JPH0910846A - 立体的板金加工製品の製作方法 - Google Patents

立体的板金加工製品の製作方法

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JPH0910846A
JPH0910846A JP7157805A JP15780595A JPH0910846A JP H0910846 A JPH0910846 A JP H0910846A JP 7157805 A JP7157805 A JP 7157805A JP 15780595 A JP15780595 A JP 15780595A JP H0910846 A JPH0910846 A JP H0910846A
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sheet metal
product
metal material
intermediate product
dimensional
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JP7157805A
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Seiji Kato
誠司 加藤
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Amada Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 立体的板金加工製品を構成する一構成要素の
一部分と板金素材とが一体的に連結された中間製品を、
板金素材から独立した立体的板金加工製品に加工する製
作方法の提供。 【構成】 板金素材1と同一平面上に在る立体的板金加
工製品を構成する一構成要素と前記板金素材との間を連
結する連結部13を設け、前記立体的板金加工製品を構
成するその他の構成要素と前記板金素材との間に塑性変
形可能な微細連結部3を残して該その他の構成要素と前
記板金素材との間を離隔する微細なスリット(5、7)
を設けた後、前記その他の構成要素に必要な成形加工を
行って前記板金素材上に立体的板金加工製品の中間製品
W5を形成し、該中間製品の形成後に前記連結部を切断
することにより前記立体的板金加工製品を製作すること
を特徴とする立体的板金加工製品の製作方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は立体的板金加工製品の製
作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に関連する従来の技術としては、
本願出願人が特願平7−137775号として出願中の
発明がある。この出願中の発明は立体的板金加工製品を
構成する構成要素の中で板金素材面と同一平面上に在る
立体的板金加工製品を構成する一構成要素と前記板金素
材との間を一体的に連結させて前記立体的板金加工製品
の中間製品を前記板金素材に支持させることを特徴とす
るものであって、その発明には中間製品を板金素材から
独立した立体的板金加工製品まで加工する製作方法につ
いては記載されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き立体的板金
加工製品の中間製品を板金素材上に支持する技術におい
ては、立体的板金加工製品を構成する構成要素の中で前
記板金素材面と同一平面を有する構成要素の一部分と前
記板金素材とが一体的にしっかり連結されているので、
作業者はその立体的板金加工製品の中間製品を板金素材
から手で簡単に取外して、板金素材から独立した立体的
板金加工製品とすることができない。
【0004】本発明は上述の如き問題に鑑みてなされた
ものであり、本発明の目的は立体的板金加工製品を構成
する構成要素の中で板金素材面と同一平面上に在る立体
的板金加工製品を構成する一構成要素の一部分と板金素
材とが一体的に連結された中間製品を、板金素材から独
立した立体的板金加工製品まで加工する立体的板金加工
製品の製作方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の立体的板金加工製品の製作方法
は、板金素材と同一平面上に在る立体的板金加工製品を
構成する一構成要素と前記板金素材との間を連結する連
結部を設け、前記立体的板金加工製品を構成するその他
の構成要素と前記板金素材との間に塑性変形可能な微細
連結部分を残して該その他の構成要素と前記板金素材と
の間を離隔する微細なスリットを設けた後に、前記その
他の構成要素に必要な成形加工を行って前記板金素材上
に立体的板金加工製品の中間製品を形成し、該中間製品
の形成後に前記連結部を切断することにより前記立体的
板金加工製品を製作することを特徴とするものである。
【0006】また、請求項2に記載の立体的板金加工製
品の製作方法は、請求項1に記載の立体的板金加工製品
の製作方法において、前記微細なスリット及び前記連結
部の板金素材との連結部の切断をNCレーザー切断装置
により行うことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】請求項1に記載の立体的板金加工製品を製作す
る方法は、板金素材と同一平面上に在る立体的板金加工
製品を構成する一構成要素と前記板金素材との間を連結
する連結部を設け、前記立体的板金加工製品を構成する
その他の構成要素と前記板金素材との間に塑性変形可能
な微細連結部分を残して該その他の構成要素と前記板金
素材との間を離隔する微細なスリットを設けた後に、前
記その他の構成要素に必要な成形加工を行って前記板金
素材上に立体的板金加工製品の中間製品を形成し、該中
間製品の形成後に前記連結部を切断することにより前記
立体的板金加工製品を製作する様にしたものであるか
ら、複数の立体的板金加工製品の中間製品を前記連結部
により板金素材に一時的にしっかりと支持された状態に
保つことができると共に、必要に応じて板金素材に支持
された複数の立体的板金加工製品の中間製品を板金素材
から独立した立体的板金加工製品として分離させること
ができる。
【0008】請求項2に記載の立体的板金加工製品を製
作する方法は、請求項1において前記微細なスリット及
び前記連結部の板金素材との連結部の切断をNCレーザ
ー切断装置により行うことにより立体的板金加工製品を
製作する様にしたものであるから、前記微細なスリット
の形状変化及び前記連結部の切断位置の変化に適宜に対
応することが可能である。
【0009】
【実施例】以下に本発明の方法の実施例について図面を
用いて説明する。図1は板金素材1に複数個製作された
様々な形状の立体的板金加工製品の中間製品Wn(n=
1〜14)が板金素材1に鈴なり状態で支持されている
ところを示したものである。これらの中間製品Wnは、
折曲げ加工、切起し加工、穴明け加工、エンボス加工な
どの成形及び切断(レーザによる穴加工等)、切削(タ
ップ,仕上げ)加工により製作されており成形加工がな
された部分は板金素材1を含む平面から表面または裏面
に突出している。
【0010】上記中間製品Wnを板金素材上に支持する
方法には、立体的板金加工製品の中間製品Wnを板金素
材上に支持する方法に関する本願出願人の発明である特
願平7−137775号に示した方法が使用されてい
る。該支持方法は、立体的板金加工製品を構成する構成
要素の中で前記板金素材1と同一平面上に在る一構成要
素の一部分を前記板金素材と一体的に連結させて前記立
体的板金加工製品の中間製品Wnを前記板金素材1に支
持させることを特徴とするものである。
【0011】また、上記立体的板金加工製品の中間製品
Wnの折曲げ加工には、板材を微小な力でL字状に折曲
げる方法に関する本願出願人の発明である特開平5−2
61442号公報または特開平2−258117号公報
に開示した方法が使用されている。
【0012】図2及び図3は上述の特開平5−2614
42号公報及び特開平2−258117号公報に開示し
た方法の概要を説明するものである。
【0013】図2を参照するに、図2(a)に示すよう
に、先ず板材の折曲げを行う部分に折曲げ線の長さ(板
金素材1’の折曲げ部の幅寸法)に比較して、微細な微
細連結部3を適数残して、折曲げ線に沿った長スリット
5を形成すると共に、この長スリット5に対してほぼ直
角方向に短い長さの短スリット7を長スリット5に連結
させて形成する。前記短スリット7の長さは、板金素材
1の板厚とほぼ等しくするのが望ましい。
【0014】上記長スリット5及び短スリット7の加工
は、例えばNC制御装置により位置決め制御されるレー
ザー切断装置、プラズマアーク切断装置、ワイヤーカッ
ト放電加工機など種々の加工装置によって加工すること
ができる。
【0015】上述のごとく長スリット5を形成すること
により、板金素材1’は、一片側1Aと他片側1Bとに
区画される。従って、例えば図2(b)に示す様に、板
金素材1’の一片側1Aを固定して、他片側1Bを矢印
Aの様に折曲げることにより、板金素材1’を図2
(b)の様にL字状に折曲げるに折曲げることができ
る。上述の折曲げ加工においては、前記微細連結部3の
部分を折曲げるための力だけでよいので板金素材1’の
折曲げは非常に小さな力で行うことができる。
【0016】前述の如く板金素材1’の折曲げを行う
と、前記微細連結部3の部分は扇状に塑性変形し、また
折曲げ線の部分には長スリット5を形成したことによっ
て、この長スリット5が開口させられて、折曲げ部分に
断面がL字形の溝(またはV字状の溝)9が形成される
ことになる。
【0017】そこで、図2(c)に示すように、つぎの
工程で板金素材1’の一片側1Aの端面1Pに他片側1
Bの端部の一部分が重なり合うように、他片側1Bを矢
印Bの方向に(一片側1Aの方向に)適宜手段により押
圧して移動させることにより、前記微細連結部3が扇状
に変形した部分が圧縮変形されて図2(c)に示すよう
な状態となる。
【0018】すなわち、前記L字形の溝(またはV字状
の溝)9が消滅して、板金素材1’の一片側1Aの端面
1Pと他片側1Bの一部分が重なって良好な外観となる
のである。
【0019】図3は上記特開平2−258117号公報
に開示されている板材を微小な力でをL字状に折曲げる
方法の概要を説明するものである。この方法における板
材を微小な力でをL字状に折曲げる原理は前述の図2で
説明した方法と実質的に同じであるので以下にその相違
点を説明することにする。なお図3において図2と同じ
作用をする部材には同一の符号を付けてある。
【0020】前記図2に示す方法と図3方法との相違点
は、前者は折曲げられる部材が部材1B側であり、かつ
折曲げ位置が長スリット5の位置に在るに対し、後者は
図3のように部材1A側であり、かつ折曲げ位置が短ス
リット7の先端部を通り長スリット5に対し平行な位置
に在る点である。そして、後者は折曲げられた部材1A
は部材1Bの上に乗せられる点が相違しているだけであ
る。
【0021】図4は、前記板金素材1の上に製作支持さ
れる様々な形状の立体的板金加工製品の中間製品の中か
ら、中間製品W5の折曲げ前の展開図の1例を示したも
のである。なお、この展開図は前記図2において説明し
た折曲げ方法で折曲げるためのものである。また、図4
において使用したアルファベットの符号は中間製品W5
の構成要素である側壁部の外形部を表すものとする。
【0022】上記中間製品W5は底部13と4個の側壁
部11A〜11Dから構成され、側壁部11A〜11D
を折曲げ加工することにより一面が開放した箱に形成さ
れる。前記側壁部11A〜11Dのそれぞれの折曲げを
行う部分には、折曲げ線に沿った長スリット5と、この
長スリット5に対してほぼ直角方向の短スリット7を前
記長スリット5に連結させて形成し前述の微細連結部3
を適数形成してある。なお、実施例では3個の微細連結
部3を形成してあるが3個に限られるものではない。
【0023】また前記側壁部11Aの一部を折曲げ加工
で板金素材1から分離するために、側壁部11Aの外形
に等しい長方形の分離溝ABCDが設けてある。この分
離溝の両端部のA点とD点は前記折曲げ部の折曲げ線に
沿った長スリット5に接続してある。従って、側壁部1
1Aの折曲げ線部分の微細連結部3以外は板金素材1と
分離しているので、側壁部11Aは折曲げ線に沿って適
宜な手段で容易に折曲げることができる。また側壁部1
1Aと対称形の側壁部11Cにも側壁部11Aと同様な
分離溝A’B’C’D’が設けてある。よって側壁部1
1Cもその折曲げ線に沿って適宜な手段で容易に折曲げ
ることができる。
【0024】次に側壁部11Bには、側壁部11Bの折
曲げ線部分の両端部を一部切欠いた逆凸字形状の分離溝
EFGHIJKLが設けてある。この分離溝の両端部の
E点とL点は、側壁部11Bの折曲げ部の両端部の微細
連結部3を形成する短スリット7に接続してある。ま
た、側壁部11Bと対称形の側壁部11Dにも側壁部1
1Bと同様な分離溝E’F’G’H’I’J’K’L’
が設けてある。
【0025】上記構成からなる中間製品W5の展開図を
参照するに、中間製品W5の構成要素である底部13と
板金素材1とは前記側壁部11Aの分離溝の端部のA点
と、側壁部11Bの分離溝の端部のL点との間の連結部
15で一体的に連結されている。同様に側壁部11Aの
分離溝の端部のD点と側壁部11Dの分離溝の端部の
L’点との間の連結部15、側壁部11Cの分離溝の端
部のA’点と側壁部11Bの分離溝の端部のE点との間
の連結部15、側壁部11Cの分離溝の端部のD’点と
側壁部11Dの分離溝の端部のE’点との間の連結部1
5の計4カ所で一体的に連結されている。
【0026】図5は上記中間製品W5の連結部15を理
解しやすくするために中間製品W5の一部分を斜視図で
示したものである。また、図6は上記中間製品W5を前
記図3に示した別の折曲げ方法で製作した場合における
連結部15の違いを理解しやすくするための斜視図であ
る。なお、図5及び図6に使用する符号は前記図4の展
開図と同一の構成要素には同一の符号を用いた。また理
解を助けるために、前記図4の展開図に存在していた折
曲げ線に沿って設けた長スリット5及びこの長スリット
5に対してほぼ直角方向に設けた短い長さの短スリット
7も表してあるが、これらのスリットは折曲げ加工の後
には消失するものである。
【0027】さて、図5の斜視図は前記箱状の中間製品
W5を箱の底の方から見たものであり、4個の側壁部1
1A〜11Dは、全部紙面の裏側方向に立上がってい
る。側壁部11A〜11Dを折曲げた結果、板金素材1
に側壁部11A〜11Dが存在していた部分に側壁部1
1A〜11Dの外形寸法より前記分離溝の幅の分だけ大
きい長方形の穴17が明くことになる。
【0028】上記箱状の中間製品W5は未だ4個の連結
部15により板金素材1に一体的にしっかりと連結支持
されており、単独の立体的板金加工製品としては完成し
ていない状態にある。図5に示した前記連結部15のP
1 点とP2 点の間の直線P12 部分、すなわち、中間
製品W5の側壁部11Aに平行な直線P1 2 部分を切
断することにより、箱状の中間製品W5の板金素材1と
の連結を遮断することができる。同様に側壁部11A側
のもう一つの連結部15と、側壁部11B側の残余の2
個の連結部15とを切断することにより、箱状の中間製
品W5は板金素材1から完全に分離されて1個の独立し
た立体的板金加工製品となる。
【0029】上記連結部15を切断には前述のスリット
の加工と同様に、例えばNC制御装置により位置決め制
御されるレーザー切断装置、プラズマアーク切断装置ま
たはワイヤーカット放電加工機など種々の加工装置によ
って切断することができる。
【0030】さて、前記図3に示した折曲げ方法により
製作した中間製品W5について図6の斜視図を参照しな
がら説明する。この斜視図も前記箱状の中間製品W5を
箱の底の方から見たものである。この図6に示した中間
製品W5の外形寸法は前記図5に示した中間製品W5と
同一寸法の箱に形成したものである。ただ側壁部と箱の
底部13との折り合わせ方法が前記図5に示した中間製
品W5と相違しており、図6に示した中間製品W5では
箱の側壁部が箱の底部13の上に乗っていることであ
る。また、それに関連して連結部15の形状が若干相違
している。
【0031】この図6に示した方法で製作した中間製品
W5において、側壁部11AのD点から側壁部11Dの
方向に板厚tにほぼ等しい長さに切欠いた切欠溝19の
先端部のP2 点と、側壁部11DのK’点の上方の連結
部15上の点P1 点との間の直線P1 2 部分を切断す
ることにより、中間製品W5と板金素材1との連結を遮
断することができる。
【0032】上記連結部15を切断には前述のスリット
の加工と同様に、例えばNC制御装置により位置決め制
御されるレーザー切断装置、プラズマアーク切断装置ま
たはワイヤーカット放電加工機など種々の加工装置によ
って切断することができる。
【0033】前記図5または図6の様に折曲げ部分が板
金素材1の片面に突出している立体的板金加工製品の中
間製品の連結部15の切断をNCレーザー切断装置で行
う場合は、レーザー加工ヘッドと突出した側壁部との干
渉がないように図5または図6の様に製品の裏面からレ
ーザー切断を行う。
【0034】もし、中間製品Wnの折曲げ部分が板金素
材1の両面にに突出している場合で、レーザー加工ヘッ
ドと一つの側壁部とが干渉する様な場合には、レーザー
加工ヘッドと板金素材1との角度を約45度に傾斜させ
ることにより干渉を回避することができるので前記連結
部15を切断することが可能である。
【0035】本発明の立体的板金加工製品の製作方法の
実施に、本願出願人の発明である特開平7−16767
号公報に開示されるレーザー加工機とロボットからなる
板材加工機を使用すれば、切断加工または溶接加工をレ
ーザー加工機で行い、続けて、折曲げ加工、エンボス加
工などの成形加工などを板金素材1の両側に設けられ
た、右手ロボットと左手ロボットとにより行うことがで
きるので非常に効率的に立体的板金加工製品を製作する
ことが可能である。
【0036】そこで、本発明の立体的板金加工製品の製
作方法を上記特開平7−16767号の板材加工機を使
用して実施する場合について図8及び図9を参照しなが
ら説明する。
【0037】図8及び図9を参照するに、板材加工機1
01は、ほぼ半球状のカバー103内に設けられてい
る。該カバー103には図示を省略したが天井に開閉自
在な開閉式天井が設けられ、適宜位置に透明なプラスチ
ックなどからなる窓が備えられていて、内部を覗けるよ
うになっている。また、板金素材1を搬入する板金素材
搬入口と製品を搬出する製品搬出口が設けてある。
【0038】前記カバー103内には図7に示されてい
るように、搬送路の両側に左手ロボット105,右手ロ
ボット107が配置されていると共に、この左手ロボッ
ト105,右手ロボット107に装着された工具を交換
するツールマガジン109が設けてある。また、搬送路
に近接してレーザ加工機111が配置してある。
【0039】このレーザ加工機111は、X1 ,Y1
1 の直線3軸とA1 ,B1 の回転2軸及びCのギャッ
プセンサ1軸を備えている。また、左手、右手ロボット
105,107も同様にX2 ,X3 ;Y2 ,Y3
2 ,Z3 の直線3軸、A2 ,A3 の回転1軸とを備え
ていて、A2 ,A3 の回転軸にはグリッパG1 とG2
設けてある。さらに、シャトル113には直線軸X5
回転軸AQ とを備え、ツールマガジン109には直線軸
T が備えられ、機械全体では合計17軸で構成されて
いる。
【0040】上述した図7における軸構成を具体化した
ものが図8及び図9に示してある。すなわち、板材加工
機101は、コモンベース115上に四角枠状に形成さ
れた本体フレーム117により構成され、コモンベース
115上にはX軸方向へ移動自在な前記シャトル113
が設けてある。すなわち、コモンベース115上にX軸
方向へ延伸して敷設されたレール119上に、車輪12
1を介してシャトル113が駆動モータ123の駆動に
よりX軸方向へ移動自在に設けてある。
【0041】図10に前記シャトル113に使用可能な
テーブル構造の一例を示してある。シャトル113には
前記板金素材1を載置固定する額縁状のテーブル141
が設けてあり、板金素材1の折曲げ部分がこのテーブル
141の裏側に突出できる穴149を設けてある。そし
て、このテーブル141はシャトル113の前後の支柱
143A,143Bに設けた回転軸145により回転可
能に軸支してある。また前記テーブル141は図示省略
の駆動モータによって任意の回転角度に位置決め可能に
設けてある。なお、板金素材1は周知のクランプ手段
(図示省略)によりテーブル141上に固定することが
できる。
【0042】さて、前記コモンベース115上に立設さ
れた本体フレーム117は4本の支柱117Aと、この
支柱117Aの上面に四角枠状の上部梁117Bが一体
的に設けてある。そして、上部梁117Bの上面に例え
ばLMガイド127のレール127A上にLMガイド1
27等を介してレーザ加工機用X軸キャレッジ129が
架設され、このレーザ加工機用X軸キャレッジ129
は、図示省略のモータ等の駆動源よりX軸方向へ延伸し
て設けられたネジ部材131を回転し、このネジ部材1
31に螺合するナット部材(図示省略)がレーザ加工機
用X軸キャレッジ129に装着してある。
【0043】上記構成により、図示省略の駆動源を駆動
せしめることにより、ネジ部材131は回転しナット部
材を介してX軸方向へ移動してレーザ加工機用X軸キャ
レッジ129がX軸方向へ移動させられることになる。
【0044】また、前記レーザ加工機用X軸キャレッジ
129の側面には、Z軸キャレッジ133がY軸方向及
びZ軸方向へ移動自在に設けてある。前記Z軸キャレッ
ジ133に設けたレーザー加工ヘッド139は、図示省
略の駆動モータによりA1 ,B1 の回転2軸及びC軸の
ギャップセンサ1軸を備えているが、それらの構造は公
知のものを使用しているのでその構成と動作については
説明を省略する。
【0045】上述のように、Z軸キャレッジ133はX
1 軸、Y1 軸、Z1 軸の3軸に移動可能であり、このZ
軸キャレッジ133に設けられたレーザー加工ヘッド1
39は前記Z軸キャレッジ133のZ1 軸を軸心として
回転する回転軸A1 と、この回転軸A1 軸に直交する回
転軸B1 とC軸とを備えているので、レーザー加工ヘッ
ド139をシャトル113のテーブル141上に載置固
定された板金素材1に任意の方向から接近してレーザー
加工を行うことが可能である。
【0046】なお、前記Z軸キャレッジ133に設けら
れたレーザー加工ヘッド139には、レーザー発振器1
47からのレーザービームLBが適宜な光学系を介して
導かれており、このレーザービームLBは前記レーザー
加工ヘッド139内部に設られた、例えば凸レンズまた
は凹面鏡などのレーザービーム集光用の光学系(図示省
略)により集光される様になっている。
【0047】さて、上記特開平7−16767号の板材
加工機を使用して前記連結部15を切断する場合には、
中間製品Wnの折曲げ部分が前記テーブル141の表面
側に、すなわち取付け基準面側に折曲げられた部分が突
出している場合(「+曲げ」と呼ぶ)と、逆にテーブル
141の裏面側に突出している場合(「−曲げ」と呼
ぶ)とによって、前記シャトル113のテーブル141
の回転角度AQ と前記Z軸キャレッジ133に設けられ
たレーザー加工ヘッド139の回転軸B1 との関係が決
められている。
【0048】ここで、前記図10を参照しながら前記連
結部15を切断する場合のテーブル141とレーザー加
工ヘッド139との位置関係について説明する。図10
には中間製品Wnの折曲げ部分が全て「−曲げ」ででき
ている中間製品W5の例が示してある。この様に中間製
品の折曲げ部分が全て「−曲げ」でできている場合に
は、テーブル141の回転角度AQ を90度(垂直位置
を0度とし、反時計回り方向を正の角度とする。以下同
様。)とし、すなわちテーブル141の取付け基準面側
を上面にした水平位置とし、レーザー加工ヘッド139
をテーブル141の取付け基準面に垂直、すなわち0度
(垂直位置を0度、回転軸B1 の角度の反時計回り方向
を正の角度とする。以下同様。)にして前記連結部15
を切断する。
【0049】上述の様な位置関係において前記連結部1
5の切断をすれば、中間製品W5の折曲げ部分、すなわ
ち側壁部11A〜11Dとレーザー加工ヘッド139と
が干渉することなく切断することが可能である。
【0050】次に、中間製品の折曲げ部分が全て「+曲
げ」でできている場合には、テーブル141の回転角度
Q を360度とし、すなわち裏返しの状態にしてレー
ザー加工ヘッド139の回転軸B1 の角度を前記「−曲
げ」と同じ0度にして前記連結部15を切断することに
より、折曲げ部分とレーザー加工ヘッド139とが干渉
することなく切断することが可能である。
【0051】また、前記連結部15に近接する折曲げ部
分が「+曲げ」と「−曲げ」であって、かつ折曲げ部分
とレーザー加工ヘッド139とが干渉する恐れがある場
合には、テーブル141の回転角度AQ を90度または
180度とし、レーザー加工ヘッド139の回転軸B1
の角度をほぼ45度または−45度に設定し、レーザー
加工ヘッド139の位置がテーブル141上の中間製品
Wnの取付け側に来るように適宜位置決めして前記連結
部15を切断する。すなわち、中間製品Wnが固定され
ているテーブル141の取付け基準面とレーザー加工ヘ
ッド139との間の角度がほぼ45度になる様に設定す
ることにより、レーザー加工ヘッド139と折曲げ部分
との干渉を回避して連結部15を切断することができ
る。
【0052】なお、上記前記連結部15に近接する折曲
げ部分が「+曲げ」と「−曲げ」になっている場合のテ
ーブル141とレーザー加工ヘッド139の位置関係は
相対的なものであるので、テーブル141の取付け基準
面とレーザー加工ヘッド139との間の角度がほぼ45
度になる様に設定されていれば、テーブル141とレー
ザー加工ヘッド139の角度は上記の角度に限定される
ものではない。
【0053】図11は、前記連結部15に近接する位置
に「+曲げ」と「−曲げ」とがある場合のテーブル14
1とレーザー加工ヘッド139の位置関係を示し、上述
の如くテーブル141の取付け基準面とレーザー加工ヘ
ッド139との間の角度がほぼ45度であれば、レーザ
ー加工ヘッド139と折曲げ部分との干渉を回避して連
結部15を切断することができることを示したものであ
る。
【0054】
【発明の効果】以上の実施例の説明から理解されるよう
に、請求項1に記載された発明によれば、複数の立体的
板金加工製品の中間製品を一時的に前記連結部により板
金素材に一時的にしっかりと支持された状態に保つこと
ができると共に、必要に応じて板金素材に支持された複
数の立体的板金加工製品の中間製品を板金素材から独立
した立体的板金加工製品として分離させることができ
る。従って、前記連結部を切断しない限り立体的板金加
工製品の中間的製品が板金素材から落下して破損するよ
うなことがない。
【0055】請求項2に記載の立体的板金加工製品を製
作する方法は、請求項1において前記微細なスリット及
び前記連結部の板金素材との連結部の切断をNCレーザ
ー切断装置により行うことにより立体的板金加工製品を
製作する様にしたものであるから、前記微細なスリット
の形状変化及び前記連結部の切断位置の変化に適宜に対
応することが可能である。また、連結部の切断を手また
は機械的の力で板金素材から切断すると破断面にバリが
生じたり、切断部分に変形を生じたりすることがある
が、連結部の切断をNCレーザー切断装置により行うの
で、切断面にバリなどが生じることもなく切断面を後工
程で仕上げる必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】板金素材1に複数個製作された様々な形状の立
体的板金加工製品の中間製品Wnが鈴なり状態で支持さ
れているところを示した図。
【図2】板材を微小な力でL字状に折曲げる方法につい
ての説明図。
【図3】板材を微小な力でL字状に折曲げる別の方法に
ついての説明図。
【図4】立体的板金加工製品の中間製品W5の折曲げ前
の展開図の1例。
【図5】立体的板金加工製品の中間製品W5の斜視図。
【図6】別の折曲げ方法で製作した立体的板金加工製品
の中間製品W5の斜視図。
【図7】本発明の方法の実施に適した公知の板材加工機
の軸構成を示した図。
【図8】図7に示した公知の板材加工機の構成を説明す
るための側面図。
【図9】図7に示した公知の板材加工機の構成を説明す
るための正面図。
【図10】図7に示した公知の板材加工機に使用可能な
テーブル構造の一例。
【図11】図10におけるテーブルにおいて、「+曲
げ」と「−曲げ」とがある場合のテーブルとレーザー加
工ヘッドの位置関係を説明する図。
【符号の説明】
1 板金素材 3 微細連結部 5 長スリット 7 短スリット 9 L字形の溝(またはV字状の溝) 11A〜11D 側壁部 13 底部 15 連結部 17 長方形の穴 19 切欠溝 101 板材加工機 105 左手ロボット 107 右手ロボット 111 レーザー加工機 113 シャトル 133 Z軸キャレッジ 139 レーザー加工ヘッド 141 テーブル Wn 立体的板金加工製品の中間製品(n=1〜14)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板金素材と同一平面上に在る立体的板金
    加工製品を構成する一構成要素と前記板金素材との間を
    連結する連結部を設け、前記立体的板金加工製品を構成
    するその他の構成要素と前記板金素材との間に塑性変形
    可能な微細連結部分を残して該その他の構成要素と前記
    板金素材との間を離隔する微細なスリットを設けた後、
    前記その他の構成要素に必要な成形加工を行って前記板
    金素材上に立体的板金加工製品の中間製品を形成し、該
    中間製品の形成後に前記連結部を切断することにより前
    記立体的板金加工製品を製作することを特徴とする立体
    的板金加工製品の製作方法。
  2. 【請求項2】 前記微細なスリット及び前記連結部の板
    金素材との連結部の切断をNCレーザー切断装置により
    行うことを特徴とする請求項1に記載の立体的板金加工
    製品の製作方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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