JPH09109853A - 車輌の挙動制御装置 - Google Patents

車輌の挙動制御装置

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JPH09109853A
JPH09109853A JP29475695A JP29475695A JPH09109853A JP H09109853 A JPH09109853 A JP H09109853A JP 29475695 A JP29475695 A JP 29475695A JP 29475695 A JP29475695 A JP 29475695A JP H09109853 A JPH09109853 A JP H09109853A
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control
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pressure
vehicle
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Shirou Kadosaki
司朗 門崎
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瑞穂 杉山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ABS装置の作動中にドリフトアウト抑制制
御が行われたり、ドリフトアウト抑制制御中にABS装
置が作動する場合に於けるスピン状態発生の虞れを低減
する。 【解決手段】 車輌の挙動がドリフトアウト状態である
か否かを判別し(ステップ20〜60)、挙動がドリフ
トアウト状態であるときにはドリフトアウト状態の程度
に応じて少くとも後輪に制動力を付与してドリフトアウ
トを抑制する(ステップ70、80)車輌の挙動制御装
置。ドリフトアウト抑制制御時にABS制御が行われて
いるか否かを判別し(ステップ71)、ABS制御が行
われているときには旋回内側後輪のスリップ率を小さく
する(ステップ73、74)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車輌の
旋回時に於けるドリフトアウトの如き好ましからざる挙
動を抑制し低減する挙動制御装置に係る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌の旋回時に於ける挙動を
制御する挙動制御装置の一つとして、例えば特開平6−
24304号公報に記載されている如く、車輌の実ヨー
レートが車輌の走行状態に基づいて演算される目標ヨー
レートになるよう制動力を制御するヨーレートフィード
バック式の挙動制御に於いて、制動力の前後配分及び左
右配分が横加速度等の車輌状態に応じて決定されるよう
構成された挙動制御装置が従来より知られている。
【0003】かかる挙動制御装置によれば、制動力の前
後配分を変更することにより車輌に発生するヨーモーメ
ントを制御することができる。例えば車輌の挙動がドリ
フトアウト状態にあるときには後輪に制動力を付与する
ことにより、後輪に於いて発生する横力が減少すること
による旋回方向へのモーメント発生効果及び制動による
減速効果を利用してドリフトアウトを抑制し車輌の旋回
挙動を安定化させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記公報に記載
された挙動制御装置に於いては、ABS装置が作動する
ほどの比較的強い制動操作が運転者により行われると、
減速に伴う荷重移動により後輪の接地荷重が低下して後
輪の横力が減少し、特に旋回時のドリフトアウト抑制制
御により後輪の制動力が増大されている状況に於いてA
BS装置が作動したり、ABS装置が作動している状況
に於いてドリフトアウト抑制制御が行われると、旋回内
側後輪の横力の低下が過大になり、そのためスピン状態
が発生し易くなるという問題がある。
【0005】本発明は、従来の挙動制御装置に於ける上
述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本発明の主
要な課題は、ABSが作動するほどの制動操作及びドリ
フトアウト抑制制御が重複して行われる場合には旋回内
側後輪の制動圧が過大になることを防止することによ
り、ABS装置の作動中にドリフトアウト抑制制御が行
われたり、ドリフトアウト抑制制御中にABS装置が作
動する制動操作が行われる場合に於けるスピン状態発生
の虞れを低減することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の如き主要な課題
は、本発明によれば、請求項1の構成、即ちABS装置
を備え、車輌の挙動がドリフトアウト状態のときにはド
リフトアウト状態の程度に応じて少くとも後輪の制動力
を制御することによりドリフトアウトを抑制する車輌の
挙動制御装置にして、ドリフトアウト抑制制御時にAB
S装置が作動しているときには旋回内輪のスリップ率を
小さくする手段を有していることを特徴とする車輌の挙
動制御装置によって達成される。
【0007】この構成によれば、ドリフトアウト抑制制
御中に運転者により比較的強い制動操作が行われること
によりABS装置が作動する場合や、ABS装置が作動
している状況に於いてドリフトアウト抑制制御が行われ
る場合には、旋回内輪のスリップ率が小さくされるの
で、ドリフトアウト抑制制御中に運転者により比較的強
い制動操作が行われたり、比較的強い制動操作が行われ
ている状況に於いてドリフトアウト抑制制御が行われて
も、旋回内側後輪の横力が大きく低下することが回避さ
れ、これよりスピン状態が発生する虞れが低減される。
【0008】
【課題解決手段の好ましい態様】本発明の課題解決手段
の一つの好ましい態様によれば、請求項1の構成に於
て、ABS装置の作動を検出する手段と、ドリフトアウ
トの程度に応じて旋回内側後輪及び旋回外側後輪の目標
スリップ率を演算する手段と、ドリフトアウト抑制制御
時に旋回内側後輪及び旋回外側後輪のスリップ率が目標
スリップ率になるようこれらの制動圧を制御する制動圧
制御手段と、ABS装置の作動時には旋回内側後輪の目
標スリップ率を低減補正する手段とを有するよう構成さ
れる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照しつつ、本
発明を実施形態について詳細に説明する。
【0010】図1は本発明による挙動制御装置の一つの
実施形態の油圧回路及び電気式制御装置を示す概略構成
図である。
【0011】図1に於て、制動装置10は運転者による
ブレーキペダル12の踏み込み操作に応答してブレーキ
オイルを第一及び第二のポートより圧送するマスタシリ
ンダ14と、マスタシリンダ内のオイル圧力に対応する
圧力(レギュレータ圧)にブレーキオイルを増圧するハ
イドロブースタ16とを有している。マスタシリンダ1
4の第一のポートは前輪用のブレーキ油圧制御導管18
により左右前輪用のブーキ油圧制御装置20及び22に
接続され、第二のポートは途中にプロポーショナルバル
ブ24を有する後輪用のブレーキ油圧制御導管26によ
り左右後輪用の3ポート2位置切換え型の電磁式の制御
弁28に接続されている。制御弁28は導管30により
左後輪用のブレーキ油圧制御装置32及び右後輪用のブ
レーキ油圧制御装置34に接続されている。
【0012】また制動装置10はリザーバ36に貯容さ
れたブレーキオイルを汲み上げ高圧のオイルとして高圧
導管38へ供給するオイルポンプ40を有している。高
圧導管38はハイドロブースタ16に接続されると共に
切換弁44に接続されており、高圧導管38の途中には
オイルポンプ40より吐出される高圧のオイルをアキュ
ムレータ圧として蓄圧するアキュムレータ46が接続さ
れている。図示の如く切換弁44も3ポート2位置切換
え型の電磁式の切換弁であり、四輪用のレギュレータ圧
供給導管47によりハイドロブースタ16に接続されて
いる。
【0013】左右前輪用のブレーキ油圧制御装置20及
び22はそれぞれ対応する車輪に対する制動力を制御す
るホイールシリンダ48FL及び48FRと、3ポート2位
置切換え型の電磁式の制御弁50FL及び50FRと、リザ
ーバ36に接続されたリターン通路としての低圧導管5
2と切換弁44との間に接続された左右前輪用のレギュ
レータ圧供給導管53の途中に設けられた常開型の電磁
式の開閉弁54FL及び54FR及び常閉型の電磁式の開閉
弁56FL及び56FRとを有している。それぞれ開閉弁5
4FL、54FRと開閉弁56FL、56FRとの間の左右前輪
用のレギュレータ圧供給導管53は接続導管58FL、5
8FRにより制御弁50FL、50FRに接続されている。
【0014】左右後輪用のブレーキ油圧制御装置32、
34は制御弁28と低圧導管52との間にて導管30の
途中に設けられた常開型の電磁式の開閉弁60RL、60
RR及び常閉型の電磁式の開閉弁62RL、62RRと、それ
ぞれ対応する車輪に対する制動力を制御するホイールシ
リンダ64RL、64RRとを有し、ホイールシリンダ64
RL、64RRはそれぞれ接続導管66RL、66RRにより開
閉弁60RL、60RRと開閉弁62RL、62RRとの間の導
管30に接続されている。
【0015】制御弁50FL及び50FRはそれぞれ前輪用
のブレーキ油圧制御導管18とホイールシリンダ48FL
及び48FRとを連通接続し且つホイールシリンダ48FL
及び48FRと接続導管58FL及び58FRとの連通を遮断
する図示の第一の位置と、ブレーキ油圧制御導管18と
ホイールシリンダ48FL及び48FRとの連通を遮断し且
つホイールシリンダ48FL及び48FRと接続導管58FL
及び58FRとを連通接続する第二の位置とに切替わるよ
うになっている。
【0016】切換弁44と左右後輪用制御弁28との間
には左右後輪用のレギュレータ圧供給導管68が接続さ
れており、制御弁28はそれぞれ後輪用のブレーキ油圧
制御導管26と開閉弁60RL、60RRとを連通接続し且
つ開閉弁60RL、60RRとレギュレータ圧供給導管68
との連通を遮断する図示の第一の位置と、ブレーキ油圧
制御導管26と開閉弁60RL、60RRとの連通を遮断し
且つ開閉弁60RL、60RRとレギュレータ圧供給導管6
8とを連通接続する第二の位置とに切替わるようになっ
ている。
【0017】制御弁50FL、50FR、28はマスタシリ
ンダ圧遮断弁として機能し、これらの制御弁が図示の第
一の位置にあるときにはホイールシリンダ48FL、48
FR、64RL、64RRが導管18、26と連通接続され、
各ホイールシリンダへマスタシリンダ圧が供給されるこ
とにより、各輪の制動力が運転者によるブレーキペダル
12の踏み込み量に応じて制御され、制御弁50FL、5
0FR、28が第二の位置にあるときには各ホイールシリ
ンダはマスタシリンダ圧より遮断される。
【0018】また切換弁44はホイールシリンダ48F
L、48FR、64RL、64RRへ供給される油圧をアキュ
ムレータ圧とレギュレータ圧との間にて切換える機能を
果し、制御弁50FL、50FR、28が第二の位置に切換
えられ且つ開閉弁54FL、54FR、60RL、60RR及び
開閉弁56FL、56FR、62RL、62RRが図示の位置に
ある状態にて切換弁44が図示の第一の位置に維持され
るときには、ホイールシリンダ48FL、48FR、64R
L、64RRへレギュレータ圧が供給されることにより各
ホイールシリンダ内の圧力がレギュレータ圧にて制御さ
れ、これにより他の車輪の制動圧に拘わりなくその車輪
の制動圧がブレーキペダル12の踏み込み量に対応する
レギュレータ圧による増圧モードにて制御される。
【0019】尚各弁がレギュレータ圧による増圧モード
に切換え設定されても、ホイールシリンダ内の圧力がレ
ギュレータ圧よりも高いときには、ホイールシリンダ内
のオイルが逆流し、制御モードが増圧モードであるにも
拘らず実際の制動圧は低下する。
【0020】また制御弁50FL、50FR、28が第二の
位置に切換えられ且つ開閉弁54FL、54FR、60RL、
60RR及び開閉弁56FL、56FR、62RL、62RRが図
示の位置にある状態にて切換弁44が第二の位置に切換
えられると、ホイールシリンダ48FL、48FR、64R
L、64RRへアキュムレータ圧が供給されることにより
各ホイールシリンダ内の圧力がレギュレータ圧よりも高
いアキュムレータ圧にて制御され、これによりブレーキ
ペダル12の踏み込み量及び他の車輪の制動圧に拘わり
なくその車輪の制動圧がアキュームレータ圧による増圧
モードにて制御される。
【0021】更に制御弁50FL、50FR、28が第二の
位置に切換えられた状態にて開閉弁54FL、54FR、6
0RL、60RRが第二の位置に切換えられ、開閉弁56F
L、56FR、62RL、62RRが図示の状態に制御される
と、切換弁44の位置に拘らず各ホイールシリンダ内の
圧力が保持され、制御弁50FL、50FR、28が第二の
位置に切換えられた状態にて開閉弁54FL、54FR、6
0RL、60RR及び開閉弁56FL、56FR、62RL、62
RRが第二の位置に切換えられると、切換弁44の位置に
拘らず各ホイールシリンダ内の圧力が減圧され、これに
よりブレーキペダル12の踏み込み量及び他の車輪の制
動圧に拘わりなくその車輪の制動圧が減圧モードにて制
御される。
【0022】切換弁44、制御弁50FL、50FR、2
8、開閉弁54FL、54FR、60RL、60RR及び開閉弁
56FL、56FR、62RL、62RR、は後に詳細に説明す
る如く電気式制御装置70により制御される。電気式制
御装置70はマイクロコンピュータ72と駆動回路74
とよりなっており、マイクロコンピュータ72は図1に
は詳細に示されていないが例えば中央処理ユニット(C
PU)と、リードオンリメモリ(ROM)と、ランダム
アクセスメモリ(RAM)と、入出力ポート装置とを有
し、これらが双方向性のコモンバスにより互いに接続さ
れた一般的な構成のものであってよい。
【0023】マイクロコンピュータ72の入出力ポート
装置には車速センサ76より車速Vを示す信号、実質的
に車体の重心に設けられた横加速度センサ78より車体
の横加速度Gy を示す信号、ヨーレートセンサ80より
車体のヨーレートγを示す信号、操舵角センサ82より
操舵角θを示す信号、実質的に車体の重心に設けられた
前後加速度センサ84より車体の前後加速度Gx を示す
信号、車輪速センサ86FL〜86RRよりそれぞれ左右前
輪及び左右後輪の車輪速(周速)Vwfl 、Vwfr 、Vwr
l 、Vwrr を示す信号、ブレーキスイッチ(SW)88
より該スイッチがオン状態にあるか否かを示す信号が入
力されるようになっている。尚横加速度センサ78及び
ヨーレートセンサ80等は車輌の左旋回方向を正として
横加速度等を検出し、前後加速度センサ84は車輌の加
速方向を正として前後加速度を検出するようになってい
る。
【0024】またマイクロコンピュータ72のROMは
後述の如く図2〜図5の制御フロー及び図6のマップを
記憶しており、CPUは上述の種々のセンサにより検出
されたパラメータに基づき後述の如く種々の演算を行
い、車輌の旋回挙動を判定するためのドリフトアウト状
態量DSを求め、この状態量に基づき車輌の旋回挙動を
推定し、その推定結果に基づき左右後輪の制動力を制御
して旋回挙動を制御すると共に、車輪がロック傾向にな
ると当該車輪の制動力を低減して車輪がロックすること
を防止するABS制御を行うようになっている。
【0025】次に図2乃至図4に示されたフローチャー
トを参照して車輌の旋回挙動制御ルーチンについて説明
する。尚図2に示されたフローチャートによる制御は図
には示されていないイグニッションスイッチの閉成によ
り開始され、所定の時間毎に繰返し実行される。
【0026】まずステップ10に於いては車速センサ7
6により検出された車速Vを示す信号等の読込みが行わ
れ、ステップ20に於いてはKh をスタビリティファク
タとして下記の数1に従って目標ヨーレートγc が演算
されると共に、Tを時定数としsをラプラス演算子とし
て下記の数2に従って基準ヨーレートγt が演算され
る。尚目標ヨーレートγc は動的なヨーレートを考慮す
べく車輌の横加速度Gyを加味して演算されてもよい。
【0027】
【数1】γc =V*θ/(1+Kh *V2 )*H
【数2】γt =γc /(1+T*s)
【0028】ステップ30に於いては下記の数3に従っ
てドリフトアウト量DVが演算される。尚ドリフトアウ
ト量DVはHをホイールベースとして下記の数4に従っ
て演算されてもよい。
【0029】
【数3】DV=(γt −γ)
【数4】DV=H*(γt −γ)/V
【0030】ステップ40に於いてはヨーレートγの符
号に基づき車輌の旋回方向が判定され、ドリフトアウト
状態量DSが車輌が左旋回のときにはDVとして、車輌
が右旋回のときには−DVとして演算され、演算結果が
負の値のときにはドリフトアウト状態量は0とされる。
ステップ50に於いてはドリフトアウト状態量DSに基
づき図6に示されたグラフに対応するマップより車輌全
体の目標スリップ率Rsallが演算される。
【0031】ステップ50に於いては目標スリップ率R
sallが正であるか否かの判別が行われ、否定判別が行わ
れたときにはステップ10へ戻り、肯定判別が行われた
ときにはステップ70へ進む。
【0032】ステップ70に於いては図3に示されたル
ーチンに従って車輌全体の目標スリップ率Rsallが各輪
の目標スリップ率に分配され、ステップ80に於いては
図4に示されたルーチンに従って各輪のスリップ率が目
標スリップ率となるよう制動力が制御され、これにより
ドリフトアウト抑制制御(本願に於いては「VSC制
御」という)が実行される。
【0033】図3に示されたルーチンのステップ71に
於いては後述のABS制御ルーチンにより設定れるフラ
グFa が1であるか否かの判別が行われ、否定判別が行
われたときにはステップ72に於いて旋回内側後輪の目
標スリップ率Rsri を演算するための基準値RsribがR
sallに設定され、肯定判別が行われたときにはステップ
73に於いて基準値RsribがRscut(負の定数)に設定
される。
【0034】ステップ74に於いてはKrin を旋回内側
後輪の分配率として下記の数5に従って旋回外側後輪及
び旋回内側後輪の目標スリップ率Rsro 、Rsri が演算
される。
【数5】Rsro =Rsall*(100−Krin )/100 Rsri =Rsrib*Krin /100
【0035】ステップ75に於いてはヨーレートγの符
号に基づき車輌の旋回方向が判定されることにより旋回
内外輪が特定され、その特定結果に基づき旋回外側後輪
及び旋回内側後輪の目標スリップ率Rsrr 、Rsrl が演
算される。即ち目標スリップ率Rsrr 、Rsrl が車輌の
左旋回の場合及び右旋回の場合についてそれぞれ下記の
数6及び数7に従って求められる。
【0036】
【数6】Rsrr =Rsro Rsrl =Rsri
【数7】Rsrr =Rsri Rsrl =Rsro
【0037】図4に示されたルーチンのステップ81に
於いてはVb を基準車輪速度(例えば旋回内側前輪の車
輪速度)として下記の数8に従って各輪の目標車輪速度
Vwti (i=rr、rl)が演算される。
【数8】Vwti =Vb *(100−Rsi)/100
【0038】ステップ82に於いてはVwid を各輪の車
輪加速度(Vwiの微分値)とし、Ks を正の一定の係数
として下記の数9に従って各輪のスリップ量SPi (i
=rr、rl)が演算される。
【数9】 SPi =Vwi −Vwti +Ks *(Vwid −Gx )
【0039】ステップ83に於いては制御弁28がオン
状態、即ち第二の位置に切替えられ、しかる後ステップ
84〜88が旋回外側後輪及び旋回内側後輪の各々につ
いて実行される。
【0040】特にステップ84に於いては目標スリップ
量SPi が基準値SPon(負の定数)未満であるか否か
の判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ
86へ進み、否定判別が行われたときにはステップ85
に於いて対応するホイールシリンダ内圧力の増圧制御が
行われる。即ち下流側の開閉弁64RR又は64RLが閉弁
された状態で上流側の開閉弁66RR又は66RLが所定の
デューティ比にて駆動される。
【0041】ステップ86に於いては目標スリップ量S
Pi が基準値SPop(正の定数)を越えているか否かの
判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ8
7に於いて対応するホイールシリンダ内圧力の減圧制御
が行われる。即ち上流側の開閉弁66RR又は66RLが閉
弁された状態で下流側の開閉弁64RR又は64RLが所定
のデューティ比にて駆動される。またステップ86に於
いて肯定判別が行われたときにはステップ88に於いて
対応するホイールシリンダ内圧力の保持制御が行われ
る。即ち上流側の開閉弁66RR又は66RL及び下流側の
開閉弁64RR又は64RLが閉弁状態に維持される。
【0042】次に図5に示されたフローチャートを参照
してABS制御ルーチンについて説明する。尚図5に示
されたフローチャートによる制御も図には示されていな
いイグニッションスイッチの閉成により開始され、所定
の時間毎に繰返し実行される。またこのフローチャート
に於いて、フラグFa は何れかの車輪についてABS制
御が行われているか否かに関するものであり、フラグF
b は何れかの車輪についてABS制御又はVSC制御が
実行される際に制動圧制御用圧力をマスタシリンダ圧よ
りレギュレータ圧に切換えるためのものである。
【0043】まずステップ210に於いては横加速度セ
ンサ78により検出された各輪の車輪速度Vwfr 〜Vwr
r を示す信号等の読込みが行われ、ステップ220に於
いては推定車体速度Vs が演算される。この場合推定車
体速度Vs は、ABS装置に於いて一般的に採用されて
いる演算方法により演算されてよく、例えば四輪の車速
速度Vwiの平均値をVsbとして演算し、Vs(n-1)を1サ
イクル前の推定車体速度Vs とし、Vsa及びVsbをそれ
ぞれ正の定数として、Vs(n-1)−Vsa、Vsb、Vs(n-1)
+Vsbのうちの中間値を選択することにより演算されて
よい。
【0044】ステップ230に於いてはブレーキスイッ
チ(BKSW)88がオン状態にあるか否かの判別が行
われ、肯定判別が行われたときにはステップ260へ進
み、否定判別が行われたときにはステップ240に於い
てフラグFa 及びFb が0にセットされ、ステップ25
0に於いて各弁が図1に示された通常位置又はVSC制
御位置に制御され、しかる後ステップ210へ戻る。
【0045】ステップ260に於いてはフラグFb が1
であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたとき
にはステップ270に於いてVc4を正の定数として全て
の車輪の車輪速度VwiがVs −Vc4を越えているか否か
の判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ
240へ進み、否定判別が行われたときにはステップ3
00へ進む。
【0046】ステップ280に於いてはVc1を正の定数
として何れかの車輪の車輪速度VwiがVs −Vc1未満で
あるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときに
はステップ240へ進み、肯定判別が行われたときには
ステップ290に於いてフラグFb が1にセットされ、
しかる後ステップ300〜400が各車輪について時系
列的に、例えば右前輪、左前輪、右後輪、左後輪の順に
順次実行される。
【0047】特にステップ300に於いてはVc2を正の
定数としてVwiがVs −Vc2未満であるか否かの判別が
行われ、否定判別が行われたときにはステップ340へ
進み、肯定判別が行われたときにはステップ310へ進
む。ステップ310に於いては当該車輪についてVSC
制御が実行されているか否かの判別が行われ、肯定判別
が行われたときにはステップ320に於いてVSC制御
による制動圧の制御が実行され、否定判別が行われたと
きにはステップ330に於いてフラグFa が1にセット
されると共に当該車輪の制動圧が減圧制御される。
【0048】ステップ340に於いてはVc3を正の定数
としてVwiがVs −Vc3を越えているか否かの判別が行
われ、否定判別が行われたときにはステップ380へ進
み、肯定判別が行われたときにはステップ350へ進
む。ステップ350に於いては当該車輪についてVSC
制御が実行されているか否かの判別が行われ、肯定判別
が行われたときにはステップ360に於いてVSC制御
による制動圧の制御が実行され、否定判別が行われたと
きにはステップ370に於いてフラグFa が1にセット
されると共に当該車輪の制動圧が増圧制御される。
【0049】尚上述のステップ270、280、30
0、340の判別に於ける定数Vc1〜Vc4は例えばVc4
<Vc3=Vc1<Vc2を満たす値であってよい。
【0050】ステップ380に於いては当該車輪につい
てVSC制御が実行されているか否かの判別が行われ、
肯定判別が行われたときにはステップ390に於いてV
SC制御による制動圧の制御が実行され、否定判別が行
われたときにはステップ400に於いてフラグFa が1
にセットされると共に当該車輪の制動圧が保持制御され
る。
【0051】かくして図示の実施形態に於いては、ステ
ップ20に於いて基準ヨーレートγt が演算され、ステ
ップ30に於いてドリフトアウト量DVが演算され、ス
テップ40に於いてドリフトアウトDVが絶対値化され
た値としてドリフトアウト状態量DSが演算され、ステ
ップ50に於いて車輌全体の目標スリップ率Rsallが演
算される。
【0052】車輌の旋回挙動が正常な状態にあるときに
はステップ60に於いて肯定判別が行われることにより
ステップ10へ戻り、従ってこの場合にはステップ70
及び80による挙動制御は実行されず、これにより各車
輪の制動圧はABS制御による制動圧制御が行われない
限り運転者によるブレーキペダル12の踏込み量に応じ
て制御される。
【0053】また車輌の旋回挙動がドリフトアウト状態
にあるときにはステップ60に於いて肯定判別が行わ
れ、ステップ70に於いて目標スリップ率Rsallに基づ
き左右後輪の目標スリップ率Rsrr 、Rsrl が演算さ
れ、ステップ80に於いて左右後輪のスリップ率が目標
スリップ率となるようそれらの制動力が制御され、これ
によりドリフトアウトが抑制される。
【0054】特にABS制御が行われていないときには
ステップ71に於いて否定判別が行われることにより、
ステップ72に於いて旋回内側後輪の目標スリップ率R
sriを演算するための基準値RsribがRsallに設定され
るので、旋回内側及び外側の後輪の制動圧は車輌全体の
目標スリップ率に応じて制御され、これによりドリフト
アウト抑制制御が効果的に行われる。
【0055】これに対しABS制御が行われているとき
にはステップ71に於いて肯定判別が行われ、ステップ
73に於いて基準値RsribがRscut(負の定数)に設定
されるので、旋回内側後輪の制動圧は低い値に制御さ
れ、これにより旋回内側後輪の制動圧が過剰であること
に起因して該車輪の横力が大きく低下することが確実に
防止される。
【0056】例えば図7はドリフトアウト状態が発生し
ドリフトアウト抑制制御が行われている状況に於いてA
BS制御が行われた場合について、旋回内側後輪の目標
スリップ率の変化を示すグラフである。
【0057】図示の如く、時点t1 に於いてドリフトア
ウト状態量が基準値を越え、これにより車輌全体の目標
スリップRsallが正の値になり、時点t2 に於いてAB
S制御が開始され、時点t3 に於いてドリフトアウト状
態量が最大値になり、時点t4 に於いてドリフトアウト
状態量DSが基準値未満になったとすると、旋回内側後
輪の目標スリップ率Rsro は時点t1 より時点t2 まで
の区間に於いてはドリフトアウト状態量DSに応じて増
大するが、時点t2 より時点t4 までの区間に於いては
負の値になり、時点t4 以降の区間に於いて実質的に0
に復帰する。
【0058】従って時点t1 より時点t2 までの区間に
於いては旋回内側後輪の制動圧はドリフトアウト状態量
に応じて変化し高い圧力になるが、時点t2 より時点t
4 まで区間に於いては低い一定の値に維持され、ステッ
プ71〜73の制御が行われない場合(図7の破線)に
比して低く、これにより後輪の横力が失われてスピン状
態が生じることが防止される。
【0059】尚図7の例はドリフトアウト状態が発生し
ドリフトアウト抑制制御が行われている状況に於いてA
BS制御が行われた場合であるが、ABS制御が行われ
ている状況に於いてドリフトアウト状態が発生しドリフ
トアウト抑制制御が行われる場合にも、旋回内側後輪の
制動圧はステップ71〜73の制御が行われない場合に
比して低くなり、これにより後輪の横力が失われてスピ
ン状態が生じることが防止される。
【0060】尚図示の実施形態に於いてはABS制御が
開始されると旋回内側後輪の目標スリップ率が負の一定
の値に制御されるようになっているが、ABS制御の開
始時に旋回内側後輪の制動圧が急激に低下し、これによ
り車輌の挙動が急激に変化することがないよう、旋回内
側後輪の目標スリップ率はABS制御が開始された直後
に図7に於いて仮想線にて示されている如く徐々に所定
の負の値に制御されてもよい。
【0061】また図示の実施形態に於いてはドリフトア
ウト抑制制御のための制動圧の制御は左右後輪について
のみ行われるようになっているが、左右後輪に加えて前
輪にも制動力が与えられてもよい。
【0062】以上に於ては本発明を特定の実施形態につ
いて詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実
施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろ
う。
【0063】例えば図示の実施形態に於いては、各輪の
制動力は車輪速フィードバックにより制御されるように
なっているが、各輪の制動力はホイールシリンダ内の圧
力についての圧力フィードバックにより制御されてもよ
い。
【0064】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明によれば、ドリフトアウト抑制制御中に運転者により
比較的強い制動操作が行われることによりABS装置が
作動する場合や、ABS装置が作動している状況に於い
てドリフトアウト抑制制御が行われる場合には、旋回内
輪のスリップ率が小さくされるので、ドリフトアウト抑
制制御中に運転者により比較的強い制動操作が行われた
り、比較的強い制動操作が行われている状況に於いてド
リフトアウト抑制制御が行われても、旋回内側後輪の横
力が大きく低下することを防止し、これよりスピン状態
が発生する虞れを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による挙動制御装置の一つの実施形態の
油圧回路及び電気式制御装置を示す概略構成図である。
【図2】実施形態に於ける挙動制御ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図3】実施形態に於ける目標スリップ率演算ルーチン
を示すフローチャートである。
【図4】実施形態に於ける制動力制御ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図5】ABS制御ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図6】ドリフトアウト状態量DSと車輌全体の目標ス
リップ率Rsallとの間の関係を示すグラフである。
【図7】ドリフトアウト状態が発生しドリフトアウト抑
制制御が行われている状況に於いてABS制御が行われ
た場合について、旋回内側後輪の目標スリップ率の変化
を示すグラフである。
【符号の説明】
10…制動装置 14…マスタシリンダ 16…ハイドロブースタ 20、22、32、34…ブレーキ油圧制御装置 28、50FL、50FR…制御弁 44…切換弁 48FL、48FR、64RL、64RR…ホイールシリンダ 70…電気式制御装置 76…車速センサ 78…横加速度センサ 80…ヨーレートセンサ 82…操舵角センサ 84…前後加速度センサ 86FL〜86RR…車輪速センサ 88…ブレーキスイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ABS装置を備え、車輌の挙動がドリフト
    アウト状態のときにはドリフトアウト状態の程度に応じ
    て少くとも後輪の制動力を制御することによりドリフト
    アウトを抑制する車輌の挙動制御装置にして、ドリフト
    アウト抑制制御時にABS装置が作動しているときには
    旋回内輪のスリップ率を小さくする手段を有しているこ
    とを特徴とする車輌の挙動制御装置。
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