JPH09112428A - 密閉型圧縮機 - Google Patents
密閉型圧縮機Info
- Publication number
- JPH09112428A JPH09112428A JP27268695A JP27268695A JPH09112428A JP H09112428 A JPH09112428 A JP H09112428A JP 27268695 A JP27268695 A JP 27268695A JP 27268695 A JP27268695 A JP 27268695A JP H09112428 A JPH09112428 A JP H09112428A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- small end
- hole
- end hole
- piston
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B39/00—Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
- F04B39/02—Lubrication
- F04B39/0223—Lubrication characterised by the compressor type
- F04B39/023—Hermetic compressors
- F04B39/0238—Hermetic compressors with oil distribution channels
- F04B39/0246—Hermetic compressors with oil distribution channels in the rotating shaft
- F04B39/0253—Hermetic compressors with oil distribution channels in the rotating shaft using centrifugal force for transporting the oil
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Compressor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 密閉型圧縮機の起動時において、ピストンピ
ンとコンロッド小端穴との摺動部にオイルを供給するこ
とを目的とする。 【解決手段】 シリンダ1と、ピストン2と、小端穴8
を有する小端部22と大端穴9を有する大端部23を連
結するアーム部24とからなるコンロッド7と、小端穴
8に摺動自在に収納され、かつピストン2に固定された
ピストンピン18と、アーム部24重力方向上方に大端
部23からピストンピン18と小端穴8との摺動部へ向
かって傾斜をつけて設けられたオイル溜まり25と、シ
リンダ1に設けられた凹部27と、シリンダ凹部27か
らオイル溜まり25上に開口する連通孔26とから構成
する。
ンとコンロッド小端穴との摺動部にオイルを供給するこ
とを目的とする。 【解決手段】 シリンダ1と、ピストン2と、小端穴8
を有する小端部22と大端穴9を有する大端部23を連
結するアーム部24とからなるコンロッド7と、小端穴
8に摺動自在に収納され、かつピストン2に固定された
ピストンピン18と、アーム部24重力方向上方に大端
部23からピストンピン18と小端穴8との摺動部へ向
かって傾斜をつけて設けられたオイル溜まり25と、シ
リンダ1に設けられた凹部27と、シリンダ凹部27か
らオイル溜まり25上に開口する連通孔26とから構成
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍冷蔵装置等に
使用される往復式密閉型圧縮機に関する。
使用される往復式密閉型圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】冷凍冷蔵装置等に使用される密閉型圧縮
機は密閉容器内に電動圧縮要素が収納されており、密閉
容器内のメンテナンスや修理ができないため、信頼性の
高いものが強く望まれている。なかでも往復型圧縮機の
ピストンピンとコンロッド小端穴との摺動部は厳しい摺
動状態にある。そのため、ピストンピンとコンロッド小
端穴の摺動部の潤滑不良を防ぎ、信頼性を高める方法が
従来から考案されている。コンロッド小端穴への給油方
法については、例えば実開昭61−144275号公報
に示されているような密閉型圧縮機がある。
機は密閉容器内に電動圧縮要素が収納されており、密閉
容器内のメンテナンスや修理ができないため、信頼性の
高いものが強く望まれている。なかでも往復型圧縮機の
ピストンピンとコンロッド小端穴との摺動部は厳しい摺
動状態にある。そのため、ピストンピンとコンロッド小
端穴の摺動部の潤滑不良を防ぎ、信頼性を高める方法が
従来から考案されている。コンロッド小端穴への給油方
法については、例えば実開昭61−144275号公報
に示されているような密閉型圧縮機がある。
【0003】以下、図面を参照しながら、上述した従来
の密閉型圧縮機の一例について説明する。
の密閉型圧縮機の一例について説明する。
【0004】図5は従来の密閉型圧縮機を示す断面図で
あり、図6は図5における要部断面図である。
あり、図6は図5における要部断面図である。
【0005】図5、6において、1はシリンダ、2はピ
ストンである。3はクランク軸4を軸支する軸受であ
る。前記ピストン2は中空部5と、軸方向と直交する方
向に貫通孔6を有している。
ストンである。3はクランク軸4を軸支する軸受であ
る。前記ピストン2は中空部5と、軸方向と直交する方
向に貫通孔6を有している。
【0006】7は一端に小端穴8を他端に大端穴9を有
するコンロッドである。10は前記コンロッド7内を通
り、前記小端穴8と前記大端穴9とを連通し、かつ前記
小端穴8の軸心と前記大端穴9の軸心とを通る平面上に
両端が開口する給油孔であり、11は小端穴8とコンロ
ッド7外部とを連通する排油孔である。12は前記クラ
ンク軸4に形成された偏心部である。
するコンロッドである。10は前記コンロッド7内を通
り、前記小端穴8と前記大端穴9とを連通し、かつ前記
小端穴8の軸心と前記大端穴9の軸心とを通る平面上に
両端が開口する給油孔であり、11は小端穴8とコンロ
ッド7外部とを連通する排油孔である。12は前記クラ
ンク軸4に形成された偏心部である。
【0007】13はクランク軸4内に明けられたシャフ
ト給油孔であり、14は前記シャフト給油孔13に交差
連通した偏心部給油孔であり、偏心部12表面に設けら
れたオイル溜まり15に開口している。
ト給油孔であり、14は前記シャフト給油孔13に交差
連通した偏心部給油孔であり、偏心部12表面に設けら
れたオイル溜まり15に開口している。
【0008】16はクランク偏心部12に固定された給
油管であり、前記シャフト給油孔13に連通しており、
先端は密閉容器21底部に貯溜したオイル17に浸かっ
ている。前記コンロッド7の小端穴8はピストン2の中
空部5に挿入され、かつ貫通穴6及び小端穴8にピスト
ンピン18が挿入されると共に、偏心部12が大端穴9
に挿入されることにより、ピストン2とクランク軸4が
連結されている。19はピストンピン18表面の円周方
向に設けられた円周溝であり、20はピストンピン18
をピストン2に固定するロッキングピンである。
油管であり、前記シャフト給油孔13に連通しており、
先端は密閉容器21底部に貯溜したオイル17に浸かっ
ている。前記コンロッド7の小端穴8はピストン2の中
空部5に挿入され、かつ貫通穴6及び小端穴8にピスト
ンピン18が挿入されると共に、偏心部12が大端穴9
に挿入されることにより、ピストン2とクランク軸4が
連結されている。19はピストンピン18表面の円周方
向に設けられた円周溝であり、20はピストンピン18
をピストン2に固定するロッキングピンである。
【0009】以上のように構成された密閉型圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。クランク軸4が回転す
ることにより給油管16でオイル17に油圧が発生し、
オイル17は給油管16内及びシャフト給油孔13を上
昇する。上げられたオイル17の一部は偏心部給油孔1
4を通ってオイル溜まり15に流出し、大端穴9と偏心
部12との摺動部を潤滑する。さらに、オイル溜まり1
5のオイルの一部は給油孔10を通って小端穴8まで流
れ、ピストンピン18と小端穴8の摺動部を潤滑し、円
周溝19を通り、さらに排油孔11を通ってピストン2
の中空部5に流出する。
いて、以下その動作を説明する。クランク軸4が回転す
ることにより給油管16でオイル17に油圧が発生し、
オイル17は給油管16内及びシャフト給油孔13を上
昇する。上げられたオイル17の一部は偏心部給油孔1
4を通ってオイル溜まり15に流出し、大端穴9と偏心
部12との摺動部を潤滑する。さらに、オイル溜まり1
5のオイルの一部は給油孔10を通って小端穴8まで流
れ、ピストンピン18と小端穴8の摺動部を潤滑し、円
周溝19を通り、さらに排油孔11を通ってピストン2
の中空部5に流出する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、圧縮機が停止するとピストンピンと小端穴
との摺動部におけるオイルがすべて流出し、再起動時に
摺動部の油膜の形成が行われず、金属接触によって摺動
部が摩耗してしまう可能性があるという欠点があった。
の構成では、圧縮機が停止するとピストンピンと小端穴
との摺動部におけるオイルがすべて流出し、再起動時に
摺動部の油膜の形成が行われず、金属接触によって摺動
部が摩耗してしまう可能性があるという欠点があった。
【0011】また、上記従来の構成では圧縮機の運転中
においてコンロッド内の給油孔から供給されるオイル中
の冷媒が発泡し、摺動部への給油量が少なくなりオイル
による冷却効果が減少し、摺動部の温度上昇によってオ
イル粘度の低下等の潤滑不良が起こりやすい可能性があ
るという欠点があった。
においてコンロッド内の給油孔から供給されるオイル中
の冷媒が発泡し、摺動部への給油量が少なくなりオイル
による冷却効果が減少し、摺動部の温度上昇によってオ
イル粘度の低下等の潤滑不良が起こりやすい可能性があ
るという欠点があった。
【0012】本発明は従来の課題を解決するもので、圧
縮機が停止してから再起動するまでの間常にピストンピ
ンとコンロッドの小端穴との摺動部にオイルを供給し、
起動時の油膜切れを防ぎ、また、圧縮機の運転中に粘度
の高いオイルを摺動部へ安定して供給することによっ
て、摺動部の摩耗を防ぎ、信頼性の高い密閉型圧縮機と
することを目的とする。
縮機が停止してから再起動するまでの間常にピストンピ
ンとコンロッドの小端穴との摺動部にオイルを供給し、
起動時の油膜切れを防ぎ、また、圧縮機の運転中に粘度
の高いオイルを摺動部へ安定して供給することによっ
て、摺動部の摩耗を防ぎ、信頼性の高い密閉型圧縮機と
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、シリンダと、ピストンと、小端穴を有する
小端部と大端穴を有する大端部を連結するアーム部とか
らなるコンロッドと、小端穴に摺動自在に収納され、か
つピストンに固定されたピストンピンと、アーム部重力
方向上方に大端部からピストンピンと小端穴との摺動部
へ向かって傾斜をつけて設けられたオイル溜まりと、シ
リンダに設けられた凹部と、シリンダ凹部からオイル溜
まり上に開口する連通孔とから構成されている。
に本発明は、シリンダと、ピストンと、小端穴を有する
小端部と大端穴を有する大端部を連結するアーム部とか
らなるコンロッドと、小端穴に摺動自在に収納され、か
つピストンに固定されたピストンピンと、アーム部重力
方向上方に大端部からピストンピンと小端穴との摺動部
へ向かって傾斜をつけて設けられたオイル溜まりと、シ
リンダに設けられた凹部と、シリンダ凹部からオイル溜
まり上に開口する連通孔とから構成されている。
【0014】この発明によれば、圧縮機が停止してから
再起動するまでの間常にピストンピンとコンロッドの小
端穴との摺動部にオイルを供給し、起動時の油膜切れを
防ぎ、信頼性の高い密閉型圧縮機が得られる。
再起動するまでの間常にピストンピンとコンロッドの小
端穴との摺動部にオイルを供給し、起動時の油膜切れを
防ぎ、信頼性の高い密閉型圧縮機が得られる。
【0015】また、オイル溜まりの重力方向上方に切り
欠きを有するカバーを備えた構成となっている。
欠きを有するカバーを備えた構成となっている。
【0016】この発明によれば、粘度の高いオイルを摺
動部へ安定して供給することによって、摺動部の摩耗を
防ぎ、信頼性の高い密閉型圧縮機が得られる。
動部へ安定して供給することによって、摺動部の摩耗を
防ぎ、信頼性の高い密閉型圧縮機が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、シリンダと、ピストンと、小端穴を有する小端部と
大端穴を有する大端部を連結するアーム部とからなるコ
ンロッドと、前記小端穴に摺動自在に収納され、かつ前
記ピストンに固定されたピストンピンと、前記アーム部
重力方向上方に前記大端部から前記ピストンピンと前記
小端穴との摺動部へ向かって傾斜をつけて設けられたオ
イル溜まりと、前記シリンダに設けられた凹部と、前記
シリンダ凹部から前記オイル溜まり上に開口する連通孔
とからなる密閉型圧縮機としたものであり、圧縮機が停
止してから再起動するまでの間常に前記ピストンピンと
前記小端穴との摺動部に前記シリンダ凹部からオイルを
供給することにより起動時の油膜切れによる金属接触を
防ぎ、摺動部の耐摩耗性を向上できるという作用を有す
る。
は、シリンダと、ピストンと、小端穴を有する小端部と
大端穴を有する大端部を連結するアーム部とからなるコ
ンロッドと、前記小端穴に摺動自在に収納され、かつ前
記ピストンに固定されたピストンピンと、前記アーム部
重力方向上方に前記大端部から前記ピストンピンと前記
小端穴との摺動部へ向かって傾斜をつけて設けられたオ
イル溜まりと、前記シリンダに設けられた凹部と、前記
シリンダ凹部から前記オイル溜まり上に開口する連通孔
とからなる密閉型圧縮機としたものであり、圧縮機が停
止してから再起動するまでの間常に前記ピストンピンと
前記小端穴との摺動部に前記シリンダ凹部からオイルを
供給することにより起動時の油膜切れによる金属接触を
防ぎ、摺動部の耐摩耗性を向上できるという作用を有す
る。
【0018】請求項2に記載の発明は、オイル溜まりの
重力方向上方に切り欠きを有するカバーを備える構成に
より、圧縮機の運転中に冷媒の溶解量が小さく潤滑性の
大きいオイルをピストンピンとコンロッド小端穴との摺
動部に供給できるので、前記コンロッド内の給油孔から
供給されるオイル中の冷媒が発泡し、摺動部への給油量
が少なくなりオイルによる冷却効果が減少し、摺動部の
温度上昇によってオイル粘度の低下等の潤滑不良を防
ぎ、摺動部の耐摩耗性を向上することができるという作
用を有する。
重力方向上方に切り欠きを有するカバーを備える構成に
より、圧縮機の運転中に冷媒の溶解量が小さく潤滑性の
大きいオイルをピストンピンとコンロッド小端穴との摺
動部に供給できるので、前記コンロッド内の給油孔から
供給されるオイル中の冷媒が発泡し、摺動部への給油量
が少なくなりオイルによる冷却効果が減少し、摺動部の
温度上昇によってオイル粘度の低下等の潤滑不良を防
ぎ、摺動部の耐摩耗性を向上することができるという作
用を有する。
【0019】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図4を用いて説明する。 (実施の形態1)従来と同一構成については、同一符号
を付して詳細な説明を省略する。
から図4を用いて説明する。 (実施の形態1)従来と同一構成については、同一符号
を付して詳細な説明を省略する。
【0020】図1は本発明の密閉型圧縮機の第1の実施
例を示し、図2は図1におけるコンロッドの平面図を示
している。図1、図2において25はコンロッド7のア
ーム部24の重力方向上方に大端部23からピストンピ
ン18と小端穴8との摺動部へ向かって傾斜をつけて設
けられたオイル溜まりであり、26はシリンダ凹部27
からオイル溜まり25上に開口させた連通孔である。
例を示し、図2は図1におけるコンロッドの平面図を示
している。図1、図2において25はコンロッド7のア
ーム部24の重力方向上方に大端部23からピストンピ
ン18と小端穴8との摺動部へ向かって傾斜をつけて設
けられたオイル溜まりであり、26はシリンダ凹部27
からオイル溜まり25上に開口させた連通孔である。
【0021】以上のように構成された密閉型圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。圧縮機が停止すると、
モータなどに付着しているオイル17がシリンダ凹部2
7に滴下し、運転中からシリンダ凹部27に溜まってい
たオイル17も含めて連通孔26を通りオイル溜まり2
5へと滴下する。オイル溜まり25に滴下したオイル1
7は傾斜により小端穴8の摺動部へと流れる。これは再
起動するまでの間継続的に行われるので、圧縮機の起動
時における摺動部での油膜切れを防ぎ、摺動部の耐摩耗
性を向上することができる。
いて、以下その動作を説明する。圧縮機が停止すると、
モータなどに付着しているオイル17がシリンダ凹部2
7に滴下し、運転中からシリンダ凹部27に溜まってい
たオイル17も含めて連通孔26を通りオイル溜まり2
5へと滴下する。オイル溜まり25に滴下したオイル1
7は傾斜により小端穴8の摺動部へと流れる。これは再
起動するまでの間継続的に行われるので、圧縮機の起動
時における摺動部での油膜切れを防ぎ、摺動部の耐摩耗
性を向上することができる。
【0022】(実施の形態2)従来例及び形態1と同一
構成については、詳細な説明を省略する。
構成については、詳細な説明を省略する。
【0023】図3は本発明の密閉型圧縮機の第2の実施
例を示し、図4は図3におけるコンロッドの平面図を示
している。図3、図4において28はオイル溜まり25
の重力方向上方に切り欠き29を有するカバーである。
切り欠き29の大きさは連通孔26からオイル17がオ
イル溜まり25へ滴下できる程度とする。
例を示し、図4は図3におけるコンロッドの平面図を示
している。図3、図4において28はオイル溜まり25
の重力方向上方に切り欠き29を有するカバーである。
切り欠き29の大きさは連通孔26からオイル17がオ
イル溜まり25へ滴下できる程度とする。
【0024】以上のように構成された密閉型圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。シリンダ凹部27にお
いてシリンダ1からの伝熱によりオイル17に溶け込ん
でいる冷媒の一部が発泡し、冷媒の溶解量が小さく、オ
イル17の潤滑性が大きくなる。よって、圧縮機が運転
中及び停止中にオイル溜まり25へシリンダ凹部27か
ら連通孔26を通って滴下するオイル17は非常に高い
粘度で供給される。さらにオイル溜まり25の重力方向
上方にカバー28を装着することにより、圧縮機の運転
中にオイル溜まり25に溜まったオイル17を多量にこ
ぼすことなくピストンピン18と小端穴8との摺動部へ
安定して供給することができる。よってコンロッド7内
の給油孔10から供給されるオイル中の冷媒が発泡し、
摺動部への給油量が少なくなりオイルによる冷却効果が
減少し、摺動部の温度上昇によってオイル粘度の低下等
の潤滑不良を防止できる。
いて、以下その動作を説明する。シリンダ凹部27にお
いてシリンダ1からの伝熱によりオイル17に溶け込ん
でいる冷媒の一部が発泡し、冷媒の溶解量が小さく、オ
イル17の潤滑性が大きくなる。よって、圧縮機が運転
中及び停止中にオイル溜まり25へシリンダ凹部27か
ら連通孔26を通って滴下するオイル17は非常に高い
粘度で供給される。さらにオイル溜まり25の重力方向
上方にカバー28を装着することにより、圧縮機の運転
中にオイル溜まり25に溜まったオイル17を多量にこ
ぼすことなくピストンピン18と小端穴8との摺動部へ
安定して供給することができる。よってコンロッド7内
の給油孔10から供給されるオイル中の冷媒が発泡し、
摺動部への給油量が少なくなりオイルによる冷却効果が
減少し、摺動部の温度上昇によってオイル粘度の低下等
の潤滑不良を防止できる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、シリンダ
と、ピストンと、小端穴を有する小端部と大端穴を有す
る大端部を連結するアーム部とからなるコンロッドと、
前記小端穴に摺動自在に収納され、かつ前記ピストンに
固定されたピストンピンと、前記アーム部重力方向上方
に前記大端部から前記ピストンピンと前記小端穴との摺
動部へ向かって傾斜をつけて設けられたオイル溜まり
と、前記シリンダに設けられた凹部と、前記シリンダ凹
部から前記オイル溜まり上に開口する連通孔とから構成
されているので、圧縮機が停止してから再起動するまで
の間常に前記ピストンピンと前記小端穴との摺動部に前
記シリンダ凹部からオイルを供給することにより起動時
の油膜切れによる金属接触を防ぎ、摺動部の耐摩耗性を
向上できるという有利な効果が得られる。
と、ピストンと、小端穴を有する小端部と大端穴を有す
る大端部を連結するアーム部とからなるコンロッドと、
前記小端穴に摺動自在に収納され、かつ前記ピストンに
固定されたピストンピンと、前記アーム部重力方向上方
に前記大端部から前記ピストンピンと前記小端穴との摺
動部へ向かって傾斜をつけて設けられたオイル溜まり
と、前記シリンダに設けられた凹部と、前記シリンダ凹
部から前記オイル溜まり上に開口する連通孔とから構成
されているので、圧縮機が停止してから再起動するまで
の間常に前記ピストンピンと前記小端穴との摺動部に前
記シリンダ凹部からオイルを供給することにより起動時
の油膜切れによる金属接触を防ぎ、摺動部の耐摩耗性を
向上できるという有利な効果が得られる。
【0026】また、オイル溜まりの重力方向上方に切り
欠きを有するカバーを備える構成により、圧縮機の運転
中に冷媒の溶解量が小さく潤滑性の大きいオイルをピス
トンピンとコンロッド小端穴との摺動部に供給できるの
で、前記コンロッド内の給油孔から供給されるオイル中
の冷媒が発泡し、摺動部への給油量が少なくなりオイル
による冷却効果が減少し、摺動部の温度上昇によってオ
イル粘度の低下等の潤滑不良を防ぎ、摺動部の耐摩耗性
を向上することができるという有利な効果が得られる。
欠きを有するカバーを備える構成により、圧縮機の運転
中に冷媒の溶解量が小さく潤滑性の大きいオイルをピス
トンピンとコンロッド小端穴との摺動部に供給できるの
で、前記コンロッド内の給油孔から供給されるオイル中
の冷媒が発泡し、摺動部への給油量が少なくなりオイル
による冷却効果が減少し、摺動部の温度上昇によってオ
イル粘度の低下等の潤滑不良を防ぎ、摺動部の耐摩耗性
を向上することができるという有利な効果が得られる。
【図1】本発明の実施の形態1による密閉型圧縮機の要
部断面図
部断面図
【図2】図1におけるコンロッドの平面図
【図3】本発明の実施の形態2による密閉型圧縮機の要
部断面図
部断面図
【図4】図3におけるコンロッドの平面図
【図5】従来の密閉型圧縮機の断面図
【図6】図5における要部断面図
1 シリンダ 2 ピストン 7 コンロッド 8 小端穴 9 大端穴 18 ピストンピン 22 小端部 23 大端部 24 アーム部 25 オイル溜まり 26 連通孔 27 シリンダ凹部
Claims (2)
- 【請求項1】 シリンダと、ピストンと、小端穴を有す
る小端部と大端穴を有する大端部を連結するアーム部と
からなるコンロッドと、前記小端穴に摺動自在に収納さ
れ、かつ前記ピストンに固定されたピストンピンと、前
記アーム部重力方向上方に前記大端部から前記ピストン
ピンと前記小端穴との摺動部へ向かって傾斜をつけて設
けられたオイル溜まりと、前記シリンダに設けられた凹
部と、前記シリンダ凹部から前記オイル溜まり上に開口
する連通孔とからなる密閉型圧縮機。 - 【請求項2】 オイル溜まりの重力方向上方に切り欠き
を有するカバーを備えた請求項1記載の密閉型圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27268695A JPH09112428A (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | 密閉型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27268695A JPH09112428A (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | 密閉型圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09112428A true JPH09112428A (ja) | 1997-05-02 |
Family
ID=17517389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27268695A Pending JPH09112428A (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | 密閉型圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09112428A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011093085A1 (ja) * | 2010-01-28 | 2011-08-04 | サンデン株式会社 | 流体機械 |
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