JPH0911178A - 軽荷重用アクチュエータ及びこのアクチュエータを利用した軽荷重伝達装置 - Google Patents

軽荷重用アクチュエータ及びこのアクチュエータを利用した軽荷重伝達装置

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JPH0911178A
JPH0911178A JP18785895A JP18785895A JPH0911178A JP H0911178 A JPH0911178 A JP H0911178A JP 18785895 A JP18785895 A JP 18785895A JP 18785895 A JP18785895 A JP 18785895A JP H0911178 A JPH0911178 A JP H0911178A
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    • F16H19/02Gearings comprising essentially only toothed gears or friction members and not capable of conveying indefinitely-continuing rotary motion for interconverting rotary or oscillating motion and reciprocating motion
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  • Reciprocating Conveyors (AREA)
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  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 全体が小型コンパクトでローコストにて製作
可能であり、比較的長いストロークの荷重伝達が可能
で、過荷重が加わった時に荷重の伝達を即座に停止し
て、相手ワーク等の破損を未然に防止できるように工夫
した軽荷重用アクチュエータと、このアクチュエータを
利用した軽荷重伝達装置を提供する。 【構成】 全体を略金属製の巻尺と同じに剛性を持たせ
た細長い帯状に形成した板バネ体Tを、駆動ローラ3に
よって繰出し自在に構成し、この板バネ体Tの先端部T
Aに軽い荷物を保持又は押し出すための先端部材TBを
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、比較的軽い荷物を所定
の位置まで押し出すことができる軽荷重用アクチュエー
タと、このアクチュエータを利用した軽荷重伝達装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、図4に示したような基板移送装
置に於いて、基板ラック31内に収められた基板33を
コンベヤ32側に送り出す場合は、従来よりモータによ
って進退作動するアームとか、ソレノイドによって作動
するレバー、或は、圧縮流体によって作動するピストン
ロッドといった荷重伝達手段を用いて送り出していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したアー
ムとかレバー或はピストンロッドといった荷重伝達手段
は、いずれも構成が複雑で装置全体が大型であるとか、
製造コストが高いと云った問題点を備えると共に、特
に、送り出し運転中に過荷重が加わった場合に、モータ
とかソレノイド或はピストンと云った荷重伝達源の強力
な押し出し力を受けて、相手ワークを破損してしまう場
合があり、更には、押し出し中の荷物(基板33)とか
アーム、レバー、ロッドといった荷重伝達部材自身も破
損してしまう問題があった。
【0004】更に、上記モータ、ソレレノイド或はピス
トンを伝達源とする従来の荷重伝達手段は、いずれも荷
重を伝達するストロークが短くて、長いストロークの荷
重伝達には利用しにくい問題もあった。
【0005】従って本発明の技術的課題は、全体が小型
コンパクトでローコストにて製作可能であり、比較的長
いストロークの荷重伝達が可能で、過荷重が加わった時
に荷重の伝達を即座に停止して、相手ワーク等の破損を
未然に防止できるように工夫した軽荷重用アクチュエー
タと、このアクチュエータを利用した軽荷重伝達装置を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
【0007】(1) ステンレスのような薄い金属板を
用いて全体を細長い帯状に形成し、且つ、その断面を湾
曲させて全体に剛性を持たせた構造の板バネ体を、駆動
ローラの回転に従ってガイド通路を通して繰出し自在に
構成すると共に、この板バネ体の先端部には軽い荷物を
保持又は押し出すための先端部材を設けること。
【0008】(2) 駆動ローラによる板バネ体の繰出
しをガイドするガイド通路を、その繰出し角度を任意に
変えられる可動構造に構成すること。
【0009】(3) 板バネ体の面に印刷マークを形成
し、この板バネ体を繰出すガイド通路上には、印刷マー
クを読取って駆動ローラによる板バネ体の繰出し量を制
御することができるマークセンサを設けること。
【0010】(4) 駆動ローラによってガイド通路を
通して繰出される板バネ体の先端部材が、基板ラックに
収めた基板をコンベヤ上に押し出すように構成するこ
と。
【0011】(5) 駆動ローラによってガイド通路を
通して繰出される板バネ体の先端部材が、駐車券発行機
が作成した駐車券を保持して、駐車券発行機の発行口よ
りその前面方向に押し出して発券するように構成するこ
と。
【0012】
【作用】上記(1)〜(5)で述べた各手段は以下の如
く作用する。
【0013】上記(1)で述べた手段によれば、ステン
レスのような薄い金属板を用いて細長い帯状に形成した
板バネ体は、その断面を湾曲させて全体を金属製の巻尺
と略同じ構造に構成しているため、この板バネ体を駆動
ローラの回転によって繰出すと、板バネ体は伸張状態を
維持しながら繰出されて、先端部材が荷物を押し出すこ
とができるものであって、極めて簡単なシステム構成に
よってアーム,レバー,ロッドといった従来の荷重伝達
部材より長いストロークの荷重伝達を可能にすると共
に、荷重伝達中に過荷重が加わった場合には、板バネ体
が折曲して直ちに荷重の伝達を停止するため、相手ワー
クとか板バネ体の破損を防止することができ、また、こ
の折曲した板バネ体は剛性によって直ちに復元させて再
使用することを可能にする。
【0014】上記(2)で述べた手段によれば、板バネ
体の繰出しをガイドするガイド通路の角度を調節するこ
とによって、板バネ体による荷物の押し出しを任意の方
向に設定することを可能にする。
【0015】上記(3)で述べた手段によれば、板バネ
体の印刷マークをマークセンサで読取ることによって、
駆動ローラによる板バネ体の繰出し量を数値制御して、
板バネ体による荷物の押し出し長さを思い通りの長さに
調節することを可能にする。
【0016】上記(4)で述べた手段によれば、板バネ
体を駆動ローラで繰出すことによって、基板ラック内に
収められていた基板をコンベヤ上に押し出して、任意の
場所に搬送させることができると共に、この押し出し中
に過荷重が加わった場合には、板バネ体が折曲してその
押し出しを直ちに停止するため、基板とか板バネ体の破
損を未然に防止しながら安全に移送作業を進めることを
可能にする。
【0017】上記(5)で述べた手段によれば、レイア
ウト条件とかドライバーテクニツク等が原因で車輌を駐
車券発行機の近くに寄せられない場合でも、板バネ体が
その先端部に駐車券を保持した状態で車輌の方向に繰出
すから、ドライバーがいちいち車輌から降りなくても駐
車券を受取ることができ、また、繰出された板バネ体の
先端部が車体に当ったり、その他の障害物等に当ったり
した場合には、板バネ体が折曲して直ちに繰出しを停止
するため、繰出された板バネ体によって車体等に傷をお
わせる心配もなく、安全に使用することを可能にする。
【0018】以上の如くであるから、上記の手段によっ
て上述した技術的課題を解決して、前記従来の技術の問
題点を解消することができる。
【0019】
【実施例】以下に、上述した本発明に係る軽荷重用アク
チュエータ及びこのアクチュエータを利用した軽荷重伝
達装置の好適な実施例を添付した図面と共に詳細に説明
する。
【0020】図1は、請求項1と3に記載した本発明に
係る軽荷重用アクチュエータSAの基本構造を説明した
構成図であって、図中、Tは例えばステンレスのような
薄い金属板を用いて全体を細長い帯状に形成し、且つ、
その断面を湾曲させて全体に剛性を持たせた板バネ体で
あって、この板バネ体Tの構造は金属製の巻尺と略同一
に構成されていて、それ自体伸張状態を維持できる剛性
(強性)を備えているが、過荷重が加わると直ちに折曲
し、また、この折曲した板バネ体Tはこれを手で簡単に
復元できるように構成されている。
【0021】1は上記の板バネ体Tを巻取り用のゼンマ
イバネ2を介して巻装した回転ドラム体、3と4はモー
タ(図示せず)によって駆動回転される駆動ローラと従
ローラであって、板バネ体Tはこの駆動ローラ3の回転
によって順次繰出され、また、この駆動ローラ3の回転
を停止すると、上記ゼンマイバネ2によって自動的に回
転ドラム体1側に巻取られる仕組に成っている。
【0022】5は上記板バネ体Tの繰出しと巻取りをガ
イドするガイド体、6はこのガイド体5に取付けたマー
クセンサであって、このセンサ6は図4に示すように板
バネ体Tの表面に一定間隔に表示した印刷マークTa…
を読取って、上記駆動ローラ3(モータ)による板バネ
体Tの繰出し量を数値制御できるように構成されてい
る。
【0023】TBは上記板バネ体Tの先端部TAに取付
けた先端部材であって、本発明のアクチュエータSAに
よって荷重伝達される荷物(図示せず)は、この先端部
材TBに保持又は押されて図面上左方向に押し出される
仕組に成っている。
【0024】図2は請求項2に記載した本発明に係る軽
荷重用アクチュエータSAの構成図であって、この軽荷
重用アクチュエータSAは、板バネ体Tが大径に形成し
た駆動ローラ10に掛渡されていて、この駆動ローラ1
0の回転に従って従ローラ13との間で板バネ体Tを繰
出し自在に構成する一方、上下2つのガイド体11,1
2によって構成されたガイド通路が、手動操作によって
戻しバネ14の牽引力に抗して上下に自由に角度調節自
在に構成されていて、駆動ローラ10による板バネ体T
の繰出し方向(角度)を任意に調節できる仕組に成って
いる。
【0025】尚、この軽荷重用アクチュエータSAに於
いても、上述したマークセンサ6が上側のガイド体12
に取付けられていて、板バネ体Tの繰出し量を数値制御
可能にしている。
【0026】図3は、同じく請求項3に記載した本発明
に係る軽荷重用アクチュエータSAの他の実施例を説明
した構成図であって、図中、20は板バネ体Tを掛渡し
たガイドローラ、21と22はモータによって駆動回転
する駆動ローラと従ローラ、23は板バネ体Tを挿通す
るガイド通路23Hを備え、且つ、根端部23Aを取付
軸24に回動自在に軸支したガイド体、25はガイド体
23の根端部23Aに形成したギヤ23Bに噛合して、
ガイド体23の角度、即ち、板バネ体Tの繰出し角度を
任意に自動調節できるように構成した駆動ピニオンであ
って、この軽荷重用アクチュエータSAによれば、繰出
し量をマークセンサ6で監視しながら板バネ体Tを設定
方向に繰出す仕組に成っている。
【0027】次に、以上の如く構成した本発明に係る軽
荷重用アクチュエータSAを用いた軽荷重伝達装置の構
成を図4並びに図5の記載に基づい説明する。
【0028】図4は、軽荷重伝達装置の一例である基板
移送装置の構成を説明したものであって、図中、30は
基板ラック上下移送機、30Sはモータ30Mによって
回転する上下移送用のネジ軸、30T,30Tは左右の
ガイド軸、30Hはネジ軸30Sの回転に従ってガイド
軸30T,30Tに沿って上下動する昇降台、31はこ
の昇降台30H上に取付けた基板ラックを示す。
【0029】基板ラック31の内部には、夫々電子部品
33A…を実装した複数枚の基板33…を上下に並べて
収納する収納棚31A…が多段形成されており、また、
取付台SD上に取付けた上記の軽荷重用アクチュエータ
SAがこの基板ラック31の上下作動通路に臨んだ状態
で設けられている。
【0030】上記の軽荷重用アクチュエータSAは、上
下移送機30によって上下に移送される基板ラック31
の位置が定まると、板バネ体Tを繰出してその先端部T
Aに取付けた先端部材TBが、基板ラック31内に収容
されている所定の基板33をコンベヤ32側に押し出し
て搬送させる仕組に成っている。
【0031】図5と図6は荷重伝達装置の他の例である
駐車券発行装置の構成を説明したものであって、図5に
於いて40は駐車場の入口に設けたゲートバー40G用
の開閉機、41は入庫時刻を記録した駐車券CKの発行
機、41Aはその発行口、42はこの発行機41と車輌
MCの間隔を測定する位置測定センサで、駐車券CKは
板バネ体Tの先端部に形成された保持部TCに保持され
て、板バネ体Tの繰出しに従って運転席の近くまで押し
出し発行される仕組に成っている。
【0032】図6は上述した駐車券発行機41の内部構
造を説明したものであって、図中、42は駐車券発行
部、43は発行する駐車券CKに時刻等を印字するプリ
ンタ、TSは上記の保持部TCの上面に取付けた駐車券
CK用の確認センサ、44は駐車券押え用のカムであっ
て、上記の駐車券発行部42が発行する駐車券CKは、
発行口41Aでカム44が上記の保持部TC内に保持さ
せるように構成されている。
【0033】以上の如く板バネ体Tの保持部TC内に保
持された駐車券CKは、駆動ローラ3と従ローラ4によ
ってロール1から引出される板バネ体Tの繰出しによっ
て、車輌MCの運転席の方向に差し出されるから、レイ
アウト条件とかドライバーテクニック等が原因で車輌M
Cを駐車券発行機41の近くに停車できない場合でも、
発行された駐車券CKを運転席に座ったまま受け取るこ
とが可能となる。
【0034】また、駐車券CKを保持部TCから引き取
ると、確認センサTSがこれを検知して上記の駆動ロー
ラ3を逆転し、繰出した板バネ体Tを再び発行口41A
の内側に引込んで次回の発券に備える一方、開閉機40
にゲートバー40Gを開かせて車輌MCの入庫を可能に
する仕組に成っている。
【0035】本発明に係る軽荷重用アクチュエータSA
は以上述べた如き構成であるから、図1に示すように板
バネ体Tを繰出すことによって軽い荷物を任意の位置ま
で押し出すことができ、また、その繰出し方向を図2及
び図3に示すように手動又は自動的にて任意の方向(角
度)に調節することによって、荷物の押し出し方向を自
由に設定することができる。
【0036】また、この軽荷重用アクチュエータSAを
用いた基板移送装置では、図4に示すように基板ラック
31内にセットした基板33を板バネ体Tがコンベヤ3
2側に送り出すことができ、更に、図5に示した駐車券
発行装置では、板バネ体Tが発行された駐車券CKをド
ライバーの手元近くまで差し出すことを可能にする。
【0037】
【発明の効果】従って本発明に係る軽荷重用アクチュエ
ータ及びこのアクチュエータを利用した軽荷重伝達装置
によれば、電子部品を実装した基板とか駐車券といった
比較的軽量の荷物を、駆動ローラの回転によって任意の
位置、及び、任意の角度に送り出すことができる利便性
を備えると共に、全体として小型コンパクトでローコス
トにて製作できる経済性を備え、また、長いストローク
の荷重伝達ができる実用性を備えるものであって、過荷
重が加わると簡単に折曲して相手ワークを破損すること
もなく、安全に使用できる点、及び、板バネ体に表示し
た印刷マークを読取ってその繰出し量を数値制御できる
ようにした点と相俟って、軽荷重用として頗る好適なも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軽荷重用アクチュエータの構造を
説明した側断面図である。
【図2】手動式の角度調節機能を備えた軽荷重用アクチ
ュエータの構造を説明した側断面図である。
【図3】自動式の角度調節機能を備えた軽荷重用アクチ
ュエータの構造を説明した側断面図である。
【図4】本発明に係る軽荷重用アクチュエータを使用し
た基板移送装置の構成を説明した斜視図である。
【図5】本発明に係る軽荷重用アクチュエータを使用し
た駐車券発行装置の構成を説明した斜視図である。
【図6】図5に示した駐車券発行機の内部構造を説明し
た側断面図である。
【符号の説明】
T 板バネ体 TA 先端部 TB 先端部材 Ta 印刷マーク 3,10,21 駆動ローラ 5,11,12,23 ガイド体 6 マークセンサ 31 基板ラック 32 コンベヤ 33 基板 41 駐車券発行機 41A 発行口 MC 車輌

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステンレスのような薄い金属板を用いて
    全体を細長い帯状に形成し、且つ、その断面を湾曲させ
    て全体に剛性を持たせた構造の板バネ体を、駆動ローラ
    の回転に従ってガイド通路を通して繰出し自在に構成す
    ると共に、この板バネ体の先端部には軽い荷物を保持又
    は押し出すための先端部材を設けたことを特徴とする軽
    荷重用アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 駆動ローラによる板バネ体の繰出しをガ
    イドするガイド通路を、その繰出し角度を任意に変えら
    れる可動構造に構成したことを特徴とする請求項1記載
    の軽荷重用アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 板バネ体の面に印刷マークを形成し、こ
    の板バネ体を繰出すガイド通路上には、印刷マークを読
    取って駆動ローラによる板バネ体の繰出し量を制御する
    ことができるマークセンサを設けたことを特徴とする請
    求項1記載の軽荷重用アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 駆動ローラによってガイド通路を通して
    繰出される板バネ体の先端部材が、基板ラックに収めた
    基板をコンベヤ上に押し出すように構成したことを特徴
    とする請求項1、2又は3記載の軽荷重用アクチュエー
    タを利用した軽荷重伝達装置。
  5. 【請求項5】 駆動ローラによってガイド通路を通して
    繰出される板バネ体の先端部材が、駐車券発行機が作成
    した駐車券を保持して、駐車券発行機の発行口よりその
    前面方向に押し出して発券するように構成したことを特
    徴とする請求項1、2又は3記載の軽荷重用アクチュエ
    ータを利用した軽荷重伝達装置。
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