JPH09111671A - 合成皮革及びその製造方法 - Google Patents

合成皮革及びその製造方法

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JPH09111671A
JPH09111671A JP27006195A JP27006195A JPH09111671A JP H09111671 A JPH09111671 A JP H09111671A JP 27006195 A JP27006195 A JP 27006195A JP 27006195 A JP27006195 A JP 27006195A JP H09111671 A JPH09111671 A JP H09111671A
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忠久 笹瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ほつれにくく、耐久性、引き裂き強度に
優れ、風合い良好で、意匠に沿った優れた加工性を有す
る合成皮革、及び、優れた風合いと加工性、耐久性を有
する合成皮革の効率のよい製造方法を提供する。 【解決手段】 基布18表面上に、ウレタン系接着層
14及びポリウレタン表皮層12を順次積層した合成皮
革10であって、該基布18が表面に起毛20を有する
メリヤスであり、起毛繊維20の長さの20〜99%が
接着層14中に存在することを特徴とする。この基布1
8を構成するメリヤスが、メリヤスのコース方向にヨコ
糸としてスパン糸を通し、特殊編を施したメリヤスであ
り、縦及び横の伸び率が60〜100%であることが好
ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ほつれにくく、耐
久性、引き裂き強度に優れ、風合い良好で、意匠に沿っ
た優れた加工性を有する、自動車内装材及び家具の用途
に適する合成皮革及びソフトな風合い、タッチ、自由な
意匠等の特性を維持しながら耐久性を向上させる合成皮
革の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、自動車内装材及び家具の用途
に用いられる合成皮革は、基布に織物、編物を使った合
成皮革が使われている。しかし、内装材として必要なル
ーズ性、ギャザリング、ボタン加工等の装飾加工、ある
いはスポーティ感を出すための立体形状を求められた
時、形状への追随性に劣り、あるいは、自然なシワ感が
はいらず、皮革を用いた場合に比べて、加工性、外観、
風合い等において劣っているのが現状であった。
【0003】このため、風合い、加工性を要求されるこ
れらの用途を満足させるため、伸びのある基布を使用し
た合成皮革や風合いのソフトな湿式合成皮革が使われて
いる。しかし、衣料用に主に使われる伸びのあるメリヤ
スを基布として用いた合成皮革は伸びが十分あるため形
状には追随するが、伸びが大きすぎるので下地の影響を
受けてしまう。さらに、伸びが大きいため使用時に部分
的に伸ばされたところが当初設計されたウレタン皮膜よ
り薄くなり、摩耗強度が弱くなってしまう。
【0004】また、基布についていえば、一般的な丸編
みメリヤスはランが発生するおそれがあり、引き裂き強
度が弱くなり、自動車の内装材や家具などの用途には不
具合である。一方、風合いのソフトな平織布等の織布を
使用した合成皮革は、伸びが少なく立体感のある型への
追随性が悪いため、縫製出来ないか縫製工程が非常に複
雑であり生産性が悪く、経済的でなかった。
【0005】このような特性のため、例えば、メリヤス
を基布として用いた合成皮革を自動車の座面に縫製して
使用した場合、伸びによる目開き、破れ、下地が原因と
なる摩耗等で製品としての寿命が低下する。特に、人の
荷重が頻繁に繰り返しかかるカーシートや椅子、ソファ
ーなどの場合は特に影響を受けやすい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、ほつれにくく、耐久性、引き裂き強度に優れ、風合
い良好で、意匠に沿った優れた加工性を有する、自動車
内装材及び家具の用途に適する合成皮革を提供するこ
と、及び、前記ソフトな風合いと優れた加工性、耐久性
を有する合成皮革の効率のよい製造方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
の結果、特定の編み地を基布として用い、その表面上に
接着層を介してポリウレタン表皮層を設けることによ
り、上記課題を解決しうることを見出し、本発明を完成
した。
【0008】即ち、本発明の合成皮革は、基布表面上
に、ウレタン系接着層及びポリウレタン表皮層を順次積
層した合成皮革であって、該基布が表面に起毛を有する
メリヤスであり、該起毛繊維の長さの20〜99%が前
記接着層中に存在することを特徴とする。
【0009】また、請求項2に係る本発明の合成皮革
は、前記基布を構成するメリヤスが、メリヤスのコース
方向にヨコ糸としてスパン糸を通し、特殊編を施したメ
リヤスであり、前記基布の縦及び横の伸び率が60〜1
00%であることを特徴とする。
【0010】請求項3に係る本発明の合成皮革の製造方
法は、基布表面上にウレタン系接着層及びポリウレタン
表皮層を順次積層し、一対のロールを通過させて圧着し
てなる合成皮革の製造方法であって、(1)ポリウレタ
ン表皮層にウレタン系接着層を積層し、(2)該接着層
を表面に起毛を形成させた基布表面上に、該接着層が硬
化する前に、該起毛繊維の長さの20〜99%が前記接
着層中に存在するように該一対のロール間のクリアラン
スをとって積層、圧着した後、(3)該接着層を硬化す
ること、を特徴とする。
【0011】請求項4に係る本発明の合成皮革の製造方
法は、前記基布が、撥水性を有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の合成皮革につい
て詳細に説明する。
【0013】本発明の合成皮革の基布としては、表面に
起毛を有するメリヤスを用いることが好ましいが、横編
み汎用のメリヤスを用いると、合成皮革の態様によって
は前記した如きメリヤスの欠点、即ち、ランが発生する
おそれがある、引き裂き強度が比較的弱い、縦横伸縮の
バランスがとりにくい、などが問題となる場合もある。
そこで、引き裂き強度を上げ、ホツレが出にくく、縦・
横の伸縮性や強度のバランスをとるために、メリヤスの
コース方向に、ヨコ糸としてスパン糸を通す特殊な編み
方をしたメリヤス(以下、特殊編メリヤスと称する)を
用いることが好ましい。この特殊編メリヤスは、例え
ば、両面編みメリヤスを基本として、適切な間隔でコー
ス方向にスパン糸をクロスミスインターロックにて編み
込む等の方法で得ることができる。該特殊編メリヤスの
基布表面にサーキュラー、エメリー、起毛機等で起毛処
理を行ない、僅かに毛羽だたせて表面に起毛繊維を有す
るようにする。
【0014】基布に用いる特殊編メリヤスの強度は、縦
及び横の定荷重伸びで40〜100%位になるようセッ
トすることが、製品としての好適な定荷重伸びである2
0〜60%位を達成する観点から好ましい。また、基布
の引き裂き強度は縦及び横ともに2kg以上であること
が好ましい。
【0015】基布は、接着層と積層して合成皮革を構成
することから、接着剤の基布への浸透を調整するため、
基布表面に撥水剤によって撥水処理を行って基布に撥水
性を付与することが好ましい。撥水処理の程度として
は、目安として基布表面に水滴を滴下した場合に水玉が
できる程度であることが好ましい。この撥水処理に用い
る撥水剤としては、通常使われる接着剤に含まれる溶剤
〔例えば、トルエン、酢酸エチル、ジエチルホルムアミ
ド(DMF)、メチルエチルケトン(MEK)等〕に対
しても浸透防止効果があり、さらに、難燃加工等の後処
理を行う場合にも剥離し難い、架橋タイプのものが好適
であり、具体的には、架橋タイプのシリコン樹脂系撥水
剤、フッ素系撥水・撥油剤等が挙げられる。
【0016】また、本発明の合成皮革は自動車内装材及
び家具の用途に好適に用いられるため、安全性の観点か
ら、基布は難燃性を有することが好ましい。
【0017】表皮層としては、加工性、絞(しぼ)付け
の容易さや風合いの観点からポリウレタンが用いられ、
ポリウレタン表皮層としては、離型紙、例えば、絞付き
離型紙上にポリウレタンを塗布し、加熱乾燥して所望の
厚みに形成したポリウレタン表皮層を用いることができ
る。
【0018】このポリウレタン表皮層に使用できるポリ
ウレタンとしては、ポリカーボネイト系ポリウレタン、
ポリエーテル系ポリウレタン、ポリエステル系ポリウレ
タン及びこれらの変性物等が挙げられるが、自動車用内
装材および家具用合成皮革の場合、ポリカーボネイト系
ポリウレタンが好適である。このポリカーボネイト系ポ
リウレタンは、耐加水分解性、耐熱劣化性等に優れてい
る。
【0019】ポリウレタン表皮層の厚みは10〜100
μm程度、望ましくは20〜60μmが好適である。ま
た、ここに用いるポリウレタンは、100%モジュラス
が10〜120kgf/cm2 、望ましくは20〜60
kgf/cm2 のものが好適である。
【0020】離型紙にポリウレタンを積層して表皮層を
形成し、接着剤により基布への浸透を抑えつつ貼り合わ
せて合成皮革を得るものである。
【0021】接着層に用いる接着剤は、前記基布とポリ
ウレタン等の表皮層素材との間の接着上支障がない限り
において特に制限はなく、耐久性の観点から100%モ
ジュラスが10〜100kgf/cm2 、望ましくは2
0〜60kgf/cm2 のものが好適である。この接着
剤としては、ポリウレタン表皮層との親和性の観点か
ら、ウレタン系接着剤が好適に用いられる。ウレタン系
接着としては、ポリカーボネイト系ポリウレタン、ポリ
エーテル系ポリウレタン、ポリエステル系ポリウレタン
等が挙げられるが、自動車用内装材および家具用合成皮
革としては、耐加水分解性、耐熱劣化性等の観点からポ
リカーボネイト系ポリウレタンが好ましい。
【0022】また、この接着層に用いられる接着剤に
は、架橋剤、必要に応じて架橋促進剤が添加される。こ
れらの架橋剤、架橋促進剤の量は表皮層と基布とに対す
る接着強度、得られる合成皮革の風合い等を考慮して任
意に選定される。
【0023】接着層の厚みは、30〜200μm程度、
望ましくは80〜150μm程度が好適である。接着層
の厚みが30μmよりも薄いと基布の起毛繊維との絡み
が少なくなって接着強度が弱くなりこれら二層の間で層
間剥離が起こり易く、耐久性が低下する。一方、接着層
の厚みが200μmよりも厚くなると得られる合成皮革
の弾性が大きくなりすぎて風合いを損ね、自動車用内装
材や家具用には適さないものとなる。
【0024】ここで、基布と接着層を積層する際に、基
布表面の起毛繊維の長さの20〜99%が前記接着層中
に存在することが必要であり、起毛繊維の長さの40〜
60%が前記接着層中に存在することが好ましい。起毛
繊維の長さが99%を超えて接着剤層中に存在すると風
合いが悪化し、接着剤層中に存在する起毛繊維の長さが
20%未満であると接着強度が低下して層間剥離を起こ
しやすくなるため、いずれも好ましくない。
【0025】次に、本発明の合成皮革の製造方法につい
て図面に基づいて説明する。本発明の合成皮革の製造方
法は、(1)表皮層に接着層を積層する工程、(2)該
接着層が硬化する前に、表面に起毛を形成させた基布表
面上に、該起毛繊維の長さの20〜99%が前記接着層
中に存在するように一対のロール間のクリアランスをと
って積層、圧着する工程、(3)接着層と基布表面とを
積層、圧着した後、接着層を硬化する工程からなる。
【0026】図1は、後記実施例1の合成皮革10の概
略断面図である。本発明の合成皮革10の製造方法のう
ち、第1の工程であるポリウレタン表皮層12に接着層
14を積層する工程は、汎用の方法で行うことができ
る。このポリウレタン表皮層12は、図2に記載の如
く、離型紙16、例えば、ここでは、絞付き離型紙16
上に溶融状態のポリウレタン樹脂12Aを塗布し、加熱
乾燥して所望の厚みのポリウレタン表皮層(以下、適宜
表皮層と称する)12として形成されたものである。図
2は、表皮層12を形成するために、離型紙16上にポ
リウレタン樹脂12Aを塗布した状態を示す概略断面図
である。
【0027】ポリウレタン表皮層12を形成するための
ポリウレタン樹脂12Aに使用されるポリカーボネイト
系ポリウレタンは、100%モジュラスが10〜120
kgf/cm2 、望ましくは20〜60kgf/cm2
のものが好適である。
【0028】ポリウレタン樹脂12Aの乾燥・硬化後に
離型紙16を除去することにより、表面12Bに絞模様
が形成されたポリウレタン表皮層12となるが、本発明
においては、離型紙16は合成皮革10が完成された
後、除去することが好ましい。
【0029】次に、ポリウレタン表皮層12の上にポリ
ウレタン接着剤14Aを塗布する。塗布量は合成皮革の
使用目的に応じて選択されるが、硬化後のポリウレタン
接着層14の厚みが、30〜200μm程度、望ましく
は80〜150μm程度となるような量で塗布すること
が好ましい。形成されたポリウレタン接着層14の厚み
が30μmよりも薄いと基布18の起毛繊維20と接着
層14との絡みが少なくなり、基布18と接着層14の
接着強度が弱くなって、これら二層の間で層間剥離を起
こし、耐久性を付与することができない一方、接着層1
4の厚みが200μmよりも厚くなると、得られる合成
皮革10の弾性が大きくなりすぎて風合いを損ねること
になる。
【0030】次に、接着層14と基布18とを積層、接
着する第2の工程に付するが、接着層14をしばらく風
乾したのち、接着層14を構成する接着剤14Aが完全
に硬化する前に、基布18を起毛面(表面)が接着層1
4と向き合うようにして、積層した後、あるクリアラン
スを持たせた一対のロール間を通過させることにより積
層、圧着する。この結果、基布18の起毛繊維20の長
さの約50%が未硬化の接着剤14Aの層中に存在する
ことになる。このとき、前記したように、接着剤層中に
存在する繊維が、起毛繊維の長さの20〜99%の範囲
外であると、風合いの悪化又は接着強度の低下を起こし
やすくなるため、いずれも好ましくない。即ち、接着層
中に存在する繊維が前記範囲となるように圧着用の一対
のロール間のクリアランスを調整して積層することが好
ましい。
【0031】表皮層12上に形成された接着剤14Aの
層と基布18との接着における積層圧着時の一対のロー
ル間のクリアランスは、基布18の厚み、基布18に形
成された起毛繊維20の長さ、表皮層12の厚み等によ
って異なるが、表皮層12の厚み、硬化後の接着層14
の厚み、起毛繊維20を含まない基布18の厚み及び離
型紙16も同時に積層、圧着する場合には、離型紙16
の厚みの各々の合計の−1.0mmから+1.0mm程
度であり、望ましくは前記各々の厚みの合計の−0.5
mmから±0.0mmが好適である。
【0032】本発明における一対のロール間のクリアラ
ンスとは、接着層14を有する離型紙16付き表皮層1
2と基布18とを積層、圧着するための一対のロール間
の間隔を指す。
【0033】ここで、基布18の厚みとは、織、編布の
厚みを測定する常法、例えば、ダイヤルゲージ等により
測定した値を示し、起毛20部分を含まない厚みを指す
ものとする。また、離型紙16の厚みもダイヤルゲージ
等により測定した値を指すものとする。
【0034】ロール間のクリアランスが前記厚みの合計
の−1.0mmより狭くなると、基布18の起毛20部
分に接着剤14Aの大部分がしみ込んでしまい、表皮層
3との接着強度が弱くなる。一方、クリアランスが前記
厚みの合計の+1.0mmを超えると、接着剤14Aの
基布18への介在が無くなり、起毛繊維の20%以上が
接着剤14Aの層中に存在し難くなるため、接着層14
と基布18との接着強度が弱くなってしまう。ロール間
のクリアランスを−1.0mmより極端に狭くして圧着
すると、起毛繊維20の長さの100%が接着層14中
に配置され、或いは、さらに基布18の組織にまで接着
剤14Aが浸透することになり、基布18の伸びを止
め、風合いが著しく硬くなり、好ましくない。
【0035】前記のように、ロール間に適当なクリアラ
ンスを持たせて接着剤14Aの層を基布18の表面側
(起毛面)に積層した後、接着剤14Aの層を硬化して
接着層14を形成するものである。接着層14が形成さ
れるまで、即ち、接着剤14Aが硬化するまで、前記接
着層14を有する離型紙16付き表面層12と基布18
との積層体を加圧することなく、好適な各層間の間隔を
保持することが必要である。
【0036】接着剤14Aを硬化する方法に特に制限は
なく、公知の接着層形成方法を適用することができる。
一般的には、接着剤塗布後にそのまま貼り合わせるウエ
ットラミ法、溶剤を揮発させたのち加熱圧着により貼り
合わせるドライラミ法、さらに、プレヒーター法が挙げ
られる。ウエットラミ法は、接着剤固形分、粘度、貼り
合わせ間隔等で接着条件を調節するものであるが、材料
の選択が限定される問題点があり、ドライラミ法は、出
来上がった製品が厚みの薄いボリューム感の無いものに
なるおそれがあり、プレヒーター法が好ましく用いられ
る。プレヒーター法は、塗布した接着剤を基布と貼り合
わせる前に熱風等で溶剤の一部を揮発させ、接着剤の粘
度を高くすることにより、基布への接着剤の浸透を調節
することができる。また、前記の各方法を組み合わせて
も良い。
【0037】このようにして得られた合成皮革は、その
後、製品としての価値をより高めるために、さらに、以
下の工程に付すことができる。
【0038】伸びを止めない加工 基布を繰り出して、離型紙及び表皮層上に形成された接
着剤層と積層し、圧着するまでの間に、基布に自重によ
る抵抗がかかり基布の伸びを止めてしまうため、基布繰
り出しと圧着(ラミネートロール)までの距離を短くし
て、伸びを止めない条件で加工を行うことが好ましい。
【0039】図3は、本発明の合成皮革の接着剤14A
塗布から圧着までの工程に関わる装置を示す概略断面図
である。まず、離型紙16上にポリウレタン樹脂12A
が塗布、硬化され表皮層12が形成される。この工程は
図示されていないが、この離型紙16と表皮層12との
積層体(図2に示したのと同様の構成である)22上に
接着剤14Aが塗布されて、接着層14が形成される。
一方、基布18は、基布の巻芯24に巻かれたロールを
なし、そこから繰り出されて、適当なクリアランスに調
整された一対のロール(ラミネートロール)26によっ
て、基布18と前記積層体22とが積層、圧着され、基
布18と好適な間隔をおいて積層された接着層14とが
接触し、基布18の起毛繊維(図示せず)が接着層14
中に存在することになる。その後、冷却されて接着層1
4を形成する接着剤14Aが硬化し、合成皮革が形成さ
れる。
【0040】また、伸びを止めない条件で加工の別の例
としては、基布18の送り出し速度を圧着(ラミネー
ト)の加工速度に同調させるように、基布18を送り出
す装置をつける方法が挙げられる。
【0041】ここで、図3に示されるように、離型紙1
6と表皮層12との積層体22の搬送速度(即ち、ラミ
ネート加工速度)をv0 (m/min)、基布18の繰
り出し速度をv1 (m/min)とし、基布18の巻芯
24の中心からの半径をr(m)、巻芯24の角速度を
ω(rad/min)とすれば、v0 =v1 とするため
には、今、v1 =r×ωであるから、ω=v1 /r=v
0 /rとなり、従って、v0 とrを測定することによ
り、v0 =v1 となるωが決定する。
【0042】即ち、基布18の巻径r(m)をセンサー
で感知し、前記方法で求めた角速度ω(rad/mi
n)により、基布18の繰り出し速度を自動的に設定し
て、加工速度v0 と基布18の繰り出し速度v1 とを同
調させることができる。
【0043】難燃加工 本発明の合成皮革が自動車用内装材、例えば、自動車の
座席シートや家具等、難燃性を要求される用途に使用さ
れる場合、下記の難燃加工を施すことが好ましい。
(1)基布に難燃材を浸透処理させる方法、(2)ポリ
ウレタンに、リン系、リン−窒素系、臭素系、臭素−ア
ンチモン系、リン−臭素系等の難燃剤を処理する方法等
が挙げられる。後者(2)の場合、難燃剤として、臭素
原子含有ポリウレタン系樹脂オリゴマーと無機系難燃剤
とを必須成分として含有するものが使用可能である。
【0044】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて詳細に説明す
るが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。 (実施例1)厚み1.0mmのポリエステルレーヨン混
紡30番手の特殊両面編メリヤス(コース方向にスパン
糸をヨコ糸として、完全6コース中3及び6のコースに
クロスミスインターロックにて編み込んだ特殊編メリヤ
ス)の片面に起毛加工を行った後、架橋型シリコーン撥
水剤水溶液(大日精化(株)製 CUT270W 0.
1重量%、架橋剤 CUT270C 0.08重量%)
中に浸漬し、架橋型シリコーン撥水剤水溶液の保持量を
マングルロールで、400g/m2 になるように調整
し、130℃の熱風で乾燥し、撥水性を有する基布18
を得た。その後、さらにこの撥水性基布を難燃剤水溶液
(日華化学(株)製:S−200 15重量%)中に浸
漬し、難燃剤水溶液の保持量をマングルロールで400
g/m2 になるように調整し120℃の熱風下で乾燥
し、難燃基布を得た。
【0045】一方、絞付き離型紙16(例えば、大日本
印刷(株)製、DE−41:紙厚平均140μm)上
に、100%モジュラスが55kgf/cmのポリカー
ボネイト系ポリウレタンからなるポリウレタン12A
(大日本インキ化学工業(株)製:クリスボンNY32
4S)を乾燥厚みが30μmとなるようにナイフコータ
ーにて塗布し、100℃で2分間熱風乾燥して、ポリウ
レタン表皮層12を形成した。次いで、このポリウレタ
ン表皮層12上に、100%モジュラスが25kgf/
cm2 のポリカーボネイト系ポリウレタンからなるウレ
タン系2液接着剤14A(大日本インキ化学工業(株)
製:クリスボンTA205)を乾燥厚みが100μmと
なるようにナイフコーターにて塗布し、10秒風乾のの
ち、この上面に前述の基布を起毛面を向き合わせて、一
対のラミネートロール26間のクリアランスを1.3m
m(各々の厚みの合計の約−0.1mm)にとって積層
し、100℃で熱圧着し、100℃で2分間熱風乾燥さ
せてポリウレタン接着層14を形成する。このようにし
て積層された離型紙16、表皮層12、接着層14及び
基布18からなる積層体を巻取り、さらに、熟成室中で
室温40℃で48時間熟成し、接着剤を反応固化させた
のち離型紙16を剥離して、合成皮革10を得た。得ら
れた合成皮革10の断面を観察したところ、接着層中
に、基布18の起毛繊維20の長さの約50%が存在し
ていることが確認された。
【0046】(実施例2)接着時の一対のラミネートロ
ール26間のクリアランスを1.0mm(各々の厚みの
合計の約−0.4mm)にした以外は、実施例1と同様
にして、合成皮革を得た。得られた合成皮革の断面を観
察したところ、基布の起毛繊維の長さの約80%が接着
層中に存在することが確認された。 (実施例3)接着時の一対のラミネートロール26間の
クリアランスを1.6mm(各々の厚みの合計の約+
0.2mm)にした以外は、実施例1と同様にして、合
成皮革を得た。得られた合成皮革の断面を観察したとこ
ろ、基布の起毛繊維の長さの約30%が接着層中に存在
することが確認された。
【0047】(比較例1)接着時の一対のラミネートロ
ール26間のクリアランスを極端に狭くして、熱圧着し
た以外は実施例1と同様にして、合成皮革を得た。得ら
れた合成皮革の断面を観察したところ、基布の編み組織
まで接着層が達していたことが確認された。 (比較例2)接着時の一対のラミネートロール26間の
クリアランスを2.8mm(各々の厚みの合計の約+
1.4mm)にした以外は、実施例1と同様にして、合
成皮革を得た。得られた合成皮革の断面を観察したとこ
ろ、基布の起毛繊維の長さの約10%しか接着層中に存
在しないことが確認された。 (比較例3)厚み1.0mmのポリエステルレーヨン混
紡30番手の汎用両面編メリヤスの片面に起毛加工を行
った後、実施例1と同様にして難燃撥水基布を得た。こ
の基布を用いた以外は、実施例1と同様にして、合成皮
革を得た。
【0048】(比較例4)接着剤の塗布量を25μm厚
さとした以外は、実施例1と同様にして、合成皮革を得
た。 (比較例5)接着剤の塗布量を250μm厚さとした以
外は、実施例1と同様にして、合成皮革を得た。 (比較例6)基布に難燃撥水加工を行わなかったこと以
外は、実施例1と同様にして、合成皮革を得た。得られ
た合成皮革の断面を観察したところ、起毛繊維の長さの
100%が接着層中に存在し、さらに、基布に撥水性を
付与しなかったため基布の編み組織中にも接着層を形成
する接着剤が浸透していることが確認された。得られた
合成皮革について、以下の項目で評価を行った。
【0049】(摩耗試験方法)摩耗試験はJIS L
0823に定められた摩耗試験機I型の摺動部材に10
Rの摩擦子を取り付けて行った。厚さ10±1mm、密
度ρ=0.02〜0.03のスラブウレタンフォームの
表面に実施例1〜3および比較例1〜6の各方法で得ら
れた合成皮革を載置し、その両端部を固定する。次に先
端部がJISL3102に規定する6号帆布で覆われた
摺動部材を合成皮革の表面に1kgfの荷重をかけて往
復運動で1000回摺動させて、合成皮革の表面状態を
目視により判定した。
【0050】(引張試験)引張試験は、JASO
((社)自動車技術会 自動車規格)M313−83に
定められた方法に基づき、実施例1〜3および比較例1
〜6の各方法で得られた合成皮革を測定した。
【0051】(引裂試験)引裂試験は、JASO M3
13−83に定められた方法に基づき、実施例1〜3お
よび比較例1〜6の各方法で得られた合成皮革を測定し
た。
【0052】(剥離試験)剥離試験は、幅30mm、長
さ150mmの試験片を縦及び横の方向からそれぞれ3
枚ずつ採り、それを同じ大きさの厚み1mmのアルミ板
に表皮面がアルミ側と接着するように、エポキシ系接着
剤(アロンアルファ、東亜合成(株)製)で貼り合わ
せ、6時間放置する。その後、短片に平行に長さ50m
mを基布と表皮面との間で剥離する。剥離した皮膜付き
アルミ板と基布とを引張試験機に取り付け200mm/
minの速度で引き剥がし、JASO M313−83
の引裂強さの試験方法に準じて、最大荷重又は極大値の
平均値から剥離強さを求めkg・f/cmで表す。剥離
に要する荷重が剥離面に均等にかかっていないときの荷
重は採用せずに、再試験し、結果は縦、横ごとにそれぞ
れ3枚ずつの試験片の平均値をもって表し、用いた試験
の形式を記録する。
【0053】(定荷重伸び率)定荷重伸び率試験は、J
ASO M313−83に定められた方法に基づき、実
施例1〜3および比較例1〜6の各方法で得られた合成
皮革を測定した。
【0054】(残留歪み率)残留歪み率試験は、JAS
O M313−83に定められた方法に基づき、実施例
1〜3および比較例1〜6の各方法で得られた合成皮革
を測定した。
【0055】(風合い)風合いは、実施例1〜3および
比較例1〜6の各方法で得られた合成皮革を、手でつか
んだ時のソフト感と一体感の感覚を相対的に判断する。
【0056】(シワ)合成皮革の表面に現れるシワは、
実施例1〜3および比較例1〜6の各方法で得られた合
成皮革を、片手で軽くつかみ、表面に親指を軽く押し当
てた時にできるシワの大きさや、状態を目視で判断す
る。
【0057】結果を、下記表1及び表2に示した。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】表1及び表2に明らかなように、実施例1
〜3の合成皮革は、いずれも外観、強度、耐久性に優れ
ていたが、比較例1及び6の合成皮革は、ハードで風合
いが悪く、比較例1、2及び4の合成皮革は剥離強度が
不十分であり、比較例3の合成皮革は伸びが大きく、残
留歪み率に劣り、製品としての形状保持性が悪いことが
予想され、比較例5はシワが著しく、外観に問題があ
り、感触もゴムライクで合成皮革にふさわしくないこと
がわかった。
【0061】また、実施例1〜3の合成皮革によって自
動車用内装材を作成したところ、いずれも加工性、外観
とも良好で、この用途に好適に使用しうることが確認さ
れた。一方、比較例の合成皮革によって自動車用内装材
を作成したところ、加工性に劣るか、又は、強度が不十
分であり、外観に優れた自動車用内装材は得られなかっ
た。
【0062】
【発明の効果】本発明の合成皮革は、ほつれにくく、耐
久性、引き裂き強度に優れ、風合い良好で、意匠に沿っ
た優れた加工性を有し、自動車内装材及び家具の用途に
適するという優れた効果を示した。また、本発明の合成
皮革の製造方法によれば、前記ソフトな風合いと優れた
加工性、耐久性を有する合成皮革を効率よく製造するこ
とができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の合成皮革の概略断面図である。
【図2】離型紙上にポリウレタン樹脂を塗布した状態を
示す概略断面図である。
【図3】本発明の合成皮革の接着剤塗布から圧着までの
工程に関わる装置を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10 合成皮革 12 ポリウレタン表皮層 14 接着層 18 基布 20 基布の起毛繊維 26 ラミネートロール(ロール)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基布表面上に、ウレタン系接着層及びポ
    リウレタン表皮層を順次積層した合成皮革であって、 該基布が表面に起毛を有するメリヤスであり、該起毛繊
    維の長さの20〜99%が前記接着層中に存在すること
    を特徴とする合成皮革。
  2. 【請求項2】 前記基布を構成するメリヤスが、メリヤ
    スのコース方向にヨコ糸としてスパン糸を通し、特殊編
    を施したメリヤスであり、前記基布の縦及び横の伸び率
    が60〜100%であることを特徴とする請求項1記載
    の合成皮革。
  3. 【請求項3】 基布表面上にウレタン系接着層及びポリ
    ウレタン表皮層を順次積層し、一対のロールを通過させ
    て圧着してなる合成皮革の製造方法であって、 ポリウレタン表皮層にウレタン系接着層を積層し、 該接着層を、表面に起毛を形成させた基布表面上に、該
    接着層が硬化する前に、該起毛繊維の長さの20〜99
    %が前記接着層中に存在するように該一対のロール間の
    クリアランスをとって積層、圧着した後、 該接着層を硬化すること、 を特徴とする合成皮革の製造方法。
  4. 【請求項4】前記基布が、撥水性を有することを特徴と
    する請求項3記載の合成皮革の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8334225B2 (en) 2008-10-08 2012-12-18 Honda Motor Co., Ltd. Stretchable artificial leather
ITRA20130009A1 (it) * 2013-03-05 2014-09-06 Novatex S R L Metodo per modificare l'aspetto di un pellame accoppiandolo ad un tessuto e manufatto cosi' ottenuto.
US20210114339A1 (en) * 2019-10-18 2021-04-22 Hyundai Motor Company Interior material of vehicle
CN114687219A (zh) * 2020-12-30 2022-07-01 贝内克-长顺汽车内饰材料(张家港)有限公司 聚氨酯胶水及由其制备的皮革

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CN114687219A (zh) * 2020-12-30 2022-07-01 贝内克-长顺汽车内饰材料(张家港)有限公司 聚氨酯胶水及由其制备的皮革

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