JPH09105382A - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機

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Publication number
JPH09105382A
JPH09105382A JP7261675A JP26167595A JPH09105382A JP H09105382 A JPH09105382 A JP H09105382A JP 7261675 A JP7261675 A JP 7261675A JP 26167595 A JP26167595 A JP 26167595A JP H09105382 A JPH09105382 A JP H09105382A
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JP
Japan
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outside air
housing
drive shaft
compressor according
compressor
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Pending
Application number
JP7261675A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Okada
昌彦 岡田
Masahiro Kawaguchi
真広 川口
Takeshi Mizufuji
健 水藤
Shinichi Ogura
進一 小倉
Tetsuhiko Fukanuma
哲彦 深沼
Tomohiko Yokono
智彦 横野
Koji Kawamura
幸司 川村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジング内部の発熱体を冷却するための構
成に起因した大型化を抑え得る圧縮機を提供すること。 【解決手段】 ボス部7における開放部7βの空間が、
ボス部7の奥方に配置されたリップシール12に外気を
導入するための外気導入口42をなしている。リップシ
ール12に導入された外気を外部に導き出すための外気
導出口43は、前記ボス部7の周壁に貫設されている。
切り欠き14α、16αは、第1及び第2のリップ金具
14、16において外気導出口43の対応位置に形成さ
れている。そして、前記外気導入口42と各外気導出口
43とが同切り欠き14α、16αを介して接続される
ことにより、通風通路44が構成されている。斜め孔で
ある外気導入孔45は前記プーリ9に設けられ、同プー
リ9の回転により通風通路44内に外気流を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両空調
用の圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の圧縮機においては、ハウジング
と駆動軸との間に軸封装置が介在されてクランク室をシ
ールしている。この軸封装置としては、例えば、リップ
シールが挙げられる。同リップシールは、リップ金具に
支持されたリップリングがハウジングと駆動軸との間に
介在され、ハウジングに係合されたサークリップにより
その配置位置が規定されている。そして、前記リップリ
ングは、クランク室内の圧力により同クランク室側に腕
曲されたリップ部を以て駆動軸の外周面に押さえつけら
れる。この押さえつけ作用により、クランク室内の圧力
或いは潤滑油等の外部への漏洩が防止される。
【0003】しかし、リップリングが駆動軸に押さえつ
けられることにより、両者の摺接部位が摩擦発熱され
る。このため、例えば、ゴム製であるリップリングが熱
劣化して、リップシールによるシール作用が低下される
等の問題を生じていた。
【0004】このような問題を解決するものとして、実
開昭54−170408号公報に開示された技術が存在
する。同公報の技術においては、ハウジングにおける軸
封装置対応部位の周囲にウオータジャケットを備えてい
る。そして、同ウオータジャケット内を通過される冷却
水により軸封装置を冷却するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記公報の
技術においては、ハウジングの周りに装着されたウオー
タジャケットにより圧縮機が大型化されていた。また、
ウオータジャケット以外にも周辺構成として冷却水の熱
交換回路が必要であり、これも圧縮機が大型化される要
因となっていた。
【0006】圧縮機の大型化は狭いエンジンルームに装
着する際の妨げとなるうえ、この大型化に起因した重量
化は結果として車両重量を重くする。このように、圧縮
機に対して軸封装置の冷却構成を設けることにより、特
に、車両空調用としてはできるだけ避けたい問題を伴う
こととなっていた。
【0007】本発明は、上記従来技術に存在する問題点
に着目してなされたものであって、その目的は、ハウジ
ング内部の発熱体を冷却するための構成に起因した大型
化を抑え得る圧縮機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明では、ハウジング内部にハウジングの
外部と連通する外気導入口及び外気導出口を有した通風
通路を設けるとともに、同通風通路における外気導入口
と外気導出口との間に圧縮動作にともなって発熱する発
熱体を配置させ、同発熱体が通風通路内を通過する外気
に曝されるように構成した圧縮機である。
【0009】請求項2の発明では、前記発熱体は、ハウ
ジングと駆動軸との間に介在された軸封装置である。請
求項3の発明では、前記ハウジングには、前記駆動軸の
外方への突出部分を包囲するボス部が設けられ、前記通
風通路の外気導入口は同ボス部の開放部付近に配置され
ている。
【0010】請求項4の発明では、前記ハウジングのボ
ス部内部に前記発熱体を配置し、前記通風通路の外気導
出口はハウジングのボス部の付け根付近の外表面に配置
されている。
【0011】請求項5の発明では、前記軸封装置は、ハ
ウジングと駆動軸との間に介在されたシール部材と、同
シール部材を支持する支持金具とを備え、ハウジングの
ボス部の内部に前記支持金具が当接されることによりシ
ール部材の配置位置を規定する係止部材を設けたもので
ある。
【0012】請求項6の発明では、前記支持金具には通
風通路の外気導入口と外気導出口とを連通させて、外気
の通過を許容する通口が設けられたものである。請求項
7の発明では、前記係止部材をボス部の開放部に近接配
置し、支持金具を係止部材側に延長して、同係止部材と
シール部材との間に空間を形成したものである。
【0013】請求項8の発明では、前記係止部材はハウ
ジングと別体に設けられ、前記支持金具には、係止部材
と当接するとともに、ボス部の内周面に当接し、係止部
材とボス部の内周面との係合部分からの漏洩外気を同支
持金具と駆動軸との間に導くガイド部が設けられている
ものである。
【0014】請求項9の発明では、前記係止部材におけ
る駆動軸の挿通を許容する透孔の形状は、支持金具が当
接されることとの兼ね合いの点で通風を良好とすべく設
定されている。
【0015】請求項10の発明では、前記駆動軸のハウ
ジングからの突出部分には回転体が連結され、同回転体
にはその表裏を貫通する連通孔が設けられたものであ
る。請求項11の発明では、前記回転体には、通風通路
内に外気流を形成する送風手段が設けられたものであ
る。
【0016】請求項12の発明では、前記送風手段は連
通孔が回転体の回転方向において斜状をなすことにより
構成されたものである。請求項13の発明では、前記送
風手段は、回転体に設けられたファンである。
【0017】請求項14の発明では、前記回転体はその
中央部に設けられたブッシュを以て駆動軸に外嵌されて
おり、同ブッシュの外周面において螺旋線上に配置され
たフィンが前記送風手段を構成するものである。
【0018】請求項15の発明では、前記ハウジングの
外周面には放熱フィンが設けられている。請求項16の
発明では、前記ファンは放熱フィンと対向配置されてい
る。
【0019】請求項17の発明では、前記ファンは、通
風通路内の外気流をボス部側から放熱フィンの基部側へ
導き出すものである。請求項18の発明では、前記ハウ
ジングは、複数のパーツがボルトにより一体化されてな
り、同ハウジングにおける回転体との対向面側に位置さ
れる前記ボルトの頭部は、同対向面から突出されないよ
うに構成されたものである。
【0020】請求項19の発明では、前記ハウジングの
内部において駆動軸には回転支持体が止着されるととも
に、同回転支持体にはシリンダボア内に収容された片頭
ピストンを往復動させるための斜板が傾動可能に支持さ
れ、同斜板の傾角を制御して容量を変更する圧縮機であ
って、前記斜板の傾動に連動して外部冷媒回路から前記
吸入圧領域へ冷媒ガスを導入不能な閉位置と導入可能な
開位置とに切り換え移動される遮断体を備えたものであ
る。
【0021】(作用)上記構成の請求項1の発明におい
ては、外気が外気導入口を介して通風通路内に導入され
るとともに、導入外気は外気導出口を介してハウジング
外部に導き出される。圧縮動作に伴って発熱する発熱体
は通風通路上に存在されている。従って、同発熱体は通
風通路内を通過する外気に曝されて冷却される。
【0022】請求項2の発明においては、軸封装置によ
りハウジングと駆動軸と間の間隙が封止され、クランク
室がシールされる。このシール作用にともない、軸封装
置が高温となるが、前記通風通路内を通過される外気に
曝されて冷却される。
【0023】請求項3の発明においては、外気導入口は
ボス部の開放部付近に配置されている。従って、通風通
路内には、ハウジング周囲において比較的温度が低いボ
ス部の開放部付近の外気が導入される。
【0024】請求項4の発明においては、ボス部内部に
導入された外気は発熱体を通過されて熱を奪う。そし
て、この高温となった外気はボス部の付け根付近のハウ
ジングの外表面から導き出される。
【0025】請求項5の発明においては、クランク室内
の圧力がシール部材に作用され、同シール部材が駆動軸
に押しつけられる。この押しつけ作用により、同シール
部材と駆動軸とが摺接されてシール作用を奏し、クラン
ク室がシールされる。この摺接によりシール部材、ひい
ては軸封装置全体が高温となるが、通風通路内を通過さ
れる外気により冷却される。
【0026】請求項6の発明においては、通風通路内に
導入された外気は支持金具内部に至り、同支持金具に設
けられた通口を介して外部に導き出される。請求項7の
発明においては、支持金具を延長することにより同金具
の導入外気に曝される表面積が広くなり、放熱効果が高
められる。
【0027】請求項8の発明においては、係止部材がハ
ウジングと別体に設けられている。従って、導入外気の
一部はこの係止部材とボス部との係合部分から漏れる。
しかし、支持金具に設けられたガイド部により、この漏
れ外気は支持金具と駆動軸との間に導かれて通風通路に
戻される。
【0028】請求項9の発明においては、前記係止部材
の透孔の形状は、同係止部材に支持金具が当接されるこ
ととの兼ね合いの点で通風性を良好とすべく設定されて
いる。従って、通風通路内における外気の流動が良好に
なされる。
【0029】請求項10の発明においては、回転体に貫
設された連通孔を介して、通風通路内における外気の出
入りがなされる。請求項11の発明においては、回転体
に設けられた送風手段により、通風通路内に外気流が形
成される。
【0030】請求項12の発明においては、回転体に設
けられた斜状をなす連通孔により、通風通路内に外気流
が形成される。請求項13の発明においては、回転体に
設けられたファンにより、通風通路内に外気流が形成さ
れる。
【0031】請求項14の発明においては、ブッシュ外
周面において螺旋線上に配置されたフィンにより、通風
通路内に外気流が形成される。請求項15の発明におい
ては、前記ハウジングの外周面に放熱フィンが設けられ
おり、同放熱フィンを以て発熱体からハウジングを介し
て伝導された熱が放熱される。
【0032】請求項16の発明においては、前記ファン
と放熱フィンとが対向配置されており、ファンの回転に
より両者の隙間が管理される。従って、放熱フィン間か
ら導き出される外気の整流効果が高められる。
【0033】請求項17の発明においては、前記ファン
の回転により、通風通路内に形成された外気流はボス部
側から放熱フィンの基部側へ導き出される。請求項18
の発明においては、ボルトの頭部が回転体側に突出され
ないため、同回転体とハウジングとの間に形成された外
気の流れが、同頭部により阻害されることはない。
【0034】請求項19の発明においては、駆動軸の回
転により、斜板が回転されて片頭ピストンが往復動され
る。従って、シリンダボア内に吸入された冷媒ガスは圧
縮され、外部冷媒回路に向けて吐出される。この斜板の
傾角を制御することにより、本圧縮機の突出容量が変更
される。また、遮断体は、斜板の傾動に連動して外部冷
媒回路から前記吸入圧領域へ冷媒ガスを導入不能な閉位
置と導入可能な開位置とに切り換え移動される。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態について説明する。なお、第2及び第3実施形態にお
いて第1実施形態と同一又は相当部材には、同じ番号を
付してある。
【0036】(第1実施形態)図1に示すように、フロ
ントハウジング1は、シリンダブロック2の前端に接合
固定されている。リヤハウジング3はシリンダブロック
2の後端に、プレート4を介して接合固定されている。
前記フロントハウジング1、シリンダブロック2及びリ
ヤハウジング3の各パーツは、ボルト46により合体さ
れて本実施形態のハウジングをなしている。なお、各パ
ーツ1〜3はアルミニウム(アルミニウム合金を含む)
により構成されている。
【0037】前記フロントハウジング1とシリンダブロ
ック2とにより形成された内空間はクランク室5をな
し、同クランク室5内においてフロントハウジング1と
シリンダブロック2との間には駆動軸6が回転可能に架
設支持されている。軸受け部材としてのラジアルベアリ
ング28は、駆動軸6のフロントハウジング1側を支持
している。駆動軸6の前端はクランク室5から外部へ突
出されている。円筒状をなすボス部7はフロントハウジ
ング1の前面に突設され、前記駆動軸6の突出端部を包
囲している。
【0038】アンギュラベアリング8は、前記フロント
ハウジング1のボス部7に支持されている。回転体とし
てのプーリ9はアンギュラベアリング8の外輪に止着さ
れ、また、同プーリ9はその中心部に有する円筒状のブ
ッシュ10を介して、駆動軸6の端部に外嵌固定されて
いる。同プーリ9はベルト11を介して外部駆動源であ
る図示しない車両エンジンに、クラッチ機構を介するこ
となく連結されている。
【0039】図1及び図2に示すように、軸封装置とし
てのリップシール12は、前記ボス部7の内周面と駆動
軸6との間に介在され、クランク室5の内外をシールし
ている。すなわち、シール部材としての第1のリップリ
ング13は合成ゴム製であり、同第1のリップリング1
3は支持金具としてのリング状をなすSPCC(炭素
鋼)製の第1のリップ金具14に対して、その外周面か
ら後端側内周面の一部を被包するようにして固定されて
いる。同第1のリップ金具14は、第1のリップリング
13を支持してその形状を保持するためのものである。
同第1のリップリング13が有するリップ部13αは、
その軸心方向においてクランク室5側に腕曲して突出形
成されている。そして、同リップ部13αは、駆動軸6
の周面に対して環状領域で接触されている。
【0040】PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)
製の第2のリップリング15は、前記第1のリップ金具
13の内周側において第1のリップリング13のリップ
部13α前方に配置され、駆動軸6の外周面に対して環
状領域で接触されている。リング状をなすSPCC製の
第2のリップ金具16は、前記第1のリップリング13
の内周側に嵌め込まれ、両金具14、16により第1の
リップリング13及び第2のリップリング15が挟持さ
れている。なお、図示しないが、同第2のリップリング
15の駆動軸6との摺接面には螺旋状の凸部が形成さ
れ、駆動軸6の回転によりポンプ作用を奏するようにな
っている。
【0041】そして、前記構成のリップシール12は、
ボス部7におけるクランク室5側の内周面に形成された
段部7αによりクランク室5方向への位置が規定されて
いる。また、同リップシール12は、ボス部7における
開放部7β側の内周面に嵌め込まれた係止部材としての
サークリップ17により、同ボス部7の開放部7β方向
への位置が規定されている。
【0042】回転支持体18は前記駆動軸6に止着され
ている。また、斜板19は駆動軸6に嵌入され、同駆動
軸6の軸線L方向へスライド可能かつ傾動可能である。
支持アーム18αは前記回転支持体18に設けられ、同
支持アーム18αは斜板19に止着された一対のガイド
ピン19αに係合されている。従って、斜板19は、支
持アーム18αとガイドピン19αとの連係により、駆
動軸6の軸線L方向へ傾動可能かつ駆動軸6と一体的に
回転可能である。
【0043】収容孔20は、前記シリンダブロック2の
中心部に貫設形成されており、同収容孔20内には遮断
体21がスライド可能に収容されている。開放バネ22
は収容孔20内に介装され、遮断体21を斜板19側へ
付勢している。そして、駆動軸6の後端部はベアリング
23及び遮断体21を介して収容孔20の内周面で支持
されている。
【0044】吸入通路24は前記リヤハウジング3の中
心部に形成され、前記収容孔20に連通されている。そ
して、前記遮断体21はそのスライド移動により、吸入
通路24と収容孔20との連通を遮断可能である。同遮
断体21は、斜板傾角の減少に伝達筒25及びベアリン
グ23を介して連動され、開放バネ22のばね力に抗し
て遮断方向へ移動される。。
【0045】片頭ピストン26は、前記シリンダブロッ
ク2に貫設されたシリンダボア2α内に収容されてい
る。斜板19の回転運動はシュー27を介して片頭ピス
トン26の前後往復揺動に変換され、同片頭ピストン2
6がシリンダボア2α内を前後動される。
【0046】吸入室3α及び吐出室3βは、前記リヤハ
ウジング3内において区画形成されている。そして、吸
入室3α内の冷媒ガスは、片頭ピストン26の復動動作
により、プレート4上の吸入ポート4αから吸入弁4γ
を介してシリンダボア2α内へ流入される。シリンダボ
ア2α内へ流入した冷媒ガスは、片頭ピストン26の往
動動作により吐出ポート4βから吐出弁4δを介して吐
出室3βへ吐出される。
【0047】前記吸入室3αは通口29を介して収容孔
20に連通されている。そして、遮断体21が前記閉位
置に配置されると、通口29は吸入通路24との連通が
遮断される。
【0048】通路30は前記駆動軸6内に形成され、同
通路30の一端はリップシール12付近でクランク室5
に開口されており、他端は遮断体21の筒内に開口され
ている。放圧通口31は遮断体21の先端に貫設され、
同放圧通口31は遮断体21の筒内と収容孔20とを連
通している。
【0049】圧力供給通路32は吐出室3βとクランク
室5とを接続し、同圧力供給通路32上には電磁開閉弁
33が介在されている。同電磁開閉弁33はソレノイド
33αの励磁・消磁により弁体33βが弁孔33γを閉
鎖・開放し、前記圧力供給通路32を閉鎖又は開放す
る。
【0050】吸入室3αへ冷媒ガスを導入する吸入通路
24と、吐出室3βから冷媒ガスを排出する排出口34
とは外部冷媒回路35で接続されている。同外部冷媒回
路35上には凝縮器36、膨張弁37及び蒸発器38が
介在されている。
【0051】さて、図2に示すように本実施形態におい
ては、ボス部7の内周面と駆動軸6の外周面との間の空
間が、ボス部7の奥方に配置された発熱体としてのリッ
プシール12に外気を導入するための外気導入口42を
なしている。サークリップ17における駆動軸6の挿通
を許容する透孔17αは、その内径が駆動軸6の外径よ
り大きくなっており、同透孔17αと駆動軸6の周面と
の間には外気導入口42内の通気を妨げないように空間
が形成されている。すなわち、透孔17αの内径が大き
ければ外気導入口42内における通風が良好となるが、
大きすぎるとサークリップ17後面に第1のリップ金具
14を当接させることができなくなる。つまり、リップ
シール12の位置決めが不可能となる。このため、本実
施形態において同透孔17αの径は、リップシール12
を位置決め可能なこととの兼ね合いにおいて、良好な通
気をなし得る最大径に設定されている。
【0052】また、リップシール12に導入された外気
を外部に導き出すための外気導出口43は、前記ボス部
7の周壁に貫設されている。同外気導出口43は、図示
しないがボス部7の軸線(L)周りに等間隔で複数が形
成されている。同外気導出口43はボス部7内周面とサ
ークリップ17との係合位置から、フロントハウジング
1の前壁面方向に向かって斜状に延び、ボス部7の付け
根付近の外表面に開口されている。通口としての切り欠
き14α、16αは、第1及び第2のリップ金具14、
16の前部側において各外気導出口43の対応位置に形
成されている。そして、前記外気導入口42と各外気導
出口43とが同切り欠き14α、16αを介して連通さ
れて、通風通路44が構成されている。なお、前記外気
導出口43の数及び径は、通風通路44内の良好な通気
と、同外気導出口43を設けることによるボス部7の強
度変化との兼ね合いにより決定すれば良い。
【0053】図1〜図3に示すように、送風手段である
連通孔としての外気導入孔45は、前記プーリ9におけ
るボス部7の開放部7βとの対向位置において、その軸
線回りに複数が貫通形成されている。同外気導入孔45
は、プーリ9の前面側開口45αと、同前面側開口45
αとはプーリ9の回転方向に対して逆方向にずれた位置
に形成された後面側開口45βとを傾斜して接続する斜
め孔である。従って、前記外気導入孔45は、プーリ9
の回転により前面側開口45αを介して外気の取り込み
作用を奏する。
【0054】次に、本実施形態の作用について説明す
る。さて、図1の状態ではソレノイド33αが励磁され
て、圧力供給通路32が閉じられている。従って、吐出
室3βからクランク室5への高圧冷媒ガスの供給はなさ
れない。この状態ではクランク室5内の冷媒ガスが通路
29及び放圧通口31を介して吸入室3αに流出するば
かりであり、クランク室5内の圧力は吸入室3α内の低
圧力、即ち吸入圧に近づいていく。そのため、斜板19
の傾角は最大傾角に保持され、吐出容量は最大となる。
【0055】冷房負荷が小さくなった状態で斜板19が
最大傾角を維持して吐出作用が行われると、蒸発器38
における温度がフロスト発生をもたらす温度に近づくよ
うに低下される。そして、蒸発器38の温度が設定温度
以下となると、ソレノイド33αが消磁されて圧力供給
通路32が開放される。従って、吐出室3β内の高圧冷
媒ガスが圧力供給通路32を介してクランク室5へ供給
され、クランク室5内の圧力が高くなる。このクランク
室5内の圧力上昇により斜板19の傾角は最小傾角へ迅
速に移行される。
【0056】そして、斜板19の最小傾角への移行によ
り、遮断体21が外部冷媒回路35に接続された吸入通
路24と吸入室3αとの間を閉鎖する。この状態で圧縮
機内には、吐出領域である吐出室3β→圧力供給通路3
2→クランク室5→通路30→放圧通口31→吸入圧領
域である吸入室3α→シリンダボア2αを経由する内部
循環通路が形成される。そして、前記斜板19の最小傾
角は0°より若干大きいため、斜板19の傾角が最小の
状態においてもシリンダボア2αから吐出室3βへの吐
出はなされる。従って、吐出冷媒ガスが前記内部循環通
路を循環され、この冷媒ガスと共に流動される潤滑油に
より圧縮機内が潤滑される。
【0057】さて、前記圧縮機の動作時、すなわち、車
両エンジンの動作時においては、クランク室5内の圧力
が第1のリップリング13のリップ部13αに作用し、
同リップ部13αが駆動軸6の周面に圧接される。この
第1のリップリング13の圧接作用により、クランク室
5内の圧力の漏洩が防止される。また、第2のリップリ
ング15の螺旋状の凸部が駆動軸6に摺接されることに
より、両者の摺接部位がスクリューポンプのようなポン
プ作用を奏して、第1のリップリング13より漏れてく
る潤滑油を含む冷媒ガスが送り返される。このポンプ作
用により、クランク室5内の冷媒ガスの漏洩が防止され
る。
【0058】ここで、第1のリップリング13及び第2
のリップリング15における駆動軸6との摺接部位は摩
擦により発熱し、リップシール12全体の温度が上昇さ
れる。
【0059】しかし、図2において矢印で示すように、
回転されるプーリ9により外気が外気導入孔45を介し
てプーリ9とボス部7との間に形成された空間内に取り
込まれる。同空間内に取り込まれた外気はボス部7の開
放部7βを介して外気導入口42内に導入され、サーク
リップ17の透孔17αを介して第2のリップ金具16
と駆動軸6との間の内空間に至る。そして、同空間内に
至った外気は、両リップ金具14、16の切り欠き14
α、16α及び外気導出口43を介してボス部7の周面
から外部に導き出される。
【0060】従って、前記のように通風通路44内を通
過する外気流に曝された第1及び第2のリップ金具1
4、16は冷却され、結果として両リップ金具14、1
6に接している両リップリング13、15の放熱効果が
高まる。このため、同リップリング13、15の温度上
昇が低く抑えられ、第1及び第2のリップリング13、
15の熱劣化が防止される。よって、リップシール12
のシール機能低下が抑制される。
【0061】上記構成の本実施形態においては、次のよ
うな効果を奏する。 (1-1)リップシール12を冷却するための構成とし
て、リップ金具14、16を切り欠くことと、ボス部7
に透孔(外気導出口43)を穿設することのみで対応し
ており、従来公報のように冷却構成のための専用部材を
装着する必要がない。従って、圧縮機の大型化、ひいて
は大重量化を防止できる。 (1-2)リップシール12は、通風通路44の外気導入
口42から外気導出口43へ通過される外気により冷却
される。従って、通風通路44を設けることなく、ただ
単にボス部7の開放部7βを介して外気にリップシール
12が曝される構成と比較して、冷却を効率良く行うこ
とができる。 (1-3)外気導入口42はボス部7の開放部7βの空間
を利用するため、通風通路44の形成はリップ金具1
4、16に切り欠き14α、16αを設けることと、ボ
ス部7に外気導出口43を穿設することのみで良く、簡
単に加工できる。 (1-4)リップシール12を冷却対象として具体化され
ている。同リップシール12は、例えば、ラジアルベア
リング28等と比較して熱に弱い材料で構成されてお
り、特に、本実施形態の冷却構造(44、45)を設け
るのに効果的である。 (1-5)リップ金具14、16に切り欠き14α、16
αを設け、同切り欠き14α、16α部分を介して外気
導入口42と外気導出口43とが接続されている。従っ
て、リップ金具14、16の内部に外気を導入し、導き
出すことが可能となり、リップシール12の冷却効果が
高められる。 (1-6)サークリップ17の透孔17αの径は、リップ
シール12を位置決め可能なこととの兼ね合いにおい
て、良好な通気をなし得る最大径に設定されている。従
って、外気の流れがスムーズとなり、冷却効果が高めら
れる。 (1-7)プーリ9に外気導入孔45が穿設されているた
め、ボス部7の開放部7βを覆う同プーリ9が通風通路
44内に外気流を形成する際の妨げとなることが防止さ
れる。 (1-8)前記外気導入孔45は斜め孔であり、プーリ9
の回転により通風通路44内に積極的に外気流を形成す
る。従って、外気の導入が効率的となり、リップシール
12の冷却効果が高められる。 (1-9)外気導入孔45はその斜め孔形状により、通風
通路44内における外気導入口42から外気導出口43
方向への外気の流れを規定する。つまり、ハウジング1
〜3周囲の外気と比較して相対的に温度が低いボス部7
の開放部7β付近の外気を取り入れるようになってお
り、リップシール12の冷却効果が高められる。なお、
前記(1-3)で述べた、ボス部7と駆動軸6との間の空
間を通風通路44として利用することは、開放部7β付
近の外気を取り入れる構成を具体化する点において容易
となる。 (1-10 )本実施形態の圧縮機は、車両空調用の圧縮機
であってしかも、クラッチレスタイプの圧縮機である。
つまり、同圧縮機は熱源である車両エンジンの近傍に配
置されており、また、車両エンジンの動作時においては
常に駆動軸6が回転されるものである。このように熱的
に過酷な条件下において適用される圧縮機に、そのリッ
プシール12を冷却するための構成を設けることは特に
有効である。 (1-11 )第2のリップリング15はPTFE製であ
り、ゴム製の第1のリップリング13と比較して耐熱性
に優れる。従って、前述した冷却構造による効果とも相
まってリップシール12の耐久性がさらに向上される。
【0062】(第2実施形態)図4においては第2実施
形態を示す。本実施形態においては、第1のリップ金具
47の形状が上記第1実施形態の第1のリップ金具14
とは異なる。すなわち、サークリップ17のボス部7と
の係合位置が、上記第1実施形態と比較して同ボス部7
の開放部7β側に近接されている。従って、前記第1の
リップ金具47はボス部7の開放部7β方向に延長さ
れ、リップリング13、15とサークリップ17との間
には空間が形成されている。
【0063】また、前記第1のリップ金具47の延長側
端部は、ボス部7の内周面側に向けて折り曲げられてガ
イド部47αをなしている。同ガイド部47αは、サー
クリップ17とボス部7の内周面との係合部分に臨み、
同係合部分からの漏洩外気はこのガイド部47αとサー
クリップ17との間隙(図示しない)を介して同サーク
リップ17と駆動軸6との間に導かれる。
【0064】さらに、本実施形態においては、前記切り
欠き14α、16αの代替として、透孔47βが第1の
リップリング47の周面における各外気導出口43との
対応部位に貫通形成されている。
【0065】本実施形態においては、次のような効果を
奏する。 (2-1)第1のリップ金具47を延長することにより、
外気流に曝される第1のリップ金具47の表面積が広く
なる。 (2-2)サークリップ17とボス部7との係合部分から
の漏洩外気は、第1のリップ金具47に形成されたガイ
ド部47αによってサークリップ17と駆動軸6との間
に導かれる。つまり、同ガイド部47αを設けることに
より、通風通路44から外れた導入外気を再び同通風通
路44に戻すことが可能となる。 (2-3)第1のリップ金具47を延長することにより透
孔47βの形成位置の自由度が増し、本実施形態におい
ては、図2と図4とを比較して明らかなように、通風通
路44内の外気の流路が第1の実施形態と比較して直線
的、つまり、外気が流れ易くなっている。
【0066】以上、前記(2-1)〜(2-3)によりリッ
プ金具14、47の放熱が効率良くなされ、リップシー
ル12の冷却効果が高められる。 (第3実施形態)図5においては第3実施形態を示す。
本実施形態において外気導入孔48は斜め孔をなしてお
らず、別の送風手段としてファン49がプーリ9の裏面
側に設けられている。また、放熱フィン50は、前記ボ
ス部7の付け根付近において、外気導出口43付近の周
囲に放射状をなすようにフロントハウジング1と一体に
設けられている。
【0067】前記ファン49の内周部49αはフィン5
0と対向され、同フィン50の外端部に所定間隔を以て
沿う形状をなしている。また、同ファン49の外周部4
9βは、フロントハウジング1における前壁面の外周側
に沿う形状をなしている。同ファン49の外周部49β
とフロントハウジング1とのクリアランスKは、プーリ
9の回転により同外周部49βにおける内周側と外周側
との間で内周側が圧力大となる圧力差を生じるように設
定されている。
【0068】また、前記ボルト46の頭部46αは、フ
ロントハウジング1における前壁面の外周側に凹設され
た収容凹部51内に収容されて、同壁面内に収まってい
る。なお、図示しないが同ボルト46は、フロントハウ
ジング1における前壁面の外周側に等間隔で複数が配置
されている。
【0069】さて、本実施形態においては、プーリ9の
回転に伴ってファン49が回転され、同ファン49の外
周部49βとフロントハウジング1との間の設定クリア
ランスKにより、同外周部49βの内周側と外周側との
間で圧力差(内周側>外周側)が生じる。従って、外気
導入孔48を介して通風通路44内に外気が導入され、
この導入外気は、放熱フィン50間からクリアランスK
を介して圧縮機外部に導き出される。
【0070】また、一部のリップシール12の熱は、ボ
ス部7に伝導されて放熱フィン50を介して放熱され
る。本実施形態においては次のような効果を奏する。 (3-1)ファン49を設けることにより、外気を積極的
に導入して通風通路44内に外気流を形成できる。従っ
て、リップシール12の冷却効果が高められる。 (3-2)放熱フィン50を設けることにより圧縮機の表
面積が広くなり、リップシール12のみならず圧縮機全
体の放熱効果が高められる。 (3-3)前記放熱フィン50は外気導出口43付近に設
けられているため、通風通路44内より導き出される外
気が整流される。従って、外気の流動が良好となりリッ
プシール12の冷却効果が高められる。 (3-4)各パーツ1〜3を一体化するボルト46の頭部
46αは、フロントハウジング1の前壁面より突出され
ない。従って、同ボルト46の頭部46αにより外気の
流動が阻害さされることがない。また、ファン49の形
状をボルト46の頭部46αを避けるような複雑な形状
としなくとも良いため、同ファン49の加工が容易とな
る。 (3-5)図5からも明らかなように、駆動軸6の軸線L
方向に対してファン49の幅内に放熱フィン50が略収
まっている。つまり、ファン49の回転中心側49αを
放熱フィン50に沿う形状とすることにより、両者4
9、50の配置スペースを駆動軸6の軸線L方向にコン
パクトにできる。これは圧縮機の軸線L方向への小型化
につながる。
【0071】なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で
以下の態様でも実施できる。 (1)図6に示すように、プーリ9のブッシュ10外周
面において、同ブッシュ10の軸線(L)を中心軸線と
した螺旋線上にフィン53を設けること。このようにす
れば、プーリ9の回転に伴ってフィン53がボス部7内
に外気流を形成する。なお、外気の流動方向は、駆動軸
6の回転方向に対する螺旋の巻き方向により決定され
る。図6においては、ブッシュ10の先端方向、すなわ
ち、外気導入口42から外気導出口43に向かう外気流
が形成される。なお、螺旋線上に複数のフィン体を点在
させる構成でも良い。 (2)クラッチレス圧縮機以外、つまり、駆動源との間
に、電磁クラッチ等の動力の伝達・解離構成を有するタ
イプの圧縮機において具体化すること。 (3)斜板式圧縮機以外のスクロール型圧縮機やウエー
ブカム型圧縮機等に具体化すること。 (4)発熱体としては前記軸封装置12以外に、例え
ば、駆動軸6を回転可能に支持するラジアルベアリング
28等が挙げられる。従って、本発明をラジアルベアリ
ング28の冷却構成に具体化すること。 (5)軸封装置としては前記リップシール12以外に
も、メカニカルシール、ラビリンスシール等が挙げられ
る。また、これらを複合的に組み合わせて軸封装置とし
ても良い。 (6)上記第1実施形態において、プーリ9の回転方向
に対する外気導入孔45の傾斜方向を反転させて、通風
通路44内の外気流の流動方向を反対方向(外気導出口
43→外気導入口42→外気導入孔45)とすること。 (7)上記第1実施形態において外気導入孔45を斜め
孔とせずに、外部の送風手段により外気導入孔45或い
は、外気導出口路43を介して通風通路44内に外気を
導入すること。例えば、圧縮機がエンジンにおけるラジ
エータの冷却ファンに対向されていれば、同冷却ファン
を外部の送風手段として利用する。また、圧縮機専用の
冷却ファンをプーリ9に対向するように、或いは外気導
出口43の出口に対向するように設けても良い。さら
に、走行風を導入する車両のダクトを圧縮機に指向さ
せ、その導入外気を利用しても良い。 (8)ボス部7の周壁に、リップシール12に至る外気
導入口を貫設しても良い。 (9)上記第3実施形態においてファン49をプーリ9
の前面側に設けること。 (10)ボルト46の頭部46αがリヤハウジング3側
に位置されるように構成すること。このようにすれば、
同頭部46がファン49等に干渉されることがない。 (11)斜め孔である外気導入孔45、ファン49或い
はブッシュ10のフィン53等の送風手段を複合的に設
けること。 (12)プーリ9を支持するアンギュラベアリング8を
廃止し、同プーリ9を駆動軸6に直接的に支持させるこ
と。この場合、フロントハウジング1内において駆動軸
6を支持するラジアルベアリング28の容量を大きくし
て対応する。このようにすれば、プーリ9の後面とボス
部7との間の空間が開放され、外気の導入或いは導出が
良好となる。 (13)前記リップシール12において、第1のリップ
リング13と第2のリップリング15との配置位置を入
れ替え、同第2のリップリング15をクランク室5側に
配置すること。 (14)第1のリップリング13のみにより構成するこ
と。この場合、第2のリップ金具16は不要となる。 (15)前記(14)において、第1のリップリング1
3をPTFE製とすること。
【0072】上記実施形態から把握できる技術的思想に
ついて記載する。 (1)放熱フィン50は、ハウジング1において通風通
路44の外気導出口43付近に設けられている請求項1
5〜19のいずれかに記載の圧縮機。
【0073】このようにすれば、外気流の整流効果を奏
する。 (2)通風通路44は、ボス部7と駆動軸6との間の空
間42を利用している請求項4〜19のいずれかに記載
の圧縮機。
【0074】このようにすれば、通風通路44の加工が
容易となる。
【0075】
【発明の効果】上記構成の請求項1の発明によれば、部
材に穴を穿設することや切り欠きを形成すること等の簡
単な構成で通風通路を構成でき、大型化は伴わない。
【0076】請求項2の発明によれば、熱に弱い軸封装
置に冷却構成を設けることは、その耐久性を高めるのに
特に効果的となる。請求項3及び4の発明によれば、比
較的温度が低い外気を導入することが可能となり、軸封
装置の冷却効果が高められる。
【0077】請求項5の発明によれば、シール部材の放
熱効果が高まり、同シール部材の熱劣化を防止できる。
請求項6の発明によれば、支持金具の内部に外気を導入
することが可能となり、冷却効果が高められる。
【0078】請求項7の発明によれば、支持金具の表面
積が大きくなり、放熱効果が高められる。請求項8の発
明によれば、通風通路を外れた外気を同通風通路に戻す
ことができ、冷却効果が高められる。
【0079】請求項9の発明によれば、係止部材の透孔
により、通風通路内における良好な外気の流動が阻害さ
れることがない。請求項10の発明によれば、回転体に
より、通風通路内における外気流の形成が阻害されるこ
とがない。
【0080】請求項11の発明によれば、送風手段によ
り、積極的に通風通路内に外気流を形成することが可能
となる。請求項12の発明によれば、斜め孔をなす連通
孔により、積極的に通風通路内に外気流を形成すること
が可能となる。
【0081】請求項13の発明によれば、ブッシュ外周
面において螺旋線上に配置されたフィンにより、積極的
に通風通路内に外気流を形成することが可能となる。請
求項14の発明によれば、回転体に設けられたファンに
より、積極的に通風通路内に外気流を形成することが可
能となる。
【0082】請求項15の発明によれば、放熱フィンに
より、発熱体のみならず圧縮機全体の熱を放熱するのに
効果的となる。請求項16の発明によれば、放熱フィン
間から導き出される外気の整流効果が高められる。
【0083】請求項17の発明によれば、ボルトの頭部
により外気の流れが阻害されないため、外気の流動がス
ムーズになされる。請求項18の発明によれば、外気流
の流速が速まり、冷却効果が高められる。
【0084】請求項19の発明によれば、クラッチレス
タイプの圧縮機に具体化することにより、請求項1〜1
8の発明の効果を奏するのに特に効果的となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 圧縮機の縦断面図。
【図2】 図1においてリップシール付近を拡大して示
す図。
【図3】 外気導入孔の拡大正面図。
【図4】 第2実施形態を示す図であり、リップシール
付近の拡大図。
【図5】 第3実施形態を示す要部拡大断面図。
【図6】 別例を示す斜視図。
【符号の説明】
1…ハウジングとしてのフロントハウジング、12…発
熱体としてのリップシール、42…外気導入口、43…
外気導出口、44…通風通路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小倉 進一 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 深沼 哲彦 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 横野 智彦 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 川村 幸司 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの内部で冷媒ガス等の気体を
    圧縮する圧縮機において、前記ハウジング内部にハウジ
    ングの外部と連通する外気導入口及び外気導出口を有し
    た通風通路を設けるとともに、同通風通路における外気
    導入口と外気導出口との間に圧縮動作にともなって発熱
    する発熱体を配置させ、同発熱体が通風通路内を通過す
    る外気に曝されるように構成した圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記発熱体は、ハウジングと駆動軸との
    間に介在された軸封装置である請求項1に記載の圧縮
    機。
  3. 【請求項3】 前記ハウジングには、前記駆動軸の外方
    への突出部分を包囲するボス部が設けられ、前記通風通
    路の外気導入口は同ボス部の開放部付近に配置されてい
    る請求項1又は2に記載の圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記ハウジングのボス部内部に前記発熱
    体を配置し、前記通風通路の外気導出口はハウジングの
    ボス部の付け根付近の外表面に配置されている請求項3
    に記載の圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記軸封装置は、ハウジングと駆動軸と
    の間に介在されたシール部材と、同シール部材を支持す
    る支持金具とを備え、ハウジングのボス部の内部に前記
    支持金具が当接されることによりシール部材の配置位置
    を規定する係止部材を設けた請求項2〜4のいずれかに
    記載の圧縮機。
  6. 【請求項6】 前記支持金具には通風通路の外気導入口
    と外気導出口とを連通させて、外気の通過を許容する通
    口が設けられた請求項5に記載の圧縮機。
  7. 【請求項7】 前記係止部材をボス部の開放部に近接配
    置し、支持金具を係止部材側に延長して、同係止部材と
    シール部材との間に空間を形成した請求項5又は6に記
    載の圧縮機。
  8. 【請求項8】 前記係止部材はハウジングと別体に設け
    られ、前記支持金具には、係止部材と当接するととも
    に、ボス部の内周面に当接し、係止部材とボス部の内周
    面との係合部分からの漏洩外気を同支持金具と駆動軸と
    の間に導くガイド部が設けられている請求項5〜7のい
    ずれかに記載の圧縮機。
  9. 【請求項9】 前記係止部材における駆動軸の挿通を許
    容する透孔の形状は、支持金具が当接されることとの兼
    ね合いの点で通風を良好とすべく設定されている請求項
    5〜8のいずれかに記載の圧縮機。
  10. 【請求項10】 前記駆動軸のハウジングからの突出部
    分には回転体が連結され、同回転体にはその表裏を貫通
    する連通孔が設けられた請求項3〜9のいずれかに記載
    の圧縮機。
  11. 【請求項11】 前記回転体には、通風通路内に外気流
    を形成する送風手段が設けられた請求項10に記載の圧
    縮機。
  12. 【請求項12】 前記送風手段は連通孔が回転体の回転
    方向において斜状をなすことにより構成されている請求
    項11に記載の圧縮機。
  13. 【請求項13】 前記送風手段は、回転体に設けられた
    ファンである請求項11又は12に記載の圧縮機。
  14. 【請求項14】 前記回転体はその中央部に設けられた
    ブッシュを以て駆動軸に外嵌されており、同ブッシュの
    外周面において螺旋線上に配置されたフィンが前記送風
    手段を構成する請求項11〜13のいずれかに記載の圧
    縮機。
  15. 【請求項15】 前記ハウジングの外周面には放熱フィ
    ンが設けられている請求項1〜14のいずれかに記載の
    圧縮機。
  16. 【請求項16】 前記ファンは放熱フィンと対向配置さ
    れている請求項15に記載の圧縮機。
  17. 【請求項17】 前記ファンは、通風通路内の外気流を
    ボス部側から放熱フィンの基部側へ導き出す請求項16
    に記載の圧縮機。
  18. 【請求項18】 前記ハウジングは、複数のパーツがボ
    ルトにより一体化されてなり、同ハウジングにおける回
    転体との対向面側に位置される前記ボルトの頭部は、同
    対向面から突出されないように構成された請求項10〜
    17のいずれかに記載の圧縮機。
  19. 【請求項19】 前記ハウジングの内部において駆動軸
    には回転支持体が止着されるとともに、同回転支持体に
    はシリンダボア内に収容された片頭ピストンを往復動さ
    せるための斜板が傾動可能に支持され、同斜板の傾角を
    制御して容量を変更する圧縮機であって、前記斜板の傾
    動に連動して外部冷媒回路から前記吸入圧領域へ冷媒ガ
    スを導入不能な閉位置と導入可能な開位置とに切り換え
    移動される遮断体を備えた請求項1〜18のいずれかに
    記載の圧縮機。
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