JPH09108841A - 立向エレクトロガス溶接装置 - Google Patents

立向エレクトロガス溶接装置

Info

Publication number
JPH09108841A
JPH09108841A JP7264089A JP26408995A JPH09108841A JP H09108841 A JPH09108841 A JP H09108841A JP 7264089 A JP7264089 A JP 7264089A JP 26408995 A JP26408995 A JP 26408995A JP H09108841 A JPH09108841 A JP H09108841A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
torch
supported
axis
welding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7264089A
Other languages
English (en)
Inventor
Shozo Kami
正 三 上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd filed Critical Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
Priority to JP7264089A priority Critical patent/JPH09108841A/ja
Priority to CN96103472A priority patent/CN1071166C/zh
Priority to KR1019960007092A priority patent/KR100193797B1/ko
Publication of JPH09108841A publication Critical patent/JPH09108841A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/16Arc welding or cutting making use of shielding gas
    • B23K9/164Arc welding or cutting making use of shielding gas making use of a moving fluid
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K37/00Auxiliary devices or processes, not specially adapted to a procedure covered by only one of the preceding main groups
    • B23K37/02Carriages for supporting the welding or cutting element
    • B23K37/0211Carriages for supporting the welding or cutting element travelling on a guide member, e.g. rail, track
    • B23K37/0217Carriages for supporting the welding or cutting element travelling on a guide member, e.g. rail, track the guide member being fixed to the workpiece
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K37/00Auxiliary devices or processes, not specially adapted to a procedure covered by only one of the preceding main groups
    • B23K37/02Carriages for supporting the welding or cutting element
    • B23K37/0241Attachments between the welding or cutting element and the carriage
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K37/00Auxiliary devices or processes, not specially adapted to a procedure covered by only one of the preceding main groups
    • B23K37/02Carriages for supporting the welding or cutting element
    • B23K37/0282Carriages forming part of a welding unit
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/02Seam welding; Backing means; Inserts
    • B23K9/022Welding by making use of electrode vibrations
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K2101/00Articles made by soldering, welding or cutting
    • B23K2101/18Sheet panels

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
  • Arc Welding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 開先横断面各部の溶接入熱の調整自由度の向
上。摺動銅当金のならい密着を確実にする。溶接ワイヤ
の送給ねらい位置調整自由度の向上。 【解決手段】 レ−ル(127);レ−ルを垂直鋼板(WL,WR)
の平面に固定する手段(120a);レ−ルに沿ってz方向に
自走する台車(100);立向溶接トーチ(T);これを開先に
対して所定姿勢に支持するトーチ支持機構(A,C〜F);お
よび、銅当金(P)を、開先が延びる方向zと平行な軸線
(g9)および該方向zに直交し前記鋼板の平面と実質上平
行な軸線(g12a)に関して回動自在にかつ上記2つの軸線
(g9,g12a)と直交する方向xに進退自在に支持し、しか
も前記鋼板に近づく方向に加圧する銅当金(P)を開先に
対して所定姿勢に支持する当金支持機構(G);を備える
立向エレクトロガス溶接装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立向エレクトロガ
ス溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、立向自動溶接法として、エレクト
ロガス溶接、エレクトロスラグ溶接、及びガスシールド
トーチ揺動溶接が、造船,円筒形貯油タンクをはじめ鉄
骨,橋梁,重電機器,製鉄機械等の鋼壁溶接に主として
用いられている。
【0003】前者は高能率であるが、高張力鋼の溶接に
は溶接入熱量が大きいために溶接金属や母材熱影響部等
の切欠靭性を劣化させる要因となる。又後者は溶接部の
品質向上を目標にしているため溶接能率を犠牲にしたと
ころがあると同時に、多層溶接のため各層間の溶接欠陥
発生率は高いと云える。時に最近高張力鋼を使用した大
形貯油タンクの建造が相次いでいる中で、熱影響部の健
全性を保つために低入熱溶接が強く要求される傾向にあ
り、このような要求に対して、細径フラックス入りワイ
ヤを用い板厚方向に高速振動でアーク点を移動させるエ
レクトロガス溶接は、開先断面積を極力小さくした挟開
先溶接を低入熱で高能率におこなえるため、鋼壁の立向
溶接に適している。
【0004】このようなエレクトロガス溶接を行なう装
置の概略を説明すると、垂直に立てられ隣り合う2鋼板
の間の開先(垂直方向zに延びる)の裏側に、ガラステ
ープを介して自然空冷あるいは水冷の銅当金を固定し、
表側には水冷の摺動銅当金を当てて、この摺動銅当金の
溝(開先に対向)と開先で囲まれる空間に溶接用扁平カ
ーブドチップ(溶接ト−チの先部材)を挿入し、これを
板厚方向xに高速振動させながら、カ−ブドチップを通
して細径フラックス入りワイヤを該空間に連続的に供給
し、かつカ−ブドチップ(溶接ト−チ)および摺動銅当
金を連続的に上方(z)に駆動しながら、開先の立向溶
接を行なう。
【0005】溶接トーチ,ト−チ振動装置および摺動銅
当金は、溶接の進行に伴って自動的に高速,低速に切り
換り速度制御されながら上昇する溶接台車に搭載されて
いる。シールドガスは炭酸ガスを使用し、摺動銅当金の
上部に設けられたノズルより開先空間に送り込み、溶接
トーチは50〜200回/分のサイクルで、鋼板の厚み
方向xに振動させる。このようにして挟開先を欠陥なく
溶接すると同時に、高速振動と細径フラックス入りワイ
ヤの連続送給との相乗効果によって、波形が非常に細か
い美しいビード外観が得られる(特公昭63−6663
4号公報,特公平1−22067号公報)。
【0006】ところで、前述のようなエレクトロガス溶
接において開先形状は、溶接する母材(鋼板)の板厚、
または、母材の板厚が異る場合は板厚差、あるいは溶接
後に出来上がる製品の用途に合せて定められる。継ぎ手
(溶接後の原開先部)の強度を高める為には、2つの母
材の開先の形状に対応して開先およびそれに対向する銅
当金の溝部に対するワイヤの進入角度(開先内空間に形
成される溶融金属プ−ルに対するワイヤのねらい位置)
を調節し、継ぎ手横断面(x,y平面)の各部の溶接品
質を均一にするのが望ましい。特開昭54−14815
5号公報に開示の立向エレクトロガス溶接法では、溶接
開始前に作業者がトーチを板厚方向xに手動で角度調整
(y軸を中心とする回動角の調整)してから固定する。
すなわち溶接ワイヤの進入角度を予め設定する。これに
より開先形状およびそれに対向する摺動銅当金の溝形状
に対応して、板厚方向xのワイヤの進入角度(z軸との
交叉角度)を調整して、開先と銅当金の溝で囲まれる空
間に形成される溶融金属プ−ルにワイヤのねらい位置を
定めることができる。こうすると、母材の熱影響部が小
さく開先各部の溶け込みが一定となり、均一で美麗なビ
ードが得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、公開昭54−
148155号公報に開示されている方法では、母材の
幅方向y(板厚方向xおよび開先が延びる方向zに直交
する方向)におけるワイヤの進入角度を変化させること
が不可能であるという点において問題がある。例えば母
材の板厚が異る場合、板厚が異る継ぎ手部のトーチの熱
影響による溶け込みを均一にすると、板厚の薄い母材側
の溶接部の強度が板厚の厚い母材側の溶接部に比べて低
下する。このような継ぎ手部は耐久性において2鋼板の
接合バランスがとれておらず、板厚の薄い母材側より部
分的に劣化が進行し、結果として継ぎ手部全体の耐久性
が低下する。継ぎ手の強度を板厚差によらず全体として
均一とするには板厚の厚い母材側の開先辺に比べて板厚
の薄い母材側の開先辺の熱影響部を小として溶け込みを
少くする必要がある。
【0008】また、開先形状が異る場合においても、開
先の傾斜角度が大である方に肉盛りを多くする必要があ
り、母材の幅方向yにおけるトーチ角度を含めてワイヤ
の進入角度を変化させ、開先の傾斜角度が大である母材
側に熱影響部を大きくしたい。
【0009】一方、溶接ト−チが対向する面において開
先を形成する2鋼板の平面に段差がある場合,開先が延
びるz方向で鋼板面がでこぼこである場合など、y方向
および又はz方向で開先近辺の鋼板面が完全平面でない
場合、摺動銅当金の鋼板対向面が部分的に鋼板面から浮
くことになり、最悪の場合には開先と摺動銅当金の溝で
形成される空間の溶融金属プ−ルの溶融金属が当金の外
に漏れる。通常の場合このような漏れは生じないが、母
材に対する溶込み深さが、開先横断面各部で異なり、溶
接品質の均一性が損なわれる。前述のように、母材に板
厚差がある場合や、開先形状がz軸に関して非対称であ
る場合には、溶融金属プ−ルに対する溶接ワイヤのねら
い位置を、非対称性に合せてy方向にずらして開先横断
面各部の入熱分布を調整するのが好ましいが、溶接ト−
チのy方向の平行移動調整では、カーブドチップが摺動
銅当金に当り、溶接ワイヤを所望のねらい位置(姿勢)
に定めることができない場合がある。
【0010】本発明は、開先横断面各部の溶接入熱をよ
り高い自由度で調整しうる立向エレクトロガス溶接装置
を提供することを第1の目的とし、溶接対象鋼板に対す
る摺動銅当金のならい密着が確実な立向エレクトロガス
溶接装置を提供することを第2の目的とし、開先と摺動
銅当金の溝で囲まれる空間に対する溶接ワイヤの送給ね
らい位置調整の自由度が高い立向エレクトロガス溶接装
置を提供することを第3の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明は、レ−ル部材(127);該レ−ル部材(127)
を、実質上垂直に立てられ垂直方向(z)に延びる開先
(α)を有する鋼板(WL,WR)の平面に固定するレ−ル固定
手段(120a);レ−ル部材(127)に装着されレ−ル部材に
沿ってそれが延びる方向(z)に自走する、走行駆動用の
電気モ−タ(MD)を含む台車(100);立向溶接トーチ(T);
該ト−チを前記開先に対して所定姿勢に支持する、前記
台車で支持されたトーチ支持機構(A,C〜F);銅当金
(P);および、該銅当金を前記開先に対して所定姿勢に
支持する、前記台車で支持された当金支持機構(G);を
備える立向エレクトロガス溶接装置において、前記当金
支持機構(G)は、前記銅当金(P)を、開先が延びる方向z
と平行な軸線(g9)および該方向zに直交し前記鋼板の平
面と実質上平行な軸線(g12a)に関して回動自在にかつ上
記2つの軸線(g9,g12a)と直交する方向xに進退自在に
支持し、しかも前記鋼板に近づく方向に加圧することを
特徴とする。
【0012】なお、理解を容易にするためにカッコ内に
は、図面に示し後述する実施例の対応要素又は相当部分
の記号を、参考までに付記した。
【0013】これによれば、銅当金(P)がz軸およびy
軸の両軸を中心として回動自在であるので、開先を形成
する2鋼板の平面に段差がある場合,開先が延びるz方
向で鋼板面がでこぼこである場合のいずれでも、銅当金
(P)が鋼板面に倣った姿勢をとることができる。しかし
て、当金支持機構(G)がx方向の鋼板に近づく方向に銅
当金(P)を加圧するので、銅当金(P)が鋼板面に倣った姿
勢で鋼板面に密着する。したがって鋼板面に対する銅当
金(P)の浮きがなくなり、開先横断面各部の入熱がより
均一となり、溶接品質が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】
(2)当金支持機構(G)は、開先が延びる方向zと平行
な軸線(g9)および該方向zに直交し前記鋼板の平面と実
質上平行な軸線(g12a)に関して回動自在に前記銅当金を
支持するスライダ(g4,g4a,g4b),このスライダ(g4,g4a,
g4b)を上記2つの軸線(g9,g12a)と直交する方向xに移
動自在にかつ該スライダ(g4,g4a,g4b)のx方向に延びる
軸を中心とする回転は拘止するガイドスリ−ブ(g1,g
5),該ガイドスリ−ブ(g1,g5)の、銅当金側端部とは反
対側の端部にねじ結合した押し部材(g2,g3)、および、
一端がガイドスリ−ブ(g1,g5)に当接し他端が押し部材
(g2,g3)で支えられ、スライダ(g4)を前記鋼板に近付く
方向に押す圧縮コイルスプリング(g6)、を含む。これに
よれば、押し部材(g2,g3)をねじ込み/緩め方向に廻わす
ことにより、押し部材(g2,g3)が鋼板に近づく方向/離れ
る方向に移動し、圧縮コイルスプリング(g6)の押し力
(加圧力)が強く/弱くなる。したがって、押し部材(g2,g
3)で、鋼板に対する銅当金の密着力を調整しうる。
【0015】(3)上記(2)において、スライダ(g4,
g4a,g4b)は、圧縮コイルスプリング(g6)および押し部材
(g2,g3)をx方向に貫通し、鋼板に近づく方向の押し部
材(g2,g3)からの尾端の抜けを拘止するストッパ(g4b)を
含み、スライダ(g4,g4a,g4b)の長さは、その尾端が押し
部材(g2,g3)の尾端(g3)と面一となった時に前記銅当金
に所圧の圧力がかかる長さである。これにより、押し部
材(g2,g3)を押し付け方向に廻わして大きく締めつけて
も、押し部材(g2,g3)がスライダ(g4,g4a,g4b)から外れ
ることがない。さらに、作業者はスライダ(g4,g4a,g4b)
の尾端が押し部材(g2,g3)の尾端(g3)と面一になるよう
に押し部材(g2,g3)を廻して締めつけ具合を調節するこ
とにより常に銅当金に所定の圧力すなわち最適な一定圧
力をかけることができる。
【0016】(4)開先が延びる方向をz,それに直交
し鋼板の平面に直交する方向をxとすると、トーチ支持
機構(A,C〜F)は、x,z平面に実質上平行かつx,zに
対して所定の角度をなす軸線(f4aa)を中心に回動自在に
溶接トーチを支持する横回動支持機構(e3,f4,f7)および
該横回動の角度を定める横回動角調整機構(kf,f6)を含
む。
【0017】これによれば、z方向に延びる開先中心線
を含み鋼板の平面に直交する平面に対するト−チ角度
(ワイヤの溶接ねらい角度)を、横回動角調整機構(kf,
f6)で調整しうる。ト−チを単にy方向平行移動でy位
置調整する場合には、カ−ブドチップ(x2)が、開先辺又
は銅当金(P)の溝縁に当る位置が調整限界となるが、こ
の実施態様では、該調整限界までト−チを回動させる
と、回動であるが故に、ワイヤの溶接ねらい位置はy方
向平行移動の場合よりも更にy方向にずれる。すなわ
ち、y方向の溶接ねらい位置調整の自由度が高い。
【0018】(5)上記(4)の横回動角調整機構(kf,
f6)は、台車で支持された第1フレーム(e3)で前記軸線
(f4aa)を中心に回動自在に支持され溶接ト−チを支持す
る第2フレーム(f7)を、該回動方向に駆動するばね部材
(kf),該ばね部材(kf)による第2フレーム(f7)の移動を
拘止するねじ部材(f6)、および、ねじ部材(f6)に固着さ
れた摘子(f1)、を含む。これによれば、摘子(f1)を廻わ
すことによって、溶接ワイヤのy方向ねらい位置を調整
しうる。
【0019】(6)上記(4)のト−チ支持機構(A,C〜
F)は、横回動支持機構(e3,f4,f7)を、x,zに直交する
y軸に平行な軸を中心に回動自在に支持する前後回動支
持機構(e2,e2a,e5,e1)および該前後回動の角度を定める
前後回動角調整機構(e11,e3,e2,e1)を含む。これによれ
ば、溶接ワイヤのx方向ねらい位置を調整しうる。
【0020】(7)上記(6)のト−チ支持機構(A,C〜
F)は、台車に搭載され、y方向に移動可能な第1ア−ム
(a11)を含む第1トーチ支持機構(A);第1ア−ム(a11)
で支持され、x方向に移動可能な第2ア−ム(c8)を含む
第2トーチ支持機構(C);および、第2ア−ム(c8)で支
持され、前後回動支持機構(e2,e2a,e5,e1)を支持してx
方向に延びる第3アーム(d21a,d21b)を支持し、第3ア
ーム(d21a,d21b)をそれが延びる方向にオシレートす
る、オシレ−ト駆動用の電気モ−タを含むオシレ−ト機
構(D);を含む。これによれば、溶接ト−チ(T)を、第1
トーチ支持機構(A)により開先位置(y方向)に設定し、第
2トーチ支持機構(C)により開先に対する進入深さ(x方
向)を設定し、開先の深さ方向(x)にオシレ−トすること
ができる。
【0021】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0022】
【実施例】図1に本発明の一実施例の上面を示す。図1
において紙面に対して垂直に裏面より表面に向う方向を
垂直方向(上下方向)zの上とし、矢印yの示す方向を
水平横方向(左右方向)yの左とするとともに、矢印x
の示す方向を水平前後方向xの後とする。つまり、図1
は本実施例を上方より見下した図であり、図1に1点鎖
線2Aで示す方向より見た背面を図2に、図1に1点鎖
線3Aで示す方向より見た左側面を図3に示す。以下、
各図において矢印zの示す方向を上、矢印yの示す方向
を左とするとともに、矢印xの示す方向を後とする。
【0023】垂直に立てられた鋼板WL(以下左垂直板
WLと称す)の右側には、同じく垂直にに立てられた鋼
板WR(以下右垂直板WRと称す)があり、左垂直板W
Lの右端縁には、右垂直板WRの左端縁が対向して、両
板の間に開先αが形成されている。左垂直板WLの右端
面と右垂直板WRの左端面は、それぞれ傾斜しており、
開先αは、x方向の、溶接ト−チTに対向する平板面
(以下表面と称す)の位置で開口幅が広い。
【0024】本実施例においては、右垂直板WRの側面
に、平板状のレール127が、垂直かつ右垂直板WRの
表面に対して平行に固着されている。このレール127
に台車100が装着されている。
【0025】1.レール127およびそれを支持する構
造 レール127は、その上端部に固着されたレールスタン
ド120および下端部に固着された同型のレールスタン
ド(図示せず)で、右垂直板WRに固着されている。図
1を参照すると、レールスタンド120は、アルミ板1
22の表面に同じ長さの支持アーム126a,126b
を垂直に固着し、裏面にはマグネット121a,121
bを固着したものであり、マグネット121a,121
bが右垂直板WRに吸着することにより、アルミ板12
2が右垂直板WRに平行に結合し、右垂直板WRに対し
て支持アーム126a,126bが直立している。レー
ル127は、支持アーム126a,126bによりアル
ミ板122に平行に支持されており、右垂直板WRに平
行となる。
【0026】アルミ板122には、取り外しアーム12
4がピン124aを中心に回転自在に結合されている。
レ−ルスタンド120を右垂直板WRから外すときに
は、ア−ム124を図1上で反時計方向に比較的に強い
力で廻わす。このとき、ア−ム124の右端コ−ナが右
垂直板WRの表面に当り、テコの原理でアルミ板122
に強い引き離し力が加わり、これによりマグネット12
1aが右垂直板WRから離れ、右垂直板WRに対するマ
グネット121a,121bの吸着力が減少し、アルミ
板122を更に反時計方向に廻わして右垂直板WRより
引き離すことができる。
【0027】なお、レール127が長い場合には、上述
の上,下レールスタンド120の間に、更に1つ以上の
同様な構造のレ−ルスタンドを固着する。レール127
には、それと平行に延びるラック128が固着されてい
る。レール127の側端面は、台車100の車輪のx方
向位置を規定するために、山型(図1)となっており、
台車100で支持された左/右のロ−ラ108,109
/106,107がレ−ル127を挟んでいる。
【0028】2.台車100 台車100は、レール127のラック128に噛み合う
ピニオン111を有し、台車100内部の昇降駆動モ−
タ(図示せず)が減速機(図示せず)を介して該ピニオ
ン111を回転駆動すると、レール127に沿って上移
動(上昇)または下移動(下降)する。
【0029】3.トーチTのy方向調節機構A 台車100には、y方向調節機構Aがある。図4には図
1に1点鎖線矢印4Aで示すトーチTのy方向調節機構
Aの縦断面図を示す。図1及び図4を参照してトーチT
のy方向調節機構Aについて説明する。直方体であるベ
ースa1はその長手方向をy軸と平行にして台車100
に固着されている。ベースa1にはその左右側面より中
心部をy方向に貫通する丸穴があり、ベースa1の左端
面から中央部近くにかけての丸穴はそれに連続である右
方向の丸穴より大径である。該大径の丸穴には、円柱状
のボスa16が挿入され、固着されており、ボスa16
の軸中心部を、スプライン溝加工した丸穴がy方向に貫
通する。
【0030】ベースa1に挿入されたボスa16の丸穴
と、それに連続であるベースa1の小径の丸穴には、周
面にスプライン加工を施したスプライン軸a11が挿入
されている。スプライン軸a11は、ボスa16に案内
されてベースa1内をy方向に摺動可能であるが、スプ
ライン結合によりボスa16に対して回転はしえない。
スプライン軸a11の左先端部にはz方向に貫通する丸
穴が開けられており、取り付けアームc24(後述す
る)の右端部より突出した上面と下面の間に挿入され
る。取り付けアームc24の右端部の上面と下面には、
それぞれ逆方向にねじを切られたねじ穴がz方向に対向
して開けられており、その間に挿入されているスプライ
ン軸a11の左先端部に、取り付けアームc24の端部
が、ボルトc1で固着されている。
【0031】スプライン軸a11の軸中心部には右端面
よりy軸と平行に左方向に延びるねじ穴が設けられ、該
ねじ穴には右ねじの切られたねじ棒a9がねじ結合して
いる。丸穴によるベースa1の右側面の開口は、さらに
直径が小さくなっており、該開口にブッシュa10が介
挿され、このブッシュa10をねじ棒a9の右先端部が
貫通し、該先端部に傘歯歯車a8が固着されている。傘
歯歯車a8には傘歯歯車a7が噛み合い、この傘歯歯車
a7を固着した歯車軸a5には摘子a4が固着されてい
る。
【0032】摘子a4を右ねじの方向に回すと傘歯歯車
a7,a8を介してねじ棒a9が右ねじの方向に回転す
る。これによりスプライン軸a11が右方向に移動す
る。摘子a4を右ねじの方向と反対の方向に回すと、各
要素が逆に作用してスプライン軸a11が左方向に移動
する。
【0033】図1,図5および図6を参照すると、一端
がスプライン軸a11の左先端に固着された、「く」の
字型のアームc24の他端に、y方向調節機構Aとほぼ
同型のトーチTのx方向調節機構Cのスプライン軸c8
が固着されている。スプライン軸a11のy方向の移動
に伴いx方向調節機構C(図1,図5)が同じくy方向
に移動する(y方向調節機構Aによるト−チTのy位置
調整)。
【0034】4.トーチTのx方向調節機構C 図5には図1に1点鎖線矢印5Aで示すトーチTのx方
向調節機構Cの縦断面図を示す。ベースc7はその長手
方向をx軸と平行に、アームc24及びy方向調節機構
Aを介して台車100で支持されている。以下に図1及
び図5を参照してトーチTのx方向調節機構Cについて
説明する。ベースc7にはその中心部をx方向に貫通す
る丸穴があり、それに円柱状のボスc6が挿入され、固
着されている。ボスc6にはスプライン溝加工した丸穴
があり、ボスc6をx方向に貫通している。
【0035】ボスc6の丸穴には、周面にスプライン加
工を施したスプライン軸c8が挿入されている。スプラ
イン軸c8は、ボスc6に案内されてベースc7内をx
方向に摺動可能であるが、スプライン結合しているので
ボスc6に対して回転しない。スプライン軸c8にはね
じ穴があり、そこにねじ棒c5がねじ込まれている。結
合している。丸穴によるベースc7の後面の開口は、さ
らに直径が小さくなっており、該開口よりねじ棒c5の
後方向端部が突出する。ベースc7の後面の開口とねじ
棒c5の周面の間にはブッシュが介挿される。
【0036】ベースc7の後面には、中空の略立方体
で、下面と後面(図5において下面と左側の側面)の無
いカバーc4の前面が固着されている。カバーc4の前
面には、円形の開口が開いており、ベースc7の後面の
開口と連続である。ねじ棒c5の後方向端部は、ベース
c7の後面の開口に回動自在に支持され、カバーc4の
前面の開口よりカバーc4の内部に入る。
【0037】ねじ棒c5の端部には、傘歯歯車Gc20
が固着されている。傘歯歯車Gc20には傘歯歯車Gc
1が噛み合ている。傘歯歯車Gc1のギア軸には摘子c
1が固着されている。摘子c1を時計方向に廻わすとね
じ棒c5がスプライン軸c8のねじ穴の内部に進入し、
x方向調節機構Cが右方に移動し、摘子c1を反時計方
向に廻わすと左方に移動する。したがって、摘子c1を
廻して、x方向調節機構C(によって支持されたト−チ
T)のx方向の位置を調整しうる。
【0038】5.トーチTのオシレート機構D 図5および図1を参照すると、トーチTのx方向調節機
構Cのベースc7には、オシレート機構Dのベースd3
0が固着されている。オシレ−ト機構Dは、電気モ−タ
(図示せず)およびその回転を、略「く」の字型の支持
アームd25(図1)のx方向に振動に変換する振動機
構(図示せず)を内蔵している。支持アームd25の該
振動の振幅は、軸d3の摘子d1を廻わして調節するこ
とができる。支持ア−ムd25には、トーチTの進入角
度調整機構Eの固定プレートe2が固着されている。
【0039】6.トーチTの進入角度調整機構E 図1,図2及び図3(特に図2,図3)を参照された
い。オシレート機構Dで支持された固定プレ−トe2に
は、弧状の案内溝e2aがある。固定プレートe2に
は、略3角形平板である調節プレートe3が面接触して
おり、調節プレートe3に立てられたピンe3bが、案
内溝e2aに進入している。先端に摘子(レバ−)を有
する調節ねじe11は、先端のねじ部が細径となってお
り、このねじ部が、調節プレートe3の通し穴を貫通し
かつ案内溝e2aを貫通して、固定プレートe2と一体
のストッパプレ−トe1のねじ穴にねじ込まれている。
このねじ込みにより、調節ねじe11が、ストッパプレ
−トe1に、固定プレ−トe2および調節プレ−トe3
を締め付け、これにより、固定プレ−トe2に対して調
節プレ−トe3が固定される。
【0040】ストッパプレ−トe1には、案内溝e2a
に対向する面に、該案内溝e2aに沿って所定ピッチで
複数のねじ穴が開けられている。調節ねじe11を緩め
てストッパプレ−トe1の1つのねじ穴から外すと、固
定プレ−トe2に対して調節プレ−トe3が滑ることが
できるので、ピンe3bと調節ねじe11を案内溝e2
aに沿わせて調節プレ−トe3を廻わし、ト−チTのカ
−ブドチップx2が所要の前後方向xの進入角度(x,
z平面上における、z軸に対する角度:前後方向xのね
らい角度:これにより溶接ワイヤのx方向ねらい位置が
定まる)になったところで調節ねじe11を、そのねじ
端に最も近いねじ穴にねじ込んで締め込む。
【0041】調節プレ−トe3には、支持部材f4が立
てられている。
【0042】7.トーチTの左右角度調整機構F 図1,図2及び図3を参照されたい。調節プレートe3
に立てられた支持部材f4には、調節プレートe3の板
表面に平行で、しかも円弧状の案内溝e2aの円中心を
通るy軸線に直交する軸線f4aaを中心に回転可能
に、トーチ挾持部材f7がヒンジ結合で支持されてい
る。このトーチ挾持部材f7の先端部がト−チTを保持
している。ハンドルf8はト−チ保持のロックと解除を
行なうものであり、ハンドルf8を廻わしてロックを解
除し、トーチ挾持部材f7からト−チTを取り外すこと
ができる。
【0043】図2を参照すると、トーチ挾持部材f7に
はy方向に貫通する丸穴f7cがあり、この丸穴f7c
と圧縮コイルスプリングkfを、摘子f1が付いたねじ
棒f6が貫通している。ねじ棒f6の先端は、調節プレ
−トe3に、回転は可能であるが、y方向の移動に関し
ては係止されている。ねじ棒f6には、トーチ挾持部材
f7に固着されたナットf6aがねじ結合している。摘
子f1を反時計方向に廻わすと、ねじ棒f6が図2に示
す位置のまま反時計方向に回転しトーチ挾持部材f7が
圧縮コイルスプリングkfを圧縮しつつ図2上で(図3
に示す軸線f4aaを中心に)時計方向に回動し、ト−
チTが図2上で右振り回動しそのカ−ブドチップx2は
左に振れる。摘子f1を時計方向に廻わすと、ねじ棒f
6が図2に示す位置のまま時計方向に回転しトーチ挾持
部材f7が図2上で(図3に示す軸線f4aaを中心
に)反時計方向に回動し、圧縮コイルスプリングkfは
やや伸び、ト−チTが図2上で左振り回動しそのカ−ブ
ドチップx2は右に振れる。したがって、摘子f1を廻
わして、ト−チTの左右方向yの進入角度(y,z平面
上における、z軸に対する角度:左右方向yのねらい角
度:これにより溶接ワイヤのy方向ねらい位置が定ま
る)を調節しうる。
【0044】8.銅当金のx方向駆動機構B 図2を参照すると、台車100には、銅当金のx方向駆
動機構Bが装着されている。x方向駆動機構Bは、トー
チTのy方向調節機構Aと同様な機構であり、スプライ
ン軸b3を支持し、そのy位置を定める。スプライン軸
b3には円筒形の支持部材b4が固着され、支持部材b
4で、更に支持部材b5を介して銅当金の押し付け機構
Gが支持されている。
【0045】9.銅当金の押し付け機構G 銅当金の押し付け機構Gは、銅当金x方向駆動機構Bの
支持部材b5に支持される。図6の(a)には、図2に
矢印8Aの方向で見た押し付け機構Gの縦断面を示し、
図6の(b)には、図6の(a)の8B−8b線断面を
示す。支持部材b5で支持されたスリ−ブg1にはボス
g5が挿入されてスリ−ブg1に一体に固着されてい
る。ボスg5にはスプライン穴があり、この穴に、外周
面にスプライン溝を切った支持ア−ムg4が挿入されて
おり、この支持ア−ムg4は、ボスg5に対してy方向
に移動自在であるが回転は阻止されている。スリ−ブg
1には、摘子g3が付いた突出し調整スリ−ブg2がね
じ込まれている。支持ア−ムg4を、突出し調整スリ−
ブg2で支えられた圧縮コイルスプリングg6が、スリ
−ブg2を開先に近付く方向に押している。支持ア−ム
g4には、スリ−ブg2および圧縮コイルスプリングg
6を貫通するねじ棒g4aがねじ込まれており、このね
じ棒g4aの頭部が、スリ−ブg1から支持ア−ムg4
が脱落するのを防止する。
【0046】支持ア−ムg4の先端には、z方向に延び
るピンg9を中心に回動自在に支持ブロックg11が装
着されている。支持ブロックg11は、y方向に延びる
ピンg12aを中心に回動自在に、銅当金Pを保持して
いる。したがって、銅当金Pは、支持ア−ムg4に対し
て、z軸およびy軸を中心とする回動が可能である。z
軸を中心とする回動は、銅当金Pが2鋼板WL,WRに
同時に密着するのを許し、y軸を中心とする回動は、銅
当金Pが、2鋼板WL,WRのx方向の傾斜又はうねり
に対して倣うように密着するのを許す。
【0047】摘子g3を時計方向に廻わすと調整スリ−
ブg2がスリ−ブg1の内部に進入し圧縮コイルスプリ
ングg6を介して支持ア−ムg4が左方に押され、これ
により銅当金Pが2鋼板WL,WRに密着する。摘子g
3を更に時計方向に廻わすと、2鋼板WL,WRに銅当
金Pを押し付ける力が強くなる。摘子g3を反時計方向
に廻わすと押し付け力は弱くなり、更に反時計方向に廻
わすと銅当金Pが2鋼板WL,WRから離れる。前方に
鋼板WL,WRがないときに摘子g3を、スリ−ブg1
に対する調整スリ−ブg2のねじ込み限度まで、時計方
向に廻しても、ねじ棒g4aの頭部g4bが調整スリ−
ブg2から抜けないので、支持ア−ムg4はボスg5か
ら脱落しない。さらに、ねじ棒g4aの長さは本実施例
において、頭部g4bの右端面が摘子g3の右端面と面
一になった時に圧縮コイルスプリングg6の支持ア−ム
g4を介して銅当金Pを2鋼板WL,WRに押し付ける
力が2kgとなる長さである。摘子g3の右端面をねじ
棒g4aの頭部g4bの右端面g4bと面一になるよう
廻し調節することにより常に2kgの押し付け力が銅当
金Pにかかる。
【0048】10.銅当金P 銅ブロックp1の、鋼板WL,WRに対向する面(表
面)には、表面ビ−ド形状を規制する、z方向に延びる
溝がある。表面に対向する背面には、銅ブロックp1内
の冷却水路p1aに連なった2個(注水用と排水用)の
ホ−スジョイントがあり、その1個のホースジョイント
jwaが図6に表われている。銅ブロックp1の表面
の、ビ−ド形成用の溝には、シ−ルドガス供給管p2が
連通した開口p2aがある。このガス供給管p2は、銅
ブロックp1に斜めに固着されている。ガス供給管p2
の側面には、ホースジョイントjgが装着されており、
これを通してガス供給管p2にシ−ルドガスが供給され
る。
【0049】以上に説明した実施例によれば、銅当金P
が、z軸およびy軸を中心に回動自在であり、圧縮コイ
ルスプリングg6がそのばね力で常時銅当金Pを2鋼板
WL,WRに押しているので、2鋼板WL,WRに板厚
差がある場合、あるいはz方向で曲り又は傾斜がある場
合でも、銅当金Pが2鋼板WL,WRに密着し、浮きを
生じない。したがって溶融金属プ−ルは銅当金と開先で
完全に囲まれ、開先横断面各部での溶接入熱が均一化す
る。
【0050】更に、垂直鋼板WL,WRの板厚が異る場
合においても、左右角度調節機構Fで、左右y方向にト
−チTの振れ回動角を調整しうるので、ト−チTを単に
y方向に平行移動調整する場合よりも、カ−ブドチップ
x2から送り出される溶接ワイヤのy方向のねらい位置
調整の範囲が広い。すなわちy方向のねらい位置調整の
自由度が高い。2鋼板に板厚差がある場合、板厚の厚い
垂直鋼板側の開先に比べて板厚の薄い垂直鋼板側の熱影
響部を小として溶け込みを少くすることが可能となる。
これにより、板厚の薄い垂直鋼板の継手強度の一方的な
劣化を抑えて、継ぎ手の強度を板厚差によらず全体とし
て均一にすることができる。また、開先形状が異る場合
(例えばレ型開先の場合)においても、垂直鋼板の幅方
向yのト−チ振れ角度を調整して、開先の傾斜角度が大
である垂直鋼板側に熱影響部(溶込み深さ)を大きく
し、肉盛りを多くすることが可能となる。結果として継
ぎ手部全体の耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を、上方から下方に見降ろ
した平面図である。
【図2】 図1の1点鎖線矢印2Aで示す方向より見た
背面図である。
【図3】 図1の1点鎖線矢印3Aで示す方向より見た
左側面図である。
【図4】 図1の1点鎖線矢印4Aで示す方向の、y方
向調節機構Aの縦断面図である。
【図5】 図1の1点鎖線矢印5Aで示す方向の、x方
向調節機構Cの縦断面図である。
【図6】 (a)は図2に示す矢印8Aの方向で見た、
銅当金の押し付け機構Gの縦断面面であり、(b)は
(a)に示す矢印8Bの方向で見た、銅当金の押し付け
機構Gの横断面図である。
【符号の説明】
A:トーチTのy方向調節機構 B:銅当金x方向駆動機構 C:トーチTのx方向調節機構 D:トーチTのオシレート機構 E:トーチTの進入角度調整機構 F:トーチTの左右角度調整機構 α:開先 T:溶接ト−
チ WL:左垂直板 WR:右垂直
板 100:台車 108,109/106,
107:左/右のロ−ラ 111:ピニオン 120:レー
ルスタンド 121a,121b:マグネット 122:アル
ミ板 124:取り外しアーム 124a,e3b,g9,
g12a:ピン 126a:支持アーム 126b:支
持アーム 127:レール 128:ラッ
ク a1,c7,d30:ベース a4,c1,d1,f1,
g3:摘子 a5:歯車軸 a7,a8,Gc1,Gc
20:傘歯歯車 a9,c5,f6,g4a:ねじ棒 a10:ブッ
シュ a11,c8,b3:スプライン軸 a16,c6,g5:
ボス c4:カバー c24:取り
付けアーム d3:軸 d25,g
4:支持アーム e1:ストッパプレ−ト e2:固定プ
レート e2a:案内溝 e3:調節プ
レート e11:調節ねじ x2:カ−ブ
ドチップ f4,b4,b5:支持部材 f4aa:軸
線 f6a:ナット f7:トーチ
挾持部材 f7c:丸穴 f8:ハンド
ル kf,g6:圧縮コイルスプリング g1:スリ−
ブ g2:調整スリ−ブ g11:支持
ブロック P:銅当金 p1:銅ブロ
ック p1a:冷却水路 jg,jw
a:ホースジョイント p2:シ−ルドガス供給管 p2a:開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23K 37/06 B23K 37/06 P // B23K 101:26

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レ−ル部材;該レ−ル部材を、実質上垂直
    に立てられ垂直方向に延びる開先を有する鋼板の平面に
    固定するレ−ル固定手段;レ−ル部材に装着されレ−ル
    部材に沿ってそれが延びる方向に自走する、走行駆動用
    の電気モ−タを含む台車;立向溶接トーチ;該ト−チを
    前記開先に対して所定姿勢に支持する、前記台車で支持
    されたトーチ支持機構;銅当金;および、該銅当金を前
    記開先に対して所定姿勢に支持する、前記台車で支持さ
    れた当金支持機構;を備える立向エレクトロガス溶接装
    置において、 前記当金支持機構は、前記銅当金を、開先が延びる方向
    zと平行な軸線(g9)および該方向zに直交し前記鋼板の
    平面と実質上平行な軸線(g12a)に関して回動自在にかつ
    上記2つの軸線(g9,g12a)と直交する方向xに進退自在
    に支持し、しかも前記鋼板に近づく方向に加圧すること
    を特徴とする、立向エレクトロガス溶接装置。
  2. 【請求項2】前記当金支持機構は、開先が延びる方向z
    と平行な軸線(g9)および該方向zに直交し前記鋼板の平
    面と実質上平行な軸線(g12a)に関して回動自在に前記銅
    当金を支持するスライダ(g4,g4a,g4b),このスライダ(g
    4,g4a,g4b)を上記2つの軸線(g9,g12a)と直交する方向
    xに移動自在にかつ該スライダ(g4,g4a,g4b)のx方向に
    延びる軸を中心とする回転は拘止するガイドスリ−ブ(g
    1,g5),該ガイドスリ−ブ(g1,g5)の、銅当金側端部とは
    反対側の端部にねじ結合した押し部材(g2,g3)、およ
    び、一端がガイドスリ−ブ(g1,g5)に当接し他端が押し
    部材(g2,g3)で支えられ、スライダ(g4)を前記鋼板に近
    付く方向に押す圧縮コイルスプリング(g6)、を含む、請
    求項1記載の立向エレクトロガス溶接装置。
  3. 【請求項3】スライダ(g4,g4a,g4b)は、圧縮コイルスプ
    リング(g6)および押し部材(g2,g3)をx方向に貫通し、
    鋼板に近づく方向の押し部材(g2,g3)からの尾端の抜け
    を拘止するストッパ(g4b)を含み、スライダ(g4,g4a,g4
    b)の長さは該尾端が押し部材(g2,g3)の尾端(g3)と面一
    となった時に、前記銅当金に所定の圧力がかかる長さで
    ある、請求項2記載の立向エレクトロガス溶接装置。
  4. 【請求項4】開先が延びる方向をz,それに直交し鋼板
    の平面に直交する方向をxとすると、トーチ支持機構
    は、x,z平面に実質上平行かつx,zに対して所定の
    角度をなす軸線(f4aa)を中心に回動自在に溶接トーチを
    支持する横回動支持機構(e3,f4,f7)および該横回動の角
    度を定める横回動角調整機構(kf,f6)を含む、請求項1
    記載の立向エレクトロガス溶接装置。
  5. 【請求項5】横回動角調整機構(kf,f6)は、台車で支持
    された第1フレーム(e3)で前記軸線(f4aa)を中心に回動
    自在に支持され溶接ト−チを支持する第2フレーム(f7)
    を、該回動方向に駆動するばね部材(kf),該ばね部材(k
    f)による第2フレーム(f7)の移動を拘止するねじ部材(f
    6)、および、ねじ部材(f6)に固着された摘子(f1)、を含
    む請求項4記載の立向エレクトロガス溶接装置。
  6. 【請求項6】ト−チ支持機構は、横回動支持機構(e3,f
    4,f7)を、x,zに直交するy軸に平行な軸を中心に回
    動自在に支持する前後回動支持機構(e2,e2a,e5,e1)およ
    び該前後回動の角度を定める前後回動角調整機構(e11,e
    3,e2,e1)を含む、請求項4記載の立向エレクトロガス溶
    接装置。
  7. 【請求項7】ト−チ支持機構は、台車に搭載され、y方
    向に移動可能な第1ア−ム(a11)を含む第1トーチ支持
    機構(A);第1ア−ム(a11)で支持され、x方向に移動可
    能な第2ア−ム(c8)を含む第2トーチ支持機構(C);お
    よび、第2ア−ム(c8)で支持され、前後回動支持機構(e
    2,e2a,e5,e1)を支持してx方向に延びる第3アーム(d21
    a,d21b)を支持し、第3アーム(d21a,d21b)をそれが延び
    る方向にオシレートする、オシレ−ト駆動用の電気モ−
    タを含むオシレ−ト機構(D);を含む、請求項6記載の
    立向エレクトロガス溶接装置。
JP7264089A 1995-10-12 1995-10-12 立向エレクトロガス溶接装置 Pending JPH09108841A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7264089A JPH09108841A (ja) 1995-10-12 1995-10-12 立向エレクトロガス溶接装置
CN96103472A CN1071166C (zh) 1995-10-12 1996-02-28 立向气电焊装置
KR1019960007092A KR100193797B1 (ko) 1995-10-12 1996-03-16 직립 엘렉트로 가스 용접장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7264089A JPH09108841A (ja) 1995-10-12 1995-10-12 立向エレクトロガス溶接装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09108841A true JPH09108841A (ja) 1997-04-28

Family

ID=17398364

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7264089A Pending JPH09108841A (ja) 1995-10-12 1995-10-12 立向エレクトロガス溶接装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JPH09108841A (ja)
KR (1) KR100193797B1 (ja)
CN (1) CN1071166C (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100951049B1 (ko) * 2007-12-31 2010-04-05 에스티엑스조선해양 주식회사 곡판 용접용 토치 슬라이드 및 동담금 발란싱 장치
KR101138372B1 (ko) * 2010-02-05 2012-04-26 삼성중공업 주식회사 주행 용접 장치
KR101335899B1 (ko) * 2007-06-07 2013-12-02 현대중공업 주식회사 알루미늄 입향 2Run MIG 용접장치
KR101475142B1 (ko) * 2013-04-12 2014-12-23 주식회사 한진중공업 선박의 선저외판 맞대기 용접부를 위한 자동용접공법
KR101672766B1 (ko) * 2015-06-12 2016-11-04 삼성중공업 주식회사 동당금 가압홀더
CN110142485A (zh) * 2019-05-07 2019-08-20 浙江晨光电缆股份有限公司 一种高压电缆铝套的焊接设备及方法
CN116237680A (zh) * 2023-03-24 2023-06-09 康姿百德集团有限公司 一种具有焊渣收集功能的床体焊接装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103008823B (zh) * 2012-11-30 2015-09-23 大连船舶重工集团有限公司 设置水冷管快换接头的水冷式背滑块垂直气电立焊设备

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5868496A (ja) * 1981-10-20 1983-04-23 Kobe Steel Ltd 片面摺動当金式立向溶接装置
JPS60206582A (ja) * 1984-03-31 1985-10-18 Hitachi Zosen Corp 片面多層盛エレクトロガスア−ク溶接方法
CN2209010Y (zh) * 1994-11-16 1995-10-04 深圳嘉云电子有限公司 框架自动焊接枪架机构

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101335899B1 (ko) * 2007-06-07 2013-12-02 현대중공업 주식회사 알루미늄 입향 2Run MIG 용접장치
KR100951049B1 (ko) * 2007-12-31 2010-04-05 에스티엑스조선해양 주식회사 곡판 용접용 토치 슬라이드 및 동담금 발란싱 장치
KR101138372B1 (ko) * 2010-02-05 2012-04-26 삼성중공업 주식회사 주행 용접 장치
KR101475142B1 (ko) * 2013-04-12 2014-12-23 주식회사 한진중공업 선박의 선저외판 맞대기 용접부를 위한 자동용접공법
KR101672766B1 (ko) * 2015-06-12 2016-11-04 삼성중공업 주식회사 동당금 가압홀더
CN110142485A (zh) * 2019-05-07 2019-08-20 浙江晨光电缆股份有限公司 一种高压电缆铝套的焊接设备及方法
CN110142485B (zh) * 2019-05-07 2024-02-13 浙江晨光电缆股份有限公司 一种高压电缆铝套的焊接设备及方法
CN116237680A (zh) * 2023-03-24 2023-06-09 康姿百德集团有限公司 一种具有焊渣收集功能的床体焊接装置
CN116237680B (zh) * 2023-03-24 2024-05-07 康姿百德集团有限公司 一种具有焊渣收集功能的床体焊接装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR100193797B1 (ko) 1999-06-15
CN1147987A (zh) 1997-04-23
CN1071166C (zh) 2001-09-19
KR970020276A (ko) 1997-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3101221B2 (ja) 2電極片面ガスシールドアーク溶接方法
US20080116175A1 (en) Laser welding process with improved penetration
KR200418345Y1 (ko) 일렉트로 가스 용접장치
JP3582811B2 (ja) 立向エレクトロガス溶接装置
JP2019162643A (ja) 摩擦攪拌接合装置用アイロニングプレートとそれを備えた摩擦攪拌接合装置、ならびに摩擦攪拌接合方法
JPH09108841A (ja) 立向エレクトロガス溶接装置
US20030111514A1 (en) Method of friction welding, and frictionally welded structure
CA1090427A (en) Arc welding with oscillating consumable electrode
JPS6339346B2 (ja)
KR101132941B1 (ko) 아크용접장치
US6786979B2 (en) Method and apparatus for cutting steel to reduce slag adherence
JP3121597B2 (ja) 2電極片面ガスシールドアーク溶接装置
KR100607338B1 (ko) 용접선 추적 및 부재 취부장치를 구비한 멤브레인 형식액화천연가스 운반선 화물창건조를 위한 플라즈마 자동용접 장치
JPH09220663A (ja) 立向溶接装置
KR19990054797A (ko) 맞대기 조인트 용접용 캐리지
JPH07266068A (ja) アルミニウム又はアルミニウム合金部材のレーザ溶接方法
JP6635559B2 (ja) ワークのコーナー部の振動tig溶接方法
JPH02187272A (ja) 片面溶接における第一層溶接法
JP3838837B2 (ja) 片面マグ溶接方法
JPS626909B2 (ja)
JP2003191085A (ja) Yagレーザー溶接方法
JP3623042B2 (ja) 曲面等の立向き溶接方法
JP2009202225A (ja) エレクトロガスアーク溶接方法
JPS59206190A (ja) 溶接方法
KR100348802B1 (ko) 편면 원풀 co2 맞대기 용접장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term