JPH09110867A - キナクリドン系化合物の製造法及び精製法 - Google Patents

キナクリドン系化合物の製造法及び精製法

Info

Publication number
JPH09110867A
JPH09110867A JP7265450A JP26545095A JPH09110867A JP H09110867 A JPH09110867 A JP H09110867A JP 7265450 A JP7265450 A JP 7265450A JP 26545095 A JP26545095 A JP 26545095A JP H09110867 A JPH09110867 A JP H09110867A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphoric acid
quinacridone
compound
solution
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7265450A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3901756B2 (ja
Inventor
Seiji Funakura
省二 船倉
Yoshikatsu Seki
義勝 関
Hidehiro Otake
英弘 大竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP26545095A priority Critical patent/JP3901756B2/ja
Publication of JPH09110867A publication Critical patent/JPH09110867A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3901756B2 publication Critical patent/JP3901756B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 晶出時の環化液又は溶解液の固化の危険性を
除き、且つ従来より高鮮明で耐候性のすぐれたキナクリ
ドン系化合物顔料を提供すること。 【解決手段】 (1)2,5−ジアリールアミノテレフ
タル酸をポリリン酸又はポリリン酸アルキルエステル溶
液で環化反応を行って得た環化反応液を、又は(2)ポ
リリン酸又はポリリン酸アルキルエステル溶液に粗製の
キナクリドン系化合物を溶解した溶液を、141〜17
0℃の範囲の温度で、この液に95.0〜50.0%の
リン酸水溶液を徐々に添加し、系内のリン酸濃度を9
5.0〜90.0%まで希釈して晶出を行ない、キナク
リドン系化合物を分離するキナクリドン系化合物の製造
法又は精製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キナクリドン系化
合物の製造法及び精製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、キナクリドン系化合物は、英国特
許第1002641号明細書、米国特許第325740
5号明細書に開示されているように、2,5−ジアリー
ルアミノテレフタル酸をポリリン酸又は酸性ポリリン酸
メチルエステル等の縮合剤で環化させて得られる環化反
応生成物を含む環化反応液を、大過剰の水を用いて加水
分解して得ている。
【0003】また、無置換キナクリドンは、特開昭53
−39324号公報に開示されているように、2,5−
ジアニリノテレフタル酸をポリリン酸で環化させて得ら
れる環化反応生成物を含む環化反応液、又はポリリン酸
のキナクリドン溶解液に、リン酸濃度が49.7重量%
(P25含有量の1.38倍がリン酸濃度に相当するの
で、P25含有量が36重量%リン酸水溶液に相当)以
下のリン酸水溶液を温度70〜140℃で、希釈速度
0.6重量%/分以下の希釈速度で希釈し、系内のリン
酸濃度が62.1〜89.7重量%(P25含有量が4
5〜65重量%に相当する)まで希釈した後、60〜1
00℃で分離してγ型無置換キナクリドンを製造又は精
製している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、2,5
−ジアニリノテレフタル酸をポリリン酸又は酸性ポリリ
ン酸メチルエステル等の縮合剤を用いて環化反応させる
方法を工業化する場合、晶出温度が70〜140℃と低
いため、ポリリン酸の粘度が高く、更に希釈に用いるリ
ン酸は、その濃度が49.7重量%以下であるため、系
の均一化が困難となり、晶出のショックが大きく、その
ために、他の結晶型のキナクリドン系化合物が混入する
ために、常法により顔料化して得られる顔料の彩度が低
下する問題点があり、さらに、工業化におけるスケール
アップを行った時に、反応物が固化する危険性もあっ
た。また、この方法において、晶出温度を180℃以上
に設定した場合、他の結晶型のキナクリドン系化合物が
混入するために、やはり、常法により顔料化して得られ
る顔料の彩度が低下するという問題点があった。さら
に、この方法では、分離時の系内のリン酸濃度が60.
75〜87.75重量%と低く、近年要求されている高
鮮明なキナクリドン系顔料を得ることは不可能であっ
た。
【0005】本発明が解決しようとする課題は、晶出時
の環化液又は溶解液の固化の危険性を除き、かつ、従来
よりも高鮮明で耐候性に優れたキナクリドン系顔料を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、こうした
実状に鑑み、従来技術の欠点を解決すべく鋭意研究した
結果、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は上記課題を解決するため
に、(1)2,5−ジアリールアミノテレフタル酸をポ
リリン酸又はポリリン酸アルキルエステル溶液で環化反
応を行って得た環化反応液を141〜170℃の範囲の
温度で、この液に95.0〜50.0重量%のリン酸水
溶液を徐々に添加し、系内のリン酸濃度を95.0〜9
0.0重量%まで希釈して晶出を行ない、キナクリドン
系化合物を分離することを特徴とするキナクリドン系化
合物の製造法、及び(2)ポリリン酸又はポリリン酸ア
ルキルエステル溶液に粗製のキナクリドン系化合物を溶
解した溶液を141〜170℃の範囲の温度で、この液
に95.0〜50.0重量%のリン酸水溶液を徐々に添
加し、系内のリン酸濃度を95.0〜90.0重量%ま
で希釈して晶出を行ない、キナクリドン系化合物を分離
することを特徴とするキナクリドン系化合物の精製法を
提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の製造法で
は、2,5−ジアリールアミノテレフタル酸1部(重量
部、以下同じ)に対し、リン酸濃度110〜125重量
%のポリリン酸又は酸性ポリリン酸アルキルエステル等
の縮合剤2〜10部を用い、100〜180℃、好まし
くは110〜150℃の温度で、2〜12時間、好まし
くは2.5〜7時間攪拌しながら、2,5−ジアリール
アミノテレフタル酸を縮合環化させる。次いで、この環
化反応液を141〜170℃の温度で50.0〜95.
0重量%のリン酸水溶液を滴下してキナクリドン系化合
物を晶出させ、系内のリン酸濃度を90.0〜95.0
重量%まで希釈した後、50〜120℃で分離し、95
重量%以下のリン酸濃度のリン酸水溶液洗浄し、水洗浄
し、湯洗浄又はアルカリ洗浄の中から適当な洗浄方法を
1種又は2種以上併用して洗浄を行ないキナクリドン系
化合物を得るものである。
【0009】また、本発明の請求項4記載の精製法で
は、粗製キナクリドン系化合物1部に対し、リン酸濃度
110〜125重量%のポリリン酸又は酸性ポリリン酸
アルキルエステル等の縮合剤2〜10部を用い、100
〜180℃、好ましくは110〜150℃の温度で粗製
キナクリドンを溶解する。次いで、この溶解液を141
〜170℃の温度で、50.0〜95.0重量%のリン
酸水溶液を滴下してキナクリドン系化合物を晶出させ、
系内のリン酸濃度を90.0〜95.0重量%まで希釈
した後、50〜120℃で分離し、95重量%以下のリ
ン酸濃度のリン酸水溶液洗浄し、水洗浄し、湯洗浄又は
アルカリ洗浄の中から適当な洗浄方法を1種又は2種以
上併用して洗浄を行ない、精製したキナクリドン系化合
物を得るものである。
【0010】本発明の製造法で使用する2,5−ジアリ
ールアミノテレフタル酸は、一般式
【0011】
【化4】
【0012】(式中、X又はYは、各々独立的に、水
素、ハロゲン又は1〜4個の炭素原子を有するアルキル
基又はアルコキシ基を表わし、m及びnは各々独立的に
0〜2の整数を表わす。)で表わされる化合物が好まし
く、そのような化合物は、例えば、コハク酸ジメチル又
はコハク酸ジエチルを縮合閉環してサクシニルコハク酸
ジメチル又はサクシニルコハク酸ジエチルを得た後、こ
れに、アニリン、フルオロアニリン、クロロアニリン、
ブロモアニロン、トルイジン、エチルアニリン、n−プ
ロピルアニリン、イソプロピルアニリン、n−ブチルア
ニリン、イソブチルアニリン、sec−ブチルアニリ
ン、tert−ブチルアニリン、アニシジン、エトキシ
アニリン、プロピロキシアニリン、イソプロピロキシア
ニリン、n−ブトキシアニリン、イソブトキシアニリ
ン、sec−ブトキシアニリン、tert−ブトキシア
ニリンの如き置換アニリンを縮合反応させた後、酸化及
び加水分解を行う既知の方法によって得られる。
【0013】本発明の製造法又は精製法で使用するポリ
リン酸は、リン酸濃度100%以下のリン酸と無水リン
酸を混合すること、又は100%以下のリン酸を濃縮す
ること等によって製造することができる。
【0014】本発明の製造法又は精製法で使用する酸性
ポリリン酸アルキルエステルは、無水リン酸とジアルキ
ルエーテルとから調製されるものであって、例えば、酸
性ポリリン酸メチルエステル、酸性ポリリン酸エチルエ
ステル、酸性ポリリン酸n−プロピルエステル、酸性ポ
リリン酸イソプロピルエステル、酸性ポリリン酸n−ブ
チルエステル、酸性ポリリン酸イソブチルエステル、酸
性ポリリン酸sec−ブチルエステル、酸性ポリリン酸
tert−ブチルエステル、酸性ポリリン酸n−アミル
エステル、酸性ポリリン酸イソアミルエステル、酸性ポ
リリン酸tert−アミルエステル等が挙げられる。
【0015】本発明の精製方法で使用する粗製キナクリ
ドン化合物は、公知の方法で得られるものが特に制限な
く使用することができるが、例えば、(1)特公昭37
−2879号公報又は特公昭40−7780号公報に開
示されているように、2,5−ジアリールアミノテレフ
タル酸を、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリク
ロロベンゼン、ニトロベンゼンの如き不活性有機溶剤中
で、無水金属ハロゲン化合物又はアリールカルボン酸ハ
ロゲン化物により環化反応させた後、濾過、洗浄し、乾
燥させることによっても得られるもの、(2)米国特許
29693363号明細書に開示されているように、
6,13−ジヒドロキナクリドンを極性有機溶剤と水の
混液中で酸化させ、濾過、洗浄し、乾燥させることによ
って得られるもの、などが挙げられる。
【0016】本発明の製造法又は精製法における50.
0〜95.0重量%のリン酸水溶液を用いて系内のリン
酸濃度を90.0〜95.0重量%まで希釈する際の希
釈速度は、系内のポリリン酸又は酸性ポリリン酸アルキ
ルエステル等に対し、0.8重量%/分以下が望まし
い。
【0017】このようにして得たキナクリドン系化合物
は、そのまま、あるいは、例えば、特公昭55−810
2号公報に開示されているように、アルカリ金属の水酸
化物及び水の存在下に、ジメチルスルホキシドに溶解
し、これを硫酸で中和することによって、キナクリドン
系顔料とすることができる。この製法は、特公平4−2
9707号公報に開示されているように、無置換キナク
リドンのみならず、無置換キナクリドンとキナクリドン
系化合物顔料との混合体にも適用できる。また、特公昭
39−20073号公報に開示されているように、キナ
クリドン系化合物を、カリウムメチラートと共に、加熱
撹拌することによって、キナクリドン系顔料とすること
ができる。
【0018】本発明の製造法及び精製法で得たキナクリ
ドン系化合物自体、又は必要に応じて顔料化されたキナ
クリドン系顔料は、高い鮮明度を有し、また耐候性も良
好な赤色顔料である。
【0019】本発明の製造法及び精製法で得たキナクリ
ドン系化合物、又は必要に応じて顔料化したキナクリド
ン系化合物顔料は、各種プラスチック、塗料、印刷イン
ク、ゴム、レザー、捺染、電子トナー、カラーフィルタ
ー、ジェットインキ、熱転写インキなどの着色に適す
る。
【0020】
【実施例】以下、実施例、参考例及び比較例を用いて、
本発明を更に詳細に説明する。以下の例において、
「部」及び「%」は、特に断りのない限り、全て重量基
準である。
【0021】(実施例1)2,5−ジアニリノテレフタ
ル酸1部とリン酸濃度119.5%のポリリン酸3.0
部とを、125℃の温度で3時間攪拌することにより、
2,5−ジアニリノテレフタル酸を縮合環化させた。系
内のリン酸濃度は、環化縮合により生じた水によって1
15.6%に低下した。次いで、反応系の温度を141
〜170℃の範囲に調整しながら、系内のリン酸濃度の
希釈速度が0.3重量%/分と成るように、52.0%
リン酸水溶液を徐々に滴下して、系内のリン酸濃度を9
2.0%まで低下させることによって、無置換キナクリ
ドンを晶析させた。
【0022】次に、このリン酸濃度92.0%のスラリ
ーを90℃で濾過した後、残渣を52.0%リン酸水溶
液を用いて洗浄し、60℃の湯を用いて洗浄し、0.5
%の水酸化ナトリウム水溶液を用いて洗浄した後、乾燥
させて、鮮明な赤色の無置換キナクリドンを得た。
【0023】(実施例2)2,5−ジ(p−トルイジ
ノ)テレフタル酸1部と、リン酸濃度119.5%のポ
リリン酸3.0部とを、125℃の温度で3時間攪拌す
ることにより、2,5−ジ(p−トルイジノ)テレフタ
ル酸を縮合環化させた。系内のリン酸濃度は、環化縮合
により生じた水によって、115.6%に低下した。次
いで、反応系の温度を141〜170℃の範囲に調整し
ながら、系内のリン酸濃度の希釈速度が0.3重量%/
分と成るように、85%リン酸水溶液を徐々に滴下し
て、系内のリン酸濃度を104%まで低下させた後、更
に、同一の希釈速度と成るように、52.0%リン酸水
溶液を滴下して、系内のリン酸濃度を91.0%まで低
下させることによって、2,9−ジメチルキナクリドン
を晶析させた。
【0024】次に、このリン酸濃度91.0%のスラリ
ーを90℃で濾過した後、残渣を52.0%リン酸水溶
液を用いて洗浄し、60℃の湯を用いて洗浄し、0.5
%の水酸化ナトリウム水溶液を用いて洗浄した後、乾燥
させて、鮮明なマゼンタ色の2,9−ジメチルキナクリ
ドンを得た。
【0025】(実施例3)2,5−ジ(p−クロロアニ
リノ)テレフタル酸1部と、リン酸濃度117.0%の
ポリリン酸3.5部とを、125℃の温度で3時間攪拌
することにより、2,5−ジ(p−クロロアニリノ)テ
レフタル酸を縮合環化させた。系内のリン酸濃度は、環
化縮合により生じた水によって、113.9%に低下し
た。次いで、反応系の温度を141〜170℃の範囲に
調整しながら、系内のリン酸濃度の希釈速度が0.3重
量%/分と成るように、95%リン酸水溶液を徐々に滴
下して、系内のリン酸濃度を105%まで低下させ、更
に、同一の希釈速度と成るように、52.0%リン酸水
溶液を滴下して系内のリン酸濃度を92.0%まで低下
させることによって、2,9−ジクロロキナクリドンを
晶析させた。
【0026】次に、このリン酸濃度92.0%のスラリ
ーを90℃で濾過した後、残渣を52.0%リン酸水溶
液を用いて洗浄し、60℃の湯を用いて洗浄し、0.5
%の水酸化ナトリウム水溶液を用いて洗浄した後、乾燥
させて、鮮明なマゼンタ色の2,9−ジクロロキナクリ
ドンを得た。
【0027】(実施例4)2,5−ジ(m−クロロアニ
リノ)テレフタル酸1部と、P25含有量85.6%
(リン酸濃度換算で118.1%)の酸性ポリリン酸エ
チルエステル6.0部とを、125℃の温度で3時間攪
拌することにより、2,5−ジ(m−クロロアニリノ)
テレフタル酸を縮合環化させた。系内のリン酸濃度は、
環化縮合により生じた水によって、114.6%に低下
した。次いで、反応系の温度を141〜170℃の範囲
に調整しながら、系内のリン酸濃度の希釈速度が0.3
重量%/分と成るように85.0%リン酸水溶液を徐々
に滴下して、系内のリン酸濃度を105.0%まで低下
させ、更に、同一の希釈速度と成るように、55.0%
リン酸水溶液を滴下して系内のリン酸濃度を92.0%
まで低下させることによって、3,10−ジクロロキナ
クリドンを晶析させた。
【0028】次に、このリン酸濃度92.0%のスラリ
ーを90℃で濾過した後、残渣を55.0%リン酸水溶
液を用いて洗浄し、60℃の湯を用いて洗浄し、0.5
%の水酸化ナトリウム水溶液を用いて洗浄した後、乾燥
させて鮮明な赤色の3,10−ジクロロキナクリドンを
得た。
【0029】(実施例5)2,5−ジアニリノテレフタ
ル酸1部、ニトロベンゼン5部、ピリジン0.05部及
び塩化ベンゾイル1.2部を195〜200℃で3時間
攪拌した。反応終了後、反応混合物を常温まで冷却した
後、反応混合物を濾過した。残渣をメタノールを用いて
洗浄した後、乾燥させて粗製無置換キナクリドンを得
た。
【0030】このようにして得た粗製無置換キナクリド
ン1部と、リン酸濃度119.5%のポリリン酸3.0
部とを、125℃の温度で攪拌することにより、無置換
キナクリドンを溶解した。次いで、溶液の温度を141
〜170℃の範囲に調整しながら、系内のリン酸濃度の
希釈速度が0.3重量%/分と成るように、52.0%
リン酸水溶液を徐々に滴下して、系内のリン酸濃度を9
2.0%まで低下させることによって、無置換キナクリ
ドンを晶析させた。
【0031】次に、このリン酸濃度92.0%のスラリ
ーを90℃で濾過した後、残渣を52.0%リン酸水溶
液を用いて洗浄し、60℃の湯を用いて洗浄し、0.5
%の水酸化ナトリウム水溶液を用いて洗浄した後、乾燥
させて鮮明な赤色の無置換キナクリドンを得た。
【0032】(比較例1)2,5−ジアニリノテレフタ
ル酸1部と、リン酸濃度119.5%のポリリン酸3.
0部とを、125℃の温度で3時間攪拌することによ
り、2,5−ジアニリノテレフタル酸を縮合環化させ
た。系内のリン酸濃度は、環化縮合により生じた水によ
って、115.6%に低下した。次いで、反応液をその
18倍の30℃の水中に注いで懸濁水を得た。これを濾
過した後、残渣を60℃の湯を用いて洗浄し、0.5%
の水酸化ナトリウム水溶液を用いて洗浄した後、乾燥さ
せて紫色の無置換キナクリドンを得た。
【0033】このようにして得た無置換キナクリドン
は、実施例1で得た無置換キナクリドンと比較して、鮮
明度が劣っていた。
【0034】(比較例2)2,5−ジアニリノテレフタ
ル酸1部と、リン酸濃度119.5%のポリリン酸3.
0部とを、125℃の温度で3時間攪拌することによ
り、2,5−ジアニリノテレフタル酸を縮合環化させ
た。系内のリン酸濃度は、環化縮合により生じた水によ
って、115.6%に低下した。次いで、反応系の温度
を70〜135℃の範囲に調整しながら、系内のリン酸
濃度の希釈速度が0.3重量%/分と成るように52.
0%リン酸水溶液を徐々に滴下して、系内のリン酸濃度
を92.0%まで低下させた。このとき系内の粘度が上
昇し、一時的に攪拌が困難となった。
【0035】次に、このスラリーを90℃で濾過した
後、残渣を52.0%リン酸水溶液を用いて洗浄し、6
0℃の湯を用いて洗浄し、0.5%の水酸化ナトリウム
水溶液を用いて洗浄した後、乾燥させて赤色の無置換キ
ナクリドンを得た。
【0036】このようにして得た無置換キナクリドン
は、実施例1で得た無置換キナクリドンと比較して、鮮
明度が劣っていた。
【0037】(比較例3)2,5−ジアニリノテレフタ
ル酸1部と、リン酸濃度119.5%のポリリン酸3.
0部とを、125℃の温度で3時間攪拌することによ
り、2,5−ジアニリノテレフタル酸を縮合環化させ
た。系内のリン酸濃度は、環化縮合により生じた水によ
って115.6%に低下した。次いで、反応系の温度を
180℃以上に調整しながら、系内のリン酸濃度の希釈
速度が0.3重量%/分と成るように52.0%リン酸
水溶液を徐々に滴下して、系内のリン酸濃度を92.0
%まで低下させた。
【0038】次に、このスラリーを90℃で濾過した
後、残渣を52.0%リン酸水溶液を用いて洗浄し、6
0℃の湯を用いて洗浄し、0.5%の水酸化ナトリウム
水溶液を用いて洗浄した後、乾燥させて赤色の無置換キ
ナクリドンを得た。
【0039】このようにして得た無置換キナクリドン
は、実施例1で得た無置換キナクリドンと比較して、鮮
明度が劣っていた。
【0040】(比較例4)2,5−ジ(p−トルイジ
ノ)テレフタル酸1部と、リン酸濃度119.5%のポ
リリン酸3.0部とを、125℃の温度で3時間攪拌す
ることにより、2,5−ジ(p−トルイジノ)テレフタ
ル酸を縮合環化させた。系内のリン酸濃度は、環化縮合
により生じた水によって、115.6%に低下した。次
いで、反応系の温度を141〜170℃の範囲に調整し
ながら、系内のリン酸濃度の希釈速度が0.3重量%/
分と成るように、85%リン酸水溶液を徐々に滴下し
て、系内のリン酸濃度を104%まで低下させ、更に、
同一の希釈速度と成るように45.0%リン酸水溶液を
滴下して、系内のリン酸濃度を91.0%まで低下させ
ることによって、2,9−ジメチルキナクリドンを晶析
させた。このとき系内の粘度が上昇し、一時的に攪拌が
困難となった。
【0041】次に、このリン酸濃度91.0%のスラリ
ーを90℃で濾過した後、残渣を52.0%リン酸水溶
液を用いて洗浄し、60℃の湯を用いて洗浄し、0.5
%の水酸化ナトリウム水溶液を用いて洗浄した後、乾燥
させてマゼンタ色の2,9−ジメチルキナクリドンを得
た。
【0042】このようにして得た2,9−ジメチルキナ
クリドンは、実施例2で得た2,9−ジメチルキナクリ
ドンと比較して、鮮明度が劣っていた。
【0043】(比較例5)2,5−ジ(p−クロロアニ
リノ)テレフタル酸1部と、リン酸濃度117.0%の
ポリリン酸3.5部とを、125℃の温度で3時間攪拌
することにより、2,5−ジ(p−クロロアニリノ)テ
レフタル酸を縮合環化させた。系内のリン酸濃度は環化
縮合によって生じた水によって、113.9%に低下し
た。次いで、反応系の温度を141〜170℃の範囲に
調整しながら、系内のリン酸濃度の希釈速度が0.3重
量%/分と成るように、85.0%リン酸水溶液を徐々
に滴下して、系内のリン酸濃度を105%まで低下さ
せ、更に、同一の希釈速度と成るように52.0%リン
酸水溶液を滴下して系内のリン酸濃度を100.0%ま
で低下させることによって、2,9−ジクロロキナクリ
ドンを晶析させた。
【0044】次に、このリン酸濃度100.0%のスラ
リーを90℃で濾過した後、残渣を52.0%リン酸水
溶液を用いて洗浄し、60℃の湯を用いて洗浄し、0.
5%の水酸化ナトリウム水溶液を用いて洗浄した後、乾
燥させてマゼンタ色の2,9−ジクロロキナクリドンを
得た。
【0045】このようにして得た2,9−ジクロロキナ
クリドンは、実施例3で得た2,9−ジクロロキナクリ
ドンと比較して、鮮明度が劣っていた。
【0046】(比較例6)2,5−ジ(m−クロロアニ
リノ)テレフタル酸1部と、P25含有量85.6%
(リン酸濃度換算で118.1%)の酸性ポリリン酸エ
チルエステル6.0部とを、125℃で3時間攪拌する
ことにより、2,5−ジ(m−クロロアニリノ)テレフ
タル酸を縮合環化させた。系内のリン酸濃度は、環化縮
合により生じた水によって、114.6%に低下した。
次いで、反応系の温度を141〜170℃の範囲に調整
しながら、系内のリン酸濃度の希釈速度が0.3重量%
/分と成るように85.0%リン酸水溶液を徐々に滴下
して、系内のリン酸濃度を105.0%まで低下させ、
更に、同一の希釈速度と成るように55.0%リン酸水
溶液を滴下して系内のリン酸濃度を85.0%まで低下
させることによって、3,10−ジクロロキナクリドン
を晶析させた。
【0047】次に、このリン酸濃度85.0%のスラリ
ーを90℃で濾過した後、残渣を55.0%リン酸水溶
液を用いて洗浄し、60℃の湯を用いて洗浄し、0.5
%の水酸化ナトリウム水溶液を用いてした後、乾燥させ
て赤色の3,10−ジクロロキナクリドンを得た。
【0048】このようにして得た3,10−ジクロロキ
ナクリドンは、実施例4で得た3,10−ジクロロキナ
クリドンと比較して、鮮明度が劣っていた。
【0049】《代表的な顔料化方法》セパラブルフラス
コに、各実施例及び各比較例のいずれかで得たキナクリ
ドン系化合物27部、ジメチルスルホキシド252部及
び水28部を入れ、窒素雰囲気下で室温で攪拌して充分
に分散させた。次いで、水酸化ナトリウム8部を入れ、
窒素雰囲気下で3時間攪拌させることにより、青色溶液
に変化した。この溶液を30℃に保ちながら、12.3
部の50%硫酸を加えた。中和による発熱により、系内
の温度は51℃となり、この温度を保持しながら2時間
攪拌した。このようにして得たスラリーに、270部の
水を加えて撹拌し、スラリー粘度を下げた後、ろ過し
た。次に、残渣を60℃の湯を用いて洗浄して得られた
プレスケーキを乾燥させた後、粉砕することにより、キ
ナクリドン系顔料を得た。
【0050】<メラミンアルキッド焼付塗料の調製> (色エナメルの調製)各実施例及び各比較例で得たいず
れかのキナクリドン系化合物を上記方法で顔料化した顔
料4.0g、アルキッド樹脂(大日本インキ化学工業株
式会社製の「ベッコゾールJ−524−IM−60」)
16.0g、キシレン75%及びn−ブタノール25%
から成る混合溶剤10.0g及びガラスビーズ(3mm
φ)80gを容量100mlのガラス瓶に入れ、ペイン
トコンディショナーで1時間分散させた後、アルキッド
樹脂(大日本インキ化学工業株式会社製の「ベッコゾー
ルJ−524−IM−60」)30.2g及びメラミン
(大日本インキ化学工業株式会社製の「スーパーベッカ
ミンL−117−60」)19.8gを追加し、ペイン
トコンディショナーで更に10分間分散させて色エナメ
ルを得た。
【0051】(白エナメルの調製)チタン白(石原産業
株式会社社製の「タイペークR−930」)24.0
g、アルキッド樹脂24.0g(大日本インキ化学工業
株式会社製の「ベッコゾールJ−524−IM−6
0」)、キシレン75%及びn−ブタノール25%から
成る混合溶剤4.8g及びガラスビーズ(3mmφ)8
0.0gを容量500mlのガラス瓶に入れ、ペイント
コンディショナーで1時間分散させた後、アルキッド樹
脂(大日本インキ化学工業株式会社製の「ベッコゾール
J−524−IM−60」)11.8g及びメラミン
(大日本インキ化学工業株式会社製の「スーパーベッカ
ミンL−117−60」)15.4gを追加し、ペイン
トコンディショナーで更に10分間混合して、白エナメ
ルを得た。
【0052】次に、上記で作製した色エナメル1部と白
エナメル20部を混合して白希釈エナメルを作製した。
【0053】《塗料の試験方法》 <塗料の鮮明度の評価> 評価方法:色エナメル及び白希釈エナメルをアート紙上
にアプリケータを用いてウェット膜厚が150μmと成
るように塗布した後、130℃で20分間焼き付けた。
試験片を分光光度計(米国ACS社製 ACS−140
0STC)で測色し、色エナメル又は白希釈エナメルの
*値より評価し、その結果を表1にまとめて示した。
【0054】なお、評価基準は、実施例と比較例のC*
を測色し、 △C*=(実施例のC*)−(比較例のC*) から以下の通りとした。 ◎: △C*2.0以上 ○: △C*1.0〜2.0 △: △C*−1.0〜1.0 ×: △C*−1.0以下
【表1】
【0055】<耐候性試験>色エナメルに又は白希釈エ
ナメルに、「ソルベッソ#100」(エッソ石油株式会
社製の脂肪族炭化水素)40部、キシレン30部、n−
ブタノール20部及びセロソルブアセテート10部から
成る混合溶剤を加えて、フォードカップNo.4による粘
度が21秒となるように調整した着色塗料を調製した。
【0056】150×70mmの水研ぎ済みダル鋼板
(日本テストパネル社製)上に、スプレーガンを用いて
乾燥後の膜厚が25〜30μmとなるように、前記塗料
を塗装した。塗装した鋼板を室温で1時間放置した後、
140℃の乾燥機を用いて30分間焼付乾燥させて着色
塗装板を得た。
【0057】この塗装板を耐候性試験機(岩崎電気株式
会社製のアイスーパーUVテスター)を用いて耐候性試
験を行ない、耐候性試験を行った塗装板と耐候性試験を
行っていない塗装板を分光光度計(米国ACS社製のA
CS−1400STC)を用いて測色し、その結果を表
2にまとめて示した。
【0058】なお、評価基準は、色エナメル又は白希釈
エネメル塗料での耐候性試験を行った塗装板と耐候性試
験を行っていない塗装板との色差△Eを測色し、色差か
ら以下の通りとした。 ○: 色差△E0.8以下 △: 色差△E0.8〜1.5 ×: 色差△E1.5以上
【0059】
【表2】
【0060】表1及び表2に示した結果から、各実施例
で得たキナクリドン系化合物から成るキナクリドン系顔
料は、メラミンアルキッド焼付塗料に用いた場合、鮮明
度が良好で、耐候性に優れていることが明らかである。
これに対し、各比較例で得たキナクリドン系化合物から
成るキナクリドン系顔料を用いた場合には、鮮明度が劣
り、耐候性試験において退色が発生した。
【0061】《塩化ビニル試験方法》 (試験片の調製)各実施例及び比較例で得たいずれかの
キナクリドン系化合物を顔料化した顔料1.0g及びジ
オクチルフタレート1.5gを、フーバーマーラーを用
いて荷重150ポンド、100回転を3回繰り返して分
散させて、塩化ビニルトナーを得た。
【0062】次に、この塩化ビニルトナー0.5部、塩
化ビニル白マスターバッチ(大日本インキ化学工業株式
会社製)4.0部及び塩化ビニルコンパウンド(三菱化
成ビニル株式会社製「ビニカコンパウンドC982クリ
ヤー」)100部を、加熱二本ロールを用いて、150
℃で3分間ミリングし、顔料分0.2%、顔料と二酸化
チタンとの割合が重量比で1:10の塩化ビニル粗シー
トを作製した。
【0063】このようにして得た粗シートを、加熱プレ
スで、3分間プレスし、塩化ビニルシートを作製した。
【0064】<塩化ビニルの鮮明度の評価> 評価方法:上記粗シートを分光光度計(米国ACS社製
のACS−1400STC)を用いて測色し、C*値よ
り評価し、その結果を表3にまとめて示した。
【0065】なお、評価基準は、実施例と比較例のC*
を測色し、 △C*=(実施例のC*)−(比較例のC*) から以下の通りとした。 ◎: △C*2.0以上 ○: △C*1.0〜2.0 △: △C*−1.0〜1.0 ×: △C*−1.0以下
【0066】
【表3】
【0067】表3に示した結果から、各実施例で得たキ
ナクリドン系化合物から成るキナクリドン系顔料は、塩
化ビニルシートの着色に適用した場合、鮮明度が良好で
あることが明らかである。これに対し、各比較例で得た
キナクリドン系化合物から成るキナクリドン系顔料を用
いた場合は鮮明度が劣っていることが明らかである。
【0068】
【発明の効果】本発明のキナクリドン系化合物の製造法
及び精製法は、工業的にスケールアップに伴う晶出時の
増粘が少ないので、安全に製造することができ、かつ、
本発明の製造法及び精製法によって得られるキナクリド
ン系化合物は、それ自体、鮮明度が高い顔料である場合
もあり、必要に応じて顔料化したキナクリドン系顔料
も、鮮明度が高く、耐候性に優れたものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2,5−ジアリールアミノテレフタル酸
    をポリリン酸又はポリリン酸アルキルエステル溶液で環
    化反応を行って得た環化反応液を141〜170℃の範
    囲の温度で、この液に50.0〜95.0重量%のリン
    酸水溶液を徐々に添加し、系内のリン酸濃度を90.0
    〜95.0重量%まで希釈して晶出を行ない、キナクリ
    ドン系化合物を分離することを特徴とするキナクリドン
    系化合物の製造法。
  2. 【請求項2】 2,5−ジアリールアミノテレフタル酸
    が一般式 【化1】 (式中、X又はYは、各々独立的に、水素、ハロゲン又
    は1〜4個の炭素原子を有するアルキル基又はアルコキ
    シ基を表わし、m及びnは各々独立的に0〜2の整数を
    表わす。)で表わされる化合物である請求項1記載のキ
    ナクリドン系化合物の製造法。
  3. 【請求項3】 キナクリドン系化合物が一般式 【化2】 (式中、X又はYは、各々独立的に、水素、ハロゲン又
    は1〜4個の炭素原子を有するアルキル基又はアルコキ
    シ基を表わし、m及びnは各々独立的に0〜2の整数を
    表わす。)で表わされる化合物である請求項1又は2記
    載のキナクリドン系化合物の製造法。
  4. 【請求項4】 ポリリン酸又はポリリン酸アルキルエス
    テル溶液に粗製のキナクリドン系化合物を溶解した溶液
    を141〜170℃の範囲の温度で、この液に50.0
    〜95.0重量%のリン酸水溶液を徐々に添加し、系内
    のリン酸濃度を90.0〜95.0重量%まで希釈して
    晶出を行ない、キナクリドン系化合物を分離することを
    特徴とするキナクリドン系化合物の精製法。
  5. 【請求項5】 キナクリドン系化合物が一般式 【化3】 (式中、X又はYは、各々独立的に、水素、ハロゲン又
    は1〜4個の炭素原子を有するアルキル基又はアルコキ
    シ基を表わし、m及びnは各々独立的に0〜2の整数を
    表わす。)で表わされる化合物である請求項4記載のキ
    ナクリドン系化合物の精製法。
JP26545095A 1995-10-13 1995-10-13 キナクリドン系化合物の製造法及び精製法 Expired - Lifetime JP3901756B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26545095A JP3901756B2 (ja) 1995-10-13 1995-10-13 キナクリドン系化合物の製造法及び精製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26545095A JP3901756B2 (ja) 1995-10-13 1995-10-13 キナクリドン系化合物の製造法及び精製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09110867A true JPH09110867A (ja) 1997-04-28
JP3901756B2 JP3901756B2 (ja) 2007-04-04

Family

ID=17417335

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26545095A Expired - Lifetime JP3901756B2 (ja) 1995-10-13 1995-10-13 キナクリドン系化合物の製造法及び精製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3901756B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11100521A (ja) * 1997-08-04 1999-04-13 Clariant Gmbh キナクリドン系の混晶顔料
EP0971001A1 (de) * 1998-07-10 2000-01-12 Clariant GmbH Verfahren zur Herstellung von Chinacridonpigmenten
JP2000248189A (ja) * 1999-02-26 2000-09-12 Ciba Specialty Chem Holding Inc 減じられた粒径を有する直鎖状キナクリドン類を製造するための水性方法
EP1020497A3 (de) * 1999-01-14 2002-04-24 Clariant GmbH Chinacridon-Mischkristallpigmente der gamma-Phase
JP2007197630A (ja) * 2006-01-30 2007-08-09 Dainippon Ink & Chem Inc ジクロロキナクリドン顔料の製造方法
JP5800109B1 (ja) * 2013-12-19 2015-10-28 Dic株式会社 低アミン含有量のキナクリドン顔料の製造方法
JP2019522691A (ja) * 2016-05-13 2019-08-15 ガルダ,ケキ,ホルムスジ キナクリドン色素とその調製プロセス

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11100521A (ja) * 1997-08-04 1999-04-13 Clariant Gmbh キナクリドン系の混晶顔料
EP0971001A1 (de) * 1998-07-10 2000-01-12 Clariant GmbH Verfahren zur Herstellung von Chinacridonpigmenten
EP1020497A3 (de) * 1999-01-14 2002-04-24 Clariant GmbH Chinacridon-Mischkristallpigmente der gamma-Phase
JP2000248189A (ja) * 1999-02-26 2000-09-12 Ciba Specialty Chem Holding Inc 減じられた粒径を有する直鎖状キナクリドン類を製造するための水性方法
JP2007197630A (ja) * 2006-01-30 2007-08-09 Dainippon Ink & Chem Inc ジクロロキナクリドン顔料の製造方法
JP4696937B2 (ja) * 2006-01-30 2011-06-08 Dic株式会社 ジクロロキナクリドン顔料の製造方法
JP5800109B1 (ja) * 2013-12-19 2015-10-28 Dic株式会社 低アミン含有量のキナクリドン顔料の製造方法
JP2019522691A (ja) * 2016-05-13 2019-08-15 ガルダ,ケキ,ホルムスジ キナクリドン色素とその調製プロセス

Also Published As

Publication number Publication date
JP3901756B2 (ja) 2007-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4256507A (en) Pigment formulations
JP3362865B2 (ja) ペリレン化合物の分子内塩、その製造方法およびその用途
EP1646691B2 (en) Quinacridone pigment compositions comprising unsymmetrically substituted components
US6468341B2 (en) Pigment compositions, production process thereof, colorants, and colored articles
JP3518300B2 (ja) 顔料分散剤、及びそれを含有する顔料組成物
JPH11166128A (ja) 顔料配合物およびその製造方法
JPH09110867A (ja) キナクリドン系化合物の製造法及び精製法
US5755873A (en) Incorporation of quinacridone additives during quinacridone preparation
JPH11130974A (ja) 有機顔料の製造方法
US4286094A (en) Preparation of a pigmentary form of perylene-3,4,9,10-tetracarboxylic acid diimide
US5393339A (en) Preparation of phthalocyanine pigments
CA2102648C (en) Process for the preparation of dispersible quinacridones
US5534055A (en) Process for alpha-phase metal phthalocyanine pigments
JP4361676B2 (ja) 顔料組成物の製造方法
JP4126725B2 (ja) δ型インダンスロンブルー顔料及びその製造方法
EP0696620B1 (en) Solid solutions of pyrrolo- 3,4-c -pyrroles with quinacridonequinones
JPH0717860B2 (ja) イソインドリン顔料の調色法
US5491235A (en) Process for the preparation of organic pigments
EP0905199B1 (en) Microwave syntheses of quinacridones, 6, 13-dihydroquinacridones and 6, 13-quinacridonequinones
KR20010049995A (ko) 감마 퀴나크리돈 안료
JP3827035B2 (ja) キナクリドン法における顔料誘導体の導入
EP0716129A1 (en) Process for the preparation of organic pigments
JPH1030062A (ja) キナクリドン系化合物顔料の製造法
US3085023A (en) Pigment
JP2001164141A (ja) 顔料組成物

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061227

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100112

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110112

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110112

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120112

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120112

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112

Year of fee payment: 6

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140112

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term