JPH09107690A - 静電チャックの保護方法 - Google Patents

静電チャックの保護方法

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JPH09107690A
JPH09107690A JP8118087A JP11808796A JPH09107690A JP H09107690 A JPH09107690 A JP H09107690A JP 8118087 A JP8118087 A JP 8118087A JP 11808796 A JP11808796 A JP 11808796A JP H09107690 A JPH09107690 A JP H09107690A
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ライアン ロバート
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電チャックの耐腐食性を向上して腐食性の
プロセス環境において故障率を低減する方法を提供す
る。 【解決手段】 本発明に従った静電チャック20は、概
説的には、(i)電極30と、(ii)電極を覆う絶縁体とを
備える静電部材25を備えている。支持体40の上に静
電部材25が支持される。外縁エッジ50を有するシリ
コンウエハ等の基板25は、静電部材25の上に静電気
により保持される。静電部材25の周囲を囲むように配
置されるバリア55は、基板の外縁エッジ50に押し付
けられることにより静電部材25の腐食性環境への暴露
を低減することが可能な第1の接触面60を備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腐食性のプロセス
条件下で基板を処理するため、基板を保持して位置決め
をするために有用な静電チャックの耐腐食性を向上させ
るための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造プロセスにおいて、基板の処
理のために基板を保持するために静電チャックが用いら
れる。一般に、静電チャックは、電極をカバーする絶縁
体を備えている。典型的には、絶縁体と電極とは、プロ
セスチャンバの中で固定されるようになっている支持体
によって支持される。電極は、電気コネクタによってプ
ロセスチャンバの電源に接続される。電極がチャック上
で支持される基板に対するバイアスが与えられれば、反
対の電荷が電極及び基板に蓄積する結果、チャックに基
板を保持する静電引力が発生する。例えば、Cameron ら
による米国特許出願S.N.08/278,787号、
Shamouilian らによる米国特許S.N.08/276,
735号、並びに、Shamouilian らによる米国特許S.
N.08/189,562号には、静電チャックが概説
的に記載されている。
【0003】従来からの静電チャックは、チャック上に
保持された基板を冷却するためにクーラントを保持する
ためのクーラントグルーブも有しており、例えば、Sham
ouilian らによる米国特許S.N.08/276,73
5号に記載されているように、クーラントグルーブは絶
縁体の中を伸びている。基板がチャック上に保持されれ
ば、基板がこのクーラントグルーブを覆いシールするた
め、グルーブ内に保持されたクーラントは漏出すること
はない。基板を冷却することにより、基板の加熱を低減
して、その基板からの集積回路チップの収率が高められ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】腐食性のプロセス環境
下では、従来のチャックは、使用不能となることや寿命
が制限されることがある。例えば、チャックの絶縁体が
ポリイミド等のポリマー誘電材料を備えている場合は、
このポリマー誘電体は腐食性のプロセス環境下で腐食さ
れ、チャックの耐用寿命を制限することがある。基板の
エッチングやプロセスチャンバのクリーニング等の様々
な用途に用いられる酸素又はハロゲン含有のガスやプラ
ズマにおいて、ポリマー誘電体の腐食は特に苛酷であ
る。典型的には、ポリマー誘電体のかなりの部分がチャ
ックの上の基板によって覆われ、腐食性の環境から保護
されるが、他方、絶縁体の外縁は腐食性のガスの環境に
暴露され、そして腐食されるだろう。ポリマー絶縁体
は、暴露されればほんの2〜3時間程度(酸素プラズマ
環境への暴露では典型的には2〜3時間)で腐食されて
しまい、また、絶縁体の1つの点で腐食が進めば電極が
露出されることになり、その結果、チャックが短絡して
使用不能になる。基板の処理中にチャックが使用不能に
なれば、基板にダメージを与えることになり、基板上で
処理された有価値の集積回路チップの収率を下げてしま
うことになる。また、ポリマー誘電体が腐食されること
により形成されるポリマー副生成物はしばしば、チャッ
クの上やプロセスチャンバの壁に堆積され、クリーニン
グが困難な硬いポリマー堆積物を形成してしまう。
【0005】従って、静電チャックの耐腐食性を向上し
て腐食性のプロセス環境において故障率を低減する方法
を提供することが望ましい。また、チャック上に保持さ
れた基板の均一な冷却を可能にして、集積回路の収率、
特に基板外縁からの収率を向上させる方法が望ましい。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、このよ
うな要求を満たし、腐食環境下で静電チャックの耐腐食
性を向上させる。本方法は、基板を静電気よりに保持す
る能力を有する静電部材を備える静電チャックを用いる
ものである。この静電部材は、(i)電極と、(ii)電極を
覆う絶縁体とを備える。静電部材の支持には支持体が用
いられる。支持体の上に、静電部材の周囲を囲むよう
に、バリアが配置される。バリアは、基板に押し付けら
れる接触面を有している。基板が、基板の外縁エッジが
バリアの接触面と接するように、静電部材の上に配置さ
れる。チャックの静電部材に電圧が印加され、基板の外
縁エッジをバリアの接触面に押し付けて基板と支持体と
の間にシールを形成し静電部材が腐食環境に暴露される
ことを低減するに充分な、静電引力を発生させて、基板
を静電的に引き付ける。
【0007】好ましい態様においては、バリアは、支持
体に押し付けられ基板と支持体との間にシールを形成で
きるような第2の接触面を有している。
【0008】基板を外すことなく、静電力で保持されて
いる基板にバリアの第1の接触面を押し付けることを可
能とする弾性ないし復元性(resilient) の構造体を、バ
リアが備えていてもよい。好ましいバリア構造体は、基
板の外縁エッジに弾性ないし復元性的に押し付けられて
シールを形成することが可能な環状のリップを有するリ
ングを備えている。好ましくは、バリア構造体は、エラ
ストマーで作製されてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】図1(a)に示されるように、本
発明に従った静電チャック20は、概説的には、(i)電
極30と、(ii)電極を覆う絶縁体とを備える静電部材2
5を備えている。典型的には、腐食性の処理環境、例え
ば酸素プラズマ等を収容するプロセスチャンバ42の中
で、一般にカソード41として知られるプロセス電極に
固定されるようになっている支持体40の上で静電部材
25が支持される。外縁エッジ50を有するシリコンウ
エハ等の基板25は、静電部材25の上に静電気により
保持される。静電部材25の周囲を囲むように配置され
るバリア55は、基板の外縁エッジ50に押し付けられ
ることにより静電部材25の腐食性環境への暴露を低減
することが可能な第1の接触面60を備えている。ま
た、典型的には、バリア55が基板45と支持体40と
の間にシールを形成できるように、バリアは第2の支持
面65も備えている。適切なバリア55の構成は、図1
に示されるように、静電気により保持されている基板4
5を外すことなく基板45に弾性的ないし復元性的に押
し付けられることが可能な環状リップ68を有するリン
グ66を備えている。
【0010】図1(a)を参照して、基板のプラズマ処
理に適するプロセスチャンバにおける単一のモノポーラ
ー静電チャック20の動作を説明する。尚、このプロセ
スチャンバ42はチャック20の動作を例示するための
ものであり、本発明の範囲を制限するためのものではな
い。静電チャック20は、チャック20の外周のねじに
よって、プロセスチャンバ42内のカソード41に固定
されている。チャック20の電極30をカソード41の
電源ないし電圧供給器(voltage supply)の端子80に電
気的に接続させるために、電気接点75を有する電気コ
ネクタ70が用いられる。第1の電源ないし電圧供給器
85がチャック20の動作のための電圧を端子80へ与
える。この第1の電圧供給器85は、典型的には、約1
000〜3000ボルトの高圧DCソースを備え、高圧
DCソースは、10MΩの抵抗器を介して高圧読み出し
に接続される。回路を流れる電流を制限するために1M
Ωの抵抗器が具備され、また、交流フィルタとして50
0pFのキャパシタが具備される。
【0011】カソード41は、少なくともその一部が、
導電性を有しており典型的にはアルミニウムであり、チ
ャンバ42内にプラズマを形成するためのプロセス電極
として機能する。カソード41には、第2の電源ないし
電圧供給器90が接続され、チャンバ42内の電気的接
地面95に対するバイアスをカソード41に与える。第
2の電圧供給器は、従来から存在するものであり、典型
的には、プロセスチャンバ42のインピーダンスをライ
ン電圧のインピーダンスに整合させるようなRFインピ
ーダンスを有している。RFインピーダンスは、図1
(a)に示されているように、交流フィルタとして機能
する絶縁キャパシタと共に直列に接続されている。
【0012】チャック20の動作中、プロセスガスがプ
ロセスガスソース98からプロセスチャンバ42内へと
導入され、第2の電圧供給器90が作動して、プロセス
チャンバ42内に導入されたプロセスガスからプラズマ
を生成させる。バリア55の第1の接触面60に基板4
5の外縁エッジ50が接触するように、基板45がチャ
ック20上に置かれる。第1の電圧供給器85により電
極30に基板45に対するバイアスが与えられれば、荷
電したプラズマ種が基板45に入射し、基板45と電極
30に正反対の電荷が蓄積するため、基板45をチャッ
ク20に引き付けてクランプする引力が生じる。この静
電引力は、基板45をバリア55に適合するように押し
付けて、静電部材25のプロセスチャンバ42内腐食性
ガスに対する暴露を低減する。
【0013】単一のモノポーラー電極30に代えて、チ
ャックは図1(b)に示されるように、2つ以上のバイ
ポーラ電極30a、30bを備えていてもよく、これら
は、典型的には、互いに同じ平面を共有し、実質的に等
しい静電引力を発生するように実質的にに等しい表面積
を有している。図1(b)に示されているように、一方
が電極30aの1つに接続され他方の電極30bが大地
に(図示の如く)接続されている単一の電圧供給器85
によって、バイポーラ電極に電力を供給してもよい。2
つの電極30a、30bが正反対の極性に維持される場
合、正反対の静電荷が基板45に蓄積し、基板45に電
気的バイアスを与える電荷キャリアとして作用する荷電
プラズマ種を用いなくとも、基板45はチャック20に
保持される。従って、バイポーラ電極の構成は、工程中
に荷電プラズマ種が存在しない非プラズマプロセスに有
利である。あるいは、電圧供給器85は、2つの電圧ソ
ース(図示されず)を備えていてもよい。この場合、電
圧ソースのそれぞれが電極30aと30bの一方に別々
に接続され、プラズマステージと非プラズマステージを
有するプロセスに有用である。このような構成は、例え
ば、Shamouilian らによる標題"Electrostatic Chuck w
ith Improved Erosion Resistance"の1995年3月2
4日出願の米国特許出願番号08/410,449号に
記載されている。
【0014】また、静電チャック20は、静電部材25
にクーラントグルーブ110を備えていてもよい。クー
ラントグルーブ110は、基板45を冷却するために熱
を基板45から吸収するクーラントを中に保持できるよ
う、そのサイズと分布が与えられる。典型的には、クー
ラントグルーブ110は、図2に示されているように、
基板45の中心112の下から伸び、また、基板45の
外周116の近隣に位置するグルーブチップ114を有
する、放射方向及び円周方向の交差するチャンネルのパ
ターンを形成する。クーラントグルーブチップ114と
基板45の外周との間のギャップは、好ましくは約10
mm未満、更に好ましくは約5mm未満、最も好ましく
は約3mm未満であり、このことは、米国特許出願08
/369,237(または特願平8−860)に記載さ
れていると同様である。基板45がチャック20上に静
電気により保持されたときは、基板45はクーラントグ
ルーブ110を覆ってシールするため、クーラントがグ
ルーブチップ114から漏出しない。図1(a)に示さ
れるように、圧縮ヘリウムのタンク等のクーラントソー
ス118を用いて、供給ライン120を介してクーラン
トグルーブ110へクーラントが供給される。
【0015】バリア55のための好ましい構成を、以下
に説明する。静電部材25のプロセスチャンバ42内の
腐食性ガスへの暴露を低減するために基板45の周りを
シールするため、基板45に押し付けられることができ
る第1の接触面60を有しているならば、バリア55は
いかなる構成ないし構造を有していてもよい。バリア5
5が基板45からの熱流を減少させる熱的絶縁体として
作用しない程度に、バリア55の第1の接触面60は充
分小さいことが好ましい。第1の接触面60が大きすぎ
る場合、バリア55が熱的絶縁体として作用し、基板4
5の外周116の温度が接触面65に近い領域で上昇す
ることが、見出されている。従って、バリアが実質的に
熱を絶縁せずに基板45の外周116が約100℃未
満、更に好適には約80℃未満の温度に維持されるよう
に、バリア55の第1の接触面60の接触面積は充分小
さいことが好ましい。バリア55の第1の接触面60の
接触面積は、約100mm2 未満、更に典型的には約3
00mm2 未満、しばしば約500mm2 未満であるこ
とが好ましい。
【0016】バリア55の第1の接触面60は基板45
の外周116の充分近くに配置される事が好ましく、こ
のとき、基板45が冷却される際にグルーブ110内の
クーラントにより、基板45の外周116の温度を基板
45の中心112の温度と実質的に同等に維持すること
が可能となる。ここで、「実質的に同等」とは、基板の
外周116と中心112の平均温度差が約10℃未満で
あることを意味し、更に好ましくはこの温度差が7℃未
満、最も好ましくは5℃未満である。典型的には、バリ
ア55の第1の接触面60は、基板45の外周116か
ら約10mm以内、更に好ましくは約5mm以内の、基
板45の外縁エッジ50と接触する。
【0017】また、バリア55は、バリアが基板45と
支持体40との間のシールを形成できるように支持体4
0に押し付けられることが可能な第2の接触面も備えて
いる。このバリアの構成により、腐食性の非常に高いプ
ロセス環境に対して有用であることが可能なバリア55
を迅速に取り出し及び交換することを容易にする。バリ
アが支持体40にしっかりと接触してこれをシールする
よう、バリア55の第2の接触面65の面積は充分大き
く与えられる。典型的には、第2の接触面65の面積
は、少なくとも約150mm2 、更に好ましくは約20
0〜400mm2である。
【0018】バリア55は、静電部材25により発生す
る静電力の作用によってバリアの第1の接触面60に適
合してこれをシールすることが可能で、このとき静電力
で保持されている基板45を押し退けることがない、弾
性的ないし復元性的な構造体を備えている。例えば、添
付の図面に示されている如く、適切なバリア55の構成
は、静電部材25の周りに1周して配置され且つ静電力
により保持されている基板45に対して復元的に押し付
けられることが可能な環状のリップ68を有する、リン
グ66を備えている。典型的には、静電部材25には、
基板45上の単位面積当たりの静電引力(力/面積)で
少なくとも約5トール、更に典型的には10〜70トー
ル、最も典型的には約30〜約50トールの静電引力が
作用する。従って、バリア55は、静電部材25が基板
45に作用する静電引力に比べて小さな力によっても基
板に押し付けられるよう充分な復元性を有することによ
り、(i) 基板の移動及び押し退けを防止し、且つ(ii)必
要な場合に、クーラントがクーラントチップ114から
漏出することなく基板45が静電部材25のクーラント
グルーブ110のチップ114をシールすることを可能
にする。
【0019】好ましいチャックの構成20では、基板4
5の外縁エッジ50は、静電部材25を越えて伸びる支
持体40の外縁160の上に張り出している。基板45
の外縁エッジ50が張り出していることにより、エネル
ギーの高い(1000eVを越えるエネルギーを有す
る)プラズマ種の静電部材25の露出している側への衝
突の見通し範囲が小さくなるため、静電部材25の耐腐
食性が向上する。図2及び図3(a)〜(d)に示され
ているように、好ましいチャックの構成に適したバリア
55は、(i) 支持体40上に置かれたリング形状のベー
ス150と、(ii)ベース150から伸びるアーム155
とを備え、アームの少なくとも一部が、基板45の外縁
エッジ50に復元性をもって押し付けられることが可能
である。図2、図3(a)及び(b)に示されている構
成においては、ベース150は、基板45の下に伸びる
支持体40の外縁160上に置かれている。図3(c)
及び(d)に示されている構成では、カラーレッジ16
0は、内部にチャンネル175を有し、バリア55のベ
ースには、このチャンネル175の中にフィットするよ
うなサイズが与えられている。図3(d)に示されてい
る構成では、チャンネル175はカラーレッジの側壁1
80にあり、ベース150には側壁チャンネル175に
フィットするようなサイズが与えられている。チャック
20の使用中に、バリア55のベース150がチャンネ
ル175にしっかりと保持されて、バリア55の移動又
は調心不良(ミスアラインメント)を防止するように、
カラーレッジ160にチャンネル175がある事が好ま
しい。
【0020】バリア55のリップ68又はアーム155
が、リング66又はベース150から外向き且つ上向き
に伸びるカンチレバーとして機能することが好ましい。
この場合、基板45の外縁エッジ50へのアーム155
の押し付けを実質的に小さな第1の接触面60の接触面
積で行い、基板45に適切なシールを与えることができ
るので、このカンチレバーの構成は有利である。例え
ば、図3(c)は、或るカンチレバーの構成を示し、こ
れは、一方の端部でベース150に付いている傾斜部材
200aを備え、この傾斜部材は、第1の接触面60で
基板45に適合的に押し付けられる末端205を有して
いる。図3(a)は、傾斜部材200aから伸びる水平
部材210を備えるカンチレバーの構成を示しており、
この水平部材210の上面が、基板45に適合的に押し
付けられる第1の接触面を成す。図3(b)及び(c)
では、カンチレバーアーム155は、水平部材210の
一方の端部に付いている実質的に垂直な垂直部材215
を有しており、この垂直部材215は、基板45に適合
的に押し付けられて第1の接触面60を形成するエッジ
を有している。
【0021】本発明のバリア55は、耐腐食性を著しく
向上させ、チャックの寿命を実質的に長くする。例え
ば、従来技術のチャックは典型的には酸素プラズマ暴露
後約3時間で腐食され使用不能になるのに対し、バリア
55を有する本発明のチャック20は、酸素プラズマの
暴露に対して500時間故障しない耐腐食性を提供し
た。更に、バリア55は、チャック20が腐食性のプロ
セス環境で基板45の保持に用いられた場合に、チャッ
ク20上のポリマー反応の副生成物の蓄積も実質的に減
少させる。
【0022】図3(c)及び図3(d)に示されている
ように、チャック20の周りに円周カラーリング225
を用いることにより、チャックの耐腐食性を更に向上差
せることが可能である。前述の米国特許08/410,
449号に記載されているように、不活性なマスキング
ガスを静電部材25の外縁へと向けるマスキングガス組
立体を用いて、チャック20の耐腐食性を向上すること
も可能である。
【0023】チャック20の製造方法を、以下に説明す
る。
【0024】(支持体)一般には、支持体40と基板4
5の間の熱移動を最大にするよう、基板の形状及びサイ
ズに従って静電部材25の支持に用いられる支持体40
の形状及びサイズが与えられる。例えば、基板45がデ
ィスク形状の場合は、直円柱状の支持体40が好まし
い。典型的には、支持体40は、静電部材25を受容す
る中心部分と、静電部材25を越えて伸びる外縁160
とを有している。支持体40の外縁160は、支持体4
0がペデスタルに類似するように、支持体40の中心部
分からの高さが減少するカラーレッジとしての形状であ
ってもよい。外縁160又は外縁の外周側壁180にチ
ャンネル175が形成されてバリア55を保持すること
が好ましい。
【0025】支持体40は、典型的には、アルミニウム
を機械加工したものであり、直円柱形状を有し、その直
径は、典型的には約127〜203mmの範囲である基
板45の直径及び約1.5〜2cmの厚さに合うよう、
約100〜300mmである。このアルミニウムプレー
トの上面及び下面は、従来のアルミニウム研磨技術を用
いて、プレートの表面粗さが約1ミクロン未満となるま
で研磨される。支持体40がカソード41及び支持体4
0条の基板45に均一に接触して基板45、支持体40
及びカソード41の間に有効に熱移動をさせるために
は、プレートの表面研磨は不可欠である。研磨後、プレ
ートをよく洗浄して研磨くずを除去する。
【0026】(絶縁体)チャック20の静電部材25
は、(i)電極30と、(ii) 電極をカバーする絶縁体35
とを備えている。絶縁体35は典型的には、ポリイミ
ド、ポリケトン、ポリエーテルケトン、ポリサルフォ
ン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ナイロン、ポリ
ビニルクロライド、ポリプロピレン、ポリエーテルサル
フォン、ポリエチレンテレフタレート、フルオロエチレ
ンプロピレンコポリマー類、セルロース、トリアセテー
ト類、シリコーン、ラバー等の、復元性を有するポリマ
ー誘電材料を備えている。ポリイミド等のポリマーを用
いた場合、ポリイミドの引っ張り弾性モジュラスによっ
て測定されるポリイミドの復元性は、好ましくは約0.
25GPa〜約10GPa、更に好ましくは約1GPa
〜約5GPaである。典型的なポリマー絶縁体は、(i)
少なくとも約2、更に好ましくは少なくとも約3の誘電
定数と、(ii)約1013Ωcm〜1020Ωcmの範囲の抵
抗率と、(iii) 少なくとも約100 volts/mil(3.9
volts/micron)、更に典型的には少なくとも約100
0 volts/mil(39 volts/micron)の誘電破壊強度
と、を有している。
【0027】絶縁体35は、電極30を囲うに充分な大
きさのサイズが与えられ、更に好ましくは電極30を包
囲するに充分な大きさのサイズが与えられる。電極30
を電気的に絶縁するために要する絶縁体35の厚さは、
絶縁体35の形成に用いるポリマーの電気抵抗率及び誘
電定数に従って変化する。静電部材25のクーラントグ
ルーブ110が基板45によって実質的にシールされる
ように、絶縁体35は、基板45に作用する静電クラン
ピング力の下に基板45に適合するに充分な厚さを有す
るべきである。ポリマーが約3.5の誘電定数を有して
いる場合は、絶縁体35の厚さは典型的には約10μm
〜約500μm、好ましくは約100μm〜約300μ
mである。
【0028】基板45が加熱されているプロセスにおい
てチャック20を使用可能にするため、ポリマー絶縁体
は、50℃を越える温度に耐性を有することが好まし
く、また、100℃を越える温度に耐性を有することが
更に好ましい。また、処理中に基板45に発生した熱が
チャック20を介して消失できるよう、ポリマー絶縁体
は高い熱伝導率を有していることが好ましい。充分な熱
移動を与えて基板45の過熱を防止するため、絶縁体3
5の熱伝導率は、少なくとも約0.10 Watts/m/Kであ
るべきである。
【0029】また、絶縁体35は、熱伝導度及びプラズ
マ腐食に対する耐性を高めるため、ダイヤモンド、アル
ミナ、ジルコニウムボライド、ボロンナイトライド、及
びアルミニウムナイトライド等の熱伝導率の高いフィラ
ー材料を備えていてもよい。好ましくは、このフィラー
材料は、平均粒径が約10μm未満の粉体であってもよ
い。典型的には、フィラーは、約10%〜80%体積
比、更に典型的には約20%〜50%の体積比で、絶縁
体材料に分散している。
【0030】(電極)静電部材25の電極30は、典型
的には導電性材料製であり、この材料は例えば銅、ニッ
ケル、クロム、アルミニウム、鉄及びこれらの合金を含
むメタル等である。典型的には、電極30の厚さは、約
0.5μm〜100μm、更に好ましくは約1μm〜約
50μmであり、電極が薄いほどチャック20の耐腐食
性を向上させる。電極30の形状は、基板45のサイズ
及び形状によって変る。例えば、基板45がディスク形
状の場合は、電極30が基板45と接触する面積を最大
にするため、電極30もディスク形状である。典型的に
は、電極30の面積は、約200〜約400cm2 、更
に典型的には250〜350cm2 である。
【0031】チャック20の電極30は、様々な構成を
とることが可能である。1つの構成では、電極30は、
図1(a)に示されている如くユニポーラ電極30とし
て動作可能な、単一のコンティニュアスの又はパターニ
ングされた電極である。また別の構成では、電極30
は、図1(b)に示されている如く2つのバイポーラ電
極30a、30bを備えている。好ましくは、バイポー
ラ電極30a、30bのそれぞれが実質的に等しいサイ
ズ及び形状を有している。
【0032】好ましくは、電極30はメタル層等の導電
層として作製され、これには商業的に入手可能な絶縁体
材料の絶縁層35が埋め込まれている。図2に示されて
いるように、絶縁層35は、クーラントグルーブ110
にクッションを与え且つシールすることを可能にするよ
うな弾性が更に高いポリマー製の上絶縁体層35aと、
電極30の電気的な絶縁性を最適にするような誘電性が
更に高いポリマー製の下絶縁体層35bとを備えていて
もよい。多層絶縁体の好ましい構成は、例えば、前出の
米国特許出願08/369,237(または特願平8−
860)に記載されている。典型的には、各絶縁体層の
厚さは、約50μm〜約100μmである。
【0033】例えば、これに適した商業的に入手可能な
ポリマーフィルムには、デラウエア州ウィルミントンの
Dupond de Nemours Co.により製造される「KAPTO
N」ポリイミドフィルム;日本の鐘淵化学工業により製
造される「APIQUEO」;日本の宇部興産により製
造される「UPILEX」;日本の日東電工により製造
される「NITOMID」;日本の三菱樹脂により製造
される「SUPERIOR FILM」等である。
【0034】絶縁体35の中にグルーブをスタンプし、
プレスし、又はパンチすることにより、多層絶縁体の絶
縁体層の一方又は双方の中にクーラントグルーブ110
が刻まれる。好ましくは、グルーブは、上絶縁層35a
のみに刻まれ、グルーブ114のチップが基板45の外
縁エッジ116の近くまで伸びている。クーラントグル
ーブ110の形成後、多層絶縁体及び電極組立体が中心
に置かれ、チャック20の支持体40に接着される。絶
縁層35aと35bとを合せて接着するためには、従来
からの接着剤を使用するが、このとき、接着剤とは、
(i) 室温で粘着せず高温で粘着する熱活性型接着剤と、
(ii)圧力下で粘着する圧力感知型接着剤とが含まれる。
適切な接着剤には、例えば、メタクリレート等のアクリ
ル類、ポリエステル類、ポリアミド類、ポリウレタン
類、エポキシ類、シリコーン含有接着剤及びこれらの混
合物が含まれる。
【0035】絶縁体ラミネートを製作する方法は、19
94年2月2日にShamouilianらにより出願された標題
"Electrostatic Chuck with Erosion-Resistant Elect
rodeConnection"の米国特許出願番号08/199,9
16号に概説的に記載されている。
【0036】静電部材25を作製する別の方法として
は、絶縁体層の上に導電性の銅又はアルミニウムの層を
備えた多層膜を用いる方法がある。商業的に入手可能な
適切な多層膜には、例えば、25〜125μmの厚さの
ポリイミド膜の上に銅の層が堆積されている、アリゾナ
州チャンドラーのロジャーズ社(Rogers Corporation)か
らの「R/FLEX 1100」膜や、アブレスティク
社(Ablestik Corporation)から入手可能なAblest
ikブランドのアルミニウム充填ポリイミド膜や、ロー
ル、アニール又は電気堆積の銅箔に直接接着(接着剤な
しで)されたポリイミドを備えたParalux AP
フィルム等が含まれる。第2の絶縁体膜が多層膜の導
電層の上に接着され、2つの絶縁体膜の間に導電層が埋
め込まれることになる。
【0037】絶縁体35の中に埋め込まれたパターニン
グ又は節が形成された電極30を有する静電部材は、前
述の「R/FLEX 1100」等の導電層を有する多
層膜を選択してこの導電層をエッチング、掘削又は切削
して所望の節が形成された電極の構成を形成することに
より、作製される。電極30のエッチングには、従来か
らのフォトリソグラフィー法及びエッチング法を用いる
ことが可能であり、これは、例えば、(i) Silicon Proc
essing for the VLSI Era, Volume 1:Process Technolog
y, Chapter 12,13 and 14, by Stanley Wolf and Recha
rd N.Tauber,Lattice Press, California(1986)に概説
的に記載されるように、デラウエア州ウィルミントンの
Dupond de Nemours Co.により製造される「RISTO
N」のパターニングされたフォトレジスト層を導電メタ
ル層の上に形成し、(ii)従来のウェット又はプラズマエ
ッチング技術を用いて、導電性層の露出部分をエッチン
グする。典型的なウェットケミカルエッチング法では、
多層フィルムは、塩化鉄(III)、過硫酸ナトリウム
等のエッチャント又は酸若しくは塩基に浸漬される。VL
SI Technology, Second Edition,Chapter 5,by S.M.Sz
e,McGraw-Hill Publishing Company(1988) に一般的に
記載されるように、典型的なプラズマエッチングプロセ
スは、塩素、酸素又はSiCl4 のプラズマを用いて、
導電層をエッチングする。残留したフォトレジストは、
従来からの酸又は酸素ストリッピングプロセスにより除
去できる。エッチングの後、上述のごとく、電極30が
絶縁体35内部に埋め込まれるように、パターニングさ
れた電極30の上に第2の絶縁体フィルムが接着され
る。
【0038】(電気コネクタ)静電部材25は、電気コ
ネクタ70を介して端子80に接続される。好ましく
は、電気コネクタ70は、支持体のエッジの周囲ではな
く支持体40の中に伸びているため、処理中は基板45
が電気コネクタ70をカバーし、コネクタ70がチャン
バ42内の腐食性のプロセスガスへ暴露することを低減
する。前出の米国特許出願番号08/410,449号
に好ましい電気コネクタ70が記載されている。
【0039】(バリア)好ましくは、バリア55の少な
くとも一部が、腐食性のプロセスガスによる化学的劣化
及び腐食に実質的に耐性を有する復元性のポリマーで作
製されている。これに適したポリマーは、例えば、ポリ
エチレン、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリスチ
レン、ナイロン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレンテレフタレート、フルオロエチレン−プロピ
レン コポリマー 、並びに、シリコーンが挙げられる。
【0040】好ましい復元性ポリマーにはエラストマー
が含まれ、これは例えば、天然ゴム(弾性モジュラスが
2500psi)、SBR(2500psi)、アクリ
レート、ブチル(1000psi)、クロロスルフォネ
ーテッドポリエチレン、EPDM、エピクロロヒドリ
ン、フルオリナーテッドラバー(250psi)、ネオ
プレン(1000psi)、ニトリル(1500ps
i)、ポリブタジエン、ポリイソプレン(2500ps
i)、ポリサルファイド(1400psi)、シリコー
ン及びウレタン(1200psi)である。報告されて
いるモジュラスの値は、250psiから2500ps
iまでの範囲にあり典型的には1000から2000p
siまでの範囲にあるが、これは、300〜400%の
伸び率(elongation)において測定されたものであった。
エラストマーについては、Textbook o f Polymer Scienc
e, Third Edition, Fred W. Billmeyer, John Wiley &
Sons,New York, 1984 に一般的に記載されている。商
業的に入手可能な好ましい耐腐食性エラストマーには、
「VITON」等のハロゲン化エラストマー、弗素含有
エラストマー及び「CHEMRAZ−570」パーフル
オロエラストマーが含まれ、これら両者は、米国ペンシ
ルバニア州カルプスビルのGreene Tweedより入手可能で
ある。あるいは、デラウエア州ウィルミントンのDupond
de Nemours Co.により商業的に入手可能な「TEFL
ON」が、これに代替可能な材料に含まれる。バリア5
5は、従来からの射出成形や注型を用いて製造可能であ
る。
【0041】(チャックの動作)図1(a)を参照し
て、プロセスチャンバ42内に基板45を保持するため
のチャック20の動作について説明していく。プロセス
を実行するにあたって、プロセスチャンバ42は約1〜
500mTorrの範囲、更に典型的には約10〜10
0mTorrの範囲の圧力まで脱気される。シリコンウ
エハ等の半導体基板45が、ロードロックトランスファ
チャンバ(図示されず)からチャンバ42へ移送され
て、チャンバ42内のチャック20の静電部材25上に
置かれる。プロセスチャンバ42内にプロセスガスが導
入されるが、プロセスガスのタイプは、基板45がエッ
チングされるか基板45上に材料を堆積させるかに応じ
て変る。Silicon Processing for the VLSI Era, Vol.
1, Chapter 16, Dry Etching forVLSI, Lattice Press,
California(1986) に記載されているように、従来から
用いられているエッチャントガスには、例えば、C
2、BCl3、CCl4、SiCl4、CF4、NF3
びこれらの混合物が含まれる。
【0042】次に、第2の電圧供給器90が作動し、カ
ソードにチャンバ42内の接地面95に関するバイアス
を与え、基板45のエッチングのためのプラズマをプロ
セスガスから形成する。第1の電圧供給器85が作動
し、電極30に基板45に関するバイアスを与えるに充
分な電圧を、電極30に与え、基板45をチャック20
に保持するに充分な静電力を発生して、基板45の外縁
エッジ116をバリア55の第1の接触面60に対して
押し付け基板45と支持体40との間にシールを形成
し、チャンバ42内の腐食性の環境への暴露から静電部
材25を保護する。
【0043】プロセス中は、クーラントソース118
が、ヘリウムが典型例であるクーラントを静電部材25
内のクーラントグルーブ110へ供給する。基板45の
下にクーラントが流れることにより、基板45から熱が
奪われるため、基板の処理の最中は基板全体の温度が実
質的に均一に維持される。
【0044】本発明の特徴を有する静電チャックは、数
々の利点を有している。バリア55は、チャンバ42内
の腐食性プロセスガスへの暴露からチャック20の静電
部材25を保護することにより、チャック20の耐腐食
性を向上させるので、腐食性の環境におけるチャック2
0の耐用寿命が著しく改善される。更に、チャックが腐
食性の環境において基板45の保持に用いられた場合
は、バリア55がチャック20上へのポリマー反応副生
成物の蓄積を実質的に低減する。また、バリア55が、
基板45の均一な冷却を可能にする。
【0045】特定の好ましい態様を参照して本発明を説
明してきたが、いわゆる当業者には別の態様が数多くで
きることがわかるだろう。例えば、バリアの構成55は
ここに例示されているが、バリア55は、例えばラバー
リングシール等の、当業者に自明な復元性の構造体を備
えていてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
り、静電チャックの耐腐食性が向上し、腐食性のプロセ
ス環境において故障率が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明のモノポーラー静電チャック
の動作を表す、プロセスチャンバの構成図であり、
(b)本発明のバイポーラー静電チャックの使用法を表
す、プロセスチャンバの構成図である。
【図2】チャックの周りのバリアを表す、本発明の第1
の実施態様のチャック側面断面図である。
【図3】(a)は、本発明の第2の実施態様のチャック
側面断面図であり、(b)は、本発明の第3の実施態様
のチャック側面断面図であり、(c)は、チャックの周
りのカラーを表す本発明の第4の実施態様のチャックの
側面断面図であり、(d)は、チャックの周りのカラー
を表す本発明の第5の実施態様のチャックの側面断面図
である。
【図4】図2に示されるチャックのバリアの上面図であ
る。
【符号の説明】
20…静電チャック、25…静電部材、30…電極、3
5…絶縁体、40…支持体、41…カソード、42…プ
ロセスチャンバ、50…外縁エッジ、55…バリア、6
0…第1の接触面、65…第2の支持面、66…リン
グ、68…環状リップ、70…コネクタ、75…接点、
80…端子、85…第1の電圧供給器、90…第2の電
圧供給器、95…接地面、110…クーラントグルー
ブ、112…中心、114…グルーブチップ、116…
外周、118…クーラントソース、150…ベース、1
55…アーム、160…カラーレッジ、175…チャン
ネル、180…側壁、200a…傾斜部材、205…末
端、210…水平部材、215…垂直部材、225…円
周カラーリング。
フロントページの続き (71)出願人 596070674 インターナショナル ビジネス マシーン ズ, コーポレーション International Busin ess Machines, Corp. アメリカ合衆国, ニューヨーク州, ア ーモンク, オールド オーチャード ロ ード(番地なし) Old Orchard Rord Ar monk, New York (72)発明者 ジョセフ サルフェルダ アメリカ合衆国, ヴァーモント州 05495, ウィリストン, サウス リッ ジ ロード 6 (72)発明者 デニス グリマード アメリカ合衆国, ヴァーモント州 05495, ウィリストン, クリステン コート 17 (72)発明者 ジョン エフ. キャメロン アメリカ合衆国, カリフォルニア州 94022, ロス アルトス, コロナド アヴェニュー 91 (72)発明者 チャンドラ デシュパンディー アメリカ合衆国, カリフォルニア州 94539, フレモント, ワショー コー ト 44920 (72)発明者 ロバート ライアン アメリカ合衆国, カリフォルニア州 サ ニーヴェール, オリーブ アヴェニュー 1157 (72)発明者 マイケル ジー. チャフィン アメリカ合衆国, ヴァーモント州 05489, アンダーヒル, アールアール 2 ボックス 3623

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i) 基板を静電力により保持することが
    可能な静電部材と(ii)静電部材を支持するための支持体
    とを備える静電チャックの、腐食性の環境における耐腐
    食性を向上させる方法であって、 (a)基板に押し付けられることが可能な接触面を備え
    るバリアが静電部材の周りを囲むように配置するよう、
    支持体上にバリアの位置を与えるステップと、 (b)基板の外縁エッジがバリアの接触面と接触するよ
    う、静電部材の上に基板を置くステップと、 (c)静電部材に電圧を印加して、基板の外縁エッジが
    バリアの接触面に対して押し付けられるに充分な静電力
    で基板を静電力により引き付け、基板と支持体との間に
    シールを形成して、静電部材の腐食性の環境への暴露を
    低減するステップとを有する方法。
  2. 【請求項2】 基板を押し退けることなく、静電力で保
    持されている基板にバリアの第1の接触面を押し付ける
    ことを可能とする弾性ないし復元性の構造体を、バリア
    が備える請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 基板に弾性的に押し付けられることが可
    能な環状のリップを有するリングをバリアが備える請求
    項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ステップ(c)が、静電部材に電圧を印
    加して、環状のリップが基板に弾性的且つ適合的にシー
    ルするに充分な静電力で基板を引き付ける工程を有する
    請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 静電部材が更に、基板の下でクーラント
    を保持するための、基板の外縁エッジに近接するチップ
    を有するクーラントグルーブを備え、 ステップ(c)が、静電部材に電圧を印加して、環状の
    リップが基板に弾性的且つ適合的にシールするに充分な
    静電力で基板を引き付け、クーラントグルーブのチップ
    からクーラントが実質的に漏出しない工程を有する請求
    項3に記載の方法。
  6. 【請求項6】 ステップ(c)において、少なくとも約
    5トールの面積当たり静電力(力/面積)で基板を引き
    付けるに充分な電圧が静電部材に印加される請求項1に
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 基板が中心と外縁とを備え、基板が加熱
    されている際に基板の中心と外周との温度差が約10℃
    未満となるように、バリアの接触面は、基板の外縁に充
    分近く配置された充分に小さい接触面積を有する請求項
    1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 バリアの接触面の接触面積が約100m
    2 未満である請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 バリアの接触面の実質的全体が基板の外
    周から約10mm以内で基板と接触する請求項7に記載
    の方法。
  10. 【請求項10】 支持体の外縁が基板の外縁の下に延伸
    し、且つ、バリアが(i) ベースと(ii)ベースから延伸す
    るアームとを備え、 ステップ(a)が、バリアのアームが基板の方へ延伸す
    るように、バリアのベースを支持体上に配置する工程を
    有する請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 支持体が、チャンネルを自身に有する
    外縁側壁を備え、 ステップ(a)が、バリアのアームが基板の方へ延伸す
    るように、バリアのベースを支持体のチャンネル内に配
    置する工程を有する請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 基板と支持体との間に適合してシール
    を形成することが可能な、弾性的且つ柔軟な材料を、バ
    リアが備える請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 腐食性のプロセスガスによる腐食に対
    して実質的に耐性を有するエラストマーをバリアが備え
    る請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 バリアがハロゲン化エラストマー製で
    ある請求項13に記載の方法。
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