JPH09110419A - 耐熱性遷移アルミナ及びその製造方法 - Google Patents

耐熱性遷移アルミナ及びその製造方法

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JPH09110419A
JPH09110419A JP7277554A JP27755495A JPH09110419A JP H09110419 A JPH09110419 A JP H09110419A JP 7277554 A JP7277554 A JP 7277554A JP 27755495 A JP27755495 A JP 27755495A JP H09110419 A JPH09110419 A JP H09110419A
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JP
Japan
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alumina
transition alumina
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surface area
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JP7277554A
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Inventor
Osamu Yamanishi
修 山西
Seiichi Hamano
誠一 浜野
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09110419A publication Critical patent/JPH09110419A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 初期BET比表面積が大きく、高温耐熱性に
優れ、また強酸性溶液と接触した後も、BET比表面積
の低下が少なく、且つ高温雰囲気下での熱処理後もBE
T比表面積の低下が少ない遷移アルミナを得る。 【解決手段】 熱分解後、アルミナ100重量部に対し
てNa2 Oが0.10重量%以下となる硫酸アルミニウ
ムに珪素化合物を添加、混合し、該混合物を加熱後、熱
分解することにより、最終遷移アルミナ中のアルミナ1
00重量部に対して珪素(元素換算)が2〜15重量
部、細孔容積が0.6〜2.0cc/gで、初期BET
比表面積が120m2 /g以上であり、該アルミナを1
200℃・5時間焼成後のBET比表面積が60m2
g以上であり、且つ該初期BET比表面積が120m2
/g以上の遷移アルミナに硝酸溶液を添加しpH4の硝
酸酸性スラリーに調整した後、乾固した場合、該乾固品
のBET比表面積が90m2 /g以上で、該乾固後の遷
移アルミナを1200℃・5時間焼成後のBET比表面
積が50m2 /g以上であることを特徴とする耐熱性遷
移アルミナを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性遷移アルミ
ナおよびその製造方法に係わり、特に酸性スラリ−が触
媒基体にコ−トされてなる自動車排気ガス浄化用触媒等
の触媒担体に適した耐熱性を有する耐熱性遷移アルミナ
及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車排ガス除去、2輪車排ガス除去、
更には、ガスタ−ビンやボイラ−等の高温排ガス中の有
害物質の除去に適用される触媒或いは触媒担体は、近年
ますます多用化の傾向にある。
【0003】これら分野に用いられる担体は触媒成分の
有効利用の点より比表面積の高い触媒担体、通常γ−ア
ルミナを主体とする遷移アルミナが多く使用されている
が、これら担体の使用温度は900℃以上、時には10
00℃、さらには1200℃を越える場合もあり、この
条件下の使用において初期表面積が高く、且つ高温雰囲
気下に曝された場合にも、比表面積の低下が少ない耐熱
性に優れた特性を有する触媒担体が要求されている。し
かしながら遷移アルミナは周知のように900℃以上の
高温下に曝されるθ或いはα−アルミナ晶へと結晶転移
を起こし著しく比表面積が低下するとの欠点を有する。
この結晶転移による構造変化は、遷移アルミナをアルミ
ナやコージェライト等よりなるペレット状、鞍状或いは
ハニカム状等の各種形状の成形物(基体)よりなる触媒
担体に被覆して使用する場合に、被覆層の脱落あるいは
触媒成分のシンタリングを促進させる原因となる。
【0004】この遷移アルミナにおける比表面積の低下
を防止する目的より、ランタン等の希土類元素あるい
は、珪素やバリウム等の元素を遷移アルミナに添加する
ことは公知である。例えば粒径が500μm以下のアル
ミナあるいはアルミナ水和物の粉末を分散させた水溶液
と希土類物質を含む溶液との混合液から上記アルミナ、
あるいはアルミナ水和物に希土類物質を沈着させる方法
(特開昭62−176542号公報)、アルミニウムア
ルコキシドとランタンアルコキシドの混合溶液を加水分
解してゾルを得た後、ゲル化しこれを焼成する方法(特
開昭63−242917号公報)等が知られているが、
高温における熱処理、例えば1200℃・5時間での加
熱処理後のBET比表面積が50m2 /gを越えるもの
は無い。
【0005】また活性アルミナ粉末もしくはその成形体
または活性アルミナ含有粉成形体に有機ケイ素化合物を
担持せしめ、次いで該担持有機ケイ素化合物を酸化また
は熱分解することで耐熱性の優れた遷移アルミナを得る
方法(特公昭52−10438号公報)が知られてい
る。しかし、通常公知のバイヤー法により得られる水酸
化アルミニウムを瞬間仮焼し得られた初期BET比表面
積が170m2 /gを越える遷移アルミナを用い、上記
公知の有機ケイ素化合物を担持し酸化または熱分解し得
た遷移アルミナであっても、1000℃・5時間程度の
加熱処理では著しいBET比表面積の低下はないもの
の、高温における熱処理、例えば1200℃・5時間で
の加熱処理後のBET比表面積が50m2 /gを越える
ことができない。
【0006】また、遷移アルミナを触媒基体表面に被覆
する場合には、強固な被覆を目的として特開平3−38
250号公報で示されるように酸性スラリ−として被覆
処理される。このため遷移アルミナは硝酸のような強酸
と接触しても比表面積の低下が少ないことが要求され
る。しかしながら、強酸性溶液で遷移アルミナをスラリ
−化する場合は、酸によりアルミナが解膠・分散・溶解
し粉体の形骸が維持できず、その乾固品は凝集緻密化が
おこり、乾固品の細孔容積は著しく低下すると伴に粉体
より高温での比表面積低下が起こりやすい。
【0007】この現象は特開昭61−157345号公
報でも示されるような粉体自身の耐熱性が極めて良い遷
移アルミナであっても、強酸性溶液を用いてスラリー化
し、コ−ジェライト等の触媒基体(担体)に被覆処理し
た場合には、基体被覆前の遷移アルミナが有する筈の耐
熱性が著しく低下するとの不都合を有する。この原因は
強酸性溶液でのスラリー化時に遷移アルミナが解膠・分
散・溶解し乾固時には凝集緻密化が生じるため、粉体の
形骸を維持することができず、高温での比表面積低下が
起こり粉体時の耐熱性を維持できないためであると推測
される。それゆえ、このように酸性スラリ−を作成後基
体に被覆しても粉体時の遷移アルミナが有する耐熱性を
維持し得る遷移アルミナの出現が望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】かかる事情に鑑み、本
発明者等は高い初期BET比表面積を有し、かつ100
0℃を越える高温下においてもBET比表面積低下が少
ない優れた耐熱性を有すると伴に、強酸性溶液でスラリ
−化して触媒基体に被覆する方法を採用した場合に於い
ても、被覆せしめた遷移アルミナが高温での耐熱性を有
する遷移アルミナを見いだす事を目的として鋭意検討し
た結果、遂に本発明を完成するに至った。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、アル
ミナ100重量部に対して珪素(元素換算)を2〜15
重量部、Na2 O含有量が0.10重量部以下、細孔容
積が0.6〜2.0cc/gで、初期BET比表面積が12
0m2 /g以上の遷移アルミナで、該アルミナを120
0℃・5時間焼成後のBET比表面積が60m2 /g以
上であり、且つ該初期BET比表面積が120m2 /g
以上の遷移アルミナに硝酸溶液を添加しpH4の硝酸酸
性スラリ−に調整した後、乾固した場合、該乾固品のB
ET比表面積が90m2 /g以上で、該乾固後の遷移ア
ルミナを1200℃・5時間焼成後のBET比表面積が
50m2 /g以上であることを特徴とする耐熱性遷移ア
ルミナを提供するにある。
【0010】さらに本発明は、熱分解後、アルミナ10
0重量部に対してNa2 Oが0.10重量部以下となる
硫酸アルミニウムに、珪素化合物、更に必要に応じてラ
ンタン化合物を添加、混合し、該混合物を加熱後、熱分
解することを特徴とする耐熱性遷移アルミナの製造方法
を提供するにある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳細に説明す
る。本発明において遷移アルミナとは、通常当該分野に
おいて使用される用語の範囲を越えるものでなく、水酸
化アルミニウムを加熱しαアルミナに結晶構造が変化す
る迄の物、より具体的には実質的にγ、δ、η、θ、
κ、χ等の結晶形態を有するアルミナであり、就中γ、
δ、η晶の遷移アルミナである。
【0012】本発明において得られた遷移アルミナは、
該遷移アルミナ中のNa2 O量がアルミナ100重量部
に対し約0.10重量部以下、好ましくは約0.05重
量部以下で有ることを特徴とする。本発明者は、特願平
7−34961号公報として先に出願したように、Na
2 O量がアルミナ100重量部に対し0.10重量部を
越えると、リン化合物の存在下に於いては700℃・3
時間処理で90m2 /g以下に比表面積の低下がおこ
り、触媒として使用した場合、触媒活性の低下が生じ
る。
【0013】本発明において得られる遷移アルミナは、
細孔容積が約0.6cc/g〜約2.0cc/gで、初
期BET比表面積が約120m2 /g以上で有ることを
必須とする。細孔容積が約0.6cc/g未満では珪素
化合物及び/またはランタン化合物を添加しても、酸性
溶液でスラリー化し、これを基体に被覆し、乾燥、固化
する(以下、単にスラリ−乾固品と称する場合があ
る。)場合には所望の耐熱性は得られない。一方、細孔
容積が約2cc/gを越える場合には飛散等が生じ、取
り扱い難くウォッシュコ−ト用等の水に分散して用いる
場合には、粘度上昇等の問題が生じる。また遷移アルミ
ナの初期BET比表面積が約120m2 /g未満のとき
は、これ以上のものに比較し、触媒性能が劣り、高温雰
囲気下での排ガス処理用触媒として好ましくない場合が
ある。
【0014】本発明に於ける遷移アルミナ中の珪素化合
物の量は、ランタンを共存しない系では、遷移アルミナ
中のアルミナ100重量部に対して珪素元素換算で約1
〜約20重量部、好ましくは約4〜約10重量部の範囲
に調合する。かかる範囲で遷移アルミナ中に珪素化合物
を存在させる場合には、粉体状、或いは強酸性溶液を用
いないスラリー被覆による触媒の形成は勿論、PH3以
下の硝酸溶液でスラリー化処理し、被覆処理する方法に
於いても、優れた高温耐熱性の触媒成形体を得ることが
できる。
【0015】また、本発明に於ける遷移アルミナ中の珪
素化合物の量は、ランタン化合物が共存する場合には、
遷移アルミナ中のアルミナ100重量部に対して珪素元
素換算で約2〜約15重量部、好ましくは約2〜約4重
量部の範囲に調合する。かかる範囲で遷移アルミナ中に
珪素化合物を存在させる場合には、粉体状、或いは強酸
性溶液を用いないスラリー被覆による触媒の形成は勿
論、PH3以下の硝酸溶液でスラリー化処理し、被覆処
理する方法に於いても、優れた高温耐熱性の触媒成形体
を得ることができる。
【0016】ランタン化合物のみを存在せしめ、珪素化
合物の存在しない遷移アルミナは、強酸性溶液を用いな
い場合には、優れた高温耐熱性を有する触媒となるもの
の、強酸性溶液でスラリー化処理しこれを基体に被覆し
て触媒成形体として使用する場合には、1200℃・5
時間加熱後に於いて、BET比表面積が約50m2 /g
を越える高温耐熱性に優れた触媒成形体を得ることはで
きない。
【0017】本発明に於いて耐熱性遷移アルミナとは、
強酸性溶液でスラリー化処理し、これを基体に被覆して
触媒成形体として使用する場合に於いても高温耐熱性に
優れる遷移アルミナであり、アルミナ100重量部に対
して珪素(元素換算)含有量が1〜20重量部、Na2
O含有量が0.10重量部以下、細孔容積が約0.6〜
約2.0cc/gで、初期BET比表面積が120m2
/g以上の遷移アルミナで、該アルミナを1200℃・
5時間焼成後も、そのBET比表面積が60m 2 /g以
上であり、且つ該初期BET比表面積が120m2 /g
以上の遷移アルミナに硝酸溶液を添加しpH4の硝酸酸
性スラリ−に調整した後、基体に被覆しこれを乾固した
場合、該乾固品のBET比表面積が90m2 /g以上
で、該乾固後の遷移アルミナを1200℃・5時間焼成
後も、そのBET比表面積が50m 2 /g以上を有する
ものである。
【0018】さらに本発明に於いて耐熱性遷移アルミナ
とは、強酸性溶液でスラリー化処理し、これを基体に被
覆して触媒成形体として使用する場合に於いても高温耐
熱性に優れる遷移アルミナであり、アルミナ100重量
部に対して珪素化合物の含有量がSi(元素換算)で2
〜15重量部、ランタン化合物の含有量がLa(元素換
算)で1〜12重量部、Na2 O含有量が0.10重量
部以下、細孔容積が約0.6〜約2.0cc/gで、初
期BET比表面積が120m2 /g以上の遷移アルミナ
で、該アルミナを1200℃・5時間焼成後も、そのB
ET比表面積が60m2 /g以上であり、且つ該初期B
ET比表面積が120m2 /g以上の遷移アルミナに硝
酸溶液を添加しpH3の硝酸酸性スラリ−に調整した
後、基体に被覆しこれを乾固した場合、該乾固品のBE
T比表面積が90m2 /g以上で、該乾固後の遷移アル
ミナを1200℃・5時間焼成後も、そのBET比表面
積が50m2 /g以上を有するものである。
【0019】このような遷移アルミナの製造方法として
は、(1)熱分解後、アルミナ100重量部に対してN
2 Oが0.10重量部以下となる硫酸アルミニウム
に、珪素化合物、さらに必要に応じてランタン化合物を
添加、混合し、該混合物を加熱後、熱分解し遷移アルミ
ナを得る方法、或いは(2)アルミナ換算でNa2 O含
有量が0.10重量%以下の硫酸アルミニウムを加熱、
熱分解することにより得られる、細孔容積が0.6cc
/g〜2.0cc/gで、初期BET比表面積が120
2 /g以上の遷移アルミナに、有機珪素化合物、さら
に必要に応じてランタン化合物を含浸し、乾燥させた
後、焼成すればよい。
【0020】本発明において使用される硫酸アルミニウ
ムは加熱分解後、遷移アルミナが得られ、遷移アルミナ
中のNa2 O量がアルミナ100重量部に対し0.10
重量部以下で有れば、特に限定される物ではないが、N
2 O量が少ない水酸化アルミニウムから合成した硫酸
アルミニウムや、高純度アルミニウム箔エッチングある
いは陽極酸化廃液から合成した硫酸アルミニウム、高純
度アルミニウム、高純度水酸化アルミニウム、高純度ア
ルミナ等から合成した硫酸アルミニウムが使用される。
生産原価の点よりNa2 O量が少ない水酸化アルミニウ
ムから合成した硫酸アルミニウムや、高純度アルミニウ
ム箔エッチングあるいは陽極酸化廃液から合成した硫酸
アルミニウムが好ましい。硫酸アルミニウムの形態はA
2 (SO4 3 ・nH2 Oで表される固体状、あるい
は液体状の硫酸アルミニウムが使用される。また硫酸基
が一部水酸基で置き換わった塩基性硫酸アルミニウムA
2 (SO4 3-X (OH)2X・nH2 Oが使用でき
る。置換量xは、得られる遷移アルミナが本発明の性能
を有すれば特に限定されないが、通常xは0.4以下で
ある。また通常nは0〜50である。
【0021】またBET比表面積が120m2 /g以上
でNa2 Oがアルミナ100重量部に対して0.10重
量部以下の遷移アルミナの得られる範囲において硫酸ア
ルミニウムに他のアルミニウム塩、例えば塩化アルミニ
ウム、硝酸アルミニウム、蟻酸アルミニウム、乳酸アル
ミニウム、酸化アルミニウムおよび酢酸アルミニウムや
アルミナ水和物あるいはアルミニウムアルコキサイド等
を併用しても良い。後述のようにランタン化合物や珪素
化合物を硫酸アルミニウムの熱分解後、熱水或いは希酸
で洗浄し、Na2 Oを0.10重量部以下に除去した
後、珪素化合物またはランタン化合物を均一に含浸させ
る方法では、得られる遷移アルミナ中のNa2 O量がア
ルミナ100重量部に対して0.10重量部を越える硫
酸アルミニウムであっても原料として使用可能である。
【0022】またBET比表面積が120m2 /g以上
でNa2 Oがアルミナ100重量部に対して0.10重
量部以下の遷移アルミナの得られる範囲において、他の
金属元素もしくはその化合物を硫酸アルミニウム中に共
存しても良い。例えば、カリウム、マグネシウム、カル
シウム、バリウム、ランタニウム、シリカ、ジルコニウ
ム、セリウム、銅、鉄、白金、パラジウム、ロジウム等
を共存させても良い。
【0023】本発明の特徴は、硫酸アルミニウムの熱分
解を経由して生成された遷移アルミナ中に酸化珪素を含
むことを特徴としている。酸化珪素を含むことにより強
酸性溶液を用いてスラリ−化し、これを基体に被覆して
得た耐熱性遷移アルミナが何故耐熱性が向上するのか、
その理由は定かでないが、酸化珪素が硫酸アルミニウム
の熱分解で得られた細孔容積の大きな遷移アルミナ中の
1次粒子間のネックに遍在することにより、例えこの遷
移アルミナが強酸性溶液に曝されても、1次粒子間のネ
ックが切れることなく保たれ、乾燥後も粉体の細孔構造
が維持されるため、と考えられる。
【0024】本発明で遷移アルミナへの珪素化合物の添
加方法は、硫酸アルミニウムを合成する過程で硫酸或い
は水酸化アルミニウムに珪素化合物を添加混合し得られ
た硫酸アルミニウムを熱分解し遷移アルミナを得る方
法、硫酸アルミニウムに珪素化合物を混合し熱分解して
遷移アルミナを得る方法、および硫酸アルミニウムを熱
分解して得た遷移アルミナに珪素化合物を均一に含浸さ
せた後、有機珪素化合物を分解させる方法がある。理由
は定かでないが硫酸アルミニウムに有機珪素化合物を混
合し熱分解して遷移アルミナを得る方法が耐熱性の改良
効果の点より推奨される。これは遷移アルミナ中の珪素
原子の分散が優れているためと考えられる。
【0025】本発明で使用される珪素化合物は、本願目
的の性能が得られる範囲において特に限定されないが、
例えばシリカゲル、シリカゾル、気相法シリカ等の酸化
珪素や、有機珪素化合物等が適用される。有機珪素化合
物としては、エチルシリケ−ト、エトキシシラン、メチ
ルシリケ−ト、プロピルオルソシリケ−ト、ブチルオル
ソシリケ−ト、メトキシラン、トリメトキシシラン、ト
リメトキシメチルシラン、トリエトキシメチルシラン、
ポリメトキシロキサン等のシランカップリング剤、アセ
トキシトリメチルシラン、アセトキシトリエチルシラ
ン、ジアセトキシジメチルシラン、ジアセトキシジエチ
ルシラン、トリアセトキシエチルシラン等のオルガノア
セトキシシラン、メトキシトリエチルシラン、ジメトキ
シジエチルシラン、トリメトキシメチルシラン、ジエト
キシジメチルシラン、トリメトキシメチルシラン、エト
キシトリメチルシラン、ジエトキシジエチルシラン、ト
リエトキシエチルシラン、テトラエトキシシラン、トリ
メチルフェノキシシラン等のオルガノアルコキシシラ
ン、ヘキサメチルジシラン、ヘキサエチルジシラン、ヘ
キサプロピルジシラン、ヘキサフェニルジシラン等のオ
ルガノジシラン、トリメチルシラノ−ル、ジメチルフェ
ニルシラノ−ル、トリエチルシラノ−ル、ジエチルシラ
ノ−ル、ジエチルシランジオ−ル、トリプロピルシラノ
−ル、ジプロピルシランジオ−ル、トリフェニルシラノ
−ル、ジフェニルシランジオ−ル等のオルガノシラノ−
ル、テトラメチルシラン、エチルトリメチルシラン、ト
リメチルプロピルシラン、トリメチルフェニルシラン、
ジエチルジメチルシラン、トリエチルメチルシラン、メ
チルトリフェニルシラン、テトラエチルシラン、テトラ
フェニルシラン、ジエチルジフェニルシラン、エチルト
リフェニルシラン、トリエチルフェニルシラン等のオル
ガノシラン、オルガノシランカルボン酸、オルガノシリ
ルメチレン、オルガノポリシロキサン、オルガノヒドロ
シラン、オルガノポリシラン等があげられる。
【0026】珪素化合物中のNa2 O量は、得られた遷
移アルミナ中のNa2 O量がアルミナ100重量部に対
して0.10重量部以下で有れば特に問題ないがNa2
O量の少ない珪素化合物が推奨される。
【0027】本発明で得られた遷移アルミナ中の珪素化
合物の混合割合は、ランタンを共存しない系では得られ
た遷移アルミナ中のアルミナ100重量部に対して珪素
化合物が珪素元素換算として約1〜約20重量部、好ま
しくは約4〜約10重量部の範囲に調合する。
【0028】またランタン化合物を共存する系では、遷
移アルミナ中の珪素化合物の混合割合は、得られた遷移
アルミナ中のアルミナ100重量部に対して珪素化合物
が珪素元素換算として約2〜約15重量部、好ましくは
約2〜4重量部の範囲に調合する。
【0029】ランタンを共存しない系では、アルミナ1
00重量部に対する珪素の添加割合が2重量部より少な
い場合には高温使用時の比表面積低下抑制効果が十分で
なく、他方添加量が20重量部より多すぎる場合には1
200℃程度での使用時に比表面積の大幅な低下が起こ
る。
【0030】ランタンを共存する系では、アルミナ10
0重量部に対する珪素の添加割合が1重量部より少ない
場合には高温使用時の比表面積低下抑制効果が十分でな
く、他方添加量が15重量部より多すぎる場合には12
00℃程度での使用時に比表面積の大幅な低下が起こ
る。
【0031】本発明に於いてはランタン化合物の添加は
任意選択事項であり、必須要件ではない。但し、高温に
おけるより優れた耐熱性を付与せしめる目的からは珪素
化合物と併用することが推奨される。遷移アルミナへの
でランタン化合物の添加方法は、珪素化合物と実質的に
同様であり、硫酸アルミニウムを合成する過程で硫酸或
いは水酸化アルミニウムにランタン化合物を添加混合し
得られた硫酸アルミニウムを熱分解し遷移アルミナを得
る方法、硫酸アルミニウムにランタン化合物を混合し熱
分解して遷移アルミナを得る方法、および硫酸アルミニ
ウムを熱分解して得た遷移アルミナにランタン化合物を
均一に含浸させた後、ランタン化合物を分解させる方法
がある。
【0032】ランタン化合物の添加方法は、硫酸アルミ
ニウムを合成する過程で添加する方法、硫酸アルミニウ
ムにランタン化合物を混合し熱分解して遷移アルミナを
得る方法、および硫酸アルミニウムを熱分解して得たア
ルミナにランタン化合物を均一に含浸させた後、ランタ
ン化合物を分解させる方法が選択されるが、異種調製工
程での添加が推奨される。
【0033】本発明で使用されるランタン化合物は、水
酸化アルミニウムと混合して用いられる場合には、水酸
化アルミニウム水溶液に均一に分散するか、または次の
硫酸を添加したとき硫酸と反応して均一に硫酸アルミニ
ウム中に分散するものがよく、例えば酸化ランタン、酢
酸ランタン、硝酸ランタン、硫酸ランタン、炭酸ランタ
ン、塩化ランタン等が適用される。 硫酸アルミニウム
とランタン化合物を混合し熱分解する方法においては、
硫酸酸性水溶液として溶解状態を呈するものが良く、例
えば酸化ランタン、酢酸ランタン、硝酸ランタン、硫酸
ランタン、炭酸ランタン、塩化ランタン等が適用され
る。硫酸アルミニウムを熱分解して得たアルミナにラン
タン化合物を均一に含浸させた後、ランタン化合物を分
解させる方法においては、水溶液か酸またはアルカリに
溶解するものが良く例えば酸化ランタン、酢酸ランタ
ン、硝酸ランタン、硫酸ランタン、炭酸ランタン、塩化
ランタン等が適用される。
【0034】ランタン化合物中のNa2 O量は、得られ
た遷移アルミナ中のNa2 O量がアルミナ100重量部
に対して0.10重量部以下で有れば、特に問題ないが
Na 2 O量の少ないランタン化合物が推奨される。
【0035】またBET比表面積が120m2 /g以上
でNa2 Oがアルミナ100重量部に対して0.10重
量部以下の遷移アルミナの得られる範囲において、他の
希土類金属元素をランタン化合物中に共存しても良い。
例えば、セリウム、プラセオジム、ネオジム、プロメチ
ウム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テル
ビウム、等を共存させても良い
【0036】本発明で得られた遷移アルミナ中のランタ
ン化合物の混合割合は、得られた遷移アルミナ中のアル
ミナ100重量部に対してランタン化合物がランタン元
素換算として約1〜約12重量部、好ましくは約1〜約
10重量部である。
【0037】アルミナ100重量部に対するランタンの
添加割合が約1重量部より少ない場合には高温使用時の
比表面積低下抑制効果の発現が小さく、他方添加量が約
12重量部より多すぎる場合には1200℃程度での使
用時に比表面積の大幅な低下が起こる。
【0038】硫酸アルミニウムを合成する過程で水酸化
アルミニウムに珪素化合物またはランタン化合物を混合
する方法において、硫酸アルミニウムの合成方法は、水
酸化アルミニウムと珪素化合物またはランタン化合部と
硫酸及び必要に応じて水が均一に混合し、硫酸アルミニ
ウムが合成され、硫酸アルミニウムの中に珪素化合物ま
たはランタン化合物が均一に分散される添加方法が望ま
しい。具体的には、水に水酸化アルミニウムと珪素化合
物またはランタン化合物を混合し、その混合溶液に硫酸
を添加して珪素化合物またはランタン化合物含有硫酸ア
ルミニウムを得ても良いし、水酸化アルミニウムと水の
混合液に珪素化合物またはランタン化合物と硫酸の混合
物を添加して珪素化合物またはランタン化合物含有硫酸
アルミニウムを得ても良い。また、水に水酸化アルミニ
ウムを混合させ、硫酸を添加した後、珪素化合物または
ランタン化合物を添加しても良い。硫酸アルミニウムの
製法において水酸化アルミニウムを焼成した遷移アルミ
ナの利用もできる。
【0039】硫酸アルミニウムを合成する過程で水酸化
アルミニウムと珪素化合物またはランタン化合物を混合
する方法において、水酸化アルミニウム水溶液に硫酸を
添加すると発熱し、温度が上昇すると伴に、硫酸アルミ
ニウムが生成する。硫酸アルミニウム生成後、冷却する
と使用する水の量により得られる珪素化合物またはラン
タン化合物を含有した硫酸アルミニウムは、液状または
固体状を呈する。
【0040】本発明で珪素化合物またはランタン化合物
の添加に、硫酸アルミニウムとランタン化合物を混合す
る方法を採用する場合には、原料の硫酸アルミニウムと
珪素化合物またはランタン化合物は水溶液中で混合、溶
解し、均一に分散させることが望ましい。それ故溶解操
作は溶液を加温、撹拌することがより好ましい。
【0041】硫酸アルミニウムと珪素化合物またはラン
タン化合物を混合する方法においては、硫酸アルミニウ
ムと珪素化合物またはランタン化合物の混合は、両者が
固体の場合には何れか一方を水溶液化し、これに他方を
添加して溶解させても良いし、水中に同時に添加し溶解
させても良い。また、液体硫酸アルミニウムを用いる場
合にはこれに固体状或いは液状の珪素化合物またはラン
タン化合物を添加し溶解させても良く、さらにはアルミ
ニウム化合物に硫酸を添加し硫酸アルミニウム溶液を作
成し、これに珪素化合物またはランタン化合物を添加し
て溶解させても良く、両者が均一に混合溶解した液状を
呈するならば特に溶解方法は限定されない。
【0042】本発明の実施において、液状または固体状
の硫酸アルミニウムは、次いで加熱し水分を蒸発して乾
固させる。硫酸アルミニウムが固体状の場合、加熱によ
り液状に溶解し、次に発泡を生じ、更に加熱を続けると
多孔質の塊状品や凝集粒となる。硫酸アルミニウムが液
状の場合、加熱により徐々に粘性を増し、発泡を生じ、
更に加熱を続けると多孔質の塊状品や凝集粒となる。こ
の時点での多孔質の程度は水の蒸発速度に左右されるの
で、より多孔質を得るためには急激な水の蒸発を生じせ
しめればよい。
【0043】尚、乾燥速度をコントロ−ルすれば、発泡
を生じず乾固する事ができる。すなわち硫酸アルミニウ
ムの結晶水に換算して、8水塩以下の水を有する硫酸ア
ルミニウムになるまで、Al2 (SO)3 に換算して硫
酸アルミニウム1g当たりの蒸発速度が約0.01mg
/sec〜約2.0mg/secの範囲で乾燥すればよ
い。
【0044】加熱乾固の方法としてはオ−ブン、オイル
バス、スプレ−ドライ、フラッシュドライ、流動乾燥、
媒体流動乾燥、真空乾燥、ニ−ダ−、ドラムドライヤ
−、リボンドライヤ−、ロ−タリ−キルン、ベルトドラ
イヤ−、パドルドライヤ−、遠赤外線乾燥機、マイクロ
波加熱機、マイクロ波減圧乾燥機、通気乾燥装置等公知
の方法が使用できる。加熱温度は特に制限されないが約
100℃〜硫酸アルミニウムの分解温度未満で行う。
【0045】加熱と熱分解を同一の加熱装置を用いて行
うこともできるが、加熱用原料が液体の場合多量の水を
蒸発させるため、工業規模の生産の場合には経済性の点
より実用的でない。それ故、加熱と熱分解は別個の工程
で実施されることが好ましい。
【0046】加熱品(加熱工程が終了した硫酸アルミニ
ウムの乾固品またはランタンや珪素含有硫酸アルミニウ
ム乾固品)は、ついで熱分解し遷移アルミナを得る。
【0047】硫酸アルミニウムを熱分解させる温度は、
加熱し乾燥した硫酸アルミニウムの熱分解温度以上で、
かつ分解生成した遷移アルミナのBET比表面積が約1
20m2 /g以上で有ればよく、具体的には大気中で約
800℃以上〜約1500℃、約0.1秒〜約100時
間、好ましくは約900℃以上〜約1500℃、約0.
5秒〜約50時間、より好ましくは約900℃以上〜約
1300℃、約10分〜約50時間程度行えばよい。
【0048】本発明で得られた遷移アルミナはBET比
表面積で約120m2 /g以上好適には約130m2
g以上である必要がある。BET比表面積が約120m
2 /g未満の場合、得られた遷移アルミナを使用して触
媒を製造したとき、触媒性能が悪い場合がある。
【0049】尚、熱分解を還元雰囲気で行う場合は低温
焼成が可能である。熱分解によって加熱品に含まれる水
及びSOxが乾燥品粒子から脱離する事によって遷移ア
ルミナ中に細孔が生じ高比表面積並びに大きい細孔容積
を持つ遷移アルミナとなるものと考えられる。
【0050】得られた遷移アルミナの細孔容積が約0.
6cc/g未満の場合は、耐熱性が悪くて触媒の耐被毒
性も悪くなる。一方、約2cc/gを越える場合には飛
散等が生じ取り扱い難く、ウォッシュコ−ト用等水に分
散して用いる場合には、粘度上昇等の問題が生じる。
【0051】本発明において得られた遷移アルミナは、
遷移アルミナ中のS含有量はアルミナ100重量部当た
り通常約1.0重量部以下である。S含有量が約1.0
重量部を越えると、ウォッシュコ−ト用等水に分散して
用いる場合には、硫酸イオンを生成するため、硫酸イオ
ンによる触媒成分の沈殿や凝集作用等の問題が生じる。
遷移アルミナ2gをイオン交換水40gに分散させたと
きのpHは6以上あることが好ましい。
【0052】熱分解方法としては、ロ−タリ−キルン、
瞬間仮焼、竪型式気流接触式焼成炉、充填焼成炉、流動
焼成、静置焼成、トンネル炉、バッチ炉、雰囲気炉、真
空炉、加圧炉等公知の方法を使用すれば良い。熱分解後
の遷移アルミナは熱分解条件(熱分解温度、時間)を選
ぶことにより所望とする結晶形態の遷移アルミナとなし
得るが、熱分解後、別途焼成する事により所望とする結
晶形態の遷移アルミナとする方法を採用することも可能
である。
【0053】工業的には、実質的に発泡のない硫酸アル
ミニウム乾燥品を、竪型気流接触式焼成炉で熱分解する
ことで、収率良く安価に製造できる。
【0054】本発明のうち、硫酸アルミニウムを熱分解
して得た遷移アルミナに、有機珪素化合物またはランタ
ン化合物を均一に含浸させた後、珪素化合物またはラン
タン化合物を分解させる方法に於いては、熱分解によっ
て得られた遷移アルミナを水中又は有機溶媒に分散さ
せ、珪素化合物またはランタン化合物を添加し、均一に
分散させることで含浸を行う。水溶液中に溶解しない珪
素化合物またはランタン化合物を用いる場合には、予め
酸、アルカリ等で溶解した後、遷移アルミナを分散した
水溶液に添加することもできる。また含浸操作におい
て、珪素化合物またはランタン化合物のアルミナ表面へ
の吸着を促進する目的で、酸・アルカリ、またはキレ−
ト化剤等を添加しても良い。含浸操作において、珪素化
合物またはランタン化合物の水溶液を、アルミナ粉末に
スプレ−等で噴霧させても良い。また気流式粉砕機や流
動層型気流粉砕機中で粉砕と同時に珪素化合物やランタ
ン化合物を含む液を添加しても良い。
【0055】Na2 O量がアルミナ100重量部に対し
て0.10重量部を越える遷移アルミナを、熱水或いは
希酸で洗浄し、Na2 Oを0.10重量部以下に除去し
た後珪素化合物またはランタン化合物を均一に含浸させ
ることも可能である。
【0056】含浸品は、次に乾燥操作を行い水分を蒸発
させた後、珪素化合物またはランタン化合物が分解する
温度以上で、遷移アルミナのBET比表面積が約120
2/g未満にならない焼成条件で焼成する事で本発明
の遷移アルミナが得られる。
【0057】このようにして得られた遷移アルミナは、
アルミナ100重量部に対して、珪素(元素換算)を2
〜15重量部、(必要に応じてランタンを1〜12重量
部含有し)、Na2 O含有量が0.10重量部以下、細
孔容積が0.6〜2.0cc/gで、初期BET比表面積が
120m2 /g以上、普通には130m2 /g以上の遷
移アルミナで、該アルミナを1200℃・5時間焼成後
のBET比表面積が60m2 /g以上であり、且つ該初
期BET比表面積が120m2 /g以上の遷移アルミナ
に硝酸溶液を添加しpH4の硝酸酸性スラリ−に調整し
た後、乾固した場合、該乾固品のBET比表面積が90
2 /g以上で、該乾固後の遷移アルミナを1200℃
・5時間後焼成後のBET比表面積が50m2 /g以
上、普通には60m2 /g以上の優れた耐熱性を有する
遷移アルミナであり、そのままで、あるいは粉砕した
後、触媒担体や樹脂用充填剤として、あるいは各種形状
触媒担体成形用原料として使用される。
【0058】さらにセラミック質ハニカム等の既成成形
体表面に被覆するウォッシュコート用組成物原料用アル
ミナとして、その大きな細孔容積とBET比表面積より
軽量でかつ優れた活性を示し、耐リン被毒性、耐酸性の
高い触媒担体として適用が期待される。
【0059】特に完全酸化、非選択脱硝および選択脱硝
用の貴金属触媒のウォッシュコ−ト用組成物原料として
適している。得られた貴金属触媒は自動車排ガス処理
用、炭化水素、CO、NOxを含む各種排ガス処理、触
媒燃焼等に利用される。この場合、本発明の効果を失わ
ない範囲において、この用途で用いられる助触媒である
セリウム化合物を本発明の製造工程で添加することは可
能である。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したごとく、本発明の耐熱性遷
移アルミナは硫酸アルミニウムを加熱・熱分解して得た
特定物性を有する遷移アルミナに珪素化合物、必要に応
じてランタン化合物を添加、混合、或いは含浸させ、加
熱、分解するという簡単な操作によって、高温において
も実質的に初期の遷移アルミナの形態を維持し従来知ら
れていないような比表面積の低下の少ない高比表面積を
有するとともに、強酸性溶液で処理した後もその乾燥品
の高温耐熱性が優れた遷移アルミナを提供するもので触
媒担体等の分野において、その工業的価値は頗る大なる
ものである。
【0061】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが本発明は以下の実施例により制限されるものでは
ない。
【0062】尚、実施例の物性測定は以下の方法により
行った。 BET比表面積;窒素吸着法(測定温度77K) S濃度;蛍光X線分析法 Na2 O濃度;フレ−ム原子吸光法
【0063】粉体の細孔容積(cc/g);直径20m
mの鉄製金型に遷移アルミナを1.5g入れ、上下から
シリンダで押さえ固定し、一軸プレス機でシリンダー内
の遷移アルミナに100kg/cm2 の成形圧が加わる
ように加圧し、3分間保持後取り出し、円盤状のアルミ
ナ成形体を得る。この成形体を水銀圧入方により細孔分
布を求め、半径32オングストロ−ム〜1000オング
ストロ−ムの細孔容積を測定する。
【0064】スラリ−乾固品の細孔容積(cc/g);
スラリ−乾固品を水銀圧入方により細孔分布を求め、半
径32オングストロ−ム〜1000オングストロ−ムの
細孔容積を測定する。
【0065】耐熱性試験;遷移アルミナ2gをムライト
製坩堝に入れシリコニット炉中、露点15℃の含水蒸気
大気1.5リットル/分の気流下で1200℃5時間加
熱して耐熱試験を行い、加熱後のBET比表面積を測定
した。
【0066】実施例1 エッチング廃液から合成した市販の結晶硫酸アルミニウ
ム(Al2 3 含量15.6重量%、Na2 O含量1重
量ppm以下、水分は結晶水として17水塩)を、11
0℃・10時間乾燥させた。この乾燥品を室温から95
0℃まで250℃/時の昇温速度で昇温後、950℃1
6時間焼成、熱分解し遷移アルミナ(X線回折の結果、
大部分がγ−Al2 3 であった)を得た。BET比表
面積を測定したところ、152m2 /gであった。次に
予め試薬特級アセトン100g中にトリメトキシメチル
シランをSi原子としてAl2 3 100重量部に対し
2重量部溶解させた溶液を500ccビ−カ−に入れ、
これに上記で得た遷移アルミナ40gを添加・混合・攪
拌し、スラリ−を得た。このスラリ−を乾燥しアセトン
を揮散させた後、490℃・4時間焼成し遷移アルミナ
を得た。得られた遷移アルミナの物性を測定した。その
結果を表1に示す。(尚、遷移アルミナ中のNa2 O量
は、0.01重量部以下であった。
【0067】また500ccビ−カ−に、得られた遷移
アルミナ(珪素含有品)30gとイオン交換水50gを
添加し、攪拌、分散処理した後、これに硝酸を添加して
pH4の酸性スラリ−を作成した。この酸性スラリ−を
乾燥し脱水した後、490℃・4時間焼成し酸性スラリ
−乾固品を得た。得られた酸性スラリ−乾固品の初期比
表面積、1200℃・5時間加熱処理後の比表面積を調
査した。その結果を表1に示す。
【0068】実施例2 最終遷移アルミナ中の珪素量がSi原子としてAl2
3 100重量部に対し4重量部となるようにトリメトキ
シメチルシランを用いた以外は実施例1と同様の処理に
より遷移アルミナを得た。得られた遷移アルミナの物性
を実施例1と同様の方法で測定した。その結果を表1に
示す。
【0069】実施例3 最終遷移アルミナ中の珪素量がSi原子としてAl2
3 100重量部に対し15重量部となるようにトリメト
キシメチルシランを用いた以外は実施例1と同様の処理
により遷移アルミナを得た。得られた遷移アルミナの物
性を実施例1と同様の方法で測定した。その結果を表1
に示す。
【0070】実施例4 実施例1で使用したと同じ結晶硫酸アルミニウムを、還
流装置付きナス型フラスコ内に添加し、マントルヒ−タ
−で加熱して溶解させた。この硫酸アルミニウム溶解液
に、Al2 3 100重量部に対しSi原子として4重
量部となるように市販のシリカゲル(商品名;アエロジ
ル200、日本アエロジル製)を添加し1時間攪拌し冷
却固化させた。この冷却固化品を箱型通気乾燥機で49
0℃・4時間焼成し遷移アルミナを得た。得られた遷移
アルミナの物性を実施例1と同様の方法で測定した。そ
の結果を表1に示す。(尚、遷移アルミナ中のNa2
量は、0.01重量部以下であった。
【0071】実施例5 実施例1で使用したと同じ結晶硫酸アルミニウムを、還
流装置付きナス型フラスコ内に添加し、マントルヒ−タ
−で加熱して溶解させた。この硫酸アルミニウム溶解液
に、Al2 3 100重量部に対しLa原子として3重
量部となるように市販の硝酸ランタン(和光純薬製試薬
特級)を添加し1時間攪拌し冷却固化させた。この固化
品を実施例1と同様の処理により最終遷移アルミナにお
いてSi原子としてAl2 3 100重量部に対し1重
量部となるようにトリメトキシメチルシランを用い遷移
アルミナを得た。得られた遷移アルミナの物性を実施例
1と同様の方法で測定した。その結果を表1に示す。
(尚、遷移アルミナ中のNa2 O量は、0.01重量部
以下であった。
【0072】実施例6 最終遷移アルミナにおいてSi原子としてAl2 3
00重量部に対し4重量部となるようにトリメトキシメ
チルシランを用いた以外は実施例5と同様の処理により
遷移アルミナを得た。得られた遷移アルミナの物性を実
施例1と同様の方法で測定した。その結果を表1に示
す。(尚、遷移アルミナ中のNa2 O量は、0.01重
量部以下であった。
【0073】実施例7 最終遷移アルミナにおいてSi原子としてAl2 3
00重量部に対し10重量部となるようにトリメトキシ
メチルシランを用いた以外は実施例5と同様の処理によ
り遷移アルミナを得た。得られた遷移アルミナの物性を
実施例1と同様の方法で測定した。その結果を表1に示
す。(尚、遷移アルミナ中のNa2 O量は、0.01重
量部以下であった。
【0074】実施例8 エッチング廃液から合成した市販の結晶硫酸アルミニウ
ム(Al2 3 含量15.6重量%、Na2 O含量1重
量ppm以下、水分は結晶水として17水塩)を、11
0℃・10時間乾燥させた。この乾燥品を室温から95
0℃まで250℃/時の昇温速度で昇温後、950℃1
6時間焼成、熱分解し遷移アルミナ(X線回折の結果、
大部分がγ−Al2 3 であった)を得た。BET比表
面積を測定したところ、152m2 /gであった。この
遷移アルミナ100gを、最終遷移アルミナにおいてL
a元素としてAl 2 3 100重量部に対し3重量部と
なる酢酸ランタンを溶解させた水溶液500ccに添加
し含浸した。この含浸液を100℃で乾燥後490℃で
焼成し、ランタン含有遷移アルミナを得た。このランタ
ン含有遷移アルミナに実施例1と同様の方法でSi原子
としてAl2 3 100重量部に対し4重量部となるよ
うにトリメトキシメチルシランを用い遷移アルミナを得
た。得られた遷移アルミナの物性を実施例1と同様の方
法で測定した。その結果を表1に示す。
【0075】実施例9 実施例4と同様の処理により硫酸アルミニウムの溶解液
にシリカゲルをAl23 100重量部当たりのSiが
2重量部となるように市販のシリカゲル(商品名;アエ
ロジル200、日本アエロジル製)を添加しシリカ含有
遷移アルミナを得た。このシリカ含有遷移アルミナ10
0gを最終遷移アルミナにおいてLa元素としてAl2
3 100重量部に対し3重量部となるように酢酸ラン
タンを溶解させた水溶液500ccに添加し含浸した。
この含浸液を100℃で乾燥後490℃で焼成し、最終
遷移アルミナを得た。得られた遷移アルミナの物性を実
施例1と同様の方法で測定した。その結果を表1に示
す。
【0076】実施例10 還流装置付きナス型フラスコに、実施例1で使用した市
販の結晶硫酸アルミニウム入れマントルヒ−タ−で加熱
して溶解させた。この硫酸アルミニウム溶解液に、Al
2 3 100重量部に対しSi原子が2重量部となるよ
うに市販のシリカゲル(商品名;アエロジル200、日
本アエロジル製)を添加し1時間攪拌し冷却固化させ
た。この固化品を490℃・4時間焼成し遷移アルミナ
を得た。得られた遷移アルミナの物性を実施例1と同様
の方法で測定した。その結果を表1に示す。(尚、遷移
アルミナ中のNa2 O量は、0.01重量部以下であっ
た。
【0077】比較例1 硫酸アルミニウム溶解液に、Al2 3 100重量部に
対しSi原子が0.5重量部となるように市販のシリカ
ゲルを添加した以外は実施例4と同様の処理で遷移アル
ミナを得た。得られた遷移アルミナの物性を実施例1と
同様の方法で測定した。その結果を表1に示す。(尚、
遷移アルミナ中のNa2 O量は、0.01重量部以下で
あった。
【0078】比較例2 最終遷移アルミナにおいてSi原子としてAl2 3
00重量部に対し0.5重量部となるようにトリメトキ
シメチルシランを用いた以外は実施例1と同様の処理に
より遷移アルミナを得た。得られた遷移アルミナの物性
を実施例1と同様の方法で測定した。その結果を表1に
示す。
【0079】比較例3 最終遷移アルミナにおいてSi原子としてAl2 3
00重量部に対し20重量部となるようにトリメトキシ
メチルシランを用いた以外は実施例1と同様の処理によ
り遷移アルミナを得た。得られた遷移アルミナの物性を
実施例1と同様の方法で測定した。その結果を表1に示
す。
【0080】比較例4 トリメトキシメチルシランを含浸しない以外は実施例5
と同様の処理により遷移アルミナを得た。得られた遷移
アルミナの物性を実施例1と同様の方法で測定した。そ
の結果を表1に示す。
【0081】比較例5 最終遷移アルミナにおいてSi原子としてAl2 3
00重量部に対し20重量部となるようにトリメトキシ
メチルシランを用いた以外は実施例5と同様の処理によ
り遷移アルミナを得た。得られた遷移アルミナの物性を
実施例1と同様の方法で測定した。その結果を表1に示
す。
【0082】比較例6 容積5リットルのビ−カ−に3リットルの浄水と実施例
1で使用した市販の結晶硫酸アルミニウム300g入れ
攪拌しながら完全に溶解させ、攪拌しながら25%のア
ンモニア水をpH9になるまで投入し、更に1時間攪拌
した。攪拌後このスラリ−を濾過し、イオン交換水で水
洗液のイオン伝導度が変化しなくなるまで水洗し、沈殿
物を濾過ケ−キとして分離した。次いで得られた濾過ケ
−キを室温から600℃まで250℃/時の昇温速度で
昇温後、600℃・3時間焼成し、遷移アルミナ(X線
回折の結果、大部分がγ−Al2 3 であった)を得
た。この中和法遷移アルミナに実施例1と同様の方法で
トリメトキシメチルシランをSi原子としてAl2 3
100重量部に対し2重量部含浸し、実施例1と同様の
方法で遷移アルミナを得た。得られた遷移アルミナの物
性を実施例1と同様の方法で測定した。その結果を表1
に示す。(尚、遷移アルミナ中のNa2 O量は、0.0
1重量部以下であった。)
【0083】
【表1】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C01F 17/00 C01F 17/00 B

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミナ100重量部に対して珪素(元
    素換算)を2〜15重量部、Na2 O含有量が0.10
    重量部以下、細孔容積が0.6〜2.0cc/gで、初期B
    ET比表面積が120m2 /g以上の遷移アルミナで、
    該アルミナを1200℃・5時間焼成後のBET比表面
    積が60m2 /g以上であり、且つ該初期BET比表面
    積が120m2 /g以上の遷移アルミナに硝酸溶液を添
    加しpH4の硝酸酸性スラリ−に調整した後、乾固した
    場合、該乾固品のBET比表面積が90m2 /g以上
    で、該乾固後の遷移アルミナを1200℃・5時間焼成
    後のBET比表面積が50m2 /g以上であることを特
    徴とする耐熱性遷移アルミナ。
  2. 【請求項2】 アルミナ100重量部に対してランタン
    (元素換算)を1〜12重量部含有することを特徴とす
    る請求項1記載の耐熱性遷移アルミナ。
  3. 【請求項3】 硫酸アルミニウムを加熱、熱分解するこ
    とにより得られる、Na2 O含有量が0.10重量%以
    下、細孔容積が0.6cc/g〜2.0cc/gで、初
    期BET比表面積が120m2 /g以上の遷移アルミナ
    に、有機珪素化合物を含浸し、乾燥させた後、焼成する
    ことを特徴とする請求項1記載の耐熱性遷移アルミナの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 硫酸アルミニウムを加熱、熱分解するこ
    とにより得られる、Na2 O含有量が0.10重量%以
    下、細孔容積が0.6cc/g〜2.0cc/gで、初
    期BET比表面積が120m2 /g以上の遷移アルミナ
    に、有機珪素化合物ならびにランタン化合物を含浸し、
    乾燥させた後、焼成することを特徴とする請求項1記載
    の耐熱性遷移アルミナの製造方法。
  5. 【請求項5】 熱分解後、アルミナ100重量部に対し
    てNa2 Oが0.10重量部以下となる硫酸アルミニウ
    ムに、珪素化合物を添加、混合し、該混合物を加熱後、
    熱分解することを特徴とする請求項1記載の耐熱性遷移
    アルミナの製造方法。
  6. 【請求項6】 熱分解後、アルミナ100重量部に対し
    てNa2 Oが0.10重量部以下となる硫酸アルミニウ
    ムに、珪素化合物とランタン化合物を添加、混合し、該
    混合物を加熱後、熱分解することを特徴とする請求項2
    記載の耐熱性遷移アルミナの製造方法。
  7. 【請求項7】 熱分解後、アルミナ100重量部に対し
    てNa2 Oが0.10重量部以下となる硫酸アルミニウ
    ムに、珪素化合物を添加、混合し、該混合物を加熱後、
    熱分解し細孔容積が0.6cc/g〜2.0cc/g
    で、BET比表面積が120m2 /g以上の遷移アルミ
    ナ得た後、この遷移アルミナに、ランタン化合物を含浸
    し、乾燥させた後、焼成することを特徴とする請求項2
    記載の耐熱性遷移アルミナの製造方法。
  8. 【請求項8】 熱分解後、アルミナ100重量部に対し
    てNa2 Oが0.10重量部以下となる硫酸アルミニウ
    ムに、ランタン化合物を添加、混合し、該混合物を加熱
    後、熱分解し細孔容積が0.6cc/g〜2.0cc/
    gで、BET比表面積が120m2 /g以上の遷移アル
    ミナ得た後、この遷移アルミナに、珪素化合物を含浸
    し、乾燥させた後、焼成することを特徴とする請求項2
    記載の耐熱性遷移アルミナの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103159240A (zh) * 2011-12-14 2013-06-19 中铝国际技术发展有限公司 管道化溶出的加热系统装置
JP2015020947A (ja) * 2013-07-16 2015-02-02 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. 印刷回路基板のフィラー用アルミナ粉末の製造方法及びそれを含む印刷回路基板用樹脂組成物
US10906816B2 (en) 2016-07-29 2021-02-02 Sumitomo Chemical Company, Limited Alumina and method for producing automotive catalyst using same

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