JPH09112419A - 圧縮機における放熱構造 - Google Patents

圧縮機における放熱構造

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JPH09112419A
JPH09112419A JP7270285A JP27028595A JPH09112419A JP H09112419 A JPH09112419 A JP H09112419A JP 7270285 A JP7270285 A JP 7270285A JP 27028595 A JP27028595 A JP 27028595A JP H09112419 A JPH09112419 A JP H09112419A
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JP
Japan
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heat
housing
heat dissipation
boss portion
fin
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Application number
JP7270285A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kawaguchi
真広 川口
Masanori Sonobe
正法 園部
Takeshi Mizufuji
健 水藤
Shinichi Ogura
進一 小倉
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Priority to EP96105277A priority patent/EP0736690A3/en
Priority to CA002173287A priority patent/CA2173287C/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボス部から放熱フィンを介しての放熱が、ハ
ウジングの外壁面から放熱フィンへの直接的な熱伝導に
より阻害されることを抑え得る圧縮機を提供すること。 【解決手段】 フィン形成体41は、前記ボス部9の外
周面において一体に形成されている。同フィン形成体4
1の裏面と前記フロントハウジング1の前壁面1βとの
間には、所定の間隙K1 が形成されている。複数の長孔
41αは、前記フィン形成体41の表裏を貫通して形成
されている。複数の長孔41αがフィン形成体41に形
成されることにより、各長孔41α間の残存肉部が軸線
Lに対して放射状に配置された放熱フィン42をなして
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両空調
用として用いられる圧縮機に関し、特に、同圧縮機にお
ける放熱構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に圧縮機においては駆動軸がハウジ
ングから突出されており、同ハウジングにおいて駆動軸
の突出部分の周囲にはボス部が形成されている。回転体
は駆動軸の突出端部に連結されおり、同回転体を介して
外部駆動源からの駆動力が駆動軸へ入力される。そし
て、軸封装置がボス部と駆動軸との間に介在されてクラ
ンク室をシールし、同クランク室内の圧力或いは潤滑油
等の外部への漏洩が防止される。
【0003】ところが、この軸封装置によるクランク室
のシールは、例えば、ゴム製のシール部材が駆動軸と摺
接することによりなされる。従って、シール部材におけ
る駆動軸との摺接部位が発熱する。このためシール部材
が熱劣化されて、軸封装置のシール機能が低下される等
の問題を生じていた。
【0004】このような問題を解決するものとして、実
開昭57−68185号公報に開示された技術が存在す
る。同公報において開示された技術によれば、放熱フィ
ンが軸封装置を収容するボス部の外周面に設けられてい
る。また、ファンがプーリに設けられ、同ファンの作用
により放熱フィンの周囲に外気流が形成される。従っ
て、軸封装置が発する熱はボス部から放熱フィンを介し
て放熱され、同軸封装置の温度上昇が抑制される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、放熱フィン
のハウジング側の縁部は、同ハウジングの外壁面に連続
されている。従って、クランク室内の熱がハウジングの
外壁面を介して直接的に放熱フィンへ伝導される。この
ためボス部及び放熱フィンを介した軸封装置の冷却効果
が弱められることとなっていた。
【0006】本発明は、上記従来技術に存在する問題点
に着目してなされたものであって、その目的は、ボス部
から放熱フィンを介しての放熱が、ハウジングの外壁面
から放熱フィンへの直接的な熱伝導により阻害されるこ
とを抑え得る圧縮機の放熱構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明では、ハウジングの外壁面に設けら
れ、同外壁面からハウジング外部に突出される駆動軸の
突出部分を取り囲むボス部と、同ボス部の外周面に設け
られた放熱フィンとを備え、同放熱フィンと前記ハウジ
ングの壁面との間には間隙が形成された圧縮機における
放熱構造である。
【0008】請求項2の発明では、前記ボス部の内部に
は、同ボス部の内周面と駆動軸との間に介在されてハウ
ジング内部をシールする軸封装置が配置されている。請
求項3の発明では、前記駆動軸のボス部からの突出端部
には回転体が連結されており、同回転体には放熱フィン
の周囲に外気流を形成する送風手段が設けられたもので
ある 請求項4の発明では、前記放熱フィンはボス部の周方向
に複数が配置され、隣接する放熱フィン間に連結部が跨
設されることにより、同連結部と隣接する放熱フィンと
により囲まれた空間が、外気の流路を形成するものであ
る。
【0009】請求項5の発明では、前記放熱フィンはボ
ス部と一体形成されている。請求項6の発明では、前記
放熱フィンとハウジングの壁面との間の間隙を、回転体
と放熱フィンとの間の間隙より大としたものである。
【0010】請求項7の発明では、前記送風手段はファ
ンである。請求項8の発明では、前記ファンは放熱フィ
ンの外周側において回転体とハウジングの壁面との間に
配置されている。
【0011】(作用)上記構成の請求項1及び2の発明
においては、ボス部に設けられた放熱フィンにより、ハ
ウジング内部をシールする軸封装置の冷却がなされる。
つまり、軸封装置は駆動軸との摺接により発熱される
が、この熱はボス部の肉部及び放熱フィンを介して放熱
される。ここで、同放熱フィンとハウジングの外壁面と
の間には間隙が形成されている。このため、同外壁面か
ら放熱フィンへの熱伝導は殆どなされない。従って、前
述したボス部及び放熱フィンを介した放熱、つまり、前
述した軸封装置の冷却が効果的に行われる。
【0012】請求項3の発明においては、回転体に設け
られた送風手段により、放熱フィンの周囲に外気流が形
成される。従って、放熱フィンを介した放熱が効率的に
なされる。
【0013】請求項4の発明においては、連結部と隣接
する放熱フィンとにより囲まれて、空間が形成されてい
る。同空間により外気の流路がボス部の延在方向に形成
される。従って、放熱フィン間を流れる外気が、その周
囲の気流の乱れに影響されることなく一方向に向かう。
【0014】請求項5の発明においては、放熱フィンが
ボス部と一体形成されることにより、両者間の熱伝導が
効率的になされる。請求項6の発明においては、放熱フ
ィンとハウジングの外壁面との間の間隙を、回転体と放
熱フィンとの間の間隙より大としている。つまり、導入
外気は放熱フィンとハウジングの外壁面との間の広い間
隙から導き出され易くなる。従って、導入した外気を前
述した請求項4の空間内へ送り込む効率が良好となる。
【0015】請求項7の発明においては、回転体に設け
られたファンにより、放熱フィンの周囲に外気流が形成
される。請求項8の発明においては、ファンとハウジン
グの壁面との間の隙間が管理され、同隙間の内周側と外
周側との間で内周側が大となる圧力差が生じる。この圧
力差により放熱フィンの周囲に外気流が形成される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態について説明する。なお、第2実施形態において第1
実施形態と同一又は相当する部材には、同じ番号を付し
てある。
【0017】(第1実施形態)図1及び図2に示すよう
に、フロントハウジング1は、シリンダブロック2の前
端に接合固定されている。リヤハウジング3はシリンダ
ブロック2の後端に、プレート4を介して接合固定され
ている。前記フロントハウジング1、シリンダブロック
2及びリヤハウジング3は、複数(本実施形態において
は6本)のボルト5により合体されている。同ボルト5
の頭部5αは、フロントハウジング1の前壁面1β側に
位置されている。収容凹部1αはフロントハウジング1
の前壁面1βに凹設され、前記ボルト5の頭部5αは同
収容凹部1α内に収容されている。従って、同頭部5α
は前壁面1β内から突出されていない。なお、前記フロ
ントハウジング1、シリンダブロック2及びリヤハウジ
ング3は、アルミニウム(アルミニウム合金も含む)に
より構成されている。
【0018】前記フロントハウジング1とシリンダブロ
ック2とにより形成された内空間はクランク室6をなし
ている。駆動軸7は、同クランク室6内においてフロン
トハウジング1とシリンダブロック2との間に回転可能
に架設支持されている。ラジアルベアリング8は、駆動
軸7の前端側を支持している。駆動軸7の前端はクラン
ク室6から外部へ突出されている。円筒状をなすボス部
9はフロントハウジング1の前壁面1βにおいて一体に
突設され、前記駆動軸7の突出端部を取り囲んでいる。
【0019】アンギュラベアリング10は、前記フロン
トハウジング1のボス部9に支持されている。プーリ1
1はアンギュラベアリング10の外輪に取着されるとと
もに、駆動軸7の突出端部に外嵌固定されている。同プ
ーリ11はベルト12を介して外部駆動源である図示し
ない車両エンジンにクラッチ機構を介することなく連結
されている。
【0020】軸封装置としてのリップシール13は、前
記ボス部9の内周面と駆動軸7の外周面との間に介在さ
れ、クランク室6の内外をシールしている。回転支持体
18は前記駆動軸7に止着されている。また、斜板19
は駆動軸7に傾動可能に嵌入されている。一対の支持ア
ーム18αは回転支持体18上に設けられ、斜板19が
有する一対のガイドピン19αと係合されている。従っ
て、斜板19は、支持アーム18αとガイドピン19α
との係合を介して、駆動軸7と一体的に回転可能であ
る。
【0021】収容孔20は、前記シリンダブロック2の
中心部に貫設形成されている。遮断体21は、同収容孔
20の内部にスライド可能に収容されている。開放バネ
22は遮断体21を斜板19側へ付勢している。そし
て、前記駆動軸7の後端部は、ベアリング23及び遮断
体21を介して収容孔20の内周面で支持されている。
【0022】吸入通路24は前記リヤハウジング3の中
心部に形成され、前記収容孔20に連通されている。そ
して、前記遮断体21は、そのスライド移動により吸入
通路24と収容孔20との連通が遮断可能である。同遮
断体21は、斜板傾角の減少に伝達筒25及びベアリン
グ23を介して連動され、開放バネ22のばね力に抗し
て遮断方向へ移動される。
【0023】片頭ピストン26は、前記シリンダブロッ
ク2のシリンダボア2α内に収容されている。斜板19
の回転運動はシュー27を介して片頭ピストン26の前
後往復運動に変換され、同片頭ピストン26がシリンダ
ボア2α内を前後動される。
【0024】吸入室3α及び吐出室3βは、前記リヤハ
ウジング3内において区画形成されている。そして、吸
入室3α内の冷媒ガスは、片頭ピストン26の復動動作
により、プレート4上の吸入ポート4αから吸入弁4γ
を介してシリンダボア2α内へ流入される。シリンダボ
ア2α内へ流入された冷媒ガスは、吐出ポート4βから
吐出弁4δを介して吐出室3βへ吐出される。
【0025】前記吸入室3αは通口29を介して収容孔
20に連通されている。前記遮断体21が前述した遮断
位置に配置されると、通口29と吸入通路24との連通
が遮断される。
【0026】通路30は前記駆動軸7内に形成されてい
る。同通路30の一端はリップシール13付近でクラン
ク室6に開口されており、他端は遮断体21の内部に開
口されている。放圧通口31は遮断体21の先端に貫設
され、遮断体21の内部と収容孔20とを連通してい
る。
【0027】圧力供給通路32は吐出室3βとクランク
室6とを接続し、同圧力供給通路32上には電磁開閉弁
33が介在されている。同電磁開閉弁33はソレノイド
33αの励磁又は消磁により、弁体33βが弁孔33γ
を、つまり、圧力供給通路32を閉鎖又は開放する。
【0028】吸入通路24と、吐出室3βから冷媒ガス
を排出する排出口34とは外部冷媒回路35で接続され
ている。同外部冷媒回路35上には凝縮器36、膨張弁
37及び蒸発器38が介在されている。
【0029】さて、図1及び図2に示すように、フィン
形成体41はボス部9の外周面に設けられ、フランジ状
をなしている。同フィン形成体41はボス部9と一体形
成されている。同フィン形成体41の裏面と前記フロン
トハウジング1の前壁面1βとの間には、所定の間隙K
1 が形成されている。また、同フィン形成体41の表面
とプーリ11の外周縁部との間においても所定の間隙K
2 が確保されている。この両間隙K1 ,K2 の大小関係
は、K1 >K2 となっている。
【0030】複数の長孔41αは、前記フィン形成体4
1の表裏を貫通して形成されている。同長孔41α群
は、軸線Lを中心とした放射状をなしている。複数(6
個)のボルト孔41βはフィン形成体41の外周側に貫
通形成され、前記各収容凹部1αにそれぞれ対応されて
いる。各ボルト5の着脱は、図2において矢印Aで示す
ように、同ボルト孔41βを介して行われる。
【0031】本実施形態においては、複数の長孔41α
がフィン形成体41に形成されることにより、各長孔4
1α間の残存肉部が軸線Lに対して放射状に配置された
放熱フィン42をなしている。同じくフィン形成体41
の外周側における残存肉部が、隣接する放熱フィン42
の外周端間を連結する連結部43をなしている。この隣
接する放熱フィン42及び連結部43により囲まれた空
間、すなわち、前記長孔41αが前後方向に開口された
通風通路44をなしてる。
【0032】ファン収容部45は、前記プーリ11の裏
面外周側においてその周方向に凹設されている。ファン
46を構成する複数の送風フィン46αは、同ファン収
容部45内においてその延在方向に沿って等間隔で配置
されている。図示しないが、同送風フィン46は、プー
リ11の回転方向に対して鈍角をなすように傾斜されて
いる。複数(図1においては1か所のみ表れる)の外気
導入孔47は、ファン収容部45に対応するプーリ11
の側壁において、前記各送風フィン46αに対応して貫
通形成されている。従って、プーリ11の回転にともな
うファン46の作用により、外気が外気導入孔47を介
して取り込まれる。この取り込まれた外気は、前記フィ
ン形成体41の通風通路44内に向けて送風される。
【0033】次に、本実施形態の作用について説明す
る。さて、図1の状態ではソレノイド33αは励磁状態
にあり、圧力供給通路32は閉じられている。従って、
吐出室3βからクランク室6への高圧冷媒ガスの供給は
なされない。この状態ではクランク室6内の圧力が通路
29及び放圧通口31を介して吸入室3α内の低圧力、
即ち吸入圧に近づく。そのため、斜板19の傾角は最大
傾角に保持され、吐出容量は最大となる。
【0034】冷房負荷が小さくなった状態で斜板19が
最大傾角を維持して吐出作用が行われると、蒸発器38
の温度が低下される。そして、蒸発器38の温度が設定
温度以下となると、ソレノイド33αが消磁されて圧力
供給通路32が開放される。従って、吐出室3β内の高
圧冷媒ガスが圧力供給通路32を介してクランク室6へ
供給され、クランク室6内の圧力が高くなる。クランク
室6内の圧力上昇により斜板19の傾角が最小傾角へ迅
速に移行される。
【0035】そして、斜板19の最小傾角側への移行に
より、遮断体21が外部冷媒回路35に接続された吸入
通路24と吸入室3αとの間を閉鎖する。この状態で圧
縮機内には、吐出室3β→圧力供給通路32→クランク
室6→通路30→放圧通口31→吸入室3α→シリンダ
ボア2αを経由する内部循環通路が形成される。そし
て、前記斜板19の最小傾角は0°より若干大きいた
め、冷房動作が不要な場合に駆動軸7が回転されてもシ
リンダボア2αから吐出室3βへの吐出はなされる。従
って、吐出冷媒ガスは前記内部循環通路を循環され、こ
の冷媒ガスと共に流動される潤滑油により圧縮機内が潤
滑される。
【0036】ここで、リップシール13は、駆動軸7と
の摺接に起因した摩擦熱により発熱される。しかし、放
熱フィン42がボス部9に設けられている。このため、
リップシール13の熱は、ボス部9の周壁及び放熱フィ
ン42を介して放熱される。
【0037】また、プーリ11の回転にともなうファン
46の作用により、外気が外気導入孔47を介して取り
込まれる。取り込まれた外気は放熱フィン42に向けて
送風される。従って、前述した放熱フィン42を介した
放熱が促進される。
【0038】以上のように放熱フィン42及びファン4
6構成により、リップシール13の温度上昇が抑えられ
る。従って、リップシール13の熱劣化にともなうシー
ル機能の低下が抑制される。
【0039】上記構成の本実施形態においては、次のよ
うな効果を奏する。 (1)放熱フィン42とフロントハウジング1の前壁面
1βとの間に、間隙K 1 が形成されている。このため、
高温となるクランク室6内の熱が、前壁面1βを介して
放熱フィン42に伝導されることが殆どない。従って、
ボス部9から放熱フィン42を介した放熱効果が高めら
れ、ひいてはリップシール13の温度上昇を抑制するの
に効果的となる。
【0040】(2)隣接する放熱フィン42の外周端間
が連結されることにより、通風通路44が形成されてい
る。従って、放熱フィン42に向けて送風された外気
は、通風通路44を介して間隙K1 から外部に導き出さ
れる。つまり、連結部43は、放熱フィン42間に導入
された外気が放射方向へ逃げ出したり、放熱フィン42
外の気流の乱れの影響を受けたりするすことを阻止す
る。よって、導入外気を、放熱フィン42の外壁面に万
遍なく当てることができ、放熱フィン42を介した放熱
効果が高められる。また、間隙K1 を介して外部に導き
出される導入外気は、フロントハウジング1の前壁面β
に触れる。従って、同前壁面1βを介した、例えば、ク
ランク室6が発する熱の放熱効果も高められる。
【0041】(3)放熱フィン42はボス部9と一体形
成されている。このため、同放熱フィン42からボス部
9への熱伝導効率は良好となる。 (4)間隙K1 は間隙K2 より大きくなっており、導入
外気は同間隙K1 から出易くなっている。従って、導入
外気が通風通路44に至る直前の間隙K2 から漏れるこ
とが抑えられ、導入外気を効率良く通風通路44内に導
き入れることが可能となる。従って、放熱フィン42に
よる放熱効果が高められる。
【0042】(5)プーリ11に設けられたファン46
により、放熱フィン42への送風がなされる。従って、
放熱フィン42を介した放熱効果が高められ、ひいては
リップシール13の温度上昇を抑制するのに効果的とな
る。
【0043】(6)ボルト孔41βがフィン形成体41
に設けられているため、同フィン形成体41をボス部9
と一体形成しても、フロントハウジング1、シリンダブ
ロック2及びリヤハウジング3の組付に差し支えること
がない。言い換えれば、フィン形成体41の外径を、ボ
ルト5群を覆う以上に大径としてもハウジング1〜3の
組付に差し支えがない。このため、同フィン形成体41
を薄くしても所望の放熱表面積を容易に確保できる。こ
れは圧縮機が軸線L方向へ大型化されることを防止する
のに効果的である。また、ボルト孔41β内においても
導入外気が流動されて、通風通路44(長孔41α)と
同じ役目を果たす。このため、ボルト孔41β付近の長
孔41αが短いことによる通気量の減少分は、同ボルト
孔41βによりカバーされる。
【0044】(7)ボルト5の頭部5αは、収容凹部1
α内に収容されて前壁面1β内に収まっている。つま
り、同頭部5αが間隙K1 内に突出されない。このた
め、外気の流動が同頭部5αにより妨げられることを抑
制できる。
【0045】(8)リップシール13以外に、駆動軸6
と摺動されるラジアルベアリング8も発熱される。前記
放熱フィン42は同ラジアルベアリング8に対してもそ
の近傍に配置されており、ボス部9を介してその熱を放
熱する。従って、本実施形態においては、ラジアルベア
リング8の冷却作用をも奏する。
【0046】(第2実施形態)図3においては第2実施
形態を示す。本実施形態においては送風手段としてのフ
ァン48の配置位置が上記第1実施形態と異なる。すな
わち、フィン形成体41の外径は、プーリ11の外径よ
り小さくなっている。従って、放熱フィン42の外周側
であって、プーリ11の裏面とフロントハウジング1の
前壁面1βとの間には、環状空間が形成される。そし
て、ファン48を構成する複数の送風フィン48αは前
記プーリ11の裏面側に取着され、前記環状空間内に配
置されている。
【0047】さて、プーリ11の回転に伴うファン48
の回転により、同ファン48とフロントハウジング1の
前壁面1βとの間の間隙K3 (K3 <K1 )が管理され
て、同間隙K3 の内周(駆動軸6)側と外周側との間で
内周側が大となる圧力差が生じる。このため、外気は、
外気導入孔47を介して通風通路44内に導入され、間
隙K1 、K3 を介して外部に導き出される。
【0048】本実施形態においてはファン48の外径を
第1実施形態のファン46の外径より大きくできるの
で、外気の導入量が多くなる。また、フィン形成体41
により、間隙K3 を通る吸引流が生じるので、通風通路
44内を通る流量が多くなる。
【0049】以上により、放熱フィン42による放熱効
果が高められる。なお、本発明の趣旨から逸脱しない範
囲で以下の態様でも実施できる。 (1)上記第1及び第2実施形態において放熱フィン4
2の外周側を連結しないこと。言い換えれば、フィン形
成体41において長孔41αの外周側端部を開放するこ
と。
【0050】(2)フィン形成体41をボス部9と別体
に構成し、同フィン形成体41をボス部9に対して圧入
等により固定すること。このようにすれば、フロントハ
ウジング1の外形がシンプルとなり、その加工が容易と
なる。
【0051】(3)ボルト5の頭部5αをリヤハウジン
グ3側に位置されるように構成すること。この場合、フ
ィン形成体41にボルト孔41βを設ける必要がなくな
る。 (4)外気導入孔47をプーリ11の回転方向に対して
斜状に形成し、同外気導入孔47を送風手段とするこ
と。
【0052】(5)プーリ11に送風手段46、48を
設けず、圧縮機外部の送風手段によって放熱フィン42
に対して送風を行うように構成すること。この外部の送
風手段としては、圧縮機に対向される車両エンジンのラ
ジエータ冷却用のファンや、走行風をエンジンルーム内
に取り入れて圧縮機に指向させるダクト等が挙げられ
る。また、圧縮機専用に冷却ファンを設けても良い。
【0053】(6)上記実施形態は、所謂、クラッチレ
ス圧縮機に具体化されているが、プーリ11と駆動軸7
との間に電磁クラッチを介在させた圧縮機において具体
化しても良い。
【0054】上記実施形態から把握される技術的思想に
ついて記載する。 (1)前記ボス部9の内部には、発熱体8、13が配置
されている請求項1に記載の圧縮機の放熱構造。
【0055】このようにすれば、発熱体8、13の放熱
効果が高められる。 (2)放熱フィン42の周囲に外気流を形成するための
送風手段(46及び48の他、前記ラジエータ冷却用の
ファンや走行風を圧縮機に導き入れるダクト等)を備え
た請求項1に記載の圧縮機の放熱構造。
【0056】このようにすれば、放熱フィン42による
放熱効果が高められる。 (3)前記ハウジング1〜3は、複数のパーツがボルト
5により一体化されてなり、同ボルト5の頭部5αは、
ハウジング1〜3における回転体11との対向面1αか
ら突出されないように構成された請求項3〜8のいずれ
かに記載の圧縮機の放熱構造。
【0057】このようにすれば、外気の流動が、頭部5
αにより阻害されることがなく、放熱が良好になされ
る。
【0058】
【発明の効果】上記構成の請求項1及び2の発明によれ
ば、ハウジングの外壁面から放熱フィンへの熱伝導は殆
どなされない。従って、ボス部及び放熱フィンを介した
放熱効果が弱められることを抑え得る。その結果、ボス
部と駆動軸との間に介在された軸封装置の冷却効果が高
められる。
【0059】請求項3の発明によれば、放熱フィンを介
した放熱が効率的になされ、軸封装置の冷却効果が高め
られる。請求項4の発明によれば、放熱フィンの外壁面
を間を流れる外気の放射方向への逃げ等を阻止して、放
熱効率が向上される。
【0060】請求項5の発明によれば、ボス部と一体で
ある放熱フィンにより、放熱効率が向上される。請求項
6の発明によれば、外気を通風通路内へ送り込む効率が
良好となり、放熱効果が高められる。
【0061】請求項7及び8の発明によれば、ファンの
作用により放熱効果が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 圧縮機の縦断面図。
【図2】 圧縮機の斜視図であり、一部を破断して示す
図。
【図3】 第2実施形態を示す断面部分図。
【符号の説明】
1…ハウジングとしてのフロントハウジング、1β…外
壁面としての前壁面、7…駆動軸、9…ボス部、42…
放熱フィン、K1 …間隙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小倉 進一 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸の回転によりハウジング内部の圧
    縮機構を動作させて、冷媒ガスの圧縮を行うようにした
    圧縮機において、ハウジングの外壁面に設けられ、同外
    壁面からハウジング外部に突出される駆動軸の突出部分
    を取り囲むボス部と、同ボス部の外周面に設けられた放
    熱フィンとを備え、同放熱フィンと前記ハウジングの外
    壁面との間には間隙が形成された放熱構造。
  2. 【請求項2】 前記ボス部の内部には、同ボス部の内周
    面と駆動軸との間に介在されてハウジング内部をシール
    する軸封装置が配置されている請求項1に記載の圧縮機
    における放熱構造。
  3. 【請求項3】 前記駆動軸のボス部からの突出端部には
    回転体が連結されており、同回転体には放熱フィンの周
    囲に外気流を形成する送風手段が設けられた請求項1又
    は2に記載の圧縮機における放熱構造。
  4. 【請求項4】 前記放熱フィンはボス部の周方向に複数
    が配置され、隣接する放熱フィン間に連結部が跨設され
    ることにより、同連結部と隣接する放熱フィンとにより
    囲まれた空間が、外気の流路を形成する請求項1〜3の
    いずれかに記載の圧縮機における放熱構造。
  5. 【請求項5】 前記放熱フィンはボス部と一体形成され
    た請求項1〜4のいずれかに記載の圧縮機における放熱
    構造。
  6. 【請求項6】 前記放熱フィンとハウジングの外壁面と
    の間の間隙を、回転体と放熱フィンとの間の間隙より大
    とした請求項4又は5に記載の圧縮機における放熱構
    造。
  7. 【請求項7】 前記送風手段はファンである請求項3〜
    6のいずれかに記載の圧縮機における放熱構造。
  8. 【請求項8】 前記ファンは放熱フィンの外周側におい
    て回転体とハウジングの外壁面との間に配置されている
    請求項7に記載の圧縮機における放熱構造。
JP7270285A 1994-04-07 1995-10-18 圧縮機における放熱構造 Pending JPH09112419A (ja)

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US08/626,398 US5893706A (en) 1995-04-07 1996-04-02 Cooling structure for compressor
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007113429A (ja) * 2005-10-18 2007-05-10 Sanden Corp 開放型圧縮機
WO2009037942A1 (ja) 2007-09-19 2009-03-26 Sanden Corporation 圧縮機
CN110748479A (zh) * 2018-07-06 2020-02-04 合肥宇创液压件有限公司 一种工程机械用液压油泵
CN110821815A (zh) * 2019-10-30 2020-02-21 王立臣 一种采油机械用液压油泵的泵体组件

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