JPH09112184A - 推進ジャッキの推力制御装置及びトンネル掘削機 - Google Patents

推進ジャッキの推力制御装置及びトンネル掘削機

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JPH09112184A
JPH09112184A JP26829195A JP26829195A JPH09112184A JP H09112184 A JPH09112184 A JP H09112184A JP 26829195 A JP26829195 A JP 26829195A JP 26829195 A JP26829195 A JP 26829195A JP H09112184 A JPH09112184 A JP H09112184A
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誠 鮫島
Shigeru Nishitake
茂 西岳
Junichi Tanaka
淳一 田中
Kosaburo Tsuchiya
幸三郎 土屋
Akihiro Higashide
明宏 東出
Hiroshi Ono
浩史 大野
Akira Tomioka
彰 富岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル掘削機において、シールドジャッキ
のON/OFF制御による方向制御では、操作が困難で
高精度な方向制御ができないという問題がある。 【解決手段】 複数の推進ジャッキに油圧ポンプから圧
油を選択供給するように複数の推進ジャッキに対応して
複数の第1切換弁を連結すると共に、複数の推進ジャッ
キにそれぞれ圧油を選択供給するように複数の推進ジャ
ッキ全てに圧力制御弁を介して一つの第2切換弁を連結
し、制御装置により、トンネル掘削機本体の目標力点位
置に応じてこの第1切換弁及び第2切換弁、圧力制御弁
を開閉制御して推進ジャッキの推力を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市型トンネルを
掘削する、所謂、シールド掘削機や山岳トンネルを掘削
する、所謂、トンネルボーリングマシン(TBM)など
を方向制御を行うための推進ジャッキの推力制御装置及
びこの推進ジャッキの推力制御装置が搭載されたトンネ
ル掘削機に関する。
【0002】
【従来の技術】地下鉄道や上下水道、電力、通信、ガス
用共同溝、地下道などのトンネルは、シールド工法によ
り構築されることが多い。シールド工法を採用すること
により、周辺の地盤の崩壊を防ぎながらシールドの内部
で安全に掘削、覆工作業を行いつつトンネルを構築する
ことができる。
【0003】このシールド工法の施工は、以下に示す手
順にて行われる。 (1)まず、シールド推進に先だって、シールドの組立
ならびに推進の基点となる場所をケーソン工法などによ
り、立坑に掘り下げて確保する。 (2)次に、覆工の1リングに相当する長さだけシール
ドの前面を掘削する。 (3)この掘削に伴って、シールドジャッキによりシー
ルドを前進させる。 (4)尾部の覆工を行う。 このような手順まよる操作の繰返によってトンネルを構
築する。
【0004】ここで、シールド掘削機による一般的な掘
進動作について説明する。図16にシールド掘削機に対
する一般的な力点操作の概念を示した概略、図17及び
図18、図19、図20に従来のシールドジャッキの操
作パターンに対するジャッキ推力分布を示す。
【0005】図16に示すように、掘削機本体は円筒状
をなしており、前端部にカッタヘッドが回転自在に装着
される一方、後部には周方向に沿って複数の油圧式シー
ルドジャッキが配設されると共に、尾部は図示しない既
設のセグメントに嵌合している。従って、この掘削機本
体を掘進させるときには、シールドジャッキに油圧を供
給しこのシールドジャッキを伸長し、セグメントを押す
ことでこのセグメントからの反力によって掘削機本体が
前進し、このとき、カッタヘッドを回転駆動すること
で、前方の地盤を掘削する。
【0006】そして、掘削機本体が前進し、セグメント
1リング分だけ掘進したところで、掘削を停止してシー
ルドジャッキを縮め、縮めた時に既設のセグメントとの
間に形成された隙間にエレクタ装置によって新設のセグ
メントを搬入し、リング状に組み立てる。なお、シール
ドジャッキの伸縮ストロークはストローク計により検出
され、このシールドジャッキに供給される圧油の圧力は
圧力計により検出されるようになっている。
【0007】また、掘削機本体の内部には、この掘削機
本体の位置、姿勢、方向を測定する各検出器、位置など
を判定するための装置、シールドジャッキへの圧油の供
給を制御するシールドシーケンサなどが組み込まれてい
る。
【0008】ところで、上述したシールド掘削機は、予
め計画された計画線形に沿って掘進するように方向制御
が行われる。即ち、従来は、シールド掘削機の位置をレ
ーザ計測器やレベル計などを用いて実測し、この実測デ
ータと計画線との偏差をコンピュータで演算し、この偏
差が小さくなるように方向制御を行っている。
【0009】例えば、掘削機本体の先端中心が計画線形
に対し水平方向にδx,鉛直方向にδyの偏差があった
場合、掘削機本体に作用する回転(旋回)モーメントが
右斜め上に作用するように各シールドジャッキによる推
力を片寄らせて掘削機本体に旋回力を与える必要があ
る。ここで、シールドジャッキによる総推力の作用点を
力点と呼んでおり、図16に示したものの場合、力点を
第3象限の位置に操作している。
【0010】ところで、図17及び図19に示すもの
は、シールドジャッキが14本ある場合の操作パター
ン、即ち、圧油供給のON/OFFパターンの例であ
り、同図(a)において、“●”印がON操作ジャッキ、
“○”印がOFF操作ジャッキであり、同図(b)は、O
N/OFFパターンでのジャッキ推力分布を概念的に示
したものである。これによると、ON操作ジャッキには
油圧ポンプからの圧油が直接供給され、OFF操作ジャ
ッキには圧油供給ラインが遮断されてタンク圧になるた
め、ジャッキ推力は生じない。
【0011】また、図18及び図20に示すものも同様
に、ON/OFFパターンの例であるが、OFF操作ジ
ャッキを低圧で伸ばす同調ジャッキを使用している。こ
の場合、ON操作ジャッキには油圧ポンプからの圧油が
直接供給されるが、OFF操作ジャッキには低圧(30
kgf/cm2 〜50kgf/cm2 )に設定された推力が生じるこ
とになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うなシールドジャッキのON/OFF制御による従来の
シールド掘削機の方向制御では、操作が困難で、且つ、
高精度な方向制御を行うことができないという問題があ
る。
【0013】即ち、図17に示すようなシールドジャッ
キのON/OFF制御にあっては、各シールドジャッキ
に圧油を供給する14本の各油路にそれぞれ開閉弁を設
け、各開閉弁を操作して力点位置を制御しており、ON
/OFFパターンでのジャッキ推力の操作のみであるこ
とから、目標となる力点位置と実際の力点位置との誤差
が大きいという問題がある。また、シールドジャッキの
ON操作ジャッキとOFF操作ジャッキとの推力の差が
大きいため、セグメントに多大な応力負荷が作用し、こ
れがセグメントの亀裂や連結ボルトの応力集中の原因と
なっている。そのため、図21に示すように、セグメン
トの目開きが生じてしまうという問題がある。
【0014】一方、図18及び図20に示すものは、同
調ジャッキを有した、所謂、全ジャッキ追従型のシール
ドジャッキであるが、この場合、同調ジャッキの推力の
作用を考慮しないことが多い。そのため、目標力点位置
と実力点位置との誤差が大きくなり、目標力点を原点か
ら大きく離しているつもりであるにもかかわらず、シー
ルド掘削機本体が回転しにくい結果となってしまうとい
う問題がある。。
【0015】本発明は、このような問題を解決するもの
であって、ON/OFFパターン操作にもかかわらずO
FF操作ジャッキの圧力を制御することにより、力点制
御精度を向上させると共にセグメント過大な応力負荷を
低減してセグメントの目開きほ防止することのできる推
進ジャッキの推力制御装置及びトンネル掘削機を提供す
ることを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明の推進ジャッキの推力制御装置は、トンネル
掘削機本体の後部に設けられた複数の推進ジャッキの推
力を調整する推進ジャッキの推力制御装置において、前
記複数の推進ジャッキに油圧ポンプから圧油を選択供給
するように該複数の推進ジャッキに対応して連結された
複数の第1切換弁と、前記複数の推進ジャッキにそれぞ
れ圧油を選択供給するように該複数の推進ジャッキ全て
に連結された一つの第2切換弁と、前記複数の推進ジャ
ッキと前記第2切換弁との間に介装された圧力制御弁
と、前記トンネル掘削機本体の目標力点位置に応じて前
記第1切換弁及び第2切換弁、圧力制御弁を開閉制御し
て前記推進ジャッキの推力を制御する制御装置を具えた
ことを特徴とするものである。
【0017】従って、トンネル掘削機本体の目標力点位
置に応じて、制御装置が第1切換弁及び第2切換弁、圧
力制御弁を開閉制御して推進ジャッキの推力を制御する
ことで、精度よく力点を制御することができると共に、
掘進中の力点制御精度も維持することができ、シールド
ジャッキの推進操作が極めて容易になる。
【0018】また、本発明の推進ジャッキの推力制御装
置は、前記油圧ポンプには前記推進ジャッキの伸縮方向
を切り換える方向切換弁を介して前記第1切換弁及び前
記第2切換弁が連結され、前記圧力制御弁は逆止弁を介
して前記第1切換弁の下流側の前記各推進ジャッキの油
圧回路に合流されることで、前記油圧ポンプから前記方
向切換弁によって供給された圧油が前記第1切換弁ある
いは前記第2切換弁及び前記圧力制御弁のいずれか一方
の流路を通って前記推進ジャッキに供給される油圧回路
を構成し、前記制御装置には前記油圧ポンプの吐出圧力
を検出する圧力検出器と前記圧力制御弁の出口圧力を検
出する圧力検出器と目標力点位置を入力する入力装置と
が接続され、前記制御装置は前記各圧力検出器の信号と
前記目標力点位置の入力値とに基づいて前記複数の推進
ジャッキの選択パターン及び前記圧力制御弁の圧力調整
量とを演算し、該演算結果に基づいて前記各切換弁の開
閉動作及び前記圧力制御弁の圧力調整を行うことを特徴
とするものである。
【0019】従って、制御装置は各圧力検出器の信号と
目標力点位置の入力値とに基づいて複数の推進ジャッキ
の選択パターン及び圧力制御弁の圧力調整量とを演算
し、この演算結果に基づいて各切換弁の開閉動作及び前
記圧力制御弁の圧力調整を行う。
【0020】また、本発明の推進ジャッキの推力制御装
置は、前記制御装置は、前記各推進ジャッキの複数のジ
ャッキパターンを格納する記憶部と、前記圧力制御弁の
圧力操作範囲と作動中の前記油圧ポンプの吐出圧力、前
記圧力制御弁の出口圧力及び前記ジャッキパターンから
前記記憶部に格納された各ジャッキパターンでの最大及
び最小力点半径を算出する演算部と、前記入力装置で設
定された目標力点位置の半径を満たすジャッキパターン
を最大、最小力点半径より選択して前記選択された各ジ
ャッキパターンの中からON操作ジャッキの最も多いジ
ャッキパターンを選択する選択部と、前記選択されたジ
ャッキパターンにおいて前記目標力点の半径を満たすよ
うに前記圧力制御弁の圧力調整量を算出する演算部と、
目標力点位置に応じて前記ジャッキパターンを回転操作
して目標力点位置に対応したジャッキパターンを設定す
る回転処理部とを有することを特徴とするものである。
【0021】従って、制御装置は、圧力制御弁の圧力操
作範囲と作動中の油圧ポンプの吐出圧力、圧力制御弁の
出口圧力及びジャッキパターンから記憶部に格納された
各ジャッキパターンでの最大及び最小力点半径を算出
し、入力装置で設定された目標力点位置の半径を満たす
ジャッキパターンを最大、最小力点半径より選択して選
択された各ジャッキパターンの中からON操作ジャッキ
の最も多いジャッキパターンを選択してこの目標力点の
半径を満たすように圧力制御弁の圧力調整量を算出し、
目標力点位置に応じてジャッキパターンを回転操作して
目標力点位置に対応したジャッキパターンを設定する。
【0022】また、本発明の推進ジャッキの推力制御装
置は、前記制御装置は、作動中の前記油圧ポンプの吐出
圧力及び前記圧力制御弁の出口圧力、ジャッキパターン
とからトンネル掘削機掘進中の力点位置を算出する演算
部と、前記入力装置で設定された目標力点位置と上記演
算部で算出した力点位置との誤差を求める制御誤差算出
部と、前記制御誤差と許容値との大きさを比較して判定
する判定部と、前記判定部で制御誤差が許容値以上と判
定された場合に前記推進ジャッキの選択パターンあるい
は前記圧力制御弁の調整量を演算する演算部とを有する
ことを特徴とするものである。
【0023】従って、制御装置は、作動中の油圧ポンプ
の吐出圧力及び圧力制御弁の出口圧力、ジャッキパター
ンとからトンネル掘削機掘進中の力点位置を算出し、入
力装置で設定された目標力点位置とこの力点位置との誤
差を求め、この制御誤差と許容値との大きさを比較して
判定し、制御誤差が許容値以上と判定された場合には推
進ジャッキの選択パターンあるいは圧力制御弁の調整量
を演算する。
【0024】また、本発明の推進ジャッキの推力制御装
置は、前記制御装置は、ON操作ジャッキとOFF操作
ジャッキとの差圧を所定値に維持して前記OFF操作ジ
ャッキを順次増加させて力点半径を算出する演算部と、
力点半径が目標力点半径以上となるジャッキパターンを
求めるジャッキパターン設定部と、このジャッキパター
ンに基づいて目標力点半径を満たす前記圧力制御弁の圧
力調整量を算出する演算部と、目標力点位置に応じてジ
ャッキパターンを回転操作して目標力点位置に対応した
ジャッキパターンを設定する回転処理部とを有すること
を特徴とするものである。
【0025】従って、制御装置は、ON操作ジャッキと
OFF操作ジャッキとの差圧を所定値に維持してOFF
操作ジャッキを順次増加させて力点半径を算出し、この
力点半径が目標力点半径以上となるジャッキパターンを
求め、このジャッキパターンに基づいて目標力点半径を
満たす圧力制御弁の圧力調整量を算出し、目標力点位置
に応じてジャッキパターンを回転操作して目標力点位置
に対応したジャッキパターンを設定する。
【0026】また、本発明の推進ジャッキの推力制御装
置は、前記制御装置は、ON操作ジャッキとOFF操作
ジャッキとの差圧を所定値に維持しながら前記OFF操
作ジャッキを順次増加させて力点半径を算出して前記力
点半径が目標力点半径以上となるジャッキパターンを推
進ジャッキ制御のパターンとし、順次増加させる前記O
FF操作ジャッキが所定の本数になっても目標力点半径
を満たさない場合に前記所定本数でのジャッキパターン
を推進ジャッキ制御のパターンとするジャッキパターン
設定部と、前記ジャッキパターン基づいて目標力点半径
を満たす前記圧力制御弁の圧力調整量を算出する演算部
と、目標力点位置に応じて前記ジャッキパターンを回転
操作して目標力点位置に対応したジャッキパターンを設
定する回転処理部とを有することを特徴とするものであ
る。
【0027】従って、制御装置は、ON操作ジャッキと
OFF操作ジャッキとの差圧を所定値に維持しながらO
FF操作ジャッキを順次増加させて力点半径を算出して
この力点半径が目標力点半径以上となるジャッキパター
ンを推進ジャッキ制御のパターンとし、順次増加させる
OFF操作ジャッキが所定の本数になっても目標力点半
径を満たさない場合に前記所定本数でのジャッキパター
ンを推進ジャッキ制御のパターンとし、このジャッキパ
ターン基づいて目標力点半径を満たす前記圧力制御弁の
圧力調整量を算出し、目標力点位置に応じてジャッキパ
ターンを回転操作して目標力点位置に対応したジャッキ
パターンを設定する。
【0028】また、本発明の推進ジャッキの推力制御装
置は、前記制御装置は、ON操作ジャッキとOFF操作
ジャッキとの差圧を所定値に維持して目標力点位置に相
対する位置の推進ジャッキの少なくとも1つをON操作
ジャッキとした状態で前記OFF操作ジャッキを順次増
加させて力点半径を算出する演算部と、力点半径が目標
力点半径以上となるジャッキパターンを求めるジャッキ
パターン設定部と、このジャッキパターンに基づいて目
標力点半径を満たす前記圧力制御弁の圧力調整量を算出
する演算部と、目標力点位置に応じてジャッキパターン
を回転操作して目標力点位置に対応したジャッキパター
ンを設定する回転処理部とを有することを特徴とするも
のである。
【0029】従って、制御装置は、ON操作ジャッキと
OFF操作ジャッキとの差圧を所定値に維持しながら目
標力点位置に相対する位置の推進ジャッキの少なくとも
1つをON操作ジャッキとした状態で、OFF操作ジャ
ッキを順次増加させて力点半径を算出してこの力点半径
が目標力点半径以上となるジャッキパターンを推進ジャ
ッキ制御のパターンとし、順次増加させるOFF操作ジ
ャッキが所定の本数になっても目標力点半径を満たさな
い場合に前記所定本数でのジャッキパターンを推進ジャ
ッキ制御のパターンとし、このジャッキパターン基づい
て目標力点半径を満たす前記圧力制御弁の圧力調整量を
算出し、目標力点位置に応じてジャッキパターンを回転
操作して目標力点位置に対応したジャッキパターンを設
定する。
【0030】また、本発明のトンネル掘削機は、回転自
在なカッタヘッドと、前端部に該カッタヘッドが装着さ
れた掘削機本体と、前記カッタヘッドを回転駆動する回
転駆動手段と、前記カッタヘッドを推進させるために前
記掘削機本体に円周方向に沿って並設された複数の推進
ジャッキと、油圧ポンプから複数の第1切換弁を介して
前記複数の推進ジャッキに圧油が選択供給される第1流
路と前記油圧ポンプから第2切換弁及び圧力制御弁を介
して前記複数の推進ジャッキに圧油が選択供給される第
2流路とを有して前記掘削機本体の目標力点位置に応じ
て前記第1切換弁及び第2切換弁、圧力制御弁を開閉制
御して前記推進ジャッキの推力を制御する推進ジャッキ
の推力制御機構とを具えたことを特徴とするものであ
る。
【0031】従って、カッタヘッドを回転しながら複数
の推進ジャッキによって掘削機本体を前進することで、
前方の地盤を掘削してトンネルを掘削し、このとき、推
進ジャッキの推力制御機構は、掘削機本体の目標力点位
置に応じて第1切換弁及び第2切換弁、圧力制御弁を開
閉制御して推進ジャッキの推力を制御することで、掘進
中の方向制御に対してその制御精度が維持される。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づき、実施例を挙げて詳細に説明する。
【0033】図1に本発明の第1実施例に係るシールド
掘削機の概略、図2にシールドジャッキへの圧油の給排
システムの構成、図3に目標力点位置の入力装置の説
明、図4に目標力点座標に対する各種変数の定義を表す
説明、図5にシールドジャッキの取付線域での基準型を
表す説明、図6にシールドジャッキの取付間域での基準
型を表す説明、図7に本実施例の制御装置による演算処
理を表す制御ブロック、図8に減圧弁設定圧力の演算処
理を表す制御ブロック、図9にシールドジャッキ取付線
域でのON/OFFパターン例を表す説明、図10にシ
ールドジャッキ取付間域でのON/OFFパターン例を
表す説明、図11に異なるシールドジャッキのON/O
FFパターン例を表す説明を示す。
【0034】本実施例のシールド掘削機において、図1
に示すように、円筒形状をなす掘削機本体11の前端部
にはカッタヘッド12が回転自在に装着されており、こ
のカッタヘッド12は油圧駆動モータ13によって回転
駆動することができる。また、掘削機本体11の後部に
は掘削機本体11及びカッタヘッド12を推進させるた
めの複数(本実施例では、14本)のシールドジャッキ
14が円周方向に沿って並設されている。そして、この
14本のシールドジャッキ14は推力制御機構15によ
ってその推力が調整制御され、掘削機本体11の掘進方
向制御がなされるようになっている。
【0035】この推力制御機構15において、シールド
掘削機本体11内には、制御装置21とシールドシーケ
ンサ22が搭載されており、制御装置21にはディスプ
レイ23が接続される一方、シールドシーケンサ22に
は地上側に配置された線形管理システム51が接続さ
れ、この線形管理システム51はディスプレイ52及び
プリンタ53、キーボード54が接続されている。
【0036】また、シーケンサ22には、掘削機本体1
1の力点を入力する力点入力装置24と掘削地盤の土圧
を計測する土圧計25、ジャイロとレベル計が組み込ま
れて掘削位置及び方向データを測定する検出器26、各
シールドジャッキ14への供給油圧データを検出する圧
力計27、シールドジャッキ14のストロークデータを
検出するストローク計28が接続されている。更に、こ
のシールドシーケンサ22は制御弁アンプ29を介して
切換弁30の開閉操作や圧力制御弁である減圧弁31の
操作を行うことができるようになっている。
【0037】なお、制御装置21とこのシールドシーケ
ンサ22との間、シーケンサ22と線形管理システム5
1との間はデータが双方向に伝送されている。なお、本
実施例では、制御装置21をシールド掘削機本体11の
中に配置したが、線形管理システム51と同様に、地上
に設置することも可能である。
【0038】ここで、シールドシーケンサ22とシール
ドジャッキ14に油圧を供給する油圧システムの構成に
ついて説明する。
【0039】図2に示すように、シールドシーケンサ2
2は線形管理システム51と制御装置21との信号を送
受し、力点入力装置24からの信号を受信する。図3は
この力点入力装置24の一例であり、タッチパネルで目
標力点を入力することができるようになっている。この
タッチパネルを用いて”手動設定許可”ボタンを押した
後、左右・上下の矢印で目標力点を動かし、位置が決ま
ったら”設定ボタン”を押すものである。
【0040】また、図2に示すように、油圧ポンプ32
からの圧油給排路には方向制御弁33が接続され、この
圧油給排路は、方向制御弁33から複数の第1切換弁3
0a,30b,30c・・・30m,30nを介して複
数のシールドジャッキ14a,14b,14c・・・1
4m,14nに接続され、且つ、方向制御弁33から一
つの第2切換弁30o及び減圧弁31を介して各シール
ドジャッキ14a,14b,14c・・・14m,14
nに接続されている。そして、シールドシーケンサ22
は方向切換弁33の切換制御を行うと共に、各制御弁ア
ンプ29a,29b,29c・・・29m,29n,2
9o,29pを介して各切換弁30a,30b,30c
・・・30m,30n,30o及び減圧弁31の開閉操
作を行う。
【0041】更に、シールドシーケンサ22には油圧ポ
ンプ32の吐出圧力を検出する圧力センサ27aのデー
タPp 及び減圧弁31の出口圧力を検出する圧力センサ
27bのデータPd が入力されるようになっている。
【0042】従って、方向切換弁33によって油圧ポン
プ32から第1制御弁30a,30b,30c・・・3
0m,30nに至る圧油は各シールドジャッキ14a,
14b,14c・・・14m,14nに至り、また、方
向切換弁33によって油圧ポンプ32から第2制御弁3
0oを介して減圧弁31に至る圧油は逆止弁34a,3
4b,34c・・・34m,34nを介して切換弁30
a,30b,30c・・・30m,30nの下流側の各
油圧回路に合流されるようになっている。このような油
圧回路にすることで、油圧ポンプ32からの圧油あるい
は減圧弁31からの圧油のいずれかがシールドジャッキ
14に供給されるようになっている。
【0043】具体的に説明すると、14本のシールドジ
ャッキ14a,14b,14c・・・14m,14nの
ON/OFF操作において、ON操作されたシールドジ
ャッキ14には対応する第1切換弁30の開操作によっ
て油圧ポンプ32からの圧油が直接供給され、OFFさ
れたシールドジャッキ14には対応する第1切換弁30
が閉操作されると共に第2切換弁30oの開操作及び減
圧弁31の圧力調整操作により制御圧が各シールドジャ
ッキ14に作用することになる。
【0044】例えば、7本のシールドジャッキ14a,
14b,14c・・・14gまでをON操作、残りの7
本のシールドジャッキ14h,14i,14j・・・1
4nまでをOFF操作する場合、(1)方向切換弁33
を矢印a方向に切換えた後、(2)第1切換弁30a,
30b,30c・・・30g及び第2切換弁30oが開
操作され、(3)第1切換弁30h,30i,30j・
・・30nは閉操作され、(4)減圧弁31は制御装置
21からの指令値に応じた圧力に制御される。すると、
(5)シールドジャッキ14a〜14gには、開操作さ
れ切換弁30a〜30gより油圧ポンプ32からの圧油
が供給され、(6)シールドジャッキ14h〜14nに
対応した切換弁30h〜30nは閉操作されているた
め、油圧ポンプ32からの圧油が供給されないが、減圧
弁31で制御された圧力が逆止弁34h〜34nを介し
て作用する。(7)従って、各シールドジャッキ14a
〜14nは供給された油圧に応じて伸縮する。
【0045】一方、方向制御弁33を図2中の矢印b方
向に選択すると、各シールドジャッキ14a〜14nは
縮むように圧油が供給される。
【0046】ここで、前述した各シールドジャッキ14
a〜14nの操作パターンについて説明する。図4に示
すように、シールド掘削機本体11を後方からみると、
各シールドジャッキ14a〜14nの配置と目標力点の
座標は図示のようになっており、本実施例での演算処理
に必要な各種変数の定義を示している。
【0047】即ち、シールドジャッキ14a〜14nの
ON/OFF制御パターンで力点操作する場合、目標力
点座標がジャッキ取付部の範囲にある場合とジャッキ間
にある場合とでは扱うON/OFFパターンデータが異
なる。ここでは前者の領域をジャッキ取付線域、後者を
ジャッキ取付間域と定義する。すると、図4に示す場合
には、目標力点座標(Htx,Hty)がジャッキ取付線域
に存在している。なお、ON/OFFパターンデータは
異なっても処理の流れは変わらない。また、原点Oから
目標力点座標(Htx,Hty)までの長さを目標力点半径
Rt と称し、水平軸からの角度を目標力点角θt と称
す。
【0048】このシールドジャッキ14a〜14nは掘
削機本体11の円周上に均等に配置されているため、一
つのON/OFFパターンを回転操作させることによっ
て、同一半径で設定角の異なる力点を設定することがで
きる。即ち、まず、目標力点半径Rt を満たすON/O
FFパターンを所定の状態を設定し、次に、このパター
ンをθr だけ回転操作すればよいことになる。この所定
状態を基準型と称することにする。この基準型は目標力
点がジャッキ取付線域にある場合とジャッキ取付間域に
ある場合の2種類を用意すればよい。
【0049】図5は目標力点座標がジャッキ取付線域に
ある場合の基準型の例であり、図4に示す力点座標の回
転角θr だけ回転させたものである。ここでは、No.9
(14i)のシールドジャッキがジャッキの取付線上に
力点がある場合を基準型として扱っており、まず、この
基準型で目標力点半径Rt を満たすシールドジャッキ1
4a〜14nのON/OFFパターンと減圧弁31の設
定圧力Pset と算出する。一方、図6は目標力点座標が
ジャッキ取付間域にある場合の基準型の例であり、No.8
(14h)とNo.9(14i)のシールドジャッキの間に
力点がある場合を基準型として扱っている。
【0050】図7及び図8に基づいて、制御装置21に
よる、目標力点座標(Htx,Hty)に対するシールドジ
ャッキ14のON/OFFパターンと減圧弁31の設定
圧Pset とを算出する処理の流れを説明する。
【0051】図7に示すように、入力信号は、力点入力
装置24からの目標力点座標(Htx,Hty)と圧力セン
サ27aからのポンプ吐出圧力Pp と圧力センサ27b
からの減圧弁31の出口圧力(OFFジャッキの圧力)
Pd とONジャッキの本数Nn である。100は総推力
Ft の算出部であり、前述のポンプ吐出圧力Pp 、減圧
弁31の出口圧力Pd 、ONジャッキの本数Nn の入力
信号が取り込まれる。101は目標力点半径Rt 及び目
標力点角θt の算出部であり、力点入力装置24からの
目標力点座標(Htx,Hty)と総推力Ft 算出部100
の算出結果が入力される。102は目標力点角θt の判
定及び回転角θr の算出部、103は判定器、104,
107は減圧弁設定圧力Pset の演算部、105は制御
誤差算出部、106は制御誤差の判定器である。
【0052】また、図8に減圧弁設定圧力Pset の演算
部104(あるいは107)の制御処理内容を示してい
るが、力点位置がジャッキ取付線域にある場合とジャッ
キ取付間域にある場合とでは、前述したように、基準型
とそれに対するON/OFFパターンのみが異なるため
制御処理部を110と120とに分けているが、処理内
容は同じであるため、ここでは力点位置がジャッキ取付
線域にある場合を例にして説明する。
【0053】即ち、図8に示すように、111はメモリ
に格納されたジャッキパターンの読み込み部、112は
最小使用ジャッキ本数の算出部、113は最小力点半径
Rmin(i)、最大力点半径Rmax(i)の算出部、114はジ
ャッキパターンの演算部、115はジャッキパターンの
設定部、116は減圧弁設定圧力Pset の算出部、11
7はジャッキパターンの回転処理部である。制御処理部
110で算出されたジャッキパターンと減圧弁設定圧力
Pset は130でシールドシーケンサ22に出力され、
各切換弁30a〜30oが操作され、減圧弁31でOF
Fジャッキの圧力が調整される。
【0054】従って、図7において、総推力Ft 算出部
100では、現在のポンプ圧力PpとOFFジャッキ圧
力Pd とONジャッキ本数Nn から次の数式1で総推力
Ftを算出する。
【0055】
【数1】
【0056】目標力点半径Rt 、目標力点角θt 算出部
101では、図4に例として示した目標力点の座標(H
tx,Hty)から目標力点半径Rt と目標力点角θt とを
算出する。
【0057】そして、目標力点角θt の判定及び回転角
θr 算出部102は、目標力点角θt がジャッキ取付線
域、ジャッキ取付間域のいずれに存在するかを判定し、
その角度θj を求める。また、ジャッキ14a〜14n
は周方向均等に配置されており、ジャッキパターン、減
圧弁圧力は力点半径のみに影響を与えることを考慮すれ
ば、基準型で目標力点半径に対するジャッキパターン、
減圧弁圧力を求め、その後目標力点角θt に対応する角
度に回転すればよいことになる。従って、図4に示した
水平軸からの角度θr を算出すればよい。
【0058】判定器103は、入力された目標力点に対
する減圧弁31の圧力が設定されたかどうかを判定する
ものであり、最初の流れは設定済みではないため、減圧
弁設定圧力Pset 演算部104に移行し、一度設定され
たら制御誤差演算部105に移行する。なお、この制御
誤差演算部105以降での処理内容は、力点設定後、次
に目標力点が変更されるまでの間における力点制御精度
を維持するための処理である。
【0059】即ち、一度、減圧弁圧力Pset が設定され
た後、制御誤差演算部105で半径方向の誤差ΔEr と
角度方向の誤差ΔEa を算出する。次に、判定器106
でこの誤差ΔEr あるいはΔEa が許容値を越えたかど
うか判定し、許容値を越えたら、減圧弁設定圧力Pset
演算部107でジャッキパターンあるいは減圧弁31の
設定圧力Pset を算出し、この結果をシールドシーケン
サ22に送信する。
【0060】なお、図8において、減圧弁設定圧力Pse
t 演算部104の処理のうち、目標力点がジャッキ取付
線域にある場合を示しているが、目標力点がジャッキ取
付間域にある場合も処理内容は同じであるため省略して
いる。
【0061】図9及び図10は制御装置21のメモリ内
に格納されているシールドジャッキ14a〜14nのO
N/OFFパターンの一例を示したものであり、前述し
たジャッキパターン読み込み部111にてこのパターン
データが読み込まれる。図9はジャッキ取付線域でのジ
ャッキON/OFFパターン例、図10はジャッキ取付
間域でのジャッキON/OFFパターン例である。前者
の場合、ジャッキ本数分のパターンがメモリに格納され
ており、後者の場合は力点がジャッキの間に有るためジ
ャッキ本数/2の7パターンがメモリに格納されてい
る。
【0062】従って、図8における最小使用ジャッキ本
数の算出部112は、算出部100で算出した総推力F
t とポンプ圧力の最大値Ppmaxより、最低限必要なジャ
ッキ本数Nmin を次の数式2で求める。
【0063】
【数2】
【0064】そして、読み込み部111でメモリから読
み込んだジャッキパターンの内でONとなるジャッキが
Nmin 個以上のジャッキパターンを以降の処理の対象と
する。即ち、最小力点半径Nmin(i)、最大力点半径Rma
x(i)の算出部113では、次の〜の算出ステップ
(数式3,4,5)の処理を行い、対象となる各ジャッ
キパターン(第iパターン)の最小、最大半径を求め
る。
【0065】
【数3】
【0066】
【数4】
【0067】
【数5】
【0068】ジャッキパターンの選択部114では、入
力データで得られた目標力点半径Rt が最小半径Rmin
(i)、最大半径Rmax(i)に含まれるジャッキパターンを
選択する。即ち、次の不等号式(数式6)を満たすジャ
ッキパターンを選択するる。
【0069】
【数6】
【0070】今、上記ジャッキパターンがパターンL〜
mまで選択され、そのときのジャッキ本数がNL(L)〜N
L(m)になったとする。次の、ジャッキパターンの設定部
115では、このNL(L)〜NL(m)の中からジャッキ本数
が最大となるパターンを一つ選択する。ここで設定され
たパターンをパターンnとしておく。減圧弁設定圧力P
set の算出部116では、目標力点半径Rt に対するこ
のパターンnでの減圧弁の設定圧力Pset を次式をもと
に算出する。
【0071】
【数7】
【0072】ジャッキパターンの回転処理部117は、
図5の状態を図4のように目標力点座標に対応した角度
θr だけ回転させる処理を行う。
【0073】なお、図11に示すものは、メモリに格納
されたジャッキパターンの他の一例であり、図9、図1
0に対応した別のパターン例である。即ち、図11のパ
ターン1,2は目標力点座標がジャッキ取付線域にある
場合であり、パターン3,4はこの座標がジャッキ取付
間域にある場合である。この図11に示したパターンは
4つのパターンのみがメモリに格納されている。このよ
うにジャッキパターンを少なくすれば、ONジャッキの
本数パターンは少なくなるが、パターンを選択する処理
が簡素になり、演算効率を向上させることが可能とな
る。
【0074】図12に本発明のトンネル掘削機の推力制
御装置において、第2実施例の制御装置による減圧弁設
定圧力の演算処理を表す制御ブロック、図13にジャッ
キパターン設定部の演算処理を表す制御ブロック、図1
4にON/OFFパターン設定から圧力設定までの概念
を表す説明を示す。なお、前述の実施例で説明したもの
と同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複
する説明は省略する。
【0075】本実施例の推力制御装置において、制御装
置21による目標力点座標(Htx,Hty)に対するシー
ルドジャッキ14のON/OFFパターンの処理は前述
した実施例のものと同様であるが、減圧弁31の設定圧
力Pset を算出する処理の流れが異なるため、その部分
のみ説明する。
【0076】即ち、図12に示すように、211は所定
差圧DPeで順次OFFジャッキを増やした場合、目標
力点半径Rtを満たすか否かを判定し、減圧弁31の設
定圧力Pset を算出するためのジャッキパターン設定部
である。また、212は減圧弁操作圧力の上下設定部、
213は減圧弁31の圧力を操作したときのポンプ圧力
予測するポンプ圧力予測値算出部、214は減圧弁31
の設定圧力Pset の算出部、215は減圧弁設定圧力P
set の上下限値に対する処理部、216はポンプ圧力の
上限値に対する処理部、217はジャッキパターンの回
転処理部である。制御処理部210で算出されたジャッ
キパターンと減圧弁設定圧力Pset は230でシールド
シーケンサ22に出力され、各切換弁30a〜30oが
操作され、減圧弁31でOFFジャッキの圧力が調整さ
れる。
【0077】ここで、制御装置21による目標力点座標
(Htx,Hty)に対するシールドジャッキ14のON/
OFFパターン及び減圧弁31の設定圧力Pset を算出
する処理の流れについて説明する。
【0078】なお、図13にはジャッキパターン設定部
211の演算処理の内容を表し、図14には図12及び
図13に関するジャッキパターン設定と減圧弁31の圧
力設定までの概念を表したものである。なお、本実施例
では、NO.4のシールドジャッキ14dを中心として対象
にOFFジャッキを増加させる4つのパターン例を用い
ており、OFFジャッキの所定本数は全ジャッキ本数の
半数である7本とし、全ジャッキONはパターン0とす
る。
【0079】本実施例では、図14に示すように、 まず、ONジャッキに対するOFFジャッキの差圧
を所定差圧DPeに固定し、OFFジャッキをパターン
1からパターン4まで変化させ、そのパターンが目標力
点半径Rtを満たすか否かを判定する。 そして、このパターン(例えば、パターン3)の力
点半径が目標力点半径Rt以上になれば、そのパターン
を制御するジャッキパターンとし、目標力点半径Rtに
対する減圧弁31の設定圧Pset を求める。 一方、このパターンで目標力点半径Rtを満たさな
ければ、パターン4、即ち、半数のジャッキがONとな
るパターンを制御するジャッキパターンとし、目標力点
半径Rtに対する減圧弁31の設定圧Pset を求める。
【0080】以下、図12のジャッキパターン設定部2
11について詳細に説明する。その制御処理内容を示す
図13に示すように、判定器240にて、パターン番号
を判定し、i≦imであれば、即ち、i=1のとき、算
出部241に移行する。なお、i,imはパターン番号
であり、imがパターン4に対応する番号である。次
に、差圧DPeでのポンプ圧力予測値算出部241で第
iパターンでのポンプ圧力を予測し、差圧DPeでの力
点半径RU算出部242で第iパターン、且つ、差圧D
Peでの力点半径RUを算出する。そして、判定器14
3は力点半径RUが目標力点半径Rtになったかどうか
を判定する。この判定で、RU<Rtの場合は、加算器
244でパターン這う号を増やし、判定器240に戻
る。
【0081】また、判定器243でRU≧Rtの場合
は、これを満たす最初のパターンを制御するジャッキパ
ターンとし、図12の減圧弁操作圧力の上下限値設定部
212に移行する。なお、判定器240にて、i>im
であれば、即ち、i=5のとき、判定器145にてi=
im、即ち、半数のジャッキがONになるパターンを制
御するジャッキパターンとして設定部212に移行す
る。
【0082】ここで、前述した差圧DPeでのポンプ圧
力予測値算出部241の処理内容について説明する。こ
の算出部241では、差圧DPeの設定、と、ポン
プ圧力の予測値掛算、とに分けられる。なお、ここで、 ポンプ圧力:Pp(kgf/cm2) 減圧弁31の最小設定圧力Pdmin (kgf/cm2) 減圧弁31の最大設定圧力Pdmax (kgf/cm2) 総推力:Ft(kgf/) ジャッキの総本数: Nt 第iパターンでのONジャッキ本数:Non(i) ジャッキ伸長側受圧面積:A1(cm2) とする。
【0083】
【数8】
【0084】
【数9】
【0085】次に、差圧DPeでの力点半径RU算出部
242の処理内容について説明する。この力点半径RU
は上記数式9で得られたポンプ圧力Ppdを用いて下記数
式10にて算出することができる。
【0086】
【数10】
【0087】このようにジャッキパターン設定部211
でのジャッキパターン(パターン番号)は減圧弁操作圧
力の上下限値設定部212以降に引き渡され、上記パタ
ーンで目標力点半径Rtを満たす減圧弁31の設定圧力
Pset が算出される。
【0088】即ち、図12に示すように、減圧弁操作圧
力の上下限値設定部212では、減圧弁31自身の調整
範囲と総推力Ftを用いて調整可能な上下限圧力値を設
定する。今、減圧弁31自身の最小設定圧力をPdmin
、最大設定圧力をPdmax とし、総推力Ftから得ら
れる圧力Pdmax2は下記数式11から算出される。
【0089】
【数11】
【0090】そして、減圧弁31で調整可能な最大設定
圧力をPdmax は下記数式12から算出され、Pdmin
とPdmax の間が減圧弁31の調整範囲となる。
【0091】
【数12】
【0092】ポンプ圧力予測値算出部213は、必要
差圧DPdの算出、と、ポンプ圧力予測値Ppdの算
出、を行う。即ち、目標力点半径Rtを満たすために必
要なONジャッキとOFFジャッキとの差圧を求める。
そして、総推力Ftが一定の場合、OFFジャッキの圧
力を変化させると、ポンプ圧力も変化するため、予め、
ポンプ圧力を予測する。
【0093】
【数13】
【0094】
【数14】
【0095】減圧弁設定圧力Pset 算出部214では、
上記数式13,14にて算出された必要差圧DPdとポ
ンプ圧力予測値Ppdから下記数式15を用いて減圧弁3
1の設定圧力Pset を算出する。
【0096】
【数15】
【0097】前述した減圧弁設定圧力Pset 算出部21
4は設定圧力Pset に制約を含めないものであるが、減
圧弁操作圧力の上下限値設定部212での上下限値を用
いて調整可能な値にする必要があるため、設定圧力上下
限値に対する処理部215にてその処理を行う。また、
減圧弁設定圧力Pset が上下限値に変更された場合、ポ
ンプ圧力も変化するため、このポンプ圧力予測値Ppdも
再計算する必要がある。
【0098】即ち、設定圧力上下限値に対する処理部2
15において、設定圧力Pset <最小調整圧力Pdmin
の場合、Pset =Pdmin とし、設定圧力Pset >最大
調整圧力Pdmax の場合、Pset =Pdmax とし、下記
数式16を用いてポンプ圧力予測値Ppdを予測する。
【0099】
【数16】
【0100】ポンプ圧力上限値に対する処理部216で
は、予測したポンプ圧力PpdがPdmax に達したかどう
かを判定し、上限値に達した場合にはその値をポンプ圧
力Ppdとする。ただし、ポンプ圧力予測値Ppdがここで
変更された場合、目標力点半径Rtを満たすための設定
圧力Pset を変更しなければならないため、改めて設定
圧力Pset を算出する。そして、この設定圧力Pset が
上下限に達したかどうかを再度判定し、上下限に達した
場合は、その上限値を減圧弁31の設定圧力Pset とす
る。即ち、ポンプ圧力上限値に対する処理部216は、
ポンプ圧力予測値Ppd>最大調整圧力Pdmax の場合、
Pset =Pdmax とする。このとき、下記数式17を用
いて必要差圧Dpdを求め、設定圧力Pset =最大調整圧
力Pdmax −必要差圧Dpdとなる。
【0101】
【数17】
【0102】このように設定圧力Pset が上下限値に達
したら、その値を設定圧力とする。そして、ジャッキパ
ターンの回転処理部217は目標力点座標に対応した角
度θr だけ回転させる処理を行う。
【0103】図15に本発明のトンネル掘削機の推力制
御装置において、第3実施例の制御装置によるON/O
FFパターン設定から圧力設定までの概念を表す説明を
示す。なお、前述の実施例で説明したものと同様の機能
を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省
略する。
【0104】本実施例の推力制御装置では、目標力点位
置がN0.11のシールドジャッキ14の取付線上にあっ
て、セグメントの目開きを防止するためにこの目標力点
位置に対するシールドジャッキ14、即ち、N0.4のシー
ルドジャッキ14を常にON操作する例を示している。
また、OFFジャッキの増やし方は目標力点位置がN0.1
1のシールドジャッキ14の取付線上にあるため、N0.4
のシールドジャッキ14を中心にして対称に3つのパタ
ーン例を用いる。なお、このOFFジャッキの所定本数
とは、N0.1〜N0.3とN0.5〜N0.8がOFFとなる6本のジ
ャッキ本数のことである。なお、全ジャッキONはパタ
ーン0とする。
【0105】本実施例では、図15に示すように、 N0.4のジャッキをON操作状態で、まず、ONジャ
ッキに対するOFFジャッキの差圧を所定差圧DPeに
固定し、OFFジャッキをパターン1からパターン3ま
で変化させ、そのパターンが目標力点半径Rtを満たす
か否かを判定する。 そして、このパターン(例えば、パターン2)の力
点半径が目標力点半径Rt以上になれば、そのパターン
を制御するジャッキパターンとし、目標力点半径Rtに
対する減圧弁31の設定圧Pset を求める。 一方、このパターンで目標力点半径Rtを満たさな
ければ、パターン3、即ち、N0.4とN0.8〜N0.14のジャ
ッキがONとなるパターンを制御するジャッキパターン
とし、目標力点半径Rtに対する減圧弁31の設定圧P
set を求める。
【0106】以下、前述した図13によってジャッキパ
ターン設定について詳細に説明する。なお、前述した実
施例ではimをジャッキが全ジャッキ本数の半分になる
パターン番号としたが、本実施例でimはパターン3と
する。図13に示すように、判定器240にて、パター
ン番号を判定し、i≦imであれば、即ち、i=1のと
き、算出部241に移行する。なお、i,imはパター
ン番号であり、imがパターン3に対応する番号であ
る。次に、差圧DPeでのポンプ圧力予測値算出部24
1で第iパターンでのポンプ圧力を予測し、差圧DPe
での力点半径RU算出部242で第iパターン、且つ、
差圧DPeでの力点半径RUを算出する。そして、判定
器243は力点半径RUが目標力点半径Rtになったか
どうかを判定する。この判定で、RU<Rtの場合は、
加算器244でパターン這う号を増やし、判定器240
に戻る。
【0107】また、判定器243でRU≧Rtの場合
は、これを満たす最初のパターンを制御するジャッキパ
ターンとし、図12の減圧弁操作圧力の上下限値設定部
212に移行する。なお、判定器240にて、i>im
であれば、即ち、i=4のとき、判定器145にてi=
im、即ち、N0.4とN0.8〜N0.14のジャッキがONにな
るパターンを制御するジャッキパターンとして設定部2
12に移行する。
【0108】ここで、前述した差圧DPeでのポンプ圧
力予測値算出部241の処理内容について説明する。こ
の算出部241では、差圧DPeの設定、と、ポン
プ圧力の予測値掛算、とに分けられる。なお、ここで、 ポンプ圧力:Pp(kgf/cm2) 減圧弁31の最小設定圧力Pdmin (kgf/cm2) 減圧弁31の最大設定圧力Pdmax (kgf/cm2) 総推力:Ft(kgf/) ジャッキの総本数: Nt 第iパターンでのONジャッキ本数:Non(i) ジャッキ伸長側受圧面積:A1(cm2) とする。
【0109】なお、この差圧DPeの設定とポンプ圧力
の予測値掛算は前述の実施例と同様であるため、説明は
省略する。
【0110】次に、差圧DPeでの力点半径RU算出部
242の処理内容について説明する。この力点半径RU
は前記数式9で得られたポンプ圧力Ppdを用いて前記数
式10にて算出することができる。なお、ここで、ΣX
on(j)には目標力点位置に対するジャッキ作用点X座
標、即ち、図15におけるN0.4のジャッキの作用点X座
標が含まれている。
【0111】このようにジャッキパターン設定部211
でのジャッキパターン(パターン番号)は減圧弁操作圧
力の上下限値設定部212以降に引き渡され、上記パタ
ーンで目標力点半径Rtを満たす減圧弁31の設定圧力
Pset が算出される。
【0112】即ち、図12に示すように、減圧弁操作圧
力の上下限値設定部212では、減圧弁31自身の調整
範囲と総推力Ftを用いて調整可能な上下限圧力値を設
定する。今、減圧弁31自身の最小設定圧力をPdmin
、最大設定圧力をPdmax とし、総推力Ftを均等に
全ジャッキに配分したときの圧力Pdmax2は前記数式1
1から算出される。そして、減圧弁31で調整可能な最
大設定圧力をPdmax は前記数式12から算出され、P
dmin とPdmax の間が減圧弁31の調整範囲となる。
【0113】ポンプ圧力予測値算出部213は、必要
差圧DPdの算出、と、ポンプ圧力予測値Ppdの算
出、を行う。即ち、目標力点半径Rtを満たすために必
要なONジャッキとOFFジャッキとの差圧を求める。
そして、総推力Ftが一定の場合、OFFジャッキの圧
力を変化させると、ポンプ圧力も変化するため、予め、
ポンプ圧力を予測する。なお、この演算は前記数式1
3,14にて行う。減圧弁設定圧力Pset 算出部214
では、算出された必要差圧DPdとポンプ圧力予測値P
pdから前記数式15を用いて減圧弁31の設定圧力Pse
t を算出する。
【0114】前述した減圧弁設定圧力Pset 算出部21
4は設定圧力Pset に制約を含めないものであるが、減
圧弁操作圧力の上下限値設定部212での上下限値を用
いて調整可能な値にする必要があるため、設定圧力上下
限値に対する処理部215にてその処理を行う。また、
減圧弁設定圧力Pset が上下限値に変更された場合、ポ
ンプ圧力も変化するため、このポンプ圧力予測値Ppdも
再計算する必要がある。
【0115】即ち、設定圧力上下限値に対する処理部2
15において、設定圧力Pset <最小調整圧力Pdmin
の場合、Pset =Pdmin とし、設定圧力Pset >最大
調整圧力Pdmax の場合、Pset =Pdmax とし、前記
数式16を用いてポンプ圧力予測値Ppdを予測する。
【0116】ポンプ圧力上限値に対する処理部216で
は、予測したポンプ圧力PpdがPdmax に達したかどう
かを判定し、上限値に達した場合にはその値をポンプ圧
力Ppdとする。ただし、ポンプ圧力予測値Ppdがここで
変更された場合、目標力点半径Rtを満たすための設定
圧力Pset を変更しなければならないため、改めて設定
圧力Pset を算出する。そして、この設定圧力Pset が
上下限に達したかどうかを再度判定し、上下限に達した
場合は、その上限値を減圧弁31の設定圧力Pset とす
る。即ち、ポンプ圧力上限値に対する処理部216は、
ポンプ圧力予測値Ppd>最大調整圧力Pdmax の場合、
Pset =Pdmax とする。このとき、前記数式17を用
いて必要差圧Dpdを求め、設定圧力Pset =最大調整圧
力Pdmax −必要差圧Dpdとなる。
【0117】このように設定圧力Pset が上下限値に達
したら、その値を設定圧力とする。そして、ジャッキパ
ターンの回転処理部217は目標力点座標に対応した角
度θr だけ回転させる処理を行う。
【0118】本実施例のトンネル掘削機の推力制御装置
にあっては、目標力点位置に早退する位置のシールドジ
ャッキの少なくとも1本をON操作状態に維持して、O
FFジャッキの圧力を操作するため、セグメントの目開
きを防止し、且つ、過大な応力負荷を低減し、更に、目
標力点と現在を力点とを比較して制御誤差を求め、常に
目標力点を維持するように演算するため、掘進中の制御
精度も維持できる。そして、力点入力装置を随時使用し
て力点を操作することができるため、掘削機の操作が極
めて容易となる。
【0119】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに、本発明の推進ジャッキの推力制御装置によれば、
複数の推進ジャッキに油圧ポンプから圧油を選択供給す
るように複数の第1切換弁を連結すると共に、この複数
の推進ジャッキにそれぞれ圧油を選択供給するように複
数の推進ジャッキ全てに圧力制御弁を介して一つの第2
切換弁を連結し、制御装置によりトンネル掘削機本体の
目標力点位置に応じて第1切換弁及び第2切換弁、圧力
制御弁を開閉制御して推進ジャッキの推力を制御するよ
うにしたので、力点位置を精度良く制御することができ
ると共に、掘進中でも一旦設定された目標力点と現在の
力点とを比較して制御誤差を求め、常に目標力点を維持
するように演算しているため、掘進中の制御精度も維持
することができると共に、セグメントの目開きを防止
し、且つ、過大な応力負荷を低減することができ、ま
た、使用する圧力制御弁は一つで良いため、機器の構成
が簡素になってコストを低減することができる。
【0120】また、本発明のトンネル掘削機によれば、
カッタヘッドを回転しながら複数の推進ジャッキによっ
て掘削機本体を前進することで前方の地盤を掘削してト
ンネルを掘削し、このとき、推進ジャッキの推力制御機
構が、掘削機本体の目標力点位置に応じて第1切換弁及
び第2切換弁、圧力制御弁を開閉制御して推進ジャッキ
の推力を制御するようにしたので、掘進中の方向制御に
対してその制御精度が維持し、トンネル掘削作業の作業
性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るシールド掘削機の概
略図である。
【図2】シールドジャッキへの圧油の給排システムの構
成図である。
【図3】目標力点位置の入力装置の説明図である。
【図4】目標力点座標に対する各種変数の定義を表す説
明図である。
【図5】シールドジャッキの取付線域での基準型を表す
説明図である。
【図6】シールドジャッキの取付間域での基準型を表す
説明図である。
【図7】本実施例の制御装置による演算処理を表す制御
ブロック図である。
【図8】減圧弁設定圧力の演算処理を表す制御ブロック
図である。
【図9】シールドジャッキ取付線域でのON/OFFパ
ターン例を表す説明図である。
【図10】シールドジャッキ取付間域でのON/OFF
パターン例を表す説明図である。
【図11】異なるシールドジャッキのON/OFFパタ
ーン例を表す説明図である。
【図12】本発明のトンネル掘削機の推力制御装置にお
いて、第2実施例の制御装置による減圧弁設定圧力の演
算処理を表す制御ブロック図である。
【図13】ジャッキパターン設定部の演算処理を表す制
御ブロック図である。
【図14】ON/OFFパターン設定から圧力設定まで
の概念を表す説明図である。
【図15】本発明のトンネル掘削機の推力制御装置にお
いて、第3実施例の制御装置によるON/OFFパター
ン設定から圧力設定までの概念を表す説明図である。
【図16】シールド掘削機に対する一般的な力点操作の
概念を示した概略図である。
【図17】従来のシールドジャッキの操作パターンに対
するジャッキ推力分布を表す概略図である。
【図18】従来のシールドジャッキの操作パターンに対
するジャッキ推力分布を表す概略図である。
【図19】従来のシールドジャッキの操作パターンに対
するジャッキ推力分布を表す概略図である。
【図20】従来のシールドジャッキの操作パターンに対
するジャッキ推力分布を表す概略図である。
【図21】セグメントの目開き状態を説明するための概
略図である。
【符号の説明】
11 掘削機本体 12 カッタヘッド 13 油圧駆動モータ 14a〜14n シールドジャッキ 15 推力制御機構 21 制御装置 22 シールドシーケンサ 24 力点入力装置 25 土圧計 26 検出器 27 圧力計 27a,27b 圧力センサ 28 ストローク計 29,29a〜29p 制御弁アンプ 30 切換弁 30a〜30n 第1切換弁 30o 第2切換弁 31 減圧弁(圧力制御弁) 32 油圧ポンプ 33 方向切換弁 51 線形管理システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 淳一 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 土屋 幸三郎 東京都千代田区神田司町二丁目3番地 株 式会社大林組東京本社内 (72)発明者 東出 明宏 東京都千代田区神田司町二丁目3番地 株 式会社大林組東京本社内 (72)発明者 大野 浩史 東京都千代田区神田司町二丁目3番地 株 式会社大林組東京本社内 (72)発明者 富岡 彰 東京都千代田区神田司町二丁目3番地 株 式会社大林組東京本社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル掘削機本体の後部に設けられた
    複数の推進ジャッキの推力を調整する推進ジャッキの推
    力制御装置において、前記複数の推進ジャッキに油圧ポ
    ンプから圧油を選択供給するように該複数の推進ジャッ
    キに対応して連結された複数の第1切換弁と、前記複数
    の推進ジャッキにそれぞれ圧油を選択供給するように該
    複数の推進ジャッキ全てに連結された一つの第2切換弁
    と、前記複数の推進ジャッキと前記第2切換弁との間に
    介装された圧力制御弁と、前記トンネル掘削機本体の目
    標力点位置に応じて前記第1切換弁及び第2切換弁、圧
    力制御弁を開閉制御して前記推進ジャッキの推力を制御
    する制御装置を具えたことを特徴とする推進ジャッキの
    推力制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の推進ジャッキの推力制御
    装置において、前記油圧ポンプには前記推進ジャッキの
    伸縮方向を切り換える方向切換弁を介して前記第1切換
    弁及び前記第2切換弁が連結され、前記圧力制御弁は逆
    止弁を介して前記第1切換弁の下流側の前記各推進ジャ
    ッキの油圧回路に合流されることで、前記油圧ポンプか
    ら前記方向切換弁によって供給された圧油が前記第1切
    換弁あるいは前記第2切換弁及び前記圧力制御弁のいず
    れか一方の流路を通って前記推進ジャッキに供給される
    油圧回路を構成し、前記制御装置には前記油圧ポンプの
    吐出圧力を検出する圧力検出器と前記圧力制御弁の出口
    圧力を検出する圧力検出器と目標力点位置を入力する入
    力装置とが接続され、前記制御装置は前記各圧力検出器
    の信号と前記目標力点位置の入力値とに基づいて前記複
    数の推進ジャッキの選択パターン及び前記圧力制御弁の
    圧力調整量とを演算し、該演算結果に基づいて前記各切
    換弁の開閉動作及び前記圧力制御弁の圧力調整を行うこ
    とを特徴とする推進ジャッキの推力制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の推進ジャッキの推力制御
    装置において、前記制御装置は、前記各推進ジャッキの
    複数のジャッキパターンを格納する記憶部と、前記圧力
    制御弁の圧力操作範囲と作動中の前記油圧ポンプの吐出
    圧力、前記圧力制御弁の出口圧力及び前記ジャッキパタ
    ーンから前記記憶部に格納された各ジャッキパターンで
    の最大及び最小力点半径を算出する演算部と、前記入力
    装置で設定された目標力点位置の半径を満たすジャッキ
    パターンを最大、最小力点半径より選択して前記選択さ
    れた各ジャッキパターンの中からON操作ジャッキの最
    も多いジャッキパターンを選択する選択部と、前記選択
    されたジャッキパターンにおいて前記目標力点の半径を
    満たすように前記圧力制御弁の圧力調整量を算出する演
    算部と、目標力点位置に応じて前記ジャッキパターンを
    回転操作して目標力点位置に対応したジャッキパターン
    を設定する回転処理部とを有することを特徴とする推進
    ジャッキの推力制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の推進ジャッキの推力制御
    装置において、前記制御装置は、作動中の前記油圧ポン
    プの吐出圧力及び前記圧力制御弁の出口圧力、ジャッキ
    パターンとからトンネル掘削機掘進中の力点位置を算出
    する演算部と、前記入力装置で設定された目標力点位置
    と上記演算部で算出した力点位置との誤差を求める制御
    誤差算出部と、前記制御誤差と許容値との大きさを比較
    して判定する判定部と、前記判定部で制御誤差が許容値
    以上と判定された場合に前記推進ジャッキの選択パター
    ンあるいは前記圧力制御弁の調整量を演算する演算部と
    を有することを特徴とする推進ジャッキの推力制御装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の推進ジャッキの推力制御
    装置において、前記制御装置は、ON操作ジャッキとO
    FF操作ジャッキとの差圧を所定値に維持して前記OF
    F操作ジャッキを順次増加させて力点半径を算出する演
    算部と、力点半径が目標力点半径以上となるジャッキパ
    ターンを求めるジャッキパターン設定部と、このジャッ
    キパターンに基づいて目標力点半径を満たす前記圧力制
    御弁の圧力調整量を算出する演算部と、目標力点位置に
    応じてジャッキパターンを回転操作して目標力点位置に
    対応したジャッキパターンを設定する回転処理部とを有
    することを特徴とする推進ジャッキの推力制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の推進ジャッキの推力制御
    装置において、前記制御装置は、ON操作ジャッキとO
    FF操作ジャッキとの差圧を所定値に維持しながら前記
    OFF操作ジャッキを順次増加させて力点半径を算出し
    て前記力点半径が目標力点半径以上となるジャッキパタ
    ーンを推進ジャッキ制御のパターンとし、順次増加させ
    る前記OFF操作ジャッキが所定の本数になっても目標
    力点半径を満たさない場合に前記所定本数でのジャッキ
    パターンを推進ジャッキ制御のパターンとするジャッキ
    パターン設定部と、前記ジャッキパターン基づいて目標
    力点半径を満たす前記圧力制御弁の圧力調整量を算出す
    る演算部と、目標力点位置に応じて前記ジャッキパター
    ンを回転操作して目標力点位置に対応したジャッキパタ
    ーンを設定する回転処理部とを有することを特徴とする
    推進ジャッキの推力制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の推進ジャッキの推力制御
    装置において、前記制御装置は、ON操作ジャッキとO
    FF操作ジャッキとの差圧を所定値に維持して目標力点
    位置に相対する位置の推進ジャッキの少なくとも1つを
    ON操作ジャッキとした状態で前記OFF操作ジャッキ
    を順次増加させて力点半径を算出する演算部と、力点半
    径が目標力点半径以上となるジャッキパターンを求める
    ジャッキパターン設定部と、このジャッキパターンに基
    づいて目標力点半径を満たす前記圧力制御弁の圧力調整
    量を算出する演算部と、目標力点位置に応じてジャッキ
    パターンを回転操作して目標力点位置に対応したジャッ
    キパターンを設定する回転処理部とを有することを特徴
    とする推進ジャッキの推力制御装置。
  8. 【請求項8】 回転自在なカッタヘッドと、前端部に該
    カッタヘッドが装着された掘削機本体と、前記カッタヘ
    ッドを回転駆動する回転駆動手段と、前記カッタヘッド
    を推進させるために前記掘削機本体に円周方向に沿って
    並設された複数の推進ジャッキと、油圧ポンプから複数
    の第1切換弁を介して前記複数の推進ジャッキに圧油が
    選択供給される第1流路と前記油圧ポンプから第2切換
    弁及び圧力制御弁を介して前記複数の推進ジャッキに圧
    油が選択供給される第2流路とを有して前記掘削機本体
    の目標力点位置に応じて前記第1切換弁及び第2切換
    弁、圧力制御弁を開閉制御して前記推進ジャッキの推力
    を制御する推進ジャッキの推力制御機構とを具えたこと
    を特徴とするトンネル掘削機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104033154A (zh) * 2014-06-03 2014-09-10 浙江大学 双模式切换的tbm推进液压系统
JP2021042584A (ja) * 2019-09-11 2021-03-18 株式会社大林組 ジャッキパターンの選択支援方法及びシールド掘進機の方向制御システム
CN115653003A (zh) * 2022-12-28 2023-01-31 中交第一航务工程局有限公司 顶进节段的止退系统及顶推式最终接头施工方法

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JPH02252894A (ja) * 1989-03-24 1990-10-11 Sato Kogyo Co Ltd シールド掘進機の姿勢制御方法及び装置

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