JPH09109659A - 自動車用空気調和装置のインテークユニット - Google Patents

自動車用空気調和装置のインテークユニット

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Publication number
JPH09109659A
JPH09109659A JP26750795A JP26750795A JPH09109659A JP H09109659 A JPH09109659 A JP H09109659A JP 26750795 A JP26750795 A JP 26750795A JP 26750795 A JP26750795 A JP 26750795A JP H09109659 A JPH09109659 A JP H09109659A
Authority
JP
Japan
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filter
intake unit
air conditioner
attachment
posture
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP26750795A
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English (en)
Inventor
Shunichi Yamanaka
俊一 山中
Masakazu Saito
正和 斉藤
Toshiharu Watanabe
年春 渡辺
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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Publication of JPH09109659A publication Critical patent/JPH09109659A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両構成品や他の車載機器などの障害物に干
渉することなくフィルタを抜き差しできるようにし、も
って、車載レイアウトの自由度を高めることができ、し
かも、フィルタを簡単に差し込み得る「自動車用空気調
和装置のインテークユニット」を提供する。 【解決手段】 このインテークユニットは、略矩形形状
に形成したフィルタ36を抜き差しするための着脱口3
7が、ケース体35の相互に隣接し合う2面35F ,3
5L に連続して設けられている。そして、フィルタ36
は、所定位置への取り付けが完了した取付完了姿勢Aに
対し、空気流入出面と平行な方向に沿って傾いた傾斜姿
勢Bで、着脱口37を介して抜き差しされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室内に吹き出さ
れる空気中の塵埃等をフィルタにより未然に除去するよ
うにした自動車用空気調和装置に関し、さらに詳しく
は、車室内空気又は車室外空気(以下単に内気又は外気
という)が流入するインテークユニットの改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車用空気調和装置は、周知のよう
に、インテークユニットにおいて内気または外気が選択
的に導入されるようになっており、この導入した空気
を、クーラユニットにて冷却し、さらにヒータユニット
にて所定温度に再加熱した後、各種ダクトから車室内の
所定域に向けて吹き出すようになっている。インテーク
ユニットで導入した空気には塵、ゴミ、木の葉等が含ま
れるが、これらが異臭の発生等の種々の問題を起こす根
源となることから、近年では、導入した空気に含まれる
ゴミ等を除去し、清浄な空気を用いて車室内の空気調和
を行い得るようにした自動車用空気調和装置のインテー
クユニットが提案されている(特開昭62−13722
2号公報参照)。
【0003】このインテークユニット10は、図8に示
すように、内外気を切替える内外気切換箱11と、ファ
ンスクロール12とを有し、内外気切換箱11は、側壁
に開設された内気取入口13と、頂壁に開設された外気
取入口14と、これら両取入口13,14を選択的に開
閉するインテークドア15とを有している。内外気切換
箱11の下端にはファンスクロール12が設けられ、こ
のファンスクロール12は、ベルマウス16に開設され
た通孔17により内外気切換箱11と連通状態となって
おり、内部にモータ18により駆動される遠心式多翼フ
ァン19が収容されている。そして、内外気切換箱11
内には、導入される空気を浄化するフィルタ20が設け
られている。このフィルタ20は、略矩形形状に形成さ
れ、取り込んだ空気中の塵等を除去すべく、ベルマウス
16の通孔17を覆うように設置されている。また、フ
ィルタ20は、内外気切換箱11を構成するケース体に
対して着脱自在となっており、着脱口21からガイド2
2に沿わせて内外気切換箱11内に挿入し、目詰りを起
すと取り出して、清掃または交換できるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のインテークユニ
ット10にあっては、図9に示すように、フィルタ20
を抜き差しするための着脱口21は、フィルタの大きさ
に対応した開口面積で、ケース体の一端面に形成されて
いる。そして、フィルタ20は、所定位置への取り付け
が完了した取付完了姿勢Aのまま、フィルタ20の空気
流入出面20a,20bと平行な水平方向に沿って、前
記着脱口21を介して抜き差しされるようになってい
る。
【0005】このため、着脱口21の前方に車両構成品
や他の車載機器などの障害物23が存在するとフィルタ
20を抜き差しできないので、前記障害物23がない位
置に着脱口21が臨むように、インテークユニット10
の設置位置を決定する必要がある。
【0006】しかしながら、インテークユニット10の
車室内での設置位置は、図10に示すように、助手席前
方のインストルメントパネル24下方であり、上下左右
方向の寸法が規制された狭小な空間となっている。
【0007】したがって、インテークユニット10の車
載レイアウトの自由度が著しく制限されるという問題が
あった。
【0008】また、着脱口21はケース体の一端面のみ
にしか形成されておらず、フィルタ20を差し込む開口
部分に着目すると、幅方向および高さ方向の開口寸法は
フィルタ20の幅寸法および高さ寸法に比べてそれほど
大きくならない。このため、フィルタ20の幅方向およ
び高さ方向の2方向の位置を着脱口の位置に合わせなけ
れば、フィルタ20を差し込むことができない。したが
って、インテークユニット10が、もともと、助手席前
方のインストルメントパネル24下方で狭小な空間とい
う作業性が悪い部位に設置されており、その上、フィル
タ20の位置合わせも必要となるので、フィルタ20を
差し込む作業が極めて煩雑であった。
【0009】本発明は、上記従来に伴う課題を解決する
ためになされたものであり、空気を浄化するフィルタが
着脱自在に取り付けられる自動車用空気調和装置のイン
テークユニットであって、車両構成品や他の車載機器な
どの障害物に干渉することなくフィルタを抜き差しでき
るようにし、もって、車載レイアウトの自由度を高める
ことができ、しかも、フィルタを簡単に差し込み得る自
動車用空気調和装置のインテークユニットを提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、車室内空気または車室外空気を選択的に取
り込む内外気切換箱と、当該内外気切換箱に通孔を介し
て連通し内部にファンを収容したファンスクロールと、
前記内外気切換箱やファンスクロールを構成するケース
体に対して着脱自在に取り付けられ、前記通孔を覆っ
て、取り込んだ空気中の塵等を除去するフィルタと、を
有する自動車用空気調和装置のインテークユニットにお
いて、略矩形形状に形成した前記フィルタを抜き差しす
るための着脱口を、前記ケース体の相互に隣接し合う2
面に連続して設け、所定位置への取り付けが完了した前
記フィルタの取付完了姿勢に対し、前記フィルタの空気
流入出面と平行な方向に沿って傾いた傾斜姿勢で、前記
着脱口を介して前記フィルタを抜き差しすることを特徴
とする自動車用空気調和装置のインテークユニットであ
る。
【0011】このように構成すれば、フィルタの着脱動
作は、傾斜姿勢での抜き差し、および、傾斜姿勢と取付
完了姿勢との間の移動という2つのステップにて行われ
る。このため、着脱口の前方に障害物があっても、この
障害物と干渉することなくフィルタを抜き差しすること
ができる。したがって、インテークユニットは狭小な空
間に車載されるものの、フィルタの傾斜角度を所定の角
度に設定すれば、着脱口の前方に存在する障害物を回避
することができ、インテークユニットの車載レイアウト
の自由度を高めることが可能となる。また、この着脱口
はケース体の相互に隣接し合う2面に連続して設けてあ
るので、フィルタを差し込む開口部分が大きく、フィル
タを簡単に着脱口に差し込むことができる。したがっ
て、助手席前方のインストルメントパネル下方で狭小な
空間という作業性が悪い部位に設置されるインテークユ
ニットであっても、これにフィルタを簡単に差し込むこ
とができる。
【0012】また、前記フィルタは、差し込む方向に沿
って先端側となる2つの角部のうち前記着脱口側に位置
する一の角部を中心として、前記取付完了姿勢と前記傾
斜姿勢との間で回動移動自在であることを特徴とする。
【0013】このようにすれば、フィルタを取付完了姿
勢と傾斜姿勢との間で簡単に移動させることができる。
【0014】また、前記フィルタの前記一の角部に突出
部を設け、前記フィルタが前記取付完了姿勢と前記傾斜
姿勢との間で移動自在なように前記突出部を保持する保
持部を前記ケース体に設けるとよい。
【0015】このようにすれば、フィルタの一の角部を
中心としたフィルタの円滑な回動移動が確保される。
【0016】また、前記傾斜姿勢状態の前記フィルタを
案内する案内壁を前記ケース体に設けるとよい。
【0017】このようにすれば、フィルタを案内壁に沿
わせるだけで、傾斜姿勢を維持しつつフィルタを簡単に
抜き差しすることができる。
【0018】また、前記案内壁を前記保持部まで延伸さ
せるとよい。
【0019】このようにすれば、突出部を案内壁に当接
させつつ押し込むだけで、突出部を保持部に確実かつ簡
単に差し込むことができる。
【0020】また、フィルタを誘電式フィルタより構成
してもよい。この場合には、給電用端子を当該フィルタ
の縁部に設け、前記フィルタが前記取付完了姿勢と前記
傾斜姿勢との間で移動するのに伴って、前記ケース体側
の端子と電気的に連結または連結解除するようにする。
【0021】このように構成すれば、誘電式フィルタか
ら構成したフィルタを取り付ける場合にはフィルタを押
し込んだ後に端子間が接触し、取り外す場合には端子間
の接触が解除された後にフィルタが引き抜かれることに
なる。このため、作業者が通電状態にあるフィルタ面を
触る虞はない。
【0022】また、前記着脱口は、車室内に向けて開口
させるとよい。
【0023】このようにすれば、インテークユニットを
車両に搭載したままの状態で、障害物を回避しつつフィ
ルタの着脱を行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自動車用空気調和
装置のインテークユニットを図面を参照して説明する。
【0025】図1は、本発明の一実施の形態に係るイン
テークユニットの内外気切換箱を、抜き取ったフィルタ
とともに示す斜視図、図2は、図1に示されるフィルタ
を示す斜視図、図3は、図2の3−3線に沿う断面図、
図4は、フィルタが内外気切換箱の着脱口に取り付けら
れた要部を断面で示す斜視図、図5は、内外気切換箱を
構成する下ケースを、抜き取ったフィルタとともに示す
平面図、図6は、同下ケースにフィルタを傾斜姿勢で差
し込んだ状態を示す平面図、図7は、同下ケースの所定
位置にフィルタの取り付けが完了し、同フィルタが取付
完了姿勢にある状態を示す平面図である。
【0026】自動車用空気調和装置のインテークユニッ
ト30は、図1に示すように、内外気を切替える内外気
切換箱31と、ファンスクロール32とを有し、内外気
切換箱31は、側壁に開設された内気取入口33と、頂
壁に開設された外気取入口34と、これら両取入口3
3,34を選択的に開閉する図示しないインテークドア
とを有している。内外気切換箱31の下端にはファンス
クロール32が設けられ、このファンスクロール32
は、図8に示したものと同様に、ベルマウス16に開設
された通孔17により内外気切換箱31と連通状態とな
っており、内部にモータ18により駆動される遠心式多
翼ファン19が収容されている。そして、本実施の形態
では、内外気切換箱31を構成するケース体35に、通
孔17を覆って、取り込んだ空気中の塵等を除去するフ
ィルタ36が着脱自在に取り付けられている。このフィ
ルタ36は、内外気切換箱31に形成した着脱口37か
ら抜き差しされるようになっている。
【0027】インテークユニット30は、着脱口37が
車室内に向けて開口するように、車室内の所定位置に設
置されており、インテークユニット30を車両に搭載し
たままの状態でフィルタ36の着脱を行い得るようにな
っている。
【0028】なお、以下の説明においては、説明の便宜
上、図1に示される各部材の右手前側を各部材の「前」
とし、同様に、左手奥側を「後」、右手奥側を「右」、
左手前側を「左」とする。
【0029】前記ケース体35は、図1に示すように、
下ケース40と、これに突き合わせ接合される上ケース
41とから構成されている。上下ケース40,41は、
その前面40F ,41F および左側面40L ,41L の
それぞれに凹所42,43が形成され、これら上下ケー
ス40,41を組み付けることにより、フィルタ36を
抜き差しするための着脱口37が、ケース体35の相互
に隣接し合う2面である前面35F および左側面35L
に連続して形成される。
【0030】フィルタ36は、図2にも示すように、フ
ィルタ本体45と、これを収容して支持するフィルタケ
ース46と、前記着脱口37からの空気漏れを防止する
シール材47とを有している。
【0031】図示する実施の形態では、フィルタ本体4
5として、濾材と、電圧が印加される導線48(図3参
照)とを有する周知の誘電式フィルタを使用しており、
導線48に外部電力を供給するため、フィルタ36の後
端右隅位置に、導線48と電気的に接続された給電用端
子49がフィルタケース46の外部に臨むように設けら
れている。一方、ケース体35の後面には、フィルタ3
6の給電用端子の位置に対応して、外部電力の供給源で
あるバッテリに接続された端子50(図5参照)が取り
付けられている。フィルタ36の着脱動作に伴って、フ
ィルタ36側の給電用端子49とケース体35側の端子
50とは、電気的に連結されたり連結が解除されたりす
る。
【0032】フィルタケース46の左側面部は、図3に
示すように、着脱口37に嵌め込まれる凹部51と、こ
の凹部51からフィルタ36の空気流入出面36a,3
6bに直交する方向(図中上下方向)に伸びるシール片
52,53とを有し、各シール片52,53のそれぞれ
にシール材47が取り付けられている。シール材47
は、例えば、パッキンやゴムなどの弾性材からなり、図
4に示すように、シール材47が各ケース40,41の
左側面40L ,41L に当接して圧縮変形することによ
り、着脱口37からの空気漏れを防止している。なお、
図3中符号「64」は、フィルタ本体45を支持するた
めにフィルタケース46の適宜箇所に形成された支持棒
を示している。
【0033】フィルタケース46の前面部も、断面での
図示は省略するが、左側面部と同様に構成され、凹部5
1とシール片52,53とを有する。各シール片52,
53のそれぞれに取り付けられたシール材47がケース
前面40F ,41F に当接して圧縮変形することによ
り、着脱口37からの空気漏れを防止している。また、
フィルタケース46の前面部には、図1および図2に示
すように、固定用ブラケット54が一体的に設けられて
いる。そして、図1に示すように、固定用ブラケット5
4を上ケース前面41F に設けた固定部55にねじ56
などで締結することにより、フィルタ36は、着脱口3
7を閉塞した状態で内外気切換箱31に固定される。
【0034】さらに、図5に明らかに示されるように、
フィルタケース46の左側面部の後端および前面部の右
端は、それぞれ、フィルタ本体45よりも後側および右
側に向けて伸びており、これらの部位にもシール材47
を取り付けて、第1、第2突出部57,58を構成して
ある。突出部57,58を設けることにより、着脱口3
7が確実に閉塞されるようにしてある。
【0035】このように構成されたフィルタ36が内外
気切換箱31内の所定位置へ取り付けられた状態を示す
と図7の通りであり、このときのフィルタ36の姿勢
を、所定位置への取り付けが完了したフィルタ36の取
付完了姿勢Aとする。
【0036】特に、本発明に係るインテークユニット3
0にあっては、図5および図6に示すように、上記フィ
ルタ36の取付完了姿勢Aに対し、フィルタ36の空気
流入出面36a,36bと平行な方向に沿って傾いた傾
斜姿勢Bで、着脱口37を介してフィルタ36を抜き差
しするようになっている。
【0037】さらに詳述すると、フィルタ36は、当該
フィルタ36を差し込む方向に沿って先端側となる2つ
の後端角部のうち着脱口37側に位置する左側の角部K
(一の角部)を中心として回動し、取付完了姿勢Aと傾
斜姿勢Bとの間で移動自在となっている。
【0038】前述したようにフィルタ36の後端左隅に
は第1突出部57を設けてあるが、フィルタ36が取付
完了姿勢Aと傾斜姿勢Bとの間で移動自在なように、第
1突出部57を保持する保持部60がケース体35の左
側面35L 側に設けられている。この保持部60は、第
1突出部57が差し込まれる受溝形状を有し、ケース体
35の左側面35L との間に所定の隙間を隔てて壁面6
1を設けることにより形成されている。隙間の寸法は、
フィルタ36の回動移動を阻害せず、かつ、フィルタ3
6の固定が完了すれば第1突出部57を挟持し得る大き
さに設定されている。
【0039】また、傾斜姿勢Bのフィルタ36を案内す
る案内壁62が、ケース体35の左側面35L との間に
所定の隙間を隔てて設けられている。この案内壁62
は、フィルタ36を傾斜させる角度に対応して、左側面
35L に対して所定の角度θ(図5参照)をもって設け
られている。
【0040】さらに、前記案内壁62は、前記保持部6
0まで延伸し、前記壁面61と一体的に形成されてい
る。
【0041】次ぎに、本実施の形態におけるフィルタ3
6の着脱手順について説明する。
【0042】フィルタ36をインテークユニット30に
取り付ける場合には、図5に実線矢印で示すように、フ
ィルタ36を傾斜姿勢Bにして、フィルタ36の後端縁
を着脱口37に差し込む。この着脱口37はケース体3
5の前面35F から左側面35L にかけて隣接し合う2
面に連続して形成してあるので、フィルタ36を差し込
む開口部分に着目すると、幅方向の開口寸法Lはフィル
タ36の幅寸法に比べて大きくなっている。このため、
フィルタ36の幅方向および高さ方向の2方向の位置を
着脱口37の位置に合わせなくとも、フィルタ36の高
さ方向の位置のみを着脱口37の位置に合わせるだけ
で、フィルタ36後端縁を簡単に着脱口37に差し込む
ことができる。したがって、助手席前方のインストルメ
ントパネル24下方で狭小な空間という作業性が悪い部
位に設置されるインテークユニット30であっても、こ
れにフィルタ36を簡単に差し込むことができる。
【0043】次いで、フィルタ36をさらに押し込み、
図6に示すように、第1突出部57を保持部60に差し
込む。案内壁62を設けたので、傾斜姿勢Bを維持しつ
つフィルタ36を簡単に差し込むことができる。また、
案内壁62と保持部60を形成する壁面61とが一体と
なっているので、第1突出部57を案内壁62に当接さ
せつつ押し込むだけで、第1突出部57を保持部60に
確実かつ簡単に差し込むことができる。
【0044】次いで、図6に実線矢印で示すように、傾
斜姿勢Bにあるフィルタ36を、当該フィルタ36の後
端左側角部Kを中心として反時計回り方向に回動して、
取付完了姿勢Aに向けて移動させる。このとき、第1突
出部57が保持部60に保持されているので、フィルタ
36の後端左側角部Kを中心としたフィルタ36の円滑
な回動移動が確保される。
【0045】次いで、図7に示すように、フィルタ36
の右縁がケース体35の右側面内面に当接するまで回動
させれば、フィルタ36は取付完了姿勢Aとなる。ま
た、フィルタ36を取付完了姿勢Aまで回動させる動作
に伴って、フィルタ36側の給電用端子49とケース体
35側の端子50とが電気的に連結される。
【0046】そして、固定用ブラケット54を固定部5
5にねじ56などで締結すれば、フィルタ36の内外気
切換箱31への固定が完了し、給電用端子49と端子5
0との電気的連結も維持される。
【0047】また、フィルタ36の固定が完了した状態
では、第1突出部57は保持部60に挟持されてケース
体35左側面35L からの浮きが生じないので、フィル
タケース46の左側面部側シール片52,53も、前面
部側シール片52,53とともにケース体35に向けて
押圧されている。これにより各シール材47が圧縮変形
して、着脱口37からの空気漏れが防止される。
【0048】フィルタ36をインテークユニット30か
ら取り外す場合には、上述した手順と逆になり、まず、
固定用ブラケット54を固定部55から外し、図6に一
点鎖線矢印で示すように、取付完了姿勢Aにあるフィル
タ36を、当該フィルタ36の後端左側角部Kを中心と
して時計回り方向に回動して、傾斜姿勢Bに向けて移動
させる。この回動動作に伴って、給電用端子49と端子
50との電気的な連結が解除される。そして、図5に一
点鎖線矢印で示すように、フィルタ36を傾斜姿勢Bの
まま引っ張り、着脱口37から引き抜けばよい。
【0049】上述したように、本実施の形態では、取付
完了姿勢Aに対し、フィルタ36の空気流入出面36
a,36bと平行な方向に沿って傾いた傾斜姿勢Bで、
着脱口37を介してフィルタ36を抜き差しするように
したので、図6から明らかなように、着脱口37の前方
に障害物23があっても、この障害物23と干渉するこ
となくフィルタ36を抜き差しすることができる。
【0050】したがって、インテークユニット30は狭
小な空間に車載されるものの、フィルタ36の傾斜角度
θを所定の角度に設定すれば、着脱口37の前方に存在
する障害物23を回避することができ、インテークユニ
ット30の車載レイアウトの自由度を高めることが可能
となる。
【0051】また、フィルタ36の着脱動作は、傾斜姿
勢Bでの抜き差し、および、傾斜姿勢Bと取付完了姿勢
Aとの間の回動移動という2つのステップにて行うよう
になっている。このため、誘電式フィルタ36から構成
したフィルタ36を取り付ける場合には、フィルタ36
を押し込んだ後に端子49,50間が接触し、取り外す
場合には、端子49,50間の接触が解除された後にフ
ィルタ36が引き抜かれることになる。このため、作業
者が通電状態にあるフィルタ36の面を触る虞はない。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、フィルタの着脱動作は、傾斜姿勢での抜
き差し、および、傾斜姿勢と取付完了姿勢との間の移動
という2つのステップにて行われることになるので、車
両構成品や他の車載機器などの障害物に干渉することな
くフィルタを抜き差しでき、もって、車載レイアウトの
自由度を高めることができる。また、ケース体へのフィ
ルタの差し込みが簡単になる。
【0053】請求項2に記載の発明によれば、フィルタ
を取付完了姿勢と傾斜姿勢との間で簡単に移動させるこ
とができる。
【0054】請求項3に記載の発明によれば、フィルタ
の一の角部を中心としたフィルタの円滑な回動移動が確
保される。
【0055】請求項4に記載の発明によれば、フィルタ
を案内壁に沿わせるだけで、傾斜姿勢Bを維持しつつフ
ィルタを簡単に抜き差しすることができる。
【0056】請求項5に記載の発明によれば、突出部を
案内壁に当接させつつ押し込むだけで、突出部を保持部
に確実かつ簡単に差し込むことができる。
【0057】請求項6に記載の発明によれば、誘電式フ
ィルタから構成したフィルタを取り付ける場合にはフィ
ルタを押し込んだ後に端子間が接触し、取り外す場合に
は端子間の接触が解除された後にフィルタが引き抜かれ
ることになるため、作業者が通電状態にあるフィルタ面
を触る虞はない。
【0058】請求項7に記載の発明によれば、インテー
クユニットを車両に搭載したままの状態で、障害物を回
避しつつフィルタの着脱を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係るインテークユニ
ットの内外気切換箱を、抜き取ったフィルタとともに示
す斜視図である。
【図2】 図1に示されるフィルタを示す斜視図であ
る。
【図3】 図2の3−3線に沿う断面図である。
【図4】 フィルタが内外気切換箱の着脱口に取り付け
られた要部を断面で示す斜視図である。
【図5】 内外気切換箱を構成する下ケースを、抜き取
ったフィルタとともに示す平面図である。
【図6】 同下ケースにフィルタを傾斜姿勢で差し込ん
だ状態を示す平面図である。
【図7】 同下ケースの所定位置にフィルタの取り付け
が完了し、同フィルタが取付完了姿勢にある状態を示す
平面図である。
【図8】 着脱自在なフィルタを有する従来の自動車用
空気調和装置のインテークユニットを示す断面図であ
る。
【図9】 従来のインテークユニットにおけるフィルタ
の着脱手順の説明に供する平面図である。
【図10】インテークユニットの車室内での設置位置を
示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10,30…インテークユニット 11,31…内外気切換箱 12,32…ファンスクロール 17…通孔 19…ファン 35…ケース体(下ケース40と上ケース41) 35F …前面、35L …左側面 36…フィルタ 36a,36b…空気流入出面 37…着脱口 49…給電用端子 50…ケース体側の端子 57…第1突出部(突出部) 60…保持部 61…壁面 62…案内壁 A…フィルタの取付完了姿勢 B…フィルタの傾斜姿勢 K…フィルタの後端左側角部(一の角部)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内空気または車室外空気を選択的に
    取り込む内外気切換箱(31)と、 当該内外気切換箱(31)に通孔(17)を介して連通し内部に
    ファン(19)を収容したファンスクロール(32)と、 前記内外気切換箱(31)やファンスクロール(32)を構成す
    るケース体(35)に対して着脱自在に取り付けられ、前記
    通孔(17)を覆って、取り込んだ空気中の塵等を除去する
    フィルタ(36)と、を有する自動車用空気調和装置のイン
    テークユニットにおいて、 略矩形形状に形成した前記フィルタ(36)を抜き差しする
    ための着脱口(37)を、前記ケース体(35)の相互に隣接し
    合う2面(35F,35L) に連続して設け、 所定位置への取り付けが完了した前記フィルタ(36)の取
    付完了姿勢(A) に対し、前記フィルタ(36)の空気流入出
    面(36a,36b) と平行な方向に沿って傾いた傾斜姿勢(B)
    で、前記着脱口(37)を介して前記フィルタ(36)を抜き差
    しすることを特徴とする自動車用空気調和装置のインテ
    ークユニット。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ(36)は、差し込む方向に沿
    って先端側となる2つの角部のうち前記着脱口(37)側に
    位置する一の角部(K) を中心として、前記取付完了姿勢
    (A) と前記傾斜姿勢(B) との間で回動移動自在であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の自動車用空気調和装置
    のインテークユニット。
  3. 【請求項3】 前記フィルタ(36)の前記一の角部(K) に
    突出部(57)を設け、前記フィルタ(36)が前記取付完了姿
    勢(A) と前記傾斜姿勢(B) との間で移動自在なように前
    記突出部(57)を保持する保持部(60)を前記ケース体(35)
    に設けたことを特徴とする請求項2に記載の自動車用空
    気調和装置のインテークユニット。
  4. 【請求項4】 前記傾斜姿勢(B) の前記フィルタ(36)を
    案内する案内壁(62)を前記ケース体(35)に設けたことを
    特徴とする請求項1〜3に記載の自動車用空気調和装置
    のインテークユニット。
  5. 【請求項5】 前記傾斜姿勢(B) の前記フィルタ(36)を
    案内する案内壁(62)を前記ケース体(35)に設け、当該案
    内壁(62)を前記保持部(60)まで延伸させたことを特徴と
    する請求項3に記載の自動車用空気調和装置のインテー
    クユニット。
  6. 【請求項6】 前記フィルタ(36)を誘電式フィルタより
    構成すると共に給電用端子(49)を当該フィルタ(36)の縁
    部に設け、前記フィルタ(36)が前記取付完了姿勢(A) と
    前記傾斜姿勢(B) との間で移動するのに伴って、前記ケ
    ース体(35)側の端子(50)と電気的に連結または連結解除
    するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項5に
    記載の自動車用空気調和装置のインテークユニット。
  7. 【請求項7】 前記着脱口(37)は、車室内に向けて開口
    していることを特徴とする請求項1〜6に記載の自動車
    用空気調和装置のインテークユニット。
JP26750795A 1995-10-16 1995-10-16 自動車用空気調和装置のインテークユニット Withdrawn JPH09109659A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007261406A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Japan Climate Systems Corp 車両用空調装置の空気取入構造

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