JPH09110861A - 横型エステル環状2量体製造装置及び製造法 - Google Patents
横型エステル環状2量体製造装置及び製造法Info
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Abstract
ステル環状2量体の製造装置およびその方法を提供す
る。 【解決手段】 先ず反応器本体10に触媒を投入し、送
液ポンプ17によりα−ヒドロキシカルボン酸プレポリ
マータンク1からα−ヒドロキシカルボン酸のプレポリ
マーを反応器本体10内のディスク11の回転軸12よ
り低い位置まで供給する。反応器本体10の圧力を真空
ポンプ2により所定圧に保つとともに、反応器本体内の
ディスク11の内部及び熱媒ジャケット7に熱媒を流
し、反応器本体を所定温度に制御する。ディスク11を
モータで回転させて、反応器本体10の触媒を含有する
α−ヒドロキシカルボン酸プレポリマーをかき上げディ
スク表面で付着させながらエステル環状2量体を合成す
る。エステル環状2量体はガス化し、コンデンサー13
内に入る。コンデンサー13でエステル環状2量体は凝
縮される。
Description
リコール酸の原料であるエステル環状2量体の製造装置
および方法に関する。
マー等が環境保護の見地から注目されており、特にポリ
乳酸やポリグリコール酸は、分解性や物性の点で優れて
おり、その早期実用化が望まれている。このポリ乳酸や
ポリグリコール酸の原料であるラクチドやグリコリドの
α−ヒドロキシカルボン酸類の環状2量体は、先ずα−
ヒドロキシカルボン酸を加熱、減圧下等により脱水縮合
させ中分子量のプレポリマーを得、次にこのプレポリマ
ーを触媒存在下において加熱、減圧することにより解重
合させて得る方法が知られている。
るラクチド等の製造法として、例えば、特表平7−50
0091号を挙げることができる。この方法はワイプト
フィルムエバポレーターを用いた製造方法である。
トフィルムエバポレーターは滞留時間が短いため、onep
athでは十分反応が進行せず、再循環させて収率を上げ
る必要がある。再循環操作は、ポンプや配管などをいた
ずらに複雑化し、工業生産上不利になる。しかも、該公
報の技術を詳細に検討すると、その実施例にみるよう
に、得られる粗ラクチドはかなり光学純度が低く不満足
なものである。すなわち実施例のすべてにわたり、得ら
れたラクチドのL体比率は90.8〜92.5%(平均
91.6%)、不純物であるメソ−ラクチド(L/D混
合物)を平均7.6%,同じくD−ラクチドを平均0.
8%も含んでいる。すなわち解重合工程でラセミ化が相
当強く進行している。
押出機を用いた製造法も考えられるが、この押出機は滞
留時間が短すぎる、装置が高価である、気液表面積が装
置の大きさに比べて小さい等の問題点を有する。更に、
この押出機は数万ポイズの高粘度物質の混練、押し出し
には有効であるが、乳酸オリゴマーはラクチド合成の温
度において、この押出機に最適の粘度とはなっていな
い。
な滞留時間で、十分な気液界面をもつエステル環状2量
体の製造装置およびその方法を提供することを目的とす
る。
決するため、回転可能な複数のディスクを内側に設置し
た中空反応器と、該反応器にα−ヒドロキシカルボン酸
のプレポリマーを供給する供給手段と、該反応器内面を
加熱する加熱手段と、該反応器を減圧操作する減圧手段
と、該反応器で合成されたエステル環状2量体を捕捉す
る捕捉手段とからなる横型エステル環状2量体製造装置
を提供する。
ラクチドやグリコリドをいい、α−ヒドロキシカルボン
酸のプレポリマーとは、例えば乳酸、グリコール酸のプ
レポリマーをいうが、これらに限定されない。
量体の量にもよるが、通常1〜100Lのものを用い
る。ディスクの数は特に限定がなく、1枚でも2枚以上
でもよいが、通常は2〜20枚、好ましくは5〜10枚
程度を用いる。ディスクの回転数は特に限定なく、α−
ヒドロキシカルボン酸プレポリマーの粘度により様々と
なる。すなわち、分子量がさほど大きくなく、粘度の低
いα−ヒドロキシカルボン酸プレポリマーは回転数も大
きく、分子量が大きく粘度の高いオリゴマーは回転数も
おそくしなければならない。
給手段とは、例えばα−ヒドロキシカルボン酸プレポリ
マータンク、送液ポンプ、配管からなり、送液ポンプと
してはギアポンプを用いることができる。但し、本発明
の装置は連続式、バッチ式のいずれのエステル環状2量
体製造にも使えるので、送液ポンプは必ずしも要らな
い。本発明で用いられるα−ヒドロキシカルボン酸のプ
レポリマー、例えば乳酸プレポリマーは、L−乳酸、D
−乳酸、DL−乳酸或いはこれらの乳酸の水溶液を加
熱、減圧等により脱水・縮合させることにより得ること
ができる。こうして得られる乳酸プレポリマーの分子量
は1000以上100,000以下のものが用いられる
が、留出工程で得られるラクチドの化学純度を高くする
為には4,000以上のものを用いることが好ましい。
また、分子量50,000より大きい乳酸プレポリマー
は、乳酸或いは乳酸水溶液の脱水縮合により得る時、長
い反応時間或いは高い真空度等非経済的な製造条件を必
要とする為好ましくない。
−ラクチドを得る場合それぞれ光学純度90% e.e. 以
上、更に好ましくは95% e.e. 以上のL−乳酸プレポ
リマー、D−乳酸プレポリマーが用いられる。光学純度
が90% e.e. より低いL−乳酸プレポリマー或いはD
−乳酸プレポリマーを用いた場合、得られるラクチドの
光学純度が低くなり、光学純度を向上させる為再結晶等
の精製操作を行ったとしても収率が著しく低下する。ま
た、乳酸プレポリマーの光学純度はその原料である乳酸
の光学純度以下となるので、光学純度の高いLL−ラク
チド或いはDD−ラクチドを得る為に光学純度の高い乳
酸プレポリマーを用いる場合、それぞれ少なくとも光学
純度90% e.e. 以上のL−乳酸或いはD−乳酸から得
られた乳酸プレポリマーを使用することが好ましい。
合させる触媒としては、一般にエステル交換触媒として
知られている錫、アンチモン、亜鉛、チタン、ジルコニ
ウム、アルミニウム等の金属、これらの金属の酸化物、
ハロゲン化物、有機酸塩、有機金属化合物等が単独で或
いは併用して用いられる。特に好ましい解重合触媒とし
ては、酸化錫、塩化錫等のハロゲン化錫、ジオクチル酸
錫、乳酸錫、シュウ酸錫、ジカプリル酸錫、ジラリウル
酸錫、ジパルチミン酸錫、ジオレイン酸錫等の錫の有機
酸塩、3酸化2アンチモン、5酸化2アンチモン、トリ
フェニルスチビン等のアンチモン化合物が用いられる。
反応器中に5.1〜25.0重量%以下の量を存在させ
て用いられる。5.1%より少ない場合、解重合反応の
速度が遅く長い滞留時間が必要となる為経済的でなく、
また長い滞留時間のためラセミ化反応の進行が大きくな
り、得られるラクチド等の光学純度が低下し、再結晶等
の精製手段により光学純度のより高いラクチド等を得る
場合収率が低下する。25%より多い場合、それ以上解
重合反応を速める或いは触媒の寿命を延ばす効果の向上
が無い為経済的でない。
は、例えば熱媒ジャケット、電気ヒータ等を用いること
ができるが、これらに限定されない。前記中空反応器内
のディスクおよびその回転軸を中空にし、そこに熱媒を
流すものがディスクを加熱できる点で好ましい。熱媒と
しては、ホットオイル、アルコール、スチームなどを用
いることができる。
下、更に好ましくは180℃以上240℃以下に保たれ
る。150℃より低いと十分な解重合反応の速度が得ら
れず経済的でない。260℃より高いとラセミ化反応の
進行が大きくなり、得られるラクチド等の光学純度が低
下する。また、再結晶等の精製手段により光学純度の高
いラクチド等を得る場合、精製工程での収率が低下す
る。
り知られている真空ポンプを用いることができ、反応器
の圧力は30Torr以下に保たれる。30Torrを
越えると生成したラクチド等の留出速度が遅く、長い滞
留時間が必要となり経済的でない。また、ラセミ化反応
の進行が大きくなり得られるラクチド等の光学純度が低
下する。また再結晶等の精製手段により、光学純度の高
いラクチド等を得る場合精製工程での収率が低下する。
捕捉手段は、反応器から気化して留出してくるラクチド
を凝縮するもので、公知のコンデンサーを使うことがで
きる。コンデンサーは空冷、水冷されている。
は、α−ヒドロキシカルボン酸のプレポリマーをディス
クの回転軸を越えないように供給し、ディスクの表面に
α−ヒドロキシカルボン酸のプレポリマーを付着させな
がらエステル環状2量体が気化する表面積(蒸発面積)
を稼いで行う。蒸発面積と反応物質の体積(単位リット
ル)との比を有効蒸発面積とすると、高い効率で反応さ
せるには、有効蒸発面積は200cm2 /l以上、好ま
しくは400cm2 /l以上、更に好ましくは600c
m2 /l以上が必要である。
に示す。図中10が中空反応器本体で、本体10内には
複数のディスク(7枚)11が収容されており、複数の
ディスクは回転軸12を中心として図示しないモータで
回転させられる。ディスク11及び回転軸12は中空で
あり、その内部に熱媒が流入出される(図の4から熱媒
が入り、5の方向に熱媒が出る)。また本体10の周囲
は熱媒ジャケット7で包囲されており、熱媒ジャケット
7には、熱媒入口8及び熱媒出口9が設けられ、本体1
0を加熱する。なお、熱媒としては反応器の温度を15
0℃以上260℃以下に制御できる液体を用いる。
カルボン酸のプレポリマー供給口14及びエステル環状
2量体留出口15が設けられる。α−ヒドロキシカルボ
ン酸プレポリマー供給口14にはα−ヒドロキシカルボ
ン酸プレポリマー供給配管16が接続され、供給配管1
6には送液ポンプ17が設置されている。送液ポンプ1
7はα−ヒドロキシカルボン酸プレポリマータンク1か
らα−ヒドロキシカルボン酸プレポリマーを反応器本体
10内に供給する。
エステル環状2量体留出配管18が接続され、配管18
にはコンデンサー13が設置されている。コンデンサー
13は冷却されており、ここでエステル環状2量体が凝
縮してエステル環状2量体受器3に受けられる。なお、
反応器本体10及びコンデンサー13は真空ポンプ2で
減圧されている。また、図示されていないが、反応器本
体Rの上部には触媒投入口が、下部には排出口が設けら
れている。
は、先ず反応器本体10に触媒を投入し、送液ポンプ1
7によりα−ヒドロキシカルボン酸プレポリマータンク
1から乳酸プレポリマーを反応器本体10内に供給す
る。乳酸プレポリマーの液面6は回転軸12を越えない
ように制御する。
り所定圧に保つとともに、反応器本体10の温度を熱媒
ジャケット7およびディスク11、回転軸12への熱媒
により所定温度に制御する。ディスク11を図示しない
モータで回転させて、反応器本体10内に溜まった触媒
を含有する乳酸プレポリマーをかき上げ、ディスク11
の表面付着させ、ラクチドを合成する。ラクチドは減圧
操作によりガス化し、コンデンサー13内に入る。コン
デンサー13ではラクチドは凝縮し、エステル環状2量
体受器3で受けられる。
送液ポンプ13により連続的に反応器本体10に供給す
る連続式の製造法を説明したが、本発明はこれに限定さ
れず、バッチ式の製造にも適用できる。この場合にはα
−ヒドロキシカルボン酸プレポリマータンク1及び送液
ポンプ17は不要である。更に、プレポリマーとしてグ
リコール酸を用いればグリコリドも製造できる。
り加熱が可能な回転ディスクを5枚持つ、内径150m
m、長さ600mmの流通する熱媒により加熱が可能な
横型反応器を用いた。また、この反応器にはコンデンサ
−、減圧装置及びギアポンプにより外部より原料である
乳酸プレポリマーを供給する供給装置が接続されてい
る。
% e.e. ,濃度90.2%(乳酸換算濃度)のL−乳酸
を加熱,減圧により脱水縮合して得た重量平均分子量5
000,光学純度99.1% e.e. の乳酸プレポリマー
を用いた。反応器に触媒としてジオクチル酸錫200g
(10重量%)を投入し、内温220℃に保ち、コンデ
ンサーの温度を100℃に保つ。140℃に加熱した乳
酸プレポリマーをギアポンプにより反応器内の液重量が
2kgに保たれる流量で、反応器に供給し、反応器内の
圧力を2Torrに保ち、連続的にラクチドを留去し
た。
時、ラクチドの留出量は5.65kg/時であった。留
出したラクチドの化学純度は96.0%、光学純度は9
5.0% e.e. であった。なお、化学純度はオクタデシ
ル基で修飾したシリカゲルを充填剤としたカラムを用い
た液体クロマトグラフィーを使いUV検出器で測定し
た。光学純度は加水分解後、L−アミノ酸誘導体で修飾
したシリカゲルを充填剤とした光学分割カラムを用いた
液体クロマトグラフィーを使いUV検出器で測定した。
乳酸プレポリマーの分子量はポリスチレンを標準物質と
するGPCを用い、その重量平均分子量をRI検出器で
測定した。
する熱媒により加熱が可能な回転ディスクを10枚持
つ、内径150mm、長さ600mmの流通する熱媒に
より加熱が可能な横型反応器を用いた。また、この反応
器にはコンデンサ−、減圧装置及びギアポンプにより外
部より原料である乳酸プレポリマーを供給する供給装置
が接続されている。
% e.e. ,濃度90.2%(乳酸換算濃度)のL−乳酸
を加熱,減圧により脱水縮合して得た重量平均分子量5
000,光学純度99.1% e.e. の乳酸プレポリマー
を用いた。反応器に触媒としてジオクチル酸錫300g
(10重量%)を投入し、内温220℃に保ち、コンデ
ンサーの温度を100℃に保つ。140℃に加熱した乳
酸プレポリマーをギアポンプにより反応器内の液重量が
2kgに保たれる流量で、反応器に供給し、反応器内の
圧力を2Torrに保ち、連続的にラクチドを留去し
た。
時、ラクチドの留出量は7.51kg/時であった。留
出したラクチドの化学純度は95.8%、光学純度は9
5.6% e.e. であった。なお、化学純度、光学純度、
乳酸プレポリマーの分子量は実施例1と同様の方法で測
定した。
する熱媒により加熱が可能な回転ディスクを20枚持
つ、内径150mm、長さ600mmの流通する熱媒に
より加熱が可能な横型反応器を用いた。また、この反応
器にはコンデンサ−、減圧装置及びギアポンプにより外
部より原料である乳酸プレポリマーを供給する供給装置
が接続されている。
% e.e. ,濃度90.2%(乳酸換算濃度)のL−乳酸
を加熱,減圧により脱水縮合して得た重量平均分子量5
000,光学純度99.1% e.e. の乳酸プレポリマー
を用いた。反応器に触媒としてジオクチル酸錫200g
(10重量%)を投入し、内温220℃に保ち、コンデ
ンサーの温度を100℃に保つ。140℃に加熱した乳
酸プレポリマーをギアポンプにより反応器内の液重量が
2kgに保たれる流量で、反応器に供給し、反応器内の
圧力を2Torrに保ち、連続的にラクチドを留去し
た。
/時、ラクチドの留出量は9.95kg/時であった。
留出したラクチドの化学純度は95.5%、光学純度は
96.8% e.e. であった。なお、化学純度、光学純
度、乳酸プレポリマーの分子量は実施例1と同様の方法
で測定した。
する熱媒により加熱が可能な回転ディスクを5枚持つ、
内径150mm、長さ600mmの流通する熱媒により
加熱が可能な横型反応器を用いた。また、この反応器に
はコンデンサ−、減圧装置及びギアポンプにより外部よ
り原料である乳酸プレポリマーを供給する供給装置が接
続されている。
% e.e. ,濃度90.2%(乳酸換算濃度)のL−乳酸
を加熱,減圧により脱水縮合して得た重量平均分子量1
0000,光学純度99.0% e.e. の乳酸プレポリマ
ーを用いた。反応器に触媒として酸化錫400g(20
重量%)を投入し、内温200℃に保ち、コンデンサー
の温度を100℃に保つ。140℃に加熱した乳酸プレ
ポリマーをギアポンプにより反応器内の液重量が2kg
に保たれる流量で、反応器に供給し、反応器内の圧力を
5Torrに保ち、連続的にラクチドを留去した。
時、ラクチドの留出量は7.61kg/時であった。留
出したラクチドの化学純度は95.4%、光学純度は9
5.4% e.e. であった。なお、化学純度、光学純度、
乳酸プレポリマーの分子量は実施例1と同様の方法で測
定した。
する熱媒により加熱が可能な回転ディスクを5枚持つ、
内径150mm、長さ600mmの流通する熱媒により
加熱が可能な横型反応器を用いた。また、この反応器に
はコンデンサ−、減圧装置及びギアポンプにより外部よ
り原料である乳酸プレポリマーを供給する供給装置が接
続されている。
% e.e. ,濃度90.2%(乳酸換算濃度)のL−乳酸
を加熱,減圧により脱水縮合して得た重量平均分子量2
0000,光学純度98.9% e.e. の乳酸プレポリマ
ーを用いた。反応器に触媒として塩化錫200g(10
重量%)を投入し、内温200℃に保ち、コンデンサー
の温度を100℃に保つ。140℃に加熱した乳酸プレ
ポリマーをギアポンプにより反応器内の液重量が2kg
に保たれる流量で、反応器に供給し、反応器内の圧力を
5Torrに保ち、連続的にラクチドを留去した。
時、ラクチドの留出量は7.01kg/時であった。留
出したラクチドの化学純度は95.1%、光学純度は9
5.2% e.e. であった。なお、化学純度、光学純度、
乳酸プレポリマーの分子量は実施例1と同様の方法で測
定した。
0mmで下部にテーパーを持ち、熱媒により加熱可能な
タンクに、錨型翼を1枚持つ攪拌装置を備えた反応器を
用いた。また、この反応器にはコンデンサ−、減圧装置
及びギアポンプにより外部より原料である乳酸プレポリ
マーを供給する供給装置が接続されている。
% e.e. ,濃度90.2%(乳酸換算濃度)のL−乳酸
を加熱,減圧により脱水縮合して得た重量平均分子量2
0000,光学純度98.9% e.e. の乳酸プレポリマ
ーを用いた。反応器に触媒としてジオクチル酸錫500
g(10重量%)を投入し、内温220℃に保ち、コン
デンサーの温度を100℃に保つ。140℃に加熱した
乳酸プレポリマーをギアポンプにより反応器内の液重量
が5kgに保たれる流量で、反応器に供給し、反応器内
の圧力を2Torrに保ち、連続的にラクチドを留去し
た。
時、ラクチドの留出量は3.97kg/時であった。留
出したラクチドの化学純度は91.4%、光学純度は9
3.1% e.e. であった。なお、化学純度、光学純度、
乳酸プレポリマーの分子量は実施例1と同様の方法で測
定した。
0mmで下部にテーパーを持ち、熱媒により加熱可能な
タンクに、錨型翼を1枚持つ攪拌装置を備えた反応器を
用いた。また、この反応器にはコンデンサ−、減圧装置
及びギアポンプにより外部より原料である乳酸プレポリ
マーを供給する供給装置が接続されている。
% e.e. ,濃度90.2%(乳酸換算濃度)のL−乳酸
を加熱,減圧により脱水縮合して得た重量平均分子量5
000,光学純度99.1% e.e. の乳酸プレポリマー
を用いた。反応器に触媒として酸化錫500g(10重
量%)を投入し、内温200℃に保ち、コンデンサーの
温度を100℃に保つ。140℃に加熱した乳酸プレポ
リマーをギアポンプにより反応器内の液重量が5kgに
保たれる流量で、反応器に供給し、反応器内の圧力を2
Torrに保ち、連続的にラクチドを留去した。
時、ラクチドの留出量は3.68kg/時であった。留
出したラクチドの化学純度は92.3%、光学純度は9
1.9% e.e. であった。なお、化学純度、光学純度、
乳酸プレポリマーの分子量は実施例1と同様の方法で測
定した。
1に示す。
使用すれば、錨型翼を持つ従来例に比し、ラクチドの化
学純度および光学純度が上がる。
分な気液界面をもつエステル環状2量体の製造装置を提
供でき、エステル環状2量体の化学純度および光学純度
が上がる。
略図
2:真空ポンプ 10:反応器本体 11:ディ
スク 12:回転軸 13:コン
デンサー
Claims (5)
- 【請求項1】 回転可能な複数のディスクを内側に設置
した中空反応器と、該反応器にα−ヒドロキシカルボン
酸のプレポリマーを供給する供給手段と、該反応器内面
を加熱する加熱手段と、該反応器を減圧操作する減圧手
段と、該反応器で合成されたエステル環状2量体を捕捉
する捕捉手段とからなる横型エステル環状2量体製造装
置。 - 【請求項2】 ディスクの枚数が2〜20枚である請求
項1記載の横型エステル環状2量体製造装置。 - 【請求項3】 加熱手段がディスク及びその回転軸を中
空とし、該ディスク内に熱媒を流すことからなる請求項
1〜2記載の横型エステル環状2量体製造装置。 - 【請求項4】 請求項1の装置を用い、ディスクの回転
軸を越えないようにα−ヒドロキシカルボン酸のプレポ
リマーを供給し、ディスクの表面にα−ヒドロキシカル
ボン酸を付着させながらエステル環状2量体を製造する
エステル環状2量体の製造方法。 - 【請求項5】 α−ヒドロキシカルボン酸のプレポリマ
ーが乳酸プレポリマーであって、触媒として錫系化合物
を5.1〜25.0重量%添加する請求項4記載のラク
チドの製造方法。
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EP2450391A1 (en) * | 2010-11-04 | 2012-05-09 | Hitachi Plant Technologies, Ltd. | System and method for producing polyhydroxycarboxylic acid |
WO2014014076A1 (ja) * | 2012-07-20 | 2014-01-23 | ユニチカ株式会社 | ポリ乳酸系樹脂組成物およびそれを用いてなる成形体 |
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