り出し、その代わりに空のバケット71
を台車73上に載置して取出扉75gを閉じる。
【0059】さらに、現在熔解スラグが投入されている
方のバケット71が満タンになった場合は、このバケッ
ト71に係合させた押え蓋75cを外して台車73を動
かして、先にコンテナ75の外に取り出した満タンのバ
ケット71と入れ換えに台車73に載置した空のバケッ
ト71を投入口75eの真下に位置させ、このバケット
71に押え蓋75cを係合させた上で、排出口51bか
ら落下して熔解炉本体51の外部に排出された熔解スラ
グを引き続きこのバケット71内に収容させて行く。
【0060】一方、先に述べたように、熔解炉本体51
の熔解用空間Aで燃焼し尽くせなかった未燃成分を含む
一部の排ガスは、ガス吸引口51gから不図示のダクト
及び吸気通路91aを経て、二次焼却ユニット9の燃焼
炉本体91の燃焼用空間B内に取り込まれ、或は、排気
通路51j及び吸気通路91aを経て燃焼炉本体91の
燃焼用空間B内に取り込まれる。
【0061】前記燃焼炉本体91の燃焼用空間B内で
は、プラズマトーチ93aが発するアークによってプラ
ズマ状態が形成されており、このプラズマ状態により、
熔解炉本体51と同様に、助燃バーナからの燃焼炎の燃
焼効率が増大されて、850°C以上の高温に加熱さ
れ、且つ、プラズマトーチ93aが発するアークの傾斜
差によって、燃焼用空間Bの内部で不図示の助燃バーナ
からの燃焼炎が螺旋状に周回し、或は、垂直面内で旋回
している。従って、燃焼用空間Bに吸引された排ガス
は、燃焼効率が増した助燃バーナからの燃焼炎により高
温焼却され、この高温焼却により、燃焼用空間B内の排
ガスは滅菌され、また、排ガス中の黒煙(すす)や未燃
ガス成分が焼却除去される他、ダイオキシン類の生成が
抑制される。このようにして燃焼用空間B内で燃焼され
た処理済ガスは、排気通路91bを経て燃焼炉本体91
の外側に排出される。
【0062】そして、排気通路91bの経路上では、排
ガス中のHCl、SOX や煤塵等を除去するために、必
要に応じて次のような後処理が行われる。まず、冷却塔
内で散水シャワーにより高温の処理済ガスを55°C前
後まで冷却し、次に、必要に応じて乾式サイクロンや湿
式のスクラバーにより粉塵の除去を行い、その後、洗浄
塔におけるアルカリ洗浄や石灰噴霧方式によりダイオキ
シンの除去を行い、処理済ガスを無害化した上で、煙突
等の煙道を経て大気中に放出する。尚、粉塵の発生のあ
るなしに応じて、乾式サイクロンや湿式のスクラバーに
よる粉塵の除去処理は省略される場合もあり得る。ま
た、前記給水ポンプ11の故障等により水タンク13か
らプラズマトーチアタッチメント55,93への冷却用
水の供給がストップした場合には、操作盤19からの指
令によりプラズマトーチ55c,93aの火が落とさ
れ、廃棄物の熔解処理が停止する。
【0063】このように本実施形態の廃棄物処理装置1
によれば、例えば、血液や尿等の検体が付着した注射器
や採血管といった医療廃棄物等が内部に収容されたカー
トンCを、廃棄物供給ユニット3により一次焼却ユニッ
ト5の熔解炉本体51の熔解用空間Aに投入して高温焼
却し、これにより生成される流体状の熔解スラグを、熔
解炉本体51下部の排出口51bから熔解炉本体51の
外部に排出するに当たり、熔解炉本体51の熔解用空間
Aの下部に、熔解スラグが貯留される坩堝51eを形成
すると共に、坩堝51eよりも若干上方の熔解炉本体5
1箇所に形成した取付孔51hにプラズマトーチ55c
を取り付け、プラズマトーチ55cから坩堝51eに向
けてプラズマアークを発生させ、且つ、排出口51bに
接続した管体51fの側部に、熔解用空間A内の高温排
ガスを吸引してこれと共に前記熔解スラグを坩堝51e
から排出口51b側に吸引するための、吸引機構Vを構
成するガス吸引口51gを形成する構成とした。
【0064】このため、熔解炉本体51の熔解用空間A
にカートンCを順次投入すると、プラズマトーチ55c
からのプラズマアークによって高温のプラズマ状態とな
った熔解炉本体51の熔解用空間Aでカートンごと廃棄
物が順次焼却され、この焼却された廃棄物から生成され
る流体状の熔解スラグが、坩堝51e内に順次貯留さ
れ、その量が増えるにつれて、坩堝51e内の熔解スラ
グが外部に流出する。そして、この坩堝51eから流出
した熔解スラグは、坩堝51eに向けたプラズマアーク
と、吸引機構Vによる熔解炉本体51内部Aの高温気体
の吸引とによりそれぞれ生じる空気流により、排出口5
1bから熔解炉本体51の外部に排出される間も加熱さ
れ続け、この加熱により、排出口51b部分での熔解ス
ラグの冷却、固化が防止される。このため、排出口51
b内壁に固化した熔解スラグが付着しなくなり、これに
より、熔解スラグの付着による排出口51bの目詰まり
が生じ、排出口51bの通りが悪化するのを確実に防ぐ
ことが可能となる。
【0065】また、本実施形態の廃棄物処理装置1によ
れば、坩堝51eに向けたプラズマアークの発生や、吸
引機構Vによる熔解炉本体51の熔解用空間Aの高温気
体の吸引によって、熔解炉本体51の熔解用空間Aに発
生する空気流が、坩堝51eから流出して排出口51b
に向かう熔解スラグの流れを加速させるので、排出口5
1bで熔解スラグが留まることがなくなる。このため、
熔解炉本体51b内壁への固化した熔解スラグの付着
を、より一層確実に防ぐことが可能となる。
【0066】尚、本実施形態では、カートン投入部53
へのカートンCの供給を、カートンCを水平搬送するH
コンベア31と、このHコンベア31から受け渡された
カートンCを垂直搬送するVコンベア33と、このVコ
ンベア33の上端から前記一次焼却ユニット5にカート
ンCを受け渡すローディングユニット35による廃棄物
供給ユニット3で行う構成としたが、ホッパー形式を始
めとする他の形式によりカートン投入部53へのカート
ンCの供給を行う構成としてもよく、或は、廃棄物供給
ユニット3による自動的なカートンC供給をやめて廃棄
物供給ユニット3を省略し、手作業によりカートンCを
カートン投入部53に供給する構成としてもよい。ま
た、本実施形態では、カートン投入部53をダンパ53
bにより前後2つのチャンバ53g,53hに仕切る構
成としたが、カートン投入部53をいくつのダンパによ
りいくつの閉塞領域、即ち、チャンバに区画するかは任
意である。
【0067】さらに、本実施形態では、バケット71を
載せた台車73をコンテナ75内で往復移動させる熔解
スラグ搬出ユニット7により、熔解炉本体51で発生し
た熔解スラグを装置1の外部に搬出する構成としたが、
例えば、熔解炉本体51の排出口51bの真下を通るロ
ーラコンベア上で搬出用パンを移動させ、排出口51b
から排出される熔解スラグを搬出用パンで受けて装置1
の外部に搬出する構成とする等、熔解スラグを装置1の
外部に搬出するための構成は、本実施形態で示した熔解
スラグ搬出ユニット7に限定されず任意である。また、
本実施形態では、熔解スラグ搬出ユニット7や二次焼却
ユニット9を備える構成について説明したが、これらの
うち片方又は両方を省略した構成としてもよい。さら
に、本実施形態では、エアシリンダ53j及びプッシャ
53kにより廃棄物移送手段を構成したが、例えば、ロ
ーラコンベアやベルトコンベアといったコンベア形式
等、カートン投入部53での廃棄物を移送する手段は、
本実施形態と異なる要素で構成してもよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の廃棄物処
理装置によれば、熔解炉の周壁に保持されたプラズマト
ーチが前記熔解炉のの内部に向けて発するプラズマアー
クにより、該熔解炉の内部に高温のプラズマ状態を発生
させ、該プラズマ状態の前記熔解炉内部で廃棄物を高温
熔解し、該高温熔解により前記熔解炉内部で生成された
熔解スラグを、前記熔解炉の排出口から該熔解炉の外部
に排出させる廃棄物処理装置において、前記熔解炉の前
記プラズマトーチよりも下方で前記排出口よりも上方の
内部箇所に形成され、前記プラズマアークにより加熱さ
れた前記熔解スラグが流体状で貯留される坩堝と、前記
坩堝の下方で前記排出口の近傍箇所に連設され、前記熔
解炉内部の高温気体を、該熔解炉の外部に吸引する吸引
機構とを備え、前記プラズマアークを前記坩堝に向けて
発生させることにより前記熔解炉内部に生じる気流と、
前記吸引機構により前記熔解炉内部の前記高温気体を吸
引することで該熔解炉の内部から外部に向かって生じる
気流とにより、前記坩堝から前記排出口に向けて流出す
る前記熔解スラグを加熱する構成とした。
【0069】このため、熔解炉内部に廃棄物を順次投入
すると、プラズマトーチからのプラズマアークによって
高温のプラズマ状態となった熔解炉内部Aで廃棄物が順
次焼却され、この焼却された廃棄物から生成される流体
状の熔解スラグが、坩堝内に順次貯留され、その量が増
えるにつれて、坩堝内の熔解スラグが外部に流出する。
そして、この坩堝から流出した熔解スラグは、坩堝に向
けたプラズマアークと、吸引機構による熔解炉内部の高
温気体の吸引とにより生じる気流により、排出口から熔
解炉の外部に排出される間も加熱され続け、この加熱に
より、排出口51b部分での熔解スラグの冷却、固化が
防止される。従って、排出口内壁に固化した熔解スラグ
が付着しなくなり、これにより、熔解スラグの付着によ
る排出口の目詰まりが生じ、排出口の通りが悪化するの
を確実に防ぐことができる。
【0070】また、本発明の廃棄物処理装置によれば、
前記プラズマトーチからの前記坩堝に向けた前記プラズ
マアークの発生により前記熔解炉内部に生じる気流が、
該内部を上下に周回する周回気流であるものとし、或
は、前記吸引機構による前記熔解炉内部の前記高温気体
の吸引によって、該該熔解炉の内部から外部に向かって
生じる気流が、前記排出口を経る気流であるものとした
ので、坩堝に向けたプラズマアークの発生や、吸引機構
による熔解内部の高温気体の吸引によって、熔解炉の内
部に発生する気流が、坩堝から流出して排出口に向かう
熔解スラグの流れを加速させ、排出口で熔解スラグが留
まることがなくなる。このため、排出口内壁への固化し
た熔解スラグの付着を、より一層確実に防ぐことができ
る等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る廃棄物処理装置の概
略構成を示す正面図である。
【図2】図1に示す廃棄物供給ユニットの側面図であ
る。
【図3】図1に示す廃棄物供給ユニットの拡大平面図で
ある。
【図4】図1に示す一次焼却ユニットの熔解炉本体内の
熔解用空間の底部を拡大して示す断面図である。
【図5】図1のプラズマトーチアタッチメントを拡大し
て示す図で、図5(a)は正面図、図5(b)は図5
(a)のイ−イ線断面図である。
【図6】図5のトーチホルダをさらに拡大して示す図
で、図6(a)は正面図、図6(b)は図6(a)のロ
−ロ線断面図、図6(c)は一部截断底面図である。
【図7】図1に示す熔解スラグ搬出ユニットを拡大して
示す図で、図7(a)は正面図、図7(b)は平面図、
図7(c)は側面図である。
【符号の説明】
51 熔解炉本体(熔解炉) 51b カートン排出口(排出口) 51e 坩堝 55c プラズマトーチ A 熔解用空間(熔解炉の内部) V 吸引機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05B 7/18 B09B 3/00 303K

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熔解炉の周壁に保持されたプラズマトー
    チが前記熔解炉の内部に向けて発するプラズマアークに
    より、該熔解炉の内部に高温のプラズマ状態を発生さ
    せ、該プラズマ状態の前記熔解炉内部で廃棄物を高温熔
    解し、該高温熔解により前記熔解炉内部で生成された熔
    解スラグを、前記熔解炉の排出口から該熔解炉の外部に
    排出させる廃棄物処理装置において、 前記熔解炉の前記プラズマトーチよりも下方で前記排出
    口よりも上方の内部箇所に形成され、前記プラズマアー
    クにより加熱された前記熔解スラグが流体状で貯留され
    る坩堝と、 前記坩堝の下方で前記排出口の近傍箇所に連設され、前
    記熔解炉内部の高温気体を、該熔解炉の外部に吸引する
    吸引機構とを備え、 前記プラズマアークを前記坩堝に向けて発生させること
    により前記熔解炉内部に生じる気流と、前記吸引機構に
    より前記熔解炉内部の前記高温気体を吸引することで該
    熔解炉の内部から外部に向かって生じる気流とにより、
    前記坩堝から前記排出口に向けて流出する前記熔解スラ
    グを加熱するようにした、 ことを特徴とする廃棄物処理装置。
  2. 【請求項2】 前記プラズマトーチからの前記坩堝に向
    けた前記プラズマアークの発生により前記熔解炉内部に
    生じる気流は、該内部を上下に周回する周回気流である
    請求項1記載の廃棄物処理装置。
  3. 【請求項3】 前記吸引機構による前記熔解炉内部の前
    記高温気体の吸引によって、該熔解炉の内部から外部に
    向かって生じる気流は、前記排出口を経る気流である請
    求項1又は2記載の廃棄物処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107008737A (zh) * 2017-05-31 2017-08-04 扬州晔昊环保科技有限公司 一种危废循环处理系统
CN109478438A (zh) * 2016-07-28 2019-03-15 特瑞博有限公司 用于处理中低水平放射性废弃物的密闭型等离子体熔融炉
RU2713736C1 (ru) * 2019-06-17 2020-02-07 Виктор Николаевич Мещеряков Электродуговой плазмотрон для сжигания твердых отходов

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