JPH09110159A - 搬送物の送出し装置 - Google Patents

搬送物の送出し装置

Info

Publication number
JPH09110159A
JPH09110159A JP26666395A JP26666395A JPH09110159A JP H09110159 A JPH09110159 A JP H09110159A JP 26666395 A JP26666395 A JP 26666395A JP 26666395 A JP26666395 A JP 26666395A JP H09110159 A JPH09110159 A JP H09110159A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conveyed
nut
piston rod
air
outlet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP26666395A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3142759B2 (ja
Inventor
Koji Sakota
宏治 迫田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seki Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Seki Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seki Kogyo Co Ltd filed Critical Seki Kogyo Co Ltd
Priority to JP07266663A priority Critical patent/JP3142759B2/ja
Publication of JPH09110159A publication Critical patent/JPH09110159A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3142759B2 publication Critical patent/JP3142759B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • De-Stacking Of Articles (AREA)
  • Branching, Merging, And Special Transfer Between Conveyors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 積載状態にある多数のナットW,W,…を最
下端のナットWから1個ずつ順に送り出す場合に、簡単
な構造で、最下端のナットWが残りのナットW,W,…
と引っ掛かることなくスムーズに送り出されるように
し、送出し装置の作動安定性の向上とそのコストダウン
化を図る。 【解決手段】 上面に入口3が開口され、前面に出口6
が開口されたケース1の内部に、上端が入口3に接続さ
れた垂直部10と、一端が垂直部10の下端に連通部1
1にて連通され、他端が出口6に接続された水平部12
とからなるナット通路9を設け、ケース1後面に、前進
時に先端で連通部11のナットWを出口6に向けて押し
出すピストンロッド20を有するエアシリンダ17を設
け、ピストンロッド20先端部に、その前進動作に同期
してエアを連通部11のナットWに向けて吹き出すエア
吹出し口28を開口する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナット等の多数の
搬送物を1個ずつ順に送り出すようにした送出し装置の
技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、板状のワークに多数の突起付ナ
ットを連続して順にプロジェクション溶接する場合、そ
の溶接機には、電極にナットを順に供給するナット送出
し装置が設けられている。
【0003】このような送出し装置として、従来、ソレ
ノイドの電磁力を利用したものが知られている。このも
のでは、例えば、上面にナット入口が開口される一方、
前面にナット出口が開口されたケースの内部に、上記ナ
ット入口及びナット出口を接続するナット通路を設ける
とともに、ケース後面に、先端部がナット通路内に出没
する押出しロッドを有する電磁アクチュエータを取り付
け、ナット通路に対しナット入口から多数のナットを積
載状態に導入しておき、電磁アクチュエータの押出しロ
ッドの前進により、多数のナットを最下端のナットから
1個ずつナット出口に押し出すようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このよう
に、積載状態にある多数のナットのうちの最下端のナッ
トを残りのナットから分離して送り出す際、その最下端
のナットに他の残りのナット全体の荷重がかかっている
ので、最下端のナットが残りのナットに引っ掛かり易
く、この引掛りによりいわゆる「ちょこ停」と呼ばれる
ナット送出し動作が停止する問題があり、この「ちょこ
停」の発生時には、作業者が人手によってナット同士の
引掛りを取り除かねばならない。
【0005】そして、上記従来のものでは、アクチュエ
ータに電磁ソレノイドを用いているので、上記ナットの
引掛かりに伴い電磁ソレノイドが焼き切れるという問題
がある。しかも、電磁ソレノイドのアクチュエータは比
較的高価であり、送出し装置としてコストがかかる。
【0006】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、積載状態にある多数のナット等の搬送
物を最下端の搬送物から1個ずつ順に送り出す送出し装
置に対し、その構造を改良することで、電磁アクチュエ
ータを不要としながら、最下端の搬送物が残りの搬送物
と引っ掛かることなくスムーズに送り出されるように
し、送出し装置の作動安定性の向上とそのコストダウン
化を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、この発明では、搬送物を流体圧シリンダのピストン
ロッドの前進により押し出すようにし、同時に、その押
出し時にピストンロッド先端部からエアを吹き出させる
ようにした。
【0008】具体的には、請求項1の発明は、多数の搬
送物を1個ずつ順に送り出すようにした送出し装置が対
象であり、この搬送物の送出し装置は、上面に搬送物入
口が開口される一方、前面に少なくとも1つの搬送物出
口が開口されたケースを備えている。
【0009】上記ケース内部に、上端が上記搬送物入口
に接続された略上下方向に延びる垂直部と、一端が上記
垂直部に連通部にて連通される一方、他端が上記搬送物
出口に接続された略水平方向に延びる少なくとも1つの
水平部とからなる搬送物通路を設け、ケースの後面に
は、前進時に先端で上記連通部にある搬送物を搬送物出
口に向けて押し出すピストンロッドを有する流体圧シリ
ンダを取り付け、さらに、このピストンロッドの先端部
に、ピストンロッドの前進動作に略同期してエアを連通
部の搬送物に向けて吹き出すエア吹出し口を開口させ
る。
【0010】この構成により、ケースの搬送物入口から
多数の搬送物を導入すると、それらの搬送物はケース内
の搬送物通路における垂直部に、所定の1つの搬送物が
連通部に位置付けられた状態で積載して配置される。そ
して、基本的には、シリンダの作動によるピストンロッ
ドの前進により、その先端部で上記連通部の搬送物が押
されて残りの搬送物から分離され、その搬送物は連通部
から水平部を経て搬送物出口に移動し、該搬送物出口か
らケース外に送り出される。そして、ピストンロッドの
後退に伴い、次の搬送物が連通部に落下移動し、この搬
送物は次のピストンロッドの前進により上記と同様にし
て搬送物出口からケース外に送り出される。
【0011】このとき、上記ピストンロッドの前進時、
それと略同期してピストンロッド先端部のエア吹出し口
からエアが吹き出されるので、この吹出しエアにより、
押し出そうとする連通部の搬送物周りにエアの流れがで
き、このエア流により該連通部の搬送物に対する残りの
搬送物の拘束力が低下する。この状態で、ピストンロッ
ドの先端部が上記連通部の搬送物を押すので、その搬送
物は残りの搬送物と引っ掛かり難くなってそれからスム
ーズに分離し、この搬送物は上記吹出しエアの押出し作
用とも相俟って搬送物出口に送り出される。よって、搬
送物を1個ずつ引掛りなく安定して送り出すことができ
る。
【0012】また、このように流体圧シリンダのピスト
ンロッド及びエア流によって搬送物を送り出すので、電
磁ソレノイドのアクチュエータを使用する場合に比べて
安価であり、送出し装置のコストダウンが図れる。
【0013】請求項2の発明では、上記ピストンロッド
先端部及びエア吹出し口を、連通部の上下中央位置より
も上側にオフセットした位置に配置する。こうすれば、
エア吹出し口からのエア流は、連通部の搬送物とその上
側にある搬送物との間を集中的に流れて、残りの搬送物
を連通部の搬送物から分離気味に押し上げる。しかも、
ピストンロッドについてもそのオフセット配置により連
通部の搬送物の上側部寄りを搬送物が転動するように押
す。これらの相乗効果により連通部の搬送物を残りの搬
送物からさらに確実に分離して送出し動作をより一層安
定させることができる。
【0014】請求項3の発明では、上記請求項1又は2
の発明の搬送物の送出し装置において、搬送物通路にお
ける連通部の内側隅角部(上側隅角部)を水平部にかけ
て傾斜状に切り欠いてなる傾斜切欠部を設ける。この傾
斜切欠部により、連通部から押し出される搬送物が連通
部内で動き易くなって、その引掛りが生じ難くなり、搬
送物をさらに安定して送り出すことができる。
【0015】請求項4の発明では、請求項1、2又は3
の発明の搬送物の送出し装置において、上記流体圧シリ
ンダは、ピストンロッドと一体のピストンの後側に圧力
室を有するエアシリンダとする。そして、一端がピスト
ンロッド先端部のエア吹出し口に接続される一方、他端
が上記ピストン後側の圧力室に接続されたエア通路を、
ピストンロッド及びピストンを貫通して設ける。
【0016】この構成により、エアシリンダの圧力室に
加圧エアが供給されると、この加圧エアによってピスト
ン及びピストンロッドが前進する。また、上記圧力室の
エアの一部はピストンロッド及びピストンを貫通するエ
ア通路を経てピストンロッド先端部のエア吹出し口から
吹き出される。従って、エアシリンダのピストンロッド
を駆動するエアの一部をエア吹出し口からの吹出しエア
として利用しているので、エア吹出しのための構造が簡
単に得られる。しかも、圧力室への加圧エアの供給によ
ってピストンロッドが前進するのと同時にその一部がエ
ア吹出し口から吹き出すので、ピストンロッドの前進動
作とエア吹出し口からのエアの吹出し動作とを簡略な構
造で容易に同期させることができる。
【0017】請求項5の発明では、請求項1、2、3又
は4の発明の搬送物の送出し装置において、搬送物はナ
ットとする。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態に係るナ
ット送出し装置を示し、この装置は、例えば板状のワー
クに多数のナットを連続して順にプロジェクション溶接
する溶接機において、図外の選別装置から供給されたナ
ットを1個ずつ順に溶接機に送り出す場合等に使用され
るものであり、図3に示すように、上記ナットWは、ワ
ークとの接合面の隅角部にそれぞれ溶融部としての突起
W1,W1,…を有するプロジェクション溶接用の四角
ナットとされている。W2はねじ孔である。
【0019】図1において、1は矩形状のケースであっ
て、このケース1の上面の後端(図で右端)寄りには、
各ナットWがそのねじ孔W2の中心線方向を図面の紙面
と直交する方向に配置した移動姿勢で通過可能な断面矩
形状のナット入口3が開口され、このナット入口3には
ナット入口3と同じ内面形状を有する矩形筒状の入口側
チューブ装着部4が溶接により取付固定され、この入口
側チューブ装着部4にはナット選別装置に通じる矩形チ
ューブからなる図外の入口側チューブが装着されるよう
になっており、この入口側チューブ及びチューブ装着部
4を経てナット選別装置から多数のナットW,W,…が
ケース1内に供給される。
【0020】一方、ケース1の前面(図で左端面)の下
側には、各ナットWが上記移動姿勢で通過可能な断面矩
形状のナット出口6が開口され、このナット出口6には
ナット出口6と同じ内面形状を有する矩形筒状の出口側
チューブ装着部7が溶接により取付固定され、この出口
側チューブ装着部7には、溶接機に通じる矩形チューブ
からなる図外の出口側チューブが装着されるようになっ
ており、ナット出口6からケース1外に送り出された各
ナットWがチューブ装着部7及び出口側チューブを経て
溶接機の電極側に供給される。
【0021】上記ケース1の内部には、上記ナット入口
3及びナット出口6を接続するナット通路9が貫通形成
されている。このナット通路9は、各ナットWが上記移
動姿勢で移動可能な断面矩形状のもので、上端がナット
入口3に接続された上下方向に延びる垂直部10と、一
端が該垂直部10に連通部11にて連通され、他端がナ
ット出口6に接続された水平方向に延びる水平部12と
からなる。
【0022】また、ケース1の後面には、後述のエアシ
リンダ17のピストンロッド20を挿通するためのロッ
ド挿通孔14が開口されている。このロッド挿通孔14
は、上記ナット通路9の水平部12を連通部11からケ
ース1後面まで同心に延長した断面矩形状のもので、水
平部12と同じ高さの底面及び上面を有する。
【0023】そして、上記ナット通路9における連通部
11の内側隅角部(前側上部の角部)には、該隅角部を
水平部12に亘り前側に向かって下方に所定角度で傾斜
するように切り欠いてなる傾斜切欠部15が形成されて
いる。
【0024】尚、具体的には、ケース1はケース本体2
と、その表面を覆うように取り付けられた図外の蓋部と
からなり(2aはケース本体2の表面に形成された蓋部
取付け穴である)、上記ナット入口3、ナット出口6、
傾斜切欠部15を含むナット通路9及びロッド挿通孔1
4は、いずれもケース本体2の表面に形成された断面矩
形状の溝を蓋部で覆うことによって形成され、入口側チ
ューブ装着部4、出口側チューブ装着部7、及び後述す
るシリンダ17のボディ18はケース本体2に溶接され
ている。
【0025】上記ケース1の後面には前後水平方向のシ
リンダ軸心を有するエアシリンダ17が上記ロッド挿通
孔14に対応して取り付けられている。このエアシリン
ダ17は、前端の底壁部がケース1後面にロッド挿通孔
14を覆うように溶接固定された有底状のシリンダボデ
ィ18を有し、このボディ18内にはピストン19と、
そのピストン19の前面中心部に一体形成されたピスト
ンロッド20とが前後移動可能に嵌挿されている。ま
た、シリンダボディ18の後側開口部は図外のエアホー
スを取り付けるためのエアホース取付部22が螺合締結
されて気密状に閉塞され、このエアホース取付部22と
ピストン19後面との間に圧力室23が区画されてお
り、この圧力室23にエアホースからの加圧エアがエア
ホース取付部22を経て供給されることで、ピストン1
9及びピストンロッド20が前進する。
【0026】上記ピストン19の前面とシリンダボディ
18の内底面との間にはピストン19及びピストンロッ
ド20を後退方向に付勢するリターンばね25がピスト
ンロッド20周りに配置されて縮装されている。また、
シリンダボディ18の底壁部の中心部にはロッド孔26
が貫通形成され、ピストンロッド20は、このロッド孔
26からシリンダボディ18外側に延びており、ピスト
ンロッド20の前進時、その先端が上記ケース1内のナ
ット通路9における連通部11まで移動して、その連通
部11にあるナットWをナット出口6に向けて押し出す
ようにしている。
【0027】また、上記ピストンロッド20先端面の中
心にはエア吹出し口28が開口されている。また、ピス
トンロッド20及びピストン19の中心部にはエア通路
29が貫通形成されている。すなわち、そのエア通路2
9の一端は上記ピストンロッド20先端面のエア吹出し
口28に接続されている一方、他端はピストン19後面
の上記圧力室23に接続されており、圧力室23への加
圧エアの供給によってピストン19及びピストンロッド
20がリターンばね25の付勢力に抗して前進すると
き、その圧力室23の一部の加圧エアをエア通路29を
介してエア吹出し口28に供給することにより、ピスト
ンロッド20の前進動作に同期してエアをエア吹出し口
28から連通部11におけるナットWに向けて吹き出す
ようにしている。
【0028】そして、上記エアシリンダ17のシリンダ
ボディ18は、その中心O1がケース1におけるロッド
挿通孔14の中心O2よりも所定距離Lだけ上側に偏位
して取り付けられており、このことで、ピストンロッド
20先端部及びエア吹出し口28は、ロッド挿通孔14
の中心O2上にある連通部11の上下中央位置よりも上
側にオフセットされている。
【0029】次に、上記実施形態の作用について説明す
る。最初の状態では、図1に示すように、エアシリンダ
17のピストン19及びピストンロッド20はリターン
ばね25の付勢力によって後退位置にあり、ケース1の
ナット通路9の連通部11にはピストンロッド20の先
端部が位置していない。この状態で多数のナットW,
W,…が移動姿勢で入口側チューブ、その装着部4及び
ナット入口3を経てケース1内に供給されると、この多
数のナットW,W,…の先頭部は連通部11で停止し、
多数のナットW,W,…は連通部11にあるナットWを
最下部として、その上に残りのナットW,W,…が順に
積み重なった積載状態で配置される。
【0030】この多数のナットW,W,…を1個ずつ順
にナット出口6からケース1外に送り出すときには、ま
ず、上記エアシリンダ17の圧力室23に加圧エアを供
給する。すると、図2に示す如く、ピストン19及びピ
ストンロッド20がリターンばね25の付勢力に抗して
前進して、ピストンロッド20の先端部がケース1のロ
ッド挿通孔14を経て連通部11に移動し、その連通部
11にある上記最下端のナットWを前側に押し出す。こ
のことで、最下端のナットWが押されて残りのナット
W,W,…から分離され、そのナットWは連通部11か
ら水平部12を経てナット出口6に移動し、該ナット出
口6からケース1外に送り出され、出口側チューブ装着
部7及び出口側チューブを経て溶接機の電極側に供給さ
れる。
【0031】このとき、上記圧力室23への加圧エアの
供給によってピストン19及びピストンロッド20が前
進する際、その前進動作と同期して、圧力室23内の加
圧エアの一部がエア通路29を通ってピストンロッド2
0先端部のエア吹出し口28から吹き出される。このピ
ストンロッド20先端部のエア吹出し口28からの吹出
しエアにより、ピストンロッド20が押し出そうとする
上記最下端のナットW周りにエアの流れBができ、この
エア流Bにより最下端のナットWに対する残りのナット
W,W,…の拘束力が低下する。この状態で、ピストン
ロッド20の先端部が最下端のナットWを押すので、そ
のナットWは残りのナットW,W,…に対し引っ掛かり
難くなって、それからスムーズに分離される。しかも、
上記ピストンロッド20先端部のエア吹出し口28は、
連通部11の上下中央位置よりも上側にオフセットして
配置されているので、上記エア吹出し口28からのエア
流Bは最下端のナットWとその上側に続く残りのナット
W,W,…との間を集中的に流れるようになり、このエ
ア流Bにより残りのナットW,W,…が最下端のナット
Wから分離されるように押し上げられる。そして、ピス
トンロッド20も上側にオフセットされているので、前
進時に押そうとする最下端のナットWの上側寄りを押し
て該ナットWに転動モーメントを与える。さらに、ケー
ス1内のナット通路9における上記連通部11の内側隅
角部には水平部12にかけて傾斜切欠部15が形成され
ているので、この傾斜切欠部15により連通部11のス
ペースが他の部分よりも部分的に大きくなり、押し出さ
れる最下端のナットWが連通部11内で動き易くなっ
て、その引掛りが生じ難くなる。これらの相乗効果によ
り最下端のナットWが残りのナットW,W,…から確実
に分離されることとなり、このナットWは上記吹出しエ
アの押出し作用とも相俟ってスムーズにナット出口6に
送り出される。よって最下端のナットWを引掛りなく安
定して送り出すことができる。
【0032】そして、このようにしてナットWが送り出
された後、エアシリンダ17の圧力室23への加圧エア
の供給が停止され、図1に示す如く、ピストン19及び
ピストンロッド20がリターンばね25の付勢力によっ
て元の後退位置に後退移動する。このピストンロッド2
0の後退に伴い、上記積載状態にある多数のナットW,
W,…が全体的に降下移動して、次のナットWが連通部
11に最下端のナットとして落下する。その際、この落
下する次のナットWは、その上のナットWに対し各々の
突起W1,W1同士の接触によって移動規制されるの
で、水平部12側に飛び出すことはない。このナットW
は次のピストンロッド20の前進により上記と同様にし
てナット出口6からケース1外に送り出される。
【0033】したがって、この実施形態では、エアシリ
ンダ17のピストンロッド20及びエア流の双方の作用
によってナットWを送り出すので、電磁ソレノイドのア
クチュエータを使用する場合に比べ、安価に作製するこ
とができる。
【0034】また、エアシリンダ17のピストン19及
びピストンロッド20のエア通路29を貫通形成し、圧
力室23に加圧エアが供給されてピストン19及びピス
トンロッド20が前進するとき、その圧力室23内の加
圧エアの一部をエア通路29を介してピストンロッド2
0先端部のエア吹出し口28に導いてそこから吹き出さ
せるようにしているので、エアシリンダ17のピストン
19及びピストンロッド20を前進駆動する加圧エアの
一部をエア吹出し口28からの吹出しエアとして利用で
き、エア吹出しのための構造が簡単に得られる。しか
も、圧力室23への加圧エアの供給によるピストンロッ
ド20の前進と同時にその加圧エアの一部がエア吹出し
口28から吹き出すので、ピストンロッド20の前進動
作とエア吹出し口28からのエアの吹出し動作とを簡略
な構造で容易に同期させることができる。
【0035】尚、上記実施形態では、ケース2の前面に
1つの水平部12及びナット出口6を、また後面にエア
シリンダ17をそれぞれ設けているが、図4に示すよう
に、ケース2前面に複数のナット出口6,6,…及び水
平部12,12,…(2つのみ図示する)を形成して、
該水平部12,12,…を1つの垂直部10にそれぞれ
連通部11,11,…にて連通させる一方、ケース2の
後面に上記水平部12,12,…に対応してそれぞれエ
アシリンダ17,17,…を取り付けるようにしてもよ
い。こうすれば、ナット選別装置から複数の溶接機にそ
れぞれナットWを送り出す場合に、送出しを1つのコン
パクトな送出し装置を使用して行うことができる。
【0036】また、上記実施形態は、ナットWを送り出
す装置に適用したものであるが、本発明はナットW以外
の搬送物を1個ずつ送り出すものであれば適用すること
ができ、上記実施形態と同様の作用効果を奏することが
できる。
【0037】
【発明の効果】以上説明のように、請求項1の発明によ
ると、上面に搬送物入口が開口される一方、前面に少な
くとも1つの搬送物出口が開口されたケースの内部に、
上端が搬送物入口に接続された略上下方向に延びる垂直
部と、一端が垂直部に連通部にて連通される一方、他端
が搬送物出口に接続された略水平方向に延びる少なくと
も1つの水平部とからなる搬送物通路を設け、ケース後
面に、前進時に先端で連通部の搬送物を搬送物出口に向
けて押し出すピストンロッドを有する流体圧シリンダを
設け、ピストンロッドの先端部に、ピストンロッドの前
進動作に略同期してエアを連通部の搬送物に向けて吹き
出すエア吹出し口を開口させたことにより、ピストンロ
ッドの前進により連通部における搬送物を押す際、それ
と同期してピストンロッド先端部のエア吹出し口から吹
き出されるエアにより搬送物周りにエア流を作って連通
部の搬送物に対する残りの搬送物の拘束力を低下させ、
搬送物を残りの搬送物からスムーズに分離でき、よって
簡単で安価の構造で、搬送物を1個ずつ引掛りなく安定
して送り出すことができる。
【0038】請求項2の発明によると、ピストンロッド
先端部及びエア吹出し口を、連通部の上下中央位置より
も上側にオフセットして配置したことにより、エア吹出
し口からのエア流により残りの搬送物を連通部の搬送物
から押し上げて分離するとともに、ピストンロッドによ
り連通部の搬送物を転動するように押すことができ、連
通部の搬送物の引掛りをさらに確実に抑制してその送出
し動作をより一層安定させることができる。
【0039】請求項3の発明によると、搬送物通路にお
ける連通部の内側隅角部に水平部にかけて傾斜切欠部を
設けたことにより、搬送物の連通部内での動きをスムー
ズにして、その搬送物をさらに安定して送り出すことが
できる。
【0040】請求項4の発明によると、流体圧シリンダ
をエアシリンダとし、そのピストンロッド及びピストン
に、一端がエア吹出し口に接続される一方、他端がピス
トン後面の圧力室に接続されたエア通路を貫通して設け
たことにより、エアシリンダのピストンロッドを駆動す
るエアの一部をエア吹出し口からの吹出しエアとして、
エア吹出し構造の簡単化を図ることができるとともに、
ピストンロッドの前進動作とエア吹出し口からのエアの
吹出し動作とを簡略な構造で容易に同期させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るナット送出し装置を示
す側面断面図である。
【図2】ナット送出し装置の送出し状態を示す図1相当
図である。
【図3】ナットの拡大斜視図である。
【図4】他の実施形態に係るナット送出し装置を示す図
1相当図である。
【符号の説明】
1 ケース 3 ナット入口(搬送物入口) 6 ナット出口(搬送物出口) 9 ナット通路(搬送物通路) 10 垂直部 11 連通部 12 水平部 15 傾斜切欠部 17 エアシリンダ 19 ピストン 20 ピストンロッド 23 圧力室 28 エア吹出し口 29 エア通路 W ナット(搬送物) B エア流

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の搬送物を1個ずつ順に送り出すよ
    うにした送出し装置であって、 上面に搬送物入口が開口される一方、前面に少なくとも
    1つの搬送物出口が開口されたケースと、 上記ケース内部に設けられ、上端が上記搬送物入口に接
    続された略上下方向に延びる垂直部と、一端が上記垂直
    部に連通部にて連通される一方、他端が上記搬送物出口
    に接続された略水平方向に延びる少なくとも1つの水平
    部とからなる搬送物通路と、 上記ケースの後面に取り付けられ、前進時に先端で上記
    連通部にある搬送物を搬送物出口に向けて押し出すピス
    トンロッドを有する流体圧シリンダと、 上記ピストンロッドの先端部に開口され、ピストンロッ
    ドの前進動作に略同期してエアを連通部の搬送物に向け
    て吹き出すエア吹出し口とを備えたことを特徴とする搬
    送物の送出し装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の搬送物の送出し装置にお
    いて、 ピストンロッド先端部及びエア吹出し口は、連通部の上
    下中央位置よりも上側にオフセットした位置に配置され
    ていることを特徴とする搬送物の送出し装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の搬送物の送出し装
    置において、 搬送物通路における連通部の内側隅角部を水平部にかけ
    て傾斜状に切り欠いてなる傾斜切欠部が設けられている
    ことを特徴とする搬送物の送出し装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の搬送物の送出
    し装置において、 流体圧シリンダは、ピストンロッドと一体のピストンの
    後側に圧力室を有するエアシリンダであり、 一端がピストンロッド先端部のエア吹出し口に接続され
    る一方、他端が上記ピストン後側の圧力室に接続された
    エア通路がピストンロッド及びピストンを貫通して設け
    られていることを特徴とする搬送物の送出し装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の搬送物の
    送出し装置において、 搬送物はナットであることを特徴とする搬送物の送出し
    装置。
JP07266663A 1995-10-16 1995-10-16 搬送物の送出し装置 Expired - Lifetime JP3142759B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07266663A JP3142759B2 (ja) 1995-10-16 1995-10-16 搬送物の送出し装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07266663A JP3142759B2 (ja) 1995-10-16 1995-10-16 搬送物の送出し装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09110159A true JPH09110159A (ja) 1997-04-28
JP3142759B2 JP3142759B2 (ja) 2001-03-07

Family

ID=17433964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07266663A Expired - Lifetime JP3142759B2 (ja) 1995-10-16 1995-10-16 搬送物の送出し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3142759B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002012324A (ja) * 2000-06-28 2002-01-15 Seibu Electric & Mach Co Ltd 物品の取扱装置
JP2008155279A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Yoshitaka Aoyama 電気抵抗溶接機用部品供給装置
JP2008179471A (ja) * 2007-01-23 2008-08-07 Yoshitaka Aoyama 部品搬送通路装置
JP2008179470A (ja) * 2007-01-23 2008-08-07 Yoshitaka Aoyama 部品送出装置
CN103978400A (zh) * 2014-05-17 2014-08-13 玉环县佳颂工业自动化设备厂 送料装置中的推料机构
DE112021006115T5 (de) 2020-11-24 2023-09-28 Dengensha Toa Co. Ltd. Bolzenfreigabevorrichtung

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101594325B1 (ko) * 2014-06-10 2016-02-17 주식회사 경인엠제이시스템 너트 공급장치

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57116621U (ja) * 1981-01-10 1982-07-20
JPS62119319U (ja) * 1986-01-20 1987-07-29
JPH07202482A (ja) * 1993-12-28 1995-08-04 Hitachi Ltd マガジンへのストッパー挿入装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57116621U (ja) * 1981-01-10 1982-07-20
JPS62119319U (ja) * 1986-01-20 1987-07-29
JPH07202482A (ja) * 1993-12-28 1995-08-04 Hitachi Ltd マガジンへのストッパー挿入装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002012324A (ja) * 2000-06-28 2002-01-15 Seibu Electric & Mach Co Ltd 物品の取扱装置
JP2008155279A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Yoshitaka Aoyama 電気抵抗溶接機用部品供給装置
JP2008179471A (ja) * 2007-01-23 2008-08-07 Yoshitaka Aoyama 部品搬送通路装置
JP2008179470A (ja) * 2007-01-23 2008-08-07 Yoshitaka Aoyama 部品送出装置
JP4614174B2 (ja) * 2007-01-23 2011-01-19 好高 青山 部品送出装置
CN103978400A (zh) * 2014-05-17 2014-08-13 玉环县佳颂工业自动化设备厂 送料装置中的推料机构
DE112021006115T5 (de) 2020-11-24 2023-09-28 Dengensha Toa Co. Ltd. Bolzenfreigabevorrichtung

Also Published As

Publication number Publication date
JP3142759B2 (ja) 2001-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE60204026T2 (de) Fördereinrichtung für verpackungen und verfahren zum abgeben einer verpackung
ITBO950239A1 (it) Macchina automatica per il confezionamento di compressa entro capsule di gelatina
JPH09110159A (ja) 搬送物の送出し装置
US20110289763A1 (en) Method and device for supply of connecting elements to a processing apparatus
EP1958876A1 (en) Machine for packaging articles into boxes with variable arrangement with respect to the production line
JPH066025B2 (ja) 食物パツテイー成形機用紙差込機
NL7906864A (nl) Inrichting voor het opzetten van dozen.
US5558248A (en) Headed rod member aligning and supply apparatus
JPS60130386A (ja) 紙巻煙草供給装置
US4768640A (en) Feed method and device for assembly parts
US5143253A (en) Chip packaging means and supply mechanism for supplying chips by using the chip packaging means
GB2272690A (en) Delivering flat objects, e.g. folded boxes to a packaging machine
DE68901914T2 (de) Vorrichtung zum zufuehren von zigaretten zu der einwickelvorrichtung einer verpackungsmaschine.
JP2009001292A (ja) 球状体の容器への供給方法および供給装置
JP2001072228A (ja) 搬送物の送出し装置
US5074538A (en) Apparatus for separating and conveying stacked sheets
KR101879630B1 (ko) 지류의 손상을 방지할 수 있는 지류 분리장치
EP0603977B1 (en) Blank Feeder
US5088359A (en) Fastener nose piece feeder
DE69200892T2 (de) Ausstossvorrichtung für Zigaretten in einer Zigarettenverpackungsmaschine.
JPH0812071A (ja) ナットの多列給送装置
JP3925185B2 (ja) 端子供給装置及びそれを用いた端子実装装置
EP2657159B1 (en) Component supply device and component supply method
JPH01213121A (ja) カートン拡開装置
JPH088023Y2 (ja) 組立用部品定量供給機に於ける部品取出機構

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081222

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081222

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131222

Year of fee payment: 13

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term