JPH09107486A - 色変換方法 - Google Patents

色変換方法

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JPH09107486A
JPH09107486A JP7286337A JP28633795A JPH09107486A JP H09107486 A JPH09107486 A JP H09107486A JP 7286337 A JP7286337 A JP 7286337A JP 28633795 A JP28633795 A JP 28633795A JP H09107486 A JPH09107486 A JP H09107486A
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color
data
colors
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target
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JP7286337A
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English (en)
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Nobuhiko Sakai
順彦 酒井
Osamu Ota
攻 太田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】例えばカラー画像を印画するカラープリンタに
おいて、複雑に色見を補正する場合でも、簡易に色見を
補正できるようにする。 【解決手段】色変換テーブルにより色見を補正する。こ
の色変換テーブルを、印画により再現される色から印画
目標の色を選択し、該目標の色における基本色の階調
と、選択された色における色データのデータ値との関係
より形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色変換方法に関
し、例えばカラー画像を印画するカラープリンタにおい
て、色変換テーブルにより色見を補正するにつき、印画
により再現される色から印画目標の色を選択し、該目標
の色における基本色の階調と、選択された色における色
データのデータ値との関係から色変換テーブルを形成す
ることにより、複雑に色見を変化させる場合でも、簡易
に色見を変化できるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、カラープリンタにおいては、サー
マルヘッドを用いた熱転写により、また記録紙に霧状の
インクを吹き付けることにより、所望のカラー画像を印
画できるように形成されている。
【0003】すなわちこの種のカラー画像の印画におい
ては、イエロー、シアン、マゼンタの3色を用いて、ま
たプリンタによってはこれら3色に黒色を加えて、加色
法により種々の色を表現するように形成されており、記
録紙上でこれらのインクを所望の階調で重ね合わせて種
々の色を表現する。このため画像データよりカラー画像
を印画する場合、赤色、青色、緑色の色データを演算処
理によりイエロー、シアン、マゼンタの色データに変換
し、また必要に応じて輝度データより黒色の色データを
生成する。
【0004】さらにカラープリンタにおいては、これら
イエロー、シアン、マゼンタ等の色データにより直接サ
ーマルヘッド等を駆動してカラー画像を印画した場合、
殆どの場合、希望の色見と異なる印画結果が得られるこ
とにより、イエロー、シアン、マゼンタ等の色データに
おいて、又は赤色、青色、緑色の色データにおいて、予
めこれら色データの値を補正するいわゆるマスキング処
理を実行する。すなわち例えば画像の色見を黄色みかが
った色に変化させたい場合、イエローの画像データを大
きな値に補正し、これにより記録紙に付着するイエロー
の量を増大するようになされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで実際のマスキ
ング処理においては、色見の複雑な補正が求められる場
合があり、この場合対応する色データの補正においても
複雑な処理が必要になる。すなわち実際の処理において
は、例えば1枚の画像中に人の顔、赤い花、青い空が含
まれている場合に、この人の顔については少し黄色くす
ることが求められ、赤色の花は少しマゼンタに近づくよ
うに、空の青は少し明るめにすることが求められる場合
がある。
【0006】このようなマスキング処理においては、特
定の色について、イエロー、シアン、マゼンタの重ね合
わせ比率を変化させる必要がある。従来のマスキング処
理においては、イエロー、シアン、マゼンタの比率が一
定値になる場合に、すなわち1枚の画像を形成する画像
データの色相がそれぞれ人の顔の色、赤い花の色、青い
空の色の色相になる場合に、それぞれ指定した色見に変
化するように色データを補正することにより、この種の
要求を満たすようになされている。この場合、簡単な演
算処理によるマスキング処理により色データを補正する
ようになされている。
【0007】ところがこのように変化させたい色の数が
多い場合、また同一色相内で高彩度側と低彩度側とで異
なるように色相を変化させたい場合等の、さらに複雑な
処理が求められる場合、このような従来手法による色デ
ータの補正では、所望の色見を得ることが困難になる問
題がある。
【0008】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易な構成で複雑に色見を変化させることができる
色変換方法を提案しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、色データに応じて少なくとも3色
の基本色を重ね合わせて印画結果を出力する際に、色変
換テーブルによりこの色データのデータ値を補正して印
画結果の色見を補正する色変換方法に適用する。この色
変換方法において、先の基本色の組み合わせにより再現
される色の中から、印画結果の目標の色に対応する色を
選択した後、この目標の色における基本色の階調と、選
択した色の色データのデータ値との対応関係により、色
変換テーブルを形成する。
【0010】また、基本色の組み合わせにより再現され
る色の中から、目標の色に対応する色を選択する際に、
基本色の組み合わせにより再現される色に対応する色が
ないとき、最も近い色を選択することにより、先の基本
色の組み合わせにより再現される色の範囲に、目標の色
を再設定して、先の色変換テーブルを形成する。
【0011】またこのとき、各基本色の階調を順次段階
的に変化させて形成される複数の色により、先の目標の
色を形成し、この階調に対応して先の色データのデータ
値を順次段階的に変化させて、基本色の組み合わせによ
り再現される色を形成する。
【0012】これらの手段により、基本色の組み合わせ
により再現される色の中から、印画結果の目標の色に対
応する色を選択すれば、例えば分光計等により測定した
測色値を基準にして、目標の色と一致する印画可能な色
を選択することができる。従ってこの目標の色における
基本色の階調と、選択した色の色データのデータ値との
対応関係により、色変換テーブルを形成すれば、この色
変換テーブルにより、基本色の階調に対応する色データ
のデータ値を、この選択した色データのデータ値に対応
するように補正することができる。従って複雑に色見を
変化させる場合にあっても、先の階調に対応する印画目
標の色を切り換えるだけで、簡易に色変換テーブルを形
成することができる。
【0013】また、基本色の組み合わせにより再現され
る色の中から、目標の色に対応する色を選択する際に、
基本色の組み合わせにより再現される色に対応する色が
ないとき、最も近い色を選択して、先の基本色の組み合
わせにより再現される色の範囲に、目標の色を再設定す
れば、印画不可能な色を目標として色見を補正する場合
でも、目標に近い色見を得ることができる。
【0014】またこのとき、各基本色の階調を順次段階
的に変化させて形成される複数の色により、先の目標の
色を形成し、この階調に対応して先の色データのデータ
値を順次段階的に変化させて、基本色の組み合わせによ
り再現される色を形成すれば、基本色により再現される
色の全範囲を対象にして、目標の色を基準として色見を
補正することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0016】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
カラープリンタを示すブロック図である。このカラープ
リンタ1は、赤色色信号SR、緑色色信号SG、青色色
信号SBの形式で映像信号を受け、この映像信号により
形成される一連の画像を選択的に印画する。
【0017】すなわちカラープリンタ1において、サン
プルホールド回路(SH)2R、2G、2Bは、規定の
基準信号を基準にして、それぞれ赤色色信号SR、緑色
色信号SG、青色色信号SBを順次サンプルホールドす
る。増幅回路3R、3G、3Bは、それぞれサンプルホ
ールド回路2R、2G、2Bのサンプルホールド結果を
増幅する。アナログディジタル変換回路(A/D)4
R、4G、4Bは、それぞれ増幅回路3R、3G、3B
の出力信号をアナログディジタル変換処理し、それぞれ
赤色色信号SR、緑色色信号SG、青色色信号SBに対
応する8ビットの赤色色データDR、緑色色データD
G、青色色データDBを出力する。
【0018】メモリ5は、図示しないシステム制御回路
より出力されるタイミング信号を基準にして、アナログ
ディジタル変換回路4R、4G、4Bより出力される赤
色色データDR、緑色色データDG、青色色データDB
を規定期間取り込み、これによりオペレータの指示した
タイミングで1フレーム分の色データDR、DG、DB
を格納する。カラープリンタ1では、このメモリ5に格
納した色データDR、DG、DBで形成される1枚の画
像を印画する。
【0019】演算回路6は、このメモリ5に格納した赤
色、緑色、青色の色データDR、DG、DBを順次入力
して演算処理することにより、これら色データDR、D
G、DBをイエロー、マゼンタ、シアンの色データD
Y、DM、DCに変換して出力する。
【0020】色変換テーブル7は、これらイエロー、マ
ゼンタ、シアンの色データDY、DM、DCによりアク
セスされるルックアップテーブルで形成され、これら色
データDY、DM、DCのデータ値を補正して出力す
る。これによりカラープリンタ1では、色変換テーブル
7によりマスキング処理し、複雑に色見を変化させる場
合でも、簡易な構成により色見を変化させることができ
るように形成されている。
【0021】ガンマ補正回路8は、この色変換テーブル
7より出力される色データDY、DM、DCのデータ値
を補正して出力し、これにより印画結果のガンマを補正
する。階調変換メモリ9は、ガンマ補正回路8より色デ
ータDY、DM、DCを受け、各色データDY、DM、
DCのデータ値に対応するパルス幅のパルス信号を出力
する。
【0022】印画機構10は、階調変換メモリ9より出
力されるパルス信号に基づいてサーマルヘッドを駆動す
るドライバと、このサーマルヘッドにより記録紙にイン
クを熱転写するイエロー、マゼンタ、シアンの転写リボ
ンと、これらサーマルヘッド、転写リボンを駆動する駆
動機構等により形成され、色データDY、DM、DCに
より形成される画像を記録紙に印画する。
【0023】かくしてこの印画機構10より出力される
印画結果においては、ルックアップテーブル形式の色変
換テーブル7で各色データDY、DM、DCのデータ値
を補正してマスキング処理することにより、この色変換
テーブル7を種々に設定して、従来の演算処理によるマ
スキング処理では困難な複雑な要求の場合でも、簡易か
つ確実に所望の色見により印画することができる。
【0024】すなわち図3に示すように、この実施の形
態のように色データDY、DM、DCを印画する場合、
これら色データDY、DM、DCにおいては、色変換テ
ーブル7においてマスキング処理された後、ガンマ補正
回路8によりガンマ補正され、続く印画機構により印画
されることになる。この場合図4に色座標空間により示
すように、カラープリンタ1に求められる色見(図4
(A))に対して、何らマスキング処理しない場合、ガ
ンマ補正、印画機構、記録紙の特性で決まる色見により
印画結果が得られることになる(図4(B))。これに
よりこの実施の形態では、色変換テーブル7によりマス
キング処理して、この色見を目標の色見に補正すること
になる(図4(C))。
【0025】より具体的には、図5に示すように、この
ようにカラープリンタ1に求められる色見(図5
(A))に対して、何らマスキング処理しない場合の色
見(図5(B))が異なる場合、例えば記号Aで示すよ
うに、イエロー、マゼンタ、シアンの階調をそれぞれ2
55、255、0階調に設定してなる色をb軸上を目標
にして印画しようとする場合において、この階調の色が
実際には記号Bで示すように、異なる色見で印画される
ことになる。
【0026】この場合この印画結果と印画目標の関係に
従って、例えば255、255、0階調の色データをマ
スキング処理により記号Cで示す255、252、10
階調の色データに変換することにより、記号Aで示す目
標の色見により印画することができる。
【0027】すなわち図6及び図7に示すように、色座
標空間においてこれら記号A、記号Bで示される色座標
の関係に従って、予め色データのデータ値を記号Cで示
す色座標に変換しておけば、目標の色見を得ることがで
きる。これによりこの実施の形態では、色変換テーブル
7により色データDY、DM、DCのデータ値を補正し
てマスキング処理する。
【0028】図8は、この色変換テーブルを周辺回路と
共に詳細に示すブロック図であり、この実施の形態にお
いてはメインテーブル11及びサブテーブル12により
色変換テーブルを形成する。すなわち図8において、バ
ススイッチャ14は、2ビットのコントロールデータD
CCに応じて動作を切り換え、メモリ5より出力される
色データDY、DM、DCを選択的にラッチ回路15に
出力すると共に、残る2系統の色データをラッチ回路1
6及び18に出力する。これによりバススイッチャ14
は、ラッチ回路15を介して、印画機構10により印画
する色データを直接メインテーブル11に出力し、残る
2系統の色データについては、ラッチ回路16及び18
を介してサブテーブル12に出力する。
【0029】サブテーブル12は、この2系統の色デー
タと、コントロールデータDCCとをアドレスにして、
メインテーブル11に対して8ビットのアドレスデータ
を出力する。メインテーブル11は、このサブテーブル
12より出力される8ビットのアドレスデータと、ラッ
チ回路15より出力される8ビットの色データ、ラッチ
回路16及び18より出力される最上位ビットのデータ
をアドレスにして、8ビットの色データを出力し、これ
によりこのラッチ回路15より出力される8ビットの色
データのデータ値を補正する。
【0030】これにより色変換テーブル7は、単に1つ
のテーブルにより形成して8ビット、3系統の色データ
によりアクセスする場合に比して、全体構成を簡略化で
きるようになされている。
【0031】ところでこの実施の形態ように、色変換テ
ーブル7によりマスキング処理する場合、この色変換テ
ーブル7の設定が煩雑になる欠点がある。特に、複雑に
色見を変化させる場合にあっては、このテーブルの設定
が困難になる。このためこの実施の形態においては、マ
イクロコンピユータにより図1に示す処理手順を実行
し、これにより色変換テーブル7のテーブルデータを決
定する。なおこの実施の形態に適用されるマイクロコン
ピユータにおいては、一般のプログラム処理に使用され
る装置と同一でなることにより、全体構成の記載は省略
する。
【0032】この図1に示す処理手順において、このマ
イクロコンピュータの中央処理ユニツトは、ステップS
P1においてこの処理手順を開始すると、ステップSP
2において、オペレータの決定した基準再現色のデータ
を入力し、またステップSP3において、カラープリン
タ1より出力される印画結果のデータを入力する。
【0033】ここでこの実施の形態では、各種インク等
の印刷結果を表す印刷色見本帳を参考にして、この印刷
色見本帳により表される色見を印画目標に設定し、この
目標の色見を再現できるように色変換テーブル7を設定
する。このためこの実施の形態では、この印刷色見本帳
で表される各色を基準再現色に設定する。
【0034】すなわちこの種の印刷色見本においては、
イエロー、マゼンタ及びシアンを基準にして、これら3
色を11段階の濃淡で重ね合わせて印画した印刷結果を
表すようになされたものがあり、この場合11×11×
11の計1331通りの色の見本により1種類の色見本
が形成されるようになされている。これによりここで
は、この1331通りの色を基準再現色に設定する。
【0035】すなわち中央処理ユニツトは、このステッ
プSP2において、予めD50の標準光源を用いた分光
器により測定した印刷色見本の測色結果を、基準再現色
のデータとして入力する。このとき中央処理ユニツト
は、各色を形成するイエロー、マゼンタ及びシアンの階
調を併せて入力し、この階調をカラープリンタ1の色デ
ータDY、DM、DCのデータ値に対応するように正規
化する。
【0036】これにより中央処理ユニツトは、図9に示
すように、このカラープリンタ1の色データ(イエロ
ー、マゼンタ、シアンをそれぞれY、M、Cで表す)の
階調を基準にして、対応する基準再現色の各測色値を入
力する。これにより中央処理ユニツトは、基準再現色に
ついて、測色値と、対応する階調(色データに対応して
正規化することにより、図9においては基準となる入力
画像データ値として示す)とを表してなる基準再現色の
テーブルを形成する。
【0037】これに対してカラープリンタ1より出力さ
れる印画結果については、この色見本帳と対応するよう
に、予めカラープリンタ1により、イエロー、マゼン
タ、シアンの階調を順次11段階で切り換えてカラーパ
ッチを印画し、色見本帳の場合と同様にしてこのカラー
パッチを測色する。中央処理ユニツトは、図10に示す
ように、各色に対応する色データのデータ値と、各色の
測色結果(以下これをカラープリンタの測色値と呼ぶ)
を入力し、これによりステップSP3において測定色の
データを入力する。これにより中央処理ユニツトは、実
際の印画結果について、基準再現色のテーブルに対応す
る印画結果のテーブルを形成する。
【0038】このようにして測色値のデータが入力され
ると、中央処理ユニツトは、続いてステップSP4及び
ステップSP5において、それぞれ基準再現色の測色値
及びカラープリンタ1の測色値を補間処理する。ここで
中央処理ユニツトは、図9及び図10の測色結果に対応
してそれぞれ図11及び図12に示すように、基準とさ
れる色データ(Y、M、C)の階調全てについて、対応
する測色値が得られるように、スプライン関数を適用し
た演算処理によりこの補間処理を実行する。これにより
中央処理ユニツトは、色データ(Y、M、C)の全階
調、対応する色データ(Y、M、C)の全データ値につ
いて、基準再現色のテーブルと印画結果のテーブルを形
成する。
【0039】なおこの補間処理においては、始めに3つ
の色データDY、DM、DCのうちの1つについて、補
間処理により255階調分の測色値を得た後、続いて残
る2色のうちの1色について、255階調分の測色値を
得、最後に残る1色について測色値を得るようになされ
ている。
【0040】かくしてこのように補間処理して形成され
たカラープリンタ1の測色結果(図12)においては、
カラープリンタ1により再現可能な色再現範囲を表して
いることになる。これに対して補間処理して形成された
色見本帳の測色結果においては(図11)は、このカラ
ープリンタ1に望まれる印画目標の色再現範囲を表して
いることになる。
【0041】このうちカラープリンタ1により再現可能
な色再現範囲は、重ね合わせるイエロー、マゼンタ、シ
アンの分光特性が一定で、かつプリンタ1の印画機構1
0の特性が一定と見れば、一義的に決定されることにな
る。この場合この色再現範囲の色については、印画機構
10に入力する色データの値を変化させて、全て印画す
ることができる。
【0042】これにより中央処理ユニツトは、続くステ
ップSP6において、このようにして生成した色再現範
囲及び基準再現色による補間結果について、図5につい
て上述した記号B及びCで表される色データの関係を検
出する。このとき中央処理ユニツトは、カラープリンタ
1により色見本に示される色を全て再現できない場合が
あることにより、このような色については、色再現範囲
の近傍の色に置き換え、基準再現色を色再現範囲に再設
定する。
【0043】すなわち中央処理ユニツトは、ステップS
P5において生成した色再現範囲の中から、始めに高彩
度、高輝度の限界を全て抜き出す。この場合図13に示
すように、色再現範囲の色空間と基準再現色の色空間と
をそれぞれ点線及び実線で示し、これら色空間を重ねて
表示したとき、中央処理ユニツトは、この点線上の測色
値を順次抜き出すことになる。
【0044】続いて中央処理ユニツトは、ステップSP
4において補間処理して生成した基準再現色の全ての測
色値が、この抜き出した測色値の範囲に含まれるか否か
判断する。すなわち中央処理ユニツトは、点線より実線
が外側に飛び出す部分について、この実線と点線により
囲まれる基準再現色の測色値を検出し、カラープリンタ
1によってはこれら測色値については表現することが困
難な色になる。
【0045】ここで中央処理ユニツトは、これら範囲に
含まれない測色値が検出されると、この測色値について
は、色再現範囲の最も近傍の測色値を検出し、図14に
示すようにこれら範囲に含まれない基準再現色の測色値
をこの近傍の測色値に置き換える。これにより中央処理
ユニツトは、点線より外側に飛び出す基準再現色の測色
値については、内側、実線上の測色値に置き換える。
【0046】これにより図15に示すように、中央処理
ユニツトは、図12について上述した基準再現色の測色
値のデータを更新して最終的な印画目標でなる基準再現
色を再設定し、基準再現色のテーブルを更新する。
【0047】続いて中央処理ユニツトは、このようにし
て更新した基準再現色の各測色値について、基準再現色
の階調を離散的に選択し、対応する基準再現色の測色値
を順次検出する。さらに中央処理ユニツトは、ステップ
SP5において形成した色再現範囲の測色値の中から、
この検出した測色値に最も値の近い測色値を順次検出
し、この最も値の近い測色値のデータ値と、対応する基
準再現色の階調とにより図16に示すようなテーブルを
形成する。
【0048】このように生成したテーブルにおいては、
基準再現色の一部について、図5について上述した記号
A及びCの関係を表すことになり、これにより中央処理
ユニツトは、このテーブルにより色変換テーブルのテー
ブルデータを形成する。
【0049】すなわち中央処理ユニツトは、続くステッ
プSP7において、このテーブルを平滑化する。ここで
この平滑化の処理は、検出された測色値に対応する色デ
ータのデータ値について、値の近接するデータ値間で、
このデータ値を基準にして距離を算出し、他の近接する
データ値に比して著しく偏っているデータ値が存在する
場合、このデータ値を補正して実行される。これにより
中央処理ユニツトは、印刷結果において、不自然に色見
が変化しないようにする。
【0050】続いて中央処理ユニツトは、ステップSP
8に移り、スプライン関数を適用した補間処理により、
平滑化したテーブルについて、基準再現色の全階調に対
応するデータ値を生成し、これにより色変換テーブルを
形成する。かくするにつきこの色変換テーブルにおいて
は、実際の測定による基準再現色と色再現範囲とを対応
させ、この基準再現色の階調と色再現範囲のデータ値と
の関係を表すことにより、複雑に色見を変化させる場合
でも、簡易に作成することができる。これによりカラー
プリンタ1においては、複雑に色見を変化させる場合で
も所望の色見により印画結果を得ることができる。
【0051】かくして中央処理ユニツトは、続くステッ
プSP9において、このようにして形成した色変換テー
ブルを、図8について上述したメインテーブル11及び
サブテーブル12に対応するテーブルデータに変換し、
これによりマスキングデータを生成した後、ステップS
P10に移ってこの処理手順を終了する。
【0052】なお図17は、カラープリンタ1におい
て、何らマスキング処理しない場合の印画結果を示し、
この場合記号BLで示す青色の色見がマゼンタ側に変化
していることがわかる。これに対して図18に示す色見
本帳を印画目標に設定して変換テーブルを形成し、カラ
ープリンタ1により印画したことろ、図19に示すよう
に青色の色見を補正することができ、また全体として色
見本帳の色見により印画結果を得ることができた。
【0053】以上の構成において、順次入力される赤
色、緑色、青色の色信号SR、SG、SBは(図2)、
アナログディジタル変換回路4R、4G、4Bにおい
て、それぞれ赤色、緑色、青色の色データDR、DG、
DBに変換された後、1フレーム分がメモリ5に取り込
まれ、続く演算回路6によりイエロー、マゼンタ、シア
ンの色データDY、DM、DCに変換される。これらイ
エロー、マゼンタ、シアンの色データDY、DM、DC
は、続く色変換テーブル7において、データ値が補正さ
れてマスキング処理された後、ガンマ補正回路8により
ガンマが補正され、続く階調変換メモリ9によりデータ
値に対応したパルス幅のデータに変換されて印画機構1
0に出力される。これにより印画機構10を介して、メ
モリ5に取り込んだ1フレームの画像が印画される。
【0054】この色変換テーブル7において(図8)、
これらイエロー、マゼンタ、シアンの色データDY、D
M、DCは、印画機構10による印画に対応してバスス
イッチャ14より選択的にメインテーブル11に出力さ
れ、残る2系統の色データがサブテーブル12に出力さ
れる。これによりこのメインテーブル11に出力された
色データは、メインテーブルによりマスキング処理され
て出力される。
【0055】このとき2系統の色データ、コントロール
データDCCに応じてサブテーブル12から出力される
アドレスデータが切り換えられ、また2系統の色データ
の最上位ビット、コントロールデータDCCによりメイ
ンテーブル11がアドレスされ、これらによりメインテ
ーブル11が切り換えられることにより、直接3系統の
色データによりテーブルをアクセスする場合に比して、
全体として小型のテーブルにより色データがマスキング
処理されて出力される。
【0056】これに対して色変換テーブル7は、予めマ
イクロコンピュータにおいて、色見本帳の測色値と、各
測色値の階調とで基準再現色のテーブルが形成され、ま
たこの階調に対応するカラープリンタ1の印画結果の測
色値と、各測色値の色データのデータ値とで色再現範囲
のテーブルが形成される。さらにこれらテーブル間で値
の近接する測定色値が検出され、この検出した測色値の
階調とデータ値とにより形成される。
【0057】これによりカラープリンタ1においては、
複雑に色見を設定してマスキング処理する場合でも、簡
易に色変換テーブル7が形成され、この実施の形態の場
合、色見本帳の色見を再現できるように、色変換テーブ
ル7で各色データDY、DM、DCのデータ値が補正さ
れる。
【0058】またこのようにして基準再現色のテーブル
と色再現範囲のテーブル間で測定色値を検出する際に、
色再現範囲に含まれない基準再現色については、最も近
い測色値に置き換えて基準再現色が再設定され、これに
よりカラープリンタ1によっては再現困難な色を目標に
色変換テーブルを形成する場合でも、似通った色見によ
り印画することができるように色変換テーブル7が形成
される。
【0059】さらにこれら基準再現色のテーブルと色再
現範囲のテーブル間で測色値を検出して色変換テーブル
を形成する際に、離散的にテーブルが形成された後、ス
プライン関数による補間処理により最終的なテーブルが
形成され、これにより演算処理作業を低減して色変換テ
ーブルが形成される。
【0060】またこの基準再現色のテーブルと色再現範
囲のテーブル間で形成した離散的なテーブルを平滑化し
た後、最終的な色変換テーブルが形成され、この平滑処
理によりデータ値が著しく偏っているテーブルデータが
補正されることにより、色見の不自然な変化を有効に回
避するように色変換テーブル7が形成される。
【0061】以上の構成によれば、色変換テーブルによ
りマスキング処理するにつき、色見本帳の測色値と、各
測色値の階調とで基準再現色のテーブルを形成し、また
この階調に対応するカラープリンタ1の印画結果の測色
値と、各測色値の色データのデータ値とで色再現範囲の
テーブルを形成し、これら基準再現色のテーブルと色再
現範囲のテーブルとの間で、値の近接する測定色値の階
調とデータ値とを検出して色変換テーブルを形成したこ
とにより、複雑に色見を変化させる場合でも、簡易に色
変換テーブルを設定してマスキング処理することができ
る。これによりカラープリンタ1においては、複雑に色
見を設定する場合でも、簡易な構成により所望の色見に
よる印画結果を得ることができる。
【0062】なお上述の実施の形態においては、実際の
測色値から別途色変換テーブルを形成する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、例えば各測色値のデ
ータと対応する階調とをデータベース化してカラープリ
ンタに内蔵し、これによりオペレータの選択に対応して
色変換テーブルを形成してもよい。このようにすれば実
際の印画結果を目視確認して動的に色変換テーブルを設
定することができる。さらにこの場合ディスプレイ装置
を介して、予測される印画結果と印刷色見本帳とを表示
し、このディスプレイ上で印画目標の色見を選択できる
ように形成してもよい。
【0063】また上述の実施の形態においては、色見本
帳を基準再現色に設定する場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、例えば人の肌色、赤い花の色等をに
ついて個別に色見を変化させる場合にも広く適用するこ
とができる。この場合このように対象とする色を基準に
して、特定の色相の色空間について、別途色見本等によ
り基準再現色を設定し、これを他の色相の部分と組み合
わせて基準再現色のテーブルを形成した後、色変換テー
ブルを形成してもよい。またこのような場合に、色再現
範囲に対応する特定の基準再現色、又は対応する階調を
変化させることによっても、特定の色相について色見を
変化させることができる。
【0064】さらに上述の実施の形態においては、それ
ぞれ基準再現色のテーブル、色再現範囲のテーブルにつ
いて、補間処理する場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、実用上十分な範囲においては、この補間処
理を省略してもよい。
【0065】また上述の実施の形態においては、離散的
に形成した色変換テーブルを補間処理する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、色変換テーブルを形
成する全色データのデータ値について、基準再現色のテ
ーブルと色再現範囲のテーブルとの関係より対応する測
色値を検出して色変換テーブルを形成してもよい。
【0066】さらに上述の実施の形態においては、メイ
ンテーブル及びサブテーブルにより色変換テーブルを形
成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
1つのテーブルにより形成する場合にも広く適用するこ
とができる。
【0067】また上述の実施の形態においては、イエロ
ー、マゼンタ、シアンの色データについて、マスキング
処理する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、赤色、緑色、青色の色データについてマスキング処
理する場合にも広く適用することができる。
【0068】さらに上述の実施の形態においては、個別
のテーブルによりマスキング処理、ガンマ補正処理する
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、1つの
テーブルにより纏めて実行する場合にも広く適用するこ
とができる。
【0069】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、基本色の
組み合わせにより再現される色の中から、印画結果の目
標の色に対応する色を選択した後、この目標の色におけ
る基本色の階調と、この選択した色のデータ値との対応
関係により色変換テーブルを形成したことにより、複雑
に色見を補正する場合でも、簡易に色変換テーブルを形
成して色見を補正することができ、これにより簡易な構
成で所望の色見を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る色変換テーブル生成
の処理手順を示すフローチャートである。
【図2】図1の処理手順により生成した色変換テーブル
を登載したカラープリンタを示すブロック図である。
【図3】図2のカラープリンタにおける色データの処理
の説明に供する略線図である。
【図4】図2のカラープリンタにおける色見の補正の説
明に供する略線図である。
【図5】図4の色見の補正の説明に供する略線図であ
る。
【図6】図5の補正を色空間により示す略線図である。
【図7】図5の補正を色変換テーブルとの関係により示
す略線図である。
【図8】図2のカラープリンタにおける色変換テーブル
を示すブロック図である。
【図9】図1の処理手順における基準再現色のテーブル
を示す図表である。
【図10】図1の処理手順における再現色範囲のテーブ
ルを示す図表である。
【図11】図9のテーブルの補間処理結果を示す図表で
ある。
【図12】図10のテーブルの補間処理結果を示す図表
である。
【図13】図11及び図12のテーブルにより示される
基準再現色と再現色範囲との関係を示す略線図である。
【図14】図13の関係より基準再現色の再設定の説明
に供する図表である。
【図15】図14の再設定結果を示す図表である。
【図16】離散的に形成された色変換テーブルを示す図
表である。
【図17】図2のカラープリンタにおいて、何らマスキ
ング処理しない場合の印画結果を示す特性曲線図であ
る。
【図18】図2のカラープリンタにおいて、印画目標を
示す特性曲線図である。
【図19】図2のカラープリンタにおいて、マスキング
処理した場合の印画結果を示す特性曲線図である。
【符号の説明】
1 カラープリンタ 5 メモリ 7 色変換テーブル 8 ガンマ補正回路 10 印画機構 11 メインテーブル 12 サブテーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/46 H04N 1/46 Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色データに応じて少なくとも3色の基本
    色を重ね合わせて印画結果を出力する際に、色変換テー
    ブルにより前記色データのデータ値を補正して前記印画
    結果の色見を補正する色変換方法において、 前記色変換テーブルは、 前記基本色の組み合わせにより再現される色の中から、
    前記印画結果の目標の色に対応する色を選択した後、 前記目標の色における前記基本色の階調と、前記選択し
    た色の前記色データのデータ値との対応関係により形成
    されることを特徴とする色変換方法。
  2. 【請求項2】 前記色変換テーブルは、 前記基本色の組み合わせにより再現される色の中から、
    前記目標の色に対応する色を選択する際に、前記基本色
    の組み合わせにより再現される色に対応する色がないと
    き、 最も近い色を選択することにより、前記基本色の組み合
    わせにより再現される色の範囲に、前記目標の色を再設
    定して形成されることを特徴とする請求項1に記載の色
    変換方法。
  3. 【請求項3】 前記目標の色は、 前記各基本色の階調を順次段階的に変化させて形成され
    る複数の色で形成され、 前記基本色の組み合わせにより再現される色は、 前記階調に対応して前記色データのデータ値を順次段階
    的に変化させて形成されることを特徴とする請求項2に
    記載の色変換方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000188693A (ja) * 1998-12-22 2000-07-04 Toshiba Corp カラー画像処理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000188693A (ja) * 1998-12-22 2000-07-04 Toshiba Corp カラー画像処理装置

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